JP6114071B2 - 既存建築物の免震化工法及びその施工中の仮設構造 - Google Patents

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Description

本発明は、仮設柱軸力支持部材を用いる既存建築物の免震化施工中において、免震装置が機能を発揮し得るまでの期間にわたり、転倒モーメントに起因する引張力に対する既存建築物の安全性を向上することが可能な既存建築物の免震化工法及びその施工中の仮設構造に関する。
既存建築物の既存柱周囲に、既存柱に代わって柱軸力を支持するジャッキなどの仮設柱軸力支持部材を配設し、次いで、既存柱の中間部分を切除して、免震装置を設置する設置空間を形成し、次いで、設置空間に免震装置を設置し、その後、柱軸力を仮設柱軸力支持部材から免震装置へ移行するようにした既存建築物の免震化工法として、特許文献1が知られている。
特許文献1の「柱状構造部材を有する既存の鉄筋コンクリート構造物の免震方法」では、免震装置を取り付けるべき柱状構造部材の部分をはさんで位置する柱状構造部材の上方部分及び下方部分をそれぞれの外側に所定の間隔ができるように強度のある型枠で囲む。前記間隔内にコンクリートを増し打ちし、コンクリートに圧縮力を付加する。上方部分の増し打ちコンクリートと下方部分の増し打ちコンクリートとの間に複数のジャッキを配置し、コンクリートの強度が発現した後、複数のジャッキによって軸力を仮に受け止め、免震装置を取り受けるべき柱状構造部材の部分を除去して空間を形成する。この空間内に免震装置を配置して固定し、ジャッキを撤去するようにしている。
特開平10−259666号公報
既存建築物の既存柱を切除して形成した設置空間に取り付けた免震装置が機能を発揮するまでの期間中、圧縮力として鉛直下方に作用する柱軸力は、特許文献1が開示しているように、ジャッキなどの仮設柱軸力支持部材で支持することができる。
しかしながら、既存建築物では免震化施工中、柱軸力だけでなく、各種の外力が作用するおそれがあるため、安全面から種々の対策を講じる必要がある。特に、免震化施工中に、地震等の水平外力が作用すると、既存建築物に転倒モーメントが発生する。転倒モーメントは上方へ向かう引き抜き作用を生じ、これに起因して、既存柱に引張力が発生する。転倒モーメントで発生する引張力は、塔状比が大きい塔状建築物や平板状の建築物の下層階の柱で顕著である。
既存柱に設置空間を形成した後、免震装置が機能を発揮するようになるまでには、設置空間内への上・下ベースプレートの挿入、免震装置の挿入、上・下ベースプレート回りへのモルタル等の打設、モルタル等の固化までの養生等、かなりの期間を要する。そしてこの際、仮設柱軸力支持部材は、引張力に対し、有効に機能し得ない。従って、転倒モーメントによって生じる引張力に対し特化した有効な対策が望まれていた。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、仮設柱軸力支持部材を用いる既存建築物の免震化施工中において、免震装置が機能を発揮し得るまでの期間にわたり、転倒モーメントに起因する引張力に対する既存建築物の安全性を向上することが可能な既存建築物の免震化工法及びその施工中の仮設構造を提供することを目的とする。
本発明にかかる既存建築物の免震化工法は、既存建築物の既存柱周囲に、該既存柱に代わって柱軸力を支持する仮設柱軸力支持部材を配設し、次いで、該既存柱の中間部分を切除して、免震装置を設置する設置空間を形成し、次いで、該設置空間に該免震装置を設置し、その後、柱軸力を該仮設柱軸力支持部材から該免震装置へ移行するようにした既存建築物の免震化工法であって、上記設置空間の形成直後から、柱軸力の上記免震装置への移行直前までの期間にわたり、該設置空間よりも上方の上方構造部分と該設置空間よりも下方の下方構造部分との間に、転倒モーメントに起因する引張力に抵抗する仮設引張抵抗材を設置するようにし、前記仮設引張抵抗材は、前記上方構造部分に定着される上側部材と、前記下方構造部分に定着される下側部材と、これら上側部材及び下側部材を連結する接合部材とから構成され、前記上側部材、前記下側部材及び前記接合部材にはそれぞれ、該接合部材を該上側部材及び該下側部材に摩擦接合する高力ボルトを挿通するためのボルト孔が形成され、いずれかの部材に形成される該ボルト孔は、既存柱の高さ方向に沿う長孔で形成されることを特徴とする。
前記仮設引張抵抗材は、前記上方構造部分に定着される上側部材と、前記下方構造部分に定着される下側部材と、これら上側部材及び下側部材を連結する接合部材とから構成されることを特徴とする。
前記上側部材、前記下側部材及び前記接合部材にはそれぞれ、該接合部材を該上側部材及び該下側部材に摩擦接合する高力ボルトを挿通するためのボルト孔が形成され、いずれかの部材に形成される該ボルト孔は、既存柱の高さ方向に沿う長孔で形成されることを特徴とする。
前記既存柱には、該既存柱の中間部分を除き、上方部分及び下方部分を包囲して、前記上方構造部分及び前記下方構造部分を構成する増し打ちコンクリート部分が形成され、前記仮設引張抵抗材は、既存柱の高さ方向に沿ってこれら増し打ちコンクリート部分にわたり設置されることを特徴とする。
前記増し打ちコンクリート部分には、該増し打ちコンクリート部分を前記既存柱に摩擦接触させるために、プレストレスが導入されることを特徴とする。
前記上側部材及び前記下側部材はそれぞれ、プレストレスを導入するための緊張材の定着端と一体的に、前記増し打ちコンクリート部分に定着されることを特徴とする。
本発明にかかる既存建築物の免震化工法施工中の仮設構造は、上記既存建築物の免震化工法施工中の仮設構造であって、前記既存建築物の前記既存柱周囲に配設され、該既存柱の中間部分を切除して形成した前記設置空間に設置した前記免震装置へ柱軸力を移行するまでの期間、該既存柱に代わって柱軸力を支持する前記仮設柱軸力支持部材と、上記設置空間の形成直後から、柱軸力の上記免震装置への移行直前までの期間にわたり、該設置空間よりも上方の前記上方構造部分と該設置空間よりも下方の前記下方構造部分との間に設置され、転倒モーメントに起因する引張力に抵抗する前記仮設引張抵抗材とを備え、前記仮設引張抵抗材は、前記上方構造部分に定着される上側部材と、前記下方構造部分に定着される下側部材と、これら上側部材及び下側部材を連結する接合部材とから構成され、前記上側部材、前記下側部材及び前記接合部材にはそれぞれ、該接合部材を該上側部材及び該下側部材に摩擦接合する高力ボルトを挿通するためのボルト孔が形成され、いずれかの部材に形成される該ボルト孔は、既存柱の高さ方向に沿う長孔で形成されることを特徴とする。
本発明にかかる既存建築物の免震化工法及びその施工中の仮設構造にあっては、仮設柱軸力支持部材を用いる既存建築物の免震化施工中において、免震装置が機能を発揮し得るまでの期間にわたり、転倒モーメントに起因する引張力に対する既存建築物の安全性を向上することができる。
本発明に係る既存建築物の免震化工法及びその施工中の仮設構造の好適な一実施形態が適用される既存建築物の一例を示す伏せ図である。 図1に示した既存建築物に対して施工される本実施形態の免震化工法の第1工程を示す、図1中A−A線矢視図である。 図1に示した既存建築物に対して施工される本実施形態の免震化工法の第1工程を示す、図1中B−B線矢視図である。 本実施形態の免震化工法の第2工程を示す、図1中A−A線矢視図である。 本実施形態の免震化工法の第2工程を示す、図1中B−B線矢視図である。 図4及び図5に対応する、増し打ちコンクリート部分に対しプレストレスの導入を完了した状態の斜視図である。 本実施形態の免震化工法の第3工程を示す、図1中B−B線矢視図である。 本実施形態の免震化工法の第4工程を示す、図1中A−A線矢視図である。 本実施形態の免震化工法の第5工程を示す、図1中A−A線矢視図である。 図9に対応する、既存柱の中間部分を切除した様子の斜視図である。 (a)は、上側部材、下側部材及び接合部材の3部品・4部材からなる仮設引張抵抗材の全体正面図、(b)は、その全体側面図である。 仮設引張抵抗材の接合部材の正面図である。 本実施形態の免震化工法の第6工程を示す、図1中B−B線矢視図である。 本実施形態の免震化工法の第7工程を示す、図1中B−B線矢視図である。 本実施形態の免震化工法の第8工程を示す、図1中A−A線矢視図である。 本実施形態の免震化工法の第8工程を示す、図1中B−B線矢視図である。
以下に、本発明にかかる既存建築物の免震化工法及びその施工中の仮設構造の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1には、本発明にかかる既存建築物の免震化工法及びその施工中の仮設構造が適用される既存建築物の一例の伏せ図が示されている。
この既存建築物1は、短辺方向に対して長辺方向がきわめて長く、高さも高い平板状に構築されている。従って、地震等の水平外力が作用すると、既存柱2に転倒モーメントに起因する引張力が発生しやすい建築物である。しかしながら、本発明は、このような平板状の建築物1に限らず、どのような建築物に対しても、引張力が生じ易い既存柱2に対し、好ましく適用することができる。
図示例では、○印で囲んだ既存柱2に、本発明の工法及び仮設構造が採用される。既存柱2は、RC造、SRC造、コンクリート充填鋼管柱など、どのような構造形式であってもよい。
図2〜図16には、本実施形態に係る既存建築物の免震化工法が、その施工中の仮設構造も含めて、施工手順に従って示されている。図2及び図3には、第1工程が示されている。図2は、図1中、A−A線矢視図である。図3は、図1中、B−B線矢視図である。
第1工程では、既存柱2に対し、増し打ちコンクリート部分3を形成する。増し打ちコンクリート部分3は、既存柱2の高さ方向中間部分2aを除き、梁4と接合されている既存柱2の上方部分2b及び床スラブ5と接合されている既存柱2の下方部分2cを包囲して形成される。増し打ちコンクリート部分3は、既存柱2回りに建て込んだ型枠内部にコンクリートを充填することで構築される。
増し打ちコンクリート部分3を構築するとき、水平方向へ縦横に、そして上下方向に多段に、緊張材を挿通するための複数のシース管(図示せず)が埋設される。これにより、増し打ちコンクリート部分3には、複数の貫通孔6が形成される。これら貫通孔6は、既存柱2の柱面に接近した位置に形成される。
図4及び図5には、第2工程が示されている。図4は、図1中、A−A線矢視図である。図5は、図1中、B−B線矢視図である。第2工程では、各貫通孔6に挿通した緊張材7にプレストレスが導入される。プレストレスの導入は周知であって、例えば、増し打ちコンクリート部分3に座金8を介して一端7aを定着した緊張材7の他端7bを引っ張り、これにより緊張材7が緊張している状態で、当該緊張材7の他端7bを、座金8を介して増し打ちコンクリート部分3に定着させる。
これにより、増し打ちコンクリート部分3にプレストレスが導入される。緊張材7の両端は、増し打ちコンクリート部分3に対する定着端7a,7bとなる。増し打ちコンクリート部分3にプレストレスを導入すると、既存柱2と増し打ちコンクリート部分3とは、摩擦接触状態で密着し、高い一体性を呈する。
図7には、第3工程が示されている。図7は、図1中、B−B線矢視図である。第3工程では、既存建築物1の既存柱2の周囲に、既存柱2に代わって柱軸力を支持する仮設柱軸力支持部材として、上下方向に伸縮動作されるジャッキ9が配設される。ジャッキ9以外の軸力支持部材を採用してもよい。
ジャッキ9は、既存柱2を包囲する上方及び下方の増し打ちコンクリート部分3の四隅に、既存柱2を外方から取り囲んで配列される。ジャッキ9は、上方及び下方の増し打ちコンクリート部分3の間に設置され、上方から作用する柱軸力を受け止めて支持する専用の部材である。ジャッキ9は、既存柱2に代わって柱軸力の支持を開始するとき、柱軸力を受けて沈み込む、言い換えれば高さが短縮するので、支持を開始する前に(柱軸力をジャッキに載せ替える前に)、ジャッキ9にプレロードをかけて沈み込みを僅かな量に抑えるようにする。
本実施形態では、増し打ちコンクリート部分3を設け、増し打ちコンクリート部分3にジャッキ9を配設するようにしたが、これに限らず、ジャッキ9は、既存柱2を取り囲む配列で、梁4と床スラブ5(下階の梁)との間に設置するようにしてもよく、この場合には、増し打ちコンクリート部分3の構築を省略してもよい。
図8には、第4工程が示されている。図8は、図1中、A−A線矢視図である。第4工程では、既存建築物1を免震化するにあたり、壁10が免震作用を妨げることがないように、当該壁10を上下に分断するスリット11を形成する。壁10を分断すると、水平方向の抵抗力が失われるので、水平方向の強度を確保するために、鋼製などの金属製仮設水平拘束プレート12を取り付ける。
仮設水平拘束プレート12は、上壁部分10aと下壁部分10bの間に上下に掛け渡して、これら壁部分10a,10bにボルト13で定着する。必要に応じて、水平力を支持する仮設ブレースを設置してもよい。仮設水平拘束プレート12や仮設ブレースは、後工程で免震装置が作動可能となった時点で、撤去される。なお、仮設水平拘束プレート12は、後述する第5工程以後に設置してもよく、水平方向の抵抗力が不足しない部位には設置しなくてもよい。
図9及び図10には、第5工程が示されている。図9は、図1中、A−A線矢視図である。第5工程では、既存柱2の中間部分2aを切除して、免震装置を設置する設置空間Pを形成する。下方の増し打ちコンクリート部分3の直上及び上方の増し打ちコンクリート部分3の直下で既存柱2が切断され、切断した中間部分2aが、フォークリフトなどの運搬手段14で除去される。
図10は、既存柱2の中間部分2aを切除した様子の斜視図である。このときに、ジャッキ9に沈み込みが生じるので、当該ジャッキ9にプレロードをかけておく。中間部分2aを切除すると、上方及び下方の増し打ちコンクリート部分3の間、すなわち既存柱2の上方部分2bと下方部分2cの間に、無柱の免震装置設置空間Pが形成される。
無柱の設置空間Pを基準とすると、それよりも上方の既存柱2の上方部分2bや上方の増し打ちコンクリート部分3、梁4、天井などが上方構造部分15を構成すると共に、それよりも下方の既存柱2の下方部分2cや下方の増し打ちコンクリート部分3、床スラブ5(下階の梁)などが下方構造部分16を構成する。
本実施形態にあっては、ジャッキ9の沈み込みが終息し、静的に寸法変化のない設置空間Pが形成された直後から、後述するように、柱軸力を免震装置に移行する直前までの期間にわたり、鋼製など金属製の仮設引張抵抗材17が設置される。
仮設引張抵抗材17は、転倒モーメントが上方へ向かう引き抜き作用を生じ、これに起因して既存柱2に発生する引張力に抵抗する役割を果たす。仮設引張抵抗材17の設置が完了するまでの作業中は、当該引張力に対する対策が確保されていない状態であり、いつ発生するか分からない転倒モーメントに起因する引張力に対して、無防備となる。従って、仮設引張抵抗材17の設置作業期間を短縮することが望ましい。また、仮設引張抵抗材17の設置作業性を向上することが望ましい。
仮設引張抵抗材17は、既存建築物1の形状に基づき、大きな引張力が発生する側の柱側面に対応させて配設される。本実施形態では、図1に示した平板状の既存建築物1を例示していて、当該建築物1の短辺方向に向かう柱側面で、引張力が顕著となるため、これら柱側面に仮設引張抵抗材17が設置される(図1中のA−A線矢視図である図9参照)。図示例では、断面四角形状の既存柱2が示されていて、仮設引張抵抗材17は、既存建築物1の短辺方向に向かう一対の柱側面それぞれについて、互いに向かい合う配置で2枚ずつ配設される。
仮設引張抵抗材17の施工の一例を、図4〜図10にわたって説明する。図6は、図4及び図5に対応する、増し打ちコンクリート部分3に対しプレストレスの導入を完了した状態の斜視図である。
この施工例では仮設引張抵抗材17は、図11及び図12に示すように、上方の増し打ちコンクリート部分3に定着される上側部材18と、下方の増し打ちコンクリート部分3に定着される下側部材19と、これら上側部材18及び下側部材19を連結する接合部材20とから構成される。図11(a)は、上側部材18、下側部材19及び接合部材20の3部品・4部材からなる仮設引張抵抗材17の全体正面図、図11(b)は、その全体側面図、図12は、接合部材20の正面図である。
上側部材18には、上方の増し打ちコンクリート部分3に定着するために、貫通孔6に対応させて通孔18aが形成される。通孔18aには、プレストレスを導入する前に緊張材7が挿通される。上側部材18は、その後導入されるプレストレスによって、緊張材7の定着端7a,7bと一体的に上方の増し打ちコンクリート部分3に定着される。上側部材18の下端部には、接合部材20と連結するためのボルト孔が形成される。
同様に、下側部材19には、下方の増し打ちコンクリート部分3に定着するために、貫通孔6に対応させて通孔19aが形成される。通孔19aには、プレストレスを導入する前に緊張材7が挿通される。下側部材19も、その後導入されるプレストレスによって、緊張材7の定着端7a,7bと一体的に下方の増し打ちコンクリート部分3に定着される。下側部材19の上端部には、接合部材20と連結するためのボルト孔が形成される。
接合部材20は一対であって、上側部材18及び下側部材19の表側と裏側に当てられる。接合部材20には、上側部材18及び下側部材19と連結するためのボルト孔20a,20bが形成される。特に、上方及び下方構造部分15,16に定着された上側部材18及び下側部材19と接合部材20との連結に融通を利かせて、ジャッキ9の沈み込みを許容するために、上側部材18、下側部材19及び接合部材20に形成されるボルト孔のいずれかは、既存柱2の高さ方向に沿う、言い換えればジャッキ9の沈み込み方向に沿う長孔で形成される。
図示例では、上側部材18と連結するための接合部材20のボルト孔20aが、長孔で形成される。ボルト孔には、高力ボルト21が挿通され、ナット22で締結される。ナット22による高力ボルト21の締結完了によって、上側部材18、下側部材19及び接合部材20の3部品からなる仮設引張抵抗部材17が完成され、これにより仮設引張抵抗部材17の設置が完了する。言い換えれば、ナット22による締結が完了しない段階では、仮設引張抵抗材17は仮に取り付けているに過ぎない状態である。
図示に従う仮設引張抵抗材17の設置施工例では、増し打ちコンクリート部分3にプレストレスを導入する第2工程で、上側部材18及び下側部材19をそれぞれ増し打ちコンクリート部分3に定着して取り付け、これら上側部材18と下側部材19の間に接合部材20を当て、ボルト孔に高力ボルト21を挿通してナット22で緩く締めることにより、上方構造部分15と下方構造部分16の間に仮設引張抵抗材17を仮止め状態で取り付ける。
その後、設置空間Pを形成する第5工程において、ジャッキ9が沈み込むときには、長孔のボルト孔20aで当該沈み込みを吸収する。高力ボルト21は、ジャッキ9の沈み込みが終息した直後に、ナット22で締結され、この締結完了により、接合部材20と上側部材18及び下側部材19とがそれぞれ、摩擦接合され、強固な構造部材となって、仮設引張抵抗材17の設置が完了する。
以上の施工例では、ジャッキ9の沈み込みが終息して設置空間Pが形成された直後において、高力ボルト21のナット22を締結する作業だけで仮設引張抵抗材17を設置することができ、設置作業期間を短縮化できて、転倒モーメントに起因する引張力に対して無防備な期間を僅かなものとすることができる。
また、仮設引張抵抗材17を、ジャッキ9の沈み込みを許容する長孔のボルト孔20aを備えた3部品で構成したので、例えば第2工程の段階など、いつでも予め仮設引張抵抗材17を仮止めしておくことができ、設置時はナット22で高力ボルト21を本締めするだけでよく、設置作業性を向上することができる。
また、仮設引張抵抗材17は、緊張材7と一体的に一括して上方及び下方の増し打ちコンクリート部分3に定着されるので、当該仮設引張抵抗材17の定着のために別途アンカーなどを増し打ちコンクリート部分3に打ち込む場合に比べて、設置作業を簡便化することができる。また、増し打ちコンクリート部分3周りの省スペースを達成できる。
ナット22を本締めしていなくても、ボルト孔へ高力ボルト21を挿通しているだけで、たとえ既存柱2の中間部分2aの撤去からナット22による締結完了までの間に引張力が発生しても、挿通している高力ボルト21がせん断抵抗を発揮するので、この種の危急状態に対しても安全性を向上することができる。
他の施工例として、第2工程では、上側部材18及び下側部材19を増し打ちコンクリート部分3に定着するに留める。接合部材20については、上側部材18等を定着した後から第5工程で中間部分2aを切除する直前までの期間の、どのようなタイミングで上側部材18と下側部材19との間に仮止めするようにしてもよい。
他の施工例として、上側部材18及び下側部材19についても、緊張材7と一体的に取り付けることなく、別途増し打ちコンクリート部分3に施工したアンカーなどを利用して定着してもよく、この場合には接合部材20と同様に、第2工程から第5工程で中間部分2aを切除する直前までの期間の、どのようなタイミングで定着するようにしてもよい。この場合も、上側部材18等の定着後に、接合部材20を仮止めする。
上側部材18及び下側部材19と接合部材20の連結は、高力ボルト21に限らず、溶接によってもよい。溶接の場合、3部品18〜20を溶接接合することで仮設引張抵抗材17の設置が完了する。ジャッキ9の沈み込みが終息するまでは、接合部材20は、上側部材18または下側部材19のいずれか一方に溶接接合しておく。
上記施工例では、3分割の仮設引張抵抗材17を用いる例を説明したが、他の施工例として図示しないけれども、単体の長尺な仮設引張抵抗材を用いるようにしてもよい。この場合には、緊張材7とは別に、上方及び下方の増し打ちコンクリート部分3に、仮設引張抵抗材を定着させる上方アンカー及び下方アンカーを施工しておく。仮設引張抵抗材には、ジャッキ9の沈み込みを吸収するために、アンカーを挿通する通孔を長孔状に形成しておく。そして、ナットを緩く締めて、仮設引張抵抗材を仮止めする。
そして、いずれの他の施工例でも、第5工程でジャッキ9の沈み込みが終息した直後に、ナット22を本締めし、仮設引張抵抗材17を設置する。
さらに、他の施工例として、仮設引張抵抗材17は、ジャッキ9の沈み込みが終息した直後に設置するようにしてもよい。この場合には、沈み込み終息後の設置なので、長孔などで融通を利かせる必要はない。
仮設引張抵抗材17は、いずれの例にあっても、柱の圧縮軸力を負担することはなく、柱の圧縮軸力に関し無応力状態で設置される。
上記施工例では、図9及び図10に示すように、仮設引張抵抗材17は、上方構造部分15である上方の増し打ちコンクリート部分3及び下方構造部分16である下方の増し打ちコンクリート部分3の間にこれらにわたして、既存柱2の高さ方向に沿って設置するようにしているが、増し打ちコンクリート部分3を構築しない場合には、既存柱2の上方部分2b及び下方部分2cにアンカーなどを施工し、当該アンカーを利用して仮設引張抵抗材17を設置すればよい。
図13には、第6工程が示されている。図13は、図1中、B−B線矢視図である。第6工程では、設置空間Pに、下部ベースプレート23、上部ベースプレート24及び免震装置25を挿入する。この段階では、免震装置25には、これを取り囲んで、その作動を制限する仮設拘束プレート26が装着される。
図14には、第7工程が示されている。図14は、図1中、B−B線矢視図である。第7工程では、設置空間P内に組んだ型枠にコンクリートを打設して躯体部分27を構築することにより、下部ベースプレート23及び上部ベースプレート24を、既存柱2の上方部分2b及び下方部分2cに一体化し、免震装置25の設置を完了する。躯体部分27が必要強度を発現するまで、相当の期間を要する。
図15及び図16には、第8工程が示されている。図15は、図1中、A−A線矢視図である。図16は、図1中、B−B線矢視図である。第8工程では、各種仮設部材を撤去し、免震装置25が作動状態とされる。ジャッキ9を収縮して、設置空間Pから撤去する。これにより、柱軸力がジャッキPから免震装置25へ移行される。
柱軸力が免震装置25に移行されることで、免震装置25が組み込まれた既存柱2は、本来の柱機能を回復し、転倒モーメントに起因する引張力に抵抗することが可能となる。この段階で、緊張材7の撤去と共に、仮設引張抵抗材17を撤去する。緊張材7と一体に定着していない場合には、別途、仮設引張抵抗材17を撤去する。また、適宜タイミングで、仮設水平拘束プレート12や、仮設ブレース、免震装置25の仮設拘束プレート26を撤去する。仮設引張抵抗材17は好ましくは、仮設拘束プレート26の撤去後に撤去される。以上により、既存建築物1の免震化施工が完了する。
以上説明した本実施形態に係る既存建築物の免震化工法及びその施工中の仮設構造にあっては、既存建築物1の既存柱2周囲に、既存柱2に代わって柱軸力を支持するジャッキ9を配設し、次いで、既存柱2の中間部分2aを切除して、免震装置25を設置する設置空間Pを形成し、次いで、設置空間Pに免震装置25を設置し、その後、柱軸力をジャッキ9から免震装置25へ移行するようにした既存建築物の免震化工法であって、設置空間Pの形成直後から、柱軸力の免震装置25への移行直前までの期間にわたり、設置空間Pよりも上方の上方構造部分15と設置空間Pよりも下方の下方構造部分16との間に、転倒モーメントに起因する引張力に抵抗する仮設引張抵抗材17を設置するようにし、当該期間中の仮設構造として、上記ジャッキ9と、上記仮設引張抵抗材17とを備えたので、ジャッキ9を用いる既存建築物1の免震化施工中において、免震装置25が機能を発揮し得るまでの期間にわたり、転倒モーメントに起因する引張力を仮設引張抵抗材17で負担することができ、既存建築物1の免震化施工中における安全性を向上することができる。
仮設引張抵抗材17は、上方構造部分15に定着される上側部材18と、下方構造部分16に定着される下側部材19と、これら上側部材18及び下側部材19を連結する接合部材20とから構成したので、免震装置設置空間Pを形成する以前の期間中いつでも、少なくとも上側部材18及び下側部材19を上方構造部分15や下方構造部分16に仮止めしておくことができ、設置空間P形成直後、即座にかつ簡便な作業で仮設引張抵抗材17を設置することができて、引張力に無防備な期間を短縮することができる。
上側部材18、下側部材19及び接合部材20にはそれぞれ、接合部材20を上側部材18及び下側部材19に摩擦接合する高力ボルト21を挿通するためのボルト孔が形成され、いずれかの部材18〜20に形成されるボルト孔20aは、既存柱2の高さ方向に沿う長孔で形成されるので、これら3部品18〜20を予め仮組みしてもジャッキ9の沈み込みを許容でき、設置空間P形成直後、即座にかつ簡便な作業で仮設引張抵抗材17を設置することができ、引張力に無防備な期間をさらに短縮することができる。また、高力ボルト21による摩擦接合で3部品18〜20を連結することができ、引張力に対して仮設引張抵抗材17が強固に抵抗することができる。
既存柱2には、中間部分2aを除き、上方部分2b及び下方部分2cを包囲して、上方構造部分15及び下方構造部分16を構成する増し打ちコンクリート部分3が形成され、仮設引張抵抗材17は、既存柱2の高さ方向に沿ってこれら増し打ちコンクリート部分3にわたり設置されるので、既存柱2に損傷を与えることなく、その強度を維持したまま、仮設引張抵抗材17を適切に設置して免震化施工を実施することができる。
増し打ちコンクリート部分3には、増し打ちコンクリート部分3を既存柱2に摩擦接触させるために、プレストレスが導入されるので、転倒モーメントに起因する引張力を仮設引張抵抗材17に確実に伝達して負担させることができる。
上側部材18及び下側部材19はそれぞれ、プレストレスを導入するための緊張材7の定着端7a,7bと一体的に、増し打ちコンクリート部分3に定着されるので、プレストレスの導入と同時に上側部材18等を増し打ちコンクリート部分3に定着させることができ、別途上側部材等を定着する作業を行う場合に比して、作業効率よく、かつ省スペースで仮設引張抵抗材17を設置することができる。
1 既存建築物
2 既存柱
2a 既存柱の中間部分
2b 既存柱の上方部分
2c 既存柱の下方部分
3 増し打ちコンクリート部分
7 緊張材
7a,7b 緊張材の定着端
9 ジャッキ
15 上方構造部分
16 下方構造部分
17 仮設引張抵抗材
18 上側部材
19 下側部材
20 接合部材
20a ボルト孔(長孔)
20b ボルト孔
21 高力ボルト
25 免震装置
P 設置空間

Claims (5)

  1. 既存建築物の既存柱周囲に、該既存柱に代わって柱軸力を支持する仮設柱軸力支持部材を配設し、次いで、該既存柱の中間部分を切除して、免震装置を設置する設置空間を形成し、次いで、該設置空間に該免震装置を設置し、その後、柱軸力を該仮設柱軸力支持部材から該免震装置へ移行するようにした既存建築物の免震化工法であって、
    上記設置空間の形成直後から、柱軸力の上記免震装置への移行直前までの期間にわたり、該設置空間よりも上方の上方構造部分と該設置空間よりも下方の下方構造部分との間に、転倒モーメントに起因する引張力に抵抗する仮設引張抵抗材を設置するようにし、
    前記仮設引張抵抗材は、前記上方構造部分に定着される上側部材と、前記下方構造部分に定着される下側部材と、これら上側部材及び下側部材を連結する接合部材とから構成され、
    前記上側部材、前記下側部材及び前記接合部材にはそれぞれ、該接合部材を該上側部材及び該下側部材に摩擦接合する高力ボルトを挿通するためのボルト孔が形成され、いずれかの部材に形成される該ボルト孔は、既存柱の高さ方向に沿う長孔で形成されることを特徴とする既存建築物の免震化工法。
  2. 前記既存柱には、該既存柱の中間部分を除き、上方部分及び下方部分を包囲して、前記上方構造部分及び前記下方構造部分を構成する増し打ちコンクリート部分が形成され、前記仮設引張抵抗材は、既存柱の高さ方向に沿ってこれら増し打ちコンクリート部分にわたり設置されることを特徴とする請求項1に記載の既存建築物の免震化工法。
  3. 前記増し打ちコンクリート部分には、該増し打ちコンクリート部分を前記既存柱に摩擦接触させるために、プレストレスが導入されることを特徴とする請求項2に記載の既存建築物の免震化工法。
  4. 前記上側部材及び前記下側部材はそれぞれ、プレストレスを導入するための緊張材の定着端と一体的に、前記増し打ちコンクリート部分に定着されることを特徴とする請求項3に記載の既存建築物の免震化工法。
  5. 請求項1に記載の既存建築物の免震化工法施工中の仮設構造であって、
    前記既存建築物の前記既存柱周囲に配設され、該既存柱の中間部分を切除して形成した前記設置空間に設置した前記免震装置へ柱軸力を移行するまでの期間、該既存柱に代わって柱軸力を支持する前記仮設柱軸力支持部材と、
    上記設置空間の形成直後から、柱軸力の上記免震装置への移行直前までの期間にわたり、該設置空間よりも上方の前記上方構造部分と該設置空間よりも下方の前記下方構造部分との間に設置され、転倒モーメントに起因する引張力に抵抗する前記仮設引張抵抗材とを備え、
    前記仮設引張抵抗材は、前記上方構造部分に定着される上側部材と、前記下方構造部分に定着される下側部材と、これら上側部材及び下側部材を連結する接合部材とから構成され、
    前記上側部材、前記下側部材及び前記接合部材にはそれぞれ、該接合部材を該上側部材及び該下側部材に摩擦接合する高力ボルトを挿通するためのボルト孔が形成され、いずれかの部材に形成される該ボルト孔は、既存柱の高さ方向に沿う長孔で形成されることを特徴とする既存建築物の免震化工法施工中の仮設構造。
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