JP3772248B2 - 既存建物の中間階免震構造化工法 - Google Patents

既存建物の中間階免震構造化工法 Download PDF

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【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、既存建物の耐震安全性を改善するべく同建物の中間階に免震装置を設置して免震構造化する技術の分野に属し、特には既存建物を使用しながら施工する「居ながら免震化」の方法であり、中間階の既存柱を利用して免震構造化する工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の中間階に免震装置を設置して免震構造化する技術の先行技術としては、特開平8ー338155号公報に記載された既存建物の免震構造化方法が認められる。但し、この先行技術は、建物の中間階の既存柱を利用して免震装置を設置するけれども、建物の上部構造の梁の下にサポートジャッキを含む架台を設置し、この架台で梁を介して上部構造の全体を支持せしめた上で既存柱を切断し、サポートジャッキで上部構造の全体を上昇させ、離れた柱間へ免震装置を設置し、その後架台の負荷を免震装置へ切り替える工程を主な内容としている。既存建物の梁が架台による上部構造の支持が可能な強度を有することが前提の工法である。
【0003】
また、本出願人は、先の特願平9ー107683号明細書及び図面に、やはり既存建物の中間階の既存柱を利用して免震構造化する方法の発明を提案している。但し、この先願発明は、既存柱の軸力の盛り替え用に、プレストレス導入用のPC鋼線を配置してコンクリートの増打ちを行うことを主な内容としている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
既存建物を使用しながら施工する「居ながら免震化」の方法を実施する場合は、施工中の安全性を確保することが絶対の条件であるし、施工階を免震階に限定することが必要である。また、免震化に伴う柱断面の増大は最小限に抑えることが、施工後の床面積の有効利用に重要である。
【0005】
そのような観点で上記特開平8ー338155号公報に記載された既存建物の免震構造化方法を検討すると、柱を切断した後、架台のジャッキで建物の上部構造の全体を上昇させる旨の記載が図2と共に認められる。その状態でもしも地震が起きたらと考えるだけで、これはとても既存建物を使用しながら施工する「居ながら免震化」の方法として実施することは難しいと認められる。また、同公報の請求項2〜4に、下部構造の柱の頂部間に梁を架設するとか、上部構造の柱の脚部間に梁を架設する旨の記載が認められ、施工後の免震階の有効利用は困難である。のみならず、当業者の理解として、既存建物は架台で支持する上下階の梁の強度が不足する場合が多く、同梁の補強やサポートを複数階に設置しなければならない、等々の欠点、問題点が認められる。
【0006】
また、上記先願の特願平9ー107683号明細書及び図面に記載された、既存建物の中間階の既存柱を利用して免震構造化する方法は、既存柱の軸力の盛り替え用に、プレストレス導入用のPC鋼線を配置したコンクリートの増打ちを行うので、免震化に伴う柱断面の増大が著しく、施工後の床面積の有効利用に不利な問題点が在る。
【0007】
従って、本発明の目的は、施工階を免震階に限定し、柱断面の増大を可及的に抑制すること、及び柱の軸変形を制御し、上部構造の健全性を確保すること、並びに施工中の耐震安全性を確保し、建物を使用しながら施工する「居ながら免震化」の施工を実現する中間階免震構造化工法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明に係る既存建物の中間階免震構造化工法は、
既存建物の中間階の既存柱の躯体表面に目荒らし処理を行、前記既存柱の免震装置取付け部位を除く上部と下部の外周に、二分割された半割り鋼管を建て込み溶接により接合して鋼管4、5を完成し、同鋼管内にモルタル等を充填し既存柱と鋼管4、5を一体化する工作を、既存建物の当該中間階の既存柱1の全てについて行い、しかる後施工中の地震に対し必要とされるブレース箇所数により決定された既存柱1の鋼管4、5の間に施工時ブレース8、9をボルト接合によって取り付ける段階と、
免震装置の取付けを行う既存柱1についてのみ前記施工時ブレース8、9を一時撤去して、上下の鋼管4、5外面に相対峙する配置でブラケット11をボルト接合により撤去可能に取付け、上下のブラケット11、11の間にサポートジャッキ10を設置し、同サポートジャッキ10を駆動して軸力を導入し当該既存柱が負担している軸力をサポートジャッキ10の軸力へ盛り替える段階と、
上下の鋼管4、5の間の既存柱を切断し撤去する段階と、
上下の鋼管4、5の端面に免震装置取付けプレート12を仮付けし、前記上下の免震装置取付けプレート12、12の間に免震装置13を取付け、各免震装置取付けプレート12と鋼管4、5の端面との隙間にモルタル等を充填する段階と、
前記充填モルタルが強度を発現した後に、サポートジャッキ10の軸力を解放して免震装置13による支持に盛り替え、サポートジャッキ10を撤去すると共に再び施工時ブレース8、9を当該柱の鋼管4、5に取り付ける段階と、
以下、同様の段階を全ての既存柱について繰り返すことを特徴とする。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項1に記載した既存建物の中間階免震構造化工法において、上下の鋼管4、5の間にサポートジャッキ10を設置する方法として、上下の鋼管4、5の外周に環状の水平リブ17を持つブラケットをボルト接合により撤去可能に取付け、上下の水平リブ17の間にサポートジャッキ10を設置することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1に記載した既存建物の中間階免震構造化工法において、サポートジャッキ10の駆動は、軸力を導入する際にはサポートジャッキ10の軸力及び変位の大きさを計測し管理して行い、軸力の解放の際には、免震装置13の軸変形を計測して急激な変形が発生しないように管理して行うこと特徴とする。
【0012】
求項記載の発明は、請求項1に記載した既存建物の中間階免震構造化工法において、免震装置13の取付けを完成した既存柱については上下の鋼管4、5の外面間に拘束用のストッパプレート16を接合し、既存建物の全ての既存柱に免震装置13の取付けを完了した段階で同時期に前記のストッパプレート16を撤去することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施形態】
請求項1記載の発明に係る既存建物の中間階免震構造化工法は、図1以下に枢要な工程図で示した形態で実施される。
先ずは図1に示したように、既存建物の中間階(免震階)の既存柱1の躯体表面に目荒らし処理(散点部分)を行う。既存柱1の表面仕上げを除去し、タガネでコンクリート表面を凹凸状に荒らすなどの処理を行うのであるが、後で切断し免震装置を取り付ける部位(長さLの範囲、Lは約450mm)は、処理が無駄になるから放置しておく。図1において符号23 は免震階として選択した既存建物の3階床スラブ、24 は4階床スラブであり、3は4階の梁を指す。
【0014】
図2は上記既存柱1の免震装置の取付け部位Lを除く上部と下部の外周に鋼管4,5を建て込み、同鋼管4、5内にモルタル等の固着材を充填して既存柱1と鋼管4、5を一体化する段階を示している。鋼管4、5は、既存柱1の外径が図5に示したように900×900mmであるのに対して、1200×1200mm、厚さ16mmの角鋼管を二等分割した半割り鋼管を既存柱1の左右からその外周へ相似形の配置に建て込み、突き合わされた分割線に裏当てを設け、溶接により接合して1個の鋼管に完成している。既存柱1と各鋼管4、5との隙間をモルタル6で充填して一体化する。上位の鋼管4の下端面はモルタル6が漏れ出さない程度の底板(図示は省略)で閉塞されている。但し、後述する免震装置取付けプレートの良好な一体化を達成するため、前記底板には合板の如く後で解体撤去が可能な材質のものを使用し、且つダボ効果による一体化を図るため上向きに少し上げ底状態に設けられる。また、前記モルタル6の充填と硬化を利用して既存柱1とのより強固な一体化を達成するため、各鋼管4、5の内部には、縦、横方向の内側スタッド7が既存柱1を避けた配置で設置されている(請求項3の発明)。因みに、図5中の符号1aは既存柱1の鉄骨を示している。
【0015】
図3は、請求項2記載の発明の実施形態を示したものである。上記したように建物の中間階(免震階)の既存柱への鋼管4、5の建て込み、及び同既存柱1と一体化する工作は、既存建物の当該中間階の既存柱の全てについて行う。しかる後、既存柱1の上下の鋼管4、5の間に施工時ブレース8、9を後で解体撤去が容易なボルト接合の方法によって取り付けることを示している。既存建物の免震構造化の施工期間中の耐震安全性を確保し「居ながら免震化」を実現するためである。ブレース8にはH形鋼の外周に補剛管を嵌めて補剛した構造のものが使用され、ブレース9には200×200×8×12mm程度のH形鋼が使用されている。但し、全ての既存柱へブレースを取付けるのではなく、施工中に予測される地震の発生に対し、必要とされるブレース箇所数により決定した既存柱に施工時ブレース8、9を取付ける。そして、後の工程として行われる免震装置の取付け施工の対象である既存柱についてのみ、前記施工時ブレース8、9は一時撤去して免震化施工を行う。何故なら、ブレースの働きは本来既存建物へ地震等によって入力する水平力を負担し、結局は柱の軸力を増大させるから、免震化施工中の柱にそのような作用が発生しないように未然に防ぐ配慮に基づく。従って、当然のことながら、免震化の施工を完了した段階で再び施工時ブレース8、9を当該柱1の鋼管4、5に取り付ける。なお、以下に説明する既存柱1の免震化の各工程は、近隣の数本の柱を1グループの単位として施工を進める。
【0016】
次に、図4は上下の鋼管4、5の間にサポートジャッキ(油圧ジャッキ)10を設置し、同サポートジャッキ10を駆動して軸力を導入し、同既存柱1が負担している軸力をサポートジャッキ10の軸力へと盛り替える段階を示している。図3〜図9までは上下の鋼管4、5の間にサポートジャッキ10を設置する方法として、上下の鋼管4、5の外面に上下に相対峙する配置でブラケット11をボルト接合により撤去可能に取付け、上下のブラケット11、11の間にサポートジャッキ10を設置した構成(請求項4の発明)を示している。ブラケット11を後で撤去可能にボルト接合する手段として、上下の鋼管4、5には予めブラケット11の取付け位置にネジ穴を設けておき、該ネジ穴へねじ込むワンサイドボルトによる接合を行う。図4と図5はブラケット11とサポートジャッキ10を鋼管の左右に二つずつ合計4台使用する構成を示している。サポートジャッキ10の駆動方法としては、軸力を導入する際にはサポートジャッキ10の軸力及び変位の大きさをセンサーにより計測し、解析まで一貫して行う管理システムで行う。
【0017】
次に、図6は上下の鋼管4、5の間の既存柱1を長さLの範囲だけ切断し撤去した段階を示している。既存柱1の切断は、例えばダイアモンドチエーンソウで行う。既存柱1に負荷される軸力(鉛直荷重)はサポートジャッキ10を経由して伝達される。
図7は上下の鋼管4、5の端面に免震装置取付けプレート12を仮付けした段階を示す。上方の鋼管4に関しては、上述したモルタル充填用の底板を撤去し、硬化したモルタルの下面が露出する状態とした上で、免震装置取付けプレート12の仮付けを行う。免震装置取付けプレート12は免震装置による軸力及び曲げモーメントの負担に耐える剛性板であり、十分に厚肉の平鋼板が使用される。免震装置取付けプレート12には免震装置取付け用のボルト孔が予め必要数設けられているほか、上下の鋼管4、5と充填モルタルによって強固に一体化できるようにスタッドを突設した構成とされている。免震装置取付けプレート12の仮付けは、免震装置の取付け作業に支障ない固定状態を意味する。
【0018】
図8は、上下の免震装置取付けプレート12、12の間に免震装置13をボルト14で取付け、また、各免震装置取付けプレート12と鋼管4、5内に露出する充填モルタルの端面との隙間に充填材ないし固着材としてモルタル等を充填し隙間を完全に埋めた段階を示している。モルタルが完全に硬化すれば、免震装置取付けプレート12に付設してあるスタッドの支圧効果等により完全な一体化を達成できる。上下の免震装置取付けプレート12と免震装置13との接合は、複数本のボルト14(図9参照)を免震装置プレート13aの側から免震装置取付けプレート12のボルト孔へねじ込み締結するボルト接合である。将来予想される交換ないし調整の作業を容易ならしめるためである。免震装置13は鋼板とゴムシートを交互に貼り付けて柱状に構成したものであり、その柱状部外径は800mm位である。図9中の符号15はエネルギー吸収用ダンパーとして免震装置13の中心部の軸方向に貫通された鉛棒ないし低降伏点鋼である。
【0019】
図10は、上述の工程を経て免震装置13の取付けを完了し、充填モルタルが十分に強度を発現した後に、サポートジャッキ10の軸力を解放して免震装置13による支持に盛り替え、サポートジャッキ10及びブラケット11を撤去した段階を示している。したがって、柱1の最大径は鋼管4、5の外径(1200×1200mm)でしかない。サポートジャッキ10の軸力の解放の際には、免震装置13の軸変形を計測して急激な変形が発生しないように管理して行う(請求項6の発明)。撤去したサポートジャッキ10とブラケット11は次なる既存柱の免震化施工に転用する。
【0020】
以下、同様の施工段階を当該既存建物における中間階(免震階)の全ての既存柱1について繰り返す。但し、免震装置13の取付けを完成した既存柱1については、図11に示したように、上下の鋼管4、5の外面間に拘束用の剛なストッパプレート(鋼板)16を後で撤去が容易なボルト接合の方法で取り付けておく。何故なら、既存建物の中間階(免震階)に免震装置を取り付けた柱と、未だ取り付けていない(切断もされていない。)柱とが混在する場合に、地震等の水平力が入力すると、建物が捩じれたりして危険だからである。従って、既存建物の全ての既存柱1に免震装置13の取付けを完了した段階では、同時期に前記のストッパプレート16は全て撤去する。
【0021】
次に、図12と図13は、基本的には請求項1記載の発明と略同じ段階を経て既存建物の中間階を免震構造化する工法の実施例であるが、特には上記した実施例に比して既存柱が負担する軸力が大きい、大規模建物の場合であって上下の鋼管4、5の間にサポートジャッキ10を設置する手段が異なる例を示す。即ち、上下の鋼管4、5の外周には、環状の水平リブ17と縦リブ18とから成るブラケットをボルト接合により撤去可能に取付ける(図12を参照)。水平リブ17は、上方の鋼管4についてはその上面側、下方の鋼管5については下面側に縦リブ18を配置して補剛を行い、ブラケットの働きをする構成とされている。上下の水平リブ17、17の間にサポートジャッキ10を設置する。本実施例の構成によれば、柱の軸力をサポートジャッキ10の軸力に盛り替えた際に発生する曲げモーメントは水平リブ17の引張り応力と相殺され、鋼管4、5との接合ボルトにはせん断力のみが伝達され、力学的に有利である。
【0022】
【本発明が奏する効果】
本発明に係る既存建物の中間階免震構造化工法によれば、施工階を建物の中間階(免震階)に限定し、既存柱が負担する軸力は同柱からその外周に一体化した鋼管を経由してサポートジャッキへ伝達するから、サポートジャッキを撤去する結果、柱断面の増大は鋼管の外径の限度に可及的に抑制することになり、施工後の床面積の有効利用に寄与するころ大である。
【0023】
また、サポートジャッキ及び施工時ブレースを併用して柱の軸変形を制御し、上部構造の健全性を確保すると共に施工中の耐震安全性を確保するから、建物を使用しながら施工する「居ながら免震化」の施工を実現することができる。しかも既存柱の支持を原則としているから、既存建物の特定箇所を補強したりサポートを併用する等の面倒な負担がない。
【0024】
各仮設のブラケット、ブレース、ストッパプレートなどの取付けはボルト接合とし火気は一切使用しないから、施工の安全性が保証されるし、各仮設物の転用ができ、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中間階免震構造化工法の目荒らし段階を示した立面図である。
【図2】既存柱に対する鋼管の一体化の段階を示した立面図である。
【図3】施工時ブレースの設置状況を示した部分図である。
【図4】サポートジャッキの設置状態を示した立面図である。
【図5】図4のAーA線矢視図である。
【図6】柱の切断状況を示した立面図である。
【図7】免震装置取付けプレートの仮付け状況を示した立面図である。
【図8】免震装置の取付け状況を示した立面図である。
【図9】図8のBーB線矢視図である。
【図10】免震装置の取付けを完成した状況を示した立面図である。
【図11】免震装置にストッパプレートを取付けた状況を示した立面図である。
【図12】免震装置の取付け状況の異なる実施例を示した立面図である。
【図13】図12のCーC線矢視図である。
【符号の説明】
1 既存柱
L 免震装置の取付け部位
4、5 鋼管
6 モルタル
10 サポートジャッキ
12 免震装置取付けプレート
13 免震装置
8、9 施工時ブレース
11 ブラケット
17 水平リブ
16 ストッパプレート

Claims (4)

  1. 既存建物の中間階の既存柱の躯体表面に目荒らし処理を行、前記既存柱の免震装置取付け部位を除く上部と下部の外周に、二分割された半割り鋼管を建て込み溶接により接合して鋼管を完成し、同鋼管内にモルタル等を充填し既存柱と鋼管を一体化する工作を、既存建物の当該中間階の既存柱の全てについて行い、しかる後施工中の地震に対し必要とされるブレース箇所数により決定された既存柱の鋼管の間に施工時ブレースをボルト接合によって取り付ける段階と、
    免震装置の取付けを行う既存柱についてのみ前記施工時ブレースを一時撤去して、上下の鋼管の外面に相対峙する配置でブラケットをボルト接合により撤去可能に取付け、上下のブラケットの間にサポートジャッキを設置し、同サポートジャッキを駆動して軸力を導入し同既存柱が負担している軸力をサポートジャッキの軸力へ盛り替える段階と、
    上下の鋼管の間の既存柱を切断し撤去する段階と、
    上下の鋼管の端面に免震装置取付けプレートを仮付けし、前記上下の免震装置取付けプレートの間に免震装置を取付け、各免震装置取付けプレートと鋼管の端面との隙間にモルタル等を充填する段階と、
    前記充填モルタルが強度を発現した後に、サポートジャッキの軸力を解放して免震装置による支持に盛り替え、サポートジャッキを撤去すると共に再び施工時ブレースを当該柱の鋼管に取り付ける段階と、
    以下、同様の段階を全ての既存柱について繰り返すことを特徴とする、既存建物の中間階免震構造化工法。
  2. 上下の鋼管の間にサポートジャッキを設置する方法として、上下の鋼管の外周に環状の水平リブを持つブラケットをボルト接合により撤去可能に取付け、上下の水平リブの間にサポートジャッキを設置することを特徴とする、請求項1に記載した既存建物の中間階免震構造化工法。
  3. サポートジャッキの駆動は、軸力を導入する際にはサポートジャッキの軸力及び変位の大きさを計測し管理して行い、軸力の解放の際には免震装置の軸変形を計測して急激な変形が発生しないように管理して行うこと特徴とする、請求項1に記載した既存建物の中間階免震構造化工法。
  4. 免震装置の取付けを完成した既存柱については上下の鋼管の外面間に拘束用のストッパプレートを接合し、既存建物の全ての既存柱に免震装置の取付けを完了した段階で同時期に前記のストッパプレートを撤去することを特徴とする、請求項1に記載した既存建物の中間階免震構造化工法。
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