JP6110180B2 - 樹脂組成物を用いた表面被覆処理粉体及びそれを含有する化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、カルナバワックスを分別して得られる樹脂組成物の用途に関し、特に該樹脂組成物により表面被覆処理された粉体及びそれを配合する化粧料に関する。
化粧料には、メイクアップ効果や感触調整等を目的として、無機粉体、有機粉体、色素粉体など種々の粉体が配合されている。そしてこれらの粉体を、目的に応じて種々の表面処理剤で被覆することが行われてきた。その一つとして、油剤への濡れや分散性を向上させることにより、粉体の凝集等による諸問題を解消し、化粧料の長期保存安定性と、メイクアップや紫外線吸収等の効果とを改善する目的で粉体を表面処理することが行われている(例えば特許文献1〜5参照)。
しかし粉体の油剤への分散性を良好にする表面処理剤の中には、肌への付着性が悪く、また特定の油剤中へ拡散する特性を有するものが多い。そしてこれらを配合した化粧料を肌に塗布すると、粉体が化粧膜中の油剤に分散し続けることになり、肌に付着せず、いつまでもずるずると収まりが悪く、塗布膜の均一性を損なうことがあった。このため、各種油剤への分散性と、肌への付着性とを両立する、粉体の表面被覆処理が望まれていた。
特開平5−339518号公報 特開平11−286619号公報 特開平10−167931号公報 特開平11−335227号公報 特開2001−072527号公報
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る表面処理剤を開発し、それを用いて、各種油剤への分散性が高く、肌への付着性をも両立し、化粧持続性に優れた表面被覆処理粉体を提供することにある。
このような実情に鑑み、本発明者は、カルナバワックスを分別して得られる樹脂組成物を粉体の表面処理剤として使用すると、少量の処理量で高い撥水性、分散性を発現し、かつ、肌への付着性にも優れたものとなることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、カルナバワックスより分別して得られ、軟化点が55〜80℃、ヨウ素価が20〜55である樹脂組成物により表面被覆処理された粉体である。また本発明は、上記表面被覆処理された粉体を配合したことを特徴とする化粧料である。
本発明に用いられる樹脂組成物は、成膜性に優れ、硬さと柔軟性を備え、均一かつ平滑な塗膜を形成することから、少量の被覆量で撥水性、分散性を付与でき、また、付着性は高いがべたつきは少ないため、これを表面被覆処理された粉体は、肌への密着性に優れ、かつ使用性も良好なものである。さらに、本発明の表面被覆処理粉体を配合した化粧料においては、化粧膜の均一性、化粧持続効果に優れている。
製造例1の樹脂組成物(a)およびカルナバワックス(b)の示差走査熱量計で測定されたDSCチャートである。 製造例1の樹脂組成物(a)およびカルナバワックス(b)のガスクロマトグラムである。
(カルナバワックスを分別して得られる樹脂組成物)
本発明に用いられる樹脂組成物とは、カルナバワックスより分別して得られるものであり、原料となるカルナバワックスは、カルナバヤシの葉および葉柄から得られる天然植物ロウであり、一般に、樹脂濃度は約5質量%(以下、単に「%」で示す)程度、融点は80〜86℃、ヨウ素価は5〜14である。前記樹脂組成物は、該カルナバワックスから抽出された樹脂分を主成分とし、成膜性に優れ、硬さと柔軟性を備え、均一かつ平滑な塗膜を形成できるものであり、付着性を有しながらもべたつきは少ないため、塗布対象への密着性に優れるものである。
前記樹脂組成物は、カルナバワックスから、軟化点が55〜80℃、ヨウ素価が20〜55となるように分別することにより得ることができ、このような樹脂濃度、軟化点、ヨウ素価の範囲であれば、分別方法は特に限定されるものではないが、例えば、カルナバワックスを有機溶剤で分別抽出する方法が好適に用いられる。
分別抽出に用いられる有機溶剤としては、アルコール類、エーテル類、ケトン類、炭化水素類および芳香族炭化水素類よりなる群から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。上記アルコール類としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エーテル類としては、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ケトン類として、アセトン、メチルエチルケトン、炭化水素類として、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、芳香族炭化水素類として、ベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、エチルベンゼン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用できる。これらの中でも、分別抽出の簡略化という観点でメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ジエチルエーテルおよびメチルエチルエーテルが好適に用いられ、これらの1種又は2種以上を混合して用いることが好ましい。
分別抽出は、例えば上記有機溶剤中に、固形状のカルナバワックスを浸漬して行うことができる。有機溶剤の使用量は、カルナバワックスに対して3〜4倍量であり、30〜60℃、好ましくは40〜50℃で、4〜8時間、好ましくは5〜6時間程度浸漬すればよい。このようにして抽出処理した後、ろ過など通常の固液分離手段を用いて抽出液を分離する。この抽出液に樹脂分が溶解しているため、これから減圧蒸留、加熱蒸留等の通常の濃縮・乾燥手段を用いて有機溶剤を留去することにより、樹脂分を多く含有する樹脂組成物を得ることができる。
このようにして得られた樹脂組成物は、軟化点が55〜80℃、ヨウ素価が20〜55の範囲にあるものであり、好ましくは、軟化点が60〜78℃、ヨウ素価が23〜50のものであり、より好ましくは軟化点が65〜75℃、ヨウ素価が25〜50のものであり、特に好ましくはヨウ素価が30〜45のものである。また樹脂濃度は、好ましくは15〜40%であり、より好ましくは25〜35%、特に好ましくは20〜35%である。一般にカルナバワックスの樹脂濃度は約5%程度であるから、本発明の樹脂組成物はカルナバワックスよりも樹脂濃度が約3〜8倍高いものである。この範囲の樹脂組成物が、成膜性に優れ、硬さと柔軟性を備え、均一かつ平滑な塗膜を形成できるものであり、付着性は高いがべたつきが少なく、塗布対象への密着性に優れるものである。樹脂濃度が15%未満では、均一及び平滑な塗膜形成ができなくなることがあり、また、40%を超えるとべたつきが高くなり、化粧料に用いるには違和感を生じてしまうことがある。また軟化点が55〜80℃であると、化粧料やインク、ペンキ等に添加する際に取り扱いがしやすく、成膜性があり、形成された膜は柔軟性が得られるようになる。特に化粧料においては、製造工程で使用が簡便であり、皮膚や頭髪、睫、眉毛等の毛髪等に塗布した際も、成膜性と柔軟性を併せ持つものとなる。さらに、ヨウ素価が20〜55であることは、出発物質であるカルナバワックスより、飽和のエステル化合物が減少し樹脂分が残存していることを意味する。
その他、前記樹脂組成物とカルナバワックスの物性の相違について下記表1に示す。また、カルナバワックスは、DSC吸熱ピークが82℃付近に存在するのに対し、本発明の樹脂組成物は、このような吸熱ピークが消失して認められないという特徴を有する。さらに、本発明の樹脂組成物をガスクロマトグラフィーで分析すると、保持時間2〜10分付近に樹脂分由来のピークが検出されるが、カルナバワックスではこのようなピークは認められない。また、20〜30分付近に炭素数56のエステルワックスのピークが現れるが、本発明の樹脂組成物ではピーク強度が減少していることが認められる。なお、本発明において、樹脂濃度、融点、軟化点、酸価、けん化価、ヨウ素価は以下の測定方法による値である。また、DSC、ガスクロマトグラフィーの条件は、実施例に記載の条件によるものである。
(樹脂濃度)
上記分別抽出によりろ別した残渣の分濃縮されたものとして、カルナバワックスの樹脂濃度から樹脂組成物の樹脂量(%)を求めた。
(融点)
実施例に記載の条件によるDSCで測定した。
(軟化点)
外原規一般試験法に記載された軟化点測定法により測定した。ただし、試料量は0.5gとし、鋼球は径12mm、重さ10g鉛球を使用し、昇温速度は5分あたり1℃として測定を行った。
(酸価)
外原規一般試験法に記載された酸価測定法第1法により測定した。ただし、試料量は3gとし、溶媒にはキシレン30mlおよびエタノール50mlを用いて温時に滴定した。
(けん化価)
外原規一般試験法に記載されたけん価測定法により測定した。
(ヨウ素価)
外原規一般試験法に記載されたヨウ素価測定法により測定した。ただし、溶媒にはシクロヘキサン30mlを用いて溶かし、試料が溶けにくいときはシクロヘキサンの量を適宜追加した。
この樹脂組成物は、INCI名:Copernicia Cerifera(Carnauba)Wax Extractに該当し、カルナウバロウエキスとして表示され得る。
(表面被覆処理された粉体)
本発明の表面処理粉体は、上記の樹脂組成物、すなわち、カルナバワックスを分別して得られる樹脂組成物で粉体の表面を被覆処理してなる表面処理粉体である。表面被覆処理される粉体としては、通常、化粧料に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状や、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径や、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等の1種又は2種以上が使用できる。
前記無機粉体類としては、酸化チタン、黒色酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト及び窒化硼素等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。なお、これらは10〜30nm程度の微粒子に調製したものを使用してもよい。
前記光輝性粉体類としては、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、酸化チタン被覆ガラス末及びアルミニウムパウダー等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
前記有機粉体類としては、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、PET樹脂末、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロースパウダー及びN−アシルリジンパウダー等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
前記色素粉体類としては、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
前記複合粉体類としては、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
これらのうち、特に、本発明の表面被覆処理される粉体として好適なのは、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄(例えば、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄等)等である。例えば、酸化チタン(特に微粒子)の場合、未処理の状態では凝集し易いが、上記の樹脂組成物を表面処理剤として使用すると、表面被覆処理した酸化チタンの分散性が良好となるので、酸化チタンの特徴であるSPF(UV遮断効果)を、効率良く化粧料に付与することが可能となる。
(表面被覆処理された粉体の製造方法)
本発明において、これらの粉体に上記の樹脂組成物を表面被覆処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法(乾式処理法)、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法(湿式法)、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。好ましくは、樹脂組成物をヘキサン又はイソパラフィン等の揮発性炭化水素油に溶解し、粉体基材と混合し、乾燥して前記溶媒を除去後、粉砕することにより、より均質で使用感に優れる表面被覆処理粉体を製造することができる。粉砕方法も特に限定されるものではない。
また、本発明の表面被覆粉体は、さらに、化粧料基材への分散性改良、感触改良等の目的で、シリコーン化合物、フッ素化合物、油剤、油脂、高級アルコール、ワックス、高分子、樹脂等の通常公知の表面処理剤を被覆処理して用いても良い。
本発明の表面処理粉体は、粉体表面が上記の樹脂組成物で被覆されたものであり、その被覆量は、特に限定されないが、表面被覆処理粉体中の0.1〜8質量%が好ましい。被覆量がこの範囲内であれば、耐水性及び肌への付着性が、特に優れる表面被覆粉体を得ることができる。
(化粧料)
本発明の化粧料は、上記の表面被覆処理粉体の1種又は2種以上を、常法に従い、公知の化粧料成分と組み合わせて配合することにより製造される。本発明の化粧料における、当該表面被覆処理粉体の配合量は、特に限定されるものではなく、化粧料の剤型やアイテムにより異なるが、1〜90質量%、好ましくは、5〜40質量%ある。
化粧料には、必要に応じて配合可能な成分を適宜配合することができる。
例えば、油剤、界面活性剤、アルコール類、水、保湿剤、ゲル化剤及び増粘剤、上記の表面被覆処理粉体以外の粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン等を配合することができる。
油剤としては、固形油、半固形油、液状油等が挙げられ、天然動植物油及び半合成油、炭化水素油、エステル油、グリセライド油、シリコーン油、高級アルコール、高級脂肪酸、有機溶剤等が例示される。
固形油としてはカルナウバロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、セラックロウ、硬化油等の天然ロウ類、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の鉱物系ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等の合成ワックス、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの高級アルコール、ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸等を例示することができる。
液状油で、天然動植物油及び半合成油としては、具体的にアボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カヤ油、肝油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、シナギリ油、シナモン油、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、綿実油、ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。
炭化水素油としては、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン等が挙げられる。
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。
グリセライド油としては、アセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる
高級脂肪酸としては、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。
有機溶剤としては、n−ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等の非芳香族系化合物、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の塩素系化合物、ジオキサン、テトラハイドロフラン等のエーテル系化合物、2−プロパノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、カービトール類、セロソルブ類、スピンドル油等が挙げられる。
界面活性剤としては、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限はなく、何れのものも使用することができる。界面活性剤はアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が例示されるが、これらを必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
アニオン性界面活性剤として、具体的にはステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステル硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ジポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム塩、ジポリオキシエチレンアルキルエーテルジメチルアンモニウム塩、ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩や芳香族4級アンモニウム塩をはじめ、アルキルピリジニウム塩等のピリジニウム塩、アルキルジヒドロキシエチルイミダゾリン塩等のイミダゾリン塩、N−アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩、そしてアルキルアミン塩、ポリアミン、アミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のカルボベタイン型両性界面活性剤、アルキルスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二塩等のアミドアミン型(イミダゾリン型)両性界面活性剤、N−[3−アルキルオキシ−2−ヒドロキシプロピル]アルギニン塩等のアミノ酸型両性界面活性剤、アルキルイミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤等が挙げられる。
アルコール類として、具体的にはエタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール等の多価アルコール、ソルビトール、マルトース、キシリトール、マルチトール等の糖アルコール、ベンジルアルコール等が例示される。
保湿剤としては、尿素、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩等が挙げられる。
水系増粘剤、ゲル化剤としてはアラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、アクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系増粘剤、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等がある。また、この中には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれる。
油ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー等の有機変性粘土鉱物が挙げられる。
粉体としては、無機粉体、有機粉体、金属石鹸粉末、有色顔料、パール顔料、金属粉末、タール色素、天然色素等が挙げられ、その粒子形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、何れのものも使用することができる。
無機粉体として、具体的には酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素等が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー(12ナイロン、6ナイロン)、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体パウダー、ビニル樹脂パウダー、尿素樹脂パウダー、フェノール樹脂パウダー、フッ素樹脂パウダー、ケイ素樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、メラミン樹脂パウダー、エポキシ樹脂パウダー、ポリカーボネイト樹脂パウダー、微結晶繊維粉体パウダー、コメデンプン、ラウロイルリジン等が挙げられる。
金属石鹸粉末(界面活性剤金属塩粉末)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等の各粉末が挙げられる。
有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの及びこれらの粉体を複合化した複合粉体等が挙げられる。
パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン被覆着色雲母等が挙げられ、また、金属粉末としてはアルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等が挙げられる。
タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等が挙げられ、天然色素としてはカルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等が挙げられる。
これらの粉体はそのまま使用しても良いが、これらの粉体を複合化したり、油剤やシリコーン、フッ素化合物等の、上記の樹脂組成物以外の表面処理剤で、表面被覆処理を行なって使用しても良い。
上記粉体は必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン、サリチル酸−2−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル、パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]、(1,3,5)−トリアジン−2,4−ビス[{4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、ジメチコジエチルベンザルマロネート、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸及びそのナトリウム塩等が挙げられ等が挙げられる。
防腐剤、抗菌剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン等、pH調整剤としては乳酸、乳酸塩、クエン酸、クエン酸塩、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等、キレート剤としてはアラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン等、清涼剤としてはL−メントール、カンファ、薄荷油、ペパーミント油、ユーカリ油等、抗炎症剤としてはアラントイン、グリチルレチン酸塩、グリチルレチン誘導体、トラネキサム酸、アズレン等が夫々挙げられる。
美肌用成分としては、アルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤、イオウ、チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB6類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、dl−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等が挙げられる。
アミノ酸類としては、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、アラニン、グリシン、プロリン等、核酸としてはデオキシリボ核酸等、ホルモンとしてはエストラジオール、エチニルエストラジオール等が挙げられる。
本発明の化粧料の剤型としては、粉体剤型、水中油型乳化剤型、油中水型乳化剤型、油性剤型、溶剤型等が挙げられる。また、化粧料の形態としては、粉末状、粉末固形状、油性固形状、クリーム状、ゲル状、液状、ムース状、スプレー状等を挙げることができる。また、本発明の化粧料は、本発明の表面被処理覆粉体を含有するものであればよく、特に、ファンデーション、コンシーラー、白粉、アイシャドウ、頬紅、化粧下地、アイカラー、口紅、アイブロウ、マスカラ、アイライナー、マニキュア等のメイクアップ化粧料、及び日焼け止め化粧料に好適に用いることができる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例において、%は質量%を意味する。
1.樹脂組成物の調製
[参考製造例1]
カルナバワックス100gを融解攪拌した後、5〜10mm程度の大きさのフレーク状に固化成形した。このフレーク状のカルナバワックス100gを予め40℃に加温したイソプロパノール300ml中に攪拌しながら投入し、温度を40℃に保ったまま6時間静置して抽出処理した。その後ろ過し、ろ液から減圧蒸留によってイソプロパノールを除去し、樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物について、前述した測定方法により、樹脂濃度、軟化点等を測定したところ、樹脂濃度30%、軟化点70.4℃、ヨウ素価40、酸価17、けん化価82であった。
また、この樹脂組成物およびカルナバワックスを下記条件による示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ(株) DSC6200)で測定したDSCチャートを図1に示す。この図に示すとおり、カルナバワックスのDSCチャートには、温度82℃付近に吸熱ピークが存在するのに対し、参考製造例1の樹脂組成物ではこのような吸熱ピークが消失していた。
(DSC測定条件)
昇温スピード:5℃/min、110℃で2min保持、30〜110℃で測定
さらに、得られた樹脂組成物およびカルナバワックスについて、下記条件によるガスクロマトグラフィー(島津製作所GC−17A)により分析した。そのクロマトグラムを図2に示す。この図に示されるとおり、樹脂組成物のクロマトグラムには、保持時間2〜10分付近に樹脂分に由来するピークが認められるのに対し、カルナバワックスのクロマトグラムにはこのようなピークがほとんど認められなかった。
(ガスクロマトグラフィー条件)
カラム:キャピラリーカラム(ステンレス製)2.5mmφ×10m
検出器:FID
キャリアガス:He
昇温スピード:7.5℃/min
温度:150〜280℃
注入量:2μl
サンプルの調製方法:0.025g/3ml石油エーテル
2.表面被覆処理粉体の製造
上記方法で調製された樹脂組成物を用いて、以下の方法で表面被覆処理粉体を調製した。
[製造実施例1]酸化チタンの例
酸化チタン(TIPAQUE CR−50:石原産業株式会社製)又は微粒子酸化チタン(MT−500SA:テイカ株式会社製)49.0gに、表面処理剤である参考製造例1の樹脂組成物1.0gとn−ヘキサン70gを溶解させた溶液を添加し、これをペイントシェーカーにて30分間高分散させた。その後、得られたスラリー状物を風乾し、パルベライザーで粉砕して2.0%処理酸化チタンを得た。
[製造実施例2]酸化鉄の例
上記と同様、赤酸化鉄(タロックスR−516P:チタン工業株式会社製)又は黄酸化鉄(TAROX IRON OXIDE YP1200P:チタン工業株式会社製)又は黒酸化鉄(タロックスブラックBL−100P:チタン工業株式会社製)47.5gに、表面処理剤である参考製造例1の樹脂組成物2.5gとn−ヘキサン70gを溶解させた混合液を添加し、これをペイントシェーカーにて30分間高分散させた。その後、得られたスラリー状物を風乾し、パルベライザーで粉砕して5.0%処理金属酸化物を得た。
[製造実施例3]タルク、マイカ又はセリサイトの例
上記と同様、タルク(タルクJA−46R:浅田製粉株式会社製)、マイカ(マイカ粉 TM−20:ヤマグチマイカ社製)又はセリサイト(セリサイトFSE:三信鉱工業株式会社製)49.5gに、表面処理剤である参考製造例1の樹脂組成物0.5gとn−ヘキサン70gを溶解させた混合液を添加し、これをペイントシェーカーにて30分間高分散させた。その後、得られたスラリー状物を風乾し、パルベライザーで粉砕して1.0%処理金属酸化物を得た。
[比較製造例1]メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉体の例
上記製造実施例1〜3の参考製造例1の樹脂組成物を、メチルハイドロジェンポリシロキサン(KF−99−P:信越化学工業株式会社製)に代えた以外は、それぞれ製造実施例1〜3の原料粉体を上記製造例に準じて、メチルハイドロジェンポリシロキサンで表面処理した各粉体を得た。
[比較製造例2]フッ素処理粉体の例
上記製造実施例1〜3の参考製造例1の樹脂組成物を、フッ素化合物(AG−530:旭硝子株式会社製)に代えた以外は、それぞれ製造例1〜3の原料粉体を上記製造例に準じて、フッ素化合物で表面処理した各粉体を得た。
3.化粧料の処方例
上記の方法で調製した表面被覆処理粉体を、以下の処方において使用した。
<実施例1、2及び比較例1、2:リキッドファンデーション>
表1の組成及び製造方法により実施例1、2及び比較例1、2のリキッドファンデーションを調製した。得られた各リキッドファンデーションについて、以下に示す方法により、分散性、化粧膜の均一性、化粧持続性について評価した。この結果も併せて表2に示す。
なお、表2中の各組成物は、精製水にて全量100質量%となるように調製するものである。
[製造方法]
A:成分1〜7に成分8〜28を混合分散した。
B:成分29〜32を均一に混合した。
C:60℃でAにBを加えて乳化した。
D:冷却後、Cに成分33を加えて混合し、リキッドファンデーションを得た。
注1:IP1620(出光興産社製)
注2:KF96A−6cs(信越化学工業社製)
注3:KF−6028P(信越化学工業社製)
注4:ベントン38V(エレメンティス社製)
注5:MZY505S(テイカ社製)
[評価方法1:分散性]
前記実施例及び比較例の組成物を規格瓶に入れ、製造直後と40℃の高温槽中で1ヶ月間放置した後の組成物の色変化を、日本電色色差計SZ−2000にて測色し、製造直後の色を基準とし、その色差ΔE*値を確認した。
(判定):(判定基準)
○:色差ΔE*値が、1以下のもの
△:色差ΔE*値が、1〜3未満のもの
×:色差ΔE*値が、3以上のもの
[評価方法2:化粧膜の均一性・化粧持続性・滑らかな使用感]
前記実施例及び比較例の組成物に対して、化粧品評価専門パネル20名に、「化粧膜の均一性」、「化粧持続性」、「滑らかな使用感」の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って7段階評価し、更に全パネルの評点の平均点を用いて、以下の判定基準に従って判定した。なお、化粧膜の均一性については塗布直後を評価し、化粧持続性については、各試料を顔に塗布し、通常の生活をしてもらい、6時間後の化粧効果について評価した。
(評価基準)
(評価結果) :(評点)
非常に良好 : 6点
良好 : 5点
やや良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
非常に不良 : 0点
(判定基準)
(評点の平均点) :(判定)
5.0以上 : ◎ 非常に良好
3.5以上〜5.0未満 : ○ 良好
1.5以上〜3.5未満 : △ 不良
1.5未満 : × 非常に不良
[結果]
実施例1、2のリキッドファンデーションは、分散性もよく、化粧膜の均一性、化粧持続性に優れ、使用感も良好なリキッドファンデーションであった。これは、本発明の表面被覆処理粉体が肌への付着性に優れることに起因すると思われる。一方、本発明の表面被覆処理粉体に代えて、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉体またはフッ素処理粉体を用いた比較例1、2は、化粧膜の均一性、化粧持続性、滑らかな使用感に劣るものであった。
<実施例3:O/W型リキッドファンデーション>
(成分) (%)
1.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 0.5
2.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
3.1,3−ブチレングリコール 10.0
4.製造実施例1の酸化チタン 10.0
5.製造実施例2の赤酸化鉄 0.4
6.製造実施例2の黄酸化鉄 2.0
7.製造実施例2の黒酸化鉄 0.1
8.製造実施例3のタルク 5.0
9.カルボキシビニルポリマー 0.3
10.トリエタノールアミン 1.0
11.精製水 残量
12.エタノール 2.0
13.ステアリン酸 1.0
14.ベヘニルアルコール 0.5
15.流動パラフィン 2.0
16.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
17.パラメトキシケイ皮酸2−エチルへキシル 2.0
18.ワセリン 0.5
19.防腐剤 適量
20.香料 適量
[製造方法]
(1)成分1〜8をローラーにて均一に分散する。
(2)成分9〜12を均一に混合する。
(3)(2)に(1)を添加し、均一に混合する。
(4)成分13〜19を80℃にて混合溶解する。
(5)(3)に(4)を80℃にて添加し、乳化する。
(6)(5)を冷却し、成分20を添加し、O/W型ファンデーションを得た。
[結果]
実施例3のO/W型ファンデーションは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたO/W型ファンデーションであった。
<実施例4:油性固形ファンデーション>
(成分) (%)
1.タルク 15.0
2.マイカ 10.0
3.製造実施例1の酸化チタン 15.0
4.製造実施例2の赤酸化鉄 1.0
5.製造実施例2の黄酸化鉄 3.0
6.製造実施例2の黒酸化鉄 0.2
7.ポリエチレンワックス 7.0
8.マイクロクリスタリンワックス 6.0
9.トリ2−エチルへキサン酸グリセリル 残量
10.ジメチルポリシロキサン 10.0
11.流動パラフィン 20.0
12.シリコーン分岐ポリエーテル変性シリコーン(注3) 2.0
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
[製造方法]
(1)成分7〜13を90℃にて加熱溶解する。
(2)(1)に成分1〜6を添加し、ローラーにて均一に分散する。
(3)(2)に成分14を添加し、80℃にて溶解後、金皿に充填し、油性固形ファンデーションを得た。
[結果]
実施例4の油性固形ファンデーションは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた油性固形ファンデーションであった。
<実施例5:スティック状油性固形コンシーラー>
(成分) (%)
1.パラフィンワックス 5.0
2.ポリエチレンワックス 5.0
3.キャンデリラロウ 2.0
4.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 15.0
5.メチルフェニルポリシロキサン 25.0
6.酢酸液状ラノリン 10.0
7.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
8.製造実施例1の酸化チタン 20.0
9.製造実施例2の黄酸化鉄 2.0
10.製造実施例2の赤酸化鉄 0.5
11.製造実施例2の黒酸化鉄 0.2
12.マイカ 7.0
13.防腐剤 適量
[製造方法]
(1)成分1〜7を100℃にて混合溶解する。
(2)(1)に成分8〜13を90℃にて均一に混合する。
(3)(2)を3本ローラーにて処理する。
(4)(3)を脱泡し、85℃にてカプセルに溶解充填後、4℃にて冷却して、スティック状コンシーラーを得た。
[結果]
実施例5のスティック状油性固形コンシーラーは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたスティック状油性固形コンシーラーであった。
<実施例6:固形粉末状ファンデーション>
(成分) (%)
1.製造実施例3のタルク 30.0
2.製造実施例3のマイカ 15.0
3.マイカ酸化チタン 15.0
4.製造実施例3のセリサイト 残量
5.製造実施例2の黄酸化鉄 2.0
6.製造実施例2の赤酸化鉄 0.5
7.製造実施例2の黒酸化鉄 0.2
8.合成金雲母 5.0
9.架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体 1.0
10.防腐剤 適量
11.流動パラフィン 3.0
12.ジメチルポリシロキサン 3.0
13.2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
14.香料 適量
[製造方法]
(1)成分1〜10をヘンシェルミキサー(三井三池社製)75℃で均一に分散する。
(2)成分11〜13を均一に混合溶解する。
(3)(1)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、(2)及び14を添加し、均一分散する。
(4)(3)をパルベライザーにて粉砕する。
(5)(4)を金皿に充填し、圧縮成型し、固形粉末状のファンデーションを得た。
[結果]
実施例6の固形粉末状ファンデーションは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた固形粉末状ファンデーションであった。
<実施例7:固形粉末状アイシャドウ>
(成分) (%)
1.合成金雲母 10.0
2.製造実施例3のタルク 残量
3.酸化チタン被覆雲母 30.0
4.窒化ホウ素 5.0
5.ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末 5.0
6.群青 2.0
7.赤202号 0.5
8.ポリアクリル酸アルキル 1.0
9.防腐剤 適量
10.流動パラフィン 3.0
11.ジメチルポリシロキサン 5.0
12.2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
13.香料 適量
[製造方法]
(1)成分1〜9をヘンシェルミキサー(三井三池社製)75℃で均一に分散する。
(2)成分10〜12を均一に混合溶解する。
(3)(1)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、(2)及び13を添加し、均一分散する。
(4)(3)をパルベライザーにて粉砕する。
(5)(4)を金皿に充填し、圧縮成型し、固形粉末状のアイシャドウを得た。
[結果]
実施例7の固形粉末状アイシャドウは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた固形粉末状アイシャドウであった。
<実施例8:固形粉末状フェイスカラー>
(成分) (%)
1.製造実施例3のマイカ 20.0
2.製造実施例3のタルク 残量
3.酸化チタン被覆雲母 10.0
4.群青 0.5
5.赤226号 0.2
6.ポリアクリル酸アルキル 1.0
7.防腐剤 適量
8.流動パラフィン 2.0
9.ジメチルポリシロキサン 3.0
10.2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
11.香料 適量
[製造方法]
(1)成分1〜7をヘンシェルミキサー(三井三池社製)75℃で均一に分散する。
(2)成分8〜10を65℃に加熱し、均一に混合溶解する。
(3)(1)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、(2)及び11を添加し、均一分散する。
(4)(3)をパルベライザーにて粉砕する。
(5)(4)を金皿に充填し、圧縮成型し、固形粉末状のフェイスカラーを得た。
[結果]
実施例8の固形粉末状フェイスカラーは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた固形粉末状フェイスカラーであった。
<実施例9:粉末状白粉>
(成分) (%)
1.製造実施例3のマイカ 20.0
2.製造実施例3のタルク 残量
3.雲母チタン 10.0
4.赤226号 0.5
5.流動パラフィン 0.5
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
[製造方法]
(1)成分1〜4を均一に混合する。
(2)(1)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、成分5〜8を添加し、均一に混合する。
(3)(2)をパルベライザーで粉砕し、白粉を得た。
[結果]
実施例9の粉末状白粉は、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた粉末状白粉であった。
<実施例10:スティック状口紅>
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス 10.0
2.カルナウバワックス 5.0
3.パラフィンワックス 2.0
4.2−エチルへキサン酸セチル 残量
5.流動パラフィン 10.0
6.イソノナン酸イソトリデシル 10.0
7.ジメチルポリシロキサン 5.0
8.赤202号 0.5
9.黄色4号 2.0
10.雲母チタン 3.0
11.製造実施例1の酸化チタン 0.5
12.製造実施例2の黒酸化鉄 0.1
13.α−トコフェロール 0.5
14.香料 適量
[製造方法]
(1)成分1〜7を100℃で均一に溶解混合する。
(2)(1)に成分8〜14を添加し均一に混合する。
(3)(2)を容器に流し込み、冷却してスティック状口紅を得た。
[結果]
実施例10のスティック状口紅は、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたスティック状口紅であった。
<実施例11:O/W型マスカラ>
(成分) (%)
1.ステアリン酸 2.0
2.ミツロウ 10.0
3.セトステアリルアルコール 1.0
4.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 1.5
5.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
6.ジメチルポリシロキサン 5.0
7.製造実施例3(5.0%)処理黒酸化鉄 5.0
8.無水ケイ酸 3.0
9.精製水 残量
10.1,3−ブチレングリコール 10.0
11.トリエタノールアミン 1.5
12.アクリル酸アルキル共重合体エマルション(注6) 30.0
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
(注6)ヨドゾール32A707(45%固形分)(日本NSC社製)
[製造方法]
(1)成分1〜3を80℃にて均一に混合する。
(2)成分4〜8をローラーにて処理する。
(3)成分9〜14を80℃にて均一に混合する。
(4)(1)、(2)を混合後、(3)を添加し、乳化する。
(5)(4)を冷却し、O/W型マスカラを得た。
[結果]
実施例11のO/W型マスカラは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたO/W型マスカラであった。
<実施例12:非水系マスカラ>
(成分) (%)
1.ロジン酸ペンタエリトリット 10.0
2.キャンデリラ樹脂 3.0
3.ミツロウ 2.0
4.セレシンワックス 2.0
5.パルミチン酸デキストリン 2.0
6.トリメチルシロキシケイ酸 3.0
7.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト(注4) 5.0
8.プロピオンカーボネート 1.0
9.軽質流動イソパラフィン(注1) 残量
10.ジメチルポリシロキサン 3.0
11.製造実施例2の黒酸化鉄 5.0
12.シリカ 3.0
13.タルク 5.0
[製造方法]
(1)成分1〜5を110℃に加温する。
(2)(1)に成分6〜10を添加混合する。
(3)(2)に成分11〜13を添加混合する。
(4)(3)を3本ローラーにて処理し、非水系マスカラを得た。
[結果]
実施例12の非水系マスカラは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた非水系マスカラであった。
<実施例13:油性アイライナー>
(成分) (%)
1.セレシンワックス 11.0
2.ポリイソブチレン 16.0
3.ポリエチレンワックス 8.0
4.軽質流動イソパラフィン(注1) 残量
5.ジメチルポリシロキサン 3.0
6.製造実施例2の黒酸化鉄 15.0
7.製造実施例3のタルク 5.0
8.防腐剤 適量
9.香料 適量
[製造方法]
(1)成分1〜5を100℃に加温し、均一混合する。
(2)成分6〜9を80℃に加温し、均一混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、均一に混合する。
(4)(3)をローラーにて処理し、油性アイライナーを得た。
[結果]
実施例13の油性アイライナーは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた油性アイライナーであった。
<実施例14:W/O型日焼け止め料>
(成分) (%)
1.微粒子酸化亜鉛(注5) 2.0
2.製造実施例1の微粒子酸化チタン 5.0
3.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 5.0
4.ジメチルポリシロキサン 3.0
5.パルミチン酸オクチル 3.0
6.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
7.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
8.メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン
・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)
メチルポリシロキサン共重合体(注7) 1.8
9.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
10.防腐剤 適量
11.塩化ナトリウム 0.3
12.精製水 残量
13.ジプロピレングリコール 3.0
14.エタノール 3.0
15.香料 適量
(注7)ABIL EM−90(EVONIC GOLDSCHMIDT GMBH社製)
[製造方法]
(1)成分3、4を加温溶解した後、成分1、2を添加し3本ローラーにて均一に分散する。
(2)成分5〜10を70℃で溶解させた後、60℃で(1)を添加し、均一に混合溶解する。
(3)成分11〜13を混合溶解させた後、60℃で(2)へ添加し乳化する。
(4)(3)に成分14、15を添加し均一に混合し、W/O型日焼け止め料を得た。
[結果]
実施例15のW/O型日焼け止め料は、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたW/O型日焼け止め料であった。

Claims (4)

  1. カルナバワックスより分別して得られ、軟化点が55〜80℃、ヨウ素価が25〜50である樹脂組成物により表面被覆処理された粉体。
  2. 粉体が、酸化チタン及び酸化鉄からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の表面被覆処理された粉体。
  3. 前記樹脂組成物の被覆量が、表面被覆処理された粉体中の0.1〜8質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表面被覆処理された粉体。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の表面被覆処理された粉体を配合したことを特徴とする化粧料。
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