JP6110180B2 - 樹脂組成物を用いた表面被覆処理粉体及びそれを含有する化粧料 - Google Patents
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Description
本発明に用いられる樹脂組成物とは、カルナバワックスより分別して得られるものであり、原料となるカルナバワックスは、カルナバヤシの葉および葉柄から得られる天然植物ロウであり、一般に、樹脂濃度は約5質量%(以下、単に「%」で示す)程度、融点は80〜86℃、ヨウ素価は5〜14である。前記樹脂組成物は、該カルナバワックスから抽出された樹脂分を主成分とし、成膜性に優れ、硬さと柔軟性を備え、均一かつ平滑な塗膜を形成できるものであり、付着性を有しながらもべたつきは少ないため、塗布対象への密着性に優れるものである。
上記分別抽出によりろ別した残渣の分濃縮されたものとして、カルナバワックスの樹脂濃度から樹脂組成物の樹脂量(%)を求めた。
(融点)
実施例に記載の条件によるDSCで測定した。
(軟化点)
外原規一般試験法に記載された軟化点測定法により測定した。ただし、試料量は0.5gとし、鋼球は径12mm、重さ10g鉛球を使用し、昇温速度は5分あたり1℃として測定を行った。
(酸価)
外原規一般試験法に記載された酸価測定法第1法により測定した。ただし、試料量は3gとし、溶媒にはキシレン30mlおよびエタノール50mlを用いて温時に滴定した。
(けん化価)
外原規一般試験法に記載されたけん価測定法により測定した。
(ヨウ素価)
外原規一般試験法に記載されたヨウ素価測定法により測定した。ただし、溶媒にはシクロヘキサン30mlを用いて溶かし、試料が溶けにくいときはシクロヘキサンの量を適宜追加した。
本発明の表面処理粉体は、上記の樹脂組成物、すなわち、カルナバワックスを分別して得られる樹脂組成物で粉体の表面を被覆処理してなる表面処理粉体である。表面被覆処理される粉体としては、通常、化粧料に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状や、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径や、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等の1種又は2種以上が使用できる。
前記複合粉体類としては、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
本発明において、これらの粉体に上記の樹脂組成物を表面被覆処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法(乾式処理法)、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法(湿式法)、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。好ましくは、樹脂組成物をヘキサン又はイソパラフィン等の揮発性炭化水素油に溶解し、粉体基材と混合し、乾燥して前記溶媒を除去後、粉砕することにより、より均質で使用感に優れる表面被覆処理粉体を製造することができる。粉砕方法も特に限定されるものではない。
本発明の化粧料は、上記の表面被覆処理粉体の1種又は2種以上を、常法に従い、公知の化粧料成分と組み合わせて配合することにより製造される。本発明の化粧料における、当該表面被覆処理粉体の配合量は、特に限定されるものではなく、化粧料の剤型やアイテムにより異なるが、1〜90質量%、好ましくは、5〜40質量%ある。
例えば、油剤、界面活性剤、アルコール類、水、保湿剤、ゲル化剤及び増粘剤、上記の表面被覆処理粉体以外の粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン等を配合することができる。
固形油としてはカルナウバロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、セラックロウ、硬化油等の天然ロウ類、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の鉱物系ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等の合成ワックス、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの高級アルコール、ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸等を例示することができる。
液状油で、天然動植物油及び半合成油としては、具体的にアボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カヤ油、肝油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、シナギリ油、シナモン油、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、綿実油、ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。
炭化水素油としては、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン等が挙げられる。
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。
グリセライド油としては、アセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる
高級脂肪酸としては、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。
有機溶剤としては、n−ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等の非芳香族系化合物、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の塩素系化合物、ジオキサン、テトラハイドロフラン等のエーテル系化合物、2−プロパノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、カービトール類、セロソルブ類、スピンドル油等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤として、具体的にはステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステル硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ジポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム塩、ジポリオキシエチレンアルキルエーテルジメチルアンモニウム塩、ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩や芳香族4級アンモニウム塩をはじめ、アルキルピリジニウム塩等のピリジニウム塩、アルキルジヒドロキシエチルイミダゾリン塩等のイミダゾリン塩、N−アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩、そしてアルキルアミン塩、ポリアミン、アミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のカルボベタイン型両性界面活性剤、アルキルスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二塩等のアミドアミン型(イミダゾリン型)両性界面活性剤、N−[3−アルキルオキシ−2−ヒドロキシプロピル]アルギニン塩等のアミノ酸型両性界面活性剤、アルキルイミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤等が挙げられる。
保湿剤としては、尿素、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩等が挙げられる。
無機粉体として、具体的には酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素等が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー(12ナイロン、6ナイロン)、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体パウダー、ビニル樹脂パウダー、尿素樹脂パウダー、フェノール樹脂パウダー、フッ素樹脂パウダー、ケイ素樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、メラミン樹脂パウダー、エポキシ樹脂パウダー、ポリカーボネイト樹脂パウダー、微結晶繊維粉体パウダー、コメデンプン、ラウロイルリジン等が挙げられる。
金属石鹸粉末(界面活性剤金属塩粉末)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等の各粉末が挙げられる。
有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの及びこれらの粉体を複合化した複合粉体等が挙げられる。
パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン被覆着色雲母等が挙げられ、また、金属粉末としてはアルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等が挙げられる。
タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等が挙げられ、天然色素としてはカルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等が挙げられる。
これらの粉体はそのまま使用しても良いが、これらの粉体を複合化したり、油剤やシリコーン、フッ素化合物等の、上記の樹脂組成物以外の表面処理剤で、表面被覆処理を行なって使用しても良い。
上記粉体は必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
[参考製造例1]
カルナバワックス100gを融解攪拌した後、5〜10mm程度の大きさのフレーク状に固化成形した。このフレーク状のカルナバワックス100gを予め40℃に加温したイソプロパノール300ml中に攪拌しながら投入し、温度を40℃に保ったまま6時間静置して抽出処理した。その後ろ過し、ろ液から減圧蒸留によってイソプロパノールを除去し、樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物について、前述した測定方法により、樹脂濃度、軟化点等を測定したところ、樹脂濃度30%、軟化点70.4℃、ヨウ素価40、酸価17、けん化価82であった。
(DSC測定条件)
昇温スピード:5℃/min、110℃で2min保持、30〜110℃で測定
(ガスクロマトグラフィー条件)
カラム:キャピラリーカラム(ステンレス製)2.5mmφ×10m
検出器:FID
キャリアガス:He
昇温スピード:7.5℃/min
温度:150〜280℃
注入量:2μl
サンプルの調製方法:0.025g/3ml石油エーテル
上記方法で調製された樹脂組成物を用いて、以下の方法で表面被覆処理粉体を調製した。
[製造実施例1]酸化チタンの例
酸化チタン(TIPAQUE CR−50:石原産業株式会社製)又は微粒子酸化チタン(MT−500SA:テイカ株式会社製)49.0gに、表面処理剤である参考製造例1の樹脂組成物1.0gとn−ヘキサン70gを溶解させた溶液を添加し、これをペイントシェーカーにて30分間高分散させた。その後、得られたスラリー状物を風乾し、パルベライザーで粉砕して2.0%処理酸化チタンを得た。
上記と同様、赤酸化鉄(タロックスR−516P:チタン工業株式会社製)又は黄酸化鉄(TAROX IRON OXIDE YP1200P:チタン工業株式会社製)又は黒酸化鉄(タロックスブラックBL−100P:チタン工業株式会社製)47.5gに、表面処理剤である参考製造例1の樹脂組成物2.5gとn−ヘキサン70gを溶解させた混合液を添加し、これをペイントシェーカーにて30分間高分散させた。その後、得られたスラリー状物を風乾し、パルベライザーで粉砕して5.0%処理金属酸化物を得た。
上記と同様、タルク(タルクJA−46R:浅田製粉株式会社製)、マイカ(マイカ粉 TM−20:ヤマグチマイカ社製)又はセリサイト(セリサイトFSE:三信鉱工業株式会社製)49.5gに、表面処理剤である参考製造例1の樹脂組成物0.5gとn−ヘキサン70gを溶解させた混合液を添加し、これをペイントシェーカーにて30分間高分散させた。その後、得られたスラリー状物を風乾し、パルベライザーで粉砕して1.0%処理金属酸化物を得た。
上記製造実施例1〜3の参考製造例1の樹脂組成物を、メチルハイドロジェンポリシロキサン(KF−99−P:信越化学工業株式会社製)に代えた以外は、それぞれ製造実施例1〜3の原料粉体を上記製造例に準じて、メチルハイドロジェンポリシロキサンで表面処理した各粉体を得た。
上記製造実施例1〜3の参考製造例1の樹脂組成物を、フッ素化合物(AG−530:旭硝子株式会社製)に代えた以外は、それぞれ製造例1〜3の原料粉体を上記製造例に準じて、フッ素化合物で表面処理した各粉体を得た。
上記の方法で調製した表面被覆処理粉体を、以下の処方において使用した。
<実施例1、2及び比較例1、2:リキッドファンデーション>
表1の組成及び製造方法により実施例1、2及び比較例1、2のリキッドファンデーションを調製した。得られた各リキッドファンデーションについて、以下に示す方法により、分散性、化粧膜の均一性、化粧持続性について評価した。この結果も併せて表2に示す。
なお、表2中の各組成物は、精製水にて全量100質量%となるように調製するものである。
[製造方法]
A:成分1〜7に成分8〜28を混合分散した。
B:成分29〜32を均一に混合した。
C:60℃でAにBを加えて乳化した。
D:冷却後、Cに成分33を加えて混合し、リキッドファンデーションを得た。
注2:KF96A−6cs(信越化学工業社製)
注3:KF−6028P(信越化学工業社製)
注4:ベントン38V(エレメンティス社製)
注5:MZY505S(テイカ社製)
前記実施例及び比較例の組成物を規格瓶に入れ、製造直後と40℃の高温槽中で1ヶ月間放置した後の組成物の色変化を、日本電色色差計SZ−2000にて測色し、製造直後の色を基準とし、その色差ΔE*値を確認した。
(判定):(判定基準)
○:色差ΔE*値が、1以下のもの
△:色差ΔE*値が、1〜3未満のもの
×:色差ΔE*値が、3以上のもの
前記実施例及び比較例の組成物に対して、化粧品評価専門パネル20名に、「化粧膜の均一性」、「化粧持続性」、「滑らかな使用感」の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って7段階評価し、更に全パネルの評点の平均点を用いて、以下の判定基準に従って判定した。なお、化粧膜の均一性については塗布直後を評価し、化粧持続性については、各試料を顔に塗布し、通常の生活をしてもらい、6時間後の化粧効果について評価した。
(評価基準)
(評価結果) :(評点)
非常に良好 : 6点
良好 : 5点
やや良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
非常に不良 : 0点
(判定基準)
(評点の平均点) :(判定)
5.0以上 : ◎ 非常に良好
3.5以上〜5.0未満 : ○ 良好
1.5以上〜3.5未満 : △ 不良
1.5未満 : × 非常に不良
実施例1、2のリキッドファンデーションは、分散性もよく、化粧膜の均一性、化粧持続性に優れ、使用感も良好なリキッドファンデーションであった。これは、本発明の表面被覆処理粉体が肌への付着性に優れることに起因すると思われる。一方、本発明の表面被覆処理粉体に代えて、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉体またはフッ素処理粉体を用いた比較例1、2は、化粧膜の均一性、化粧持続性、滑らかな使用感に劣るものであった。
(成分) (%)
1.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 0.5
2.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
3.1,3−ブチレングリコール 10.0
4.製造実施例1の酸化チタン 10.0
5.製造実施例2の赤酸化鉄 0.4
6.製造実施例2の黄酸化鉄 2.0
7.製造実施例2の黒酸化鉄 0.1
8.製造実施例3のタルク 5.0
9.カルボキシビニルポリマー 0.3
10.トリエタノールアミン 1.0
11.精製水 残量
12.エタノール 2.0
13.ステアリン酸 1.0
14.ベヘニルアルコール 0.5
15.流動パラフィン 2.0
16.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
17.パラメトキシケイ皮酸2−エチルへキシル 2.0
18.ワセリン 0.5
19.防腐剤 適量
20.香料 適量
(1)成分1〜8をローラーにて均一に分散する。
(2)成分9〜12を均一に混合する。
(3)(2)に(1)を添加し、均一に混合する。
(4)成分13〜19を80℃にて混合溶解する。
(5)(3)に(4)を80℃にて添加し、乳化する。
(6)(5)を冷却し、成分20を添加し、O/W型ファンデーションを得た。
[結果]
実施例3のO/W型ファンデーションは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたO/W型ファンデーションであった。
(成分) (%)
1.タルク 15.0
2.マイカ 10.0
3.製造実施例1の酸化チタン 15.0
4.製造実施例2の赤酸化鉄 1.0
5.製造実施例2の黄酸化鉄 3.0
6.製造実施例2の黒酸化鉄 0.2
7.ポリエチレンワックス 7.0
8.マイクロクリスタリンワックス 6.0
9.トリ2−エチルへキサン酸グリセリル 残量
10.ジメチルポリシロキサン 10.0
11.流動パラフィン 20.0
12.シリコーン分岐ポリエーテル変性シリコーン(注3) 2.0
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
(1)成分7〜13を90℃にて加熱溶解する。
(2)(1)に成分1〜6を添加し、ローラーにて均一に分散する。
(3)(2)に成分14を添加し、80℃にて溶解後、金皿に充填し、油性固形ファンデーションを得た。
[結果]
実施例4の油性固形ファンデーションは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた油性固形ファンデーションであった。
(成分) (%)
1.パラフィンワックス 5.0
2.ポリエチレンワックス 5.0
3.キャンデリラロウ 2.0
4.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 15.0
5.メチルフェニルポリシロキサン 25.0
6.酢酸液状ラノリン 10.0
7.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
8.製造実施例1の酸化チタン 20.0
9.製造実施例2の黄酸化鉄 2.0
10.製造実施例2の赤酸化鉄 0.5
11.製造実施例2の黒酸化鉄 0.2
12.マイカ 7.0
13.防腐剤 適量
(1)成分1〜7を100℃にて混合溶解する。
(2)(1)に成分8〜13を90℃にて均一に混合する。
(3)(2)を3本ローラーにて処理する。
(4)(3)を脱泡し、85℃にてカプセルに溶解充填後、4℃にて冷却して、スティック状コンシーラーを得た。
[結果]
実施例5のスティック状油性固形コンシーラーは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたスティック状油性固形コンシーラーであった。
(成分) (%)
1.製造実施例3のタルク 30.0
2.製造実施例3のマイカ 15.0
3.マイカ酸化チタン 15.0
4.製造実施例3のセリサイト 残量
5.製造実施例2の黄酸化鉄 2.0
6.製造実施例2の赤酸化鉄 0.5
7.製造実施例2の黒酸化鉄 0.2
8.合成金雲母 5.0
9.架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体 1.0
10.防腐剤 適量
11.流動パラフィン 3.0
12.ジメチルポリシロキサン 3.0
13.2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
14.香料 適量
(1)成分1〜10をヘンシェルミキサー(三井三池社製)75℃で均一に分散する。
(2)成分11〜13を均一に混合溶解する。
(3)(1)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、(2)及び14を添加し、均一分散する。
(4)(3)をパルベライザーにて粉砕する。
(5)(4)を金皿に充填し、圧縮成型し、固形粉末状のファンデーションを得た。
[結果]
実施例6の固形粉末状ファンデーションは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた固形粉末状ファンデーションであった。
(成分) (%)
1.合成金雲母 10.0
2.製造実施例3のタルク 残量
3.酸化チタン被覆雲母 30.0
4.窒化ホウ素 5.0
5.ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末 5.0
6.群青 2.0
7.赤202号 0.5
8.ポリアクリル酸アルキル 1.0
9.防腐剤 適量
10.流動パラフィン 3.0
11.ジメチルポリシロキサン 5.0
12.2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
13.香料 適量
(1)成分1〜9をヘンシェルミキサー(三井三池社製)75℃で均一に分散する。
(2)成分10〜12を均一に混合溶解する。
(3)(1)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、(2)及び13を添加し、均一分散する。
(4)(3)をパルベライザーにて粉砕する。
(5)(4)を金皿に充填し、圧縮成型し、固形粉末状のアイシャドウを得た。
[結果]
実施例7の固形粉末状アイシャドウは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた固形粉末状アイシャドウであった。
(成分) (%)
1.製造実施例3のマイカ 20.0
2.製造実施例3のタルク 残量
3.酸化チタン被覆雲母 10.0
4.群青 0.5
5.赤226号 0.2
6.ポリアクリル酸アルキル 1.0
7.防腐剤 適量
8.流動パラフィン 2.0
9.ジメチルポリシロキサン 3.0
10.2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
11.香料 適量
(1)成分1〜7をヘンシェルミキサー(三井三池社製)75℃で均一に分散する。
(2)成分8〜10を65℃に加熱し、均一に混合溶解する。
(3)(1)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、(2)及び11を添加し、均一分散する。
(4)(3)をパルベライザーにて粉砕する。
(5)(4)を金皿に充填し、圧縮成型し、固形粉末状のフェイスカラーを得た。
[結果]
実施例8の固形粉末状フェイスカラーは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた固形粉末状フェイスカラーであった。
(成分) (%)
1.製造実施例3のマイカ 20.0
2.製造実施例3のタルク 残量
3.雲母チタン 10.0
4.赤226号 0.5
5.流動パラフィン 0.5
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
(1)成分1〜4を均一に混合する。
(2)(1)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、成分5〜8を添加し、均一に混合する。
(3)(2)をパルベライザーで粉砕し、白粉を得た。
[結果]
実施例9の粉末状白粉は、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた粉末状白粉であった。
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス 10.0
2.カルナウバワックス 5.0
3.パラフィンワックス 2.0
4.2−エチルへキサン酸セチル 残量
5.流動パラフィン 10.0
6.イソノナン酸イソトリデシル 10.0
7.ジメチルポリシロキサン 5.0
8.赤202号 0.5
9.黄色4号 2.0
10.雲母チタン 3.0
11.製造実施例1の酸化チタン 0.5
12.製造実施例2の黒酸化鉄 0.1
13.α−トコフェロール 0.5
14.香料 適量
(1)成分1〜7を100℃で均一に溶解混合する。
(2)(1)に成分8〜14を添加し均一に混合する。
(3)(2)を容器に流し込み、冷却してスティック状口紅を得た。
[結果]
実施例10のスティック状口紅は、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたスティック状口紅であった。
(成分) (%)
1.ステアリン酸 2.0
2.ミツロウ 10.0
3.セトステアリルアルコール 1.0
4.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 1.5
5.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
6.ジメチルポリシロキサン 5.0
7.製造実施例3(5.0%)処理黒酸化鉄 5.0
8.無水ケイ酸 3.0
9.精製水 残量
10.1,3−ブチレングリコール 10.0
11.トリエタノールアミン 1.5
12.アクリル酸アルキル共重合体エマルション(注6) 30.0
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
(注6)ヨドゾール32A707(45%固形分)(日本NSC社製)
(1)成分1〜3を80℃にて均一に混合する。
(2)成分4〜8をローラーにて処理する。
(3)成分9〜14を80℃にて均一に混合する。
(4)(1)、(2)を混合後、(3)を添加し、乳化する。
(5)(4)を冷却し、O/W型マスカラを得た。
[結果]
実施例11のO/W型マスカラは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたO/W型マスカラであった。
(成分) (%)
1.ロジン酸ペンタエリトリット 10.0
2.キャンデリラ樹脂 3.0
3.ミツロウ 2.0
4.セレシンワックス 2.0
5.パルミチン酸デキストリン 2.0
6.トリメチルシロキシケイ酸 3.0
7.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト(注4) 5.0
8.プロピオンカーボネート 1.0
9.軽質流動イソパラフィン(注1) 残量
10.ジメチルポリシロキサン 3.0
11.製造実施例2の黒酸化鉄 5.0
12.シリカ 3.0
13.タルク 5.0
(1)成分1〜5を110℃に加温する。
(2)(1)に成分6〜10を添加混合する。
(3)(2)に成分11〜13を添加混合する。
(4)(3)を3本ローラーにて処理し、非水系マスカラを得た。
[結果]
実施例12の非水系マスカラは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた非水系マスカラであった。
(成分) (%)
1.セレシンワックス 11.0
2.ポリイソブチレン 16.0
3.ポリエチレンワックス 8.0
4.軽質流動イソパラフィン(注1) 残量
5.ジメチルポリシロキサン 3.0
6.製造実施例2の黒酸化鉄 15.0
7.製造実施例3のタルク 5.0
8.防腐剤 適量
9.香料 適量
(1)成分1〜5を100℃に加温し、均一混合する。
(2)成分6〜9を80℃に加温し、均一混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、均一に混合する。
(4)(3)をローラーにて処理し、油性アイライナーを得た。
[結果]
実施例13の油性アイライナーは、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れた油性アイライナーであった。
(成分) (%)
1.微粒子酸化亜鉛(注5) 2.0
2.製造実施例1の微粒子酸化チタン 5.0
3.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 5.0
4.ジメチルポリシロキサン 3.0
5.パルミチン酸オクチル 3.0
6.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
7.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
8.メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン
・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)
メチルポリシロキサン共重合体(注7) 1.8
9.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
10.防腐剤 適量
11.塩化ナトリウム 0.3
12.精製水 残量
13.ジプロピレングリコール 3.0
14.エタノール 3.0
15.香料 適量
(注7)ABIL EM−90(EVONIC GOLDSCHMIDT GMBH社製)
(1)成分3、4を加温溶解した後、成分1、2を添加し3本ローラーにて均一に分散する。
(2)成分5〜10を70℃で溶解させた後、60℃で(1)を添加し、均一に混合溶解する。
(3)成分11〜13を混合溶解させた後、60℃で(2)へ添加し乳化する。
(4)(3)に成分14、15を添加し均一に混合し、W/O型日焼け止め料を得た。
[結果]
実施例15のW/O型日焼け止め料は、化粧膜の均一性、化粧持続効果、滑らかな使用感に優れたW/O型日焼け止め料であった。
Claims (4)
- カルナバワックスより分別して得られ、軟化点が55〜80℃、ヨウ素価が25〜50である樹脂組成物により表面被覆処理された粉体。
- 粉体が、酸化チタン及び酸化鉄からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の表面被覆処理された粉体。
- 前記樹脂組成物の被覆量が、表面被覆処理された粉体中の0.1〜8質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表面被覆処理された粉体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の表面被覆処理された粉体を配合したことを特徴とする化粧料。
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