JP6107890B2 - 移動式クレーン - Google Patents

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Description

本発明は、移動式クレーンに関する。
特許文献1には、従来の移動式クレーンが開示されている。この特許文献1記載の移動式クレーンは、車両上に搭載された伸縮ブームと、伸縮ブームの先端に設けられたラフィングジブと、ラフィングジブの基端部に設けられた第1マストと、テンション部材とを備えている。テンション部材は、ラフィングジブの先端部と第1マストの先端部とを連結し、これにより、ラフィングジブを支持するように構成されている。
特許文献1記載の移動式クレーンは、分解した状態のラフィングジブ等をトラック等によって作業現場に搬送し、その後、作業現場において組み立てられる。作業現場においては、ラフィングジブを地面に伏した状態で配置し、ラフィングジブの上に、テンション部材を仮置きする。この後、テンション部材の一端をラフィングジブの先端部に連結し、テンション部材の他端を第1マストの先端部に連結する。
このラフィングジブには、保持具が設けられている。保持具は、テンション部材をラフィングジブに仮置きする際に、当該テンション部材が横方向にずれたり倒れたりしないよう、テンション部材を保持できるように構成されている。保持具は、ラフィングジブの主桁を補強する補桁に取り付けられている。
特開平10−194677号公報
ところで、テンション部材は、例えば、棒状の金属材により構成されており、かなりの重量を有している。このため、保持具が補桁に取り付けられると、保持具にテンション部材を保持させた場合に、補桁に曲げ方向の荷重が大きく掛かり、補桁が変形してしまう可能性がある。
一方、保持具が主桁に取り付けられると、支持強度を確保することができるが、保持具がラフィングジブの上端から突出することから、トラック等による搬送時に、道路法による制限高さを超える場合があるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業現場において組み立てるときに、アタッチメントの上にガイリンクを仮置きしても強度を確保できる上に、搬送時に制限高さを超えないようにできる移動式クレーンを提供することにある。
本発明の移動式クレーンは、四隅に主桁を有するラチス構造のアタッチメントと、このアタッチメントに取り付けられたガイリンクとを備えた移動式クレーンであって、前記アタッチメントは、前記アタッチメントが地面に伏した状態において当該アタッチメントの上側に位置する前記主桁の内側面に設けられた取付ブラケットと、前記取付ブラケットを介して前記主桁に載るように取り付けられたガイリンク受けとを備え、前記ガイリンク受けは、前記主桁の上方に前記ガイリンクを保持可能な保持状態と、この保持状態における位置よりも下方でかつ前記主桁の前記内側面側に位置する収納状態との間で切り替え可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の移動式クレーンによれば、ガイリンク受けが主桁に取り付けられていることで、補桁に取り付けた場合に比べて十分な支持強度を確保することができる上に、搬送時には、ガイリンク受けを収納状態に切り替えることで、アタッチメントの上端およびアタッチメントの幅方向の端部から突出しないようにできる。
また、この移動式クレーンにおいて、前記取付ブラケットは、前記ラチスブームが地面に伏した状態での前記主桁の前記内側面のうちの横方向の側面に設けられていることが好ましい。
本発明の移動式クレーンによれば、収納状態のガイリンク受けが主桁の上端から下方に離れ過ぎないようにでき、作業者は、ガイリンク受けを保持状態に切り替えるに当たり、ガイリンク受けに手が届きやすい。
また、この移動式クレーンにおいて、前記ガイリンク受けが、前記主桁の長手方向に沿った軸回りに回転自在となるように前記取付ブラケットに取り付けられていることが好ましい。
本発明の移動式クレーンによれば、ガイリンク受けの可動構造を簡略化することができる。
また、この移動式クレーンにおいて、前記ガイリンク受けは、前記主桁の上面に接触する部分が弾性体により構成されている。
本発明の移動式クレーンによれば、保持状態にあるガイリンク受けにガイリンクが保持されても、主桁に対する衝撃を緩衝でき、主桁が損傷するのを防ぐことができる。また、主桁またはガイリンク受けに製造上の寸法誤差が生じても、弾性体が弾性変形することで寸法誤差を吸収できて、がたつきを抑制できる。
本発明の移動式クレーンによれば、作業現場において組み立てるときに、アタッチメントの上にガイリンクを仮置きしても強度を確保できる上に、搬送時に制限高さを超えないようにすることができる。
本発明に係る実施形態の移動式クレーンの全体図である。 図2A,図2Bは、上記実施形態の移動式クレーンの組み立て中の側面図である。 図3A,図3Bは、上記実施形態の移動式クレーンの組み立て中の側面図である。 図4Aは、上記実施形態の移動式クレーンのラチスブームの平面図である。図4Bは、上記実施形態の移動式クレーンのラチスブームの側面図である。 図5Aは、上記実施形態の移動式クレーンの保持状態のガイリンク受けを示す断面図である。図5Bは、上記実施形態の移動式クレーンの収納状態のガイリンク受けを示す断面図である。 上記実施形態の移動式クレーンにおいて、ガイリンクを保持した状態のガイリンク受けを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の移動式クレーンは、図1に示すように、クローラ式クレーンであり、ジブ付きのラッフィングクレーンである。移動式クレーンは、走行体1と、アタッチメント3とを備えている。
走行体1は、地面に接地して移動することが可能な車体である。走行体1は、アタッチメント3を支持する。走行体1は、下部走行体11と、下部走行体11に対して旋回自在な上部旋回体12と、カウンタウエイト21とを備えている。
下部走行体11は、上部旋回体12やアタッチメント3などを地面に沿って移動させる。本実施形態の下部走行体11は、一対のクローラを有するクローラ式のキャリアにより構成されているが、例えば、ホイール式のキャリアであってもよい。
上部旋回体12は、下部走行体11の上部に旋回ベアリングを介して取り付けられており、下部走行体11に対して旋回自在である。上部旋回体12の前部には、ブームフットピン37を介してアタッチメント3が取り付けられている。
アタッチメント3は、荷を吊る部分であり、地面に接地した走行体1に対して、前後方向に直交する水平軸廻りに回転自在に連結されている。アタッチメント3は、地面に伏した状態から、起立した状態まで回転できるように上部旋回体12に軸支されている。本実施形態のアタッチメント3は、ラチスブーム31と、ラチスジブ32と、フロントストラット33と、リヤストラット34とを備えている。
ラチスブーム31は、走行体1の前部にブームフットピン37を介して回転自在に支持される。ブームフットピン37は、前後方向に直交する水平方向に延びている。ラチスブーム31は、四隅に設けられた複数の主桁35と、対向する主桁35同士を連結する補桁36とを備えており、ラチス構造に形成されている。主桁35および補桁36は、断面円形のパイプ状の鋼管により構成される。主桁35の径は補桁36の径よりも大きく形成されており、主桁35の曲げ剛性は、補桁36の曲げ剛性よりも大きい。ラチスブーム31の上端には、ラチスジブ32が、ジブフットピン38を介して回転自在に支持される。なお、ジブフットピン38は、ブームフットピン37に平行である。
ラチスジブ32は、ラチスブーム31と同様に、四隅に設けられた複数の主桁35と、対向する主桁35同士を連結する補桁36とを備えており、ラチス構造に形成されている。ラチスジブ32の主桁35も、ラチスブーム31の主桁35と同様に、曲げ剛性が、補桁36のものよりも大きい。
フロントストラット33は、ラチスブーム31の先端部(ラチスブーム31においてブームフットピン37側とは反対側の端部)にピン回りに回転自在に連結されている。また、リヤストラット34は、フロントストラット33よりも下方の位置において、ラチスブーム31の先端部にピン回りに回転自在に取り付けられている。また、フロントストラット33の先端部とラチスジブ32の先端部とは、ガイリンク6(以下、ジブガイリンク61)で連結されている。リヤストラット34の先端部とラチスブーム31の基端部とは、ガイリンク6(以下、ストラットガイリンク62)を介して連結されている。
各ジブガイリンク61,62は、複数のリンク部材63が連結ピン64を介して連結されている(図6参照)。各リンク部材63は、例えば、板状や棒状の金属製材料により構成されている。ジブガイリンク61は、ラチスジブ32の幅方向に沿って2つ並んで設けられており、互いに平行に配置されている。ストラットガイリンク62は、ジブガイリンク61と同様、ラチスブーム31の幅方向に2つ並んで設けられており、互いに平行に配置されている。
リヤストラット34の先端部には、複数のポイントシーブ40が設けられている。また、フロントストラット33の先端部には、複数のシーブを備えたジブ用上部スプレッダ39が設けられている。複数のポイントシーブ40と、ジブ用上部スプレッダ39の複数のシーブとの間には、ジブ起伏ロープ41が往復するように巻き掛けられている。ジブ起伏ロープ41の一端は、ジブ用スプレッダ39,40のいずれか一方に結合されている。ジブ起伏ロープ41の他端は、ポイントシーブ40からラチスブーム31の先端部背面側に設けられたアイドラシーブ42を通して、ラチスブーム31の背面側に沿って配線され、ジブ起伏ドラム43に巻き付けられている。ジブ起伏ドラム43は、ラチスブーム31の基端部(ブームフットピン37側の端部)に設けられている。
ジブ起伏ドラム43がジブ起伏ロープ41を巻き取ると、ジブ用上部スプレッダ39がポイントシーブ40に近づく方向に移動し、ジブガイリンク61を介してラチスジブ32が引っ張られ、これにより、ラチスジブ32が立ち上がる方向に回転する。一方、ジブ起伏ドラム43がジブ起伏ロープ41を繰り出すと、ジブ用上部スプレッダ39がポイントシーブ40から離れる方向に移動し、ラチスジブ32が伏す方向に回転する。
ラチスジブ32の先端部からは、複数のフックブロック44が吊り下げられている。本実施形態の移動式クレーンは、複数のフックブロック44として、主フック45と、補フック46とを備えている。これらのフックブロック44は、フック用ウインチ装置47に連結されており、巻き上げ・巻き下げできるように構成されている。
また、本実施形態の移動式クレーンは、マスト48と、ガントリ53と、カウンタウエイトトレーラ22とを備えている。
マスト48は、上部旋回体12の前部において、ブームフットピン37と平行な軸回りに回転自在に連結されている。マスト48は、主桁35と補桁36とからなるラチス構造に形成されている。マスト48の先端部には、ブーム用下部スプレッダ49が設けられている。また、ラチスブーム31の先端部には、ガイリンク6(以下、ブームガイリンク65という)が接続されており、このガイリンク65のラチスブーム31側とは反対側の端部に、ブーム用上部スプレッダ50が設けられている。ブーム用下部スプレッダ49とブーム用上部スプレッダ50との間には、ブーム起伏ロープ52が巻き掛けられている。
ブーム起伏ロープ52の一端は、ブーム用スプレッダ49,50のいずれかに結合されている。また、ブーム起伏ロープ52の他端は、マスト48の先端に設けられたシーブ58を通してマスト48の背面側に沿って配線され、ブーム起伏ドラム51に巻き付けられている。ブーム起伏ドラム51は、マスト48の基端部に設けられている。
ブーム起伏ドラム51がブーム起伏ロープ52を巻き取ると、ブーム用上部スプレッダ50がブーム用下部スプレッダ49に近づく方向に移動し、ブームガイリンク65を介してラチスブーム31が起立する方向に回転する。一方、ブーム起伏ドラム51がブーム起伏ロープ52を繰り出すと、ブーム用上部スプレッダ50がブーム用下部スプレッダ49から離れる方向に移動し、ラチスブーム31が伏す方向に回転する。
ブームガイリンク65は、複数のリンク部材63が連結ピン64を介して連結されており(図6参照)、ジブガイリンク61,62と同じ構造である。ブームガイリンク65は、ラチスブーム31の幅方向に2つ並んで設けられており、それぞれが互いに平行に配置されている。2つのブームガイリンク65間の寸法は、ストラットガイリンク62間の寸法よりも短くなっている。
ガントリ53は、上部旋回体12の後部に設けられている。ガントリ53の上端部には、マスト用下部スプレッダ54が設けられている。また、マスト48の先端部には、ガイリンク6(以下、マストガイリンク66という)が接続されており、このガイリンク66のマスト48側とは反対側の端部に、マスト用上部スプレッダ55が設けられている。マスト用上部スプレッダ55とマスト用下部スプレッダ54との間には、マスト起伏ロープ56が巻き掛けられている。
マスト起伏ロープ56の一端は、マスト用スプレッダ54,55のいずれかに結合されている。また、マスト起伏ロープ56の他端は、ガントリ53の下端部に設けられたマスト起伏ドラム57に巻き付けられている。これにより、マスト起伏ドラム57がマスト起伏ロープ56を巻き取り・繰り出しをすることで、マスト48が起伏するよう回転する。
また、カウンタウエイトトレーラ22は、マスト48の先端部から吊下げリンク67を介して連結されている。また、カウンタウエイト21は、上部旋回体12の後部に設けられている。
マストガイリンク66および吊下げリンク67は、複数のリンク部材63が連結ピン64を介して連結されており(図6参照)、ジブガイリンク61,62と同じ構造である。
本実施形態の移動式クレーンは、これらラチスブーム31,ラチスジブ32,フロントストラット33,リヤストラット34等の各部を分解して作業現場に搬入し、搬入後、作業現場において組み立てられる。ここで、図2A,図2B,図3A,図3Bには、本実施形態の移動式クレーンの組み立て中の側面図を示す。
図2Aに示すように、地面に伏した状態となるように、走行体1に対し、ラチスブーム31,ラチスジブ32,フロントストラット33,リヤストラット34,マスト48が組み付けられる。このとき、地面に伏した状態のラチスジブ32の上に、ジブガイリンク61を仮置きする。また、地面に伏した状態のラチスブーム31の上に、リヤストラット34の先端部とラチスブーム31の基端部との接続された状態のストラットガイリンク62を載せる。
この状態において、図2Bに示すように、リヤストラット34をフロントストラット33側に回転させると共にストラットガイリンク62に対し、ブーム31の基端部側に引っ張り力を与え、ストラットガイリンク62を張る。
次いで、ラチスジブ32の上に仮置きされたジブガイリンク61の一端をラチスジブ32の先端部に連結し、ジブガイリンク61の他端をフロントストラット33の先端部に連結する。そして、図3Aに示すように、フロントストラット33をリヤストラット34に近づくよう回転させると共に、ブーム用上部スプレッダ50をブーム用下部スプレッダ49側(図1参照)に移動させて、ラチスブーム31を少しだけ引き起こす。さらに、ジブガイリンク61に対し、ジブ32の先端部側に引っ張り力を与える。これにより、フロントストラット33の先端部とラチスジブ32の先端部との間にジブガイリンク61を張る。
この後、さらに、ブーム用上部スプレッダ50をブーム用下部スプレッダ49側に移動させ、ラチスブーム31を起立させると共に、ラチスジブ32を起立させ、組み立てが完了する。
このように、本実施形態の移動式クレーンは、組み立てる際において、ジブガイリンク61をラチスジブ32の上に、ストラットガイリンク62をラチスブーム31の上に仮置きする。このとき、ジブガイリンク61,62は、連結作業を考慮して、ラチスジブ32およびラチスブーム31に対して、所定の位置に所定の姿勢で配置される必要がある。このため、本実施形態のラチスブーム31には、複数のガイリンク受け8が設けられている。
図4Aは、ラチスブーム31の平面図であり、図4Bは、ラチスブーム31の側面図である。複数のガイリンク受け8は、地面に伏した状態のラチスブーム31の上側に位置する各主桁35に、当該主桁35の長手方向に間隔を置いて並べられている。以下においては、地面に伏した状態のラチスブーム31に基づいて説明する。
各ガイリンク受け8は、図5に示すように、取付ブラケット7を介して、主桁35に取り付けられている。取付ブラケット7は、ラチスジブ32の上側に位置する主桁35(以下、単に主桁35という)の内側面に固定されている。取付ブラケット7は、金属製のプレートが主桁35に溶接されている。取付ブラケット7の主面は、主桁35の長手方向に対して直交している。
ここで、主桁35の内側面とは、左右方向または上下方向に隣り合う他の主桁35に向く面をいう。したがって、本実施形態において「主桁35の内側面」は、上端から、左右方向に対向する主桁35側に270°までの領域(図5Aにおいて符号91で示す領域)に位置する主桁35の外周面を指す。
主桁35に対する、取付ブラケット7の接続位置は、主桁35の上端よりも下方に位置し、取付ブラケット7の上端が、主桁35の上端よりも下方に位置するのが好ましい。また、主桁35に対する、取付ブラケット7の接続位置は、主桁35の下端よりも上方に位置し、取付ブラケット7の下端が、主桁35の下端よりも上方に位置するのが好ましい。すなわち、取付ブラケット7は、主桁35の横方向の側面(図5Bにおいて符号92で示す領域にある外周面)に設けられる。つまり、この場合、本実施形態の取付ブラケット7は、主桁35の上側および外側には非突出となるように構成される。
取付ブラケット7には、回転軸挿通孔71と、第1の挿通孔72と、第2の挿通孔73とが設けられている。各挿通孔71,72,73は、上下方向に等ピッチで並んでいる。第1の挿通孔72の内径と第2の挿通孔73の内径は同じ寸法に形成されている。
取付ブラケット7の回転軸挿通孔71には、ガイリンク受け8が回転軸74を介して取り付けられる。ガイリンク受け8は、正面視Y字状の受け部本体81と、受け部本体81の下方に設けられた載置部86と、受け部本体81から主桁35の内面側に向かって延出した取付部87とを備えている。
受け部本体81は、移動規制部82と支持部85とを備えている。移動規制部82は、ガイリンク6が左右方向に移動するのを規制する。移動規制部82は、金属板の上端を凹状に切欠する(この部分を溝状切欠83という)ことで構成されている。また、移動規制部82は、溝状切欠83の上方に設けられた一対の導入部84を有する。一対の導入部84の下端部は、溝状切欠83の上端に連続している。一対の導入部84の上端縁は、上方に向かうほど、対向間の距離が拡がるように構成されている。
支持部85は、ガイリンク6を下方から支持する。支持部85は、図6に示すように、移動規制部82に隣接配置されている。支持部85の上端は、移動規制部82の溝状切欠83の奥面よりも上方に位置している。支持部85は、ガイリンク6に直接接する箇所が、ゴムや軟質樹脂などの弾性体により構成されている。
載置部86は、ガイリンク受け8が主桁35に載って接触する部分である。載置部86は、ゴムや軟質樹脂などの弾性体により構成されている。載置部86は、受け部本体81に固定されている。
取付部87は、受け部本体81の下部から横斜め下方に向かって弧状に延出している。取付部87は、主桁35の外周面に沿った形状となっている。取付部87は、一対の金属板を連結体87aで連結して構成されている。取付部87には、回転軸74を通すための取付孔89が設けられている。取付ブラケット7の回転軸挿通孔71と取付孔89とに、主桁35の長手方向に沿った(より詳しくは、長手方向に平行な)回転軸74を通すことで、取付ブラケット7にガイリンク受け8が取り付けられる。
ガイリンク受け8は、主桁35に載るように取り付けられる(この状態を保持状態という)。また、ガイリンク受け8は、主桁35の内側面側に倒れるようにして収納できる(この状態を収納状態という)。
図5Aに示すように、ガイリンク受け8が保持状態にあると、ガイリンク受け8にガイリンク6を保持させることができる。保持状態のガイリンク受け8にガイリンク6が保持されると、ガイリンク6を主桁35の直上に保持でき、ガイリンク6左右方向の位置ずれが防止できる。
保持状態にあるガイリンク受け8を主桁35の内側面側に移動させると、ガイリンク受け8は、図5Bに示すように、保持状態の位置よりも下方でかつ主桁35の内側面側に位置する。このとき、ガイリンク受け8は、主桁35の上端から非突出となり、また、主桁35の外側の端部からも非突出となる。
また、ガイリンク受け8にはピン挿通孔88が設けられている。ピン挿通孔88は、ガイリンク受け8が保持状態になると、第1の挿通孔72と通じる。したがって、保持状態にあるガイリンク受け8は、ピン挿通孔88と第1の挿通孔72にピン75が通されることで、保持状態が維持される。また、ピン挿通孔88は、ガイリンク受け8が収納状態になると、第2の挿通孔73と通じる。したがって、収納状態にあるガイリンク受け8は、ピン挿通孔88と第2の挿通孔73にピン75が通されることで、収納状態が維持される。
このような構成のガイリンク受け8は、ラチスブーム31だけでなく、ラチスジブ32にも同じように取り付けられてもよい。これにより、本実施形態の移動式クレーンは、組み立てる際において、ジブガイリンク61をラチスジブ32の上に、また、ストラットガイリンク62をラチスブーム31の上に仮置きするに当たり、ガイリンク6(61,62)を、ラチスジブ32またはラチスブーム31の所定の位置に保持することができる。
ここで、一般に、ラチスジブ32やラチスブーム31は、分解状態で搬送することを踏まえて、強度を確保できるように設計されている。このため、ラチスジブ32やラチスブーム31は、幅寸法や高さ寸法が、道路法による制限高さや制限幅を超えない範囲で、できる限り大きく設計される。このため、主桁35にガイリンク受け8を固定してしまうと、制限高さや制限幅を超えてしまう場合がある。
これに対し、本実施形態の移動式クレーンは、ガイリンク受け8を収納状態に切り替えることができるように構成されている。このため、ガイリンク受け8を収納状態に切り替えることで、分解状態のラチスジブ32やラチスブーム31を作業現場にトラック等で搬送する際に、道交法による制限高さや制限幅を超えることがない。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の移動式クレーンは、四隅に主桁35を有するラチス構造のアタッチメント3と、このアタッチメント3に設けられたガイリンク6とを備える。アタッチメント3は、取付ブラケット7と、ガイリンク受け8とを備える。取付ブラケット7は、アタッチメント3が地面に伏した状態において、当該アタッチメント3の上側に位置する主桁35の内側面に設けられる。ガイリンク受け8は、取付ブラケット7を介して主桁35に載るように取り付けられる。ガイリンク受け8は、保持状態と、収納状態との間で切り替え可能に構成されている。保持状態は、ガイリンク6を主桁35の上方に保持することができる状態である。収納状態は、この保持位置よりも下方で、かつ、主桁35の内側面側に位置する状態である。
このため、本実施形態の移動式クレーンは、作業現場において組み立てるときに、アタッチメント3の上にガイリンク6を仮置きしても強度を確保できる上に、搬送時に制限高さを超えないようにできる。すなわち、本実施形態のガイリンク受け8は、主桁35に取り付けられていることで、補桁36に取り付けるものに比べて十分な支持強度を確保することができる上に、搬送時には、ガイリンク受け8を収納状態に切り替えることで、アタッチメント3の上端およびアタッチメント3の幅方向の端部から突出しないようにできる。
しかも、本実施形態の移動式クレーンは、図6に示すように、ガイリンク6が主桁35の上方に位置するため、リンク部材63の連結作業を行いやすい。例えば、リンク部材63の接続端部を主桁35に支持させることができ、作業者は連結ピン64を挿入しやすい。
また、本実施形態の移動式クレーンは、以下の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の移動式クレーンは、ブラケットが、ラチスブーム31が地面に伏した状態での主桁35の横方向の側面に設けられている。
このため、本実施形態の移動式クレーンによれば、収納状態のガイリンク受け8が主桁35の上端から下方に離れ過ぎないようにできる。これにより、作業者は、ガイリンク受け8を保持状態に切り替えるに当たり、ガイリンク受け8に手が届きやすくて作業しやすい。
また、本実施形態の移動式クレーンは、以下の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の移動式クレーンは、ガイリンク受け8が、主桁35の長手方向に沿った軸回りに回転自在となるように、取付ブラケット7に取り付けられている。
このため、本実施形態の移動式クレーンによれば、ガイリンク受け8の可動構造を簡略化することができる。
また、本実施形態の移動式クレーンは、以下の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の移動式クレーンは、ガイリンク受け8において主桁35の上面に接触する部分(載置部86)が弾性体により構成されている。
このため、本実施形態の移動式クレーンによれば、保持状態にあるガイリンク受け8にガイリンク6が保持された場合に、主桁35に対する衝撃を緩衝でき、主桁35が損傷するのを防ぐことができる。また、主桁35またはガイリンク受け8に製造上の寸法誤差が生じても、がたつきを抑制できる。
また、本実施形態の取付ブラケット7およびガイリンク受け8は、収納状態のガイリンク受け8を位置保持できると共に、保持状態のガイリンク受け8を位置保持できるように構成されている。
このため、本実施形態の移動式クレーンによれば、搬送時において、収納状態のガイリンク受け8が回転するのを防ぐことができ、また、ガイリンク6を保持した状態のガイリンク受け8が倒れるのを防ぐことができる。
<応用>
本実施形態の移動式クレーンは、ガイリンク受け8が、ストラットガイリンク62を保持するように構成されていたが、ジブガイリンク61を保持するものであってもよい。また、ガイリンク受け8は、例えば、ブームガイリンク65やマストガイリンク66等を保持してもよく、ガイリンク61,62に限定されない。
また、ガイリンク受け8は、取付ブラケット7に回転軸74を介して回転自在に取り付けられていたが、例えば、主桁35の外周面に沿って、スライド自在に移動するように構成されてもよい。この場合、例えば、取付ブラケット7は、主桁35の外周面に固定された固定部と、固定部に対し、主桁35の外周面に沿う方向にスライド移動する可動部とで構成されてもよい。
また、本実施形態の取付ブラケット7は、横方向の側面に設けられていたが、主桁35の下面側に設けられてもよい。
本実施形態の移動式クレーンは、アタッチメント3として、ラチスブーム31,ラチスジブ32,リヤストラット34,およびフロントストラット33を備えていたが、ラチスジブ32,リヤストラット34,およびフロントストラット33を備えていなくてもよい。また、リヤストラット34およびフロントストラット33のような回転可能なものでなくてもよく、固定式のものであってもよい。また、本実施形態の移動式クレーン、マスト48およびガントリ53を備えていたが、マスト48はなくてもよく、また、ガントリ53に代えて、マストを備えてもよい。また、カウンタウエイトトレーラ22はなくてもよい。
1 走行体
3 アタッチメント
31 ラチスブーム
32 ラチスジブ
33 フロントストラット
34 リヤストラット
35 主桁
36 補桁
44 フックブロック
48 マスト
53 ガントリ
6 ガイリンク
61 ジブガイリンク
62 ストラットガイリンク
63 リンク部材
64 連結ピン
65 ブームガイリンク
66 マストガイリンク
67 吊下げリンク
7 取付ブラケット
71 回転軸挿通孔
72 第1の挿通孔
73 第2の挿通孔
74 回転軸
8 ガイリンク受け
81 受け部本体
82 移動規制部
83 溝状切欠
84 導入部
85 支持部
86 載置部
87 取付部
88 ピン挿通孔

Claims (4)

  1. 四隅に主桁を有するラチス構造のアタッチメントと、
    このアタッチメントに取り付けられたガイリンクと
    を備えた移動式クレーンであって、
    前記アタッチメントは、
    前記アタッチメントが地面に伏した状態において当該アタッチメントの上側に位置する前記主桁の内側面に設けられた取付ブラケットと、
    前記取付ブラケットを介して前記主桁に載るように取り付けられたガイリンク受けと
    を備え、
    前記ガイリンク受けは、前記主桁の上方に前記ガイリンクを保持可能な保持状態と、この保持状態における位置よりも下方でかつ前記主桁の前記内側面側に位置する収納状態との間で切り替え可能に構成されている
    ことを特徴とする移動式クレーン。
  2. 前記取付ブラケットは、前記ラチスブームが地面に伏した状態での前記主桁の前記内側面のうちの横方向の側面に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の移動式クレーン。
  3. 前記ガイリンク受けが、前記主桁の長手方向に沿った軸回りに回転自在となるように前記取付ブラケットに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動式クレーン。
  4. 前記ガイリンク受けは、前記主桁の上面と接触する部分が弾性体により構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動式クレーン。
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