JP7027853B2 - フロート - Google Patents

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Description

本発明は、作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダやアウトリガーの下端部に装着されるフロートに関する。
クローラクレーンなどの大型の作業機械においては、現場間などで輸送する際に機体を分解する必要があり、分解にあたって機体をジャッキアップする必要がある。また、ホイールクレーン、トラッククレーンや高所作業車等の作業車両には、作業中の安定性を確保するために、車体の前後にアウトリガーが備えられており、これにより車両を浮かせて作業させる。そこで、この種の作業機械は、機体をジャッキアップするジャッキシリンダを複数備えている。そして、機体のジャッキアップ時には、ジャッキシリンダの下端部にフロートが装着される。
特許文献1には、ジャッキアップ装置が、第1のジャッキアップシリンダと、フロート装置とを備え、さらに、フロート装置が、第2のジャッキアップシリンダを有する旋回式作業機械が開示されている。通常時は第1のジャッキアップシリンダによってトラックフレームをジャッキアップし、ストロークが不足した場合には、フロート装置の第2のジャッキアップシリンダによって、ストロークの不足分を補う。
ここで、ジャッキシリンダにフロートが装着されたままでは、走行時や輸送時にフロートが障害物にぶつかる恐れがある。そこで、特許文献2には、スライド支持機構により、ジャッキシリンダの下端のフロートを、使用時位置と格納時位置との間で略水平方向に移動可能なアウトリガー装置が開示されている。アウトリガー装置の張り出し状態時に、フロートを使用時位置に設定することで、各フロートにかかる接地荷重を確実に支持することができる。また、アウトリガー装置の格納状態時に、各フロートを格納時位置に設定することで、各フロートの車幅方向外方への延出量が低減される。
特開2017-141075号公報 特開平7-97183号公報
ところで、フロートは、その質量が40kg程度であり、ジャッキシリンダの下端部にフロートを装着する際に、作業者に大きな負担がかかる。そこで、フロートの質量を軽くするために、フロートの高さを低くする、フロートの外形を小さくする、フロートの板厚を薄くするといったことが考えられる。
しかしながら、フロートの高さを低くした場合、相対的に、ジャッキシリンダを長くする必要があり、機体の総質量が増え、輸送重量制限を超過する恐れがある。また、フロートの外形を小さくした場合、接地圧が高くなる。また、フロートの板厚を薄くした場合、フロートが接地荷重に耐えられない恐れがある。
そこで、本発明は、作業者の負担を軽減させることが可能なフロートを提供することを目的とする。
本発明は、作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートであって、前記ジャッキシリンダの下端部に着脱可能に装着される中間部材と、前記中間部材に着脱可能に装着されて、前記機体のジャッキアップ時に地面に接する接地部材と、に分割されており、前記中間部材には、第1ピン孔が設けられており、前記接地部材には、第2ピン孔が設けられており、前記第2ピン孔は、前記中間部材に前記接地部材を装着した際に、前記第1ピン孔に対向し、前記中間部材に前記接地部材を装着した際に、前記第1ピン孔と前記第2ピン孔とに同時に挿通される固定ピンをさらに有し、前記第1ピン孔および前記第2ピン孔の少なくとも一方が、前記機体のジャッキアップ方向に延在する長孔であることを特徴とする。また、本発明は、作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートであって、前記ジャッキシリンダの下端部に着脱可能に装着される中間部材と、前記中間部材に着脱可能に装着されて、前記機体のジャッキアップ時に地面に接する接地部材と、に分割されており、前記機体のジャッキアップ時に、前記中間部材および前記接地部材の一方に設けられた凸部と、他方に設けられた凹部とが嵌合し、前記機体がジャッキアップされていないときに、前記接地部材が前記中間部材から吊り下げられた状態になることで、前記凸部と前記凹部とが嵌合しないことを特徴とする。
本発明によると、フロートが、中間部材と、接地部材と、に分割されている。これにより、フロートの総質量が、中間部材と、接地部材と、に分割されている。よって、ジャッキシリンダの下端部にフロートを装着する際に、まず、ジャッキシリンダの下端部に中間部材を装着し、その後、中間部材に接地部材を装着することで、フロート全体をジャッキシリンダの下端部に装着する場合に比べて、作業者の負担が小さくなる。また、ジャッキシリンダの下端部からフロートを取り外す際に、まず、中間部材から接地部材を取り外し、その後、ジャッキシリンダの下端部から中間部材を取り外すことで、フロート全体をジャッキシリンダの下端部から取り外す場合に比べて、作業者の負担が小さくなる。これにより、作業者の負担を軽減させることができる。
クローラクレーンの側面図である。 ジャッキアップ時におけるカーボディの斜視図である。 フロートの斜視図である。 ジャッキシリンダの側面図である。 第1実施形態における中間部材の斜視図である。 中間部材の側面図である。 接地部材の斜視図である。 接地部材の側面図である。 ジャッキアップされていないときのフロートの断面図である。 ジャッキアップ時におけるフロートの断面図である。 ジャッキシリンダの収納時におけるカーボディの斜視図である。 第2実施形態における中間部材の斜視図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
(クローラクレーンの構成)
第1実施形態のフロートは、作業機械であるクローラクレーンに設けられたジャッキシリンダの下端部に装着されるものである。クローラクレーン10の側面図である図1に示すように、クローラクレーン10は、クローラ式の下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に搭載された構成となっている。なお、作業機械は、クローラクレーン10に限定されず、クローラ式のショベル等のクローラを備えた作業機械、ホイールクレーン、トラッククレーン、高所作業車等のタイヤを備えた作業機械であってもよい。
上部旋回体12の前部には、運転室13が設けられるとともに、ブーム14が上部旋回体12に対して起伏可能に連結されている。ブーム14の先端部には、ガイドシーブ15が設けられている。このガイドシーブ15からは巻上ロープ16を介してフック17が吊り下げられている。
上部旋回体12の後部には、カウンタウエイト18及びガントリ19が取り付けられている。また、上部旋回体12の後部には、少なくとも2個のドラム、つまりフック用ドラム(図示せず)とブーム起伏用ドラム(図示せず)とが前から後ろに並んで搭載されている。
フック用ドラムは、巻上ロープ16を巻き取り又は繰り出してフック17の巻き上げ又は巻き下げを行うものである。
ガントリ19の上端に取り付けた下部スプレッダ20と、ブームガイライン21の一端に連結した上部スプレッダ22との間には、ブーム起伏用ロープ23が掛け渡されている。ブーム起伏用ドラムには、ブーム起伏用ロープ23の一端が巻き付けられている。ブームガイライン21の他端は、ブーム14の先端に接続されている。ブーム起伏用ドラムによりブーム起伏用ロープ23を巻き取り又は繰り出すと、ブーム14がその支点であるブームフットピン回りに起伏するようになっている。
下部走行体11は、カーボディ24を有している。カーボディ24の左右には、走行体25がそれぞれ取り付けられている。また、カーボディ24には、水平方向に延びるアーム26が連結されている。アーム26の先端部には、シリンダロッドを鉛直方向に伸縮可能なジャッキシリンダ27が固定されている。
カーボディ24の斜視図である図2に示すように、アーム26は、カーボディ24の前面部および後面部に2つずつ設けられている。アーム26は、その端部がカーボディ24にピン(図示せず)で連結されることで、水平方向に回動可能にされている。ジャッキシリンダ27の下端部には、フロート1が着脱可能に取り付けられている。鉛直方向に見て、フロート1の外形は、ジャッキシリンダ27の外形よりも大きい。
このような構成において、油圧駆動によりジャッキシリンダ27のシリンダロッドの伸縮長さを所定の長さよりも伸長させると、フロート1が地面に接地し、機体(下部走行体11および上部旋回体12)がジャッキアップされる。フロート1を用いることで、ジャッキシリンダ27の下端部の接地面積が大きくなるので、ジャッキアップした機体を安定した状態で支持することができる。
(フロートの構成)
フロート1の斜視図である図3に示すように、フロート1は、中間部材2と、接地部材3と、に分割されている。中間部材2は、ジャッキシリンダ27の下端部に着脱可能に装着される。接地部材3は、中間部材2に着脱可能に装着されて、機体のジャッキアップ時に地面に接する。
ジャッキシリンダ27の側面図である図4に示すように、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド31の下端部は、下方に凸な球面を備えた頭部31aとなっている。中間部材2の斜視図である図5に示すように、中間部材2は、円柱状の本体部41を有している。本体部41の上面には、下方に凹な球面41aが形成されている。機体がジャッキアップされているときに、シリンダロッド31の頭部31aは中間部材2の本体部41の球面41aに摺動自在に当接する。
図4に示すように、シリンダロッド31における頭部31aの上方は、頭部31aよりも径が小さい首部31bとなっている。図5に示すように、中間部材2は、本体部41の上方に、収容部42を有している。この収容部42は、図中左側のみが開口したU字状に形成されており、内部にシリンダロッド31の頭部31aを収容することが可能である。
また、中間部材2は、収容部42の上端部に、当接板43を有している。この当接板43は、図中左側のみがU字状に切り欠かれており、収容部42の内部にシリンダロッド31の頭部31aが収容された際に、首部31bのまわりに位置して上方から頭部31aに当接可能になっている。
図5の紙面右側から左側に向かってA方向に中間部材2を移動させて、収容部42の開口側から収容部42の内部に頭部31aを収容することで、シリンダロッド31の下端部に中間部材2が取り付けられる。逆に、図5の紙面左側から右側に向かってB方向に中間部材2を移動させて、収容部42の内部から頭部31aを取り出すことで、シリンダロッド31の下端部から中間部材2が取り外される。
収容部42の左側(開口側)の両端部には、第3ピン孔42aがそれぞれ形成されている。収容部42の内部に頭部31aを収容した状態で、ピン(図示せず)が一対の第3ピン孔42aに同時に挿通され、抜け止めピン(図示せず)がピンの端部に挿通される。これにより、中間部材2がシリンダロッド31から外れる(頭部31aが収容部42から抜け出る)のが防止される。
また、中間部材2の側面図である図6に示すように、中間部材2は、本体部41の下端部の周囲に形成されたフランジ部44を有している。フランジ部44は、本体部41の径方向の外方に突出している。また、中間部材2は、本体部41の下方に形成された円柱状の凸部45を有している。凸部45は、下方に突出している。また、中間部材2は、本体部41の側方に形成された突出部46を有している。突出部46は、収容部42の開口側とは反対側に突出しており、第1ピン孔46aを備えている。
接地部材3の斜視図である図7に示すように、接地部材3は、円盤状の円板部51を有している。円板部51は、機体がジャッキアップされた際に、地面に接地する。また、接地部材3は、円板部51の中央に、円筒状の円筒部(凹部)52を有している。
また、接地部材3は、円筒部52の上方に、収容部53を有している。この収容部53は、図中左側のみが開口したU字状に形成されており、内部に中間部材2のフランジ部44を収容することが可能である。中間部材2の凸部45は、収容部53の内部にフランジ部44が収容された際に、円筒部52の内側に位置するようになっている。
収容部53の上端部は、水平方向内側に折れ曲がった曲折部53aとなっている。この曲折部53aは、収容部53の内部に中間部材2のフランジ部44が収容された際に、中間部材2の本体部41のまわりに位置して、フランジ部44の上方に位置するようになっている。
図7の紙面右側から左側に向かってB方向に接地部材3を移動させて、収容部53の開口側から収容部53の内部にフランジ部44を収容することで、中間部材2の下端部に接地部材3が取り付けられる。逆に、図7の紙面左側から右側に向かってA方向に接地部材3を移動させて、収容部53の内部からフランジ部44を取り出すことで、中間部材2の下端部から接地部材3が取り外される。
ここで、中間部材2に接地部材3を装着するときに、フランジ部44に収容部53の曲折部53aを引っ掛けながら、フランジ部44を収容部53に収容していくことができる。よって、接地部材3の質量を中間部材2に預けながら、中間部材2に接地部材3を装着していくことができるので、作業者の負担を軽減させることができる。
接地部材3の側面図である図8に示すように、接地部材3は、収容部53の左側(開口側)の両端部にそれぞれ形成された突出部54を有している。突出部54は、曲折部53aから上方に突出しており、第2ピン孔54aを備えている。
図3に示すように、中間部材2に接地部材3を装着した際に、第2ピン孔54aが第1ピン孔46aに対向する。この状態で、固定ピン(図示せず)が、第1ピン孔46aと2つの第2ピン孔54aとに同時に挿通され、抜け止めピン(図示せず)が固定ピンの端部に挿通される。これにより、接地部材3が中間部材2から外れる(フランジ部44が収容部53から抜け出る)のが防止される。
以上のように、フロート1が、中間部材2と、接地部材3と、に分割されている。これにより、フロート1の総質量が、中間部材2と、接地部材3と、に分割されている。よって、ジャッキシリンダ27の下端部にフロート1を装着する際に、まず、ジャッキシリンダ27の下端部に中間部材2を装着し、その後、中間部材2に接地部材3を装着することで、フロート1全体をジャッキシリンダ27の下端部に装着する場合に比べて、作業者の負担が小さくなる。また、ジャッキシリンダ27の下端部からフロート1を取り外す際に、まず、中間部材2から接地部材3を取り外し、その後、ジャッキシリンダ27の下端部から中間部材2を取り外すことで、フロート1全体をジャッキシリンダ27の下端部から取り外す場合に比べて、作業者の負担が小さくなる。これにより、作業者の負担を軽減させることができる。
フロート1の断面図である図9に示すように、機体がジャッキアップされていないときに、接地部材3は中間部材2から吊り下げられた状態である。このとき、接地部材3の収容部53の上端部である曲折部53aは、上方から中間部材2のフランジ部44に当接している。
ここで、中間部材2の第1ピン孔46aは、上下方向(機体のジャッキアップ方向)に延在する長孔である。一方、接地部材3の第2ピン孔54a(図3参照)は、丸孔である。第1ピン孔46aおよび第2ピン孔54a(図示せず)には、固定ピン4が挿通されている。中間部材2の凸部45は、下端部にテーパ45aを有している。
フロート1の断面図である図10に示すように、機体がジャッキアップされたときに、中間部材2と接地部材3との相対距離が縮まる。このとき、中間部材2の凸部45は、接地部材3の円筒部52に嵌合する。このとき、凸部45のテーパ45aによって、凸部45が円筒部52内に案内される。凸部45と円筒部52との嵌合により、中間部材2に装着された接地部材3が中間部材2に対してずれるのを抑制することができる。
なお、中間部材2の凸部45が、接地部材3の円筒部(凹部)52に嵌合する構成に限定されず、中間部材2の凹部に、接地部材3の凸部が嵌合する構成であってもよい。
また、機体がジャッキアップされて、中間部材2と接地部材3との相対距離が縮まったときに、第1ピン孔46aが長孔であるため、固定ピン4は第1ピン孔46a内を上方向に移動する。このように、第1ピン孔46aが長孔であり、第1ピン孔46a内で固定ピン4を上方向に移動させることができるので、第1ピン孔46aおよび第2ピン孔54aが破損するのを抑制することができる。
なお、中間部材2の第1ピン孔46aが長孔で、接地部材3の第2ピン孔54aが丸孔である構成に限定されず、中間部材2の第1ピン孔46aが丸孔で、接地部材3の第2ピン孔54aが長孔である構成であってもよい。
また、左右方向(機体のジャッキアップ方向に直交する方向)における中間部材2の中心から見て、一対の第3ピン孔42aは、第1ピン孔46aとは反対側に配置されている。そのため、中間部材2の重心位置が中間部材2の中心に近くなる。よって、ジャッキシリンダ27の下端部に中間部材2を装着する際に、中間部材2が傾きにくいので、ジャッキシリンダ27の下端部に中間部材2を装着しやすい。また、機体のジャッキアップ時に、フロート1が傾きにくいので、接地部材3を地面に平行に接地させることができる。
また、図8に示すように、収容部53の開口側の側面は、下側(接地部材3が中間部材2に装着された際に中間部材2に対向する側とは反対側)が切り欠かれている。具体的には、収容部53の側面は、開口側から中央部に向かって、下側が斜めに切り欠かれている。これにより、収容部53の強度を保ちつつ、接地部材3の質量を軽くすることができる。よって、作業者の負担をさらに軽減させることができる。
カーボディ24の斜視図である図11に示すように、ジャッキシリンダ27は、斜めに寝かされた状態で、カーボディ24の側面に収納される。このとき、ジャッキシリンダ27に中間部材2が装着された状態で、ジャッキシリンダ27がカーボディ24の側面に収納される。
カーボディ24の側面には、第4ピン孔61aを有したブラケット61が設けられている。ジャッキシリンダの格納時に、ピン5が、第4ピン孔61aと第1ピン孔46aとに同時に挿通される。このように、第1ピン孔46aと第4ピン孔61aとにピン5を挿通させることで、クローラクレーン10の輸送時に中間部材2ががたつくのを抑えることができる。また、中間部材2に接地部材3を装着した際に固定ピン4が挿通されていた第1ピン孔46aを、ジャッキシリンダ27の格納時にも流用することで、中間部材2の構造を簡素化することができる。
なお、中間部材2に接地部材3を装着した際に、第1ピン孔46aおよび第2ピン孔54aに挿通されていた固定ピン4を、ジャッキシリンダ27の格納時に、第4ピン孔61aと第1ピン孔46aとに挿通させてもよい。これにより、部品点数を削減することができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るフロート1によると、フロート1が、中間部材2と、接地部材3と、に分割されている。これにより、フロート1の総質量が、中間部材2と、接地部材3と、に分割されている。よって、ジャッキシリンダ27の下端部にフロート1を装着する際に、まず、ジャッキシリンダ27の下端部に中間部材2を装着し、その後、中間部材2に接地部材3を装着することで、フロート1全体をジャッキシリンダ27の下端部に装着する場合に比べて、作業者の負担が小さくなる。また、ジャッキシリンダ27の下端部からフロート1を取り外す際に、まず、中間部材2から接地部材3を取り外し、その後、ジャッキシリンダ27の下端部から中間部材2を取り外すことで、フロート1全体をジャッキシリンダ27の下端部から取り外す場合に比べて、作業者の負担が小さくなる。これにより、作業者の負担を軽減させることができる。
また、図10に示すように、機体のジャッキアップ時に、中間部材2に設けられた凸部45と、接地部材3に設けられた円筒部52とが嵌合する。これにより、中間部材2に装着された接地部材3が中間部材2に対してずれるのを抑制することができる。
また、図10に示すように、第1ピン孔46aが、機体のジャッキアップ方向に延在する長孔である。そのため、機体のジャッキアップ時に、中間部材2と接地部材3との相対距離が縮まっても、長孔内で固定ピン4を上方向に移動させることができる。これにより、第1ピン孔46aおよび第2ピン孔54aが破損するのを抑制することができる。
また、図10に示すように、機体のジャッキアップ方向に直交する方向における中間部材2の中心から見て、一対の第3ピン孔42aは、第1ピン孔46aとは反対側に配置されている。そのため、中間部材2の重心位置が中間部材2の中心に近くなる。よって、ジャッキシリンダ27の下端部に中間部材2を装着する際に、中間部材2が傾きにくいので、ジャッキシリンダ27の下端部に中間部材2を装着しやすい。また、機体のジャッキアップ時に、フロート1が傾きにくいので、接地部材3を地面に平行に接地させることができる。
また、図11に示すように、ジャッキシリンダ27の格納時に、機体に設けられた第4ピン孔61aと、第1ピン孔46aとにピン5が同時に挿通される。このように、第1ピン孔46aと第4ピン孔61aとにピン5を挿通させることで、クローラクレーン10の輸送時に中間部材2ががたつくのを抑えることができる。また、中間部材2に接地部材3を装着した際に固定ピン4が挿通されていた第1ピン孔46aを、ジャッキシリンダ27の格納時にも流用することで、中間部材2の構造を簡素化することができる。
また、図7に示すように、中間部材2に接地部材3を装着する際に、中間部材2のフランジ部44が、接地部材3の収容部53の開口側から収容部53に収容される。このとき、フランジ部44に収容部53の曲折部53aを引っ掛けながら、フランジ部44を収容部53に収容していくことができる。よって、接地部材3の質量を中間部材2に預けながら、中間部材2に接地部材3を装着していくことができるので、作業者の負担をさらに軽減させることができる。
また、図8に示すように、収容部53の開口側の側面は、接地部材3が中間部材2に装着された際に中間部材2に対向する側とは反対側が切り欠かれている。これにより、収容部53の強度を保ちつつ、接地部材3の質量を軽くすることができる。よって、作業者の負担をさらに軽減させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のフロートについて、図面を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と共通する構成およびそれにより奏される効果については説明を省略し、主に、第1実施形態と異なる点について説明する。なお、第1実施形態と同じ部材については、第1実施形態と同じ符号を付している。
(フロートの構成)
第1実施形態において、中間部材2の本体部41は、外径が円形であった。これに対して、中間部材102の斜視図である図12に示すように、本実施形態のフロート101が備える中間部材102の本体部141は、接地部材3の収容部53(図7参照)がフランジ部44を収容する方向(B方向)に平行な側面141aを有している。また、本実施形態のフロート101が備える接地部材3の収容部53も、接地部材3の収容部53がフランジ部44を収容する方向(B方向)に平行な側面を有している。
中間部材2に接地部材3を装着していくと、フランジ部44の側面が、本体部141の側面141aに当接する。よって、中間部材2に接地部材3を装着していく最中に、中間部材2に対して接地部材3が回転するのを抑制することができる。これにより、中間部材2に接地部材3を装着しやすくなるので、作業者の負担をさらに軽減させることができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るフロート101によると、本体部141および収容部53の各々は、収容部53がフランジ部44を収容する方向(B方向)に平行な側面141aを有している。よって、中間部材2に接地部材3を装着していくと、フランジ部44の側面が、本体部141の側面141aに当接するので、中間部材2に接地部材3を装着していく最中に、中間部材2に対して接地部材3が回転するのを抑制することができる。これにより、中間部材2に接地部材3を装着しやすくなるので、作業者の負担をさらに軽減させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1,101 フロート
2,102 中間部材
3 接地部材
4 固定ピン
5 ピン
10 クローラクレーン
11 下部走行体
12 上部旋回体
13 運転室
14 ブーム
15 ガイドシーブ
16 巻上ロープ
17 フック
18 カウンタウエイト
19 ガントリ
20 下部スプレッダ
21 ブームガイライン
22 上部スプレッダ
23 ブーム起伏用ロープ
24 カーボディ
25 走行体
26 アーム
27 ジャッキシリンダ
31 シリンダロッド
31a 頭部
31b 首部
41,141 本体部
41a 球面
42 収容部
42a 第3ピン孔
43 当接板
44 フランジ部
45 凸部
45a テーパ
46 突出部
46a 第1ピン孔
51 円板部
52 円筒部(凹部)
53 収容部
53a 曲折部
54 突出部
54a 第2ピン孔
61 ブラケット
61a 第4ピン孔
141a 側面

Claims (11)

  1. 作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートであって、
    前記ジャッキシリンダの下端部に着脱可能に装着される中間部材と、
    前記中間部材に着脱可能に装着されて、前記機体のジャッキアップ時に地面に接する接地部材と、
    に分割されており、
    前記中間部材には、第1ピン孔が設けられており、
    前記接地部材には、第2ピン孔が設けられており、
    前記第2ピン孔は、前記中間部材に前記接地部材を装着した際に、前記第1ピン孔に対向し、
    前記中間部材に前記接地部材を装着した際に、前記第1ピン孔と前記第2ピン孔とに同時に挿通される固定ピンをさらに有し、
    前記第1ピン孔および前記第2ピン孔の少なくとも一方が、前記機体のジャッキアップ方向に延在する長孔であることを特徴とするフロート。
  2. 前記機体のジャッキアップ時に、前記中間部材および前記接地部材の一方に設けられた凸部と、他方に設けられた凹部とが嵌合することを特徴とする請求項1に記載のフロート。
  3. 前記中間部材には、一対の第3ピン孔が設けられており、
    前記ジャッキシリンダの下端部に前記中間部材を装着した際に、前記一対の第3ピン孔に同時に挿通されるピンをさらに有し、
    前記機体のジャッキアップ方向に直交する方向における前記中間部材の中心から見て、前記一対の第3ピン孔は、前記第1ピン孔とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフロート。
  4. 前記ジャッキシリンダの下端部に前記中間部材が装着された状態で、前記ジャッキシリンダが前記機体に格納され、
    前記機体には、第4ピン孔が設けられており、
    前記ジャッキシリンダの格納時に、前記第1ピン孔と前記第4ピン孔とにピンが同時に挿通されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のフロート。
  5. 作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートであって、
    前記ジャッキシリンダの下端部に着脱可能に装着される中間部材と、
    前記中間部材に着脱可能に装着されて、前記機体のジャッキアップ時に地面に接する接地部材と、
    に分割されており、
    前記機体のジャッキアップ時に、前記中間部材および前記接地部材の一方に設けられた凸部と、他方に設けられた凹部とが嵌合し、
    前記機体がジャッキアップされていないときに、前記接地部材が前記中間部材から吊り下げられた状態になることで、前記凸部と前記凹部とが嵌合しないことを特徴とするフロート。
  6. 前記中間部材には、第1ピン孔が設けられており、
    前記接地部材には、第2ピン孔が設けられており、
    前記第2ピン孔は、前記中間部材に前記接地部材を装着した際に、前記第1ピン孔に対向し、
    前記中間部材に前記接地部材を装着した際に、前記第1ピン孔と前記第2ピン孔とに同時に挿通される固定ピンをさらに有し、
    前記第1ピン孔および前記第2ピン孔の少なくとも一方が、前記機体のジャッキアップ方向に延在する長孔であることを特徴とする請求項に記載のフロート。
  7. 前記中間部材には、一対の第3ピン孔が設けられており、
    前記ジャッキシリンダの下端部に前記中間部材を装着した際に、前記一対の第3ピン孔に同時に挿通されるピンをさらに有し、
    前記機体のジャッキアップ方向に直交する方向における前記中間部材の中心から見て、前記一対の第3ピン孔は、前記第1ピン孔とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項に記載のフロート。
  8. 前記ジャッキシリンダの下端部に前記中間部材が装着された状態で、前記ジャッキシリンダが前記機体に格納され、
    前記機体には、第4ピン孔が設けられており、
    前記ジャッキシリンダの格納時に、前記第1ピン孔と前記第4ピン孔とにピンが同時に挿通されることを特徴とする請求項又はに記載のフロート。
  9. 前記中間部材は、
    本体部と、
    前記本体部の周囲に形成されて、外方に突出したフランジ部と、
    を有し、
    前記接地部材は、前記中間部材に前記接地部材を装着する際に、その開口側から前記フランジ部を収容する収容部を有することを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のフロート。
  10. 前記収容部の開口側の側面は、前記接地部材が前記中間部材に装着された際に前記中間部材に対向する側とは反対側が切り欠かれていることを特徴とする請求項に記載のフロート。
  11. 前記本体部および前記収容部の各々は、前記収容部が前記フランジ部を収容する方向に平行な側面を有することを特徴とする請求項又は10に記載のフロート。
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