JP5082765B2 - クローラクレーン - Google Patents
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Description
また、カーボディ及びボディ側連結部には、カーボディの上に配置される部分の質量に相当するスラスト荷重の他に、吊り荷やジブの様に旋回中心から離れた位置にある部分の質量により捻りモーメントが作用することになる。
結果として、負荷が集中する部分には、当該負荷による変形等を防ぐため、例えば補強部材等を設置することが必要になり、カーボディ及びクローラフレームの高重量化や大型化を招く。特に、大型のクローラクレーンにおいては、クレーン本体を分解して輸送するのが一般的であり、カーボディからクローラフレームを取り外して輸送され、建設現場で組み立てられる。したがって、カーボディ及びクローラフレームの高重量化や大型化により輸送しにくい構成となるため問題となる。また、負荷が集中する部分に高強度材料を用いることも考えられるが、材料コスト、加工コストが高くなり問題となる。
また、ボディ側連結部を介してカーボディからクローラフレームに荷重が伝達されるとともに、荷重伝達部を介しても荷重が伝達されるため、クローラフレームにおいて局所的に負荷が集中することを防ぎ、クローラフレームのより広い範囲に負荷が分散するように構成できる。これにより、クローラフレームに必要な強度を低減することができる。したがって、クローラフレームに必要な強度を確保した上で、例えば補強部材等を減らしてクローラフレームの軽量化を図ることができる。
また、荷重伝達部は、着脱自在に取り付けられるため、カーボディ自体をコンパクトに形成することができる。これにより、クローラクレーンの分解輸送時において、カーボディから荷重伝達部を取り外すことで、カーボディの輸送が容易になる。
また、回動伝達部材を回動させ、第1可動支持部を受け部とは異なる位置に配置し、当該第1可動支持部を下方に進出させて地面に当接させることにより、当該回動伝達部材を介して地面からカーボディを支持することができる。更に第1可動支持部により地面を所定の力で付勢することで、クレーンをジャッキアップすることができる。これにより、例えば、カーボディからクローラフレームを取り外すようなクレーンの分解作業が容易になる。
また、ウェイト側伝達部材を回動させ、第2可動支持部を受け部とは異なる位置に配置し、当該第2可動支持部を下方に進出させて地面に当接させることにより、当該回動伝達部材を介して地面からカーボディを支持することができる。更に第2可動支持部により地面を所定の力で付勢することで、クレーンをジャッキアップすることができる。これにより、例えば、カーボディからクローラフレームを取り外すようなクレーンの分解作業が容易になる。
また、クローラの接地位置よりも前方又は後方に第2可動支持部が位置するようにウェイト側伝達部材を回動させて、当該第2可動支持部を地面に当接させてクレーンを支持することで、クレーンの転倒支点の位置が当該第2可動支持部による支持位置となる。そのため、転倒支点がクレーンの重心位置から前方又は後方に離隔し、クレーンの転倒を防止することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るクローラクレーンを示す側面図である。本実施形態においては、スタンダードクレーン(STDクレーン)を例に挙げて説明する。尚、ラッフィングジブクレーン等にも適用することができる。
カーボディ1は、前端部、及び、後端部において、前後方向中間部分に比べて側方に突出するように構成されている。カーボディ1の前端部における当該突出した部分の端面には、上下方向に延びる2条の突起部15A(ボディ側連結部、前方ボディ側連結部)が溶接により固着されている。また、カーボディ1の後端部における当該突出した部分の端面にも2条の突起部15B(ボディ側連結部、後方ボディ側連結部)が溶接により固着されている。2条の突起部15A・15Bには、前後方向に貫通する貫通孔が形成されている。これらの2条の突起部15A・15Bにより、クローラフレーム2を連結するためのボディ側連結部が構成される。
次に、第2実施形態に係るクローラクレーンについて説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係るクローラクレーンの下部走行体の要部を模式的に示す平面図である。図7は、図6において下部走行体を矢印Z方向から見た図である。
第2実施形態に係るクレーンは、カウンタウェイト4A・4B(ウェイト部)及び当該カウンタウェイト4A・4Bとクローラフレーム2とを連結する連結部材5A・5B(荷重伝達部材、ウェイト側伝達部材)を備える点で、第1実施形態に係るクレーンと異なっている。第1実施形態に係るクレーンと同一部材には同一符号を付し説明を省略する。
次に、第3実施形態に係るクローラクレーンについて説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係るクローラクレーンの下部走行体の要部を模式的に示す平面図である。図9は、下部走行体をジャッキアップする状態を示す平面図である。
第3実施形態に係るクレーンは、カウンタウェイト4A・4Bを備えており、当該カウンタウェイト4A・4Bにジャッキアップ装置6A・6B(荷重伝達部、ウェイト側伝達部材)が取り付けられている点で第1実施形態に係るクレーンと異なっている。第1実施形態に係るクレーンと同一部材には同一符号を付し説明を省略する。
2 クローラフレーム
3A、3B ジャッキアップ装置(荷重伝達部、回動伝達部材)
4A、4B カウンタウェイト(ウェイト部)
5A、5B 連結部材(荷重伝達部、ウェイト側伝達部材)
6A、6B ジャッキアップ装置(荷重伝達部、ウェイト側伝達部材)
15A 突起部(ボディ側連結部、前方ボディ側連結部)
15B 突起部(ボディ側連結部、後方ボディ側連結部)
16A、16B ブラケット
25A、25B 受け部
28A、28B 受け部
31 油圧シリンダ(第1可動支持部)
32 ピストンロッド(第1可動支持部)
33 台座部(第1可動支持部)
46A、46B ブラケット
62 ピストンロッド(第2可動支持部)
63 台座部(第2可動支持部)
100 クレーン
Claims (4)
- 上部旋回体を旋回自在に支持するカーボディと、
前記カーボディと一体的に形成された左右一対のボディ側連結部と、
当該ボディ側連結部を介して当該カーボディの両側に連結される一対のクローラフレームと、
前記カーボディと前記クローラフレームとの間において、着脱自在に取り付けられるとともに、当該カーボディに作用する鉛直下向き方向の荷重を前記カーボディから前記クローラフレームに伝達可能な荷重伝達部と、
を備え、
前記荷重伝達部は、一端を前記カーボディに設けられたブラケットに対して前記上部旋回体の旋回軸と平行な軸回りに回動自在に取り付けられるとともに他端において下方に向かって進退自在に形成された第1可動支持部が設けられた回動伝達部材を有し、
前記クローラフレームには、前記第1可動支持部を下方から受けることが可能な受け部が形成されていることを特徴とするクローラクレーン。 - 上部旋回体を旋回自在に支持するカーボディと、
前記カーボディと一体的に形成された左右一対のボディ側連結部と、
当該ボディ側連結部を介して当該カーボディの両側に連結される一対のクローラフレームと、
前記カーボディと前記クローラフレームとの間において、着脱自在に取り付けられるとともに、当該カーボディに作用する鉛直下向き方向の荷重を前記カーボディから前記クローラフレームに伝達可能な荷重伝達部と、
前記カーボディから前方及び/又は後方に延出するように、当該カーボディに対して取り付けられるウェイト部と、
を備え、
前記荷重伝達部は、前記ウェイト部と前記クローラフレームとを連結可能に設置されるウェイト側伝達部材を有することを特徴とするクローラクレーン。 - 前記ウェイト側伝達部材は、一端を前記ウェイト部に設けられたブラケットに対して前記上部旋回体の旋回軸と平行な軸回りに回動自在に取り付けられるとともに、他端において、下方に向かって進退自在に形成された第2可動支持部が設けられており、
前記クローラフレームには、前記第2可動支持部を下方から受けることが可能な受け部が形成されており、
クローラの接地位置前端よりも前方に、又は、クローラの接地位置後端よりも後方に、前記第2可動支持部が位置するように前記ウェイト側伝達部材を回動可能であることを特徴とする請求項2に記載のクローラクレーン。 - 前記ボディ側連結部は、前記上部旋回体の旋回中心よりも前方位置で前記クローラフレームに対して連結する前方ボディ側連結部と、前記旋回中心よりも後方位置で前記クローラフレームに対して連結する後方ボディ側連結部とを有し、
前記荷重伝達部は、前記カーボディの前端部に一端を取り付けられ、他端を前記クローラフレームにおける前記前方ボディ側連結部との連結位置よりも前方位置に取り付けられる前方伝達部材と、前記カーボディの後端部に一端を取り付けられ、他端を前記クローラフレームにおける前記後方ボディ側連結部との連結位置よりも後方位置に取り付けられる後方伝達部材と、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のクローラクレーン。
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