JP6607224B2 - 起伏装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クレーンの起伏装置に関する。
特許文献1に、従来のクレーンの起伏装置が記載されている。同文献の図1に記載のクレーンは、クレーン本体と、クレーン本体に起伏自在に取り付けられるマストと、クレーン本体に取り付けられる下部スプレッダと、を備える。このクレーンは、輸送時などに分解される。輸送時などには、下部スプレッダがマストに格納される(同文献の図13、14などを参照)。
特開2010−18355号公報
クレーンの組立時には、下部スプレッダがクレーン本体に取り付けられる必要がある。その際、同文献に記載の技術では、クレーン本体に対する下部スプレッダの位置調整が、作業者により手動で(手作業で)行われる必要がある。そのため、クレーン本体に対する下部スプレッダの取付作業に手間がかかる。
そこで、本発明は、クレーン本体への下部スプレッダの取付作業を容易にできる、起伏装置を提供することを目的とする。
本発明の起伏装置は、マストと、下部スプレッダ支持部と、下部スプレッダと、連結部材と、を備える。前記マストは、クレーン本体に起伏可能に取り付けられ、前記クレーン本体の長手方向に伏せられた倒伏状態になる事が可能である。前記下部スプレッダ支持部は、前記クレーン本体に固定される。前記下部スプレッダは、前記マストおよび前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在である。前記連結部材は、前記マストと前記下部スプレッダとを連結することで、前記マストに対して前記下部スプレッダが格納された格納状態にする。前記マストが前記倒伏状態かつ前記下部スプレッダが前記格納状態のとき、前記下部スプレッダは、前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在となる所定の取付位置に配置される。
上記構成により、クレーン本体への下部スプレッダの取付作業を容易にできる。
クレーンを横から見た図である。 図1に示す起伏装置20などを示す図である。 図1に示すマスト30が倒伏状態のときの起伏装置20などを示す図である。 図3に示す起伏装置20を上から見た図であり、図3のF4矢視図である。 図3に示す下部スプレッダ50などを上から見た図である。 図3に示す下部スプレッダ50などを横から見た図であり、図5のF6矢視図である。 図5に示す下部シーブ中心軸部57などを前後方向Xから見た断面図であり、図5のF7矢視断面図である。 図1に示すマスト30が起こされた状態、かつ、下部スプレッダ50が格納状態のときの起伏装置20などを示す図である。 例1の起伏装置を横から見た図である。 例2、例3の起伏装置を横から見た図である。
図1〜図8を参照して起伏装置20を備えるクレーン1について説明する。
クレーン1は、ブーム15を用いた作業を行う建設機械であり、例えば移動式クレーンである。クレーン1は、下部走行体11と、クレーン本体13と、ブーム15と、起伏装置20と、を備える。下部走行体11は、クレーン1を走行させる部分である。
クレーン本体13は、下部走行体11に対して旋回可能に、下部走行体11に取り付けられる。クレーン本体13には、ブーム15の基端部および下部スプレッダ支持部40が取り付けられる。クレーン本体13の長手方向を前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、下部スプレッダ支持部40からブーム15の基端部に向かう側(または向き)を前側X1とし、その逆側を後側X2とする。前後方向Xに直交する水平方向を横方向Yとする。図4に示すように、横方向Yにおいて、クレーン本体13の横方向Y中央に向かう側を横方向内側Y1とし、クレーン本体13の横方向Y中央から遠ざかる側を横方向外側Y2とする。図1に示すように、上下方向Zにおいて、下部走行体11からクレーン本体13に向かう側を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。
ブーム15は、クレーン本体13に対して起伏可能に取り付けられる。ブーム15は、吊荷(図示なし)などを吊り上げるための起伏部材である。
起伏装置20は、ブーム15を起伏させる装置である。図2に示すように、起伏装置20は、マスト30と、下部スプレッダ支持部40と、下部スプレッダ50と、図3に示す連結部材60と、を備える。起伏装置20は、下部スプレッダ支持部40に対して下部スプレッダ50を容易に着脱でき、マスト30に対して下部スプレッダ50を容易に着脱できるように構成される機構(いわば下部スプレッダ着脱機構)である。
マスト30は、図2に示すクレーン本体13に起伏可能に(回転可能に)取り付けられる。マスト30の基端部(マスト基端部30f)は、クレーン本体13の前側X1端部に取り付けられる。「端部」は、端および端の周辺部を意味する(以下同様)。図1に示すように、マスト30は、ブーム15よりも後側X2に配置される。ガイラインは、マスト30の先端部(マスト先端部30t)とブーム15の先端部とにつながれる。マスト30の長手方向であってマスト30の中心軸の方向を「マスト30軸方向」とする。マスト30軸方向において、マスト先端部30tからマスト基端部30fに向かう側を「マスト30基端側」とし、その逆側を「マスト30先端側」とする。図4に示すように、マスト30は、横方向Yに対称に(左右対称に)構成される。横方向Yに対称に構成されることについては、下部スプレッダ支持部40、下部スプレッダ50、連結部材60についても同様である。図3に示すように、マスト30は、「倒伏状態」になる事が可能である。倒伏状態は、クレーン本体13の長手方向(前後方向X)にマスト30が伏せられた状態である。倒伏状態は、マスト30軸方向が前後方向Xと、一致または略一致した状態である。マスト30は、箱状部材により構成される、いわば箱マストである。図4に示すように、マスト30は、マスト主柱31と、上部シーブ33と、マスト支持部材35(図2参照)と、を備える。
マスト主柱31は、マスト30軸方向または略マスト30軸方向に延びる、柱状(棒状)部材である。マスト主柱31は、2本設けられる。2本のマスト主柱31は、横方向Yに間隔をあけて配置される。
上部シーブ33(上部スプレッダシーブ)は、ワイヤロープW(図2参照)が掛けられる滑車であり、複数枚設けられる。複数枚の上部シーブ33は、横方向Yに並ぶ。上部シーブ33は、マスト先端部30tに設けられ、マスト主柱31に回転自在に取り付けられる。図2に示すワイヤロープWは、上部シーブ33と、下部スプレッダ50の下部シーブ55と、の間で掛け回される。ワイヤロープWがウインチ(図示なし)により巻込みおよび巻出しされることで、マスト30がクレーン本体13に対して起伏する。その結果、ブーム15(図1参照)がクレーン本体13に対して起伏する。
マスト支持部材35は、図3に示すように、マスト30が倒伏状態のときに、クレーン本体13に当たることで、クレーン本体13に対してマスト30を支持する部材である。マスト支持部材35は、マスト30が倒伏状態のとき、マスト主柱31から下側Z2に突出する。
下部スプレッダ支持部40は、図2に示すように、クレーン本体13に対して下部スプレッダ50を支持する。下部スプレッダ支持部40は、クレーン本体13に固定され、クレーン本体13の後側X2端部に設けられ、クレーン本体13の上面(上側Z1の面)から上側Z1に突出する。
下部スプレッダ50は、図2および図8に示すように、下部スプレッダ支持部40に対して着脱自在である。下部スプレッダ50は、マスト30に対して着脱自在である。図1に示すように、下部スプレッダ50は、クレーン1が作業を行うとき(クレーン作業時)には、下部スプレッダ支持部40に取り付けられる。下部スプレッダ50は、クレーン1が分解されて輸送されるとき、ならびに、クレーン1の組立および分解の途中など(以下、「輸送時など」)には、マスト30に取り付けられる。図3に示すように、輸送時などには、下部スプレッダ50は、「格納状態」になる。格納状態は、マスト30と下部スプレッダ50とが連結部材60で連結されることで、マスト30に対して下部スプレッダ50が格納された状態である。図6に示すように、下部スプレッダ50は、フレーム51と、連結部材格納部53と、下部シーブ55と、下部シーブ中心軸部57と、を備える。
この下部スプレッダ50に関する方向を次のように定義する。横方向Yから見たとき、下部スプレッダ取付ピンP1(下記)の中心と、下部シーブ中心軸部57の中心と、を結ぶ直線の方向を下部スプレッダ軸方向Sとする。図5に示すように、下部スプレッダ軸方向Sは、横方向Yに直交する方向である。図6に示すように、下部スプレッダ軸方向Sにおいて、下部シーブ中心軸部57の中心から下部スプレッダ取付ピンP1の中心に向かう側を下部スプレッダフット側S1とし、その逆側を下部スプレッダポイント側S2とする。横方向Yおよび下部スプレッダ軸方向Sに直交する方向を下部スプレッダ軸直交方向Tとする。下部スプレッダ軸直交方向Tにおいて、下部スプレッダ50の腹面50vから背面50bに向かう側を下部スプレッダ背面側T1とし、その逆側を下部スプレッダ腹面側T2とする。下部スプレッダ軸方向Sが前後方向Xと一致する場合(図示なし)、背面50bは、下部スプレッダ50の上面であり、腹面50vは、下部スプレッダ50の下面(下側Z2の面)である。下部スプレッダ50に関する方向には、倒し角度θがある。倒し角度θは、下部スプレッダ支持部40から上側Z1に下部スプレッダ50が立てられた状態(図2参照)を基準として、下部スプレッダ50が後側X2にどれだけ倒されたかを示す角度である。横方向Yから見たとき、倒し角度θは、「180°−(上下方向Zと下部スプレッダ軸方向Sとがなす角度)」である。
フレーム51は、下部スプレッダ支持部40に対して着脱自在であり、下部スプレッダ取付ピンP1により下部スプレッダ支持部40に取り付けられる。フレーム51は、下部スプレッダ取付ピンP1の中心軸を中心に、下部スプレッダ支持部40に対して回転自在である。下部スプレッダ支持部40に対するフレーム51の回転軸の方向は、横方向Yである(以下の他の回転軸の方向も同様)。図5に示すように、フレーム51は、複数枚の板状部材を備える。フレーム51は、例えば、内板51a(左右合計で2枚)と、外板51c(同2枚)と、シーブ外板51e(図3参照)と、を備える。内板51aおよび外板51cそれぞれは、下部スプレッダ軸方向Sに延びる。内板51aおよび外板51cは、内板51aと外板51cとで下部スプレッダ支持部40を挟むように配置される。外板51cは、内板51aよりも横方向外側Y2に配置される。図3に示すシーブ外板51eは、下部シーブ55よりも横方向外側Y2(図5参照)に配置され、下部シーブ55の一部を覆う。
連結部材格納部53は、図6に示すように、下部シーブ側連結部材83(下記)をフレーム51に格納するための部分である。連結部材格納部53は、フレーム51に固定され、外板51cに固定され、外板51cの下部スプレッダ軸方向Sにおける中央部に固定される。連結部材格納部53は、図5に示すように、外板51cから横方向外側Y2に突出し、図6に示すように、外板51cよりも下部スプレッダ背面側T1に突出する。
下部シーブ55は、ワイヤロープW(図2参照)が掛けられる滑車であり、複数枚設けられる。図5に示すように、複数枚の下部シーブ55は、横方向Yに並ぶ。下部シーブ55は、下部シーブ中心軸部57を介して、フレーム51に回転自在に取り付けられる。
下部シーブ中心軸部57は、フレーム51に取り付けられ、フレーム51に対して下部シーブ55を回転自在に支持する。下部シーブ中心軸部57は、フレーム51に対する下部シーブ55の回転中心に設けられる。下部シーブ中心軸部57は、横方向Yに延びる棒状部材(ピン)と、この棒状部材の横方向外側Y2端部に取り付けられる軸部外板57a(図7参照)と、を備える。
連結部材60は、図6に示すように、マスト30と下部スプレッダ50とを連結することで、下部スプレッダ50を格納状態にする部材である。以下では、下部スプレッダ50が格納状態である場合について、連結部材60の構成要素を説明する。連結部材60は、マスト側連結部材70と、下部スプレッダ側連結部材80と、を備える。
マスト側連結部材70は、マスト30に取り付けられ、マスト主柱31に取り付けられ、マスト主柱31に固定される。マスト側連結部材70は、マスト基端側連結部材71と、マスト先端側連結部材73と、を備える。マスト基端側連結部材71は、図5に示すようにマスト主柱31から横方向内側Y1に突出する部分と、図6に示すように、この部分(図6において断面図で示す部分)から下側Z2に突出する部分と、を備える(マスト30は倒伏状態とする)。マスト先端側連結部材73は、マスト基端側連結部材71よりもマスト30先端側に配置される。マスト先端側連結部材73は、図5に示すようにマスト主柱31から横方向内側Y1に突出する部分と、図6に示すように、この部分(図6において断面図で示す部分)からマスト30基端側に突出する部分と、を備える。
下部スプレッダ側連結部材80は、下部スプレッダ50に取り付けられる。下部スプレッダ側連結部材80は、フレーム側連結部材81と、下部シーブ側連結部材83と、スペーサ85(図7参照)と、を備える。
フレーム側連結部材81は、フレーム51とマスト30とを連結する。フレーム側連結部材81は、フレーム側連結ピンP5によりマスト基端側連結部材71に取り付けられる。フレーム側連結部材81は、フレーム51に取り付けられ、外板51cに取り付けられ、外板51cに固定される。フレーム側連結部材81は、下部スプレッダ50の重心に対して下部シーブ55とは反対側(下部スプレッダフット側S1)に配置される。フレーム側連結部材81は、外板51cの下部スプレッダフット側S1の端部に配置される。フレーム側連結部材81は、図5に示すように外板51cから横方向外側Y2に突出し、図6に示すようにフレーム51よりも下部スプレッダフット側S1に突出する。
下部シーブ側連結部材83は、下部スプレッダ50の重心よりも下部シーブ55側(下部スプレッダポイント側S2)の部分と、マスト30と、を連結する。下部シーブ側連結部材83は、下部シーブ中心軸部57と、マスト30と、を連結する。下部シーブ側連結部材83は、下部シーブ側連結ピンP7によりマスト先端側連結部材73に取り付けられる。下部シーブ側連結部材83は、下部シーブ側連結ピンP7よりも下側Z2に下部シーブ55を配置できるように構成される。下部シーブ側連結部材83の長手方向の長さは、例えば、下部シーブ55の直径とほぼ同じである。下部シーブ側連結部材83は、中心軸側リンク部材83aと、先端側リンク部材83bと、を備える。
中心軸側リンク部材83aは、下部シーブ中心軸部57に回転自在に連結される。中心軸側リンク部材83aは、下部シーブ中心軸部57から、下部シーブ中心軸部57の径方向外側に突出する。中心軸側リンク部材83aは、下部シーブ55よりも横方向外側Y2(図5参照)に配置される。図7に示すように、中心軸側リンク部材83aは、シーブ外板51eと、軸部外板57aと、の間(横方向Yにおける間)に配置される。
先端側リンク部材83bは、図6に示すように棒状である。先端側リンク部材83bの長手方向の一端部は、中心軸側リンク部材83aに回転自在に連結される。先端側リンク部材83bの長手方向の他端は、下部シーブ側連結ピンP7によりマスト先端側連結部材73に取り付けられる。
スペーサ85は、図7に示す下部シーブ中心軸部57に対して中心軸側リンク部材83aを(下部シーブ側連結部材83を)回転しやすくする。スペーサ85は、シーブ外板51eと軸部外板57aとの間(横方向Yの間)に配置される。スペーサ85は、中心軸側リンク部材83aと下部シーブ中心軸部57との間(下部シーブ中心軸部57の径方向における間)に配置される。スペーサ85の横方向Yの幅は、中心軸側リンク部材83aの横方向Yの幅よりも広い。中心軸側リンク部材83aを横方向Yに挟む向きの力がシーブ外板51eおよび軸部外板57aに加わったときに、スペーサ85は、シーブ外板51eおよび軸部外板57aに当たる。よって、スペーサ85は、シーブ外板51eおよび軸部外板57aによって中心軸側リンク部材83aが挟まれることを抑制する。よって、スペーサ85は、下部シーブ中心軸部57に対して下部シーブ側連結部材83を回転しやすくする。
(作動)
図2に示す起伏装置20は、次のように作動する。クレーン1(図1参照)の作業時には、下部スプレッダ50の倒し角度θ(図3参照)は、約0°とされる。そして、上部シーブ33と下部シーブ55とにワイヤロープWが巻き回される。クレーン1の輸送時には、クレーン1が分解された状態とされる。クレーン1の輸送時には、図3に示すように、マスト30に下部スプレッダ50が格納された状態で、マスト30と下部スプレッダ50とが一体的に輸送される。これにより、クレーン1の分解時に、上部シーブ33および下部シーブ55からワイヤロープW(図1参照)を取り外す作業をする必要がない。また、クレーン1の組立時に、上部シーブ33と下部シーブ55とにワイヤロープWを巻き回す作業をする必要がない。
クレーン1の組立時には、起伏装置20は、次のようにクレーン本体13に取り付けられる。
[作動A]図8に示すマスト基端部30fが、クレーン本体13に取り付けられる。この取り付けは、マスト先端部30tがマスト基端部30fよりも前側X1に配置された状態で行われる。このとき、下部スプレッダ50は、マスト30に格納された格納状態である。
[作動B]次に、マスト先端部30tが後側X2に移動するようにマスト30が倒される。その結果、図3に示すように、マスト30は倒伏状態、かつ、下部スプレッダ50は格納状態になる(この状態を「倒伏格納状態」とも言う)。
[作動C]次に、図6に示す下部スプレッダ取付ピンP1により、下部スプレッダ50が(フレーム51が)、下部スプレッダ支持部40に取り付けられる。
[作動D]次に、下部スプレッダ50が、マスト30から取り外される。具体的には、フレーム側連結ピンP5および下部シーブ側連結ピンP7が、連結部材60から取り外される。
[作動E]次に、下部シーブ側連結部材83が、フレーム51に格納される。具体的には、連結部材格納ピンP3(例えば下部シーブ側連結ピンP7と同じピン)により、先端側リンク部材83bが、連結部材格納部53に取り付けられる。このとき、横方向Yから見たとき、連結部材格納部53および先端側リンク部材83bは、内板51aの輪郭よりも内側に配置される。
[作動F]次に、図2に示すように、マスト先端部30tが上側Z1に移動するように、マスト30が起こされる。また、倒し角度θ(図3参照)が約0°となるように、下部スプレッダ50が起こされる。そして、図1に示すように、クレーン1が作業可能な状態となる。
クレーン1の分解時には、上記のクレーン1の組立時の手順とは逆の手順により、起伏装置20がクレーン本体13から取り外される。
(下部スプレッダ50の配置)
図6に示すように、マスト30が倒伏状態、かつ、下部スプレッダ50が格納状態のとき(倒伏格納状態のとき)、倒し角度θは90°よりも大きい。このとき、下部スプレッダ軸方向Sは、下部スプレッダポイント側S2ほど下側Z2に配置されるように前後方向Xに対して傾斜する。倒伏格納状態のとき、下部シーブ中心軸部57は、クレーン本体13よりも後側X2に配置される。
倒伏格納状態のとき、下部スプレッダ50は、下部スプレッダ支持部40に対して着脱自在となる位置(所定の取付位置)に配置される。倒伏格納状態のとき、下部スプレッダ支持部40のピン孔の中心軸の位置は、下部スプレッダ50のフレーム51のピン孔の中心軸の位置と合う(略一致する)。このとき、下部スプレッダ支持部40およびフレーム51に対して、下部スプレッダ取付ピンP1が着脱自在となる。クレーン1の組立時に上記[作動B]でマスト30が倒伏状態になると、下部スプレッダ50は、所定の取付位置に自動的に配置される。よって、下部スプレッダ取付ピンP1の取付作業(上記[作動C])が行われるときに、下部スプレッダ支持部40に対する下部スプレッダ50の位置合わせ(位置調整)を、作業者が手動で行う必要はない。
倒伏格納状態のとき、クレーン本体13の上面(上側Z1)に乗った作業者が、下部シーブ側連結ピンP7の着脱作業を容易に行えるように、下部スプレッダ50が配置される。倒伏格納状態のとき、2本のマスト主柱31の間に、下部シーブ側連結ピンP7の着脱作業(上記[作動D])を行うためのスペースが確保されるように、下部スプレッダ50が配置される。具体的には、下部シーブ側連結部材83のマスト30への連結位置(下部シーブ側連結ピンP7の位置)は、下部シーブ55よりも上側Z1に配置される。例えば、下部シーブ55の上端(上側Z1の端)は、マスト主柱31の下端(下側Z2の端)よりも下側Z2に配置される。
倒伏格納状態のとき、図3に示すシーブ間距離Lを確保できるように、下部スプレッダ50が配置される。シーブ間距離Lは、上部シーブ33の回転中心(マスト主柱31に対する回転中心)と下部シーブ55の回転中心(フレーム51に対する回転中心)との距離である。上部シーブ33と下部シーブ55との間でワイヤロープWのたるみを小さくするために、一定距離以上のシーブ間距離Lが確保される必要がある。さらに詳しくは、上部シーブ33と下部シーブ55とにワイヤロープWが巻き回された状態でマスト30が倒され、倒伏格納状態にされるとき、ワイヤロープWは、完全には巻ききられない。そのため、ワイヤロープWが、上部シーブ33と下部シーブ55との間でたるみ、上部シーブ33および下部シーブ55の少なくともいずれかから脱索するおそれがある。この脱索を抑制できる程度に、たるみを小さくするために、一定距離以上のシーブ間距離Lが確保される必要がある。そこで、倒伏格納状態のとき、下部シーブ55の回転中心は、上部シーブ33の回転中心よりも、下側Z2に配置される。下部シーブ55の回転中心は、例えばマスト主柱31よりも下側Z2に配置される。図6に示すように、下部シーブ55の回転中心は、例えば下部スプレッダ取付ピンP1の中心よりも下側Z2に配置される。下部スプレッダ取付ピンP1の中心は、マスト主柱31の上面よりも下側Z2に配置され、マスト主柱31の下面よりも上側Z1に配置される。
(例1)
マスト30を倒伏状態にしたときに、下部スプレッダ50が、下部スプレッダ支持部40に対して着脱自在となる位置に配置されない場合(例1とする)には、次の問題が生じる場合がある。図9に示すように、この例1では、マスト30がクレーン本体13に取り付けられた後、下部スプレッダ50がマスト30から吊り下げられる。そして、作業者が、下部スプレッダ50のピン孔と下部スプレッダ支持部40のピン孔との位置合わせを、手動で行う必要がある。そのため、この位置合わせに時間がかかる。また、作業者は、クレーン本体13上、かつ、マスト30の下側Z2、かつ、下部スプレッダ50の前側X1の、限られたスペースA1で作業することになる。そのため、下部スプレッダ支持部40への下部スプレッダ50の取付作業が困難になる。一方、本実施形態では、作業者は、下部スプレッダ取付ピンP1(図6参照)のピン孔の位置合わせを手動で行う必要がないので、例1の問題が生じない。
(例2)
図10に示すように、ピンP17(図6に示す下部シーブ側連結ピンP7に対応するピン)の着脱作業を行うためのスペースが、2本のマスト主柱31の間に確保されない場合(例2とする)には、次の問題が生じる場合がある。この例2では、下部スプレッダ50の倒し角度θが約90°である。そして、下部シーブ55が、2本のマスト主柱31の間のスペースに配置される。そのため、マスト主柱31の横方向内側Y1(図4参照)部分には、ピンP17を配置できない。そのため、ピンP17が、マスト主柱31の下面近傍に配置されることが考えられる。
例2において、作業者が、クレーン本体13上に乗って、ピンP17の着脱作業を行う場合は、例えば次の問題が生じる場合がある。この場合、作業者は、例えば下部スプレッダ支持部40の近傍の位置から、クレーン本体13よりも後側X2かつマスト主柱31の横方向外側Y2(図4参照)に向かって、マスト主柱31を跨ぐような姿勢で、ピンP17の着脱作業を行うことが考えられる。このような作業は困難な作業である。一方、本実施形態では、図6に示すように、2本のマスト主柱31の間に、下部シーブ側連結ピンP7の着脱作業を行うためのスペースが確保される。よって、クレーン本体13上に乗った作業者が、下部シーブ側連結ピンP7の着脱作業を容易に行える。
図10に示す例2において、作業者が、クレーン本体13に乗らずにピンP17の着脱作業を行う場合も考えられる。例えば、作業者が、地面に置かれた脚立に乗り、下部スプレッダ50よりも下側Z2からピンP17の着脱作業を行うことが考えられる。この場合は次の問題が生じる場合がある。ピンP15(図6に示すフレーム側連結ピンP5に対応)の着脱作業を行うためには、作業者は、クレーン本体13に乗る必要がある。そのため、ピンP17およびピンP15の着脱作業を行うために、作業者は、クレーン本体13側と地面側とで行き来することになり、移動に時間がかかるおそれがある。または、作業者が上記の行き来をしないのであれば、複数人の作業者が必要になる。一方、図6に示す本実施形態では、クレーン本体13上に乗った1人の作業者が、下部シーブ側連結ピンP7およびフレーム側連結ピンP5の着脱作業を行えるので、ピンの着脱作業を簡素化できる。
(例3)
図10に示すように、下部スプレッダ50の倒し角度θが約90°の場合(例3とする)は、次の問題が生じる場合がある。マスト30が倒伏状態のとき、上部シーブ33の中心軸の高さ(上下方向Zの位置)は、下部スプレッダ取付ピンP1の中心軸の高さとほぼ等しい。ここで、上部シーブ33の中心軸と下部スプレッダ取付ピンP1の中心軸との距離を変えずに、倒し角度θを変えたとする。すると、倒し角度θが約90°のときに、シーブ間距離Lが最小になる。上記のように、シーブ間距離Lは、一定距離以上確保される必要があるところ、倒し角度θが約90°のときには一定距離以上のシーブ間距離Lを確保できないおそれがある。または、シーブ間距離Lを確保するために、マスト30をマスト30軸方向に長くすることで、マスト30が大型化し、マスト30の質量が増大するおそれがある。一方、本実施形態では、図3に示すように、一定距離以上のシーブ間距離Lを確保できるように、倒し角度θが90°よりも大きく設定される。よって、例3の問題を抑制できる。
(効果1)
図3に示す起伏装置20による効果は次の通りである。起伏装置20は、マスト30と、下部スプレッダ支持部40と、下部スプレッダ50と、連結部材60と、を備える。マスト30は、クレーン本体13に起伏可能に取り付けられ、クレーン本体13の長手方向(前後方向X)に伏せられた倒伏状態になる事が可能である。下部スプレッダ支持部40は、クレーン本体13に固定される。下部スプレッダ50は、マスト30および下部スプレッダ支持部40に対して着脱自在である。連結部材60は、マスト30と下部スプレッダ50とを連結することで、下部スプレッダ50を格納状態にする。格納状態は、マスト30に対して下部スプレッダ50が格納された状態である。
[構成1]マスト30が倒伏状態かつ下部スプレッダ50が格納状態のとき、下部スプレッダ50は、下部スプレッダ支持部40に対して着脱自在となる所定の取付位置に配置される。
起伏装置20は、上記[構成1]を備える。よって、下部スプレッダ支持部40に下部スプレッダ50を取り付けるとき、下部スプレッダ50が格納されたマスト30を倒伏状態にすれば、下部スプレッダ50は、下部スプレッダ支持部40への所定の取付位置に自動的に配置される。よって、下部スプレッダ支持部40に対する下部スプレッダ50の位置合わせを作業者が手動で行う必要はない。よって、クレーン本体13への下部スプレッダ50の取付作業を容易にできる。
(効果2)
下部スプレッダ50は、フレーム51と、下部シーブ55と、を備える。フレーム51は、下部スプレッダ支持部40に対して着脱自在である。下部シーブ55は、フレーム51に回転自在に取り付けられる。
[構成2]マスト30が倒伏状態かつ下部スプレッダ50が格納状態のとき、フレーム51のピン孔の中心軸の位置は、下部スプレッダ支持部40のピン孔の中心軸の位置と合う。
上記[構成2]では、下部スプレッダ支持部40のピン孔に対する下部スプレッダ50のピン孔の位置合わせを作業者が手動で行う必要はない。よって、クレーン本体13への下部スプレッダ50の取付作業を容易にできる。
(効果3)
マスト30は、マスト主柱31と、上部シーブ33と、を備える。上部シーブ33は、マスト主柱31に回転自在に取り付けられる。上部シーブ33と下部シーブ55との間には、ワイヤロープW(図2参照)が掛け回される。
[構成3]マスト30が倒伏状態かつ下部スプレッダ50が格納状態のとき、フレーム51に対する下部シーブ55の回転中心は、マスト主柱31に対する上部シーブ33の回転中心よりも下側Z2に配置される。
上記[構成3]により、下部シーブ55の回転中心と上部シーブ33の回転中心との上下方向Zの位置が同じ場合に比べ、下部シーブ55の回転中心から上部シーブ33の回転中心までの距離(シーブ間距離L)を確保しやすい。その結果、シーブ間距離Lを確保するためにマスト30をマスト30軸方向に長くする必要が生じにくい。
(効果4)
連結部材60は、下部シーブ側連結部材83を備える。下部シーブ側連結部材83は、下部スプレッダ50が格納状態のときに、下部スプレッダ50の重心よりも下部シーブ55側(下部スプレッダポイント側S2)の部分と、マスト30と、を連結する。
[構成4]マスト30が倒伏状態かつ下部スプレッダ50が格納状態のとき、下部シーブ側連結部材83のマスト30への連結位置(下部シーブ側連結ピンP7の位置)は、下部シーブ55よりも上側Z1に配置される。
上記[構成4]により、下部シーブ側連結部材83とマスト30との、連結作業および取り外しの作業(下部シーブ側連結ピンP7の着脱作業)が行われるときに、下部シーブ55が作業の邪魔になる事を抑制できる。
(効果5)
図6に示すように、下部スプレッダ50は、フレーム51に対して下部シーブ55を回転自在に支持する下部シーブ中心軸部57を備える。
[構成5]下部シーブ側連結部材83は、下部シーブ中心軸部57に連結される。
上記[構成5]では、下部スプレッダ50とマスト30とを連結するために、下部シーブ中心軸部57が利用される。よって、下部スプレッダ50とマスト30とを連結するための、部品数および質量を抑制できる。
(効果6)
[構成6]下部シーブ側連結部材83は、下部シーブ中心軸部57に回転自在に連結される。
上記[構成6]により、マスト30に対する下部シーブ側連結部材83の連結位置(下部シーブ側連結ピンP7の位置)を調整しやすい。
(効果7)
[構成7]下部シーブ側連結部材83は、中心軸側リンク部材83aと、先端側リンク部材83bと、を備える。中心軸側リンク部材83aは、下部シーブ中心軸部57に回転自在に連結される。先端側リンク部材83bは、中心軸側リンク部材83aに回転自在に連結され、下部スプレッダ50が格納状態のときにマスト30に連結される。
上記[構成7]により、マスト30に対する下部シーブ側連結部材83の連結位置(下部シーブ側連結ピンP7の位置)を調整しやすい。さらに詳しくは、中心軸側リンク部材83aに対して先端側リンク部材83bが回転しない場合、横方向Yから見て下部シーブ中心軸部57を中心とする円弧上のみを、下部シーブ側連結ピンP7のピン孔が移動可能となる。一方、上記[構成7]では、下部シーブ側連結ピンP7のピン孔が移動可能な位置は、上記の円弧上に限られない。その結果、マスト30に下部スプレッダ50を格納しやすい。
(効果8)
[構成8]連結部材60は、フレーム側連結部材81を備える。フレーム側連結部材81は、下部スプレッダ50が格納状態のときにフレーム51とマスト30とを連結する。フレーム側連結部材81は、下部スプレッダ50の重心に対して下部シーブ55とは反対側(下部スプレッダフット側S1)に配置される。
上記[構成4]では、下部スプレッダ50の重心よりも下部シーブ55側(下部スプレッダポイント側S2)の部分とマスト30とが、下部シーブ側連結部材83により連結される。さらに、上記[構成8]では、下部スプレッダ50の重心よりも下部スプレッダフット側S1の部分とマスト30とが、フレーム側連結部材81により連結される。したがって、フレーム側連結部材81および下部シーブ側連結部材83は、安定した状態で下部スプレッダ50をマスト30に格納させることができる。
(変形例)
起伏装置20の構成要素の形状や配置は様々に変更されてもよい。起伏装置20の構成要素の一部が設けられなくてもよい。起伏装置20の構成要素の数が変更されてもよい。固定や連結は、直接的でも間接的でもよい。
図6に示すように、下部シーブ側連結部材83は、上記実施形態では下部シーブ中心軸部57に取り付けられたが、例えば図3に示すシーブ外板51eなどに取り付けられてもよい。図6に示すように、下部シーブ側連結部材83は、上記実施形態では、中心軸側リンク部材83aと先端側リンク部材83bとの2つの部材が連結されたものであった。しかし、下部シーブ側連結部材83は、1つの部材により構成されてもよく、3つ以上の部材が連結されたものでもよい。
図1に示すように、起伏装置20は、上記実施形態ではブーム15につながれたが、ブーム15以外の起伏部材につながれてもよい。例えば、起伏装置20は、マスト30とブーム15との間に設けられる起伏部材(他のマスト)につながれてもよい。この場合、起伏装置20は、他のマストを起伏させることで、ブーム15を起伏させる。
図10に示すように、ピンP17の着脱作業を行うためのスペースが、2本のマスト主柱31の間に確保されなくてもよい。下部スプレッダ50の倒し角度θは、約90°などでもよい。下部シーブ55は、2本のマスト主柱31の間のスペースに配置されてもよい。
13 クレーン本体
20 起伏装置
30 マスト
31 マスト主柱
33 上部シーブ
40 下部スプレッダ支持部
50 下部スプレッダ
51 フレーム
55 下部シーブ
57 下部シーブ中心軸部
60 連結部材
81 フレーム側連結部材
83 下部シーブ側連結部材
83a 中心軸側リンク部材
83b 先端側リンク部材
P1 下部スプレッダ取付ピン

Claims (8)

  1. クレーン本体に起伏可能に取り付けられ、前記クレーン本体の長手方向に伏せられた倒伏状態になる事が可能なマストと、
    前記クレーン本体に固定される下部スプレッダ支持部と、
    前記マストおよび前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在である下部スプレッダと、
    前記マストと前記下部スプレッダとを連結することで、前記マストに対して前記下部スプレッダが格納された格納状態にする連結部材と、
    を備え、
    前記下部スプレッダは、
    前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在であるフレームと、
    前記フレームに回転自在に取り付けられる下部シーブと、
    を備え、
    前記連結部材は、前記下部スプレッダが前記格納状態のときに、前記下部スプレッダの重心よりも前記下部シーブ側の部分と、前記マストと、を連結する下部シーブ側連結部材を備え、
    前記マストが前記倒伏状態かつ前記下部スプレッダが前記格納状態であることを倒伏格納状態とし、
    前記倒伏格納状態のとき、前記下部スプレッダは、前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在となる所定の取付位置に配置され、
    前記倒伏格納状態のとき、前記フレームのピン孔の中心軸の位置は、前記下部スプレッダ支持部のピン孔の中心軸の位置と合い、
    前記倒伏格納状態のとき、前記下部シーブ側連結部材の前記マストへの連結位置は、前記下部シーブよりも上側に配置される、
    起伏装置。
  2. 請求項に記載の起伏装置であって、
    前記マストは、
    マスト主柱と、
    前記マスト主柱に回転自在に取り付けられ、前記下部シーブとの間でワイヤロープが掛け回される上部シーブと、
    を備え、
    前記倒伏格納状態のとき、前記フレームに対する前記下部シーブの回転中心は、前記マスト主柱に対する前記上部シーブの回転中心よりも下側に配置される、
    起伏装置。
  3. 請求項1または2に記載の起伏装置であって、
    前記下部スプレッダは、前記フレームに対して前記下部シーブを回転自在に支持する下部シーブ中心軸部を備え、
    前記下部シーブ側連結部材は、前記下部シーブ中心軸部に連結される、
    起伏装置。
  4. 請求項に記載の起伏装置であって、
    前記下部シーブ側連結部材は、前記下部シーブ中心軸部に回転自在に連結される、
    起伏装置。
  5. 請求項に記載の起伏装置であって、
    前記下部シーブ側連結部材は、
    前記下部シーブ中心軸部に回転自在に連結される中心軸側リンク部材と、
    前記中心軸側リンク部材に回転自在に連結され、前記下部スプレッダが前記格納状態のときに前記マストに連結される先端側リンク部材と、
    を備える、
    起伏装置。
  6. 請求項のいずれか1項に記載の起伏装置であって、
    前記連結部材は、前記下部スプレッダが前記格納状態のときに前記フレームと前記マストとを連結するフレーム側連結部材を備え、
    前記フレーム側連結部材は、前記下部スプレッダの重心に対して前記下部シーブとは反対側に配置される、
    起伏装置。
  7. クレーン本体に起伏可能に取り付けられ、前記クレーン本体の長手方向に伏せられた倒伏状態になる事が可能なマストと、
    前記クレーン本体に固定される下部スプレッダ支持部と、
    前記マストおよび前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在である下部スプレッダと、
    前記マストと前記下部スプレッダとを連結することで、前記マストに対して前記下部スプレッダが格納された格納状態にする連結部材と、
    を備え、
    前記下部スプレッダは、
    前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在であるフレームと、
    前記フレームに回転自在に取り付けられる下部シーブと、
    を備え、
    前記マストが前記倒伏状態かつ前記下部スプレッダが前記格納状態であることを倒伏格納状態とし、
    前記倒伏格納状態のとき、前記下部スプレッダは、前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在となる所定の取付位置に配置され、
    前記倒伏格納状態のとき、前記フレームのフレーム側ピン孔の位置は、前記下部スプレッダ支持部の下部スプレッダ支持部側ピン孔の位置と合い、
    前記フレーム側ピン孔および前記下部スプレッダ支持部側ピン孔は、前記下部スプレッダ支持部に対して前記フレームを回転自在に取り付けるための下部スプレッダ取付ピンを差し込み可能なピン孔である、
    起伏装置。
  8. クレーン本体に起伏可能に取り付けられ、前記クレーン本体の長手方向に伏せられた倒伏状態になる事が可能なマストと、
    前記クレーン本体に固定される下部スプレッダ支持部と、
    前記マストおよび前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在である下部スプレッダと、
    前記マストと前記下部スプレッダとを連結することで、前記マストに対して前記下部スプレッダが格納された格納状態にする連結部材と、
    を備え、
    前記下部スプレッダは、
    前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在であるフレームと、
    前記フレームに回転自在に取り付けられる下部シーブと、
    を備え、
    前記マストは、
    マスト主柱と、
    前記マスト主柱に回転自在に取り付けられ、前記下部シーブとの間でワイヤロープが掛け回される上部シーブと、
    を備え、
    前記マストが前記倒伏状態かつ前記下部スプレッダが前記格納状態であることを倒伏格納状態とし、
    前記倒伏格納状態のとき、前記下部スプレッダは、前記下部スプレッダ支持部に対して着脱自在となる所定の取付位置に配置され、
    前記倒伏格納状態のとき、前記フレームのフレーム側ピン孔の位置は、前記下部スプレッダ支持部の下部スプレッダ支持部側ピン孔の位置と合い、
    前記倒伏格納状態のとき、前記フレームに対する前記下部シーブの回転中心は、前記マスト主柱に対する前記上部シーブの回転中心よりも下側、かつ、前記フレーム側ピン孔および前記下部スプレッダ支持部側ピン孔のそれぞれの中心軸の位置よりも下側に配置される、
    起伏装置。
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