JP6094459B2 - 手動変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、手動変速機に係り、特に、変速要求に応答してセレクト動作およびシフト動作を組み合わせて多数の前進段ならびに後進段のうちの1つを成立する手動変速機に関する。
特許文献1に示されているように、手動変速機には、セレクトシフト機構が装備されている。このセレクトシフト機構は、シフトセレクトシャフトを軸線周りに回動させるセレクト動作と、前記シフトセレクトシャフトを軸線方向に往復変位させるシフト動作とを行うものであって、同時に2つ以上の変速ギヤの噛み合いを防止するためのインターロックプレートが装備されている。
前記インターロックプレートは、前記シフトセレクトシャフトに一体に外嵌装着されるシフトインナレバーに一体回転可能とされたうえで、前記シフトインナレバーの軸線方向の動きを許容するように設けられている。
特開2010−53895号公報
特許文献1では、前記シフトセレクトシャフトおよび前記シフトインナレバーが一体に軸線方向に変位するときに、選択されたヘッド部がインターロックプレートを押圧することがあって、それによって前記インターロックプレートが傾くおそれがある。
仮に、前記インターロックプレートの傾きが発生すると、当該インターロックプレートに対して前記シフトインナレバーが軸線方向に相対変位する際に、当該両者間に「こじり」が生じて、摺動抵抗が増大するなど、滑らかな変速動作が阻害される原因になる。
これに対し、特許文献1では、非選択のヘッド部を中立位置に戻そうとする復元力により前記インターロックプレートの傾きを抑止するようにしている。しかしながら、シフト操作に伴い前記シフトインナレバーおよび前記フォークシャフトに伝達されるシフト動作力が前記フォークシャフトに設けられるディテント機構のコイルスプリングのばね力を上回ると、インターロックプレートの傾きを許容することが懸念される。
本発明は、変速要求に応答してセレクト動作およびシフト動作を組み合わせて多数の前進段ならびに後進段のうちの1つを成立する手動変速機において、シフト動作時におけるインターロックプレートの傾きを効果的に抑止することを目的としている。
本発明は、変速要求に応答してセレクト動作およびシフト動作を組み合わせて多数の前進段ならびに後進段のうちの1つを成立する手動変速機であって、トランスミッションケースに支持されかつ軸線周りに回動するセレクト動作および軸線方向に変位するシフト動作を行うシフトセレクトシャフトと、前記シフトセレクトシャフトに一体に外嵌される筒部の外径側に径方向外向きのアーム部を設けてなるシフトインナレバーと、前記シフトインナレバーの前記筒部に前記軸線方向に相対変位可能かつ前記軸線周りに一体回転可能に外嵌されるボス部の外径側に径方向外向きの突出片を設けるとともに当該突出片に前記アーム部が前記軸線方向に相対変位可能に挿通されるスリットを設けてなるインターロックプレートと、前記シフトセレクトシャフトに一体に設けられるリバースレバーと、前記トランスミッションケースにブラケットを介して旋回可能に支持されかつ前記後進段へのシフト動作に伴い前記リバースレバーおよび前記シフトセレクトシャフトの回転動作によって旋回させられるリバースシフトアームとを備え、前記ブラケットには、シフト動作時において前記インターロックプレートの傾きを規制するための規制部が設けられており、前記トランスミッションケースには、前記インターロックプレートの所定部位が相対変位を許容するためのクリアランスを介して嵌め入れられたうえで当該インターロックプレートの軸線方向の変位を規制する凹部が設けられ、前記偶数変速段または奇数変速段のいずれかへのシフト動作時には、前記インターロックプレートの突出片の片方壁面が前記凹部の片方内壁と前記規制部とに受け止められることにより、当該インターロックプレートの傾きを規制する、ことを特徴としている。
この構成では、シフト動作に伴い前記シフトインナレバーが前記インターロックプレートに対して相対変位する過程において前記インターロックプレートに傾倒力が作用したときに、前記ブラケットに設けられる前記規制部が前記インターロックプレートの傾きを抑止するようになる。
ここで、本発明では前記ブラケットを前記トランスミッションケースに固定しているので、当該ブラケットに設けている規制部が前記インターロックプレートをがたつきなく強固に受け止めることが可能になる。
これにより、シフト動作時において、前記インターロックプレートのボス部とそれに内嵌される前記シフトインナレバーの筒部との間で「こじり」が発生することを抑制できるようになる。これにより、前記シフトインナレバーが前記シフトセレクトシャフトと一体に軸線方向に変位する過程において前記インターロックプレートと前記シフトインナレバーとの間の摺動抵抗の増大を抑制することができて、滑らかな変速動作が可能になる。
また、上記構成では、偶数変速段または奇数変速段のいずれかへのシフト動作時において前記インターロックプレートと前記凹部との間にクリアランスが存在する分について当該インターロックプレートが傾きうるものの、前記インターロックプレートの突出片において円周上で離れた2ヶ所を前記凹部の片方内壁と前記規制部とに受け止めさせる形態にしているから、前記クリアランスに起因するインターロックプレートの傾きを可及的に小さくすることが可能になる。
好ましくは、前記リバースシフトアームは、前記後進段のセレクト操作に伴い前記リバースレバーが係合されるリバースヘッドと、当該リバースシフトアームの旋回に伴いリバースアイドラギヤをリバースドライブギヤおよびリバースドリブンギヤに噛合させるためのリバースシフトフォークとを有し、前記規制部は、前記ブラケットにおいて前記リバースヘッド寄りの位置に前記インターロックプレート側へ突出するように設けられる突片とされる。
この構成では、偶数変速段または奇数変速段のいずれかへのシフト動作に伴い前記インターロックプレートに傾倒力が作用したときに、前記規制部としての突片が前記インターロックプレートを強固に受け止める形態になることが明らかになる。
本発明は、変速要求に応答してセレクト動作およびシフト動作を組み合わせて多数の前進段ならびに後進段のうちの1つを成立する手動変速機において、シフト動作時におけるインターロックプレートの傾きを効果的に抑止することが可能になる。したがって、本発明に係る手動変速機は、滑らかな変速動作を実現することが可能になる。
本発明に係る手動変速機の一実施形態を示すスケルトン図である。 図1の手動変速機の変速パターンを示す模式図である。 図1の手動変速機において5−6速用の第3フォークシャフトと第3シンクロメッシュ機構を示す断面図である。 図1の手動変速機に備えるセレクトシフト機構を示す断面図である。 図4の矢印(5)方向から見た図である。 図5に対応する図で、リバースセレクト状態に変更した状態を示している。 図4の(7)−(7)線断面の矢視図で、中立(ニュートラル)セレクト状態を示している。 図5のシフトインナレバーと第1〜第3シフトヘッドとの相対位置関係およびシフトインナレバーの動きを説明するための斜視図である。 図7の矢印(9)方向から見た図である。 図7の矢印(10)方向から見た図である。 図5のリバースシフトアームアッセンブリの斜視図で、下から斜め上に見上げた状態を示している。 図5の矢印(12)方向から見た図である。 図5の矢印(13)方向から見た図である。 図10に対応する図で、インターロックプレートに傾倒力が作用する原因を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図14に、本発明の一実施形態を示している。本発明の特徴構成の説明に先立ち、図1から図4を参照して手動変速機の概略構成を説明する。
インプットシャフト1、アウトプットシャフト2ならびにリバースシャフト3(図5および図6のみに記載)は、互いに平行に配置された状態でトランスミッションケースCに回転自在に支持されている。
インプットシャフト1は、図示していないが、エンジンのクランクシャフトにクラッチ機構を介して連結されている。このクラッチ機構は、前記クランクシャフトとインプットシャフト1とを連結させてエンジンの回転駆動力をインプットシャフト1に入力する継合状態と、前記クランクシャフトとインプットシャフト1とを切り離してエンジンの回転駆動力をインプットシャフト1に入力させない遮断状態とに切り替えるものである。
インプットシャフト1とアウトプットシャフト2との間には、前進1速段から前進6速段ならびに後進段の各変速段を成立させるための1速ギヤ列4〜6速ギヤ列9ならびにリバースギヤ列10が設けられている。
具体的に、前進段用のギヤ列としては、図1において右側から軸線方向左側に向かって1速ギヤ列4、2速ギヤ列5、3速ギヤ列6、4速ギヤ列7、5速ギヤ列8ならびに6速ギヤ列9が順に配置されている。また、後進段用のギヤ列としては、リバースギヤ列10が配置されている。
1速ギヤ列4および2速ギヤ列5は、インプットシャフト1に回転一体に取り付けられている1速ドライブギヤ4aおよび2速ドライブギヤ5aと、アウトプットシャフト2に相対回転自在に取り付けられている1速ドリブンギヤ4bおよび2速ドリブンギヤ5bとを互いに噛み合わせた構成である。
3速ギヤ列6は、インプットシャフト1に相対回転自在に取り付けられている3速ドライブギヤ6aと、アウトプットシャフト2に回転一体に取り付けられている3速ドリブンギヤ6bとを互いに噛み合わせた構成である。
4速ギヤ列7、5速ギヤ列8ならびに6速ギヤ列9は、3速ギヤ列6と同様に、4速ドライブギヤ7a、5速ドライブギヤ8aならびに6速ドライブギヤ9aと、4速ドリブンギヤ7b、5速ドリブンギヤ8bならびに6速ドリブンギヤ9bとを備えている。4速ドライブギヤ7a、5速ドライブギヤ8aならびに6速ドライブギヤ9aは、インプットシャフト1に相対回転自在に取り付けられている。4速ドリブンギヤ7b、5速ドリブンギヤ8bならびに6速ドリブンギヤ9bは、アウトプットシャフト2に回転一体に取り付けられている。4速ドライブギヤ7a、5速ドライブギヤ8a、6速ドライブギヤ9aと、4速ドリブンギヤ7b、5速ドリブンギヤ8b、6速ドリブンギヤ9bとは、互いに噛み合わされている。
上記各変速ギヤ列の切換動作(変速動作)は、3つのシンクロメッシュ機構(同期装置)11,12,13によって行われる。
第1シンクロメッシュ機構11は、アウトプットシャフト2上に設けられていて、スリーブ11aがスライドされることによりインプットシャフト1から1速ギヤ列4または2速ギヤ列5を介してアウトプットシャフト2へ動力を伝達させるようにする(第1変速段または第2変速段の成立)。
第2シンクロメッシュ機構12は、インプットシャフト1上に設けられていて、スリーブ12aがスライドされることによりインプットシャフト1から3速ギヤ列6または4速ギヤ列7を介してアウトプットシャフト2へ動力を伝達させるようにする(第3変速段または第4変速段の成立)。
第3シンクロメッシュ機構13は、インプットシャフト1上に設けられていて、スリーブ13aがスライドされることによりインプットシャフト1から5速ギヤ列8または6速ギヤ列9を介してアウトプットシャフト2へ動力を伝達させるようにする(第5変速段または第6変速段の成立)。
このようにして、前進時には、シフトチェンジ動作を除いて、インプットシャフト1の回転駆動力が第1〜第3シンクロメッシュ機構11〜13のうちのいずれか1つの作動によって選択された1速〜6速ギヤ列4〜9のうちのいずれか1つを介してアウトプットシャフト2へ伝達される。
なお、第1〜第3シンクロメッシュ機構11〜13は公知のダブルコーンタイプの構成であって、すべてほぼ同じ構成になっているので、図4に第3シンクロメッシュ機構13のみを記載して、第1、第2シンクロメッシュ機構11,12の記載ならびに説明を割愛している。但し、第1〜第3シンクロメッシュ機構11〜13の構成はダブルコーンタイプに限定されず、他のタイプを採用することが可能である。
そして、リバースギヤ列10は、リバースドライブギヤ10aと、リバースドリブンギヤ10bと、リバースアイドラギヤ10cとを備えている。
リバースドライブギヤ10aは、インプットシャフト1に一体的に回転するように組み付けられている。リバースドリブンギヤ10bは、アウトプットシャフト2に相対回転可能に組み付けられている。リバースアイドラギヤ10cは、リバースシャフト3に対してスライド移動自在に組み付けられている。
リバースドライブギヤ10a、リバースドリブンギヤ10bおよびリバースアイドラギヤ10cは、前進時には動力伝達を行っておらず、後進時において第1〜第3シンクロメッシュ機構11〜13のすべてが中立状態に設定されたうえで、リバースアイドラギヤ10cがリバースシャフト3の軸線方向に沿って移動させられることにより上記リバースドライブギヤ10aとリバースドリブンギヤ10bとの両方に噛み合わされることによってリバースドライブギヤ10aの回転方向を逆転させてリバースドリブンギヤ10bに伝達することになる。
これにより、アウトプットシャフト2が上記前進段の場合とは逆方向に回転し、駆動輪は後退方向に回転する。なお、上記リバースドリブンギヤ10bは、第1シンクロメッシュ機構11の外周側に一体的に回転するように設けられる。
このようにして、所定の変速比で変速または逆回転されてアウトプットシャフト2に伝達される回転駆動力は、ファイナルリダクションギヤ列15(ファイナルドライブギヤ15aおよびファイナルドリブンギヤ15b)の最終減速比によって減速された後、図示していないデファレンシャル装置16に出力される。これにより、図示していない駆動輪が前進方向または後退方向に回転する。
次に、図2を参照して、この実施の形態における6速マニュアルトランスミッションのシフトパターン(シフトゲート形状)について説明する。
図2において、二点鎖線で示すシフトレバー17は、矢印X方向のセレクト操作と、このセレクト操作方向に直交する矢印Y方向のシフト操作とを行うものである。
前記セレクト操作方向には、1速−2速セレクト位置P1、3速−4速セレクト位置P2および5速−6速セレクト位置P3ならびにリバースセレクト位置P4が1列に並んでいる。
1速−2速セレクト位置P1では、シフトレバー17を1速位置1stまたは2速位置2ndに動かすことができる(矢印Y方向のシフト操作)。1速位置1stにシフト操作された場合、第1シンクロメッシュ機構11のスリーブ11aが1速ドリブンギヤ4b側に作動し、この1速ドリブンギヤ4bがアウトプットシャフト2に一体的に回転するように連結される。また、2速位置2ndにシフト操作された場合、第1シンクロメッシュ機構11のスリーブ11aが2速ドリブンギヤ5b側に作動し、この2速ドリブンギヤ5bがアウトプットシャフト2に一体的に回転するように連結される。
3速−4速セレクト位置P2では、シフトレバー17を3速位置3rdまたは4速位置4thに動かすことができる。3速位置3rdにシフト操作された場合、第2シンクロメッシュ機構12のスリーブ12aが3速ドライブギヤ6a側に作動し、この3速ドライブギヤ6aがインプットシャフト1に一体的に回転するように連結される。また、4速位置4thにシフト操作された場合、第2シンクロメッシュ機構12のスリーブ12aが4速ドライブギヤ7a側に作動し、この4速ドライブギヤ7aがインプットシャフト1に一体的に回転するように連結される。
5速−6速セレクト位置P3では、シフトレバー17を5速位置5thまたは6速位置6thに動かすことができる。5速位置5thにシフト操作された場合、第3シンクロメッシュ機構13のスリーブ13aが5速ドライブギヤ8a側に作動し、この5速ドライブギヤ8aがインプットシャフト1に一体的に回転するように連結される。また、6速位置6thにシフト操作された場合、第3シンクロメッシュ機構13のスリーブ13aが6速ドライブギヤ9a側に作動し、この6速ドライブギヤ9aがインプットシャフト1に一体的に回転するように連結される。
さらに、リバースセレクト位置P4では、シフトレバー17をリバース位置REVに動かすことができる。このリバース位置REVにシフト操作された場合、第1〜第3シンクロメッシュ機構11〜13のスリーブ11a〜13aのすべてが中立状態になるとともに、リバースアイドラギヤ10cがリバースシャフト3の軸線方向に沿って移動してリバースドリブンギヤ10bおよびリバースドライブギヤ10aに噛み合うことになる。
次に、図3から図8を参照して、セレクトシフト機構について説明する。
セレクトシフト機構は、前進1速段〜前進6速段および後進段の各変速段を選択的に成立させるために、シフトレバー17に対する操作力を第1〜第3シンクロメッシュ機構11〜13のスリーブ11a〜13aやリバースアイドラギヤ10cに、選択的に伝達するものである。
具体的に、セレクトシフト機構は、シフトセレクトシャフト20、第1フォークシャフト21、第2フォークシャフト22、第3フォークシャフト23、第1シフトフォーク24、第2シフトフォーク25、第3シフトフォーク26、第1シフトヘッド27、第2シフトヘッド28、第3シフトヘッド29、セレクトインナレバー31、シフトインナレバー32、リバースレバー33、インターロックプレート34、リバースシフトアーム41などを備えている。
シフトセレクトシャフト20には、シフトレバー17(図2参照)の操作力が図示していないセレクトケーブルおよびシフトケーブルを介して伝達可能となるようにシフトレバー17が連結されている。これにより、シフトレバー17がセレクト操作(図2の矢印X方向参照)されると、シフトセレクトシャフト20がその軸線周り(図8の矢印M1およびM2で示す方向)に回転するようになっていて、シフトレバー17がシフト操作(図2の矢印Y方向参照)されると、シフトセレクトシャフト20がその軸線方向(図8の矢印M3およびM4で示す方向)へスライドするようになっている。
第1フォークシャフト21は1速−2速切り替えに関係するものであって、この第1フォークシャフト21の軸線方向の所定領域には第1シフトフォーク24および第1シフトヘッド27が一体に取り付けられている。
第2フォークシャフト22は3速−4速切り替えに関係するものであって、この第2フォークシャフト22には第2シフトフォーク25および第2シフトヘッド28が一体に取り付けられている。
第3フォークシャフト23は5速−6速切り替えに関係するものであって、この第3フォークシャフト23には第3シフトフォーク26および第3シフトヘッド29が一体に取り付けられている。
第1〜第3シフトフォーク24〜26は、第1〜第3シンクロメッシュ機構11〜13の各スリーブ11a〜13aの外周溝(図3の13bのみ参照)にそれぞれ対応して係合されるようになっている。
第1〜第3シフトヘッド27〜29は、図5に簡易的に示すように、円筒形に形成されており、第1〜第3フォークシャフト21〜23にピン35によって一体に取り付けられている。第1〜第3シフトヘッド27〜29の円周上の所定領域には、それぞれ一対の係合片27a,28a,29aが径方向外向きに突出するように設けられている。これらの係合片27a〜29aの各対向間には、シフトインナレバー32のアーム部32bが選択的に係合される係合凹部とされている。
セレクトインナレバー31は、第1〜第3フォークシャフト21〜23のうちの要求されたいずれか1本を選択するものであって、シフトレバー17のセレクト操作力を図示していないセレクトケーブルを介して受けたときにシフトセレクトシャフト20に軸線周りの回動力を付与するものである。
シフトインナレバー32は、第1〜第3フォークシャフト21〜23のうちの選択されたいずれか1本を軸方向にスライドさせるものであって、シフトレバー17のシフト操作力を図示していないシフトケーブルを介して受けたときにシフトセレクトシャフト20に軸線方向に沿うスライド力を付与するものである。
このシフトインナレバー32は、シフトセレクトシャフト20の外周に固定される筒部32aの円周所定領域にアーム部32bを径方向外向きに突出させた形状になっている。なお、筒部32aは、シフトセレクトシャフト20にピン36によって一体に取り付けられている。
リバースレバー33は、シフトセレクトシャフト20に軸線周りに一体回転可能かつ軸線方向に一体変位可能に設けられている。
インターロックプレート34は、シフトインナレバー32が軸線方向に相対変位可能にかつ軸線周りに一体回転可能に嵌め合わされている。このインターロックプレート34は、ボス部34aの外径側に径方向外向きの突出片34bを設けた構成である。
ボス部34aは、シフトインナレバー32の筒部32aがすきま嵌めされる。突出片34bは、第1〜第3シフトヘッド27〜29の各係合片27a〜29aのいずれかに選択的に係合させられる。この突出片34bには、スリット34cが設けられている。このスリット34cは、シフトインナレバー32がスライドされたときに当該シフトインナレバー32のアーム部32bの通過を許容する。
リバースシフトアーム41は、シフトセレクトシャフト20と一体に回動するリバースレバー33の回動軌跡上に隣接して設けられている。このリバースシフトアーム41は、図11〜図13に示すように、ブラケット42に支軸43を介して旋回可能に支持されている。
ブラケット42は、トランスミッションケースCにボルト47などにより固定されている。ブラケット42とリバースシフトアーム41との間には、ねじりコイルスプリング44が架け渡されている。このねじりコイルスプリング44は、リバースシフトアーム41を退避位置に付勢するための弾性力を発生する。前記退避位置とは、下記リバースシフトフォーク45がリバースアイドラギヤ10cを押動しない位置のことである。
リバースシフトアーム41の一端側(リバースレバー33寄りの端部)には、リバースヘッド41aが設けられており、また、リバースシフトアーム41の他端側には、リバースシフトフォーク45が取り付けられている。このリバースシフトフォーク45は、リバースシフトアーム41が旋回させられたときに、リバースアイドラギヤ10cを押動するものである。これらリバースシフトアーム41、ブラケット42ならびにねじりコイルスプリング44はアッセンブリ化されている。
次に、上記構成のセレクトシフト機構の動作を簡単に説明する。
シフトレバー17がシフト操作方向の中立位置(P1〜P4)にある状態(いずれの変速段も成立していない状態)では、図10に示すように、シフトインナレバー32のアーム部32bがインターロックプレート34のスリット34c内に嵌まっていて、第1〜第3シフトヘッド27〜29の各係合片27a〜29aが隣り合わせに揃って並んだ状態になっている。
ここで、シフトレバー17を図2の矢印X方向にセレクト操作すると、セレクトケーブル(図示省略)ならびにセレクトインナレバー31を介してシフトセレクトシャフト20に伝達されることによりシフトセレクトシャフト20が一方向に所定角度回転される。図5では、シフトレバー17が3速−4速セレクト位置P2に操作されたときのシフトセレクトシャフト20およびシフトインナレバー32の停止位置を示している。また、シフトレバー17が図2の矢印Y方向にシフト操作されると、シフトケーブル(図示省略)ならびにシフトセレクトシャフト20に伝達されることによりシフトセレクトシャフト20が軸線方向一方にスライドされる。
そして、シフトレバー17が1速−2速セレクト位置P1にセレクト操作された場合にはシフトインナレバー32のアーム部32bが1速−2速用の第1フォークシャフト21に一体に取り付けられている第1シフトヘッド27の係合片27aに係合される。
また、シフトレバー17が3速−4速セレクト位置P2にセレクト操作された場合にはシフトインナレバー32のアーム部32bが3速−4速用の第2フォークシャフト22に一体に取り付けられている第2シフトヘッド28の係合片28aに係合される。
さらにシフトレバー17が5速−6速セレクト位置P3にセレクト操作された場合にはシフトインナレバー32のアーム部32bが5速−6速用の第3フォークシャフト23に一体に取り付けられた第3シフトヘッド29の係合片29aに係合される。
この他、シフトレバー17がリバースセレクト位置P4にセレクト操作された場合には、シフトセレクトシャフト20が図6の反時計回り方向に回転することでリバースレバー33がリバースシフトアーム41のリバースヘッド41aに係合される。
ここで、例えば図2のセレクト位置P1〜P3から、シフトレバー17がシフト操作されると、シフトセレクトシャフト20がその軸線方向にスライド移動することに伴いシフトインナレバー32のアーム部32bが第1〜第3シフトヘッド27〜29のいずれかおよびそれと一体の第1〜第3フォークシャフト21〜23のいずれかを軸線方向いずれか一方へスライドさせる。これにより、第1〜第3シンクロメッシュ機構11〜13のスリーブ11a〜13aのいずれかが前記スライド方向と同一方向にスライドさせられることになるので、1速段〜6速段のうちのいずれかが成立することになる。
また、図2のリバースセレクト位置P4からシフトレバー17がリバース位置REVにシフト操作されると、リバースレバー33がシフトセレクトシャフト20と共にその軸線方向一方にスライドされることになるので、当該リバースレバー33によってリバースシフトアーム41がねじりコイルスプリング44の弾性力に抗して所定方向に旋回されるようになる。これに伴いリバースシフトアーム41と一体のリバースシフトフォーク45がリバースアイドラギヤ10cをリバースシャフト3の軸線方向にスライドさせることになるので、当該リバースアイドラギヤ10cがリバースドライブギヤ10aおよびリバースドリブンギヤ10bに噛合させられることになって後進段が成立することになる。
ところで、この実施形態では、第1〜第3フォークシャフト21〜23に、例えば図3に示すようなディテント機構50がそれぞれ付設されている。この3つのディテント機構50は、すべて同じ構成であるので、図3に5速−6速用の第3フォークシャフト23に設けられるディテント機構50のみを代表して記載している。
このディテント機構50は、第1〜第3フォークシャフト21〜23の軸線方向へのスライド動作を3段階に規定して前記スライド過程で節度感を持たせるとともに3段階の位置に保持してギヤ抜けを防止するために設けられている。このディテント機構50は、1つのロックボール51、3つの係合溝52,53,54、コイルスプリング56などを備えている。
ロックボール51は、トランスミッションケースCに設けられる貫通孔57内に収納されている。貫通孔57の上側開口にはプラグ55が螺合装着されており、このプラグ55とロックボール51との間にはコイルスプリング56が圧縮状態で収納されている。このコイルスプリング56の復元力によってロックボール51が貫通孔57の下側開口から外向きに押圧されている。
3つの係合溝52〜54は、第1〜第3フォークシャフト21〜23の軸線方向所定間隔おきに並んで設けられている。これらの係合溝52〜54のいずれかにロックボール51が係合されるようになっている。図3の例では、5速段選択時に図中左側の係合溝52にロックボール51が係合し、6速段選択時に図中右側の係合溝53にロックボール51が係合し、5速段と6速段とのいずれも選択されていない中立(ニュートラル)時に図中中央の係合溝54にロックボール51が係合するようになっている。
そして、第1〜第3フォークシャフト21〜23のうち選択された1つが軸線方向にスライドさせられるときに、そのスライド量に応じて3つの係合溝52〜54のいずれかがロックボール51の存在位置で停止し、ロックボール51が係合するようになる。このとき、係合溝52〜54のいずれかにロックボール51が一旦係合してから乗り越えて飛び出すときに、コイルスプリング56の弾性力によって、第1〜第3フォークシャフト21〜23のスライド過程で適宜の節度感が付与されることになる。
また、3つの係合溝52〜54のうち選択された1つにロックボール51が係合した状態で第1〜第3フォークシャフト21〜23のうち選択された1つのスライド動作を停止させると、当該第1〜第3フォークシャフト21〜23のうち選択された1つの軸線方向へのスライド動作が禁止されることになるので、選択された変速段を保持してギヤ抜けが防止されることになる。
ところで、前記ディテント機構50のディテント力とは、ロックボール51が係合溝52〜54の縁を乗り越えられないようにする力である。このディテント力が弱いと、ロックボール51が係合溝52〜54から外れて第1〜第3フォークシャフト21〜23が移動しやすく、衝撃などでギヤ抜けが発生し、選択されているギヤ段を維持することができない。簡単にギヤ抜けしないよう、前記ディテント力は強めに設定される。しかし、前記ディテント力は、ギヤ入れ後のギヤ抜けを防ぐのに必要な一方で、変速時(ギヤ抜き、ギヤ入れの動作時)には、第1〜第3フォークシャフト21〜23の駆動力に対して対抗する力となる。よって、第1〜第3フォークシャフト21〜23には、コイルスプリング56のばね力に抗してロックボール51が係合溝52〜54の縁を乗り越えられる力を加えなければならない。シフト操作力は前記乗り越え力を上回る必要がある。よって、ディテント力(=乗り越え力)が強いと、強力なシフト操作力で第1〜第3フォークシャフト21〜23をスライドさせなければならない。しかし、ディテント力が強いと、変速開始時の第1〜第3フォークシャフト21〜23の動き出しが円滑にならなくなるため、変速時間が長くなる。
次に、図4から図13を参照して、シフト動作時においてインターロックプレート34の傾きを抑止するための構成について説明する。
図4および図9に示すように、インターロックプレート34の突出片34bの上部がトランスミッションケースCの凹部61内に相対変位を許容する適宜のクリアランス(軸線方向ならびに径方向のすきま)を介して嵌め入れられている。また、インターロックプレート34のボス部34aはシフトインナレバー32の筒部32aに相対変位を許容する適宜のクリアランス(径方向のすきま)を介して外嵌されている。この場合、前記各クリアランス分についてインターロックプレート34が軸線方向に傾きうる。
ちなみに、例えば図14に示すように、3速から2速へ変速する場合、図中の白抜き矢印で示すように、シフトインナレバー32のアーム部32bが移動する過程において第2シフトヘッド28の3速側の係合片28aがインターロックプレート34を押圧するとともに、第1シフトヘッド27の1速側の係合片27aもインターロックプレート34を矢印で示すように押圧するために、アーム部32bにはシフト方向の運動成分とセレクト方向との運動成分が加わることになる。このようなことから、インターロックプレート34にそれを傾かせようとする力(傾倒力)が作用する。
この実施形態では、凹部61においてインターロックプレート34の突出片34bと対向する2つの対向する内壁のうちの一方内壁(図4および図9の右側の内壁61a)が、奇数変速段(第1変速段、第3変速段、第5変速段)へのシフト動作時においてインターロックプレート34の突出片34bの片面において円周上の複数ヶ所(図には表れていない)を軸線方向から受けるようになっているために、インターロックプレート34が傾きにくくなっている。
その一方で、凹部61の他方内壁(図4および図9の左側の内壁61b)は、偶数変速段(第2変速段、第4変速段、第6変速段)へのシフト動作時においてインターロックプレート34の突出片34bの円周上において上半分の一部領域を受け止めるだけであるために、当該インターロックプレート34が傾きやすくなると言える。
つまり、トランスミッションケースCには、奇数変速段へのシフト動作時において前記インターロックプレート34の傾きを規制する部分(凹部61の一方内壁61a)が円周上の複数ヶ所に存在していることから、インターロックプレート34が傾きにくくなるものの、偶数変速段へのシフト動作時においてインターロックプレート34の傾きを規制する部分(凹部61の他方内壁61b)が円周上の1ヶ所にしか存在していないことから、インターロックプレート34が傾きやすくなる。
そこで、この実施形態では、偶数変速段へのシフト動作時におけるインターロックプレート34の傾きを可及的に小さくするために、以下のような構成を採用している。
具体的に、リバースシフトアーム41をトランスミッションケースCに固定するためのブラケット42に、前記偶数変速段へのシフト動作時におけるインターロックプレート34の円周上の下半分の所定位置を軸線方向で受け止めるための突片46を設けるようにしている。この突片46は、凹部61の他方内壁61bと円周上で離れた位置に配置されている。この突片46が特許請求の範囲の「規制部」に相当している。
前記ブラケット42は、上側取付片42aおよび下側取付片42bをU字形に屈曲した連結部42cで連結した構成である。
前記両取付片42a,42bには、それぞれボルト挿通孔(符号省略)が穿設されている。このボルト挿通孔には、ブラケット42をトランスミッションケースCに固定するためのボルト47が挿通される。
そして、連結部42cの上側壁42dと下側壁42eとの対向間にリバースシフトアーム41が差し入れられていて、それらの重ね合わせ部分を貫通するように支軸43が設けられている。この支軸43の一端は上側壁42dに固定されており、支軸43の他端は下側壁42eに固定されている。
突片46は、下側壁42eに設けられていて、平面視で長方形に形成されている。この突片46の付け根側において下側壁42eとの連接部分の入隅形状は、部分円弧形状に丸く形成されている。このようにしている理由は、突片46にインターロックプレート34の突出片34bが当接されることによって当該インターロックプレート34の傾倒力が作用したときに、突片46の付け根側に応力を集中させないようにして、突片46を破損させにくくするためである。
このような構成を採用した場合には、前記偶数変速段へのシフト動作に伴いインターロックプレート34に前記傾倒力が作用したときに、インターロックプレート34の突出片34bにおいて円周上で離れた2ヶ所をブラケット42の突片46と凹部61の他方内壁61bとに軸線方向で受け止めさせる形態になるので、当該インターロックプレート34の傾きが抑止されることになる。しかも、前記しているようにブラケット42をトランスミッションケースCに固定しているので、当該ブラケット42に設けている突片46がインターロックプレート34をがたつきなく強固に受け止めることが可能になる。その結果、インターロックプレート34の傾きを効果的に抑止することが可能になると言える。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態では、奇数変速段(第1変速段、第3変速段、第5変速段)へのシフト動作時においてインターロックプレート34の傾きをトランスミッションケースCで抑止する一方、偶数変速段(第2変速段、第4変速段、第6変速段)へのシフト動作時においてインターロックプレート34の傾きをリバースシフトアーム41のブラケット42の突片46で抑止するようにしている。
これにより、シフト動作時においてインターロックプレート34の傾きに起因してシフトインナレバー32の摺動抵抗が増大するという不具合の発生を回避できるので、変速動作の円滑化を達成することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
例えば上記実施形態において、シフトセレクトシャフト20は手動による操作力を受けて作動する形態、あるいはアクチュエータによる駆動力を受けて作動する形態にすることが可能である。
また、上記実施形態では、偶数変速段へのシフト動作時におけるインターロックプレート34の傾きをトランスミッションケースCの凹部61のみで抑止できないような構成に本発明を適用した例を挙げているが、例えば奇数変速段へのシフト動作時におけるインターロックプレート34の傾きをトランスミッションケースCの凹部61のみで抑止できないような構成に対しても本発明を適用することが可能である。
本発明は、変速要求に応答してセレクト動作およびシフト動作を組み合わせて多数の前進段ならびに後進段のうちの1つを成立する手動変速機に好適に利用することが可能である。
C トランスミッションケース
1 インプットシャフト
2 アウトプットシャフト
3 リバースシャフト
4 1速ギヤ列
5 2速ギヤ列
6 3速ギヤ列
7 4速ギヤ列
8 5速ギヤ列
9 6速ギヤ列
10 リバースギヤ列
10a リバースドライブギヤ
10b リバースドリブンギヤ
10c リバースアイドラギヤ
11a〜13a スリーブ
13b スリーブの外周溝
17 シフトレバー
20 シフトセレクトシャフト
31 セレクトインナレバー
32 シフトインナレバー
32a シフトインナレバーの筒部
32b シフトインナレバーのアーム部
33 リバースレバー
34 インターロックプレート
34a インターロックプレートのボス部
34b インターロックプレートの突出片
34c インターロックプレートのスリット
41 リバースシフトアーム
41a リバースヘッド
42 ブラケット
45 リバースシフトフォーク
46 傾き抑止用の突片
61 トランスミッションケースの凹部
61a 凹部の一方内壁
61b 凹部の他方内壁

Claims (2)

  1. 変速要求に応答してセレクト動作およびシフト動作を組み合わせて多数の前進段ならびに後進段のうちの1つを成立する手動変速機であって、
    トランスミッションケースに支持されかつ軸線周りに回動するセレクト動作および軸線方向に変位するシフト動作を行うシフトセレクトシャフトと、
    前記シフトセレクトシャフトに一体に外嵌される筒部の外径側に径方向外向きのアーム部を設けてなるシフトインナレバーと、
    前記シフトインナレバーの前記筒部に前記軸線方向に相対変位可能かつ前記軸線周りに一体回転可能に外嵌されるボス部の外径側に径方向外向きの突出片を設けるとともに当該突出片に前記アーム部が前記軸線方向に相対変位可能に挿通されるスリットを設けてなるインターロックプレートと、
    前記シフトセレクトシャフトに一体に設けられるリバースレバーと、
    前記トランスミッションケースにブラケットを介して旋回可能に支持されかつ前記後進段へのシフト動作に伴い前記リバースレバーおよび前記シフトセレクトシャフトの回転動作によって旋回させられるリバースシフトアームとを備え、
    前記ブラケットには、シフト動作時において前記インターロックプレートの傾きを規制するための規制部が設けられており、
    前記トランスミッションケースには、前記インターロックプレートの所定部位が相対変位を許容するためのクリアランスを介して嵌め入れられたうえで当該インターロックプレートの軸線方向の変位を規制する凹部が設けられ、
    前記偶数変速段または奇数変速段のいずれかへのシフト動作時には、前記インターロックプレートの突出片の片方壁面が前記凹部の片方内壁と前記規制部とに受け止められることにより、当該インターロックプレートの傾きを規制する、ことを特徴とする手動変速機。
  2. 請求項1に記載の手動変速機において、
    前記リバースシフトアームは、前記後進段のセレクト操作に伴い前記リバースレバーが係合されるリバースヘッドと、当該リバースシフトアームの旋回に伴いリバースアイドラギヤをリバースドライブギヤおよびリバースドリブンギヤに噛合させるためのリバースシフトフォークとを有し、
    前記規制部は、前記ブラケットにおいて前記リバースヘッド寄りの位置に前記インターロックプレート側へ突出するように設けられる突片とされる、ことを特徴とする手動変速機。
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