JP5344185B2 - 変速装置 - Google Patents

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Description

本発明は機械式の自動変速装置に関するものである。
車両の変速装置として、トルクコンバータを使用しない機械式の自動変速装置が知られている。この機械式の自動変速装置では、手動変速装置における変速機の操作(セレクト及びシフト)及びクラッチの断接をアクチュエータにより作動させることで、トルクコンバータを不要とした自動変速を可能としている。上記変速装置は、例えばセレクト方向及びシフト方向にスライドや回転により移動可能なシフトシャフトと、セレクト方向に複数個配列されたシフトラグと、該シフトラグとシフトフォークとを夫々連結するシフトレールとを備えている。更に、シフトシャフトには外方に突出してシフトフィンガ(シフト部材)が設けられているとともに、各シフトラグには柱部が1つ設けられている。シフトフィンガは、2又状のアーム部によって構成されており、2個のアーム部で柱部をシフト方向に跨ぐように配置されている。そして、例えば電動モータによりシフトシャフトをセレクト方向及びシフト方向に移動させることで、シフトフィンガの一方のアーム部でシフトラグの柱部を選択的に押しシフト方向に移動させて、シフトフォークを選択的にシフト作動させるように構成されている(特許文献1)。
一方、手動変速装置では、複数のシフトラグをセレクト方向に近接して配置し、操作性の向上を図っている。そして、シフトフィンガにより隣り合うシフトラグを同時にシフト作動させないように、ギヤシフト作動させるもの以外のシフトラグの移動を規制するインタロック防止部材が設けられている。
また、シフトフィンガをセレクト方向及びシフト方向に移動させ、複数のシフトラグを選択的に移動させるシフト機構を備えた機械式の自動変速装置においても、所望のシフトラグ以外のシフトラグをシフト作動させないように、インタロック防止部材(インタロック防止用プレート)を備える技術が開発されている。(特許文献2)。
特許第4285580号公報 特開2006−2789号公報
上記手動変速装置に採用されているインタロック防止部材は、シフト作動させようとするもの以外のシフトラグをニュートラル状態に保持する構造であるので、上記特許文献1のような変速中に2つのシフトラグを同時にシフトさせる機会のあるデュアルクラッチ式変速装置では採用不能である。
これに対し、特許文献2に開示されている変速装置は、デュアルクラッチ式変速装置に採用可能であるものの、シフトラグの先端がコの字状に形成されて、1つのシフトラグにシフト方向に並ぶ一対の柱部を有し、シフトフィンガがこの一対の柱部を内側から押して、シフトラグをシフト方向に移動させる構造となっている。
したがって、同じデュアルクラッチ式変速装置であっても、そのギヤシフト機構の構造が特許文献1と特許文献2とで異なるので、特許文献1のようにシフトフィンガが2又状のアーム部によって構成されているギヤシフト機構を備えた変速装置には、特許文献2に記載されているインタロック防止部材をそのまま使用することができず、このような構造の変速装置においてもインタロック防止部材が必要とされている。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、ギヤシフト機構のシフト部材として2個のアーム部を備えた変速装置に採用可能であって、シフト部材により作動させるもの以外のシフトラグの誤作動を防止できる変速装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、セレクト方向及びシフト方向に移動可能なシフト部材と、柱状に形成されセレクト方向に複数個配列されたシフトラグと、シフトレールを介してシフトラグと連結され変速段のシフト作動を行うシフトフォークと、を備え、シフト部材をセレクト方向及びシフト方向に移動させて、シフトラグを選択的にシフト方向に押圧しニュートラル位置とシフト位置との間を移動させ、シフトレールを介してシフトフォークをシフト作動させる変速装置において、シフト部材は、セレクト方向に延びるシフトシャフトから径方向外方に突出する2個のアーム部から構成され、当該2個のアーム部はシフトラグをシフト方向に跨ぐように配置されるとともに、シフト部材とともにセレクト方向に移動して、アーム部のセレクト方向の位置を除いてニュートラル位置にあるシフトラグとシフト位置にあるシフトラグとの間に挿入され、シフトフィンガのセレクト方向の位置を除いてニュートラル位置にあるシフトラグのシフト位置への移動を規制するインタロック防止部材を備え、シフトラグは、先端にシフト部材が押圧する押圧部とシフト方向の厚さが異なる凸部を備え、インタロック防止部材は、凸部に当接してシフトラグのシフト方向の移動を規制することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1において、インタロック防止部材は、シフト位置にあるシフトラグのニュートラル位置への移動が規制されるように、シフト方向の厚さが設定されていることを特徴とする
本発明の請求項1の変速装置によれば、インタロック防止部材が、シフト部材のセレクト方向の位置を除いて、シフト位置にあるシフトラグとニュートラル位置にあるシフトラグとの間に挿入されるので、シフト部材によって押圧されるシフトラグ以外のニュートラル位置にあるシフトラグのシフト位置への移動が規制される。よって、シフト部材によってシフト作動されるもの以外のシフトラグの誤作動を防止でき、変速装置の信頼性を向上させることができる。
更に、インタロック防止部材は、セレクト方向に移動して、シフト状態にあるシフトラグとニュートラル位置にあるシフトラグとの間に挿入されるので、1つのシフトラグをシフト状態にしたまま、シフト部材をセレクト方向及びシフト方向に移動させ、他のシフトラグをシフト作動させることができる。よって、デュアルクラッチ式変速装置にも適用することができる。
また、インタロック防止部材が当接する凸部は、シフト部材により押圧される押圧部とシフト方向の厚さが異なるように設定されるので、シフトラグのニュートラル位置とシフト位置との間のシフト方向の移動量が比較的少なくとも、シフト部材によるシフトラグの作動に影響することなくこれらの間にインタロック防止部材を挿入可能にすることができる。また、シフトラグの押圧部のシフト方向の厚さを、凸部の影響を受けることなく大きく設定することが可能となり、強度的にも有利となる。また、シフトラグに対してシフト部材が当接するシフト方向の位置とインタロック防止部材が当接するシフト方向の位置とが異なるので、シフト部材によるシフトラグの作動と、インタロック防止部材によるシフトラグの移動規制とが、夫々適切なタイミングで実行されるように設定することができ、インタロック防止部材やシフト部材の配置等の設計を容易にすることができる。
また、請求項2の発明では、インタロック防止部材が、シフト位置にあるシフトラグのニュートラル位置への移動を規制するので、シフト状態にあるシフトラグの抜けを防止することができる
本発明の一実施形態としての前進7段後進1段のデュアルクラッチ式変速装置の変速機部の模式図である。 本発明の変速装置の一実施形態に係るギヤシフト機構の一部構成を示す斜視図である。 同ギヤシフト機構の一部構成を示す正面図である。 同ギヤシフト機構の一部構成を示す側面図である。 インタロック防止部材の詳細な構造を説明する説明図であって、A)は上面図、B)は側面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのデュアルクラッチ式変速装置の変速機部1の模式図である。
図1に示すように、変速機部1は、2個のクラッチ2、3と、同軸上に配置された2個の主軸4、5と、3個の副軸6、7、8とを備えている。第1の主軸4は第1のクラッチ2を介して、エンジンの出力軸9から動力が伝達される一方、第2の主軸5は第2のクラッチ3を介して出力軸9から動力が伝達されるよう構成されている。
第1の副軸6第2の副軸7及び第3の副軸8は、第1の主軸4及び第2の主軸5と軸線が平行になるように夫々離間して配置されているとともに、変速機部1の後段のデフ10に動力を伝達可能に構成されている。第1の主軸4には、1速用固定ギヤ11a、3速用固定ギヤ13a、5速用固定ギヤ15aが第1の主軸4と一体回転するように固定されている。第2の主軸5には、2速およびリバース用固定ギヤ12a、4速および6速用固定ギヤ14aが第2の主軸と一体回転するように固定されている。また、第1の副軸6には、1速用遊転ギヤ11b、2速用遊転ギヤ12b、4速用遊転速ギヤ14b、5速用遊転速ギヤ15bが第1の副軸6に対して相対回転可能に枢支されている。第2の副軸7には、3速用遊転ギヤ13b、6速用遊転ギヤ16b、リバース用中間遊転ギヤ18bが第2の副軸7に対して相対回転可能に枢支されている。第3の副軸8には、リバース用遊転ギヤ18cが第3の副軸8に対して相対回転可能に枢支されている。
このようなギヤ配置により、1速用固定ギヤ11aと1速用遊転ギヤ11bとで1速ギヤ11を構成し、2速およびリバース用固定ギヤ12aと2速用遊転ギヤ12bとで2速ギヤ12を構成し、3速用固定ギヤ13aと3速用遊転ギヤ13bとで3速ギヤ13を構成し、4速および6速用固定ギヤ14aと4速用遊転ギヤ14bとで4速ギヤ14を構成し、5速用固定ギヤ15aと5速用遊転ギヤ15bとで5速ギヤ15を構成し、4速および6速用固定ギヤ14aと6速用遊転ギヤ16bとで6速ギヤ16を構成し、2速およびリバース用固定ギヤ12aとリバース用中間遊転ギヤ18bとリバース用遊転ギヤ18cとでリバースギヤ18を構成する。
また、変速機部1には、シンクロスリーブ201、211、221、231、241とシフトフォーク20〜24が備えられており、シンクロスリーブ201、211、221、231、241は、シフトフォーク20〜24によってそれぞれの副軸の軸線に沿ってスライド移動させられる。このうち第1のシンクロスリーブ201及び第2のシンクロスリーブ211は、第1の副軸6の軸線に沿ってスライド移動可能に設置されて、シフトフォーク20及びシフトフォーク21によって、それぞれスライド移動させられる。第3のシンクロスリーブ221及び第4のシンクロスリーブ231は、第2の副軸7の軸線に沿ってスライド移動可能に設置されて、シフトフォーク22及びシフトフォーク23によって、それぞれスライド移動させられる。第5のシンクロスリーブ241は、第3の副軸8の軸線に沿ってスライド移動可能に設置されて、シフトフォーク24によってスライド移動させられる。
これらのシンクロスリーブ201、211、221、231、241をスライド移動させることで、第1のシンクロスリーブ201により1速ギヤ11及び5速ギヤ15を、第2のシンクロスリーブ211により2速ギヤ12及び4速ギヤ14を、夫々選択的に副軸6に断接(シフト作動)可能となっているとともに、第3のシンクロスリーブ221により3速ギヤ13を、第4のシンクロスリーブ231により6速ギヤ16を、夫々選択的に副軸7に断接(シフト作動)可能となっている。更に、第5のシンクロスリーブ241によりリバースギヤ18を選択的に副軸8に断接(シフト作動)可能となっている。
即ち、デュアルクラッチ式変速装置の変速機部1では、第1のクラッチ2を介して1速、3速及び5速に選択的に切り換え可能である一方、第2のクラッチ3を介して2速、4速、6速及びリバースに選択的に切り換え可能に構成されている。
次に、図2〜4を用いて、本発明の変速装置を適用した、上記デュアルクラッチ式変速装置のシフトフォーク20〜23を駆動させるギヤシフト機構について説明する。
図2は、本発明の変速装置の一実施形態に係るギヤシフト機構の構成を示す斜視図である。図3は同ギヤシフト機構の構成を示す正面図、図4は、同ギヤシフト機構の構成を示す側面図である。
シフトフォーク20〜23は、シフト方向に移動可能に設けられたシフトレール30a〜30dに固定されている。図2〜4に示すように、シフトレレール30a〜30dには、シフトラグ40a〜40dが設けられている。シフトラグ40a〜40dは、シフトレール30a〜30dから延びる柱状の部材である。
シフトラグ40a〜40dは、各変速段非接続(ニュートラル)状態にて、セレクト方向に延びる同一線上に間隔を持って配置されている。詳しくは、図3の左方から順番に、第1のシフトラグ40a、第2のシフトラグ40b、第3のシフトラグ40c、第4のシフトラグ40dが配置されている。
シフトラグ40a〜40の突出方向(図4における上方)には、ニュートラル位置においてシフトラグ40a〜40dが並ぶ方向に沿って、セレクト方向に延びるシフトシャフト50が設けられている。
シフトシャフト50は、ケーシング51に固定されたセレクト方向に延びる中心軸52と、円筒状のシフトスリーブ53及びセレクトスリーブ54とにより構成されている。シフトスリーブ53は、中心軸52が挿入されており、中心軸52に対して軸方向に移動可能かつ回転可能に支持されている。シフトスリーブ53にはシフトフィンガ56(シフト部材)が固定されている。シフトフィンガ56は、シフトスリーブ53の外周壁から径方向外方に所定の挟み角を持って突出した2個のアーム部56a、56bから構成される。
セレクトスリーブ54は、シフトスリーブ53が挿入されており、シフトスリーブ53に対して回転可能に支持されている。セレクトスリーブ54には、シフトフィンガ56が通過する開口部57が設けられている。開口部57は、セレクトスリーブ54に対してシフトフィンガ56が揺動可能なように、周方向に延びた形状となっている。開口部57のセレクト方向の幅は、セレクトスリーブ54に対してシフトフィンガ56が回転可能でありかつセレクト方向の移動が規制されるように、シフトフィンガ56のセレクト方向の幅に対して略隙間なく設定されている。セレクトスリーブ54の上方側の外周壁には、セレクト方向に延びる長穴59が設けられ、この長穴59にはケーシング51に固定された回転規制用ピン60の先端が挿入されている。よって、セレクトスリーブ54は、ケーシング51に対して、セレクト方向への移動は許容されているものの、回転方向への移動が規制されている。また、セレクトスリーブ54及びシフトスリーブ53は、一体となって中心軸52に対してセレクト方向に移動可能な構成となっている。
セレクトスリーブ54は、例えばラック&ピニオンの動力伝達機構を介して図示しないアクチュエータによりセレクト方向に移動される。また、シフトスリーブ53は、例えばウォームホイールとウォームシャフトからなる動力伝達機構、または、平歯車、ベベルギヤなどの組み合わせによる動力伝達機構を介して図示しないアクチュエータにより回転駆動される。そして、これらのアクチュエータを作動制御することで、セレクトスリーブ54とともにシフトスリーブ53をセレクト方向に移動させ、シフトフィンガ56を所望の変速段のシフトラグ40a〜40dとセレクト方向の位置を一致させた後、シフトスリーブ53を回転させることによりシフトフィンガ56を揺動させ、その先端でシフトラグ40a〜40dを選択的にシフト方向に押圧して移動させることで、変速を行う構成となっている。
更に、本実施形態では、シフトフィンガ56によって押圧されるもの以外のシフトラグ40a〜40dが移動しないように、インタロック防止部材70が設けられている。
インタロック防止部材70は、セレクトスリーブ54の外周壁からシフト方向に間隔をおいて下方に突出するように設けられた2枚の板状部材から構成されており、下端部がニュートラル位置にあるシフトラグ40a〜40dの先端を挟むように配置されている。
インタロック防止部材70には、シフトフィンガ56の揺動を妨げないように切り欠き71が設けられている。そしてインタロック防止部材70は、シフトフィンガ56が4つのシフトラグ40a〜40dのうちいずれかとセレクト方向が一致した状態で、他の全てのシフトラグ40a〜40dを挟むように、切り欠き71を中心にセレクト方向に延びている。
図5は、インタロック防止部材70の詳細な構造を説明する説明図であり、A)は上方から見たギヤシフト機構の模式図、B)はギヤシフト機構の側面図である。なお、本図はシフトラグ40bがシフト位置にある場合を示している。
図5に示すように、シフトラグ40a〜40dの先端には上方に突出する凸部72a〜72dが形成されている。凸部72a〜72dは、シフトラグ40a〜40dの基部73a〜73d(押圧部)よりもシフト方向の幅が狭く設定されている。また、インタロック防止部材70は、下端部が基部73a〜73dに当接せずに凸部72a〜72dに当接可能となるように、下方への突出長さが設定されている。一方、シフトフィンガ56は、その先端がシフトラグ40a〜40dの基部73a〜73dを押すように、突出長さが設定されている。また、4つのシフトラグ40a〜40dの凸部72a〜72dは、ニュートラル状態でセレクト方向に一直線上に並ぶように設定され、更にシフト状態でも一直線上に並ぶように設定されている。
インタロック防止部材70のシフト方向の厚さcは、ニュートラル位置にあるシフトラグ(図5における40a、40c、40d)の凸部(72a、72c、72d)とシフト位置にあるシフトラグ(図5における40b)の凸部(72b)との間に挿入可能に設定されている。詳しくは、シフトラグ40a〜40dのニュートラル位置とシフト位置との間のシフト方向の距離a、凸部72a〜72dのシフト方向の厚さb、インタロック防止部材70の厚さcとすると、ニュートラル位置にある凸部72a〜72dとシフト位置にある凸部72a〜72dとの間にインタロック防止部材70が挿入されたときの隙間eは、次式(1)が成り立つ範囲で極力少なく設定されている。
e=(a−b)−c>0・・・(1)
インタロック防止部材70は、ニュートラル位置にある凸部72a〜72dとシフト位置にある凸部72a〜72dとの間の中間に配置されている。詳しくは、インタロック防止部材70のニュートラル位置からのシフト方向の距離dは、次式(2)のように設定されている。
d=a/2・・・(2)
即ち、インタロック防止部材70は、ニュートラル位置にあるシフトラグ40a〜40dがシフト位置に移動しないように、かつシフト位置にあるシフトラグ40a〜40dがニュートラル位置に移動しないように、そのシフト方向の位置及び厚さが設定されている。
本実施形態では、ニュートラル位置またはシフト位置にあるシフトラグ40a〜40dの凸部72a〜72dにインタロック防止部材70が干渉することなく、セレクトスリーブ54をセレクト方向に移動させることができる。そして、シフトフィンガ56をシフト作動させるシフトラグ40a〜40dに相対させ、シフトスリーブ53を回転させることで、シフトフィンガ56により当該シフトラグ40a〜40dの基部73a〜73dを押圧してシフト方向に移動させる。このとき、他のシフトラグ40a〜40dはインタロック防止部材70に凸部72a〜72dが当接することでシフト方向の移動が規制される。
以上のように、本実施形態では、インタロック防止部材70がニュートラル位置にあるシフトラグ40a〜40dの凸部72a〜72dとシフト位置にあるシフトラグ40a〜40dの凸部72a〜72dとの間に入り込む構造であって、特に、ニュートラル位置にあるシフトラグ40a〜40dの移動を規制させるインタロック防止機能だけでなく、シフト位置にあるシフトラグ40a〜40dの移動をも規制するギヤ抜け防止機能を有する。更に、ニュートラル位置だけでなくシフト位置にあるシフトラグ40a〜40dの凸部72a〜72dにもインタロック防止部材70が干渉することなく、シフトフィンガ56をセレクト方向に移動させることができるので、1つの変速段がシフトされている状態で他の変速段をシフトさせる必要のあるデュアルクラッチ変速装置に採用することができる。
また、シフトラグ40a〜40dの先端に、シフトフィンガ56が押圧する基部73a〜73dとはシフト方向の厚さの異なる凸部72a〜72dを設け、この凸部72a〜72dにインタロック防止部材70を当接させてシフトラグ40a〜40dの移動を規制するようにしたので、ニュートラル位置とシフト位置との間のシフト方向の距離aが比較的短い場合でも、シフトラグ40a〜40dの厚さが薄くなり強度低下を招くことなくインタロック防止部材70を通過させるスペースを確保することができる。また、この凸部72a〜72dにインタロック防止部材70を当接させてシフトラグ40a〜40dの移動を規制することで、シフトフィンガ56によるシフトラグ40a〜40dの移動開始位置と、インタロック防止部材70によるシフトラグ40a〜40dの移動規制位置とを個別に設定することができ、シフトフィンガ56、シフトラグ40a〜40d及びインタロック防止部材70の形状、配置の設計を容易にすることができる。
なお、本実施形態では、シフトフィンガ56が1つの変速装置に本発明を適用したが、
シフトフィンガ56をセレクト方向に複数並べた変速装置についても適用可能である。
また、本実施形態では、デュアルクラッチを備えた機械式の自動変速装置に本発明を採用しているが、シングルクラッチの機械式の自動変速装置にも採用可能である。この場合においても、シフト作動させるもの以外のシフトラグの誤作動を防止することができる。
1 変速機部
20、21、22、23、24 シフトフォーク
40a、40b、40c、40d シフトラグ
56 シフトフィンガ
70 インタロック防止部材
72a、72b、72c、72d 凸部
73a、73b、73c、73d 基部
201、211、221、231、241 シンクロスリーブ

Claims (2)

  1. セレクト方向及びシフト方向に移動可能なシフト部材と、
    柱状に形成され前記セレクト方向に複数個配列されたシフトラグと、
    シフトレールを介して前記シフトラグと連結され変速段のシフト作動を行うシフトフォークと、を備え、
    前記シフト部材を前記セレクト方向及びシフト方向に移動させて、前記シフトラグを選択的に前記シフト方向に押圧しニュートラル位置とシフト位置との間を移動させ、前記シフトレールを介して前記シフトフォークをシフト作動させる変速装置において、
    前記シフト部材は、前記セレクト方向に延びるシフトシャフトから径方向外方に突出する2個のアーム部から構成され、当該2個のアーム部は前記シフトラグをシフト方向に跨ぐように配置されるとともに、
    前記シフト部材とともに前記セレクト方向に移動して、前記アーム部の前記セレクト方向の位置を除いて前記ニュートラル位置にあるシフトラグと前記シフト位置にあるシフトラグとの間に挿入され、前記ニュートラル位置にあるシフトラグの前記シフト位置への移動を規制するインタロック防止部材を備え
    前記シフトラグは、先端に前記シフト部材が押圧する押圧部と前記シフト方向の厚さが異なる凸部を備え、
    前記インタロック防止部材は、前記凸部に当接して前記シフトラグのシフト方向の移動を規制することを特徴とする変速装置。
  2. 前記インタロック防止部材は、前記シフト位置にあるシフトラグの前記ニュートラル位置への移動が規制されるように、前記シフト方向の厚さが設定されていることを特徴とする請求項1に記載の変速装置。
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