JP6078551B2 - 2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1h−インドール−5−カルボン酸[(s)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの結晶形 - Google Patents

2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1h−インドール−5−カルボン酸[(s)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの結晶形 Download PDF

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Description

本発明は、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体及び水和物、それらの製造方法、並びに特に薬学的組成物におけるそれらの使用方法に関する。
本明細書において「化合物I」とも略される、式Iの2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミド
Figure 0006078551
は、例えば、特許文献1〜4に記載されているように、IκBキナーゼ(IカッパーBキナーゼ、IKK)を阻害する薬学的活性化合物であり、例えば、変形性関節症又は疼痛などの様々な疾患の治療に有用である。しかし、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの結晶形、多形体又は水和物に関するデータは、先行技術に開示されていない。
多形性は、2つ以上の結晶形又は結晶構造で存在する化合物の能力である。異なる多形体は、同一の分子式を共有する異なる固体を表し、さらに、各多形体は、異なる物理的性質を有する場合がある。特定の化合物は様々な多形形態を生じさせる場合があり、ここで、各形態は、様々で異なる物理的性質、例えば、異なる溶解性プロフィール、異なる熱力学的安定性、異なる結晶化挙動、異なる濾過性、異なる融点温度及び/又は異なるX線回折パターンを有する。異なる多形形態の物理的性質の差異は、固体中の隣接している分子の異なる配向及び分子間相互作用に起因する。化合物の多形形態は、X線回折によって、及び例えば赤外分光法又はラマン分光法などの他の方法によって、識別することができる。これらの記載は、水和物、即ち、水との化合物の固体付加化合物に同様に当てはまり、これらは、溶媒和物の特定の形態であり、化合物が水と接触している場合に、例えば、水の存在下で化合物を結晶化する場合に、生じ得る。
しかし、当業者によって認識されるように、化合物の異なる結晶多形形態又は水和物の存在を予測することはできない。多形形態又は水和物の存在も多形形態又は水和物の数も予測することはできない。さらに、結晶化が生じ特定の形態を与える条件、並びに多形形態及び水和物の特性を予測することはできない。溶解性及び安定性などの特性並びに従って各多形形態及び水和物の使用及び貯蔵についての適性は異なる場合があるので、多形形態及び水和物などの溶媒和物の存在の確認は、例えば増加した貯蔵安定性又は適切な溶解性プロフィールを有する製薬を提供するために必須である。従って、多形形態及び水和物を含む、原薬の全ての固体状態形態を調べることが望ましい。
WO2004/022553 US7285560 WO2004/022057 US7462638
従って、本発明の目的は、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの固体形態、特に、有利な特性プロフィールを有するか又は化合物の製造に有用である形態を提供することであった。この目的は、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1、多形体2、多形体3、水和物1及び水和物2、並びにそれらのいずれかの混合物からなるシリーズより選択される多形体及び水和物を提供することによって達成され、これらの多形体及び水和物は、例えば、安定性、溶解性、加工性、吸湿性、流動性、濾過性又は結晶化速度に関して有利な特性を有し、ここで、多形体1、多形体2、多形体3、水和物1及び水和物2は、本明細書に与えられるそれらのデータのいずれかによって特徴付けられ得る。本発明の多形体及び水和物を特徴付けるために使用されるデータは、下記に説明するように得た。本発明の文脈において、多形体、多形形態、水和物などは、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体、多形形態又は水和物を指す。「多形体」、「多形形態」、「相」及び「結晶相」のような用語は、本明細書において交換可能に使用され得る。
本発明の一実施態様は、多形体1、多形体2、多形体3及びそれらのいずれかの混合物からなるシリーズより選択される2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの結晶形に関し、ここで、多形体1、多形体2及び多形体3は、本明細書に与えられるそれらのデータのいずれかによって特徴付けられ得る。本発明の一実施態様は、水和物1及び水和物2並びにそれらのいずれかの混合物からなるシリーズより選択される2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの結晶形に関し、ここで、水和物1及び水和物2は、本明細書に与えられるそれらのデータのいずれかによって特徴付けられ得る。
本発明の一実施態様は、14.9±0.2,19.4±0.2,19.7±0.2,20.0±0.2,22.3±0.2,25.0±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1に関する。
本発明の一実施態様は、10.4±0.2,14.9±0.2,17.5°±0.2,18.0±0.2,19.4±0.2,19.7±0.2,20.0±0.2,21.0±0.2,22.3±0.2,25.0±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1に関する。
本発明の一実施態様は、本明細書の上記又は下記に与えられる、反射モードでCuKα1線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射のいずれか1つ又はそれ以上を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1に関する。
本発明の一実施態様は、反射モードでCuKα1線を使用して得られた図1に示されるものと実質的に同様なX線粉末回折パターンを有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1に関し、ここで、図1に示される反射の厳密な相対強度は必要条件ではなく、しかし、変化して本発明の別の実施態様を表し得る。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1はまた、開始温度253±1℃及び/又はピーク温度257±1℃(加熱速度10℃/分)を有する、示差走査熱量測定(DSC)によって測定されるその融点などのその融解特徴によって特徴付けられる場合がある。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1は、例えば、相変換実験において確認されるように、約20℃を超える温度で、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの熱力学的に最も安定な多形体である。従って、他の多形体と比較して、多形体1は、高い安定性が望まれる場合に特に適切である。多形体1は、80%の高相対湿度での約0.9 %水吸収という低吸湿性によってさらに特徴付けられる。その安定性及び低吸湿性を考慮して、多形体1は、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの貯蔵に特に適している。多形体1は、低水溶性によってさらに特徴付けられ、これは、固体多形体1を含有する適切な薬学的製剤を投与することによって2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの薬理活性に関するデポー効果の容易な実現を可能にする。従って、多形体1は、作用持続時間が長いように設計されている、薬学的組成物における、又は医薬における、使用に特に適している。
本発明の一実施態様は、5.8±0.2,6.7±0.2,9.3±0.2,11.2±0.2,19.4±0.2,22.1±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2に関する。
本発明の一実施態様は、5.8±0.2,6.7±0.2,9.3±0.2,9.9±0.2,11.2±0.2,16.5±0.2,18.1±0.2,19.4±0.2,22.1±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2に関する。
本発明の一実施態様は、本明細書の上記又は下記に与えられる、反射モードでCuKα1線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射のいずれか1つ又はそれ以上を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2に関する。
本発明の一実施態様は、反射モードでCuKα1線を使用して得られた図2に示されるものと実質的に同様なX線粉末回折パターンを有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2に関し、ここで、図2に示される反射の厳密な相対強度は必要条件ではなく、しかし、変化して本発明の別の実施態様を表し得る。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2はまた、示差走査熱量測定(DSC)におけるその挙動によって特徴付けられる場合があり、ここで、それは、開始温度222±1℃及び/又はピーク温度225±1℃を有する吸熱ピーク、続いての開始温度248±1℃及び/又はピーク温度251±1℃(加熱速度10℃/分)を有する吸熱ピークを生じさせる。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2は、多形体1よりも高い溶解性を有し、より容易に精製することができ、例えば適切な溶媒系からの結晶化又は適切な溶媒系でのスラリー化によって、さらなる精製が望ましい場合に、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの製造において有利には単離される。多形体2は、80%の高相対湿度での約0.4%水吸収という低吸湿性によってさらに特徴付けられる。それはさらに、より高い溶解性が2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの所望の薬理効果のために有利である場合、薬学的組成物又は医薬における使用に適している。
本発明の一実施態様は、15.2±0.2,15.9±0.2,17.3±0.2,19.2±0.2,22.2±0.2,25.3±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3に関する。
本発明の一実施態様は、13.9±0.2,15.2±0.2,15.9±0.2,17.3±0.2,19.2±0.2,22.2±0.2,24.5±0.2,25.3±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3に関する。
本発明の一実施態様は、本明細書の上記又は下記に与えられる、反射モードでCuKα1線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射のいずれか1つ又はそれ以上を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3に関する。
本発明の一実施態様は、反射モードでCuKα1線を使用して得られた図3に示されるものと実質的に同様なX線粉末回折パターンを有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3に関し、ここで、図3に示される反射の厳密な相対強度は必要条件ではなく、しかし、変化して本発明の別の実施態様を表し得る。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3は、以下に説明される2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1から得ることができ、再び水和物1へ変換することができ、水和物1と同様に、例えば適切な溶媒系からの結晶化又は適切な溶媒系でのスラリー化によって、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの精製についてのプロセスにおいて有用である。
本発明の一実施態様は、5.3±0.2,13.5±0.2,17.9±0.2,19.5±0.2,21.5±0.2,24.9±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1に関する。
本発明の一実施態様は、5.3±0.2,11.1±0.2,13.5±0.2,17.9±0.2,19.5±0.2,21.5±0.2,23.5±0.2,24.9±0.2,28.2±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1に関する。
本発明の一実施態様は、本明細書の上記又は下記に与えられる、反射モードでCuKα1線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射のいずれか1つ又はそれ以上を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1に関する。
本発明の一実施態様は、反射モードでCuKα1線を使用して得られた図4に示されるものと実質的に同様なX線粉末回折パターンを有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1に関し、ここで、図4に示される反射の厳密な相対強度は必要条件ではなく、しかし、変化して本発明の別の実施態様を表し得る。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1はまた、単結晶構造解析によって決定されたその結晶パラメータによって特徴付けられる場合がある。水和物1は、以下の格子特徴を有する斜方晶空間群P2111で結晶化する:Z=4,a=8.18650(10)Å,b=9.97420(10)Å,c=32.8707(2)Å,α=β=γ=90.00°(20℃で)。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1はまた、示差走査熱量測定(DSC)におけるその挙動によって特徴付けられる場合があり、ここで、それは、水の消失と関連し得る、室温と約100℃との間のブロードな吸熱ピーク、約170℃でのよりシャープな吸熱ピーク、約190℃での発熱ピーク、並びに約253℃での融解ピークを生じさせる(加熱速度10℃/分)。
本発明の一実施態様において、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1は、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミド1mol当たり、水を2±0.3mol、別の実施態様において水を2±0.1mol、別の実施態様において水を約2mol含有し、この後者の含水量は、例えば熱重量分析によって測定した。水和物1は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミド二水和物と呼ばれる場合がある。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1は、多形体1よりも高い溶解性を有し、より容易に精製することができ、例えば適切な溶媒系からの結晶化又は適切な溶媒系でのスラリー化によって、さらなる精製が望ましい場合に、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの製造において有利には単離される。水和物1は低吸湿性によってさらに特徴付けられる。それはさらに、より高い溶解性が2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの所望の薬理効果のために有利である場合、薬学的組成物又は医薬における使用に適している。
本発明の一実施態様は、2.9±0.2,5.3±0.2,8.3±0.2,11.5±0.2,17.1±0.2,22.8±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2に関する。
本発明の一実施態様は、2.9±0.2,5.3±0.2,6.2±0.2,8.3±0.2,9.5±0.2,11.5±0.2,14.0±0.2,17.1±0.2,18.0±0.2,22.8±0.2度[°]の2シータ(2θ)角の、反射モードでCuKα1(CuKアルファ1)線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2に関する。
本発明の一実施態様は、本明細書の上記又は下記に与えられる、反射モードでCuKα1線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射のいずれか1つ又はそれ以上を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2に関する。
本発明の一実施態様は、反射モードでCuKα1線を使用して得られた図5に示されるものと実質的に同様なX線粉末回折パターンを有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2に関し、ここで、図5に示される反射の厳密な相対強度は必要条件ではなく、しかし、変化して本発明の別の実施態様を表し得る。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2はまた、示差走査熱量測定(DSC)におけるその挙動によって特徴付けられる場合があり、ここで、それは、99℃及び128℃付近に中心があるブロードな吸熱ピーク、146℃での小さな吸熱ピーク、215℃での発熱ピーク、並びに250℃付近の融解ピークを生じさせる(加熱速度10℃/分)。
本発明の一実施態様において、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2は、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミド1mol当たり、水を6±0.3mol、別の実施態様において水を6±0.1mol、別の実施態様において水を約6mol含有し、この後者の含水量は、例えば熱重量分析によって測定した。水和物2は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミド六水和物と呼ばれる場合がある。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミド水和物2は、多形体1よりも高い溶解性を有し、より容易に精製することができ、例えば適切な溶媒系からの結晶化又は適切な溶媒系でのスラリー化によって、さらなる精製が望ましい場合に、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの製造において有利には単離される。それはさらに、より高い溶解性が2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの所望の薬理効果のために有利である場合、薬学的組成物又は医薬における使用に適している。
上記に明示されるそれらの溶解性などの多形体及び水和物の特性に基づいている、本発明の一実施態様は、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドを精製するための方法であって、ここで、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2、多形体3、水和物1及び水和物2の少なくとも1つ、又はそれらのいずれかの混合物を、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの製造及び精製の過程において単離する、方法に関する。
本発明はさらに、例えば特許文献1〜4において既に詳細に記載された化合物Iの薬理活性にその使用が基づいている、製薬又は医薬としての、多形体1、2及び3並びに水和物1及び2、又はそれらのうちの少なくとも1つを含む多形体及び水和物の混合物より選択される、本発明に従う2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体又は水和物の使用に関する。本発明の一実施態様は、製薬又は医薬としての使用のための、多形体1及び2、又は多形体1及び2のうちの少なくとも1つを含む多形体の混合物より選択される多形体に関する。本発明の一実施態様は、製薬又は医薬としての使用のための、多形体1、又は少なくとも多形体1を含む多形体の混合物に関する。本発明の一実施態様は、製薬又は医薬としての使用のための、水和物1及び2より選択される水和物、又は水和物1及び2のうちの少なくとも1つを含む水和物及び/又は多形体の混合物に関する。
本発明の一実施態様は、多形体1、2及び3並びに水和物1及び2、又はそれらのうちの少なくとも1つを含む多形体及び水和物の混合物より選択される、本発明に従う2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの少なくとも1つの多形体又は水和物と、1つ又はそれ以上の薬学的に許容される賦形剤、即ち、人間医学又は獣医学における製薬又は医薬として化合物Iを使用する場合に用いることができる、希釈剤及び他の助剤などの不活性物質とを含む、薬学的組成物に関する。本発明の一実施態様は、多形体1及び2のうちの少なくとも1つ、又は多形体1及び2のうちの少なくとも1つを含む多形体の混合物と、1つ又はそれ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む、薬学的組成物に関する。本発明の一実施態様は、多形体1、又は少なくとも多形体1を含む多形体の混合物と、1つ又はそれ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む、薬学的組成物に関する。本発明の一実施態様は、水和物1及び2より選択される水和物、又は水和物1及び2のうちの少なくとも1つを含む水和物及び/又は多形体の混合物と、1つ又はそれ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む、薬学的組成物に関する。必要に応じて、本発明に従う薬学的組成物は、1つ又はそれ以上の他の適切な薬理活性化合物を含有することもできる。本発明に従う製薬、医薬及び薬学的組成物は、例えば、経口、吸入、直腸若しくは経皮投与によって、又は皮下、関節内、腹腔内若しくは静脈注射によって一般的に投与することができる。本発明の一実施態様は、1つ又はそれ以上の薬学的に許容されかつ生理学的に許容される賦形剤及び、必要に応じて、1つ又はそれ以上の他の適切な薬理活性化合物と一緒に、多形体1、2及び3並びに水和物1及び2より選択される、本発明に従う2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの少なくとも1つの多形体又は水和物を、投与及び投薬のための適切な形態にする工程を含む、薬学的組成物を製造するための方法にさらに関する。
薬学的組成物の例は、顆粒剤、散剤、糖衣錠、錠剤、(マイクロ)カプセル剤、坐剤、シロップ剤、ジュース、懸濁剤、乳剤、点滴剤又は注射液剤、及びさらに活性化合物の持続的な放出を伴う製剤であり、その製造において担体物質、崩壊剤、結合剤、コーティング剤、膨潤剤、流動促進剤若しくは滑沢剤、矯味矯臭剤、甘味剤及び可溶化剤のような通常の補助物質を使用する。言及され得る頻繁に使用される補助物質は、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マンニトール及び他の糖類、タルク、乳タンパク質、ゼラチン、デンプン、セルロース及びその誘導体、タラ肝油、ヒマワリ油、ラッカセイ油又はゴマ油のような動物油及び植物油、ポリエチレングリコール、並びに滅菌水及び一価アルコール又はグリセロールのような多価アルコールのような溶媒である。薬学的組成物は、好ましくは、各単位が特定の用量の本発明の多形体又は水和物の少なくとも1つを活性成分として含有する投薬単位で製造及び投与される。錠剤、カプセル剤、糖衣錠又は坐剤などの固体投薬単位の場合、この用量は、約1000mgまで、好ましくは約50mg〜約300mgであり得、アンプル形態の注射液剤の場合、約300mgまで、好ましくは約1mg〜約100mgであり得る。対象、特に哺乳動物、具体的にはヒトを、本発明に従う1つ又はそれ以上の多形体及び/又は水和物の形態の化合物Iで治療する場合に用いられ、所望の治療又は予防結果を得るために有効である投薬量は、異なり、具体的な事例の詳細を考慮して医師によって決定される。当技術分野において公知であるように、投薬量は、例えば、治療される状態の重症度、全体的な健康、投与経路、体重、性別、食事、投与の時間及び経路、所望の治療期間、吸収及び***の速度、他の薬物との併用などのような様々な因子に依存する。
例えば特許文献1〜4に記載されている化合物Iの薬理学的特性のため、本発明に従う多形体及び水和物は、その過程がIκBキナーゼの活性増加を伴う全ての疾患、例えば、運動器官の慢性疾患、例えば、炎症、免疫若しくは代謝介在性急性及び慢性関節炎、関節症、関節リウマチ、又は変性関節疾患、例えば、変形性関節症、脊椎症、II型糖尿病、炎症性腸疾患、半月板若しくは膝蓋骨損傷又は靱帯断裂後の比較的長い期間の関節固定又は関節外傷後の軟骨の消失、又は結合組織の疾患、例えば、膠原病及び歯周病、筋肉痛及び骨代謝障害、又は腫瘍壊死因子α(TNFα)の過剰発現若しくはTNFα濃度増加に起因する疾患、例えば、悪液質、多発性硬化症、頭蓋脳外傷、クローン病及び腸潰瘍、又は疾患、例えば、アテローム性動脈硬化症、狭窄症、潰瘍、アルツハイマー病、筋破壊、癌疾患(細胞傷害性薬物での治療の増強)、心筋梗塞、痛風、敗血症、敗血症性ショック、内毒素性ショック、ウイルス感染症、例えば、インフルエンザ、肝炎、HIV感染症、AIDS、又はアデノウイルス若しくはヘルペスウイルスによって引き起こされる疾患、寄生虫感染症、例えば、マラリア若しくはハンセン病、真菌若しくは酵母菌感染症、髄膜炎、慢性炎症性肺疾患、例えば、慢性気管支炎若しくは喘息、急性呼吸窮迫症候群、急性滑膜炎、結核、乾癬、糖尿病、移植臓器に対する臓器受容者の部分における急性若しくは慢性拒絶反応の治療、慢性移植片対宿主病及び炎症性血管疾患の予防及び治療のために使用することができ、それらはさらに、急性疼痛及び慢性疼痛を含む疼痛、例えば、炎症過程若しくは変形性関節症と関連する疼痛を含む疼痛の治療のために使用することができる。治療することができる慢性疼痛の例は、慢性筋骨格疾患、例えば、背部痛、月経出血に関連する疼痛、変形性関節症若しくは関節リウマチに関連する疼痛、腸炎に関連する疼痛、心筋炎に関連する疼痛、多発性硬化症に関連する疼痛、神経炎に関連する疼痛、癌腫及び肉腫に関連する疼痛、AIDSに関連する疼痛、化学療法に関連する疼痛、切断痛、三叉神経痛、頭痛、例えば、片頭痛、又は神経因性疼痛、例えば、帯状疱疹後神経痛である。治療することができる急性疼痛の例は、外傷後疼痛、術後疼痛、急性痛風発作に関連する疼痛、又は顎骨手術介入後の急性疼痛である。
本発明の一実施態様は、本明細書に記載の疾患のいずれか1つ又はそれ以上の治療における、例えば変形性関節症又は疼痛の治療における使用を含む、その過程がIκBキナーゼの活性増加を伴う疾患の治療における使用のための、多形体1、2及び3並びに水和物1及び2より選択される、本発明に従う2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体又は水和物、並びに本明細書に記載の疾患のいずれか1つ又はそれ以上の治療、例えば変形性関節症又は疼痛の治療を含む、その過程がIκBキナーゼの活性増加を伴う疾患の治療のための医薬の製造のための、そのような多形体又は水和物の使用、並びに本明細書に記載の疾患のいずれか1つ又はそれ以上の治療、例えば変形性関節症又は疼痛の治療を含む、その過程がIκBキナーゼの活性増加を伴う疾患の治療のための方法であって、この方法が有効量の本発明に従う2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体又は水和物をその必要がある対象へ投与する工程を含む方法に関する。本発明の一実施態様は、疾患の治療における使用のための2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドのそのような多形体、並びに医薬の製造のためのそのような使用、並びに疾患の治療のためのそのような方法に関し、ここで、多形体は、多形体1及び2、又は多形体1及び2のうちの少なくとも1つを含む多形体の混合物より選択される。本発明の一実施態様は、疾患の治療における使用のための2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドのそのような多形体、並びに医薬の製造のためのそのような使用、並びに疾患の治療のためのそのような方法に関し、ここで、多形体は、多形体1、又は少なくとも多形体1を含む多形体の混合物である。本発明の一実施態様は、疾患の治療における使用のための2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドのそのような水和物、並びに医薬の製造のためのそのような使用、並びに疾患の治療のためのそのような方法に関し、ここで、水和物は、水和物1及び2、又は水和物1及び2のうちの少なくとも1つを含む水和物及び/又は多形体の混合物より選択される。
本発明は、さらに、多形体1、2及び3並びに水和物1及び2より選択される、本発明に従う2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体及び水和物の製造方法に関する。一般的に、本発明の多形体又は水和物は、化合物Iの溶液から又は化合物Iの懸濁液から又は固体化合物Iから出発して、それぞれの多形体又は水和物について適切な条件下で化合物Iを結晶化又は再結晶することによって得ることができる。所望の多形体又は水和物の製造における使用のための化合物Iの溶液又は懸濁液は、化合物Iの化学合成の終了時に直接得てもよく、又はそれは、その結晶特性に関して特徴付けられていなくてもよい、別の多形体若しくは水和物又は多形体及び/若しくは水和物の混合物の形態で存在する以前に得られた化合物Iを溶解又は懸濁することによって得てもよい。そのような化合物Iを「粗製化合物I」と呼ぶ場合がある。より具体的には、本発明の多形体又は水和物は、例えば適切な溶媒又は溶媒混合物中に粗製化合物Iを溶解又は懸濁することによって、化合物Iの溶液又は懸濁液を提供し、かき混ぜるなどの撹拌有り又は無しで、溶液又は懸濁液を維持、加熱、冷却及び/又は濃縮し、及び/又は1つ又はそれ以上のさらなる溶媒を添加し、及び/又は所望の多形体又は水和物の種結晶を添加し、所望の多形体又は水和物の結晶の沈殿物を形成させるか又は所望の多形体又は水和物を形成させ、所望の多形体又は水和物を単離することによって、得てもよい。少量の所望の多形体又は水和物の種を添加することが、所望の形態の結晶化を促進するための好ましい手順である。化合物Iの多形体及び水和物の製造は、通常の設備を用いて、標準手順に従って、行うことができる。例えば、溶液又は懸濁液の濃縮は、大気圧で又は減圧で部分的に又は完全に溶媒を蒸留除去することによって行われてもよい。多形体又は水和物の単離は、濾過又は真空濾過又は遠心分離などの任意の通常の技術によって行われてもよい。単離はまた、例えば室温及び大気圧又は高温及び/又は減圧での、最初に分離された固体の洗浄及び/又は乾燥を含んでもよい。
化合物I、即ち、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドは、例えば特許文献1及び2に記載され、本明細書以下にさらに詳述されるように、製造することができる。簡潔には、化合物Iの合成について、例えば特許文献1及び2に記載されるように2−[ジ−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリル酸メチルエステル及び2−アニリノ−ピリミジンから得られる、2−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)]アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステルを塩酸などの酸での処理によって脱保護し、得られたラセミ化合物の2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステルを標準条件下でのキラル相における分取高圧液体クロマトグラフィーによってエナンチオマーに分離する。得られた(S)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステルを、ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下でN,N,N′,N′−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)などのカップリング剤によって、その合成が例えば特許文献1及び2に記載されている2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸と反応させ、(S)−2−{[2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボニル]アミノ}−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステルを得、これを最終工程においてアンモニアと反応させ、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドを得、これはまた、例えば、(S)−2−{[2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボニル]アミノ}−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオンアミドとも命名され得る。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの前述の合成における最終工程を、(S)−2−{[2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボニル]アミノ}−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステルを、室温で、即ち約20〜25℃で、3日間などの長期間の間、メタノール中のアンモニアの飽和未満の溶液、例えばメタノール中のアンモニアの7N溶液と反応させることによって行い、沈殿した固体を濾過によって直接単離する場合、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1が得られる。本発明の一実施態様は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1を製造するための方法であって、(S)−2−{[2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボニル]アミノ}−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステルを、室温で十分な期間の間、例えば約3日間、メタノール中のアンモニアの溶液、例えば7N溶液と反応させる工程、及び沈殿した固体を単離する工程を含む方法に関する。
(S)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステルを2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸と反応させ、続いてアンモニアとの反応によってエステル基をアミド基へ変換する代わりに、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドは、他の合成手順に従って、例えば、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸、又は塩基の添加を不必要にするその塩、例えば2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸のナトリウム塩(その合成は例えばWO2006/128585及びUS2008/0214813に記載されている)を、本明細書以下においてさらに詳述するように、場合により塩基の存在下で、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩などのカップリング剤の存在下で、(S)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−プロピオンアミド(その合成は例えばPCT/EP2011/063504に記載されている)と反応させることによっても製造することができる。
(S)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−プロピオンアミドからの2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの前述の合成を、室温で、即ち約20〜25℃で、溶媒としてテトラヒドロフラン及びN−メチルピロリジン−2−オンの混合物中で行い、後処理のために反応混合物を水で希釈し、沈殿した固体を濾過によって直接単離する場合、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1が得られる。本発明の一実施態様は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1を製造するための方法であって、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸又はその塩を、室温で、テトラヒドロフラン及びN−メチルピロリジン−2−オンの混合物中において、場合により塩基の存在下で、カップリング剤、例えば1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩の存在下で、(S)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−プロピオンアミドと反応させる工程、反応混合物を水で希釈する工程、及び沈殿した固体を単離する工程を含む方法に関する。
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1は、1つ又はそれ以上の工程で、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの他の結晶形、例えば、多形体1、2及び3並びに水和物2へ変換することができる。
例えば、適切な溶媒中において水和物1を加熱し、場合により所望の結晶形の種を添加し、混合物を冷却することによって、多形体1及び2を得ることができる。多形体1への変換について、例えば、水和物1をアセトン中において約35℃〜およそ還流温度の温度へ、例えば約40℃へ、加熱し、混合物に少量の多形体1の種を添加し、しばらくの間、例えば約5〜約10時間、例えば約6時間、約40℃で維持し、室温へ冷却し、固体を単離することができる。本発明の一実施態様は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1を製造するための方法であって、アセトン中の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1を、多形体1の種結晶の存在下で、例えば約40℃へ、約5〜約10時間の間、例えば約6時間、加熱する工程、混合物を室温へ冷却する工程、及び沈殿した固体を単離する工程を含む方法に関する。
多形体2への変換について、水和物1をジイソプロピルエーテル及びメタノールの混合物中において、約60〜約70℃の温度へ、例えばおよそ還流温度へ又は約68℃へ、加熱し、しばらくの間、例えば約18〜約30時間、例えば約24時間この温度で維持し、室温へ冷却し、固体を単離することができる。本発明の一実施態様は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2を製造するための方法であって、ジイソプロピルエーテル及びメタノールの混合物中の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1を、例えば約60〜約70℃へ、約18〜約30時間の間、例えば約24時間、加熱する工程、混合物を約20〜25℃へ冷却する工程、及び沈殿した固体を単離する工程を含む方法に関する。2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2を製造するためのこの後者の方法の一実施態様において、ジイソプロピルエーテル及びメタノールの混合物は、メタノールを約3〜約10質量%、別の実施態様において約4〜約8質量%、別の実施態様において約6質量%含有する。
多形体3への変換について、水和物1を、高温及び減圧で、例えば、約50〜約70℃、例えば約60℃、及び約20〜約50mbar、例えば約30mbarで、例えば標準の乾燥キャビネット中において、多形体3の無水形態への二水和物の変換に十分な時間の間、例えば約18〜約30時間、例えば約24時間、実質的に乾燥させることができる。本発明の一実施態様は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3を製造するための方法であって、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1を約50〜約70℃の温度及び約20〜約50mbarの圧力で約18〜約30時間の間乾燥させる工程を含む方法に関する。
多形体3は、水蒸気を含有する大気へそれを曝すことによって、例えば、室温、即ち約20〜25℃及び大気圧で、二水和物への無水形態の変換に十分な時間の間、例えば約15〜約25時間、例えば約17時間、それを空気中において覆われていない状態にすることによって、水和物1へ再変換することができる。本発明の一実施態様は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1を製造するための方法であって、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3に、約20〜約25℃の温度で、約15〜約25時間の間、周囲の大気から水を吸収させる工程を含む方法に関する。
上記で概説したように水和物1から得ることができる、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2は、例えば、適切な溶媒中において加熱し、場合により所望の結晶形の種を添加し、場合により混合物を冷却することによって、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1及び水和物2へ変換することができる。
例えば、多形体1への変換について、多形体2を、アセトン及び水の混合物中において、約50〜約60℃の温度へ、例えばおよそ還流温度へ又は約60℃へ加熱し、しばらくの間、例えば約1〜約5時間、例えば約2〜約3時間この温度で維持し、室温へ冷却し、固体を単離することができる。本発明の一実施態様は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1を製造するための方法であって、アセトン及び水の混合物中の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2を、例えば約50〜約60℃へ、約1〜約5時間の間、例えば約2〜約3時間加熱する工程、混合物を約20〜25℃へ冷却する工程、及び沈殿した固体を単離する工程を含む方法に関する。2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1を製造するためのこの後者の方法の一実施態様において、アセトン及び水の混合物は、各場合において体積部で、水1部当たりアセトンを約3〜約6部、別の実施態様において水1部当たりアセトンを約3〜約5部、別の実施態様において水1部当たりアセトンを約4部含有する。
水和物2への変換について、多形体2を、アセトン及び水の混合物中において、約30〜約40℃の温度へ、例えば約40℃へ加熱し、しばらくの間、例えば約2〜約10時間、例えば約4時間この温度で維持し、室温へ冷却し、固体を単離することができる。本発明の一実施態様は、従って、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2を製造するための方法であって、アセトン及び水の混合物中の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2を、例えば約40℃へ、約2〜約10時間の間、例えば約4時間加熱する工程、混合物を約20〜25℃へ冷却する工程、及び沈殿した固体を単離する工程を含む方法に関する。2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2を製造するためのこの方法の一実施態様において、アセトン及び水の混合物は、各場合において体積部で、水1部当たりアセトンを約1〜約3部、別の実施態様において水1部当たりアセトンを約2部含有する。
室温にてCuKα1線を用いて反射モードで測定された、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1のX線粉末回折パターン;x軸:回折角2θ(度);y軸:強度(任意単位でのカウント)。 室温にてCuKα1線を用いて反射モードで測定された、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2のX線粉末回折パターン;x軸:回折角2θ(度);y軸:強度(任意単位でのカウント)。 室温にてCuKα1線を用いて反射モードで測定された、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3のX線粉末回折パターン;x軸:回折角2θ(度);y軸:強度(任意単位でのカウント)。 室温にてCuKα1線を用いて反射モードで測定された、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1のX線粉末回折パターン;x軸:回折角2θ(度);y軸:強度(任意単位でのカウント)。 室温にてCuKα1線を用いて反射モードで測定された、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2のX線粉末回折パターン;x軸:回折角2θ(度);y軸:強度(任意単位でのカウント)。
以下において、本発明の多形体及び水和物の製造及びキャラクタリゼーションを実施例によって詳細に説明する。
実施例
実施例1.2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1の製造
(a) 2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル
5N塩酸470mlを、15℃で、酢酸イソプロピル1000ml中の2−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)]アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル100g(212mmol)の溶液へ滴下し、混合物を2時間撹拌した。次いで、相を分離し、氷浴中において冷却下でアンモニアの水溶液を添加することによって水相のpHを8.5へ調節した。水相を酢酸エチルで抽出し、抽出物を塩化ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で蒸発させ、2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル52.8g(92%)が黄色オイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=273(M++1,100%);1H−NMR (500MHz,DMSO−d6):δ=8.31(d(二重線),J=4.8Hz,2H),7.40(m(多重線),2H),7.33−7.20(m,3H),6.70(t(三重線),J=4.8Hz,1H),4.18(dd(二重の二重線),J=9.6及び14.4Hz,1H),4.05(dd,J=9.5及び14.3Hz,1H),3.65(t,J
=9.6Hz,1H),3.43(s(一重線),3H),1.88ppm(bs(ブロードな一重線),2H);HPLC(カラム:Chiralcel OJ−H,250x4.6mm;溶離剤:n−ヘプタン+0.1%ジエチルアミン:エタノール+0.1%ジエチルアミン(85:15);流量:1ml/分;検出波長:285nm):保持時間=14.6分(Sエナンチオマー)及び16.4分(Rエナンチオマー)。
(b) (R)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル及び(S)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル
2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル10gを、キラル相における分取HPLCによってエナンチオマーへ分離した(カラム:Chiralpak AS−H,250x30mm;溶離剤:n−ヘプタン:エタノール(5:1);流量:30ml/分;検出波長:257nm;Sエナンチオマーの保持時間:12.5分,Rエナンチオマーの保持時間:18.1分)。(R)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル2.6g(52%)及び(S)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル2.6(52%)が得られた。
(c) (S)−2−{[2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボニル]アミノ}−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル
N,N,N′,N′−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−ウロニウムヘキサフルオロホスファート4.01g(10.6mmol)及びジイソプロピルエチルアミン6.82g(52.8mmol)を、氷浴を用いての冷却下で、ジメチルホルムアミド80ml中の2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸2.36g(8.80mmol)の溶液へ添加し、混合物を0℃で1.5時間撹拌した。次いで、ジメチルホルムアミド22ml中の(S)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル(98.9%ee(鏡像体過剰率))2.40g(8.80mmol)の溶液を添加した。混合物を2時間撹拌し、次いで炭酸水素ナトリウム及び酢酸イソプロピルの水溶液を添加した。有機相を分離し、塩化ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、真空中で濃縮した。沈殿した固体を吸引濾過し、真空中で乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ジクロロメタン:メタノール(25:1))によって精製した。(S)−2−{[2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボニル]アミノ}−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル2.35g(50%)が、黄色がかった固体として得られた。
MS(ESI):m/z=522(M+,100%);1H−NMR(600MHz,DMSO−d6):δ=11.7(s,1H),8.78(m,1H),8.40(d,J=4.8Hz,2H),8.32(bs,1H),8.05(s,1H),7.60(d,J=8.5Hz,1H),7.52(d,J=8.5Hz,1H),7.40−7.14(m,7H),7.00(bs,1H),6.78(t,J=4.8Hz,1H),4.90(m,1H),4.68(dd,J=6.9及び9.4Hz,1H),4.29(dd,J=7.1及び9.3Hz,1H),3.54(s,3H),2.95ppm(bs,3 H);HPLC(カラム: Chiralcel OD−H,250x4.6mm;溶離剤:n−ヘプタン:エタノール(60:40),流量:1ml/分,検出波長:254nm):保持時間=10.1分(Rエナンチオマー)及び15.0分(Sエナンチオマー);Sエナンチオマーのee=94.7%。
(d) 2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミド
メタノール中のアンモニアの7N溶液220ml中の(S)−2−{[2−(2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボニル]アミノ}−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)プロピオン酸メチルエステル(94.7%ee)2.20g(4.21mmol)の溶液を、室温で3日間撹拌した。沈殿した固体を吸引濾過し、真空中で乾燥させた。そのX線粉末ディフラクトグラムによって同定された、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1 1.75g(82%)が、無色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=507(M+,100%);1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=11.7(s,1H),8.40(d,J=4.8Hz,2H),8.34(m,2H),7.92(s,1H),7.55d,J=8.5Hz,1H),7.50(d,J=8.5Hz,1H),7.43−7.10(m,9H),7.00(bs,1H),6.77(t,J=4.8Hz,1H),4.80(m,1H),4.53(dd,J=10.0及び14.4Hz,1H),4.25(dd,J=4.2及び14.3Hz,1H),2.96ppm(bs,3H);HPLC(カラム:Chiralcel OD−H,250x4.6mm;溶離剤:n−ヘプタン:エタノール(50:50),流量:1ml/分,検出波長:238nm):保持時間=10.2分(Rエナンチオマー)及び14.5分(Sエナンチオマー);Sエナンチオマーのee=99.2%。
実施例2.2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1の製造
テトラヒドロフラン40ml及びN−メチルピロリジン−2−オン10mlを、室温で、(S)−2−アミノ−3−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−プロピオンアミド5g、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸ナトリウム塩5.65g、及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩7gへ添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、水500mlを徐々に添加した。得られた溶液から、沈殿した固体を吸引濾過し、水50mlで洗浄し、一定の質量が達成されるまで室温で乾燥させ、そのX線粉末ディフラクトグラムによって同定された2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1 7.46gが得られた。
実施例3.2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2の製造
アセトン及び水の混合物20ml(体積で2:1)中の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2 1.52gを、40℃へ加熱し、懸濁液をこの温度で4時間撹拌した。懸濁液約1mlのサンプルを採り、固体を吸引濾過し、一定の質量が達成されるまで室温で乾燥させ、そのX線粉末ディフラクトグラムによって同定された2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物2が得られた。
実施例4.2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3の製造
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1を、真空乾燥キャビネット中に置き、30mbarの圧力及び60℃の温度で24時間乾燥させ、そのX線粉末ディフラクトグラムによって同定された2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3が得られた。Karl Fischer滴定によって測定された生成物の含水量は0.09%であった。
実施例5.2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2の製造
ジイソプロピルエーテル16.7g及びメタノール1.0gを、反応容器中の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1 0.5gへ添加し、懸濁液を振盪装置(Heidolph Synthesis 1;500rpmへ調節した)中に置き、68℃の内部温度で加熱還流した。混合物をこの温度で24時間維持し、室温へ冷却した。固体を吸引濾過し、室温で8時間空気乾燥させ、そのX線粉末ディフラクトグラムによって同定された2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2が得られた。
実施例6.2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1の製造
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体3を室温で17時間空気中に維持し、そのX線粉末ディフラクトグラムによって同定された2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1が得られた。
実施例7.2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1の製造
2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2 1.0g並びにアセトン及び水の混合物15ml(体積で4:1)を、60℃の内部温度へ撹拌しながら加熱した。混合物をこの温度で2.5時間維持し、次いで1時間以内に24℃へ冷却した。固体を吸引濾過し、各々水5mlで2回洗浄し、50mbarの圧力及び60℃の温度にて19時間真空中で乾燥させ、そのX線粉末ディフラクトグラムによって同定された2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1 0.89gが得られた。
実施例8.2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1の製造
反応容器中の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの水和物1 0.6g及びアセトン15mlを、振盪装置(Heidolph Synthesis 1;500rpmへ調節した)中に置いた。混合物に少量の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1の種を添加し、40℃の内部温度へ加熱し、この温度で6時間維持した。懸濁液約1mlのサンプルを採り、固体を濾別し、一定の質量が達成されるまで室温で乾燥させ、そのX線粉末ディフラクトグラムによって同定された2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1が得られた。
解析方法
X線粉末回折(XRPD)
CuKα1(CuKアルファ1)線を使用して反射モードでBruker AXS D8 Advance回折装置を用いて、X線粉末回折測定を行った。特に指定のない限り、X線粉末回折を室温で行った。サンプルをフラットプレパレーションで調べた。測定されたデータをSoftware EVA 12.0で視覚化及び評価した。
化合物Iの多形体1、2及び3並びに水和物1及び2のX線粉末ディフラクトグラムを図1〜5に示す。観察されたX線反射のデータを以下の形式で下記に与える」:°(度)での角度2シータ(2θ)、続いて括弧内に、その強度を100%に設定した最も強い反射の強度の%での相対強度(強度を任意単位のカウントで測定した)。与えるデータは、それぞれ、0.1°及び1%の倍数に四捨五入されている。上記に示したように、与えられた角度2θは±0.2°の誤差内にあると理解され得、相対強度はサンプル及び測定条件に応じてより大きく変動し得、与えられた相対強度の厳密な値は結晶形の存在についての必要条件として見なされない。分類のために、例えば、最も強い反射の60%を超える相対強度を有する反射は、強い反射と呼ばれる場合があり、例えば、最も強い反射の30%〜60%の相対強度を有する反射は、中間の強い反射と呼ばれる場合があり、そのような中間の強い反射及び/又は強い反射を化合物Iの多形体及び水和物をキャラクタライズするために使用した。
多形体1のXRPD反射(2θ[°],相対強度[%])
5.6°(5%),10.4°(21%),11.1°(8%),11.4°(10%),12.8°(13%),13.2°(6%),13.9°(11%),14.2°(13%),14.9°(100%),17.2°(8%),17.5°(19%),18.0°(19%),19.4°(35%),19.7°(67%),20.0°(55%),20.4°(10%),21.0°(20%),22.3°(96%),23.3°(15%),24.1°(7%),24.6°(21%),25.0°(82%),26.1°(6%),27.0°(6%),27.7°(16%),28.9°(7%),29.6°(9%),30.2°(10%),31.3°(7%),31.9°(4%),32.4°(6%),33.1°(6%)
多形体2のXRPD反射(2θ[°],相対強度[%])
5.8°(27%),6.7°(100%),8.2°(7%),9.3°(60%),9.9°(31%),11.2°(65%),13.5°(9%),13.8°(8%),14.3°(15%),16.5°(25%),17.0°(10%),17.7°(21%),18.1°(28%),18.8°(24%),19.4°(89%),20
.2°(15%),20.4°(21%),22.1°(41%),24.2°(11%),24.6°(8%),25.5°(16%),27.9°(12%),30.0°(10%),30.6°(8%)
多形体3のXRPD反射(2θ[°],相対強度[%])
5.1°(17%),5.6°(12%),7.0°(16%),7.5°(16%),9.7°(14%),11.2°(13%),12.7°(19%),13.4°(20%),13.9°(30%),15.2°(76%),15.9°(59%),16.6°(18%),17.3°(36%),19.2°(100%),22.2°(83%),23.2°(23%),24.5°(33%),25.3°(42%),27.9°(23%),28.7°(27%)
水和物1のXRPD反射(2θ[°],相対強度[%])
5.3°(33%),9.2°(19%),10.7°(9%),11.1°(25%),12.0°(8%),13.5°(44%),14.0°(17%),16.1°(20%),17.2°(5%),17.9°(51%),18.5°(12%),19.5°(69%),21.0°(12%),21.5°(100%),22.4°(11%),23.5°(33%),24.9°(37%),25.8°(16%),26.5°(20%),27.2°(7%),28.2°(26%),28.6°(9%),29.4°(12%),30.2°(12%),31.3°(4%),32.3°(3%),32.7°(4%),33.3°(3%)
水和物2のXRPD反射(2θ[°],相対強度[%])
2.9°(100%),5.3°(29%),6.2°(9%),8.3°(33%),9.5°(13%),11.0°(3%),11.5°(28%),12.8°(4%),14.0°(11%),14.7°(4%),16.1°(3%),16.8°(4%),17.1°(14%),18.0°(11%),18.8°(4%),19.7°(3%),20.3°(6%),21.3°(11%),21.9°(6%),22.8°(14%),23.5°(7%),24.7°(5%),25.5°(4%),26.1°(9%),27.3°(5%),28.6°(5%),29.6°(4%),30.1°(3%),31.4°(3%),31.8°(5%),34.9°(4%)
結晶構造決定
アセトン及び水の混合物(4:1)からの結晶化によって得られLindemannガラスキャピラリー中に密封された結晶を用いて、X線単結晶構造解析によって、化合物Iの水和物1の結晶構造を決定した。SMART APEXエリアディテクター、低温装置(モデルLT2)、及び45kV/650mAで操作したカッパーマイクロフォーカスジェネレーター(IμS)、及び約250μmのイメージフォーカススポット直径を有するフォーカシングビームMontelマルチレイヤーオプティックを備えた、Bruker/AXSスリーサークルディフラクトメーターにおいて、単結晶X線回折データを集めた。データ処理をプログラムSAINT+Release 6.45で行った。化合物Iの水和物1は斜方晶空間群P2111で結晶化した。単位格子のデータは、Z=4、a=8.18650(10)Å、b=9.97420(10)Å、c=32.8707(2)Å、α=β=γ=90.00°、格子体積=2684.02(5)Å3、分子式=C272592・2H2O、計算密度ρ=1.345Mgm-3(20℃)であった。
示差走査熱量測定(DSC)
DSC測定をMETTLER DSC822e機器で行った。密封蓋及びホールを有する40μl Alクルーシブルを使用し、特に指定のない限り、10℃/分の典型的な加熱速度で50ml/分の窒素ガス流中において測定を行った。測定されたデータをソフトウェアSTARe V8.10で評価した。化合物Iの多形体1について、開始温度253℃及びピーク温度257℃を有するDSC融点が観察された。化合物Iの多形体2のDSC分析において、開始温度222℃及びピーク温度225℃を有する吸熱ピーク、続いて開始温度248℃及びピーク温度251℃を有する吸熱ピークが観察された。化合物Iの水和物1及び2のDSC挙動は上記に記載されている。
熱重量分析(TG)
METTLER TGA851e機器を用いて、熱重量分析を行った。密封蓋及びホールを有する100μl Alクルーシブルを使用し、測定を50ml/分の窒素ガス流において行った。測定されたデータをソフトウェアSTARe V8.10で評価した。揮発性物質の赤外線(IR)分光分析を伴うTG測定を、記載したMETTLER TGA851e機器で行い、これは、ガス相測定用のセルが備えられたThermo−Nicolet 380 FT−IR分光計へ連結されていた。測定されたIRスペクトルを、ソフトウェアOMNIC V.7.3を使用して評価した。融点までの化合物Iの多形体1及び多形体2のTG分析において、それぞれ、0.2%及び0.7%のほんの僅かな質量減少が観察された。化合物Iの水和物1のTG分析において、6.4%の徐々の質量減少が、室温から120℃の間で観察された。発生したガスのFT−IR分析によって、それが水であることがわかった。観察された質量減少は、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミド1mol当たり水約1.9molに対応した。化合物Iの水和物2のTG FT−IR分析において、主に2段階での水の17〜18 %の質量減少が、室温から140℃の間で観察され、これは、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミド1mol当たり水約6molに対応した。
動的蒸気収着(DVS)
吸湿性の測定について、水分収着/脱着等温線をSurface Measurement Systems DVS−1機器において記録した。2サイクルを25℃で行い、ここで、相対湿度を0%から95%へ段階的に増加させ、続いて0%へ再び減少させ、サンプルの質量を測定した。データをソフトウェアDVSWin V.2.15で評価した。2サイクルの吸着段階における、化合物Iの多形体1及び多形体2のDVS分析において、以下の質量増加が観察された。
相対湿度 多形体1 多形体2
40 % 0.5%/0.5% 0.2%/0.0%
60 % 0.6%/0.6% 0.3%/0.1%
80 % 0.9%/0.9% 0.4%/0.3%
95 % 1.3%/1.4% 0.8%/0.6%
溶解性の測定
アセトン及び水の混合物(体積で4:1)中における溶解性の測定について、テスト物質の0.5mg〜50mgのサンプルを、磁気撹拌子でスクリューキャップバイアル中の規定量の溶媒(800mg〜1200mg)中に懸濁させ、これらを、透過測定のために備えられた温度制御マルチプル撹拌装置(Avantium Crystal 16)中に置いた。700rpmで撹拌しながら、バイアルを室温から0℃へ冷却し、次いで、加熱速度3℃/hで60℃へ加熱し、60℃で2時間維持し、冷却速度3℃/hで0℃へ再び冷却した。透過測定によって、サンプルが溶解されたか(100%透過)、又は結晶が存在したかを測定した。化合物Iの多形体1、多形体2、水和物1及び水和物2について、アセトン及び水の混合物(体積で4:1)中における以下の溶解性が測定された。
物質 温度 溶解性[溶媒100g中のg]
多形体1 36.9℃ 0.43
多形体1 44.7℃ 0.50
多形体1 60.0℃ 0.85
多形体2 46.0℃ 1.02
多形体2 57.5℃ 2.48
水和物1 38.6℃ 2.11
水和物1 49.7℃ 3.39
水和物1 57.4℃ 5.04
水和物2 36.8℃ 0.50
水和物2 46.1℃ 1.02
水和物2 55.9℃ 2.61
成熟実験
20℃での成熟実験(スラリー変換)によって、多形体1及び2並びに水和物1の相対的安定性を調べた。81mg(多形体1及び多形体2の混合物)、多形体1 83mg及び水和物1 60mgの多形体混合物を作製した。3つ全ての多形体の存在を確認するために混合物をXRPD解析へ供し、次いで、5個のキャピラリーへ分配した。これらのサンプルを20℃で5日間懸濁液中に維持した。懸濁液のX線粉末回折測定後、これらを40℃及び<100mbarで一晩乾燥し、再びX線回折へ供した。
上記の多形体混合物から出発して、成熟実験(a)〜(e)を指定の条件下で行った。
(a)多形体混合物を水中に懸濁した。懸濁液を20℃で5日間撹拌した後、懸濁液をXRPDによって解析し、多形体1及び水和物1の混合物と判明した。40℃及び<100mbaで一晩乾燥させた後、得られた固体を再びXRPDによって解析し、多形体1のみとわかった。
(b)多形体混合物を水/メタノール1:1(vol.:vol.)中に懸濁した。懸濁液を20℃で5日間撹拌した後、懸濁液をXRPDによって解析し、多形体1のみと判明した。40℃及び<100mbaで一晩乾燥させた後、得られた固体を再びXRPDによって解析し、多形体1のみとわかった。
(c)多形体混合物を2−プロパノール中に懸濁した。懸濁液を20℃で5日間撹拌した後、懸濁液をXRPDによって解析し、多形体1のみと判明した。40℃及び<100mbaで一晩乾燥させた後、得られた固体を再びXRPDによって解析し、多形体1のみとわかった。
(d)多形体混合物をアセトン中に懸濁した。懸濁液を20℃で5日間撹拌した後、懸濁液をXRPDによって解析し、多形体1のみと判明した。40℃及び<100mbaで一晩乾燥させた後、得られた固体を再びXRPDによって解析し、多形体1のみとわかった。
(e)多形体混合物を酢酸エチル中に懸濁した。懸濁液を20℃で5日間撹拌した後、懸濁液をXRPDによって解析し、多形体1のみと判明した。40℃及び<100mbaで一晩乾燥させた後、得られた固体を再びXRPDによって解析し、多形体1のみとわかった。
全ての成熟実験(a)〜(e)において、固体は、乾燥後、多形体1へ完全に変換された。行った成熟実験によって、多形体1が、多形体1、2及び水和物1の中で熱力学的に最も安定であることが立証された。

Claims (8)

  1. 14.9±0.2,19.4±0.2,19.7±0.2,20.0±0.2,22.3±0.2,25.0±0.2の2θ角(度)の、反射モードでCuKα1線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する、2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1。
  2. 請求項に記載の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1、及び1つ又はそれ以上の薬学的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物。
  3. 製薬としての使用のための請求項1に記載の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1。
  4. その過程がIκBキナーゼの活性増加を伴う疾患の治療における使用のための請求項に記載の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1。
  5. 請求項1に記載の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1を製造するための方法であって、アセトン及び水の混合物中の5.8±0.2,6.7±0.2,9.3±0.2,11.2±0.2,19.4±0.2,22.1±0.2の2θ角(度)の、反射モードでCuKα1線を使用するX線粉末ディフラクトグラムにおける特徴的な反射を有する2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体2を50〜60℃の温度へ加熱する工程、混合物を20〜25℃へ冷却する工程、並び
    に沈殿した固体を単離する工程を含む、方法。
  6. 炎症、免疫若しくは代謝介在性急性及び慢性関節炎、関節症、関節リウマチ、変性関節疾患、脊椎症、II型糖尿病、炎症性腸疾患、関節外傷又は半月板若しくは膝蓋骨損傷又は靱帯断裂後の比較的長い期間の関節固定後の軟骨の消失、結合組織の疾患、筋肉痛及び骨代謝障害の治療における使用のための請求項1に記載の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1。
  7. 急性疼痛及び慢性疼痛を含む疼痛の治療における使用のための請求項1に記載の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1。
  8. 慢性疼痛が、慢性筋骨格疾患、月経出血に関連する疼痛、変形性関節症若しくは関節リウマチに関連する疼痛、腸炎に関連する疼痛、心筋炎に関連する疼痛、多発性硬化症に関連する疼痛、神経炎に関連する疼痛、癌腫及び肉腫に関連する疼痛、AIDSに関連する疼痛、化学療法に関連する疼痛、切断痛、三叉神経痛、頭痛、および神経因性疼痛から選択される、請求項7に記載の慢性疼痛の治療における使用のための請求項1に記載の2−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボン酸[(S)−1−カルバモイル−2−(フェニル−ピリミジン−2−イル−アミノ)−エチル]−アミドの多形体1。
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