JP6037201B2 - シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置並びにそのシート搬送装置を備えた画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
特許文献1には、載置台に複数枚重ねて載置された原稿束や記録紙束等のシート束のシートを、ピックアップローラによってフィードローラとリバースローラとの当接部である分離ニップへ搬送し、フィードローラとリバースローラとによって一枚に分離して、装置内に搬送するシート搬送装置が記載されている。
図20は、特許文献1に記載のシート搬送装置300の概略構成図であり、図21は、特許文献1に記載のシート搬送装置300の平面図である。
図21に示すように、装置本体側のハウジング320の切り欠き空間部321内にシート搬送装置300が配置されている。ピックアップローラ322は、ピックアップ揺動ブラケット325に片持ち支持されたピックアップ軸326に固定されている。また、フィードローラ323は、装置本体に片持ち支持されたフィード軸327に固定されている。また、図20に示すようにリバースローラ324は、装置本体内に支持されており、フィードローラ323に当接して分離ニップを形成している。
また、シート搬送装置300は、ピックアップローラ322およびフィードローラ323を覆うカバー部材302が設けられている。カバー部材302のピックアップ軸方向一端側が、ピックアップ軸326およびフィード軸327の自由端部側(図21の左側)に片持ち支持されている。
図20に示すように、カバー部材302は、ピックアップローラ322の載置台330側の外周をほぼ覆う弧形状部303を有している。
図20、図21に示した従来のシート搬送装置300においては、カバー部材302が片持ち支持の構成であり、カバー部材302の自重やピックアップ軸326およびフィード軸327への取り付け誤差などによりカバー部材302の自由端側(図21の右側)が、載置台330上のシート束の最上位シートに当接するおそれがあった。その結果、シート搬送時に載置台330上のシート束の最上位シートが、カバー部材302と摺擦して最上位シートが傷つくおそれがあった。また、シートのカバー部材302との当接側の搬送負荷が大きくなることから、搬送不良やスキューが発生するおそれがあった。
そこで、取り付け誤差などがあっても、カバー部材302の自由端側(図21の右側)が、載置330台上のシート束の最上位シートに当接しないように、カバー部材302と載置台330との隙間を大きく設定することも考えられる。しかし、この場合、次のような課題が発生してしまう。すなわち、載置台330が装置から露出している構成においては、載置台330のシート束の上にネックレスや定規などのシート以外の物(以下、異物という)をユーザーが仮置きする場合がある。シート束の上に異物を置いたことを忘れて、ユーザーがシート搬送を開始してしまうと、シート束上の異物が、最上位シートともに装置内へ搬送される。このとき、カバー部材302と載置台330との隙間が大きいと、異物がネックレスや定規など比較的高さの低いものである場合、異物をカバー部材302で堰き止めることができず、異物が装置内部へ搬送されてしまう。異物が装置内へ搬送されると、異物によりピックアップローラ322などが傷つけられ、破損してしまうおそれがあるという課題である。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、カバー部材が載置台のシートとの当接を抑制しつつ、装置内部へのシート以外の異物の進入を抑制して、装置内部の部品の破損を抑制することができるシート搬送装置、原稿搬送装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シートを載置する載置台上のシートを装置内部へ送り込むピックアップローラと、前記ピックアップローラを覆うカバー部材とを備えたシート搬送装置において、前記カバー部材を、前記ピックアップローラの軸または前記ピックアップローラの軸を受ける軸受に回動自在に両端支持し、前記カバー部材のシート搬送方向上流側端部と前記載置台とのギャップが規定よりも広がる方向の前記カバー部材の回動は許容し、前記ギャップが規定よりも狭まる方向の回動は規制する回動規制部が設けられており、前記カバー部材が自重で前記ギャップが狭まる方向に回動するように構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、ピックアップローラを覆うカバー部材が、両端支持されているので、カバー部材が片持ち支持された構成とは異なり、カバー部材の自重や取り付け誤差などにより一端側が載置台に当接するなどの不具合が発生することがない。これにより、カバー部材を片持ち支持した構成に比べて、設置台とカバー部材との隙間を狭く設定することが可能となる。その結果、載置台に載置されたシート束の上に高さの低い異物が置かれた状態で、シート搬送が開始されても、カバー部材で異物を堰き止めることができ、異物が装置内部へ搬送されるのを抑制することができる。これにより、ピックアップローラなど、装置内の部品が異物により破損されるのを抑制することができる。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機における画像形成部の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図。 同画像形成部における4つのプロセスユニットからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図。 同複写機のスキャナ及びADFを示す斜視図。 同ADFの要部構成をスキャナの上部とともに示す拡大構成図。 同複写機の電気回路の一部を示すブロック図。 密着型イメージセンサーの電気回路の要部を示すブロック図。 同ADFの分離給送部の一部を構成する給送機構を上から見た斜視図。 給送機構を下から見た斜視図。 給送機構の分解斜視図。 昇降部材の組付けの様子を示す斜視図。 給紙分離部周辺の拡大構成図。 ホルダを示す斜視図。 ホルダとピックアップカバーとを示す断面図。 ピックアップローラを取り外す様子を示す図。 ピックアップカバーが軸受に取り付けた状態の断面図。 給送機構を原稿載置台側見た概略構成図。 ピックアップカバーの異物堰き止めについて説明する図。 原稿束にカールがあった状態の原稿搬送について説明する図。 従来のシート搬送装置の概略構成図。 従来のシート搬送装置の平面図。
以下、本発明を、電子写真方式の複写機(以下、単に複写機という)に適用した実施形態について説明する。
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。この複写機は、画像形成部1と、白紙供給装置40と、原稿搬送読取ユニット50とを備えている。原稿読取装置としての原稿搬送読取ユニット50は、画像形成部1の上に固定されたスキャナ150と、これに支持される原稿搬送装置たるADF51とを有している。
白紙供給装置40は、ペーパーバンク41内に多段に配設された2つの給紙カセット42、給紙カセットから転写紙を送り出す送出ローラ43、送り出された転写紙を分離して給紙路44に供給する分離ローラ45等を有している。また、画像形成部1の給紙路37に転写紙を搬送する複数の搬送ローラ47等も有している。そして、給紙カセット内の転写紙を画像形成部1内の給紙路37内に給紙する。
図2は、画像形成部の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図である。画像形成手段としての画像形成部1は、光書込装置2、K,Y,M,C色のトナー像を形成する4つのプロセスユニット3K,Y,M,C、転写ユニット24、紙搬送ユニット28、レジストローラ対33、定着装置34、スイッチバック装置36、給紙路37等を備えている。そして、光書込装置2内に配設された図示しないレーザーダイオードやLED等の光源を駆動して、ドラム状の4つの感光体4K,Y,M,Cに向けてレーザー光Lを照射する。この照射により、感光体4K,Y,M,Cの表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。なお、符号の後に付されたK,Y,M,Cという添字は、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアン用の仕様であることを示している。
プロセスユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ、感光体とその周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、画像形成部1本体に対して着脱可能になっている。ブラック用のプロセスユニット3Kを例にすると、これは、感光体4Kの他、これの表面に形成された静電潜像をブラックトナー像に現像するための現像装置6Kを有している。また、後述するK用の1次転写ニップを通過した後の感光体4K表面に付着している転写残トナーをクリーニングするドラムクリーニング装置15なども有している。本複写機では、4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cを、後述する中間転写ベルト25に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配設した、いわゆるタンデム型の構成になっている。
図3は、4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図である。なお、4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっているので、同図においては各符号に付すK,Y,M,Cという添字を省略している。同図に示すように、プロセスユニット3は、感光体4の周りに、帯電装置23、現像装置6、ドラムクリーニング装置15、除電ランプ22等を有している。
感光体4としては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。
現像装置6は、図示しない磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を用いて潜像を現像するようになっている。内部に収容している二成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ12に供給する攪拌部7と、現像スリーブ12に担持された二成分現像剤中のトナーを感光体4に転移させるための現像部11とを有している。
攪拌部7は、現像部11よりも低い位置に設けられており、互いに平行配設された2本の搬送スクリュウ8、これらスクリュウ間に設けられた仕切り板、現像ケース9の底面に設けられたトナー濃度センサー10などを有している。
現像部11は、現像ケース9の開口を通して感光体4に対向する現像スリーブ12、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ13、現像スリーブ12に先端を接近させるドクタブレード14などを有している。現像スリーブ12は、非磁性の回転可能な筒状になっている。マグネットローラ13は、ドクタブレード14との対向位置からスリーブの回転方向に向けて順次並ぶ複数の磁極を有している。これら磁極は、それぞれスリーブ上の二成分現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、攪拌部7から送られてくる二成分現像剤を現像スリーブ12表面に引き寄せて担持させるとともに、スリーブ表面上で磁力線に沿った磁気ブラシを形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブ12の回転に伴ってドクタブレード14との対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、感光体4に対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ12に印加される現像バイアスと、感光体4の静電潜像との電位差によってトナーを静電潜像上に転移させて現像に寄与する。更に、現像スリーブ12の回転に伴って再び現像部11内に戻り、マグネットローラ13の磁極間に形成される反発磁界の影響によってスリーブ表面から離脱した後、攪拌部7内に戻される。攪拌部7内には、トナー濃度センサー10による検知結果に基づいて、二成分現像剤に適量のトナーが補給される。なお、現像装置6として、二成分現像剤を用いるものの代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤を用いるものを採用してもよい。
ドラムクリーニング装置15としては、ポリウレタンゴム製のクリーニングブレード16を感光体4に押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。クリーニング性を高める目的で、本例では、外周面を感光体4に接触させる接触導電性のファーブラシ17を、図中矢印方向に回転自在に有する方式のものを採用している。このファーブラシ17は、図示しない固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体4表面に塗布する役割も兼ねている。ファーブラシ17にバイアスを印加する金属製の電界ローラ18を図中矢示方向に回転自在に設け、これにスクレーパ19の先端を押し当てている。ファーブラシ17に付着したトナーは、ファーブラシ17に対してカウンタ方向に接触して回転しながらバイアスが印加される電界ローラ18に転位する。そして、スクレーパ19によって電界ローラ18から掻き取られた後、回収スクリュウ20上に落下する。回収スクリュウ20は、回収トナーをドラムクリーニング装置15における図紙面と直交する方向の端部に向けて搬送して、外部のリサイクル搬送装置21に受け渡す。リサイクル搬送装置21は、受け渡されたトナーを現像装置6に送ってリサイクルする。
除電ランプ22は、光照射によって感光体4を除電する。除電された感光体4の表面は、帯電装置23によって一様に帯電せしめられた後、光書込装置2による光書込処理がなされる。なお、帯電装置23としては、帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体4に当接させながら回転させるものを用いている。感光体4に対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ等を用いてもよい。
先に示した図2において、4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cの感光体4K,Y,M,Cには、これまで説明してきたプロセスによってK,Y,M,Cトナー像が形成される。
4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cの下方には、転写ユニット24が配設されている。この転写ユニット24は、複数のローラによって張架した中間転写ベルト25を、感光体4K,Y,M,Cに当接させながら図中時計回り方向に無端移動させる。これにより、感光体4K,Y,M,Cと中間転写ベルト25とが当接するK,Y,M,C用の1次転写ニップが形成されている。K,Y,M,C用の1次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配設された1次転写ローラ26K,Y,M,Cによって中間転写ベルト25を感光体4K,Y,M,Cに向けて押圧している。これら1次転写ローラ26K,Y,M,Cには、それぞれ図示しない電源によって1次転写バイアスが印加されている。これにより、K,Y,M,C用の1次転写ニップには、感光体4K,Y,M,C上のトナー像を中間転写ベルト25に向けて静電移動させる1次転写電界が形成されている。図中時計回り方向の無端移動に伴ってK,Y,M,C用の1次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト25のおもて面には、各1次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト25のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
転写ユニット24の図中下方には、駆動ローラ30と2次転写ローラ31との間に、無端状の紙搬送ベルト29を掛け渡して無端移動させる紙搬送ユニット28が設けられている。そして、自らの2次転写ローラ31と、転写ユニット24の下部張架ローラ27との間に、中間転写ベルト25及び紙搬送ベルト29を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト25のおもて面と、紙搬送ベルト29のおもて面とが当接する2次転写ニップが形成されている。2次転写ローラ31には図示しない電源によって2次転写バイアスが印加されている。一方、転写ユニット24の下部張架ローラ27は接地されている。これにより、2次転写ニップに2次転写電界が形成されている。
この2次転写ニップの図中右側方には、レジストローラ対33が配設されており、ローラ間に挟み込んだ転写紙を中間転写ベルト25上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに送り出す。2次転写ニップ内では、中間転写ベルト25上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって転写紙に一括2次転写され、転写紙の白色と相まってフルカラー画像となる。2次転写ニップを通過した転写紙は、中間転写ベルト25から離間して、紙搬送ベルト29のおもて面に保持されながら、その無端移動に伴って定着装置34へと搬送される。
2次転写ニップを通過した中間転写ベルト25の表面には、2次転写ニップで転写紙に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト25に当接するベルトクリーニング装置によって掻き取り除去される。
定着装置34に搬送された転写紙は、定着装置34内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着させしめられた後、定着装置34から排紙ローラ対35に送られた後、機外へと排出される。
先に示した図1において、紙搬送ユニット28および定着装置34の下には、スイッチバック装置36が配設されている。これにより、片面に対する画像定着処理を終えた転写紙が、切換爪で転写紙の進路を転写紙反転装置側に切り換えられ、そこで反転されて再び2次転写転写ニップに進入する。そして、もう片面にも画像の2次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ上に排紙される。
画像形成部1の上に固定されたスキャナ150は、第1面読取手段としての第1面固定読取部151や、第1面読取手段としての移動読取部152を有している。
第1面読取手段としての移動読取部152は、原稿MSに接触するようにスキャナ150のケーシング上壁に固定された図示しない第2コンタクトガラスの直下に配設されており、光源や、反射ミラーなどからなる光学系を図中左右方向に移動させることができる。そして、光学系を図中左側から右側に移動させていく過程で、光源から発した光を第2コンタクトガラス上に載置された図示しない原稿で反射させた後、複数の反射ミラーを経由させて、スキャナ本体に固定された画像読取センサー153で受光する。
第1面読取手段としての第1面固定読取部151は、原稿MSに接触するようにスキャナ150のケーシング上壁に固定された図示しない第1コンタクトガラスの直下に配設されている。そして、後述するADF51によって搬送される原稿MSが第1コンタクトガラス上を通過する際に、光源から発した光を原稿面で順次反射させながら、複数の反射ミラーを経由させて画像読取センサーで受光する。これにより、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、原稿MSの第1面を走査する。
また、スキャナ150は、原稿MSの第2面を読み取る密着型イメージセンサーも有している。この密着型イメージセンサーについては後述する。
スキャナ150の上に配設されたADF51は、本体カバー52に、読取前の原稿MSを載置するための原稿載置台53、原稿MSを搬送するための搬送ユニット54、読取後の原稿MSをスタックするための原稿スタック台55などを保持している。図4に示すように、スキャナ150に固定された蝶番159によって上下方向に揺動可能に支持されている。そして、その揺動によって開閉扉のような動きをとり、開かれた状態でスキャナ150の上面の第1コンタクトガラス154や第2コンタクトガラス155を露出させる。原稿束の片隅を綴じた本などの片綴じ原稿の場合には、原稿を1枚ずつ分離することができないため、ADF51による搬送を行うことができない。そこで、片綴じ原稿の場合には、ADF51を図4に示すように開いた後、読み取らせたいページが見開かれた片綴じ原稿を下向きにして第2コンタクトガラス154上に載せた後、ADF51を閉じる。そして、スキャナ150の図1に示した移動読取部152によってそのページの画像を読み取らせる。
一方、互いに独立した複数の原稿MSを単に積み重ねた原稿束の場合には、その原稿MSをADF51によって1枚ずつ自動搬送しながら、スキャナ150内の第1面固定読取部151やADF51内の密着型イメージセンサーに順次読み取らせていくことができる。この場合、原稿束を原稿載置台53上にセットした後、図示しないコピースタートボタンを押す。すると、ADF51が、原稿載置台53上に載置された原稿束の原稿MSを上から順に搬送ユニット54内に送り、それを反転させながら原稿スタック台55に向けて搬送する。この搬送の過程で、原稿MSを反転させた直後にスキャナ150の第1面固定読取部151の真上に通す。このとき、原稿MSの第1面の画像がスキャナ150の第1面固定読取部151によって読み取られる。
図5は、ADF51の要部構成をスキャナ150の上部とともに示す拡大構成図である。また、図6は、ADF51及びスキャナ150の電気回路の一部を示すブロック図である。ADF51は、原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第1読取搬送部E、第2読取搬送部F、排紙部G、スタック部H等を備えている。
図6に示すように、ADF(51)は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等からなるコントローラ64を有しており、これによって各種の機器やセンサーを制御することができる。このコントローラ64には、レジストセンサー65、原稿セットセンサー63、排紙センサー61、突き当てセンサー72、原稿幅センサー73、読取入口センサー67、テーブル上昇センサー59などが接続されている。また、密着型イメージセンサー95、ピックアップモータ56、給紙モータ76、読取モータ77、排紙モータ78、底板上昇モータ79なども接続されている。また、スキャナの各機器の制御を司る本体制御部200なども接続されている。スキャナ(150)は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等からなる本体制御部200を有しており、これにより、スキャナ150内部の図示しない各種機器やセンサーを制御することができる。また、I/F202によってADF(51)のコントローラ64と接続されており、コントローラ64を介して、ADF51内の各種機器やセンサーを間接的に制御することもできる。
図5において、原稿セット部Aは、原稿MSの束がセットされる原稿載置台53等を有している。また、分離給送部Bは、セットされた原稿MSの束から原稿MSを一枚ずつ分離して給送するものである。また、レジスト部Cは、給送された原稿MSに一時的に突き当たって原稿MSを整合した後に送り出すものである。また、ターン部Dは、C字状に湾曲する湾曲搬送部を有しており、この湾曲搬送部内で原稿MSを折り返しながらその上下を反転させるものである。また、第1読取搬送部Eは、第1コンタクトガラス155の上で原稿MSを搬送しながら、第1コンタクトガラス155の下方で図示しないスキャナの内部に配設されている第1固定読取部151に原稿MSの第1面を読み取らせるものである。また、第2読取搬送部Fは、密着型イメージセンサー95の下で原稿MSを搬送しながら、原稿MSの第2面を密着型イメージセンサー95に読み取らせるものである。また、排紙部Gは、両面の画像が読み取られた原稿MSをスタック部Hに向けて排出するものである。また、スタック部Hは、スタック台55の上に原稿MSをスタックするものである。
原稿MSは、原稿MSの束の厚みに応じて図中矢印a、b方向に揺動可能な可動原稿テーブル53aの上に原稿先端部が載せられるとともに、原稿後端側が原稿載置台53の上に載せられた状態でセットされる。このとき、原稿載置台53上において、その幅方向(図紙面に直交する方向)の両端に対してそれぞれ図示しないサイドガイドが突き当てられることで、幅方向における位置が調整される。このようにしてセットされる原稿MSは、可動原稿テーブル53aの上方で揺動可能に配設されたレバー部材62を押し上げる。すると、それに伴って原稿セットセンサー63が原稿MSのセットを検知して、検知信号をコントローラ64に送信する。そして、この検知信号は、コントローラ64からI/F202を介して本体制御部200に送られる。
原稿載置台53には、原稿MSの搬送方向の長さを検知する反射型フォトセンサー又はアクチュエーター・タイプのセンサーからなる第1長さセンサー57、第2長さセンサー58が保持されている。これら長さセンサーにより、原稿MSの搬送方向の長さが検知される。
可動原稿テーブル53aの上に載置された原稿MSの束の上方には、カム機構によって上下方向(図中矢印c,d方向)に移動可能に支持されるピックアップローラ80が配設されている。このカム機構は、ピックアップモータ56によって駆動することで、ピックアップローラ80を上下移動させることが可能である。ピックアップローラ80が上昇移動すると、それに伴って可動原稿テーブル53aが図中矢印a方向に揺動して、ピックアップローラ80が原稿MSの束における一番上の原稿MSに当接する。更に可動原稿テーブル53aが上昇すると、やがてテーブル上昇検知センサー59によって可動原稿テーブル53aの上限までの上昇が検知される。これにより、ピックアップモータ56が停止するとともに、可動原稿テーブル53aの上昇が停止する。
複写機の本体に設けられたテンキーやディスプレイ等からなる本体操作部201に対しては、操作者によって両面読取モードか、あるいは片面読取モードかを示す読取モード設定のためのキー操作や、コピースタートキーの押下操作などが行われる。即ち、本体操作部201は、両面読取モードであるのか、あるいは片面読取モードであるのかの情報を取得するモード情報取得手段として機能している。コピースタートキーが押下されると、本体制御部200からI/F202を介してADF51のコントローラ64に原稿給紙信号が送信される。すると、ピックアップローラ80が給紙モータ76の正転によって回転駆動して、可動原稿テーブル53a上の原稿MSを可動原稿テーブル53a上から送り出す。
両面読取モードか、片面読取モードかの設定に際しては、可動原稿テーブル53a上に載置された全ての原稿MSについて一括して両面、片面の設定を行うことが可能である。また、1枚目及び10枚目の原稿MSについては両面読取モードに設定する一方で、その他の原稿MSについては片面読取モードに設定するなどといった具合に、個々の原稿MSについてそれぞれ個別に読取モードを設定することも可能である。
ピックアップローラ80によって送り出された原稿MSは、分離搬送部Bに進入して、給紙ベルト84との当接位置に送り込まれる。この給紙ベルト84は、駆動ローラ82と従動ローラ83とによって張架されており、給紙モータ76の正転に伴う駆動ローラ82の回転によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。この給紙ベルト84の下部張架面には、給紙モータ76の正転によって図中時計回りに回転駆動されるリバースローラ85が当接している。当接部においては、給紙ベルト84の表面が給紙方向に移動する。これに対し、リバースローラ85は、給紙ベルト84に所定の圧力で当接しており、給紙ベルト84に直接当接している際、あるいは当接部に原稿MSが1枚だけ挟み込まれている際には、ベルト又は原稿MSに連れ回る。但し、当接部に複数枚の原稿MSが挟み込まれた際には、連れ回り力がトルクリミッターのトルクよりも低くなることから、連れ回り方向とは逆の図中時計回りに回転駆動する。これにより、最上位よりも下の原稿MSには、リバースローラ85によって給紙とは反対方向の移動力が付与されて、数枚の原稿から最上位の原稿MSだけが分離される。
給紙ベルト84やリバースローラ85の働きによって1枚に分離された原稿MSは、レジスト部Cに進入する。そして、突き当てセンサー72の直下を通過する際にその先端が検知される。このとき、ピックアップモータ56の駆動力を受けているピックアップローラ80がまだ回転駆動しているが、可動原稿テーブル53aの下降によって原稿MSから離間するため、原稿MSは給紙ベルト84の無端移動力のみによって搬送される。そして、突き当てセンサー72によって原稿MSの先端が検知されたタイミングから所定時間だけ給紙ベルト84の無端移動が継続して、原稿MSの先端がプルアウト駆動ローラ86とこれに当接しながら回転駆動するプルアウト従動ローラ87との当接部に突き当たる。原稿MSの先端が両ローラの当接部に突き当たった状態で、原稿MSの後端側が給紙方向に向けて送られることで、原稿MSは所定量だけ撓んだ状態になりながら、先端が当接部に位置決めされる。これにより、原稿MSのスキュー(傾き)が補正されて、原稿MSは給紙方向に沿った姿勢になる。
プルアウト従動ローラ87は、原稿MSのスキューを補正する役割の他に、スキューが補正された原稿MSを原稿搬送方向下流側の中間ローラ対66まで搬送する役割を担っており、給紙モータ76の逆転によって回転駆動される。給紙モータ76が逆転すると、プルアウト従動ローラ87と、互いに当接している中間ローラ対66における一方のローラとが回転を開始するとともに、給紙ベルト84の無端移動が停止する。また、このとき、ピックアップローラ80の回転も停止される。
プルアウト従動ローラ87から送り出された原稿MSは、原稿幅センサー73の直下を通過する。原稿幅センサー73は、反射型フォトセンサー等からなる紙検知部を複数有しており、これら紙検知部は原稿幅方向(図紙面に直交する方向)に並んでいる。どの紙検知部が原稿MSを検知するのかに基づいて、原稿MSの幅方向のサイズが検知される。また、原稿MSの搬送方向の長さは、原稿MSの先端が突き当てセンサー72によって検知されてから、原稿MSの後端が突き当てセンサー72によって検知されなくなるまでのタイミングに基づいて検知される。
原稿幅センサー73によって幅方向のサイズが検知された原稿MSの先端は、ターン部Dに進入して、中間ローラ対66のローラ間の当接部に挟み込まれる。この中間ローラ対66による原稿MSの搬送速度は、後述する第1読取搬送部Eでの原稿MSの搬送速度よりも高速に設定されている。これにより、原稿MSを第1読取搬送部Eに送り込むまでの時間の短縮化が図られている。
ターン部D内を搬送される原稿MSの先端は、原稿先端が読取入口センサー67との対向位置を通過する。これによって原稿MSの先端が読取入口センサー67によって検知されると、その先端が搬送方向下流側の読取入口ローラ対(89と90との対)の位置まで搬送されるまでの間に、中間ローラ対66による原稿搬送速度が減速される。また、読取モータ77の回転駆動の開始に伴って、読取入口ローラ対(89,90)における一方のローラ、読取出口ローラ対92における一方のローラ、第2読取出口ローラ対93における一方のローラがそれぞれ回転駆動を開始する。
ターン部D内においては、原稿MSが中間ローラ対66と読取入口ローラ対(89、90)との間の湾曲搬送路で搬送される間に上下面が逆転されるとともに、搬送方向が折り返される。そして、読取入口ローラ対(89、90)のローラ間のニップを通過した原稿MSの先端は、レジストセンサー65の直下を通過する。このとき原稿MSの先端がレジストセンサー65によって検知されると、所定の搬送距離をかけながら原稿搬送速度が減速されていき、第1読取搬送部Eの手前で原稿MSの搬送が一時停止される。また、本体制御部200にI/F202を介してレジスト停止信号が送信される。
レジスト停止信号を受けた本体制御部200が読取開始信号を送信すると、コントローラ64の制御により、原稿MSの先端が第1読取搬送部E内に到達するまで、読取モータ77の回転が再開されて所定の搬送速度まで原稿MSの搬送速度が増速される。そして、読取モータ77のパルスカウントに基づいて算出された原稿MSの先端が第1固定読取部151による読取位置に到達するタイミングで、コントローラ64から本体制御部200に対して原稿MSの第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が送信される。この送信は、原稿MSの後端が第1固定読取部151による読取位置を抜け出るまで続けられ、原稿MSの第1面が第1固定読取部151によって読み取られる。
第1読取搬送部Eを通過した原稿MSは、後述の読取出口ローラ対92を経由した後、その先端が排紙センサー61によって検知される。片面読取モードが設定されている場合には、後述する密着型イメージセンサー95による原稿MSの第2面の読取が不要である。そこで、排紙センサー61によって原稿MSの先端が検知されると、排紙モータ78の正転駆動が開始されて、排紙ローラ対94における図中下側の排紙ローラが図中時計回り方向に回転駆動される。また、排紙センサー61によって原稿MSの先端が検知されてからの排紙モータパルスカウントに基づいて、原稿MSの後端が排紙ローラ対94のニップを抜け出るタイミングが演算される。そして、この演算結果に基づいて、原稿MSの後端が排紙ローラ対94のニップから抜け出る直前のタイミングで、排紙モータ78の駆動速度が減速せしめられて、原稿MSがスタック台55から飛び出さないような速度で排紙される。
一方、両面読取モードが設定されている場合には、排紙センサー61によって原稿MSの先端が検知された後、密着型イメージセンサー95に到達するまでのタイミングが読取モータ77のパルスカウントに基づいて演算される。そして、そのタイミングでコントローラ64から本体制御部200に対して原稿MSの第2面における副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が送信される。この送信は、原稿MSの後端が密着型イメージセンサー95による読取位置を抜け出るまで続けられ、原稿MSの第2面が密着型イメージセンサー95によって読み取られる。
第2面読取手段としての密着型イメージセンサー95(CIS)は、原稿MSに付着している糊状の異物が読取面に付着することによる読取縦すじを防止する目的で、読取面にコーティング処理が施されている。密着型イメージセンサー95との対向位置には、原稿MSを非読取面側(第1面側)から支持する原稿支持手段としての第2読取ローラ96が配設されている。この第2読取ローラ96は、密着型イメージセンサー95による読取位置での原稿MSの浮きを防止するとともに、密着型イメージセンサー95におけるシェーディングデータを取得するための基準白部として機能する役割を担っている。本複写機では、密着型イメージセンサー95との対向位置で原稿を支持する原稿支持手段として、第2読取ローラ96を用いたが、ガイド板状のものを用いてもよい。
図7は、密着型イメージセンサー95の電気回路の要部を示すブロック図である。同図に示すように、密着型イメージセンサー95は、LEDアレイ、蛍光灯、あるいは冷陰極管などからなる光源部95aを有している。また、主走査方向(原稿幅方向に対応する方向)に並ぶ複数のセンサーチップ95b、それぞれのセンサーチップ95bに個別に接続された複数のOPアンプ回路95c、それぞれのOPアンプ回路95cに個別に接続された複数のA/Dコンバータ95eも有している。更には、画像処理部95f、フレームメモリ95g、出力制御回路95h、I/F回路95iなども有している。
センサーチップ95bは、等倍密着イメージセンサーと称される光電変換素子と集光レンズとを具備するものである。密着型イメージセンサー95による読取位置に図示しない原稿が進入するのに先立って、コントローラ64から光源部95aに点灯ON信号が送られる。これにより、光源部95aが点灯し、その光を図示しない原稿の第2面に向けて照射する。原稿の第2面で反射した反射光は、複数のセンサーチップ95bにおいて、集光レンズによって光電変換素子に集光されて画像情報として読み取られる。それぞれのセンサーチップ95bで読み取られた画像情報は、OPアンプ回路95cによって増幅された後、A/Dコンバータ95eによってデジタル画像情報に変換される。これらデジタル画像情報は、画像処理部95fに入力されてシェーディング補正などが施された後、フレームメモリ95gに一時記憶される。その後、出力制御回路95hによって本体制御部200に受入可能なデータ形式に変換された後、I/F回路95iを経由して本体制御部200に出力される。なお、コントローラ64からは原稿の先端が密着型イメージセンサー95による読取位置に到達するタイミング(そのタイミング以降の画像データが有効データとして扱われる)を知らせるためのタイミング信号や光源の点灯信号、電源等が出力されるようになっている。
次に、本実施形態の特徴点である分離給送部Bについて詳細に説明する。
図8は、ADF51の分離給送部Bの一部を構成する給送機構210を上から見た斜視図であり、図9は、給送機構210を下から見た斜視図である。また、図10は、給送機構210の分解斜視図である。
図9に示すように、シート搬送装置として給送機構210は、ピックアップローラ80と、給紙ベルト84とを保持する保持部材としてのホルダ217を備えている。ホルダ217は、駆動軸82aに回動自在に保持されている。給紙ベルト84を張架する駆動ローラ82は、不図示のワンウェィクラッチを介して駆動軸82aに保持されている。
また、駆動ローラ82の両端部には、ベルトホルダー252が設けられている。このベルトホルダー252の両側面部には中央部から駆動ローラ82から離隔する方向に亘って切欠き部を有しており、この切欠き部にはそれぞれスプリング(付勢部材)220(図10参照)が取り付けられている。
また、切欠き部内には従動ローラ83の軸部83aが切欠き部内を摺動可能に収納されている。スプリング220は従動ローラ83を駆動ローラ82から離隔する方向に付勢しており、このように従動ローラ83を付勢することによって給紙ベルト84に張力を付与している。
ホルダ217の軸方向の両端には、ピックアップローラ80によって給紙された原稿の幅方向に摺接して原稿をレジスト部Cに向かって案内するガイドが設けられている。ホルダ217の軸方向一端(図8における手前側、図9における奥側)側のガイドは、駆動軸82aに回動可能に取り付けられた板状のガイド253で構成されている。一方、ホルダ217の他端側のガイドは、上流側ガイド254aと、下流側ガイド254bとで構成されている。原稿搬送方向上流側の上流側ガイド254aは、ホルダ217に設けられており、原稿搬送方向下流側の下流側ガイド254bは、駆動軸82aに回動可能に取り付けられている。分離給送部Bに搬送された原稿は、原稿幅方向両端がこれらガイド253,254a,254bと摺擦しながら搬送されることにより、原稿の幅方向端部が浮き上がるのを防止する機能も有している。
下流側ガイド板254b上には、ホルダ217を昇降させる昇降部材202が設けられている。昇降部材202は、図10に示すように、駆動軸82aに回動自在に組み付けられる。
図11は、昇降部材202の組付けの様子を示す斜視図である。
図11に示すように、ホルダ217の側面には、突出形状の突起部201aが設けられており、昇降部材202には、この突起部201aと嵌合する嵌合穴部202aが設けられている。この昇降部材202の嵌合穴部202aがホルダ217の突起部201aと嵌合することで、ピックアップモータ56が駆動して不図示のカム機構が基点駆動すると、このカム機構によって昇降部材202が駆動軸82aを支点にして揺動する。この揺動により、ホルダ217が昇降部材202とともに駆動軸82aの支点にして揺動する。これにより、ホルダ217に保持されたピックアップローラ80が上下移動(先の図5に示したc,d方向)に移動する。
また、先の図9、図10に示すように、駆動軸82aには駆動ギヤ255が固定されている。この駆動ギヤ255には、ホルダ217に回転自在に取り付けられたアイドラギヤ256が噛み合っており、このアイドラギヤ256には、ホルダ217に回転自在に取り付けられたベルトギヤ257aが噛み合っている。このベルトギヤ257aと同軸上には、駆動プーリ257b(図10参照)が設けられており、この駆動プーリ257bとピックアップ軸80aに設けられた従動プーリ258とにタイミングベルト259が掛けまわされている。
給紙モータ76からの駆動力が駆動軸82aを介して駆動ギヤ255に伝達されると、アイドラギヤ256、ベルトギヤ257a、タイミングベルト259などを介してピックアップローラ80に伝達され、ピックアップローラ80が回転駆動する。
本実施形態においては、給紙モータ76として、DCモータを用いた。DCモータを用いることで、給紙モータ76としてステッピングモータ使用した場合に比べて、省エネルギー化を図ることができる。
ピックアップローラ80は、軸受80bを介してホルダ217に回転自在に保持されているピックアップ軸80aに固定さている。ピックアップ軸80aの軸受80bが嵌る箇所よりも外側には、溝部181(図15参照)が設けられており、この溝部181に図10に示す抜け止め部材80dが取り付けられる。また、軸受80bには、ピックアップカバー206が回動自在に取り付けられており、ピックアップローラ80は、ピックアップカバー206により覆われている。また、ピックアップカバー206には、軸方向に2箇所、所定の間隔を開けてリブ206aが設けられている。
図12は、給紙分離部B周辺の拡大構成図である。
図12に示すように、給紙カバー98の原稿載置台側端部にも、リブ98aが複数設けられており、これらリブ98aは、ピックアップカバー206のリブ206aの間に設けられている。また、図12に示すように、ADF51を軸方向から見たとき、ピックアップカバー206のリブ206aの一部が給紙カバー98のリブ98aに対してオーバラップして(重なって)いる。これにより、原稿の先端が、ピックアップカバー206と給紙カバー98との隙間に入り込むのを防止することができる。
図13は、ホルダ217を示す斜視図であり、図14は、ホルダ217とピックアップカバー206とを示す断面図である。
図13、図14に示すようにホルダ217には、駆動軸82aに回転自在に取り付けるための駆動軸取り付け部217aと、ピックアップローラ80が軸受80bを介して回転自在に取り付けられるピックアップ取り付け部217bとを有している。また、ピックアップ取り付け部217bから原稿搬送方向に平行(原稿載置台53側)に延びるピックアップ軸挿入切り欠き部217cが設けられている。駆動軸取り付け部217aは、原稿搬送路に向けて延びるような切り欠き形状となっている。なお、図14の符号206cは、ピックアップカバー206の回動を規制する回動規制部である。この回動規制部206cの詳細については後述する。
図15は、ピックアップローラ80を取り外す様子を示す図である。
ピックアップローラ80をホルダ217から取り外す場合は、まず、抜け止め部材80d(図10参照)をピックアップ軸80aから取り外した後、軸受80bを、図中矢印A方向(軸方向)に移動させて、軸受80bを、ピックアップ取り付け部217bから取り外す。次に、ピックアップカバー206を、図中矢印B方向に移動させ、ピックアップローラ80を露出させた後、ピックアップローラ80を図中矢印B方向に移動させることで、ピックアップローラ80をホルダ217から取り外すことができる。
本実施形態においては、ピックアップローラ80をホルダ217のピックアップ取り付け部217bに取り付けるためのピックアップ軸挿入切り欠き部217cを搬送方向に延ばしたのは、以下の理由からである。すなわち、ピックアップ取り付け部217bを、駆動軸取り付け部217aと同様に、原稿搬送路に向けて延びるような切り欠き形状とした場合、原稿の先端にカールなどがあった場合、原稿の先端がピックアップ取り付け部217bに引っ掛かるおそれがある。一方、本実施形態のように、ピックアップローラ80をホルダ217のピックアップ取り付け部217bに取り付けるためのピックアップ軸挿入切り欠き部217cを搬送方向に延ばすことで、原稿の先端にカールなどがあった場合でも、引っ掛かることなく原稿を搬送することができる。また、図14に示すように、ホルダ217のピックアップ取り付け部217cの下側の部分Dで原稿をガイドすることができ、スムーズに原稿を搬送することができる。
図16は、ピックアップカバー206が軸受80bに取り付けた状態の断面図である。
図16に示すように、ピックアップカバー206が、軸受80bに取り付けられたとき、回動規制部206c先端部分が、ピックアップ軸挿入切り欠き部217cに位置する。ピックアップカバー206が、図中矢印F1方向に回動するのを、回動規制部206cの先端部分がピックアップ軸挿入切り欠き部217cに当接することで、防止している。これにより、ピックアップカバー206と原稿との間に所定のギャップtが形成され(図17参照)、原稿がピックアップカバー206と摺擦するのを抑制することができる。
図17は、給送機構210を原稿載置台53側見た概略構成図である。
図17に示すようにピックアップローラ80を覆うピックアップカバー206と、可動原稿テーブル53aとの間には、所定のギャップtが設けられている。
原稿載置台53に載置された原稿束上にネックレスなどの原稿以外の物(以下、異物という)をユーザーが仮置きする場合がある。このような原稿束の上に異物を置いたことを忘れて、ユーザーが原稿搬送を開始してしまうと、原稿束上の異物が、原稿最上位シートともに装置内へ搬送される。上述したように、原稿幅方向両端付近は、ガイド253,254aが原稿と当接しているので、異物が原稿幅端部付近にある場合は、異物がガイド板に堰き止められ、ADF51の内部にまで搬送されることはない。しかし、異物が原稿幅方向中央部に置かれていた場合、ピックアップカバー206と可動原稿テーブル53aとのギャップtが大きいと、ネックレスなど比較的高さの低い異物が、ピックアップカバー206と可動原稿テーブル53aとの間をすり抜けて、分離給送部Bへ搬送されるおそれがある。本実施形態においては、上述したように、装置の省エネの観点から給紙モータ76としてDCモータを用いている。DCモータは、ステッピングモータとは異なりモータの回転負荷が高まると脱調して停止するようなことはないので、ピックアップローラ80と可動原稿テーブル53aとの間に異物が挟まって、ピックアップローラ80の回動負荷が高まっても、回転駆動し続ける。このため、異物が装置内部まで搬送されてしまい、装置が破損したりするおそれがある。よって、ピックアップカバー206と可動原稿テーブル53aとのギャップtは、なるべく小さく設定する必要がある。
しかし、特許文献1に記載のように、ピックアップローラ80を覆うピックアップカバー206を片持ち支持した構成にすると、ピックアップカバー206の自由端側がピックアップカバー206の自重や取り付け誤差などにより、ピックアップカバー206と可動原稿テーブル53aとが当接(ギャップt=0)するおそれがあった。この場合、原稿搬送時にピックアップカバー206の自由端側が、原稿と摺擦し、搬送抵抗が幅方向で異なってしまう。その結果、原稿スキューなどが生じるおそれがある。
しかしながら、本実施形態の給送機構210は、図17に示すように、ピックアップカバー206は、軸受80bを介してピックアップ軸80aに両持ち支持されている。これにより、ピックアップカバー206を片持ち支持した場合に比べて、精度よく上記ギャップtを設定することができる。その結果、図18に示すように、原稿束MS上に置かれた異物Sを、ピックアップカバー206で堰き止めることができ、異物SのADF51内部への搬送を抑制することができる。これにより、異物Sにより、ADF内の部品が破損したりするのを抑制することができる。
また、本実施形態においては、ピックアップカバー206を、ピックアップ軸80aを受ける軸受80bに取り付けることで、ピックアップローラ80が原稿載置台53の最上位原稿と当接したときの最上位原稿とピックアップカバー206とのギャップを精度よく出すことができる。具体的に説明すると、ピックアップカバー206をホルダ217に取り付けた場合、部品公差の積み上げは、ピックアップローラ80、ピックアップ軸80a、軸受80b、ホルダ217となる。一方、ピックアップカバー206を軸受80bに取り付けた場合は、ホルダ217の部品公差がなくなる。軸受80bやピックアップ軸80aは、金属で構成されており、樹脂で構成されたホルダ217に比べて、部品公差が少ない。よって、ホルダ217にピックアップカバー206を取り付けた場合に比べて、最上位原稿とピックアップカバー206とのギャップを精度よく出すことができる。これにより、上記ギャップtを小さく設定しても、製造誤差などによりピックアップカバー206が原稿と当接してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態においては、図17に示すように、ピックアップローラ80の軸方向長さよりもピックアップカバー206の軸方向長さが長くなっており、ピックアップローラ80の軸方向全体をピックアップカバー206で覆っている。よって、異物がピックアップローラ80に搬送されるのを良好に抑制することができる。
また、本実施形態においては、上述したように、ピックアップカバー206は、軸受80bに回動自在に取り付けられている。ピックアップカバー206を、ホルダ217に固定した場合、図19に示すように原稿載置台53に中央部が原稿載置台から浮き上がるようにカールした原稿束がセットされた場合、原稿搬送のためにホルダ217を、駆動軸82aを中心に回動させて、ピックアップローラ80を下降していくとき、ピックアップローラ80よりも先にピックアップカバーの先端が当る。本実施形態においては、上述したように、異物が搬送されないように、原稿とピックアップカバー206とのギャップをなるべく小さくなるように構成している。その結果、ピックアップローラ80が原稿束の最上位の原稿に当接したとき、ピックアップカバー206の先端が原稿に強く当るおそれがある。その結果、原稿のピックアップカバー206との摺擦抵抗が高くなり、搬送不良が生じたり、原稿を傷つけたりするおそれがある。
一方、本実施形態のように、ピックアップカバー206をホルダ217に対して、所定の範囲で回動するように構成することで、図19に示すようなカールを有する原稿束がセットされたときにおける搬送不良や、原稿の傷つきを抑制することができる。すなわち、本実施形態においては、図19に示すようなカールを有する原稿束がセットされたとき、上述と同様にピックアップローラ80よりもピックアップカバー206の先端が当接すると、ピックアップカバー206が軸受80bを支点にして、図中矢印F2方向に回動する。よって、ピックアップローラ80が原稿束の最上位原稿に当接したときにおける原稿とピックアップカバー206との当接圧を、ピックアップカバー206をホルダ217に固定した構成に比べて、弱くすることができる。これにより、図19に示すようなカールがある原稿束がセットされた場合における搬送不良や、原稿の傷つきを抑制することができる。
なお、図19に示すような原稿搬送後は、自重でピックアップカバー206が、図中矢印F2方向とは逆方向に回動して、回動規制部206cがピックアップ軸挿入切り欠き部217cに突き当り、先の図17に示した所定のギャップtとなる。また、回動規制部206cがピックアップ軸挿入切り欠き部217cに突き当るときの騒音を抑制するために、回動規制部206cにスポンジなどの緩衝部材を設けてもよい。
なお、上述では、本発明をADF51に適用した実施形態について説明したが、例えば、手差しトレイ上に載置された用紙束を装置内部へ搬送する搬送機構にも適用することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の(1)〜(7)態様毎に特有の効果を奏する。
(1)
原稿などのシートを載置する原稿載置台53などの載置台上のシートを装置内部へ送り込むピックアップローラ80と、ピックアップローラ80を覆うピックアップカバー206などのカバー部材とを備えた給送機構210などのシート搬送装置において、カバー部材を、ピックアップローラ80の軸80aまたはピックアップローラ80の軸を受ける軸受80bに両端支持した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、載置台とカバー部材とのギャップを小さく設定することができ、カバー部材により異物を良好に堰き止めることができる。これにより、異物が装置内部に搬送されることによる装置内部の部品の破損を抑制することができる。
(2)
また、上記(1)に記載の態様の給送機構210などのシート搬送装置において、ピックアップローラ80を回転駆動する給紙モータ76などの駆動源として、DCモータを用いた。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、駆動源としてステッピングモータを用いた場合に比べて、省エネを実現することができる。また、ステッピングモータに比べて駆動負荷が生じても駆動が停止しないDCモータを駆動源として用いた場合でも、上記(1)に記載の態様の構成を採用しているので、異物が装置内に搬送されてしまうのを抑制することができる。
(3)
また、上記(1)または(2)に記載の態様の給送機構210などのシート搬送装置において、ピックアップカバー206などのカバー部材を、ピックアップローラ80の軸80aまたはピックアップローラ80の軸80aを受ける軸受80bに回動自在に支持した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、先の図19に示したカールを有するシート束を設置台にセットされたときでも、カバー部材がシートに強く当接するのを抑制することができる。その結果、上記カールを有するシート束でも良好にシートを搬送することができる。
(4)
また、上記(1)乃至(3)いずれかに記載の態様の給送機構210などのシート搬送装置において、ピックアップローラ80を保持するホルダ217などの保持部材を備え、保持部材と、ピックアップカバー206などのカバー部材とを別部品で構成した。
かかる構成を備えることで、ピックアップカバー206などのカバー部材をホルダ217などの保持部材から取り外すことができる。これにより、先の図15を用いて説明したように、ピックアップローラ80を、原稿搬送方向と平行な方向に移動させて、保持部材から取り外すことができる。これにより、実施形態で説明したように、原稿の先端が、保持部材のピックアップローラ80を取り付けるための切り欠き部に引っ掛かることなく、良好に搬送することができる。
(5)
また、上記(1)乃至(4)いずれかに記載の態様の給送機構210などのシート搬送装置において、ピックアップカバー206などのカバー部材の軸方向長さを、ピックアップローラ80の軸方向長さよりも大きくした。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、ピックアップローラ80の軸方向全域で異物の進入を抑制することができる。
(6)
また、原稿載置台53などの原稿載置部と、原稿載置部上の原稿をスキャナ150などの原稿読取手段による読取位置に通しながら搬送先に向けて搬送する搬送手段とを備えた原稿搬送読取ユニット50などの画像読取装置において、搬送手段として、上記(1)乃至(5)いずれかに記載の態様のシート搬送装置を用いた。
かかる構成を備えることで、ADF51内部への異物の進入を抑制することができ、ADF内部の部品の破損を抑制することができる。
(7)
また、転写紙などの記録材に画像を形成する画像形成部1などの画像形成手段と、
原稿を搬送しながら該原稿の画像を読み取る原稿搬送読取ユニット50などの画像読取手段とを備え、画像読取手段で読み取った画像を画像形成手段によって記録材に形成する複写機500などの画像形成装置において、画像読取手段として、上記(6)に記載の態様の画像読取装置を用いた。
かかる構成を備えることで、画像読取装置の破損を抑制することができる。
1:画像形成部
50:原稿搬送読取ユニット
52 本体カバー
53:原稿載置台
53a:可動原稿テーブル
56:ピックアップモータ
76:給紙モータ
80:ピックアップローラ
80a:ピックアップ軸
80b:軸受
80d:抜け止め部材
82:駆動ローラ
82a:駆動軸
83:従動ローラ
83a:軸部
84:給紙ベルト
98:給紙カバー
150:スキャナ
172:ホルダ
181:溝部
206:ピックアップカバー
206a:リブ
206c:回動規制部
210:給送機構
217:ホルダ
217a:駆動軸取り付け部
217b:ピックアップ取り付け部
217c:ピックアップ軸挿入切り欠き部
252:ベルトホルダー
253:ガイド
254a:上流側ガイド
254b:下流側ガイド
255:駆動ギヤ
256:アイドラギヤ
257a:ベルトギヤ
257b:駆動プーリ
259:タイミングベルト
500:複写機
特開平10−109773号公報

Claims (8)

  1. シートを載置する載置台上のシートを装置内部へ送り込むピックアップローラと、
    前記ピックアップローラを覆うカバー部材とを備えたシート搬送装置において、
    前記カバー部材を、前記ピックアップローラの軸または前記ピックアップローラの軸を受ける軸受に回動自在に両端支持し、
    前記カバー部材のシート搬送方向上流側端部と前記載置台とのギャップが規定よりも広がる方向の前記カバー部材の回動は許容し、前記ギャップが規定よりも狭まる方向の回動は規制する回動規制部が設けられており、
    前記カバー部材が自重で前記ギャップが狭まる方向に回動するように構成したことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1のシート搬送装置において、
    前記ピックアップローラの回転軸方向両側に、前記シートと接触して前記シートを装置内部へ送り込むのをガイドするガイド部材を設けたことを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1または2のシート搬送装置において、
    前記ピックアップローラを回転駆動する駆動源として、DCモータを用いたことを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1乃至いずれかのシート搬送装置において、
    前記ピックアップローラを保持する保持部材を備え、
    前記保持部材と、前記カバー部材とが別部品であることを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項4に記載のシート搬送装置において、
    前記保持部材は、前記ピックアップローラの回転軸よりもシート搬送方向下流側を支点にして回動することを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1乃至いずれかのシート搬送装置において、
    前記カバー部材の軸方向長さを、前記ピックアップローラの軸方向長さよりも大きくしたことを特徴とするシート搬送装置。
  7. 原稿載置部と、前記原稿載置部上の原稿を原稿読取手段による読取位置に通しながら搬送先に向けて搬送する搬送手段とを備えた画像読取装置において、
    前記搬送手段として、請求項1乃至いずれかひとつのシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像読取装置。
  8. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    原稿を搬送しながら該原稿の画像を読み取る画像読取手段とを備え、
    前記画像読取手段で読み取った画像を前記画像形成手段によって前記記録材に形成する画像形成装置において、
    前記画像読取手段として、請求項の画像読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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