JP6028882B2 - 電子デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、電子デバイスに関し、より特定的には、基板及び基板上に取り付けられるキャップを備えた電子デバイス及びその製造方法に関する。
従来の電子デバイスとしては、例えば、特許文献1に記載の水晶振動子が知られている。該水晶振動子は、セラミック平板、接合剤、水晶振動素子及びキャップを備えている。セラミック平板の主面上には、水晶振動素子が実装されると共に、該水晶振動素子の周囲を囲むように接合剤が配されている。キャップは、底面において開口を有する直方体状をなしており、水晶振動素子を覆うようにセラミック平板の主面上に配置される。この際、キャップの開口の外縁は、接合剤に接触する。そして、接合剤は溶融させられた後に固化させられる。これにより、キャップがセラミック平板上に固定される。
ところで、特許文献1に記載の水晶振動子は、キャップとセラミック平板との位置ずれが発生するという問題を有している。
国際公開第2013/172440号
そこで、本発明の目的は、キャップと基板との位置ずれの発生を抑制できる電子デバイスを提供することである。
本発明の一形態に係る電子デバイスは、
主面を有する基板本体、及び、該主面上に設けられている金属膜であって、該主面に対する法線方向から平面視したときに、所定領域を囲む環状をなしている線状の金属膜を含む基板と、
前記所定領域と実質的に一致する形状の開口を有し、かつ、該開口の外縁において前記金属膜に接合することによって、前記主面と共に密閉空間を形成するキャップと、
を備えており、
前記開口の外縁は、前記金属膜が延在する延在方向に直交する第1の断面において、前記基板から最も近くに位置する第1の部分と、該第1の部分よりも該基板から遠くに位置する第2の部分と、を有しており、
前記金属膜は、前記法線方向から平面視したときに、前記第2の部分と重なっており、
前記金属膜において前記第2の部分と重なっている部分の膜厚は、前記第1の断面において、前記第1の部分から該第2の部分に向かう所定方向に行くにしたがって増加していること、
を特徴とする。
本発明によれば、キャップと基板との位置ずれの発生を抑制できる。
電子デバイス10の外観斜視図である。 電子デバイス10の分解斜視図である。 図1のA−Aにおける断面構造図である。 図3のCにおける拡大図である。 電子デバイス10の製造時の外観斜視図である。 電子デバイス10の製造時の外観斜視図である。 電子デバイス10の製造時の外観斜視図である。 電子デバイス10の製造時の外観斜視図である。 マザー基板110がカットされるときの断面構造図である。 変形例に係る電子デバイス10aのCにおける拡大図である。
(電子デバイスの構造)
以下に、本発明の電子部品の一実施形態に係るチップ部品を備えた電子デバイスについて図面を参照しながら説明する。図1は、電子デバイス10の外観斜視図である。図2は、電子デバイス10の分解斜視図である。図3は、図1のA−Aにおける断面構造図である。図4は、図3のCにおける拡大図である。以下では、電子デバイス10の主面に対する法線方向を上下方向と定義し、上側から平面視したときに、電子デバイス10の長辺が延在する方向を左右方向と定義し、電子デバイス10の短辺が延在する方向を前後方向と定義する。
電子デバイス10は、図1ないし図3に示すように、基板12、金属キャップ14及び水晶片16を備えている。
基板12(回路基板の一例)は、基板本体21、外部電極22,26,40,42,44,46、配線24,28、メタライズ膜(金属膜の一例)30、ろう材(接合材の一例)50及びビアホール導体v1,v2を含んでいる。
基板本体21は、上側から平面視したときに、長方形状をなす平板である。基板本体21は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、炭化ケイ素質焼結体、ガラスセラミックス焼結体等のセラミックス系絶縁性材料、水晶、ガラス、シリコン等により作製されている。基板本体21は、上下に2つの主面を有している。基板本体21の上側の主面を表面と呼び、基板本体21の下側の主面を裏面と呼ぶ。
外部電極22は、基板本体21の表面の左後ろの角近傍に設けられている正方形状の導体層である。外部電極26は、基板本体21の表面の左前の角近傍に設けられている正方形状又は長方形状の導体層である。外部電極22と外部電極26とは、前後方向に並んでいる。
外部電極40は、基板本体21の裏面の左前の角近傍に設けられている正方形状の導体層である。外部電極42は、基板本体21の裏面の左後ろの角近傍に設けられている正方形状の導体層である。外部電極44は、基板本体21の裏面の右前の角近傍に設けられている正方形状の導体層である。外部電極46は、基板本体21の裏面の右後ろの角近傍に設けられている正方形状の導体層である。なお、外部電極40,42,44,46は長方形状又は五角形状でもよい。
配線24は、基板本体21の表面に設けられ、外部電極22から左側に向かって延在している直線状の導体層である。配線24の左端は、上側から平面視したときに、外部電極42と重なっている。配線28は、外部電極26から前側に延在した後に右側に向かって延在している線状の導体層である。配線28の右端は、上側から平面視したときに、外部電極44と重なっている。
メタライズ膜30は、基板本体21の表面上に設けられている線状の金属膜であり、上側(表面に対する法線方向)から平面視したときに、領域Rを囲む環状をなしている。より詳細には、メタライズ膜30は、基板本体21の表面の外縁の全長にわたって接触している。したがって、メタライズ膜30は、上側から平面視したときに、基板本体21の表面の4辺に接触することにより、枠状の長方形状をなしている。これにより、メタライズ膜30は、長方形状の領域Rを囲んでいる。
また、メタライズ膜30は、図4に示すように、3層構造をなしており、モリブデン層30a、ニッケル層30b及び金層30cを含んでいる。モリブデン層30a、ニッケル層30b及び金層30cは、基板本体21の表面上において下側から上側へとこの順に積層されている。モリブデン層30aは、例えば、印刷により形成され、20μm程度の厚みを有している。ニッケル層30b及び金層30cは、例えば、めっきにより形成され、0.5μm〜1μm程度の厚みを有している。なお、図4は、理解の容易のために、実際の寸法とは異なる寸法により記載されている。
ここで、メタライズ膜30の膜厚は、図4に示すように、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、領域R内から領域R外に向かう所定方向(図4では、右側から左側へと向かう方向)に行くにしたがって増加している。本実施形態では、メタライズ膜30の膜厚は、連続的に増加しており、基板本体21の外縁において最大となっている。すなわち、メタライズ膜30の断面形状は、ドーム状を半分に分割した形状をなしている。
なお、図4では、基板本体21の表面の左側の短辺に接しているメタライズ膜30の断面形状が示されている。したがって、領域R内から領域R外に向かう所定方向は、右側から左側へと向かう方向である。ただし、基板本体21の表面の右側の短辺に接しているメタライズ膜30の断面形状では、所定方向は、左側から右側へと向かう方向である。また、基板本体21の表面の前側の長辺に接しているメタライズ膜30の断面形状では、所定方向は、後ろ側から前側へと向かう方向である。基板本体21の表面の後ろ側の長辺に接しているメタライズ膜30の断面形状では、所定方向は、前側から後ろ側へと向かう方向である。
なお、外部電極22,26,40,42,44,46及び配線24,28は、メタライズ膜30と同じ3層構造を有している。ただし、外部電極22,26,40,42,44,46及び配線24,28の積層構造については、重要ではないのでこれ以上の説明を省略する。
ビアホール導体v1は、基板本体21を上下方向に貫通しており、配線24の左端と外部電極42とを接続している。これにより、外部電極22と外部電極42とが電気的に接続されている。
ビアホール導体v2は、基板本体21を上下方向に貫通しており、配線28の右端と外部電極44とを接続している。これにより、外部電極26と外部電極44とが電気的に接続されている。
ビアホール導体v1,v2は、基板本体21に形成されたビアホールに対してタングステン、ニッケル等の導体が埋め込まれて作製される。
水晶片16は、水晶本体17及び外部電極97,98を含んでいる。水晶本体17は、上側から平面視したときに、長方形状をなす平板である。水晶本体17は、例えば、水晶の原石などから所定の角度で切り出されたATカット型である。水晶本体17の上側の主面を表面と呼び、水晶本体17の下側の主面を裏面と呼ぶ。
外部電極97は、水晶本体17の裏面の左後ろの角近傍に設けられている正方形状の導体層である。外部電極98は、水晶本体17の裏面の左前の角近傍に設けられている正方形状の導体層である。外部電極97,98は、例えば、クロムの下地層上に金が積層されることにより作製される。
なお、水晶片16は、水晶本体17及び外部電極97,98以外の構成も含んでいる。しかしながら、水晶片16は一般的な水晶片と同じ構造であるので、詳細な説明を省略する。
水晶片16は、基板12の表面の領域Rに実装される。具体的には、外部電極22と外部電極97とが導電性接着剤210により接続され、外部電極26と外部電極98とが導電性接着剤212により接続される。
金属キャップ14は、領域Rと実質的に一致する形状(すなわち、長方形状)の開口を有する筺体であり、例えば、ニッケル又はコバルトニッケル合金の母材にニッケルめっき及び金めっきが施されることにより作製されている。本実施形態では、金属キャップ14は、下側が開口した直方体状の箱であり、コバルトニッケル合金の母材に表面にニッケルめっき及び金めっきが施されることにより作製されている。
また、開口の外縁Eは、図4に示すように、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、近接部分A1と非近接部分A2とを有している。近接部分A1は、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、基板本体21から最も近くに位置する部分である。非近接部分A2は、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、近接部分A1よりも基板本体21から遠くに位置する部分である。領域R内から領域R外に向かう所定方向は、近接部分A1から非近接部分A2に向かう方向と一致している。したがって、図4では、近接部分A1は、非近接部分A2に対して右側に隣接して位置している。
更に、図4に示すように、開口の外縁Eは、開口の外縁Eと基板本体21との距離が、近接部分A1と非近接部分A2との境界において不連続に変化することにより、階段状をなしている。すなわち、近接部分A1と基板本体21との距離は、距離D1で実質的に一定である。また、非近接部分A2と基板本体21との距離は、距離D1よりも大きな距離D2で実質的に一定である。
なお、図4では、基板本体21の表面の左側の短辺近傍における開口の外縁Eの断面形状が示されている。したがって、近接部分A1から非近接部分A2に向かう方向は、右側から左側へと向かう方向である。ただし、基板本体21の表面の右側の短辺近傍における開口の外縁Eの断面形状では、近接部分A1から非近接部分A2に向かう方向は、左側から右側へと向かう方向である。基板本体21の表面の前側の長辺近傍における開口の外縁Eの断面形状では、近接部分A1から非近接部分A2に向かう方向は、後ろ側から前側へと向かう方向である。基板本体21の表面の後ろ側の長辺近傍における開口の外縁Eの断面形状では、近接部分A1から非近接部分A2に向かう方向は、前側から後ろ側へと向かう方向である。
以上のように構成された金属キャップ14は、開口の外縁Eとメタライズ膜30とが一致するように、基板本体21に取り付けられる。以下に、金属キャップ14の基板本体21への取り付けについて説明する。
ろう材50は、メタライズ膜30上に配置される。ろう材50は、メタライズ膜30と実質的に同じ形状を有しており、長方形状の枠状をなしている。ろう材50は、メタライズ膜30よりも低い融点を有しており、例えば、金−すず合金により作製されている。ろう材50は、例えば、印刷等によりメタライズ膜30上に形成される。そして、金属キャップ14の開口の外縁Eがろう材50に接触した状態で、メタライズ膜30が溶融及び固化させられる。これにより、金属キャップ14は、開口の外縁Eの全長においてメタライズ膜30にろう材50を介して接合する。接合するとは、金属キャップ14の外縁Eがメタライズ膜30に接触している状態及び金属キャップ14の外縁Eとメタライズ膜30との間にろう材50が存在している状態の両方を含む意味である。その結果、基板本体21の表面及び金属キャップ14により、密閉空間Spが形成されている。よって、水晶片16は、密閉空間Sp内に収容されている。また、密閉空間Spは、金属キャップ14がメタライズ膜30及びろう材50を介して基板本体21に密着することによって、真空状態に保たれている。
ここで、メタライズ膜30は、図4に示すように、上側から平面視したときに、非近接部分A2と重なっている。ただし、メタライズ膜30は、上側から平面視したときに、非近接部分A2からはみ出していてもよく、近接部分A1と重なっていてもよい。
(電子デバイスの製造方法)
以下に、電子デバイス10の製造方法について図面を参照しながら説明する。図5ないし図8は、電子デバイス10の製造時の外観斜視図である。図9は、マザー基板110がカットされるときの断面構造図である。図5ないし図8は、マザー基板110の一部を抽出した図である。
まず、図5に示すように、複数の基板本体21がマトリクス状に配列されたマザー基板110を準備する。マザー基板110は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、炭化ケイ素質焼結体、ガラスセラミックス焼結体等のセラミックス系絶縁性材料、水晶、ガラス、シリコン等により作製されている。
次に、マザー基板110において、ビアホール導体v1,v2が形成されるべき位置にビームを照射して、貫通孔を形成する。更に、貫通孔にモリブデン等の導電性材料を充填し、乾燥させる。その後、導電性材料を焼結することにより、図6に示すように、ビアホール導体v1,v2を形成する。
次に、図7に示すように、外部電極40,42,44,46の下地電極を基板本体21の裏面のそれぞれに形成する。具体的には、モリブデン層をマザー基板110の裏面上に印刷し、乾燥させる。その後、モリブデン層を焼結する。これにより、外部電極40,42,44,46の下地電極が形成される。
次に、図8に示すように、外部電極22,26、配線24,28及びメタライズ膜30の下地電極を基板本体21の表面のそれぞれに形成する。この際、各メタライズ膜30は、前後左右に隣り合うもの同士で繋がっている。すなわち、基板本体21の表面の境界に沿う格子状のメタライズ膜30をマザー基板110の表面に形成する。モリブデン層をマザー基板110の表面上に印刷し、乾燥する。その後、モリブデン層を焼結する。これにより、外部電極22,26、配線24,28及びメタライズ膜30の下地電極が形成される。
次に、外部電極40,42,44,46,22,26、配線24,28及びメタライズ膜30の下地電極に、ニッケルめっき及び金めっきをこの順に施す。これにより、外部電極40,42,44,46,22,26、配線24,28及びメタライズ膜30が形成される。
ここで、貫通孔への導電性材料の充填と基板の配線等の印刷は真空印刷などを用いることで、同時に形成することができる。このとき、導電性材料と配線等は、同時に焼成すれば良い。
また、マザー基板110がセラミックス系焼結体絶縁性材料の場合は、焼成前のシート状態で、貫通孔の形成、導電性材料の充填、外部電極40,42,44,46,22,26、配線24,28及びメタライズ膜30の印刷、乾燥を行い、その後、複数枚積層した状態で加圧密着し積層シートとし、これを焼成して、ビアホール導体、外部電極40,42,44,46,22,26、配線24,28、メタライズ膜30及び基板本体21を同時に完成させることができる。この後、前記同様のめっきを施す。
次に、図9に示すように、ダイサー200により、マザー基板110を複数の基板本体21に分割する。この際、前後左右方向において隣り合うもの同士で繋がっていたメタライズ膜30が分割される。
次に、メタライズ膜30上にろう材50を形成する。具体的には、図2に示すように、金−すず合金からなる導電性材料をメタライズ膜30上に印刷する。
次に、基板本体21の表面の領域Rに水晶片16を実装する。具体的には、図2に示すように、外部電極22と外部電極97とを導電性接着剤210により接着するとともに、外部電極26と外部電極98とを導電性接着剤212により接着する。
次に、金属キャップ14の母材を電鋳により作製する。具体的には、金属キャップ14の形状と一致する内周面を有する原型を準備する。そして、原型の内周面上にコバルトニッケル合金をめっき成長させて、金属キャップ14の母材を得る。更に、金属キャップ14の母材に対して、ニッケルめっき及び金めっきを施す。これにより、近接部分A1と非近接部分A2との境界に段差が形成される。以上の工程により、金属キャップ14が形成される。
次に、金属キャップ14の開口の外縁Eにおいてメタライズ膜30に接合し、かつ、基板本体21の主面及びメタライズ膜30と共に密閉空間Spを形成するように、金属キャップ14を基板本体21に取り付ける。
具体的には、金属キャップ14の開口の外縁Eをろう材50に押しつける。この際、上側から平面視したときに、非近接部分A2をメタライズ膜30上に位置させる。この後、ろう材50が溶融し、かつ、メタライズ膜30が溶融しない温度(例えば、280℃以上350℃以下)まで真空中(例えば、10-5Pa以上10-1Pa以下)で基板本体21等を1分〜60分間程度の間にわたって加熱する。これにより、ろう材50が溶融する。この後、基板本体21等を冷却することにより、ろう材50が固化する。これにより、金属キャップ14が基板本体21に固定される。以上の工程を経て、電子デバイス10が完成する。
(効果)
以上のように構成された電子デバイス10によれば、基板12と金属キャップ14との位置ずれの発生を抑制できる。より詳細には、電子デバイス10では、開口の外縁Eは、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、近接部分A1と非近接部分A2とを有している。近接部分A1は、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、基板本体21から最も近くに位置する部分である。非近接部分A2は、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、近接部分A1よりも基板本体21から遠くに位置する部分である。更に、メタライズ膜30の膜厚は、図4に示すように、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、近接部分A1から非近接部分A2に向かう所定方向に行くにしたがって増加している。そして、メタライズ膜30は、図4に示すように、上側から平面視したときに、非近接部分A2と重なっている。これにより、図4において、金属キャップ14が左側に移動しようとすると、近接部分A1と非近接部分A2との境界がメタライズ膜30に引っかかるようになる。なお、基板本体21の表面の右側の短辺近傍、前側の長辺近傍及び後ろ側の長辺近傍においても、図4の基板本体21の表面の左側の短辺近傍と同じ現象が生じる。したがって、金属キャップ14が前後左右方向に移動しようとすると、近接部分A1と非近接部分A2との境界がメタライズ膜30に引っかかるようになる。以上より、メタライズ膜30が金属キャップ14の取り付け時に位置決め部材として機能するようになる。その結果、基板12と金属キャップ14との位置ずれの発生を抑制できる。
また、基板12と金属キャップ14との位置ずれの発生が抑制されると、密閉空間Spがより確実に真空状態に保たれるようになる。その結果、電子デバイス10の信頼性及び歩留まりが向上する。
更に、基板12と金属キャップ14との位置ずれの発生が抑制されると、金属キャップ14が基板12に取り付けられる際に、金属キャップ14が水晶片16と衝突することが抑制される。
(変形例)
以下に、変形例に係る電子デバイス10aについて図面を参照しながら説明する。図10は、変形例に係る電子デバイス10aのCにおける拡大図である。
電子デバイス10aは、近接部分A1と非近接部分A2との位置、及び、メタライズ膜30の位置において、電子デバイス10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に、電子デバイス10aについて説明する。
電子デバイス10aでは、近接部分A1から非近接部分A2に向かう方向は、領域R外から領域R内に向かう方向と一致している。すなわち、近接部分A1の方が非近接部分A2よりも外側に位置している。
また、近接部分A1と非近接部分A2との位置関係が入れ替わることに伴い、メタライズ膜30が、基板本体21の外縁に接していない。
以上のように構成された電子デバイス10aにおいても、電子デバイス10と同じ作用効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子デバイスは、電子デバイス10,10aに限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子デバイス10において、メタライズ膜30は、基板本体21の表面の外縁に対して該外縁の全長にわたって接触しているが、基板本体21の表面の外縁に対して接触していなくてもよい。
また、電子デバイス10では、メタライズ膜30の膜厚は、図4に示すように、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、近接部分A1から非近接部分A2に向かう方向(右側から左側に向かう方向)に行くにしたがって増加している。そのため、メタライズ膜30の膜厚は、基板本体21の表面の外縁において最大となっている。すなわち、メタライズ膜30の断面形状は、ドーム状を半分に分割した形状をなしている。しかしながら、メタライズ膜30の断面形状は、ドーム状をなしていてもよい。ただし、この場合であっても、メタライズ膜30において非近接部分A2と重なっている部分の膜厚は、メタライズ膜30が延在する延在方向に直交する断面において、近接部分A1から非近接部分A2に向かう方向(右側から左側に向かう方向)に行くにしたがって増加している必要がある。
また、電子デバイス10には、水晶片16が実装されているが、水晶片16の代わりに他の電子部品等が実装されていてもよい。ただし、水晶片16が実装される場合には、密閉空間Spが真空状態に保たれる必要がある。そのためには、金属キャップ14を基板12に対して位置精度よく取り付ける必要がある。したがって、本発明に係る電子デバイスは、水晶片16を備えている電子デバイス10に特に適している。
なお、金属キャップ14の代わりにセラミックス系絶縁性材料からなるキャップが用いられてもよい。また、ろう材50の代わりに低融点ガラス又は樹脂接着剤が用いられてもよい。
以上のように、本発明は、電子デバイスに有用であり、特に、基板とキャップとの位置ずれの発生を抑制できる点において優れている。
10:電子デバイス
12:基板
14:金属キャップ
16:水晶片
21:基板本体
30:メタライズ膜
30a:モリブデン層
30b:ニッケル層
30c:金層
50:ろう材
110:マザー基板
200:ダイサー
A1:近接部分
A2:非近接部分
R:領域
Sp:密閉空間
E:外縁

Claims (10)

  1. 主面を有する基板本体、及び、該主面上に設けられている金属膜であって、該主面に対する法線方向から平面視したときに、所定領域を囲む環状をなしている線状の金属膜を含む基板と、
    前記所定領域と実質的に一致する形状の開口を有し、かつ、該開口の外縁において前記金属膜に接合することによって、前記主面と共に密閉空間を形成するキャップと、
    を備えており、
    前記開口の外縁は、前記金属膜が延在する延在方向に直交する第1の断面において、前記基板から最も近くに位置する第1の部分と、該第1の部分よりも該基板から遠くに位置する第2の部分と、を有しており、
    前記金属膜は、前記法線方向から平面視したときに、前記第2の部分と重なっており、
    前記金属膜において前記第2の部分と重なっている部分の膜厚は、前記第1の断面において、前記第1の部分から該第2の部分に向かう所定方向に行くにしたがって増加していること、
    を特徴とする電子デバイス。
  2. 前記所定方向は、前記第1の断面において、前記所定領域内から該所定領域外に向かう方向であること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記金属膜は、前記主面の外縁に対して該外縁の全長にわたって接触していること、
    を特徴とする請求項2に記載の電子デバイス。
  4. 前記金属膜の膜厚は、前記第1の断面において、前記所定方向に行くにしたがって増加していること、
    を特徴とする請求項3に記載の電子デバイス。
  5. 前記開口の外縁は、該開口の外縁と前記基板との距離が、前記第1の部分と前記第2の部分との境界において不連続に変化することにより、階段状をなしていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子デバイス。
  6. 前記開口の外縁と前記金属膜とは、接合材を介して接合されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子デバイス。
  7. 前記接合材は、ろう材であること、
    を特徴とする請求項6に記載の電子デバイス。
  8. 前記ろう材は、金−すず合金であること、
    を特徴とする請求項7に記載の電子デバイス。
  9. 前記接合材は、低融点ガラス又は樹脂接着剤であること、
    を特徴とする請求項6に記載の電子デバイス。
  10. 前記所定領域に実装されることにより、前記密閉空間に収容されている水晶片を、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電子デバイス。
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