JP6020756B1 - βサイアロン蛍光体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光輝度に優れるβサイアロン蛍光体の製造方法を提供する。【解決手段】アルミニウム化合物とユウロピウム化合物と第一の酸窒化ケイ素化合物とを含む第一の混合物を熱処理して第一の熱処理物を得ることと、前記第一の熱処理物とアルミニウム化合物とユウロピウム化合物と前記第一の酸窒化ケイ素化合物の酸素含有率よりも大きい酸素含有率を有する第二の酸窒化ケイ素化合物とを含む第二の混合物を熱処理して第二の熱処理物を得ることと、を含む、βサイアロン蛍光体の製造方法である。【選択図】図1

Description

本開示は、βサイアロン蛍光体の製造方法に関する。
光源と、この光源からの光で励起されて光源の色相とは異なる色相の光を放出可能な波長変換部材とを組み合わせることで、光の混色の原理により多様な色相の光を放出可能な発光装置が開発されている。
特に、発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下「LED」という。)と蛍光体とを組み合わせて形成した発光装置は、液晶表示装置のバックライト、照明装置等へと盛んに応用されており、普及が進んでいる。蛍光体として複数の蛍光体を用いて発光装置を構成する場合、例えば、青緑色、緑色、黄緑色の短波長に発光する蛍光体と、橙色、赤色の長波長に発光する蛍光体とを組み合わせることで、液晶表示装置の色再現範囲や照明装置の演色性を改善することが可能である。
このような蛍光体として、例えば、アルミン酸塩蛍光体、ケイ酸塩蛍光体、硫化物蛍光体、リン酸塩蛍光体、ホウ酸塩蛍光体等が知られている。これらの蛍光体に代わり、温度上昇に伴う輝度低下が小さく、また耐久性の優れた蛍光体として、サイアロン蛍光体、酸窒化物蛍光体、窒化物蛍光体等の、結晶構造に窒素を含有する無機結晶を母体とする蛍光体が提案されている。これらの蛍光体として、代表的なものに窒化ケイ素の固溶体であるサイアロンがあり、結晶系が異なるα型サイアロン蛍光体とβ型サイアロン蛍光体とが注目されている。特にβ型サイアロン蛍光体(以下、「βサイアロン蛍光体」ともいう。)は近紫外光から青色光の幅広い波長域で励起され、520〜550nmの範囲に発光ピーク波長を有する高効率の緑色蛍光体である。
βサイアロン蛍光体は、例えば、組成式:Si6−zAl8−z:Eu(0<z≦4.2)で表される。βサイアロン蛍光体は、例えば、窒化ケイ素(Si)、窒化アルミニウム(AlN)や酸化アルミニウム(Al)と賦活剤となる酸化ユウロピウム(Eu)を所定のモル比で混合して、2000℃付近で焼成することにより焼成物として得られる。またこの焼成物を不活性ガス中で熱処理し、酸処理することで高輝度なβサイアロン蛍光体が得られることが開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。更に特性を改善させるために、高温での加熱処理を2回に分けて行ったり、更に原料の一部に焼成して得られたβサイアロン蛍光体を用いたりすることによる高輝度化の方法が知られている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
特開2005−255895号公報 特開2011−174015号公報 特開2007−326981号公報 特開2013−173868号公報
しかしながら、βサイアロン蛍光体は実用面において、さらに輝度改善が求められていた。したがって、本開示に係る一実施形態の目的は、発光輝度に優れるβサイアロン蛍光体の製造方法を提供することである。
本発明者等は、上記課題に鑑みて更に鋭意研究を重ねた結果、原料となる酸窒化ケイ素について酸素量が少ないものと酸素量が多いものとを組合せて用いて酸素量を制御することで、得られるβサイアロン蛍光体の粒径、粒子形状等が制御されて、より高輝度化できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本開示は以下の態様を包含する。
アルミニウム化合物とユウロピウム化合物と第一の酸窒化ケイ素化合物とを含む第一の混合物を熱処理して第一の熱処理物を得ることと、前記第一の熱処理物とアルミニウム化合物とユウロピウム化合物と前記第一の酸窒化ケイ素化合物の酸素含有率よりも大きい酸素含有率を有する第二の酸窒化ケイ素化合物とを含む第二の混合物を熱処理して第二の熱処理物を得ることと、を含むβサイアロン蛍光体の製造方法である。
本開示に係る一実施形態によれば、発光輝度に優れるβサイアロン蛍光体の製造方法を提供することができる。
本実施態様に係るβサイアロン蛍光体の発光スペクトルを示す図である。 実施例1に係るβサイアロン蛍光体のSEM画像の一例を示す図である。 実施例2に係るβサイアロン蛍光体のSEM画像の一例を示す図である。 比較例1に係るβサイアロン蛍光体のSEM画像の一例を示す図である。 比較例2に係るβサイアロン蛍光体のSEM画像の一例を示す図である。
以下、本開示に係るβサイアロン蛍光体の製造方法を、実施形態に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための製造方法等を例示するものであって、本発明は、βサイアロン蛍光体の製造方法等を以下の実施形態に特定しない。
なお、色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JIS Z8110に従う。具体的には、380nm〜410nmが紫色、410nm〜455nmが青紫色、455nm〜485nmが青色、485nm〜495nmが青緑色、495nm〜548nmが緑色、548nm〜573nmが黄緑色、573nm〜584nmが黄色、584nm〜610nmが黄赤色、610nm〜780nmが赤色である。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
平均粒径は、体積メジアン径(Dm)であり、コールター原理に基づく細孔電気抵抗法(電気的検知帯法)により測定される。具体的には粒度分布測定装置(例えば、ベックマン・コールター社製Multisizer)を用いて粒度分布を測定し、小径側からの体積累積50%に対応する粒径として体積メジアン径(Dm)が求められる。
βサイアロン蛍光体の製造方法
本実施形態のβサイアロン蛍光体の製造方法は、アルミニウム化合物とユウロピウム化合物と第一の酸窒化ケイ素化合物とを含む第一の混合物を熱処理して第一の熱処理物を得ること(以下、「第一の熱処理工程」ともいう。)と、前記第一の熱処理物とアルミニウム化合物とユウロピウム化合物と前記第一の酸窒化ケイ素化合物の酸素含有率よりも大きい酸素含有率を有する第二の酸窒化ケイ素化合物とを含む第二の混合物を熱処理して第二の熱処理物を得ること(以下、「第二の熱処理工程」ともいう。)と、を含むβサイアロン蛍光体の製造方法である。βサイアロン蛍光体は下記式(I)で表される組成を有することが好ましい。
Si6−zAl8−z:Eu (I)
式中、zは、0.0<z≦4.2を満たす。
酸素含有率が異なる酸窒化ケイ素化合物を用いて、少なくとも2回の熱処理を行うことで、従来の製造方法で得られるβサイアロン蛍光体よりも発光輝度に優れるβサイアロン蛍光体を効率的に製造することができる。更に本実施形態の製造方法で得られるβサイアロン蛍光体は、粒径が大きくなる傾向があり、また結晶性により優れる傾向がある。
第一の熱処理工程で得られる第一の熱処理物は、それ自体がβサイアロン蛍光体を含み、従来の製造方法で達成されるレベルの発光輝度を有する。本実施形態では、第一の熱処理物を含む第二の混合物を第二の熱処理工程に付することで従来の製造方法では達成できない優れた発光輝度を有するβサイアロン蛍光体を製造することができる。
第一の熱処理工程では、アルミニウム化合物とユウロピウム化合物と第一の酸窒化ケイ素化合物とを含む第一の混合物を熱処理して第一の熱処理物を得る。
第一の混合物は、アルミニウム化合物の少なくとも1種と、ユウロピウム化合物の少なくとも1種と、第一の酸窒化ケイ素化合物の少なくとも1種とを含む。
アルミニウム化合物としては、アルミニウムを含む酸化物、水酸化物、窒化物、酸窒化物、フッ化物、塩化物等を挙げることができる。またアルミニウム化合物の少なくとも一部に代えてアルミニウム金属単体又はアルミニウム合金を用いてもよい。アルミニウム化合物として具体的には、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al)、水酸化アルミニウム(Al(OH))等を挙げることができ、これらからなる群から選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。アルミニウム化合物は1種単独でも、2種以上を組合せて用いてもよい。
原料として用いるアルミニウム化合物の平均粒径は、例えば0.01μm以上20μm以下であり、0.1μm以上10μm以下が好ましい。
またアルミニウム化合物の純度は、例えば95重量%以上であり、99重量%以上が好ましい。
ユウロピウム化合物としては、ユウロピウムを含む酸化物、水酸化物、窒化物、酸窒化物、フッ化物、塩化物等を挙げることができる。またユウロピウム化合物の少なくとも一部に代えてユウロピウム金属単体又はユウロピウム合金を用いてもよい。ユウロピウム化合物として具体的には、酸化ユウロピウム(Eu)、窒化ユウロピウム(EuN)、フッ化ユウロピウム(EuF)等を挙げることができ、これらからなる群から選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。ユウロピウム化合物は1種単独でも、2種以上を組合せて用いてもよい。
原料として用いるユウロピウム化合物の平均粒径は、例えば0.01μm以上20μm以下であり、0.1μm以上10μm以下が好ましい。
またユウロピウム化合物の純度は、例えば95重量%以上であり、99.5重量%以上が好ましい。
第一の酸窒化ケイ素化合物は、酸素原子、窒素原子及びケイ素原子を含むケイ素化合物であり、酸素原子を含む窒化ケイ素であることが好ましく、酸素原子は酸化ケイ素として含まれていてもよく、ケイ素の酸窒化物として含まれていてもよい。
第一の酸窒化ケイ素化合物に含まれる酸素原子の含有率は、例えば0.8重量%未満であり、0.7重量%以下が好ましい。また酸素原子の含有率は、例えば0.3重量%以上であり、0.4重量%以上が好ましい。
第一の酸窒化ケイ素化合物のBET法で求められる比表面積は、例えば0.5m/g以上12m/g以下であり、3m/g以上10m/g以下が好ましい。第一の酸窒化ケイ素化合物の比表面積が前記範囲内であると、発光輝度により優れるβサイアロン蛍光体が得られる傾向がある。
第一の酸窒化ケイ素化合物の平均粒径は、例えば0.01μm以上15μm以下であり、0.1μm以上5μm以下が好ましい。平均粒径は、例えば比表面積と相関し、比表面積が大きいほど平均粒径が小さくなる傾向がある。
第一の混合物におけるアルミニウム化合物、ユウロピウム化合物及び第一の酸窒化ケイ素化合物の混合比は、上記式(I)で表されるβサイアロン蛍光体が得られる限り特に制限されず、所望の組成に応じて適宜選択すればよい。例えば、第一の混合物に含まれるケイ素原子とアルミニウム原子とのモル比は(6−z):z(0.0<z≦4.2)であり、好ましくは0.01<z<1である。ケイ素原子及びアルミニウム原子の総モル量とユウロピウム原子とのモル比は、例えば6:0.001〜6:0.05であり、好ましくは6:0.003〜6:0.02である。
第一の混合物は、ハロゲン化物等のフラックスを含んでいてもよい。第一の混合物がフラックスを含むことで、原料間の反応がより促進され、さらには固相反応がより均一に進行するために粒径が大きく、発光特性により優れた蛍光体を得ることができる。これは例えば、製造方法における熱処理の温度がフラックスであるハロゲン化物等の液相の生成温度とほぼ同じか、それ以上であるためと考えられる。ハロゲン化物としては、希土類金属、アルカリ土類金属、アルカリ金属の塩化物、フッ化物等を利用できる。フラックスとしては、陽イオンの元素比率を目的物組成になるような化合物として加えることもできるし、更に目的物組成に各原料を加えた後に、添加する形で加えることもできる。
第一の混合物がフラックスを含む場合、その含有量は第一の混合物中に例えば20重量%以下であり、10重量%以下が好ましい。またその含有量は例えば0.1重量%以上である。
第一の混合物は、所望の原料化合物を所望の配合比に秤量した後に、ボールミルなどを用いた混合方法、ヘンシェルミキサー、V型ブレンダ―などの混合機、乳鉢と乳棒を用いた混合方法等を用いて原料化合物を混合することで得ることができる。混合は、乾式混合で行うこともできるし、溶媒等を加えて湿式混合で行うこともできる。
第一の熱処理工程では、第一の混合物を熱処理して第一の熱処理物を得る。第一の熱処理の温度は1850℃以上2100℃以下であることが好ましく、1900℃以上2050℃以下がより好ましく、1920℃以上2050℃以下がさらに好ましく、2000℃以上2050℃以下が特に好ましい。1850℃以上の温度で熱処理することで、β型サイアロンが効率よく形成され、Euが結晶中に入り込み易く、所望のβサイアロン蛍光体が得られる。また熱処理温度が2100℃以下であると形成されるβサイアロン蛍光体の分解が抑制される傾向がある。
第一の熱処理工程の雰囲気は、所望のβサイアロン蛍光体が得られる限り特に制限されない。第一の熱処理工程の雰囲気は窒素ガスを含む雰囲気が好ましく、実質的に窒素ガス雰囲気であることがより好ましい。第一の熱処理工程の雰囲気が窒素ガスを含む場合、窒素ガスに加えて、水素、酸素、アンモニアなどの他のガスを含んでいてもよい。また第一の熱処理工程の雰囲気における窒素ガスの含有率は、例えば90体積%以上であり、95体積%以上が好ましい。
第一の熱処理工程における圧力は、例えば、常圧から200MPaとすることができる。生成するβサイアロン蛍光体の分解を抑制する観点から、圧力は高い方が好ましく、0.1MPa以上200MPa以下が好ましく、0.6MPa以上1.2MPa以下が工業的な設備の制約も少なく、より好ましい。
第一の熱処理工程では、例えば室温から所定の温度に昇温して熱処理する。昇温に要する時間は、例えば1時間以上48時間以下であり、2時間以上24時間以下が好ましく、3時間以上20時間以下であることがより好ましい。昇温に要する時間が1時間以上であると、蛍光体粒子の粒子成長が充分に進行する傾向があり、またEuが蛍光体粒子の結晶中に入り込み易くなる傾向がある。
第一の熱処理工程における所定温度での保持時間は、例えば1時間以上48時間以下であり、2時間以上30時間以下が好ましく、3時間以上20時間以下であることがより好ましい。
第一の熱処理工程における所定温度から室温までの降温時間は、例えば0.1時間以上20時間以下であり、1時間以上15時間以下が好ましく、3時間以上12時間以下であることがより好ましい。
第一の熱処理工程は、例えば、窒化ホウ素ルツボに第一の混合物を入れて行うことができる。
第一の熱処理工程後には、熱処理で得られる第一の熱処理物に解砕、粉砕、分級操作等の処理を組合せて行う整粒工程を含んでいてもよい。整粒工程により所望の粒径の粉末を得ることができる。具体的には、熱処理物を粗粉砕した後に、ボールミル、ジェットミル、振動ミルなどの一般的な粉砕機を用いて所定の粒径に粉砕することができる。ただし、過剰な粉砕を行うと蛍光体粒子表面に欠陥が生じて、輝度低下を引き起こすこともある。粉砕で生じた粒径の異なるものが存在する場合には、分級を行い、粒径を整えることもできる。粒径の最終的な調整は後に記載する第三の熱処理工程や酸処理工程の後でも可能である。
第一の熱処理物の平均粒径は、例えば2μm以上30μm以下であり、4μm以上20μm以下が好ましい。
第二の熱処理工程では、第一の熱処理物とアルミニウム化合物とユウロピウム化合物と第一の酸窒化ケイ素化合物の酸素含有率よりも大きい酸素含有率を有する第二の酸窒化ケイ素化合物とを含む第二の混合物を熱処理して第二の熱処理物を得る。
第二の混合物におけるアルミニウム化合物及びユウロピウム化合物は、第一の熱処理工程におけるそれらと同義であり、好ましい態様も同様である。
また第二の混合物における第一の熱処理物の少なくとも一部は、市販の又は別途調製したβサイアロン蛍光体で置き換えることができる。
第二の混合物における第二の酸窒化ケイ素化合物は、酸素含有率が第一の酸窒化ケイ素化合物のそれよりも大きいこと以外は第一の酸窒化ケイ素化合物と同様である。第二の酸窒化ケイ素化合物における酸素含有率は、例えば0.8重量%以上であり、0.9重量%以上が好ましい。また酸素原子の含有率は、例えば2重量%以下であり、1.5重量%以下が好ましい。
第一の酸窒化ケイ素化合物の酸素原子含有率(C)に対する第二の酸窒化ケイ素化合物の酸素原子含有率(C)の比(C/C)は、例えば1.5以上であり、1.8以上が好ましい。酸素原子含有率の比は、例えば7以下であり、4以下が好ましい。酸素含有率の比が前記範囲内であると、より優れた発光輝度を有するβサイアロン蛍光体を得ることができる傾向がある。
第二の混合物は、第一の熱処理物を含む。第二の混合物における第一の熱処理物は、例えば種晶として機能することで、第二の熱処理工程によって、粒径がより大きく、結晶性により優れるβサイアロン蛍光体が形成されると考えられる。
第二の混合物中の第一の熱処理物の含有率は、例えば2重量%以上であり、5重量%以上が好ましい。また第一の熱処理物の含有率は、例えば50重量%以下であり、30重量%以下が好ましい。第一の熱処理物の含有率が前記範囲内であると、より優れた発光輝度を有するβサイアロン蛍光体を得ることができる傾向がある。
第二の混合物におけるアルミニウム化合物、ユウロピウム化合物及び第二の酸窒化ケイ素化合物の混合比は、第一の混合物における混合比と同様にすることができる。また第二の混合物は、第一の混合物と同様にフラックスを含んでいてもよい。
第二の混合物は、第一の熱処理物を更に配合すること以外は第一の混合物と同様にして調製することができる。
第二の熱処理工程では、第二の混合物を熱処理して第二の熱処理物を得る。第二の熱処理工程における熱処理の温度は1850℃以上2100℃以下であることが好ましく、1850℃以上2040℃以下がより好ましく、1850℃以上2000℃未満がさらに好ましい。また第二の熱処理工程における熱処理の温度は第一の熱処理工程における熱処理の温度よりも低いことが好ましい。第一の熱処理工程における熱処理の温度と、第二の熱処理工程における熱処理の温度との差は、10℃以上であることが好ましく、20℃以上であることがより好ましい。また、その温度差は100℃以下であることが好ましい。
第二の熱処理工程の熱処理における雰囲気、圧力、昇温時間、保持時間等の態様は第一の熱処理工程と同様である。
更に第二の熱処理工程後に、得られた第二の熱処理物を解砕、粉砕、分級操作等の処理を組合せて行う整粒工程を含んでいてもよい。
βサイアロン蛍光体の製造方法は、複数回の第二の熱処理工程を含んでいてもよい。すなわち、第二の熱処理工程で得られる第二の熱処理物とアルミニウム化合物、ユウロピウム化合物及び第二の酸窒化ケイ素化合物を含む混合物に対して、同様の熱処理工程を行ってもよい。2回目以降の第二の熱処理工程に用いる第二の酸窒化ケイ素化合物の酸素含有率は、第一の酸窒化ケイ素化合物の酸素含有率よりも大きければよく、1回目の第二の熱処理工程に用いる第二の酸窒化ケイ素化合物の酸素含有率と同じであってもよく、大きくてもよい。
βサイアロン蛍光体の製造方法は、第一の熱処理工程及び第二の熱処理工程に加えて、第二の熱処理物を1300℃以上1600℃以下の希ガス雰囲気中で熱処理する第三の熱処理工程、第三の熱処理工程で得られる熱処理物を酸処理する酸処理工程、洗浄工程等を含むことができる。
第三の熱処理工程及び酸処理工程を含むことで、発光輝度、安定性により優れるβサイアロン蛍光体を得ることができる。これは例えば以下のように考えることができる。すなわち、第三の熱処理工程の温度は第一及び第二の熱処理工程の温度よりも低い温度である。そのため、蛍光体粒子に含まれる不安定な相、低結晶部等が熱分解され、より安定で結晶性の高い蛍光体粒子が形成されると考えられる。また第三の熱処理で生成する熱分解物には、例えばケイ素単体等が含まれ、これらは後の酸処理により除去されると考えられる。
第三の熱処理工程では、第二の熱処理物を1300℃以上1600℃以下、好ましくは1350℃以上1500℃以下の温度で、希ガス雰囲気中で熱処理する。希ガス雰囲気は、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスの少なくとも1種を含んでいればよく、希ガスに加えて酸素、水素、窒素等を含んでいてもよい。希ガス雰囲気に含まれる希ガスの含有率は例えば95体積%以上であり、99体積%以上が好ましい。
ここで第二の熱処理物は、βサイアロン蛍光体の製造方法が複数回の第二の熱処理工程を含む場合には、最後の第二の熱処理工程で得られる第二の熱処理物である。
第三の熱処理工程における圧力は、例えば、常圧から1MPaの範囲とすることができ、常圧から0.2MPaが好ましい。
第三の熱処理工程における熱処理時間は、例えば1時間以上48時間以下であり、2時間以上20時間以下が好ましい。
第三の熱処理工程後には、得られる熱処理物を解砕処理、粉砕処理等する工程を含んでいてもよい。解砕処理、粉砕処理等は既述の方法で行うことができる。
酸処理工程では、第三の熱処理工程で得られる熱処理物を酸処理する。酸処理に用いる酸は、フッ化水素酸及び硝酸を含む混酸であることが好ましい。混酸は、フッ化水素酸及び硝酸に加えて、塩酸等を更に含んでいてもよい。混酸に含まれるフッ化水素酸及び硝酸の総含有率は、例えば30重量%以上であり、50重量%以上が好ましい。また、混酸におけるフッ化水素酸と硝酸との重量比(フッ化水素酸/硝酸)は、例えば0.3以上3.0以下であり、0.5以上2.0以下が好ましい。
酸処理工程における温度、時間等は、処理に用いる酸の構成等に応じて適宜選択することができる。酸処理の温度は、例えば20℃以上90℃以下であり、40℃以上80℃以下が好ましい。酸処理の時間は、例えば1分以上24時間以下であり、5分以上2時間以下が好ましい。
洗浄工程では、酸処理工程で付着した酸の少なくとも一部を除去する。洗浄には、例えば、エタノール等のアルコール、水等を用いることができる。また洗浄工程は、洗浄後に乾燥処理することを含んでいてもよい。
本実施形態のβサイアロン蛍光体は、本実施形態の製造方法により得られるものである。特定の製造方法により得られることにより、発光輝度、安定性に優れる。
本実施形態に係るβサイアロン蛍光体は、紫外線から可視光の短波長側領域の光を吸収して、励起光の発光ピーク波長よりも長波長側に発光ピーク波長を有する。可視光の短波長側領域の光は、主に青色光領域となる。具体的には250nm以上480nm以下の波長範囲に発光ピーク波長を有する励起光源からの光により励起され、520nm以上560nm以下の波長範囲に発光ピーク波長をもつ蛍光を発光する。当該範囲の励起光源を用いることにより、発光効率の高い蛍光体を提供することができるからである。特に、350nm以上480nm以下に主発光ピーク波長を有する励起光源を用いることが好ましく、更に420nm以上470nm以下に発光ピーク波長を有する励起光源を用いることが好ましい。
また本実施形態に係るβサイアロン蛍光体は高い結晶性を有する。例えばガラス体(非晶質)は構造がルーズであるため、蛍光体の生産工程における反応条件が厳密に一様になるよう管理できなければ、蛍光体中の成分比率が一定せず、色度ムラを生じる場合がある。これに対し、本実施形態に係るβサイアロン蛍光体は、ガラス体でなく高い結晶性を有する粉体又は粒体であるため、製造及び加工が容易にできる。また有機媒体等に均一に分散できるため、発光性プラスチック、ポリマー薄膜材料等を容易に調製することができる。具体的に、本実施形態に係るβサイアロン蛍光体は、50重量%以上、好ましくは80重量%以上の結晶相を有している。これは、発光性を有する結晶相の割合を示し、50重量%以上の結晶相を有しておれば、実用に耐え得る発光が得られる。
本実施形態に係るβサイアロン蛍光体の平均粒径は、コールター原理により測定される体積メジアン径(Dm)として、例えば4μm以上30μm以下であり、8μm以上25μm以下が好ましい。平均粒径は、また例えば11μm以上25μm以下である。またβサイアロン蛍光体はこの平均粒径値を有する粒子を頻度高く含有することが好ましい。すなわち粒度分布は狭い範囲に分布しているものが好ましい。粒度分布の半値幅が狭いβサイアロン蛍光体を用いて発光装置を構成することにより、より色ムラが抑制され、良好な色調を有する発光装置が得られる。また平均粒径は大きいほうが、光の吸収率及び発光効率が高い。このように、光学的に優れた特徴を有する平均粒径の大きな蛍光体を発光装置に含有させることにより、発光装置の発光効率が向上する。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
原料化合物となる第一の酸窒化ケイ素(Si)と第二の窒化ケイ素とを準備した。第一の酸窒化ケイ素は酸素含有率が0.57重量%であり、BET法で求められる比表面積が約6.5m/gであった。また第二の酸窒化ケイ素は酸素含有率が1.16重量%であり、BET法で求められる比表面積が約10m/gであった。
第一の酸窒化ケイ素と、窒化アルミニウム(AlN)と、酸化ユウロピウム(Eu)とをSi:Al:Eu=5.88:0.12:0.01のモル比となるように秤量し、混合して第一の混合物である原料混合物を得た。この原料混合物を窒化ホウ素製ルツボに充填し、窒素雰囲気で約0.92MPaの圧力(ゲージ圧)、第一の熱処理温度を2040℃とし、熱処理時間が10時間の条件で、第一の熱処理を行い、第一の熱処理物を得た。
得られた第一の熱処理物と、第二の酸窒化ケイ素と、第一の熱処理時と同じ窒化アルミニウム及び酸化ユウロピウムとを混合して第二の混合物を得た。第二の混合物中の第一の熱処理物の含有率は10重量%とし、Si:Al:Eu比を第一の熱処理時と同じ比率となるようにした。
第二の混合物を原料混合物として、窒素雰囲気、約0.92MPaの圧力、第二の熱処理温度を1970℃とし、熱処理時間が10時間の条件で第二の熱処理を行い、第二の熱処理物を得た。
この得られた第二の熱処理物を乳鉢で粗粉砕した後に、常圧のアルゴン雰囲気で1400℃、5時間の条件で第三の熱処理を行い、その後、分散、分級処理を行い、46%HF:60%HNO=1:1の重量比の混酸中に投入して、酸処理温度を70℃とし、30分撹拌した後、洗浄、乾燥して、実施例1のβサイアロン蛍光体(以下、「βサイアロン蛍光体1」という。)を得た。
(比較例1)
実施例1において、酸素含有率1.16重量%の第二の酸窒化ケイ素の代わりに、酸素含有率0.57重量%の酸窒化ケイ素を用いたこと以外は実施例1と同様の条件で、比較例1のβサイアロン蛍光体(以下、「βサイアロン蛍光体C1」という。)を得た。
(比較例2)
実施例1において、酸素含有率0.57重量%の第一の酸窒化ケイ素の代わりに、酸素含有率1.16重量%の酸窒化ケイ素を用いたこと以外は実施例1と同様の条件で、比較例2のβサイアロン蛍光体(以下、「βサイアロン蛍光体C2」という。)を得た。
(実施例2)
実施例1において、酸素含有率1.16重量%の第二の酸窒化ケイ素の代わりに、酸素含有率1.09重量%の第二の酸窒化ケイ素を用いたこと以外は実施例1と同様の条件で、実施例2のβサイアロン蛍光体(以下、「βサイアロン蛍光体2」という。)を得た。
<評価>
酸窒化ケイ素の酸素含有率は、それぞれ堀場製作所製のON分析装置(EMIA)により求めた。さらに、それぞれの実施例および比較例について、第一の酸窒化ケイ素化合物の酸素含有率に対する第二の酸窒化ケイ素化合物の酸素含有率の比(酸素含有比)を算出した。
得られた蛍光体の平均粒径(Dm、メジアン径)は、コールター原理に基づく細孔電気抵抗法(電気的検知帯法)により、粒度分布測定装置(ベックマン・コールター社製Multisizer)を用いて測定した。
蛍光体の発光特性は、分光蛍光光度計:F−4500(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)を用いて測定した。具体的には励起光の波長を460nmとして発光スペクトルを測定し、得られた発光スペクトルのピークの強度比(%)と発光ピーク波長(nm)を求めた。ここでピークの強度比は比較例2を基準として算出した。
以上の結果を以下の表1に示す。
実施例1、比較例1、2で得られたβサイアロン蛍光体1、C1及びC2の発光スペクトルを、比較例2のβサイアロン蛍光体C2の最大発光強度で規格化して図1に示す。図1に示されるように、実施例1のβサイアロン蛍光体1の相対発光強度は、特に発光ピーク波長において、比較例1、2で得られたβサイアロン蛍光体C1、C2の相対発光強度よりも大きくなっていることが分かる。また、表1に示されるように、実施例1、2のβサイアロン蛍光体1、2の発光強度が比較例1、2で得られたβサイアロン蛍光体C1、C2の発光強度よりも大きくなっていることが分かる。これらから、本実施例の製造方法により、βサイアロン蛍光体が高輝度化されたことが分かる。また、実施例1は、実施例2よりも酸素含有比が大きく、βサイアロン蛍光体1の平均粒径がβサイアロン蛍光体2よりも大きく、βサイアロン蛍光体1の発光強度がβサイアロン蛍光体2よりも大きいことが分かる。なお、発光ピーク波長は、βサイアロン1、2、C1及びC2ともに同じ537nmであった。
また実施例1、2、比較例1及び2で得られたβサイアロン蛍光体1、2、C1及びC2の粒子形状を示す電子顕微鏡写真(SEM画像)を図2から図5に示す。図2、3に示されるように、実施例1、2で得られたβサイアロン蛍光体1、2は粒子が大きく整っている。その一方、図4に示されるように、比較例1で得られたβサイアロン蛍光体C1は小さな粒子が凝集した状態となっている。また、図5に示されるように、比較例2で得られたβサイアロン蛍光体C2は細長い棒状になっている。これらの粒子形状の差異は、表1に示される平均粒径の値にも表れており、実施例1、2で得られたβサイアロン蛍光体1、2は、比較例1、2で得られたβサイアロン蛍光体C1、C2よりも平均粒径が大きい。
実施例と比較例の特性差の要因となる原料の酸窒化ケイ素の酸素含有率は、粒子成長や粒子形状に大きく影響を及ぼしていると思われる。具体的には酸素含有率が多いほうが細長い棒状に成長しやすい傾向であり、充分な発光強度が得られない傾向がある。また酸窒化ケイ素中の酸素含有率が少ないと、粒子成長が進みにくいと考えられる。
本開示では、酸素含有率の少ない酸窒化ケイ素を用いた第一の熱処理において、細長い棒状ではない第一の熱処理物を得て、その第一の熱処理物を酸素含有率の多い酸窒化ケイ素と共に第二の熱処理を行う。すなわち、第一の熱処理で形状制御された第一の熱処理物と、粒子成長しやすい酸窒化ケイ素とを組み合わせて熱処理を行う。これにより結晶性が高くなったと考えられ、粒子形状が大きく、高輝度なβサイアロン蛍光体が製造できた。
本実施形態の製造方法で得られるβサイアロン蛍光体は、高輝度を達成することができ、これを用いた発光装置は、液晶表示装置のバックライト光源、照明用の光源等として好適に利用できる。

Claims (11)

  1. アルミニウム化合物とユウロピウム化合物と第一の窒化ケイ素とを含む第一の混合物を熱処理して第一の熱処理物を得ることと、
    前記第一の熱処理物とアルミニウム化合物とユウロピウム化合物と前記第一の窒化ケイ素の酸素含有率よりも大きい酸素含有率を有する第二の窒化ケイ素とを含む第二の混合物を熱処理して第二の熱処理物を得ることと、
    を含むβサイアロン蛍光体の製造方法。
  2. 前記第一の窒化ケイ素に対する前記第二の窒化ケイ素の酸素含有率の比が1.5以上である請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記第一の窒化ケイ素の酸素含有率が0.3重量%以上0.8重量%未満であり、前記第二の窒化ケイ素の酸素含有率が0.8重量%以上2.0重量%以下である請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記第一の窒化ケイ素の酸素含有率が0.4重量%以上0.7重量%以下であり、前記第二の窒化ケイ素の酸素含有率が0.9重量%以上1.5重量%以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 前記第二の混合物は、前記第一の熱処理物の含有率が2重量%以上50重量%以下である請求項1から4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 前記第二の熱処理物を希ガス雰囲気中で熱処理することと、その後に酸処理することと、を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 前記酸処理がフッ化水素酸と硝酸とを含む混酸で処理することを含む請求項6に記載の製造方法。
  8. 前記希ガス雰囲気中での熱処理の温度が、1300℃以上1600℃以下である請求項6又は7に記載の製造方法。
  9. 前記第一の混合物又は前記第二の混合物の熱処理の温度が、1850℃以上2100℃以下である請求項1から8のいずれか1項に記載の製造方法。
  10. 前記第二の混合物の熱処理の温度が、前記第一の混合物の熱処理の温度よりも低い請求項1から9のいずれか1項に記載の製造方法。
  11. 前記βサイアロン蛍光体が、下記式で表される組成を有する請求項1から10のいずれか1項に記載の製造方法。
    Si6−zAl8−z:Eu
    (式中、zは、0.0<z≦4.2を満たす。)
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