JP6001961B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に所定の処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関する。
半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等の各種基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。
このような基板処理装置では、一般に、一枚の基板に対して複数の異なる処理が連続的に行われる。特許文献1に記載された基板処理装置は、インデクサブロック、反射防止膜用処理ブロック、レジスト膜用処理ブロック、現像処理ブロックおよびインターフェイスブロックにより構成される。インターフェイスブロックに隣接するように、基板処理装置とは別体の外部装置である露光装置が配置される。
上記の基板処理装置においては、インデクサブロックから搬入される基板は、反射防止膜用処理ブロックおよびレジスト膜用処理ブロックにより反射防止膜の形成およびレジスト膜の塗布処理が行われる。その後、基板はインターフェイスブロックを介して露光装置へと搬送される。露光装置において基板上のレジスト膜に露光処理が行われた後、基板はインターフェイスブロックを介して現像処理ブロックへ搬送される。現像処理ブロックにおいて基板上のレジスト膜に現像処理が行われることによりレジストパターンが形成された後、基板はインデクサブロックへと搬送される。
近年、デバイスの高密度化および高集積化に伴い、レジストパターンの微細化が重要な課題となっている。従来の一般的な露光装置においては、レチクルのパターンを投影レンズを介して基板上に縮小投影することによって露光処理が行われていた。しかし、このような従来の露光装置においては、露光パターンの線幅は露光装置の光源の波長によって決まるため、レジストパターンの微細化に限界があった。
そこで、露光パターンのさらなる微細化を可能にする投影露光方法として、液浸法が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の投影露光装置においては、投影光学系と基板との間に液体が満たされており、基板表面における露光光を短波長化することができる。それにより、露光パターンのさらなる微細化が可能となる。
特開2003−324139号公報 国際公開第99/49504号パンフレット
特許文献2の投影露光装置においては、基板と液体とが接触した状態で露光処理が行われるので、露光処理前に基板に汚染物質が付着すると、その汚染物質が液体中に混入する。
露光処理前においては、基板に対して種々の成膜処理が施されるが、この成膜処理の過程で、基板の端部が汚染する場合がある。このように、基板の端部が汚染された状態で基板の露光処理を行うと、露光パターンの寸法不良および形状不良が発生する可能性がある。
本発明の目的は、基板の端部が汚染することに起因する基板の処理不良の発生を防止することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
(1)第1の発明に係る基板処理装置は、一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置であって、基板の一面に処理液を供給する1または複数の処理液供給ユニットと、1または複数の処理液供給ユニットによる処理液の供給前または処理液の供給後の基板に温度処理を行う温度処理ユニットと、基板の他面を洗浄する1または複数の洗浄ユニットと、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第1の保持部を有し、第1の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第1の搬送装置と、1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと度処理ユニットと1または複数の洗浄ユニットのいずれかとの間で基板が搬送されるように第1の搬送装置を制御する制御部とを備え、1または複数の処理液供給ユニットの各々は、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第2の保持部と、第2の保持部により保持された基板の一面に感光性膜の塗布液または現像液を処理液として供給する液供給機構とを含み、度処理ユニットは、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第3の保持部と、第3の保持部により保持された基板に温度処理を行う温度処理装置とを含み、1または複数の洗浄ユニットの各々は、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第4の保持部と、第4の保持部により保持された基板の他面を洗浄する洗浄機構とを含み、第4の保持部は、基板の他面における第1の部分を吸着する第1の吸着保持機構と、基板の他面における第1の部分とは異なる第2の部分を吸着する第2の吸着保持機構とを含み、洗浄機構は、基板の他面に接触可能に構成された洗浄具と、洗浄具を基板の他面に接触させるとともに、第1または第2の吸着保持機構により保持される基板に対して洗浄具を相対的に移動させる洗浄具移動機構とを含み、第1の部分は、基板の中心を除いて基板の第1の半径方向の線上に位置し、第2の部分は、基板の中心を除いて基板の第1の半径方向とは異なる第2の半径方向の線上に位置し、洗浄具は、基板の半径方向に延びかつ他面における基板の中心から外周端部にかけて同時に接触可能に構成され、洗浄具移動機構は、洗浄具を基板の他面に接触させるとともに、第1または第2の吸着保持機構により保持される基板に対して洗浄具を基板の中心を通る軸の周りで相対的に回転させることにより、第1の吸着保持機構により基板が保持されかつ第2の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第1の部分を除く領域を洗浄具により洗浄し、第2の吸着保持機構により基板が保持されかつ第1の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第2の部分を除く領域を洗浄具により洗浄するように構成されたものである。
その基板処理装置においては、1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットと1または複数の洗浄ユニットのいずれかとの間で、第1の搬送装置により基板が搬送される。第1の搬送装置による基板の搬送時には、第1の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。1または複数の処理液供給ユニットの各々においては、第2の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板の一面に処理液が供給される。温度処理ユニットにおいては、第3の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板に温度処理が行われる。
1または複数の洗浄ユニットの各々は、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第4の保持部と、第4の保持部により保持された基板の他面を洗浄する洗浄機構とを含む。
この場合、1または複数の洗浄ユニットの各々においては、第4の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板の他面が洗浄される。それにより、基板の他面の洗浄時に、基板を保持するための部材が基板の端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、第4の保持部から基板の端部への汚染物質の転写が防止される。
第4の保持部は、基板の他面における第1の部分を吸着する第1の吸着保持機構と、基板の他面における第1の部分とは異なる第2の部分を吸着する第2の吸着保持機構とを含み、洗浄機構は、第1の吸着保持機構により基板が保持されかつ第2の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第1の部分を除く領域を洗浄するように構成されるとともに、第2の吸着保持機構により基板が保持されかつ第1の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第2の部分を除く領域を洗浄するように構成される。
この場合、1または複数の洗浄ユニットの各々においては、第1の吸着保持機構により基板の他面の第1の部分が保持されかつ第2の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第1の部分を除く領域が洗浄される。また、第2の吸着保持機構により基板の他面の第2の部分が保持されかつ第1の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第2の部分を除く領域が洗浄される。
このように、基板の他面における第1の部分を除く領域と基板の他面における第2の部分を除く領域とを順に洗浄することにより、基板の他面を保持しつつ基板の他面全体を洗浄することが可能となる。
洗浄機構は、基板の他面に接触可能に構成された洗浄具と、洗浄具を基板の他面に接触させるとともに、第1または第2の吸着保持機構により保持される基板に対して洗浄具を相対的に移動させる洗浄具移動機構を含む。
この場合、第1または第2の吸着保持機構により基板の他面が保持された状態で、基板の他面に洗浄具が接触する。また、第1または第2の吸着保持機構に対して洗浄具が相対的に移動する。それにより、基板の端部を保持することなくかつ基板を移動させることなく基板の他面を洗浄具により物理的に洗浄することが可能になる。
このように、第1の搬送装置による基板の搬送時、1または複数の処理液供給ユニットによる基板の一面への処理液の供給時、温度処理ユニットによる基板の温度処理時、および1または複数の洗浄ユニットによる基板の他面の洗浄時に、第1、第2第3および第4の保持部が基板の端部に接触しない。それにより、基板を保持するための部材が基板の端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、第1、第2第3および第4の保持部から基板の端部への汚染物質の転写が防止される。その結果、基板の端部が汚染することに起因する基板の処理不良の発生が防止される。
(2)1または複数の洗浄ユニットの各々は、第1の吸着保持機構を第1の部分を吸着する吸着状態と第1の部分の吸着を解除する解除状態とに切り替えるとともに、第2の吸着保持機構を第2の部分を吸着する吸着状態と第2の部分の吸着を解除する解除状態とに切り替える切替機構をさらに含んでもよい。
この場合、切替機構により、第1の吸着保持機構が吸着状態と解除状態とに切り替えられ、第2の吸着保持機構が吸着状態と解除状態とに切り替えられる。それにより、基板の他面における第1の部分を除く領域と基板の他面における第2の部分を除く領域とを円滑に洗浄することが可能になる。
)第1の保持部、第2の保持部および第3の保持部の各々は、基板の他面を吸着する吸着保持機構を有してもよい。
この場合、第1の保持部、第2の保持部および第3の保持部の各々は、単純な構成で基板の端部に接触することなく基板の他面を保持することが可能になる。
)1または複数の処理液供給ユニットは、複数の処理液供給ユニットを含み、複数の処理液供給ユニットのうち一の処理液供給ユニットの液供給機構は、基板の一面に感光性膜の塗布液を供給するように構成され、複数の処理液供給ユニットのうち他の処理液供給ユニットの液供給機構は、基板の一面に現像液を供給するように構成されてもよい。
この場合、一の処理液供給ユニットの液供給機構により基板の一面に感光性膜の塗布液が供給され、基板の一面上に感光性膜の形成処理が行われる。基板の一面上に形成された感光性膜が露光された後、他の処理液供給ユニットの液供給機構により基板の一面に現像液が供給される。それにより、基板に現像処理が行われる。
本発明の構成によれば、フォトリソグラフィにおける感光性膜の形成処理および基板の現像処理を、基板の端部の汚染を防止しつつ基板処理装置内で並行して行うことが可能になる。
)基板処理装置は、複数の処理液供給ユニット、温度処理ユニットおよび第1の搬送装置を含む処理部と、処理部の一端部に隣接するように設けられ、処理部に対して基板を搬入および基板を搬出するように構成された搬入搬出部と、処理部の他端部と基板に露光処理を行う露光装置との間に配置され、処理部と露光装置との間で基板の受け渡しを行うように構成された受け渡し部とを備え、処理部および受け渡し部の少なくとも一方は、1または複数の洗浄ユニットを含んでもよい。
この場合、搬入搬出部から処理部に基板が搬入される。処理部においては、一の処理液供給ユニットにより基板の一面上に感光性膜が形成される。感光性膜が形成された基板が受け渡し部により処理部から受け取られ、露光装置に渡される。露光装置においては、端部が清浄に保たれた基板の感光性膜に露光処理が行われる。露光処理後の基板が受け渡し部により露光装置から受け取られ、処理部に渡される。処理部においては、他の処理液供給ユニットにより露光処理後の基板の一面上に現像液が供給され、感光性膜が現像される。現像後の基板が処理部から搬入搬出部に搬出される。処理部および受け渡し部の少なくとも一方においては、1または複数の洗浄ユニットにより基板の他面が洗浄される。
このように、基板の端部が清浄に保たれた状態で露光処理前の感光性膜の形成および露光処理後の感光性膜の現像が円滑に行われる。
)1または複数の洗浄ユニットの各々は、露光装置による露光処理前の基板の他面を洗浄するように構成されてもよい。
この場合、露光装置による露光処理前の基板の他面が洗浄されることにより、基板の他面に汚染物質が付着することに起因するデフォーカスの発生が防止される。
)受け渡し部は、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第5の保持部を有し、第5の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第2の搬送装置を含み、制御部は、処理部と露光装置との間で基板が搬送されるように第2の搬送装置を制御してもよい。
この場合、受け渡し部においては、処理部と露光装置との間で、第2の搬送装置により基板が搬送される。第2の搬送装置による基板の搬送時には、第5の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。
それにより、受け渡し部における基板の搬送時に、基板を保持するための部材が基板の端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、第5の保持部から基板の端部への汚染物質の転写が防止される。
)第5の保持部は、基板の他面を吸着する吸着保持機構を有してもよい。
この場合、第5の保持部は、単純な構成で基板の端部に接触することなく基板の他面を保持することが可能になる。
第2の発明に係る基板処理装置は、一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置であって、基板の一面に処理液を供給する1または複数の処理液供給ユニットと、1または複数の処理液供給ユニットによる処理液の供給前または処理液の供給後の基板に温度処理を行う温度処理ユニットと、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第1の保持部を有し、第1の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第1の搬送装置と、1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットとの間で基板が搬送されるように第1の搬送装置を制御する制御部とを備え、1または複数の処理液供給ユニットの各々は、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第2の保持部と、第2の保持部により保持された基板の一面に感光性膜の塗布液または現像液を処理液として供給する液供給機構とを含み、温度処理ユニットは、基板に冷却処理を行う冷却部と、基板に加熱処理を行う加熱部と、基板の端部に接触することなく基板の他面を吸着して保持する第の保持部を有し、第の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第の搬送装置とを含み、冷却部は、第の保持部に接触することにより第の保持部により保持される基板に冷却処理を行う冷却装置を含み、加熱部は、基板の端部に接触することなく基板の他面を吸着して保持する第の保持部と、第の保持部により保持される基板に加熱処理を行う加熱装置とを含み、制御部は、基板を保持する第の保持部が冷却装置に接触するように第の搬送装置を制御するとともに、第の保持部により保持される基板を冷却部と加熱部との間で搬送し、第の保持部と加熱部の第の保持部との間で基板の受け渡しが行われるように第の搬送装置を制御するものである。
その基板処理装置においては、1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットとの間で、第1の搬送装置により基板が搬送される。第1の搬送装置による基板の搬送時には、第1の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。1または複数の処理液供給ユニットの各々においては、第2の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板の一面に処理液が供給される。
また、温度処理ユニットにおいては、第の搬送装置の第の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。基板を保持する第の保持部が移動することにより、冷却部と加熱部との間で基板が搬送される。
冷却部においては、基板を保持する第の保持部が冷却部の冷却装置に接触することにより、基板に冷却処理が行われる。加熱部においては、第の保持部と第の保持部との間で基板の受け渡しが行われる。基板が第の保持部から第の保持部に渡されることにより、第の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。第の保持部が基板の他面を保持する状態で、基板に加熱処理が行われる。
このように、温度処理ユニットにおいては、冷却部と加熱部との間で基板が搬送されることにより、基板の冷却処理および加熱処理を連続的に行うことができる。また、第の搬送装置による基板の搬送時、冷却部による基板の冷却処理時および加熱部による加熱処理時に、第および第の保持部が基板の端部に接触しない。それにより、基板の端部における汚染物質の発生および基板の端部への汚染物質の転写を防止しつつ、基板の冷却処理および加熱処理を迅速に行うことが可能になる。
10)第の発明に係る基板処理方法は、一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置を用いた基板処理方法であって、第1の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を保持するとともに、第1の保持部を移動させることにより1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットと1または複数の洗浄ユニットとの間で基板を搬送するステップと、1または複数の処理液供給ユニットの各々において、第2の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を保持するとともに、第2の保持部により保持された基板の一面に感光性膜の塗布液または現像液を処理液として供給するステップと、温度処理ユニットにおいて、第3の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を保持するとともに、第3の保持部により保持された基板に温度処理を行うステップと、1または複数の洗浄ユニットの各々において、基板の他面における基板の中心を除いて基板の第1の半径方向の線上に位置する第1の部分を基板の端部に接触することなく吸着して保持するとともに、基板の半径方向に延びかつ他面における基板の中心から外周端部にかけて同時に接触可能に構成された洗浄具を基板の他面に接触させつつ第1の部分が保持される基板に対して洗浄具を基板の中心を通る軸の周りで相対的に回転させることにより、基板の他面における第1の部分を除く領域を洗浄具により洗浄するステップと、1または複数の洗浄ユニットの各々において、基板の他面における基板の中心を除いて基板の第1の半径方向とは異なる第2の半径方向の線上に位置する第2の部分を基板の端部に接触することなく吸着して保持するとともに、洗浄具を基板の他面に接触させつつ第2の部分が保持される基板に対して洗浄具を基板の中心を通る軸の周りで相対的に回転させることにより、基板の他面における第2の部分を除く領域を洗浄具により洗浄するステップとを含むものである。
その基板処理方法においては、1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットと1または複数の洗浄ユニットのいずれかとの間で、基板が搬送される。基板の搬送時には、第1の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。1または複数の処理液供給ユニットの各々においては、第2の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板の一面に処理液が供給される。温度処理ユニットにおいては、第3の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板に温度処理が行われる。1または複数の洗浄ユニットにおいては、基板の他面における第1または第2の部分が保持される状態で、基板の他面が洗浄される。
このように、基板の搬送時、1または複数の処理液供給ユニットによる基板の一面への処理液の供給時、温度処理ユニットによる基板の温度処理時、および1または複数の洗浄ユニットによる基板の他面の洗浄時に、第1、第2および第3の保持部ならびに基板を保持する他の部材が基板の端部に接触しない。それにより、基板を保持するための部材が基板の端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、第1、第2および第3の保持部ならびに基板を保持する他の部材から基板の端部への汚染物質の転写が防止される。その結果、基板の端部が汚染することに起因する基板の処理不良の発生が防止される。
(11)第4の発明に係る基板処理方法は、一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置を用いた基板処理方法であって、第1の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を保持するとともに、第1の保持部を移動させることにより1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットとの間で基板を搬送するステップと、1または複数の処理液供給ユニットの各々において、第2の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を保持するとともに、第2の保持部により保持された基板の一面に感光性膜の塗布液または現像液を処理液として供給するステップと、温度処理ユニットにおいて、1または複数の処理液供給ユニットによる処理液の供給前または処理液の供給後の基板に温度処理を行うステップとを含み、基板に温度処理を行うステップは、第3の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を吸着して保持するとともに、第3の保持部を移動させることにより冷却部と加熱部との間で基板を搬送するステップと、冷却部において、第3の保持部を冷却装置に接触させることにより第3の保持部により保持される基板に冷却処理を行うステップと、加熱部において、第4の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を吸着して保持するとともに、第4の保持部により保持される基板に加熱処理を行うステップと、加熱部において、第3の保持部と第4の保持部との間で基板の受け渡しを行うステップとを含むものである。
その基板処理方法においては、1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットとの間で、第1の保持部により基板が搬送される。その搬送時には、第1の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。1または複数の処理液供給ユニットの各々においては、第2の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板の一面に処理液が供給される。
温度処理ユニットにおいては、第3の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を吸着して保持する。第3の保持部が移動することにより、冷却部と加熱部との間で基板が搬送される。冷却部において、第3の保持部が冷却装置に接触することにより第3の保持部により保持される基板に冷却処理が行われる。加熱部において、第4の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を吸着して保持する。第4の保持部により保持される基板に加熱処理が行われる。また、加熱部において、第3の保持部と第4の保持部との間で基板の受け渡しが行われる。
本発明によれば、基板の端部が汚染することに起因する基板の処理不良の発生を防止することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る基板処理システムの模式的平面図である。 主として図1の塗布処理部、塗布現像処理部および洗浄乾燥処理部を示す基板処理システムの一方側面図である。 主として図1の熱処理部および洗浄乾燥処理部を示す基板処理システムの他方側面図である。 主として図1の塗布処理部、搬送部および熱処理部を示す側面図である。 主として図1の搬送部を示す側面図である。 搬送機構を示す斜視図である。 洗浄乾燥処理ブロックの内部構成を示す図である。 図1、図5および図7のハンドの構成を示す模式的平面図である。 図6のハンドの構成を示す模式的平面図である。 図3の密着強化処理ユニットおよび冷却ユニットの各々が含む基板吸着シートおよび温度処理装置を説明するための模式図である。 図10の基板載置プレートの平面図である。 図3の熱処理ユニットの斜視図である。 図3の熱処理ユニットの平面図である。 図3の熱処理ユニットの側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 熱処理ユニットの動作を示す模式的側面図である。 図2の裏面洗浄ユニットの平面図である。 図2の裏面洗浄ユニットの側面図である。 裏面洗浄ユニットの動作を示す平面図および側面図である。 裏面洗浄ユニットの動作を示す平面図および側面図である。 裏面洗浄ユニットの動作を示す平面図および側面図である。 裏面洗浄ユニットの動作を示す平面図および側面図である。 裏面洗浄ユニットの動作を示す平面図および側面図である。 裏面洗浄ユニットの動作を示す平面図および側面図である。 裏面洗浄ユニットの動作を示す平面図および側面図である。 本発明の一実施の形態において定義される基板の周縁部および端部を説明するための図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置および基板処理方法について図面を用いて説明する。なお、以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等をいう。
(1)基板処理システムの構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板処理システムの模式的平面図である。
図1および図2以降の所定の図には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。なお、各方向において矢印が向かう方向を+方向、その反対の方向を−方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1000は、基板処理装置100およびホストコンピュータ800を備える。
基板処理装置100は、インデクサブロック11、第1の処理ブロック12、第2の処理ブロック13、洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bを備える。洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bにより、インターフェイスブロック14が構成される。搬入搬出ブロック14Bに隣接するように露光装置15が配置される。
インデクサブロック11に搬入された未処理の基板Wが第1の処理ブロック12、第2の処理ブロック13およびインターフェイスブロック14を通して露光装置15に搬送される。露光装置15においては、液浸法により基板Wに露光処理が行われる。その後、露光装置15による露光処理後の基板Wがインターフェイスブロック14、第2の処理ブロック13および第1の処理ブロック12を通してインデクサブロック11に搬送される。各ブロック12,13,14では基板Wに所定の処理が行われる。各ブロック12,13,14において基板Wに行われる処理の詳細は後述する。
この基板処理装置100においては、基板Wが処理されつつインデクサブロック11から露光装置15まで搬送される間、および基板Wが処理されつつ露光装置15からインデクサブロック11まで搬送される間に、基板Wを保持する部材または基板Wを支持する部材が基板Wの端部に接触しない。それにより、基板Wの保持部材または支持部材が基板Wの端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、基板Wの端部に汚染物質が転写することが防止される。本実施の形態における基板Wの端部の定義については後述する。
図1に示すように、インデクサブロック11は、複数のキャリア載置部111および搬送部112を含む。各キャリア載置部111には、複数の基板Wを多段に収納するキャリア113が載置される。
搬送部112には、制御部114および搬送機構115が設けられる。制御部114は、基板処理装置100内の各構成要素を制御する。また、制御部114は、有線通信または無線通信によりホストコンピュータ800に接続されている。制御部114とホストコンピュータ800との間で種々のデータの送受信が行われる。
搬送機構115は、基板Wを保持するためのハンド116を有する。ハンド116は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を吸着保持することが可能である。ハンド116の詳細は後述する。搬送機構115は、ハンド116により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。また、後述の図5に示すように、搬送部112には、キャリア113と搬送機構115との間で基板Wを受け渡すための開口部117が形成される。
搬送部112の側面には、メインパネルPNが設けられる。メインパネルPNは、制御部114に接続されている。ユーザは、基板処理装置100における基板Wの処理状況等をメインパネルPNで確認することができる。
メインパネルPNの近傍には、例えばキーボードからなる操作部(図示せず)が設けられている。ユーザは、操作部を操作することにより、基板処理装置100の動作設定等を行うことができる。
第1の処理ブロック12は、塗布処理部121、搬送部122および熱処理部123を含む。塗布処理部121および熱処理部123は、搬送部122を挟んで対向するように設けられる。搬送部122とインデクサブロック11との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS1および後述する基板載置部PASS2〜PASS4(図5参照)が設けられる。基板載置部PASS1〜PASS4には、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を支持する複数の支持ピン(図示せず)が設けられている。搬送部122には、基板Wを搬送する搬送機構127および後述する搬送機構128(図5参照)が設けられる。
第2の処理ブロック13は、塗布現像処理部131、搬送部132および熱処理部133を含む。塗布現像処理部131および熱処理部133は、搬送部132を挟んで対向するように設けられる。搬送部132と搬送部122との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS5および後述する基板載置部PASS6〜PASS8(図5参照)が設けられる。基板載置部PASS5〜PASS8(図5参照)は、上記の基板載置部PASS1〜PASS4(図5参照)と同じ構成を有する。搬送部132には、基板Wを搬送する搬送機構137および後述する搬送機構138(図5参照)が設けられる。第2の処理ブロック13内において、熱処理部133とインターフェイスブロック14との間にはパッキン145が設けられる。
洗浄乾燥処理ブロック14Aは、洗浄乾燥処理部161,162および搬送部163を含む。洗浄乾燥処理部161,162は、搬送部163を挟んで対向するように設けられる。搬送部163には、搬送機構141,142が設けられる。
搬送部163と搬送部132との間には、載置兼バッファ部P−BF1および後述の載置兼バッファ部P−BF2(図5参照)が設けられる。載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2は、複数の基板Wを収容可能に構成される。載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2においては、収容される複数の基板Wがそれぞれ図示しない支持部材により支持される。載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に設けられる支持部材は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を支持するように構成される。
また、搬送機構141,142の間において、搬入搬出ブロック14Bに隣接するように、基板載置部PASS9および後述の載置兼冷却部P−CP(図5参照)が設けられる。基板載置部PASS9は、上記の基板載置部PASS1〜PASS4(図5参照)と同じ構成を有する。載置兼冷却部P−CPは、基板Wを冷却する機能(例えば、クーリングプレート)を備え、後述する冷却ユニットCP(図3参照)と同様の構成を有する。載置兼冷却部P−CPにおいて、基板Wが露光処理に適した温度に冷却される。
搬入搬出ブロック14Bには、搬送機構146が設けられる。搬送機構146は、基板Wを保持するためのハンドH7,H8(図5参照)を有する。ハンドH7,H8は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を吸着保持することが可能である。ハンドH7,H8の詳細は後述する。
搬送機構146は、露光装置15に対する基板Wの搬入および搬出を行う。露光装置15には、基板Wを搬入するための基板搬入部15aおよび基板Wを搬出するための基板搬出部15bが設けられる。なお、露光装置15の基板搬入部15aおよび基板搬出部15bは、水平方向に隣接するように配置されてもよく、または上下に配置されてもよい。
(2)塗布処理部および現像処理部の構成
図2は、主として図1の塗布処理部121、塗布現像処理部131および洗浄乾燥処理部161を示す基板処理システム1000の一方側面図である。
図2に示すように、塗布処理部121には、塗布処理室21,22,23,24が階層的に設けられる。各塗布処理室21〜24には、塗布処理ユニット129が設けられる。塗布現像処理部131には、現像処理室31,33および塗布処理室32,34が階層的に設けられる。各現像処理室31,33には、現像処理ユニット139が設けられ、各塗布処理室32,34には、塗布処理ユニット129が設けられる。
各塗布処理ユニット129は、基板Wの裏面中央部を吸着保持するスピンチャック25およびスピンチャック25の周囲を覆うように設けられるカップ27を備える。本実施の形態においては、スピンチャック25およびカップ27は、各塗布処理ユニット129に2つずつ設けられる。スピンチャック25は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ)により回転駆動される。
また、図1に示すように、各塗布処理ユニット129は、処理液を吐出する複数のノズル28およびそのノズル28を搬送するノズル搬送機構29を備える。
塗布処理ユニット129においては、複数のノズル28のうちのいずれかのノズル28がノズル搬送機構29により基板Wの上方に移動される。そして、そのノズル28から処理液が吐出されることにより、スピンチャック25により保持される基板Wの一面上に処理液が塗布される。なお、ノズル28から基板Wに処理液が供給される際には、図示しない駆動装置によりスピンチャック25が回転される。それにより、基板Wが回転される。
本例の塗布処理室22,24の塗布処理ユニット129においては、反射防止膜の塗布液が処理液としてノズル28から基板Wの一面上に供給される。塗布処理室21,23の塗布処理ユニット129においては、レジスト膜の塗布液が処理液としてノズル28から基板Wの一面上に供給される。塗布処理室32,34の塗布処理ユニット129においては、レジストカバー膜の塗布液が処理液としてノズル28から基板Wの一面上に供給される。
以下の説明においては、レジスト膜の塗布液が供給される基板の一面を基板の主面と呼び、主面の反対側の基板の他面を基板の裏面と呼ぶ。
図2に示すように、現像処理ユニット139は、塗布処理ユニット129と同様に、スピンチャック35およびカップ37を備える。また、図1に示すように、現像処理ユニット139は、現像液を吐出する2つのスリットノズル38およびそのスリットノズル38をX方向に移動させる移動機構39を備える。
現像処理ユニット139においては、まず、一方のスリットノズル38がX方向に移動しつつ各基板Wの主面上に現像液を供給する。その後、他方のスリットノズル38が移動しつつ各基板Wの主面上に現像液を供給する。なお、スリットノズル38から基板Wに現像液が供給される際には、図示しない駆動装置によりスピンチャック35が回転される。それにより、基板Wが回転される。
本実施の形態では、現像処理ユニット139において基板Wに現像液が供給されることにより、基板W上のレジストカバー膜が除去されるとともに、基板Wの現像処理が行われる。また、本実施の形態においては、2つのスリットノズル38から互いに異なる現像液が吐出される。それにより、各基板Wに2種類の現像液を供給することができる。
図2の例では、塗布処理ユニット129が2つのスピンチャック25および2つのカップ27を有し、現像処理ユニット139が3つのスピンチャック35および3つのカップ37を有するが、スピンチャック25,35およびカップ27,37の数はこれに限らず、任意に変更してもよい。
洗浄乾燥処理部161には、複数(本例では2つ)の洗浄乾燥処理ユニットSD1aおよび複数(本例では2つ)の裏面洗浄ユニットSD1bが設けられる。
各洗浄乾燥処理ユニットSD1aは、基板Wの裏面中央部を吸着保持するスピンチャック41およびスピンチャック41の周囲を覆うように設けられるカップ43を備える。スピンチャック41は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ)により回転駆動される。また、各洗浄乾燥処理ユニットSD1aは、洗浄液を吐出するノズル42を備える。
スピンチャック41により基板Wが保持された状態で、図示しない駆動装置によりスピンチャック41が回転され、基板Wが回転する。回転する基板Wの主面の中心部に向かってノズル42から洗浄液が吐出され、基板Wの主面が洗浄される。その後、ノズル42から基板Wへの洗浄液の供給が停止し、スピンチャック41の回転速度が上昇する。それにより、基板Wに付着する洗浄液が振り切られ、基板Wが乾燥する。このように、各洗浄乾燥処理ユニットSD1aにおいては、露光処理前の基板Wの主面の洗浄乾燥処理が行われる。
各裏面洗浄ユニットSD1bにおいては、露光処理前の基板Wの裏面の洗浄処理が行われる。各裏面洗浄ユニットSD1bの詳細は後述する。
図1および図2に示すように、塗布処理部121において塗布現像処理部131に隣接するように流体ボックス部50が設けられる。同様に、塗布現像処理部131において洗浄乾燥処理ブロック14Aに隣接するように流体ボックス部60が設けられる。流体ボックス部50および流体ボックス部60内には、塗布処理ユニット129および現像処理ユニット139への薬液の供給ならびに塗布処理ユニット129および現像処理ユニット139からの排液および排気等に関する導管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器等の流体関連機器が収納される。
(3)熱処理部の構成
図3は、主として図1の熱処理部123,133および洗浄乾燥処理部162を示す基板処理システム1000の他方側面図である。
図3に示すように、熱処理部123は、上方に設けられる上段熱処理部301および下方に設けられる下段熱処理部302を有する。上段熱処理部301および下段熱処理部302の各々には、複数の熱処理ユニットPHP、複数の密着強化処理ユニットPAHPおよび複数の冷却ユニットCPが設けられる。
熱処理ユニットPHPにおいては、基板Wの加熱処理および冷却処理が行われる。熱処理ユニットPHPの詳細は後述する。密着強化処理ユニットPAHPにおいては、基板Wと反射防止膜との密着性を向上させるための密着強化処理が行われる。具体的には、密着強化処理ユニットPAHPにおいて、基板WにHMDS(ヘキサメチルジシラサン)等の密着強化剤が塗布されるとともに、基板Wに加熱処理が行われる。冷却ユニットCPにおいては、基板Wの冷却処理が行われる。密着強化処理ユニットPAHPおよび冷却ユニットCPの各々は、基板Wの端部に接触することなく基板Wが横滑りしないように基板Wを保持可能な基板保持機構を含む。本実施の形態では、密着強化処理ユニットPAHPおよび冷却ユニットCPの各々は、上記の基板保持機構の一例として基板Wの裏面を吸着保持する基板吸着シート220(図10参照)を含む。また、密着強化処理ユニットPAHPおよび冷却ユニットCPの各々は、基板吸着シート220により保持される基板Wに温度処理を行う温度処理装置250(図10参照)を含む。
熱処理部133は、上方に設けられる上段熱処理部303および下方に設けられる下段熱処理部304を有する。上段熱処理部303および下段熱処理部304の各々には、冷却ユニットCP、複数の熱処理ユニットPHPおよびエッジ露光部EEWが設けられる。
エッジ露光部EEWは、スピンチャック98および光出射器99を備える。スピンチャック98は基板Wの裏面中央部を吸着保持可能に構成される。スピンチャック98は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ)により回転駆動される。それにより、スピンチャック98により保持される基板Wが回転する。スピンチャック98により保持され、回転する基板Wの外周縁部に光出射器99から光が出射される。このようにして、基板Wの主面における周縁部の露光処理(エッジ露光処理)が行われる。本実施の形態における基板Wの周縁部の定義については後述する。
基板Wにエッジ露光処理が行われることにより、後の現像処理時に、基板Wの周縁部上のレジスト膜が除去される。それにより、現像処理後において、基板Wの周縁部上のレジスト膜が剥離してパーティクルとなることが防止される。
洗浄乾燥処理部162には、複数(本例では5つ)の洗浄乾燥処理ユニットSD2が設けられる。各洗浄乾燥処理ユニットSD2は、図2の洗浄乾燥処理ユニットSD1aと同じ構成を有する。各洗浄乾燥処理ユニットSD2においては、露光処理後の基板Wの主面の洗浄乾燥処理が行われる。
(4)搬送部の構成
(4−1)概略構成
図4は、主として図1の塗布処理部121、搬送部122および熱処理部123を示す側面図である。図5は、主として図1の搬送部122,132,163を示す側面図である。
図4および図5に示すように、搬送部122は、上段搬送室125および下段搬送室126を有する。搬送部132は、上段搬送室135および下段搬送室136を有する。
上段搬送室125には搬送機構127が設けられ、下段搬送室126には搬送機構128が設けられる。また、上段搬送室135には搬送機構137が設けられ、下段搬送室136には搬送機構138が設けられる。
図4に示すように、塗布処理室21,22と上段熱処理部301とは上段搬送室125を挟んで対向するように設けられ、塗布処理室23,24と下段熱処理部302とは下段搬送室126を挟んで対向するように設けられる。同様に、現像処理室31および塗布処理室32(図2)と上段熱処理部303(図3)とは上段搬送室135(図5)を挟んで対向するように設けられ、現像処理室33および塗布処理室34(図2)と下段熱処理部304(図3)とは下段搬送室136(図5)を挟んで対向するように設けられる。
図5に示すように、搬送部112と上段搬送室125との間には、基板載置部PASS1,PASS2が設けられ、搬送部112と下段搬送室126との間には、基板載置部PASS3,PASS4が設けられる。上段搬送室125と上段搬送室135との間には、基板載置部PASS5,PASS6が設けられ、下段搬送室126と下段搬送室136との間には、基板載置部PASS7,PASS8が設けられる。
上段搬送室135と搬送部163との間には、載置兼バッファ部P−BF1が設けられ、下段搬送室136と搬送部163との間には載置兼バッファ部P−BF2が設けられる。搬送部163において搬入搬出ブロック14Bと隣接するように、基板載置部PASS9および複数の載置兼冷却部P−CPが設けられる。
載置兼バッファ部P−BF1は、搬送機構137および搬送機構141,142(図1)による基板Wの搬入および搬出が可能に構成される。載置兼バッファ部P−BF2は、搬送機構138および搬送機構141,142(図1)による基板Wの搬入および搬出が可能に構成される。また、基板載置部PASS9および載置兼冷却部P−CPは、搬送機構141,142(図1)および搬送機構146による基板Wの搬入および搬出が可能に構成される。
図5の例では、基板載置部PASS9が1つのみ設けられるが、複数の基板載置部PASS9が上下に設けられてもよい。この場合、基板Wを一時的に載置するためのバッファ部として複数の基板載置部PASS9を用いてもよい。
基板載置部PASS1および基板載置部PASS3には、インデクサブロック11から第1の処理ブロック12へ搬送される基板Wが載置される。基板載置部PASS2および基板載置部PASS4には、第1の処理ブロック12からインデクサブロック11へ搬送される基板Wが載置される。
基板載置部PASS5および基板載置部PASS7には、第1の処理ブロック12から第2の処理ブロック13へ搬送される基板Wが載置される。基板載置部PASS6および基板載置部PASS8には、第2の処理ブロック13から第1の処理ブロック12へ搬送される基板Wが載置される。
載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2には、第2の処理ブロック13から洗浄乾燥処理ブロック14Aへ搬送される基板Wが載置される。載置兼冷却部P−CPには、洗浄乾燥処理ブロック14Aから搬入搬出ブロック14Bへ搬送される基板Wが載置される。基板載置部PASS9には、搬入搬出ブロック14Bから洗浄乾燥処理ブロック14Aへ搬送される基板Wが載置される。
(4−2)搬送機構の構成
次に、搬送機構127について説明する。図6は、搬送機構127を示す斜視図である。
図5および図6に示すように、搬送機構127は、長尺状のガイドレール311,312を備える。図5に示すように、ガイドレール311は、上段搬送室125内において上下方向に延びるように搬送部112側に固定される。ガイドレール312は、上段搬送室125内において上下方向に延びるように上段搬送室135側に固定される。
図5および図6に示すように、ガイドレール311とガイドレール312との間には、長尺状のガイドレール313が設けられる。ガイドレール313は、上下動可能にガイドレール311,312に取り付けられる。ガイドレール313に移動部材314が取り付けられる。移動部材314は、ガイドレール313の長手方向に移動可能に設けられる。
移動部材314の上面には、長尺状の回転部材315が回転可能に設けられる。回転部材315には、基板Wを保持するためのハンドH1およびハンドH2が取り付けられる。ハンドH1,H2は、回転部材315の長手方向に移動可能に設けられる。ハンドH1,H2は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を吸着保持することが可能に構成されている。ハンドH1,H2の詳細は後述する。
上記のような構成により、搬送機構127は、上段搬送室125内においてX方向およびZ方向に自在に移動することができる。また、搬送機構127は、ハンドH1,H2を用いて塗布処理室21,22(図2)、基板載置部PASS1,PASS2,PASS5,PASS6(図5)および上段熱処理部301(図3)に対して基板Wの受け渡しを行うことができる。
なお、図5に示すように、搬送機構128,137,138は搬送機構127と同様の構成を有する。
(5)洗浄乾燥処理ブロックの構成
図7は、洗浄乾燥処理ブロック14Aの内部構成を示す図である。なお、図7は、洗浄乾燥処理ブロック14Aを図1の露光装置15側から見た図である。
図7に示すように、搬送機構141は、基板Wを保持するためのハンドH3,H4を有し、搬送機構142は、基板Wを保持するためのハンドH5,H6を有する。ハンドH3〜H6は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を吸着保持することが可能に構成されている。ハンドH3〜H6の詳細は後述する。
搬送機構141の+Y側には複数の洗浄乾燥処理ユニットSD1aおよび複数の裏面洗浄ユニットSD1bが階層的に設けられ、搬送機構142の−Y側には複数の洗浄乾燥処理ユニットSD2が階層的に設けられる。搬送機構141,142の間において、−X側には、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2が上下に設けられる。
また、上段熱処理部303および下段熱処理部304の熱処理ユニットPHPは、洗浄乾燥処理ブロック14Aからの基板Wの搬入が可能に構成される。
(6)基板処理装置の各構成要素の動作
以下、本実施の形態に係る基板処理装置100の各構成要素の動作について説明する。
(6−1)インデクサブロック11の動作
以下、図1および図5を主に用いてインデクサブロック11の動作を説明する。
本実施の形態に係る基板処理装置100においては、まず、インデクサブロック11のキャリア載置部111に、未処理の基板Wが収容されたキャリア113が載置される。搬送機構115は、そのキャリア113から1枚の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS1に搬送する。その後、搬送機構115はキャリア113から他の1枚の未処理の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS3(図5)に搬送する。
なお、基板載置部PASS2(図5)に処理済みの基板Wが載置されている場合には、搬送機構115は、基板載置部PASS1に未処理の基板Wを搬送した後、基板載置部PASS2からその処理済みの基板Wを取り出す。そして、搬送機構115は、その処理済みの基板Wをキャリア113に搬送する。同様に、基板載置部PASS4に処理済みの基板Wが載置されている場合には、搬送機構115は、基板載置部PASS3に未処理の基板Wを搬送した後、基板載置部PASS4からその処理済みの基板Wを取り出す。そして、搬送機構115は、その処理済み基板Wをキャリア113へ搬送するとともにキャリア113に収容する。
(6−2)第1の処理ブロック12の動作
以下、図1〜図3および図5を主に用いて第1の処理ブロック12の動作について説明する。なお、以下においては、簡便のため、搬送機構127,128のX方向およびZ方向の移動の説明は省略する。
搬送機構115(図5)により基板載置部PASS1(図5)に載置された基板Wは、搬送機構127(図5)のハンドH1により取り出される。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている基板Wを基板載置部PASS2に載置する。なお、ハンドH2から基板載置部PASS2に載置される基板Wは、現像処理後の基板Wである。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により上段熱処理部301(図3)の所定の密着強化処理ユニットPAHP(図3)から密着強化処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されている未処理の基板Wをその密着強化処理ユニットPAHPに搬入する。
次に、搬送機構127は、ハンドH1により上段熱処理部301(図3)の所定の冷却ユニットCPから冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている密着強化処理後の基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。冷却ユニットCPにおいては、反射防止膜形成に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により塗布処理室22(図2)のスピンチャック25(図2)上から反射防止膜形成後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されている冷却処理後の基板Wをそのスピンチャック25上に載置する。塗布処理室22においては、塗布処理ユニット129(図2)により、基板W上に反射防止膜が形成される。
次に、搬送機構127は、ハンドH1により上段熱処理部301(図3)の所定の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている反射防止膜形成後の基板Wをその熱処理ユニットPHPに搬入する。熱処理ユニットPHPにおいては、基板Wの加熱処理および冷却処理が連続的に行われる。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により上段熱処理部301(図4)の所定の冷却ユニットCP(図3)から冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されている熱処理後の基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。冷却ユニットCPにおいては、レジスト膜形成処理に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構127は、ハンドH1により塗布処理室21(図2)のスピンチャック25(図2)からレジスト膜形成後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている冷却処理後の基板Wをそのスピンチャック25上に載置する。塗布処理室22においては、塗布処理ユニット129(図2)により、基板W上にレジスト膜が形成される。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により上段熱処理部301(図3)の所定の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されているレジスト膜形成後の基板Wをその熱処理ユニットPHPに搬入する。
次に、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている熱処理後の基板Wを基板載置部PASS5(図5)に載置する。また、搬送機構127は、ハンドH2により基板載置部PASS6(図5)から現像処理後の基板Wを取り出す。その後、搬送機構127は、基板載置部PASS6から取り出した現像処理後の基板Wを基板載置部PASS2(図5)に搬送する。
搬送機構127が上記の処理を繰り返すことにより、第1の処理ブロック12内において複数の基板Wに所定の処理が連続的に行われる。
搬送機構128は、搬送機構127と同様の動作により、基板載置部PASS3,PASS4,PASS7,PASS8(図5)、塗布処理室23,24(図2)および下段熱処理部302(図4)に対して基板Wの搬入および搬出を行う。
このように、本実施の形態においては、搬送機構127によって搬送される基板Wは、塗布処理室21,22および上段熱処理部301において処理され、搬送機構128によって搬送される基板Wは、塗布処理室23,24および下段熱処理部302において処理される。この場合、複数の基板Wの処理を上方の処理部(塗布処理室21,22および上段熱処理部301)および下方の処理部(塗布処理室23,24および下段熱処理部302)において同時に処理することができる。それにより、搬送機構127,128による基板Wの搬送速度を速くすることなく、第1の処理ブロック12のスループットを向上させることができる。また、搬送機構127,128が上下に設けられているので、基板処理装置100のフットプリントが増加することを防止することができる。
なお、上記の例では、塗布処理室22における反射防止膜の形成処理前に冷却ユニットCPにおいて基板Wの冷却処理が行われるが、適正に反射防止膜を形成することが可能であれば、反射防止膜の形成処理前に冷却ユニットCPにおいて基板Wの冷却処理が行われなくてもよい。
(6−3)第2の処理ブロック13の動作
以下、図1〜図3および図5を主に用いて第2の処理ブロック13の動作について説明する。なお、以下においては、簡便のため、搬送機構137,138のX方向およびZ方向の移動の説明は省略する。
搬送機構127により基板載置部PASS5(図5)に載置された基板Wは、搬送機構137(図5)のハンドH1により取り出される。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されている基板Wを基板載置部PASS6に載置する。なお、ハンドH2から基板載置部PASS6に載置される基板Wは、現像処理後の基板Wである。
次に、搬送機構137は、ハンドH2により塗布処理室32(図2)のスピンチャック25(図2)からレジストカバー膜形成後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH1に保持されているレジスト膜形成後の基板Wをそのスピンチャック25上に載置する。塗布処理室32においては、塗布処理ユニット129(図2)により、基板W上にレジストカバー膜が形成される。
次に、搬送機構137は、ハンドH1により上段熱処理部303(図3)の所定の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されているレジストカバー膜形成後の基板Wをその熱処理ユニットPHPに搬入する。
次に、搬送機構137は、ハンドH2によりエッジ露光部EEW(図3)からエッジ露光処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH1に保持されている熱処理後の基板Wをエッジ露光部EEWに搬入する。上記のように、エッジ露光部EEWにおいては、基板Wのエッジ露光処理が行われる。
搬送機構137は、ハンドH2に保持されているエッジ露光処理後の基板Wを載置兼バッファ部P−BF1(図5)に載置するとともに、そのハンドH2により搬入搬出ブロック14Aに隣接する上段熱処理部301(図4)の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。なお、搬入搬出ブロック14Aに隣接する熱処理ユニットPHPから取り出される基板Wは、露光装置15における露光処理が終了した基板Wである。
次に、搬送機構137は、ハンドH1により上段熱処理部303(図3)の所定の冷却ユニットCP(図3)から冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されている露光処理後の基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。冷却ユニットCPにおいては、現像処理に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構137は、ハンドH2により現像処理室31(図2)のスピンチャック35(図2)から現像処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH1に保持されている冷却処理後の基板Wをそのスピンチャック35上に載置する。現像処理室31においては、現像処理ユニット139によりレジストカバー膜の除去処理および現像処理が行われる。
次に、搬送機構137は、ハンドH1により上段熱処理部303(図4)の所定の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されている現像処理後の基板Wを熱処理ユニットPHPに搬入する。その後、搬送機構137は、熱処理ユニットPHPから取り出した基板Wを基板載置部PASS6(図5)に載置する。
搬送機構137が上記の処理を繰り返すことにより、第2の処理ブロック13内において複数の基板Wに所定の処理が連続的に行われる。
搬送機構138は、搬送機構137と同様の動作により、基板載置部PASS7,PASS8,P−BF2(図5)、現像処理室33(図2)、塗布処理室34(図2)および下段熱処理部304(図3)に対して基板Wの搬入および搬出を行う。
このように、本実施の形態においては、搬送機構137によって搬送される基板Wは、現像処理室31、塗布処理室32および上段熱処理部303において処理され、搬送機構138によって搬送される基板Wは、現像処理室33、塗布処理室34および下段熱処理部304において処理される。この場合、複数の基板Wの処理を上方の処理部(現像処理室31、塗布処理室32および上段熱処理部303)および下方の処理部(現像処理室33、塗布処理室34および下段熱処理部304)において同時に処理することができる。それにより、搬送機構137,138による基板Wの搬送速度を速くすることなく、第2の処理ブロック13のスループットを向上させることができる。また、搬送機構137,138が上下に設けられているので、基板処理装置100のフットプリントが増加することを防止することができる。
(6−4)洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bの動作
以下、図5および図7を主に用いて洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bの動作について説明する。
洗浄乾燥処理ブロック14Aにおいて、搬送機構141(図7)は、搬送機構137(図5)により載置兼バッファ部P−BF1に載置されたエッジ露光後の基板WをハンドH3により取り出す。
次に、搬送機構141は、ハンドH4により洗浄乾燥処理部161(図7)の所定の洗浄乾燥処理ユニットSD1aから主面の洗浄乾燥処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構141は、ハンドH3に保持するエッジ露光後の基板Wをその洗浄乾燥処理ユニットSD1aに搬入する。
次に、搬送機構141は、ハンドH3により洗浄乾燥処理部161(図7)の所定の裏面洗浄処理ユニットSD1bから裏面の洗浄処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構141は、ハンドH4に保持する主面の洗浄乾燥処理後の基板Wをその裏面洗浄処理ユニットSD1bに搬入する。
次に、搬送機構141は、ハンドH3に保持する主面の洗浄乾燥処理後かつ裏面の洗浄処理後の基板Wを載置兼冷却部P−CP(図5)に載置する。載置兼冷却部P−CPにおいては、露光装置15(図1)における露光処理に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構141は、搬送機構138(図5)により載置兼バッファ部P−BF2に載置されたエッジ露光後の基板WをハンドH3により取り出す。
次に、搬送機構141は、ハンドH4により洗浄乾燥処理部161(図7)の所定の洗浄乾燥処理ユニットSD1aから主面の洗浄乾燥処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構141は、ハンドH3に保持するエッジ露光後の基板Wをその洗浄乾燥処理ユニットSD1aに搬入する。
次に、搬送機構141は、ハンドH3により洗浄乾燥処理部161(図7)の所定の裏面洗浄処理ユニットSD1bから裏面の洗浄処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構141は、ハンドH4に保持する主面の洗浄乾燥処理後の基板Wをその裏面洗浄処理ユニットSD1bに搬入する。
次に、搬送機構141は、ハンドH3に保持する主面の洗浄乾燥処理後かつ裏面の洗浄処理後の基板Wを載置兼冷却部P−CP(図5)に載置する。
このように、搬送機構141は、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2から交互にエッジ露光後の基板Wを取り出し、その基板Wを洗浄乾燥処理部161を経由して載置兼冷却部P−CPに搬送する。
ここで、キャリア113(図5)に収容されている基板Wは、搬送機構115(図5)により基板載置部PASS1,PASS3(図5)に交互に搬送される。また、塗布処理室21,22(図2)および上段熱処理部301(図3)における基板Wの処理速度と、塗布処理室23,24(図2)および下段熱処理部302(図3)における基板Wの処理速度とは略等しい。
また、搬送機構127(図5)の動作速度と搬送機構128(図5)の動作速度とは略等しい。また、現像処理室31(図2)、塗布処理室32および上段熱処理部303(図3)における基板Wの処理速度と、現像処理室33(図2)、塗布処理室34および下段熱処理部304(図3)における基板Wの処理速度とは略等しい。また、搬送機構137(図5)の動作速度と搬送機構138(図5)の動作速度とは略等しい。
したがって、上記のように、搬送機構141(図7)により載置兼バッファ部P−BF1,P−BF(図5)から載置兼冷却部P−CPに基板Wが交互に搬送されることにより、キャリア113から基板処理装置100に搬入される基板Wの順序と、洗浄乾燥処理ブロック14Aから載置兼冷却部P−CP(図5)に搬送される基板Wの順序とが一致する。この場合、基板処理装置100における各基板Wの処理履歴の管理が容易になる。
搬送機構142(図7)は、ハンドH5により基板載置部PASS9(図5)に載置された露光処理後の基板Wを取り出す。次に、搬送機構142は、ハンドH6により、洗浄乾燥処理部162(図7)の所定の洗浄乾燥処理ユニットSD2から洗浄乾燥処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構142は、ハンドH5に保持する露光処理後の基板Wをその洗浄乾燥処理ユニットSD2に搬入する。
次に、搬送機構142は、ハンドH6に保持する洗浄乾燥処理後の基板Wを上段熱処理部303の熱処理ユニットPHP(図7)に搬送する。この熱処理ユニットPHPにおいては、露光後ベーク(PEB)処理が行われる。
次に、搬送機構142(図7)は、ハンドH5により基板載置部PASS9(図5)に載置された露光処理後の基板Wを取り出す。次に、搬送機構142は、ハンドH6により、洗浄乾燥処理部162(図7)の所定の洗浄乾燥処理ユニットSD2から洗浄乾燥処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構142は、ハンドH5に保持する露光処理後の基板Wをその洗浄乾燥処理ユニットSD2に搬入する。
次に、搬送機構142は、ハンドH6に保持する洗浄乾燥処理後の基板Wを下段熱処理部304の熱処理ユニットPHP(図7)に搬送する。この熱処理ユニットPHPにおいては、PEB処理が行われる。
このように、搬送機構142は、基板載置部PASS9に載置された露光処理後の基板Wを洗浄乾燥処理部162を経由して上段熱処理部303および下段熱処理部304に交互に搬送する。
搬入搬出ブロック14Bにおいて、搬送機構146(図5)は、ハンドH7により、載置兼冷却部P−CPに載置された基板Wを取り出し、露光装置15の基板搬入部15aに搬送する。また、搬送機構146は、ハンドH8により、露光装置15の基板搬出部15bから露光処理後の基板Wを取り出し、基板載置部PASS9に搬送する。
なお、露光装置15が基板Wの受け入れをできない場合、搬送機構141(図7)により、洗浄乾燥処理後の基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に一時的に収容される。
また、第2の処理ブロック13の現像処理ユニット139(図2)が露光処理後の基板Wの受け入れをできない場合、搬送機構137,138(図5)により、PEB処理後の基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に一時的に収容される。
また、第1および第2の処理ブロック12,13の不具合等によって基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2まで正常に搬送されない場合、基板Wの搬送が正常となるまで搬送機構141による載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2からの基板Wの搬送を一時的に停止してもよい。
(7)ハンドの構成
図1の搬送機構115のハンド116、図7の搬送機構141のハンドH3,H4、図7の搬送機構142のハンドH5,H6および図5の搬送機構146のハンドH7,H8は、同じ構成を有する。
図8は、図1、図5および図7のハンド116,H3〜H8の構成を示す模式的平面図である。図8に示すように、ハンド116,H3〜H8の各々は、前方が開放された略C字形状のガイドHGを有する。ガイドHGの内周部には、ガイドHGの内周部に沿って形成される円の中心に対して等角度間隔で、ガイドHGの内側に向かってそれぞれ延びるように複数(本例では3つ)の支持片prが設けられている。各支持片prの先端部に、吸着部smが設けられている。各吸着部smには、樹脂製のチューブSLの一端が接続されている。各チューブSLの他端は吸気装置HSに接続されている。
ハンド116,H3〜H8の各々においては、3つの吸着部sm上に基板Wが載置される。この状態で、吸気装置HSが動作することにより3つの吸着部sm上に位置する基板Wの裏面の3つの部分がそれぞれ3つの吸着部smにより吸着される。このようにして、基板Wの裏面が吸着保持される。この状態で、基板Wが搬送される。図8では、ハンド116,H3〜H8により保持される基板Wが二点鎖線で示される。
図9は図6のハンドH1,H2の構成を示す模式的平面図である。図9に示すように、ハンドH1は、前方が開放された略C字形状のガイドHGを有する。ガイドHGの内周部には、ガイドHGの内周部に沿って形成される円の中心に対して等角度間隔で、ガイドHGの内側に向かうように複数(本例では3つ)の支持片prが形成されている。各支持片prの先端部に、吸着部smが設けられている。各吸着部smには、樹脂製のチューブSLの一端が接続されている。各チューブSLの他端は吸気装置HSに接続されている。ハンドH1は、ハンド支持部材318により回転部材315の一側部に取り付けられる。この状態で、ハンドH1は、回転部材315の長手方向に移動可能である。
ハンドH2は、ハンドH1と同じ構成を有する。ハンドH2は、ハンドH1に対して回転部材315の長手方向に平行な軸を中心として反転した状態で、ハンド支持部材319により回転部材315の他側部に取り付けられる。
ハンドH1,H2の各々においては、上記のハンド116,H3〜H8の例と同様に、吸気装置HSが動作することにより基板Wの裏面が吸着保持される。図9では、ハンドH1により保持される基板Wが二点鎖線で示される。
上記のように、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、搬送機構115,127,128,137,138,141,142,146のハンド116,H1〜H8の各々が、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を吸着保持することが可能である。
(8)基板吸着シートおよび温度処理装置
図10は、図3の密着強化処理ユニットPAHPおよび冷却ユニットCPの各々が含む基板吸着シート220および温度処理装置250を説明するための模式図である。
図10に示すように、温度処理装置250は、基板載置プレート210、温度調整体251および温度調整部252を含む。図10においては、基板載置プレート210が縦断面図で示される。
図11は、図10の基板載置プレート210の平面図である。図10に示される基板載置プレート210の縦断面図は、図11のA−A線における基板載置プレート210の縦断面図に相当する。
図10および図11に示すように、基板載置プレート210は、円形状の上面を有する。基板載置プレート210の上面は、基板Wの直径よりも大きい直径を有する。基板載置プレート210の上面の中央部分に円形状の基板吸着シート220が取り付けられている。基板吸着シート220は例えば樹脂により形成される。基板吸着シート220の直径は基板Wの直径よりも小さい。
基板載置プレート210には、複数(本例では3つ)の支持ピン挿入孔213aおよび複数(本例では2つ)の気体吸引孔214aが形成されている。基板吸着シート220には、複数(本例では3つ)の支持ピン挿入孔213bおよび複数(本例では2つ)の気体吸引孔214bが形成されている。
基板載置プレート210の複数の支持ピン挿入孔213aおよび複数の気体吸引孔214aの位置と、基板吸着シート220の複数の支持ピン挿入孔213bおよび複数の気体吸引孔214bの位置とが互いに一致するように、基板載置プレート210の上面に基板吸着シート220が取り付けられている。
基板吸着シート220の上面220uには、上方に突出するように複数(本例では10個)の突起部221およびシール突起部222が形成されている。シール突起部222は、基板吸着シート220の外周部に沿うように形成されている。複数の突起部221は、シール突起部222の内側の領域で分散するように形成されている。複数の突起部221およびシール突起部222は同じ高さを有する。
基板載置プレート210の下面における各気体吸引孔214aの形成部分には、チューブSLの一端が接続されている。各チューブSLの他端は吸気装置230に接続されている。
基板載置プレート210の内部に温度調整体251が設けられている。図3の密着強化処理ユニットPAHPにおいては、温度調整体251はマイカヒータ等の発熱体である。一方、図3の冷却ユニットCPにおいては、温度調整体251はペルチェ素子等の冷却体である。温度調整体251の温度が温度調整部252により調整される。温度調整部252は、例えば図1の制御部114により制御される。なお、図3の冷却ユニットCPにおいては、温度調整体251に代えて、基板載置プレート210の内部に冷却水の循環流路を設けてもよい。この場合、循環経路に冷却水を供給することにより、基板載置プレート210の温度を所定温度に調整することができる。
図10に示すように、図3の密着強化処理ユニットPAHPおよび冷却ユニットCPにおいては、基板吸着シート220および温度処理装置250とともに昇降装置260が設けられる。昇降装置260には、連結部材261が上下方向に移動可能に取り付けられる。昇降装置260に取り付けられた連結部材261が、基板載置プレート210の下方に配置される。
連結部材261に複数(本例では3つ)の支持ピン262がそれぞれ上下方向に延びるように取り付けられている。各支持ピン262は円形状の断面を有する棒状部材である。
複数の支持ピン262の各々の直径は、複数の支持ピン挿入孔213a,213bの内径よりも小さい。複数の支持ピン262は、上下方向に移動することにより複数の支持ピン挿入孔213a,213bにそれぞれ挿入可能に配置される。
昇降装置260は、例えば図1の制御部114により制御される。昇降装置260が動作することにより連結部材261が上下方向に移動する。それにより、複数の支持ピン262の上端部がそれぞれ複数の支持ピン挿入孔213a,213bを通って基板載置プレート210の上方の位置と基板載置プレート210の上面よりも下方の位置との間で移動する。
図10および図11の温度処理装置250においては、以下のようにして基板Wに温度処理が行われる。
まず、昇降装置260が連結部材261を上昇させる。これにより、複数の支持ピン262のそれぞれの上端部が基板載置プレート210の上方の位置まで移動する。この状態で、複数の支持ピン262上に図示しない搬送機構から基板Wが渡される。
次に、複数の支持ピン262の上端部が基板載置プレート210の上面よりも下方の位置まで移動するように、昇降装置260が連結部材261を下降させる。それにより、基板Wの裏面が基板吸着シート220の複数の突起部221およびシール突起部222の上端部に当接し、基板Wの裏面が基板吸着シート220により支持される。この場合、基板吸着シート220の直径は基板Wの直径よりも小さいので、基板Wの端部は基板吸着シート220に接触しない。
続いて、吸気装置230が動作することにより、基板Wの裏面と基板吸着シート220の上面220uとの間の空間内の雰囲気が気体吸引孔214a,214bおよびチューブSLを通して吸気装置230に吸引される。それにより、基板Wの裏面と基板吸着シート220の上面220uとの間の空間が負圧となり、基板Wの裏面が基板吸着シート220により吸着保持される。この状態で、温度調整体251の温度が調整されることにより、基板Wに温度処理(加熱処理または冷却処理)が行われる。
その後、吸気装置230が停止し、昇降装置260が連結部材261を上昇させる。これにより、基板Wの裏面が複数の支持ピン262により支持された状態で、基板Wが基板載置プレート210の上方の位置まで移動する。複数の支持ピン262上の基板Wが図示しない搬送機構により受け取られる。
上記のように、基板吸着シート220が基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を吸着保持する。したがって、図3の密着強化処理ユニットPAHPおよび冷却ユニットCPにおいては、基板Wを保持する部材または基板Wを支持する部材が基板Wの端部に接触しない。それにより、汚染物質の発生および基板Wの端部への汚染物質の転写を防止しつつ、基板Wに温度処理を行うことが可能である。
また、基板吸着シート220により基板Wの裏面が吸着保持された状態で、基板Wに温度処理が行われる。この場合、基板Wが変形することを防止しつつ、基板Wに均一な温度処理を行うことができる。
(9)熱処理ユニット
(9−1)熱処理ユニットの構成
図12は図3の熱処理ユニットPHPの斜視図であり、図13は図3の熱処理ユニットPHPの平面図であり、図14は図3の熱処理ユニットPHPの側面図である。
図12〜図14に示すように、熱処理ユニットPHPは、冷却部400C、加熱部400H、筐体410、搬送機構420およびシャッタ装置474を含む。冷却部400C、加熱部400Hおよび搬送機構420は、それぞれ筐体410内に収容される。図12ではシャッタ装置474の図示を省略する。また、図13および図14では筐体410の図示を省略する。
筐体410は直方体形状を有する。筐体410の一側面410a(図12)には、筐体410の内部空間と搬送室(例えば、図5の上段搬送室125または下段搬送室126等)の内部空間とを連通する開口部411が形成されている。開口部411を通して熱処理ユニットPHPに対する基板Wの搬入および基板Wの搬出が行われる。なお、図3の複数の熱処理ユニットPHPのうち洗浄乾燥処理ブロック14Aに隣接する熱処理ユニットPHPにおいては、筐体410の洗浄乾燥処理ブロック14A側の側面にも開口部(図示せず)が形成される。その開口部は、筐体410の内部空間と洗浄乾燥処理ブロック14Aとの間で基板Wの搬入および搬出を行うために用いられる。
筐体410の内部では、筐体410の一側面410a(図12)からその一側面410aに対向する他側面410b(図12)に向かう方向に沿って並ぶように冷却部400Cおよび加熱部400Hがこの順で配置されている。
図14に示すように、冷却部400Cは、基板載置プレート470、昇降装置460、連結部材461、複数(本例では3つ)の支持ピン462および熱伝導シート495を含む。基板載置プレート470内には、図示しない冷却水の循環流路が形成されている。昇降装置460、連結部材461および複数の支持ピン462の構成は、図10の昇降装置260、連結部材261および複数の支持ピン262の構成とそれぞれ同じである。基板載置プレート470には、複数の支持ピン462を通すための複数の支持ピン挿入孔が形成されている。基板載置プレート470の上面に熱伝導シート495が貼り付けられている。
加熱部400Hは、図10および図11の基板吸着シート220、吸気装置230、温度処理装置250、昇降装置260、連結部材261および複数の支持ピン262を含む。図12〜図14では、図10および図11の温度処理装置250のうち基板載置プレート210のみが図示される。本例では、温度処理装置250の温度調整体251(図10)はマイカヒータ等の発熱体である。
搬送機構420は、上下方向に延びるように設けられた2本の長尺状のガイドレール421,422を備える。図12に示すように、筐体410内において、一方のガイドレール421は筐体410の一側面410a側に固定され、他方のガイドレール422は筐体410の他側面410b側に固定される。ガイドレール421とガイドレール422との間には、長尺状のガイドレール423が設けられる。ガイドレール423は、上下動可能にガイドレール421,422に取り付けられる。ガイドレール423に搬送アーム430が取り付けられる。搬送アーム430は、ガイドレール423の長手方向に移動可能に設けられる。
搬送アーム430は、基板Wの外形よりも大きい外形を有する平板状部材である。搬送アーム430は、アルミニウム等の金属材料により構成される。搬送アーム430内には、複数の気体経路が形成されている。図13に示すように、搬送アーム430の上面には、搬送アーム430の中央部に複数(本例では3つ)の開口部432bが形成され、搬送アーム430における一側辺近傍に複数(本例では3つ)の開口部432aが形成されている。中央部に形成された3つの開口部432bと一側辺近傍に形成された3つの開口部432aとが、それぞれ搬送アーム430内に形成された3つの気体経路を通して連通する。
搬送機構420は、吸気装置490をさらに含む。図12に示すように、搬送アーム430における一側辺近傍に形成された3つの開口部432aには、3本のチューブSLの一端が接続されている。3本のチューブSLの他端はそれぞれ吸気装置490に接続されている。
図13に示すように、搬送アーム430の上面には、複数(本例では3つ)の部分にそれぞれ複数の基板吸着シート440が取り付けられている。各基板吸着シート440の上面には、上方に突出するように複数の突起部441およびシール突起部442が形成されている。シール突起部442は、基板吸着シート440の外周部に沿うように形成されている。複数の突起部441は、シール突起部442の内側の領域で分散するように形成されている。複数の突起部441およびシール突起部442は同じ高さを有する。各基板吸着シート440の中央部には貫通孔が形成されている。貫通孔の部分が搬送アーム430の中央部に形成された開口部432bのいずれかに重なるように、各基板吸着シート440が搬送アーム430に取り付けられる。
吸気装置490が動作することにより、搬送アーム430の中央部に形成された3つの開口部432b上の雰囲気が、基板吸着シート440の貫通孔、搬送アーム430内の気体経路およびチューブSLを通して吸気装置490に吸引される。
また、搬送アーム430には、冷却部400Cの昇降装置460の複数の支持ピン462と干渉しないように切り込み(スリット)431が設けられている。
熱処理ユニットPHPにおいて、シャッタ装置474は、冷却部400Cと加熱部400Hとの間に設けられる。シャッタ装置474は、シャッタ475およびシャッタ駆動部476を含む。
本例では、シャッタ駆動部476は、基板載置プレート470の上面および基板載置プレート210の上面よりも上方の位置(以下、閉位置と呼ぶ。)と基板載置プレート470の上面および基板載置プレート210の上面よりも下方の位置(以下、開位置と呼ぶ。)との間でシャッタ475を移動させる。シャッタ475が閉位置にある場合、筐体410内の冷却部400Cを取り囲む空間と加熱部400Hを取り囲む空間とがシャッタ475により遮断される。一方、シャッタ475が開位置にある場合、筐体410内の冷却部400Cを取り囲む空間と加熱部400Hを取り囲む空間とが連通する。
(9−2)熱処理ユニットの動作
図12〜図14の熱処理ユニットPHPの動作について説明する。図15〜図24は、熱処理ユニットPHPの動作を示す模式的側面図である。図15〜図24においては、図14に示される複数の構成要素のうち一部の構成要素が示される。
図15に示すように、初期状態で、冷却部400Cの複数の支持ピン462の上端部がそれぞれ基板載置プレート470の上方に位置し、搬送機構420の搬送アーム430が基板載置プレート470上の熱伝導シート495に接触する。また、加熱部400Hの複数の支持ピン262の上端部がそれぞれ基板載置プレート210の上面よりも下方に位置する。さらに、シャッタ475が閉位置にある。この状態で、筐体410の開口部411(図12)を通して熱処理ユニットPHPに搬入された基板Wが冷却部400Cの複数の支持ピン462上に載置される。
次に、図16に示すように、搬送機構420の搬送アーム430が冷却部400Cの基板載置プレート470の上方の位置まで上昇するとともに、冷却部400Cの複数の支持ピン462が基板載置プレート470の上面よりも下方の位置まで下降する。それにより、基板Wが冷却部400Cの複数の支持ピン462から搬送アーム430に渡され、基板Wが複数の基板吸着シート440上に載置される。この状態で、図12の吸気装置490が動作することにより、基板Wの裏面が複数の基板吸着シート440により吸着保持される。また、加熱部400Hの複数の支持ピン262の上端部がそれぞれ基板載置プレート210の上面よりも上方の位置まで上昇する。さらに、シャッタ475が閉位置から開位置に移動する。
次に、図17に示すように、搬送アーム430が冷却部400Cの基板載置プレート470の上方の位置から加熱部400Hの基板載置プレート210の上方の位置まで移動し、図12の吸気装置490の動作が停止する。続いて、搬送アーム430が複数の支持ピン262の上端部よりも下方の位置まで下降する。それにより、図18に示すように、基板Wが加熱部400Hの複数の支持ピン262上に載置される。その後、搬送アーム430が冷却部400Cの基板載置プレート470の上方の位置まで移動する。
次に、図19に示すように、加熱部400Hの複数の支持ピン262が基板載置プレート210の上面よりも下方の位置まで下降する。それにより、基板Wが基板吸着シート220上に載置される。この状態で、図12の吸気装置230が動作することにより、基板Wの裏面が基板吸着シート220により吸着保持される。また、搬送アーム430が下降することにより、搬送アーム430が基板載置プレート470上の熱伝導シート495に接触する。それにより、搬送アーム430が基板載置プレート470上で冷却される。さらに、シャッタ475が開位置から閉位置に移動する。上記のように、基板Wが基板吸着シート220により吸着保持された状態で、図10の温度調整体251が発熱することにより基板Wが加熱される。
次に、図12の吸気装置230の動作が停止した後、図20に示すように、加熱部400Hの複数の支持ピン262の上端部が基板載置プレート210の上面よりも上方の位置まで上昇する。それにより、基板Wが加熱部400Hの複数の支持ピン262により支持される。また、搬送機構420の搬送アーム430が冷却部400Cの基板載置プレート470の上方の位置まで上昇する。さらに、シャッタ475が閉位置から開位置に移動する。
次に、図21に示すように、搬送アーム430が冷却部400Cの基板載置プレート470の上方の位置から加熱部400Hの基板載置プレート210の上方の位置まで移動する。続いて、搬送アーム430が加熱部400Hの複数の支持ピン262の上端部よりも上方の位置まで上昇する。それにより、基板Wが搬送アーム430により受け取られる。このとき、基板Wが複数の基板吸着シート440上に載置される。図12の吸気装置490が動作することにより、基板Wの裏面が基板吸着シート440により吸着保持される。その後、図22に示すように、搬送アーム430が冷却部400Cの基板載置プレート470の上方の位置まで移動する。
次に、図23に示すように、搬送アーム430が基板載置プレート470上の熱伝導シート495に接触するまで下降し、シャッタ475が開位置から閉位置に移動し、加熱部400Hの複数の支持ピン262が基板載置プレート210の上面よりも下方の位置まで下降する。この場合、搬送アーム430が基板載置プレート470上の熱伝導シート495に接触することにより、基板Wが搬送アーム430とともに基板載置プレート470上で冷却される。
最後に、図12の吸気装置490の動作が停止した後、図24に示すように、冷却部400Cの複数の支持ピン462の上端部が基板載置プレート470の上面よりも上方の位置まで上昇する。それにより、基板Wが冷却部400Cの複数の支持ピン462により支持される。この状態で、複数の支持ピン462上の基板Wが図示しない搬送機構により受け取られる。
上記のように、基板吸着シート220,440が基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を吸着保持する。したがって、図3の熱処理ユニットPHPにおいては、基板Wを保持する部材または基板Wを支持する部材が基板Wの端部に接触しない。それにより、汚染物質の発生および基板Wの端部への汚染物質の転写を防止しつつ、基板Wに温度処理を行うことが可能である。
また、基板吸着シート220,440により基板Wの裏面が吸着保持された状態で、基板Wに加熱処理および冷却処理が行われる。この場合、基板Wが変形することを防止しつつ、基板Wに均一な温度処理を行うことができる。
(10)裏面洗浄ユニット
(10−1)裏面洗浄ユニットの構成
図25は図2の裏面洗浄ユニットSD1bの平面図であり、図26は図2の裏面洗浄ユニットSD1bの側面図である。裏面洗浄ユニットSD1bは、筐体701を有する。筐体701の一側面には、裏面洗浄ユニットSD1bに基板Wを搬入および搬出するための開口部701sが形成されている。図25および図26では、筐体701が点線で示される。
筐体701の内部には、基板洗浄用筐体710が設けられている。基板洗浄用筐体710は直方体形状を有する。基板洗浄用筐体710の上面711の中央部には、基板Wの外形よりも大きい円形開口部712が形成されている。円形開口部712を挟んで対向するように、基板洗浄用筐体710の上面711上に昇降装置720,730が設けられている。
基板洗浄用筐体710内の下部に、モータ750が設けられている。モータ750の回転軸751は、モータ750から上方に向かって延びるように設けられている。回転軸751の軸心の延長線が基板洗浄用筐体710の円形開口部712の中心を通るように、モータ750が配置されている。回転軸751の上端部に略Y字形の洗浄ブラシ760が水平姿勢で取り付けられる。洗浄ブラシ760の中心が回転軸751の軸心上に位置する。洗浄ブラシ760は、その中心部から等角度間隔で3方向に延びる3本の棒状ブラシ761を含む。
また、基板洗浄用筐体710の内部には、回転軸751の軸心を中心とする仮想円c1上で回転軸751を取り囲むようにかつ上下方向に延びるように、3本の第1支持ピン722が設けられている。3本の第1支持ピン722の下端部が連結部材721にそれぞれ接続されている。連結部材721は、昇降装置720に取り付けられている。昇降装置720が動作することにより、連結部材721が3本の第1支持ピン722とともに上下方向に移動する。3本の第1支持ピン722の上端部に、3つの吸着部smがそれぞれ設けられている。各吸着部smには、樹脂製のチューブSLの一端が接続されている。各チューブSLの他端は基板洗浄用筐体710内に設けられた吸気装置740aに接続されている。
また、基板洗浄用筐体710の内部には、回転軸751の軸心を中心とする仮想円c2上で回転軸751を取り囲むようにかつ上下方向に延びるように、3本の第2支持ピン732が設けられている。図25に示すように、仮想円c2の直径は仮想円c1の直径よりも大きく、基板Wの直径よりも小さい。3本の第2支持ピン732の下端部が連結部材731にそれぞれ接続されている。連結部材731は、昇降装置730に取り付けられている。昇降装置730が動作することにより、連結部材731が3本の第2支持ピン732とともに上下方向に移動する。3本の第2支持ピン732の上端部に、3つの吸着部smがそれぞれ設けられている。各吸着部smには、樹脂製のチューブSLの一端が接続されている。各チューブSLの他端は基板洗浄用筐体710内に設けられた吸気装置740bに接続されている。なお、図26および後述する図27以降の図面では、3本の第1支持ピン722および3本の第2支持ピン732を容易に識別できるように、連結部材721および3本の第1支持ピン722がハッチングで示される。
さらに、基板洗浄用筐体710の内部には、下方から円形開口部712の中心に向かうように上下方向に対して傾斜して配置された3つの洗浄液噴射ノズル770が設けられている。3つの洗浄液噴射ノズル770は、回転軸751の軸心に対して等角度間隔で配置されている。3つの洗浄液噴射ノズル770は、図示しない洗浄液供給系にそれぞれ接続されている。本例では、洗浄液噴射ノズル770には、純水等の洗浄液が供給される。
(10−2)裏面洗浄ユニットの動作
図25および図26の裏面洗浄ユニットSD1bの動作について説明する。図27〜図33は、裏面洗浄ユニットSD1bの動作を示す平面図および側面図である。図27〜図33の各々においては、(a)に裏面洗浄ユニットSD1bの平面図が示され、(b)に裏面洗浄ユニットSD1bの側面図が示される。
図27〜図33では、図25および図26の筐体701の図示は省略する。裏面洗浄ユニットSD1bの側面図においては、図25および図26の昇降装置720,730および基板洗浄用筐体710を点線で示す。
初期状態では、昇降装置720が動作することにより、連結部材721が上昇し、3本の第1支持ピン722の3つの吸着部smがそれぞれ洗浄ブラシ760の上方の位置まで上昇する。一方、3本の第2支持ピン732の3つの吸着部smはそれぞれ洗浄ブラシ760の下方の位置で保持される。この状態で、図27(a),(b)に示すように、筐体701の開口部701s(図26)を通して裏面洗浄ユニットSD1bに搬入された基板Wが3本の第1支持ピン722の3つの吸着部sm上に載置される。図26の吸気装置740aが動作すると、基板Wの裏面が3本の第1支持ピン722の3つの吸着部smにより吸着保持される。図27(a)では、基板Wの裏面における3本の第1支持ピン722の3つの吸着部smとの接触部分が符号p1で示される。
次に、昇降装置720が動作することにより、図28に示すように、基板Wの裏面が洗浄ブラシ760に接触する高さまで3本の第1支持ピン722が下降する。図28(a)では、基板Wの裏面における洗浄ブラシ760との接触部分が符号caで示される。
次に、図29に示すように、3つの洗浄液噴射ノズル770から基板Wの裏面に向かって洗浄液(本例では、純水)が噴射される。その後、モータ750が動作することにより、洗浄ブラシ760が回転軸751の軸心を中心として所定角度回転する。本例のように、洗浄ブラシ760が、等角度間隔で3方向に延びる3本の棒状ブラシ761を含む場合、所定角度は例えば60°よりも大きい角度に設定される。このようにして、基板Wの裏面に洗浄液が供給されつつ、基板Wの裏面における一部領域が洗浄ブラシ760により物理的に洗浄される。
次に、基板Wへの洗浄液の噴射が停止された後、昇降装置730が動作することにより、図30に示すように、3本の第2支持ピン732の3つの吸着部smが基板Wの裏面に接触するまで3本の第2支持ピン722が上昇する。その後、図26の吸気装置740bが動作すると、基板Wの裏面が3本の第2支持ピン732の3つの吸着部smにより吸着保持される。図30(a)では、基板Wの裏面における3本の第2支持ピン732の3つの吸着部smとの接触部分が符号p2で示される。
次に、図26の吸気装置740aの動作が停止した後、昇降装置720が動作することにより、図31に示すように、3本の第1支持ピン722の3つの吸着部smがそれぞれ洗浄ブラシ760の下方の位置まで下降する。
次に、図32に示すように、3つの洗浄液噴射ノズル770から基板Wの裏面に向かって洗浄液(本例では、純水)が噴射される。その後、モータ750が動作することにより、洗浄ブラシ760が回転軸751の軸心を中心として再度所定角度(本例では60°よりも大きい角度)回転する。このようにして、基板Wの裏面に洗浄液が供給されつつ、基板Wの裏面における他の領域が洗浄ブラシ760により物理的に洗浄される。
次に、基板Wへの洗浄液の噴射が停止された後、昇降装置730が動作することにより、図33に示すように、3本の第2支持ピン732の3つの吸着部smが洗浄ブラシ760の上方の位置まで上昇する。続いて、図26の吸気装置740bの動作が停止した後、3本の第2支持ピン732上で支持された基板Wが図示しない搬送機構により受け取られる。
上記のように、3つの吸着部smにより基板Wの裏面が吸着保持された状態で、基板Wが回転することなく基板Wの裏面全体が洗浄される。したがって、裏面洗浄ユニットSD1bにおいては、基板Wを保持する部材または基板Wを支持する部材が基板Wの端部に接触しない。それにより、汚染物質の発生および基板Wの端部への汚染物質の転写を防止しつつ、基板Wの裏面を洗浄することが可能である。
また、上記のように、本実施の形態では、レジスト膜およびレジストカバー膜が形成され、所定の熱処理が行われた後、露光装置15による露光処理前に基板Wの裏面が洗浄される。それにより、基板Wの他面に汚染物質が付着することに起因するデフォーカスの発生が防止される。
(11)基板の周縁部および端部
図34は、本発明の一実施の形態において定義される基板Wの周縁部および端部を説明するための図である。図34(a),(b),(c)には、互いに異なる複数種類の基板Wの一部拡大側面図が示される。
本実施の形態においては、基板Wの主面および裏面の端から内側に向かって一定幅dの領域を基板Wの周縁部と呼ぶ。また、基板Wの端部とは、図34(a),(b),(c)に太い実線で示すように、基板Wの主面および裏面の周縁部を除く基板Wの端面をいう。
図34(a)の基板Wは、2つの傾斜端面を有する。一方の傾斜端面は基板Wの主面の端から下方に傾斜し、他方の傾斜端面は基板Wの裏面の端から上方に傾斜する。この場合、基板Wの端部は2つの傾斜端面からなる。
図34(b)の基板Wは、2つの傾斜端面および1つの鉛直端面を有する。一方の傾斜端面は基板Wの主面の端から下方に傾斜し、他方の傾斜端面は基板Wの裏面の端から上方に傾斜する。2つの傾斜端面の間に基板Wの主面および裏面に直交する方向に延びる鉛直端面が形成されている。この場合、基板Wの端部は2つの傾斜端面および1つの鉛直端面からなる。
図34(c)の基板Wは、基板Wの主面の端から裏面の端にかけて上下方向に湾曲する湾曲端面を含む。この場合、基板Wの端部は湾曲端面からなる。
(12)本実施の形態の効果
上記のように、基板処理装置100が備える全ての搬送機構115,127,128,137,138,141,142,146,420の各々は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を保持しつつ基板Wを搬送する。
また、基板処理装置100が備える複数の塗布処理ユニット129および複数の現像処理ユニット139の各々は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を保持しつつ基板Wの主面に処理液を供給する。
また、基板処理装置100が備える複数の熱処理ユニットPHP、複数の密着強化処理ユニットPAHP、複数の冷却ユニットCPおよび複数の載置兼冷却部P−CPの各々は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を保持しつつ基板Wに温度処理を行う。
また、基板処理装置100が備える複数のエッジ露光部EEWの各々は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を保持しつつ基板Wの主面にエッジ露光処理を行う。
また、基板処理装置100が備える基板載置部PASS1〜PASS9および載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2の各々は、基板Wの端部に接触することなく基板Wの裏面を支持する。
このように、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、基板Wを保持する部材または基板Wを支持する部材が基板Wの端部に接触しない。それにより、基板Wの保持部材または支持部材が基板Wの端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、基板Wの端部に汚染物質が転写することが防止される。その結果、基板Wの端部が汚染することに起因する基板の処理不良の発生が防止される。
(13)他の実施の形態
(13−1)上記実施の形態では、裏面洗浄ユニットSD1bに3本の第1支持ピン722および3本の第2支持ピン732が設けられる例を説明した。これに限らず、裏面洗浄ユニットSD1bには4本または5本の第1支持ピン722が設けられてもよい。また、裏面洗浄ユニットSD1bには4本または5本の第2支持ピン732が設けられてもよい。この場合、洗浄ブラシ760は第1支持ピン722および第2支持ピン732の数に対応する数の棒状ブラシ761を含むことが好ましい。
(13−2)上記実施の形態に係る裏面洗浄ユニットSD1bにおいては、洗浄ブラシ760が回転することにより、基板Wが回転することなく基板Wの裏面全体が洗浄される。これに限らず、3本の第1支持ピン722および3本の第2支持ピン732が円形開口部712の中心を通る鉛直軸の周りで回転可能に構成されてもよい。この場合、洗浄ブラシ760が回転する代わりに3本の第1支持ピン722および3本の第2支持ピン732を回転させることにより、基板Wを洗浄ブラシ760に対して相対的に移動させることができる。それにより、洗浄ブラシ760を回転させることなく基板Wを回転させることにより、基板Wの裏面を洗浄することができる。
(13−3)上記実施の形態に係る基板処理装置100においては、複数の洗浄乾燥処理ユニットSD1a、複数の裏面洗浄ユニットSD1bおよび複数の洗浄乾燥処理ユニットSD2がインターフェイスブロック14に設けられる。これに限らず、複数の洗浄乾燥処理ユニットSD1a、複数の裏面洗浄ユニットSD1bおよび複数の洗浄乾燥処理ユニットSD2のうちの一部または全てが、第1の処理ブロック12および第2の処理ブロック13のうちの少なくとも一方に設けられてもよい。
(13−4)上記実施の形態に係る基板処理装置100は、基板Wの端部を洗浄する端部洗浄機構を含まない。これに限らず、基板処理装置100は、基板Wの端部を洗浄する端部洗浄機構を含んでもよい。さらに、端部洗浄機構は、基板Wの端部に接触することにより基板Wの端部を洗浄する洗浄具(例えば洗浄ブラシ)を有してもよい。この場合、基板処理装置100においては、洗浄具による洗浄後の基板Wの端部に、基板Wを保持するための部材または基板Wを支持するための部材が接触しない。したがって、基板Wの端部がより清浄に保たれる。
(13−5)上記実施の形態では、塗布処理室32,34において、塗布処理ユニット129により基板W上にレジストカバー膜が形成されるが、塗布処理室21,23において、耐水性を有するレジスト膜が形成される場合には、塗布処理室32,34において、レジストカバー膜が形成されなくてもよい。
その場合、エッジ露光部EEWにおいて、基板Wの表面状態としてレジスト膜の状態が検査される。
なお、基板W上にレジストカバー膜が形成されない場合には、塗布処理室32,34が設けられなくてもよく、または、塗布処理室32,34において、レジスト膜の形成または現像処理等の他の処理が行われてもよい。
(13−6)上記実施の形態に係る基板処理装置100においては、インデクサブロック11に設けられる制御部114が、基板処理装置100内の各構成要素を制御する。これに限らず、基板処理装置100には、ブロック毎にそのブロック内の1または複数の搬送機構および複数のユニットの動作を制御するためのブロック制御部が設けられてもよい。この場合、複数の搬送機構115,127,128,137,138,141,142,146,420、複数の塗布処理ユニット129、複数の現像処理ユニット139、複数の熱処理ユニットPHP、複数の密着強化処理ユニットPAHP、複数の冷却ユニットCP、複数の載置兼冷却部P−CPおよび複数のエッジ露光部EEWの各々は、対応するブロック制御部により制御される。
(13−7)上記実施の形態では、液浸法により基板Wの露光処理を行う露光装置15が基板処理装置100の外部装置として用いられるが、これに限らず、液体を用いずに基板Wの露光処理を行う露光装置が基板処理装置100の外部装置として用いられてもよい。
(13−8)上記実施の形態では、密着強化処理ユニットPAHP、冷却ユニットCPおよび熱処理ユニットPHPに、基板Wを保持する構成要素の一例として基板Wの裏面を吸着保持する基板吸着シート220が用いられる。これに限らず、密着強化処理ユニットPAHP、冷却ユニットCPおよび熱処理ユニットPHPにおいては、基板載置プレート210上に基板吸着シート220を設ける代わりに、基板載置プレート210上に複数の突起部材を設けてもよい。この場合、基板載置プレート210上の複数の突起部材により、基板Wの裏面が吸着されることなく基板Wが支持される。
(14)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記の実施の形態では、基板Wが基板の例であり、基板Wの主面が一面の例であり、基板Wの裏面が他面の一例であり、基板処理装置100が基板処理装置の例であり、レジスト膜の塗布液および現像液が処理液の例であり、塗布処理ユニット129および現像処理ユニット139の各々が処理液供給ユニットの例であり、密着強化処理ユニットPAHPおよび冷却ユニットCPの各々が請求項1〜8および10の温度処理ユニットの例である。
また、搬送機構127,128,137,138のハンドH1,H2の各々が第1の保持部の例であり、搬送機構127,128,137,138の各々が第1の搬送装置の例であり、制御部114が制御部の例であり、スピンチャック25,35の各々が第2の保持部の例であり、ノズル28およびスリットノズル38の各々が液供給機構の例である。
また、密着強化処理ユニットPAHPおよび冷却ユニットCPの基板吸着シート220が請求項1〜8および10の第3の保持部の例であり、温度処理装置250が温度処理装置の例であり、ハンドH1〜H8の吸着部sm、スピンチャック25,35および基板吸着シート220の各々が吸着保持機構の例である。
また、塗布処理ユニット129が一の処理液供給ユニットの例であり、現像処理ユニット139が他の処理液供給ユニットの例であり、第1の処理ブロック12および第2の処理ブロック13が処理部の例であり、インデクサブロック11が搬入搬出部の例であり、インターフェイスブロック14が受け渡し部の例であり、露光装置15が露光装置の例であり、裏面洗浄ユニットSD1bが洗浄ユニットの例であり、複数の第1支持ピン722、複数の第2支持ピン732およびそれらに設けられた複数の吸着部smが請求項1〜8の第4の保持部の例であり、モータ750、回転軸751および洗浄ブラシ760が洗浄機構の例である。
また、図27〜図30に符号p1で示される基板Wの裏面における第1支持ピン722の吸着部smとの接触部分が第1の部分の例であり、図30〜図33に符号p2で示される基板Wの裏面における第2支持ピン732の吸着部smとの接触部分が第2の部分の例であり、複数の第1支持ピン722およびそれらに設けられた複数の吸着部smが第1の吸着保持機構の例であり、複数の第2支持ピン732およびそれらに設けられた複数の吸着部smが第2の吸着保持機構の例である。
また、吸気装置740a,740bが切替機構の例であり、洗浄ブラシ760が洗浄具の例であり、モータ750および回転軸751が洗浄具移動機構の例であり、搬送機構141,142,146が第2の搬送装置の例であり、ハンドH3〜H8が第5の保持部の例であり、熱処理ユニットPHPが請求項9および11の温度処理ユニットの例である。
また、冷却部400Cが冷却部の例であり、加熱部400Hが加熱部の例であり、搬送アーム430および複数の基板吸着シート440が請求項9および11のの保持部の例であり、搬送機構420が請求項9のの搬送装置の例であり、基板載置プレート470が冷却装置の例であり、加熱部400Hの基板吸着シート220が請求項9および11のの保持部の例であり、加熱部400Hの温度処理装置250が加熱装置の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
(15)参考形態
(1)第1の参考形態に係る基板処理装置は、一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置であって、基板の一面に処理液を供給する1または複数の処理液供給ユニットと、1または複数の処理液供給ユニットによる処理液の供給前または処理液の供給後の基板に温度処理を行う第1の温度処理ユニットと、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第1の保持部を有し、第1の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第1の搬送装置と、1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと第1の温度処理ユニットとの間で基板が搬送されるように第1の搬送装置を制御する制御部とを備え、1または複数の処理液供給ユニットの各々は、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第2の保持部と、第2の保持部により保持された基板の一面に感光性膜の塗布液または現像液を処理液として供給する液供給機構とを含み、第1の温度処理ユニットは、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第3の保持部と、第3の保持部により保持された基板に温度処理を行う第1の温度処理装置とを含むものである。
その基板処理装置においては、1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと第1の温度処理ユニットとの間で、第1の搬送装置により基板が搬送される。第1の搬送装置による基板の搬送時には、第1の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。1または複数の処理液供給ユニットの各々においては、第2の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板の一面に処理液が供給される。第1の温度処理ユニットにおいては、第3の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板に温度処理が行われる。
このように、第1の搬送装置による基板の搬送時、1または複数の処理液供給ユニットによる基板の一面への処理液の供給時、および第1の温度処理ユニットによる基板の温度処理時に、第1、第2および第3の保持部が基板の端部に接触しない。それにより、基板を保持するための部材が基板の端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、第1、第2および第3の保持部から基板の端部への汚染物質の転写が防止される。その結果、基板の端部が汚染することに起因する基板の処理不良の発生が防止される。
(2)第1の保持部、第2の保持部および第3の保持部の各々は、基板の他面を吸着する吸着保持機構を有してもよい。
この場合、第1の保持部、第2の保持部および第3の保持部の各々は、単純な構成で基板の端部に接触することなく基板の他面を保持することが可能になる。
(3)1または複数の処理液供給ユニットは、複数の処理液供給ユニットを含み、複数の処理液供給ユニットのうち一の処理液供給ユニットの液供給機構は、基板の一面に感光性膜の塗布液を供給するように構成され、複数の処理液供給ユニットのうち他の処理液供給ユニットの液供給機構は、基板の一面に現像液を供給するように構成されてもよい。
この場合、一の処理液供給ユニットの液供給機構により基板の一面に感光性膜の塗布液が供給され、基板の一面上に感光性膜の形成処理が行われる。基板の一面上に形成された感光性膜が露光された後、他の処理液供給ユニットの液供給機構により基板の一面に現像液が供給される。それにより、基板に現像処理が行われる。
本参考形態の構成によれば、フォトリソグラフィにおける感光性膜の形成処理および基板の現像処理を、基板の端部の汚染を防止しつつ基板処理装置内で並行して行うことが可能になる。
(4)基板処理装置は、複数の処理液供給ユニット、第1の温度処理ユニットおよび第1の搬送装置を含む処理部と、処理部の一端部に隣接するように設けられ、処理部に対して基板を搬入および基板を搬出するように構成された搬入搬出部と、処理部の他端部と基板に露光処理を行う露光装置との間に配置され、処理部と露光装置との間で基板の受け渡しを行うように構成された受け渡し部とを備えてもよい。
この場合、搬入搬出部から処理部に基板が搬入される。処理部においては、一の処理液供給ユニットにより基板の一面上に感光性膜が形成される。感光性膜が形成された基板が受け渡し部により処理部から受け取られ、露光装置に渡される。露光装置においては、端部が清浄に保たれた基板の感光性膜に露光処理が行われる。露光処理後の基板が受け渡し部により露光装置から受け取られ、処理部に渡される。処理部においては、他の処理液供給ユニットにより露光処理後の基板の一面上に現像液が供給され、感光性膜が現像される。現像後の基板が処理部から搬入搬出部に搬出される。
このように、基板の端部が清浄に保たれた状態で露光処理前の感光性膜の形成および露光処理後の感光性膜の現像が円滑に行われる。
(5)処理部および受け渡し部の少なくとも一方は、基板の他面を洗浄する1または複数の洗浄ユニットを含み、1または複数の洗浄ユニットの各々は、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第4の保持部と、第4の保持部により保持された基板の他面を洗浄する洗浄機構とを含んでもよい。
この場合、1または複数の洗浄ユニットの各々においては、第4の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板の他面が洗浄される。それにより、基板の他面の洗浄時に、基板を保持するための部材が基板の端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、第4の保持部から基板の端部への汚染物質の転写が防止される。
(6)第4の保持部は、基板の他面における第1の部分を吸着する第1の吸着保持機構と、基板の他面における第1の部分とは異なる第2の部分を吸着する第2の吸着保持機構とを含み、洗浄機構は、第1の吸着保持機構により基板が保持されかつ第2の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第1の部分を除く領域を洗浄するように構成されるとともに、第2の吸着保持機構により基板が保持されかつ第1の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第2の部分を除く領域を洗浄するように構成されてもよい。
この場合、1または複数の洗浄ユニットの各々においては、第1の吸着保持機構により基板の他面の第1の部分が保持されかつ第2の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第1の部分を除く領域が洗浄される。また、第2の吸着保持機構により基板の他面の第2の部分が保持されかつ第1の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の他面における第2の部分を除く領域が洗浄される。
このように、基板の他面における第1の部分を除く領域と基板の他面における第2の部分を除く領域とを順に洗浄することにより、基板の他面を保持しつつ基板の他面全体を洗浄することが可能となる。
(7)1または複数の洗浄ユニットの各々は、第1の吸着保持機構を第1の部分を吸着する吸着状態と第1の部分の吸着を解除する解除状態とに切り替えるとともに、第2の吸着保持機構を第2の部分を吸着する吸着状態と第2の部分の吸着を解除する解除状態とに切り替える切替機構をさらに含んでもよい。
この場合、切替機構により、第1の吸着保持機構が吸着状態と解除状態とに切り替えられ、第2の吸着保持機構が吸着状態と解除状態とに切り替えられる。それにより、基板の他面における第1の部分を除く領域と基板の他面における第2の部分を除く領域とを円滑に洗浄することが可能になる。
(8)洗浄機構は、基板の他面に接触可能に構成された洗浄具と、洗浄具を基板の他面に接触させるとともに、第1または第2の吸着保持機構により保持される基板に対して洗浄具を相対的に移動させる洗浄具移動機構を含んでもよい。
この場合、第1または第2の吸着保持機構により基板の他面が保持された状態で、基板の他面に洗浄具が接触する。また、第1または第2の吸着保持機構に対して洗浄具が相対的に移動する。それにより、基板の端部を保持することなくかつ基板を移動させることなく基板の他面を洗浄具により物理的に洗浄することが可能になる。
(9)1または複数の洗浄ユニットの各々は、露光装置による露光処理前の基板の他面を洗浄するように構成されてもよい。
この場合、露光装置による露光処理前の基板の他面が洗浄されることにより、基板の他面に汚染物質が付着することに起因するデフォーカスの発生が防止される。
(10)受け渡し部は、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第5の保持部を有し、第5の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第2の搬送装置を含み、制御部は、処理部と露光装置との間で基板が搬送されるように第2の搬送装置を制御してもよい。
この場合、受け渡し部においては、処理部と露光装置との間で、第2の搬送装置により基板が搬送される。第2の搬送装置による基板の搬送時には、第5の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。
それにより、受け渡し部における基板の搬送時に、基板を保持するための部材が基板の端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、第5の保持部から基板の端部への汚染物質の転写が防止される。
(11)第5の保持部は、基板の他面を吸着する吸着保持機構を有してもよい。
この場合、第5の保持部は、単純な構成で基板の端部に接触することなく基板の他面を保持することが可能になる。
(12)基板処理装置は、1または複数の処理液供給ユニットによる処理液の供給前または処理液の供給後の基板に温度処理を行う第2の温度処理ユニットをさらに備え、第2の温度処理ユニットは、基板に冷却処理を行う冷却部と、基板に加熱処理を行う加熱部と、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第6の保持部を有し、第6の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第3の搬送装置とを含み、冷却部は、第6の保持部に接触することにより第6の保持部により保持される基板に冷却処理を行う冷却装置を含み、加熱部は、基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する第7の保持部と、第7の保持部により保持される基板に加熱処理を行う加熱装置とを含み、制御部は、基板を保持する第6の保持部が冷却装置に接触するように第3の搬送装置を制御するとともに、第6の保持部により保持される基板を冷却部と加熱部との間で搬送し、第6の保持部と加熱部の第7の保持部との間で基板の受け渡しが行われるように第3の搬送装置を制御してもよい。
この場合、第2の温度処理ユニットにおいては、第3の搬送装置の第6の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。基板を保持する第6の保持部が移動することにより、冷却部と加熱部との間で基板が搬送される。
冷却部においては、基板を保持する第6の保持部が冷却部の冷却装置に接触することにより、基板に冷却処理が行われる。加熱部においては、第6の保持部と第7の保持部との間で基板の受け渡しが行われる。基板が第6の保持部から第7の保持部に渡されることにより、第7の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。第7の保持部が基板の他面を保持する状態で、基板に加熱処理が行われる。
このように、第2の温度処理ユニットにおいては、冷却部と加熱部との間で基板が搬送されることにより、基板の冷却処理および加熱処理を連続的に行うことができる。また、第3の搬送装置による基板の搬送時、冷却部による基板の冷却処理時および加熱部による加熱処理時に、第6および第7の保持部が基板の端部に接触しない。それにより、基板の端部における汚染物質の発生および基板の端部への汚染物質の転写を防止しつつ、基板の冷却処理および加熱処理を迅速に行うことが可能になる。
(13)第2の参考形態に係る基板処理方法は、一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置を用いた基板処理方法であって、第1の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を保持するとともに、第1の保持部を移動させることにより1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットとの間で基板を搬送するステップと、1または複数の処理液供給ユニットの各々において、第2の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を保持するとともに、第2の保持部により保持された基板の一面に感光性膜の塗布液または現像液を処理液として供給するステップと、温度処理ユニットにおいて、第3の保持部により基板の端部に接触することなく基板の他面を保持するとともに、第3の保持部により保持された基板に温度処理を行うステップとを備えるものである。
その基板処理方法においては、1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと第1の温度処理ユニットとの間で、基板が搬送される。基板の搬送時には、第1の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する。1または複数の処理液供給ユニットの各々においては、第2の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板の一面に処理液が供給される。温度処理ユニットにおいては、第3の保持部が基板の端部に接触することなく基板の他面を保持する状態で、基板に温度処理が行われる。
このように、基板の搬送時、1または複数の処理液供給ユニットによる基板の一面への処理液の供給時、および温度処理ユニットによる基板の温度処理時に、第1、第2および第3の保持部が基板の端部に接触しない。それにより、基板を保持するための部材が基板の端部に接触することに起因して汚染物質が発生することが防止される。また、第1、第2および第3の保持部から基板の端部への汚染物質の転写が防止される。その結果、基板の端部が汚染することに起因する基板の処理不良の発生が防止される。
本発明は、種々の基板の処理に有効に利用することができる。
11 インデクサブロック
12 第1の処理ブロック
13 第2の処理ブロック
14 インターフェイスブロック
15 露光装置
25,35,41,98 スピンチャック
28,42 ノズル
38 スリットノズル
100 基板処理装置
114 制御部
116,H1〜H8 ハンド
115,127,128,137,138,141,142,146,420 搬送機構
129 塗布処理ユニット
139 現像処理ユニット
220,440 基板吸着シート
230,490,740a,740b,HS 吸気装置
250 温度処理装置
400C 冷却部
400H 加熱部
410,701 筐体
430 搬送アーム
470 基板載置プレート
260,460,720,730 昇降装置
722 第1支持ピン
732 第2支持ピン
750 モータ
751 回転軸
760 洗浄ブラシ
770 洗浄液噴射ノズル
CP 冷却ユニット
EEW エッジ露光部
P−CP 載置兼冷却部
P−BF1,P−BF2 載置兼バッファ部
PASS1〜PASS9 基板載置部
PAHP 密着強化処理ユニット
PHP 熱処理ユニット
sm 吸着部
SD1a,SD2 洗浄乾燥処理ユニット
SD1b 裏面洗浄ユニット
W 基板

Claims (11)

  1. 一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置であって、
    基板の前記一面に処理液を供給する1または複数の処理液供給ユニットと、
    前記1または複数の処理液供給ユニットによる前記処理液の供給前または前記処理液の供給後の基板に温度処理を行う温度処理ユニットと、
    基板の前記他面を洗浄する1または複数の洗浄ユニットと、
    基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持する第1の保持部を有し、前記第1の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第1の搬送装置と、
    前記1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと前記温度処理ユニットと前記1または複数の洗浄ユニットのいずれかとの間で基板が搬送されるように前記第1の搬送装置を制御する制御部とを備え、
    前記1または複数の処理液供給ユニットの各々は、
    基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持する第2の保持部と、
    前記第2の保持部により保持された基板の前記一面に感光性膜の塗布液または現像液を前記処理液として供給する液供給機構とを含み、
    記温度処理ユニットは、
    基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持する第3の保持部と、
    前記第3の保持部により保持された基板に温度処理を行う温度処理装置とを含み、
    前記1または複数の洗浄ユニットの各々は、
    基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持する第4の保持部と、
    前記第4の保持部により保持された基板の前記他面を洗浄する洗浄機構とを含み、
    前記第4の保持部は、
    基板の前記他面における第1の部分を吸着する第1の吸着保持機構と、
    基板の前記他面における前記第1の部分とは異なる第2の部分を吸着する第2の吸着保持機構とを含み、
    前記洗浄機構は、
    基板の前記他面に接触可能に構成された洗浄具と、
    前記洗浄具を基板の前記他面に接触させるとともに、前記第1または第2の吸着保持機構により保持される基板に対して前記洗浄具を相対的に移動させる洗浄具移動機構とを含み、
    前記第1の部分は、基板の中心を除いて基板の第1の半径方向の線上に位置し、
    前記第2の部分は、基板の中心を除いて基板の前記第1の半径方向とは異なる第2の半径方向の線上に位置し、
    前記洗浄具は、基板の半径方向に延びかつ前記他面における基板の中心から外周端部にかけて同時に接触可能に構成され、
    前記洗浄具移動機構は、前記洗浄具を基板の前記他面に接触させるとともに、前記第1または第2の吸着保持機構により保持される基板に対して前記洗浄具を基板の中心を通る軸の周りで相対的に回転させることにより、前記第1の吸着保持機構により基板が保持されかつ前記第2の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の前記他面における前記第1の部分を除く領域を前記洗浄具により洗浄し、前記第2の吸着保持機構により基板が保持されかつ前記第1の吸着保持機構により基板が保持されない状態で基板の前記他面における前記第2の部分を除く領域を前記洗浄具により洗浄するように構成された、基板処理装置。
  2. 前記1または複数の洗浄ユニットの各々は、
    前記第1の吸着保持機構を前記第1の部分を吸着する吸着状態と前記第1の部分の吸着を解除する解除状態とに切り替えるとともに、前記第2の吸着保持機構を前記第2の部分を吸着する吸着状態と前記第2の部分の吸着を解除する解除状態とに切り替える切替機構をさらに含む、請求項記載の基板処理装置。
  3. 前記第1の保持部、前記第2の保持部および前記第3の保持部の各々は、
    基板の前記他面を吸着する吸着保持機構を有する、請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記1または複数の処理液供給ユニットは、複数の処理液供給ユニットを含み、
    前記複数の処理液供給ユニットのうち一の処理液供給ユニットの液供給機構は、基板の前記一面に感光性膜の塗布液を供給するように構成され、
    前記複数の処理液供給ユニットのうち他の処理液供給ユニットの液供給機構は、基板の前記一面に現像液を供給するように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記複数の処理液供給ユニット、前記温度処理ユニットおよび前記第1の搬送装置を含む処理部と、
    前記処理部の一端部に隣接するように設けられ、前記処理部に対して基板を搬入および基板を搬出するように構成された搬入搬出部と、
    前記処理部の他端部と基板に露光処理を行う露光装置との間に配置され、前記処理部と前記露光装置との間で基板の受け渡しを行うように構成された受け渡し部とを備え、
    前記処理部および前記受け渡し部の少なくとも一方は、前記1または複数の洗浄ユニットを含む、請求項記載の基板処理装置。
  6. 前記1または複数の洗浄ユニットの各々は、前記露光装置による露光処理前の基板の前記他面を洗浄するように構成された、請求項記載の基板処理装置。
  7. 前記受け渡し部は、
    基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持する第5の保持部を有し、前記第5の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第2の搬送装置を含み、
    前記制御部は、前記処理部と前記露光装置との間で基板が搬送されるように前記第2の搬送装置を制御する、請求項5または6記載の基板処理装置。
  8. 前記第5の保持部は、基板の前記他面を吸着する吸着保持機構を有する、請求項記載の基板処理装置。
  9. 一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置であって、
    基板の前記一面に処理液を供給する1または複数の処理液供給ユニットと、
    記1または複数の処理液供給ユニットによる前記処理液の供給前または前記処理液の供給後の基板に温度処理を行う温度処理ユニットと、
    基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持する第1の保持部を有し、前記第1の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第1の搬送装置と、
    前記1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと前記温度処理ユニットとの間で基板が搬送されるように前記第1の搬送装置を制御する制御部とを備え、
    前記1または複数の処理液供給ユニットの各々は、
    基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持する第2の保持部と、
    前記第2の保持部により保持された基板の前記一面に感光性膜の塗布液または現像液を前記処理液として供給する液供給機構とを含み、
    前記温度処理ユニットは、
    基板に冷却処理を行う冷却部と、
    基板に加熱処理を行う加熱部と、
    基板の端部に接触することなく基板の前記他面を吸着して保持する第の保持部を有し、前記第の保持部を移動させることにより基板を搬送するように構成された第の搬送装置とを含み、
    前記冷却部は、
    前記第の保持部に接触することにより前記第の保持部により保持される基板に冷却処理を行う冷却装置を含み、
    前記加熱部は、
    基板の端部に接触することなく基板の前記他面を吸着して保持する第の保持部と、
    前記第の保持部により保持される基板に加熱処理を行う加熱装置とを含み、
    前記制御部は、
    基板を保持する前記第の保持部が前記冷却装置に接触するように前記第の搬送装置を制御するとともに、前記第の保持部により保持される基板を前記冷却部と前記加熱部との間で搬送し、前記第の保持部と前記加熱部の前記第の保持部との間で基板の受け渡しが行われるように前記第の搬送装置を制御する、基板処理装置。
  10. 一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置を用いた基板処理方法であって、
    第1の保持部により基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持するとともに、前記第1の保持部を移動させることにより1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットと1または複数の洗浄ユニットとの間で基板を搬送するステップと、
    前記1または複数の処理液供給ユニットの各々において、第2の保持部により基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持するとともに、前記第2の保持部により保持された基板の前記一面に感光性膜の塗布液または現像液を処理液として供給するステップと、
    前記温度処理ユニットにおいて、第3の保持部により基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持するとともに、前記第3の保持部により保持された基板に温度処理を行うステップと
    前記1または複数の洗浄ユニットの各々において、基板の前記他面における基板の中心を除いて基板の第1の半径方向の線上に位置する第1の部分を基板の端部に接触することなく吸着して保持するとともに、基板の半径方向に延びかつ前記他面における基板の中心から外周端部にかけて同時に接触可能に構成された洗浄具を基板の前記他面に接触させつつ前記第1の部分が保持される基板に対して前記洗浄具を基板の中心を通る軸の周りで相対的に回転させることにより、基板の前記他面における前記第1の部分を除く領域を前記洗浄具により洗浄するステップと、
    前記1または複数の洗浄ユニットの各々において、基板の前記他面における基板の中心を除いて基板の前記第1の半径方向とは異なる第2の半径方向の線上に位置する第2の部分を基板の端部に接触することなく吸着して保持するとともに、前記洗浄具を基板の前記他面に接触させつつ前記第2の部分が保持される基板に対して前記洗浄具を基板の中心を通る軸の周りで相対的に回転させることにより、基板の前記他面における前記第2の部分を除く領域を前記洗浄具により洗浄するステップとを含む、基板処理方法。
  11. 一面および他面を有する基板に所定の処理を行う基板処理装置を用いた基板処理方法であって、
    第1の保持部により基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持するとともに、前記第1の保持部を移動させることにより1または複数の処理液供給ユニットのいずれかと温度処理ユニットとの間で基板を搬送するステップと、
    前記1または複数の処理液供給ユニットの各々において、第2の保持部により基板の端部に接触することなく基板の前記他面を保持するとともに、前記第2の保持部により保持された基板の前記一面に感光性膜の塗布液または現像液を処理液として供給するステップと、
    前記温度処理ユニットにおいて、前記1または複数の処理液供給ユニットによる前記処理液の供給前または前記処理液の供給後の基板に温度処理を行うステップとを含み、
    前記基板に温度処理を行うステップは、
    第3の保持部により基板の端部に接触することなく基板の前記他面を吸着して保持するとともに、前記第3の保持部を移動させることにより冷却部と加熱部との間で基板を搬送するステップと、
    前記冷却部において、前記第3の保持部を冷却装置に接触させることにより前記第3の保持部により保持される基板に冷却処理を行うステップと、
    前記加熱部において、第4の保持部により基板の端部に接触することなく基板の前記他面を吸着して保持するとともに、前記第4の保持部により保持される基板に加熱処理を行うステップと、
    前記加熱部において、前記第3の保持部と前記第4の保持部との間で基板の受け渡しを行うステップとを含む、基板処理方法。
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