JP6001866B2 - ベビーシューズ - Google Patents
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Description
このような、ベビーシューズは、通常、乳幼児の足を覆うアッパー部を有し、このアッパー部には、乳幼児が足を挿入するための履き口部が形成されていると共に、この履き口部からアッパー部の爪先側に向かって延びるように形成されている足挿入用開口部を備えている。
このため、乳幼児はその足をベビーシューズ内に挿入させやすい構成となっている。
したがって、乳幼児がベビーシューズを履く際には、ベルトを外し、ベルトをアッパー部から待避状態にし、その状態で舌状当接部を足の甲から離間させる方向に待避させるという動作が必要となる。
しかしながら、このような動作を乳幼児に強いることは困難であり、乳幼児がベビーシューズを履くときは、どうしても保護者等の助けが必要となってしまう場合が多くなるという問題があった。
また、ベルト部を折り返し、ベルト待避位置固定部で、ベルト部をアッパー部側に固定することで、舌状当接部を開状態に維持し得る構成となっている。
このため、ベビーシューズの足挿入用開口部も開状態に維持され、乳幼児等の使用者がベビーシューズを履くとき、舌状当接部やベルト部が足挿入用開口部を覆うように配置されることなく、待避位置に配置される。
したがって、使用者は、舌状当接部やベルト部を操作して、足挿入用開口部を開状態にする必要なく、そのまま、履くことができるので、極めて履きやすいベビーシューズとなっている。
また、前記構成によれば、舌状当接部とベルト部が接続されているので、ベルト部の操作で、舌状当接部も併せて開状態に移動させることができる。
また、使用者は、ベルト部を操作するだけで、舌状当接部の足挿入用開口部に対する位置を開状態又は閉状態に変化させることができる。そして、ベルト待避位置固定部で、ベルト部をアッパー部側に固定させることで、舌状当接部を開状態に維持させることができる。
したがって、使用者は、容易に足挿入用開口部を開状態で維持させることができ、履きやすいベビーシューズとなる。
また、前記構成によれば、前記構成によれば、舌状当接部が足挿入用開口部の内足側に沿って、前記舌状当接部がアッパー部と接続されている。使用者が、同じ内足側に形成される脆弱部に沿って、ベルト部等を折り返すことで、足挿入用開口部は容易に開状態となり、より履きやすいベビーシューズとなる。
また、前記構成によれば、ベルト部の先端部の表面側に、ベルト待避位置固定部が形成されているので、使用者がベルト部の先端部を操作して、ベルト部をアッパー部側に固定し易い構成となっている。
このため、乳幼児等の使用者がベルトを操作する際、その指等が面ファスナに接触して不快と感じることを未然に防ぐことができる。
また、面ファスナ被覆部が、面ファスナを覆わず、面ファスナを露出させるときは、使用者が、ベルト部をアッパー部に固定させる動作を行うときであるから、使用者は、面ファスナから待避して配置される面ファスナ被覆部を摘み部として使用することで、ベルト部をより操作し易くなる。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
以下、本発明の第1の実施の形態にかかるベビーシューズ1について説明する。
図1乃至図3に示すベビーシューズ1は、乳幼児の月齢7ヶ月程度から14ヶ月程度までの乳幼児のためのものである。
この時期の乳幼児は、歩行を完全に習得する前の状態で、歩行練習を盛んに行う時期となる。また、この時期の乳幼児は、手すり等につかまって、立ち上がることができる「つかまり立ち」の時期であり、歩行としては、所謂「伝い歩き」の時期となる。
また、この靴底部10から立ち上がるように、且つ乳幼児の足を包むようにアッパー部20が形成されている(図2等参照)。
また、図1に示すように、アッパー部20には、ベビーシューズ1を履いた乳幼児の足の甲の部分に当接するように配置される舌状当接部50が形成され、この舌状当接部50の表面(上)側には、アッパー部20に対して着脱可能に固定されるベルト部60が形成されている。
また、図1等の舌状当接部50は、この足挿入用開口部40に対応して配置され、図1及び図4に示すように、足挿入用開口部40に対して、その相対位置を変化(足挿入用開口部40を覆う位置又は足挿入用開口部40を露出させる位置に変化)させることで、足挿入用開口部40を閉状態(図1)又は開状態(図4)にすることができるようになっている。
このため、舌状当接部50は、このベビーシューズ1の内足側の長手方向に沿って、図4に示すように折り返されることで、足挿入用開口部40を開状態にする構成となっている。
また、本実施の形態では、この折り返し部分について、後述するように、折り返し線として機能する縫合部63が形成されているため、使用者は、この舌状当接部40を折り返し易い構成となっている。
このベルト部60は、図1等に示すように、横長の帯状となっており、その基端部である例えば、ベルト基端部61は、図3に示すようにアッパー部20の一方側である例えば、内足側に固定されている。
一方、ベルト部60の先端部である例えば、ベルト先端部62は、図2に示すようにアッパー部20の例えば、外足側に着脱可能に固定配置できるようになっている。
したがって、使用者が、先端部裏面側面ファスナ62aとアッパー部側面ファスナ20aを当接させることで、先端部裏面側面ファスナ62aをアッパー部側面ファスナ20aに固定させることができる。
また、逆に、使用者が、ベルト先端部62等を把持して、アッパー部側面ファスナ20aに固定状態の先端部裏面側面ファスナ62aをアッパー部側面ファスナ20aから引き離す方向に移動させると、両者の固定状態が解除される構成となっている。
すなわち、ベルト部60は、アッパー部20に対して、先端部裏面側面ファスナ62aとアッパー部側面ファスナ20aを介して、着脱可能な構成となっている。そして、先端部裏面側面ファスナ62aは、アッパー部側面ファスナ20aと比してその面積が大きく形成されている。これは、ベルト部60の固定位置を調整できるようにするためである。
この縫合部63は、図1等に示すように、ベビーシューズ1の履き口部30から爪先部70側に沿って、すなわち、上述の折り返し線である足挿入用開口部40の長手方向に沿って形成されている。
このため、図4に示すように、足挿入用開口部40をほぼ完全に露出させることができる。したがって、使用者は、ベビーシューズ1を容易に履くことができる。
なお、縫合部63は、足挿入用開口部40を開状態としたときにベルト部60が折り返しやすくするために設けられるものであり、ベルト部60を容易に折り返すことができるものであれば、脆弱部となる縫合部63を設ける必要はない。
このため、図4に示すように、舌状当接部50を略半分に折り返し、足挿入用開口部40を開状態とすることができる。
したがって、使用者は、舌状当接部50を操作することなく、ベルト部60のみを操作することで、舌状当接部50を折り返すことができ、使用者は容易に足挿入用開口部40を開状態にすることができる。
ベルト部60のベルト先端部62の表面側には、図7に示すように、例えば、星の形状のベルト待避位置固定部である先端部表面側面ファスナ62bが形成されている。
また、この先端部表面側面ファスナ62bに対応して、ベルト部60のベルト基端部61の表面には、先端部表面側面ファスナ62bと着脱可能に係合する基端部表面側面ファスナ61aが、例えば、星の形状で形成されている。
これは、ベビーシューズのベルト部をアッパー部に固定しない状態、すなわち、ベルト部が宙ぶらりんの状態(固定されず不安定な状態)とすると、ベビーシューズ全体がすっきりまとまらなくなるためで、使用者は、かかる事態の発生を回避するため、ベルト部をアッパー部に固定された状態で、靴箱等に保管するようにしていた。
このため、従来は、靴箱等内でベビーシューズを保管するときは、舌状当接部が足挿入用開口部を覆った状態(閉状態)で保管していた。
先ず、ベビーシューズのアッパー部に固定されているベルト部をアッパー部から引き剥がし、その後、足挿入用開口部を覆っている舌状当接部を足挿入用開口部から待避させ、足を挿入させた。その後、再び、舌状当接部を足挿入用開口部を覆うように配置し、ベルト部をアッパー部に固定させることで歩行等が可能な状態とした。
先ず、ベルト部とアッパー部との固定を解除し、舌状当接部を足挿入用開口部から待避させ、足をベビーシューズから排出させる(抜く)。その後、再び、足挿入用開口部を覆うように舌状当接部を配置して、さらに、ベルト部をアッパー部に固定させる必要があった。
このような手順を経て、初めてベビーシューズは、すっきりと靴箱等に配置、保管できる状態となった。
したがって、使用者は、ベビーシューズ1を靴箱等に保管するときは、上述のように、足挿入用開口部40を開状態として保管でき、この点が従来のベビーシューズとは大きく相違する本実施の形態に係るベビーシューズ1の特徴となる。
先ず、保管されているベビーシューズ1を靴箱等から取り出すと、既に、足挿入用開口部40は開状態となっているので、そのまま、使用者は足を挿入することができる。
このため、従来のように、靴箱等から取り出したベビーシューズ1のベルト部60をアッパー部20から外し、舌状当接部50を足挿入用開口部40から待避させるという手順を経る必要がないので、使用者は、ベビーシューズ1を靴箱等から取り出すやいなや直ちに履くことができるので、使い易いベビーシューズ1となっている。
また、本実施の形態にかかるベビーシューズ1を靴箱等に保管する際に、足挿入用開口部40を開状態で保管しても、ベルト部60が宙ぶらりんな、不安定状態となることはなく、ベルト部60は固定された状態となり、その外観等は上述のように、すっきりした状態となり、乳幼児の保護者等の要望(ベルト部60が宙ぶらりんな状態で脱ぎっぱなしのような散らかった様相を呈するものでないこと等)にも合致するものである。
したがって、図4に示すような状態で、使用者が足挿入用開口部40に足を挿入し終わった後、使用者が、ベルト部60の先端部表面側面ファスナ62bを、図3のベルト基端部表面側面ファスナ61aから引き離すように離間させ、その係合(固定)状態を解除させると、ベルト部60のベルト先端部62が自由端となる。
すると、ベルト部60と舌状当接部40の復元力で、自動的に、ベルト部60と舌状当接部50は、足挿入用開口部40を覆うように配置される。
したがって、使用者は、その後、ベルト先端部62の図5に示す先端部裏面側面ファスナ62aを図6に示すアッパー部面ファスナ20aと当接させ、係合させるだけで、図1に示すようにベルト部60をアッパー部20に固定することができる。
これにより、ベビーシューズ1は、乳幼児の足をしっかりとホールドすることになる。
カバー部64は、図2及び図7等に示すように、全体が略楕円形状をなし、その端部であるカバー端部64aが、ベルト先端部62と接続されている。そして、このベルト先端部62を支点として、カバー部64は、先端部表面側面ファスナ62bの被覆状態(図2)又は露出状態(図7)に移動可能な構成となっている。
これにより、ベルト部60の表面側に形成されている先端部表面側面ファスナ62bが乳幼児等の手等に直接、触れることがなく、面ファスナに触れたときの不快な感じを乳幼児等に与えることを未然に防ぐことができる。
乳幼児、特に月齢7ヶ月から14ヶ月程度までの乳幼児は、歩行動作の練習の際、足指を上下左右に動かすことで、そのバランスを取っている。
このように、本実施の形態のベビーシューズ1では、爪先部70の形状が保持されているので、乳幼児のかかる足指の動きを妨げない構成となっており、乳幼児が歩行動作の練習をし易い構成となっている。
乳幼児は歩行運動をする際に、足指の根本近傍を屈曲させるが、この屈曲部分が図8に示す足指屈曲部Cである。
図8に示すように、足指屈曲部Cは、人の足指の第1趾から第5趾の根本付近に亘って形成されている。そして、この部分が、歩行に際し、最も屈曲する部分となる。
本実施の形態では、この足指屈曲部Cの上方に相当する部分に、図1等の屈曲部51が形成されているので、極めて歩行し易い構成となっている。
この場合、特に、かかる面ファスナを、先端部裏面側面ファスナ62aに用いると、足挿入用開口部40を開状態で、1足のベビーシューズ1を靴箱等内に保管する際に、左右のベビーシューズ1の内足側に配置される先端部裏面側面ファスナ62a、62a同士を係合させることで、一足のベビーシューズ1をまとめることができ、更にすっきりさせることができる。
以下、本発明の第2の実施の形態にかかるベビーシューズ100について説明する。
本実施の形態にかかるベビーシューズ100の多くの構成は、上述の第1の実施の形態にかかるベビーシューズ1と同様のため、同様の構成は説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
すなわち、本実施の形態では、乳幼児等の使用者がベビーシューズ100を履くと、図1の足挿入用開口部400に配置される使用者の足の甲側に舌状当接部500が配置される。
そして、この舌状当接部500の上側にベルト部600が配置され、ベルト部600は、舌状当接部500を使用者の足の甲側に押し付けることで、使用者の足がベビーシューズ100内に適切に配置される構成となっている。
具体的には、舌状当接部500は、この縫合部530を折り目として、足挿入用開口部400から離間する方向に揺動するように折り曲げられる。
また、図10に示すように、舌状当接部500は、その履き口部300に横長の略長方形に形成する履き口部側面ファスナ510が形成されている。
一方、舌状当接部500の爪先側には、爪先部側面ファスナ520が形成されている。
具体的には、図11に示すように、舌状当接部500は折り曲げられ、その状態が維持される。
このように、履き口部側面ファスナ510及び爪先側面ファスナ520は、舌状当接部用固定部の一例となっている。
したがって、使用者がベルト部600をアッパー部200から取り外し、図10に示す位置に移動させると、舌状当接部500もそのベルト部600の動作の影響を受けて、めくれ上がることになる。
したがって、使用者は、その後の舌状当接部500の折り曲げをし易い構成となっている。
したがって、ベルト側フック630をリング650に係合、固定させることで、ベルト部600は、図11に示すように、折り返された状態で維持固定される。
Claims (2)
- 使用者の足裏側を配置するための靴底部と、
前記靴底部から立ち上がり、使用者の足を包むように形成されるアッパー部と、
使用者の足を挿入するための履き口部と、
前記履き口部の一部を切り欠いて爪先側方向に向かって形成されている足挿入用開口部と、を有する左足用及び右足用からなる1足のベビーシューズであって、
前記足挿入用開口部に対応して配置されると共に、前記足挿入用開口部に対する相対位置を変化させることで、前記足挿入用開口部を開状態又は閉状態にすることができる舌状当接部と、
前記アッパー部の内足側に基端部を有し、前記足挿入開口部を跨ぐように配置されるベルト部と、を備え、
前記ベルト部の先端部の表面側には、該ベルト部を前記基端部側に固定可能なベルト待避位置固定部が形成され、
前記ベルト部を折り返し、前記ベルト待避位置固定部で、前記ベルト部を前記アッパー部側に固定することで、前記ベルト部及び前記舌状当接部を前記足挿入用開口部から待避させることができる構成となっており、
前記ベルト部は、前記舌状当接部と一体に接続され、前記足挿入用開口部の内足側に沿って、前記舌状当接部が前記アッパー部に接続されており、
前記ベルト部及び前記舌状当接部の双方には、脆弱部が形成され、この脆弱部に沿って、前記ベルト部及び前記舌状当接部は折り返されることで、前記ベルト部及び前記舌状当接部が前記アッパー部に沿って配置されて前記開状態となり、
前記ベルト部の前記先端部の裏面側には、先端部裏面側面ファスナが形成され、この先端部裏面側面ファスナに対応して前記アッパー部には、アッパー部側面ファスナが形成され、
前記右足用及び前記左足用ベビーシューズの前記ベルト部が折り返されて前記ベルト待避位置固定部が前記アッパー部の前記内足側の前記基端部側に固定されたとき、前記右足用又は前記左足用ベビーシューズの前記先端部裏面側面ファスナの一方は、他方のベビーシューズの前記先端部裏面側面ファスナと係合可能な構成となっていること特徴とするベビーシューズ。 - 前記ベルト側待避位置固定部が、面ファスナで形成され、
前記ベルト部には、前記面ファスナを被覆し又は露出させる面ファスナ被覆部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のベビーシューズ。
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