JP2005000234A

JP2005000234A - 靴

Info

Publication number: JP2005000234A
Application number: JP2003164185A
Authority: JP
Inventors: 健造 ▲葛▼西; Kenzo Kasai; Sachiyo Suzuki; 幸代鈴木
Original assignee: Aprica Kassai KK
Current assignee: Aprica Kassai KK
Priority date: 2003-06-09
Filing date: 2003-06-09
Publication date: 2005-01-06

Abstract

【課題】履きやすい靴を提供する。
【解決手段】幼児用靴１０は、足の下に位置する靴底部１１と、足の甲を覆う舌片部１２とを含む。舌片部１２の後側端部には、舌片部１２よりも上方に突出して延びる把持部１９が設けられる。幼児用靴１０はさらに、足の一方側面を覆い舌片部１２上に部分的に重なる第１側皮部１３と、足の他方側面を覆い舌片部上に部分的に重なる第２側皮部１４とを含む。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、靴に関するものであり、特に足の甲に当たる舌片部の取り扱いが容易な靴に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の靴は靴底部と、両側の側壁部と両側の側壁部に一部覆われて足の甲の部分に当たる中央部の舌片部とからなる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の靴は上記のように構成されていた。靴を履くときには舌片部を持ち上げて、足のつま先部から靴の内部に足を挿入するが、この舌片部を持ち上げるのが容易でなく、舌片部が靴の内部に入ってしまい、靴がスムースに履けないという問題があった。
【０００４】
この発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、履きやすい靴を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる靴は、足の下に位置する靴底部と、足の甲を覆う舌片部と、足の一方側面を覆い舌片部上に部分的に重なる第１側皮部と、足の他方側面を覆い舌片部上に部分的に重なる第２側皮部とを含む。舌片部の後側端部には舌片部よりも上方に突出して延びる把持部が設けられる。
【０００６】
舌片部の後側端部には、舌片部よりも上方に突出して延びる把持部が設けられているため、把持部をもって舌片部を持ち上げ、足を挿入するときの開口部の寸法を大きくすることができる。その結果、履きやすい靴を提供できる。
【０００７】
好ましくは、把持部はループ部分を有する帯である。帯であるため、容易に手でつかめるとともに、指をループに引っかけて引き出すこともできる。
【０００８】
好ましくは、第１側皮部の端縁部と、第２側皮部の端縁部とを接続する接続バンドを備え、接続バンドは、その一方端が第１側皮部に固定され、その他方端が第２側皮部に取り外し可能に接合され、舌片部は、接続バンドを保持する接続バンド保持部を有する。
【０００９】
一方端が第１側皮部に固定され、第２側皮部の端縁部とを接続する接続バンドが、舌片部によって保持され、舌片部は把持部を有しているため、把持部を持って舌片部を持ち上げると、第１側皮部と舌片部とが一体となって持ち上げられる。その結果、足を挿入する開口をより大きくすることができる。
【００１０】
さらに好ましくは、把持部と接続バンド保持部とが連続している帯によって形成されている。
【００１１】
さらに好ましくは、接続バンドは、第１側皮部の端縁部と、第２側皮部の端縁部とを接続する第１、第２および第３の接続バンドを備え、第１の接続バンドは足首から遠くに位置し、第３の接続バンドは足首に最も近く位置し、第２の接続バンドは中間に位置するものであり、接続バンド保持部に保持される接続バンドは第３の接続バンドである。
【００１２】
さらに好ましくは、靴は、第１側皮部または、第２側皮部に設けられた通気部を含む。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。図１はこの発明の一実施の形態にかかる、幼児用靴１０の斜視図であり、図２は、図１に示した幼児用靴１０の平面図であり、図３は幼児用靴１０の側面図である。なお、これらの図では右足用の靴について説明しているが、左足用も同様である。
【００１４】
図示する幼児用靴１０は、幼児の足の下に位置する靴底部１１と、幼児の足の甲を覆う舌片部１２と、幼児の足の一方側面を覆い舌片部１２上に部分的に重なる第１側皮部１３と、幼児の足の他方側面を覆い舌片部１２上に部分的に重なる第２側皮部１４とを備える。第１側皮部１３と第２側皮部１４とは、靴１０の背面を経由して連続的に形成されている。
【００１５】
舌片部１２の前方端は、靴底部１１の前方端１１ａに連結される。第１側皮部１３および第２側皮部１４は、舌片部１２上で互いに対向する端縁部１３ａおよび１４ａ有している。図示するように、第１および第２側皮部１３、１４の端縁部１３ａ，１４ａは、舌片部１２上に位置しながら靴底部１１の前方端１１ａにまで延びている。
【００１６】
舌片部１２の後方端には、舌片部１２よりも上方に突出して延びる把持部１９が設けられる。この把持部１９を持つことにより、舌片部１２を容易につかむことができる。たとえ舌片部１２が靴の内部に入ってしまっていたとしても、把持部１９を探して引き出すことにより、容易に舌片部１２を靴の内部から取り出せる。
【００１７】
なお、この把持部１９は先端にループ部分を有する帯であり、手で容易につかむことができる。また、先端がループ状になっているため、そこに指を挿入して把持部１９を外へ引き出すことができる。
【００１８】
また、舌片部１２の把持部１９の近傍には、後に説明する第３接続バンド１７を貫通させて保持する接続バンド保持部２５が設けられている。この接続バンド保持部２５は、上記した把持部１９と連続した帯であり、この帯は、把持部１９と接続バンド保持部２５との間および接続バンド保持部２５の指先側において舌片部１２に縫いつけられている。
【００１９】
第１および第２側皮部１３、１４の端縁部１３ａ，１４ａは、それぞれ、靴底部１１の前方端１１ａに近い前方部分が舌片部１２に縫い付けられている。
【００２０】
また、本発明の実施形態によれば、第１および第２側皮部１３、１４の端縁部１３ａ，１４ａが靴底部１１の前方端にまで延び、この前方端に近い領域で舌片部１２に縫い付けられているので、舌片部１２を靴底部１１の前方端近くまで捲りあげることができる。
【００２１】
図１および２から明らかなように、舌片部１２上に位置する第１および第２側皮部１３、１４の端縁部１３ａ，１４ａは、接続バンドを介して互いに接続される。この場合、接続バンドは、その一方端が第１側皮部１３の内面に固定され、その他方端が第２側皮部１４の外面に取り外し可能に接合される。
【００２２】
より具体的に説明すると、幼児用靴１０は、第１側皮部１３の端縁部１３ａと第２側皮部１４の端縁部１４ａとを接続する第１接続バンド１５、第２接続バンド１６および第３接続バンド１７を備える。第１接続バンド１５は足首から遠くに位置し、第３接続バンド１７は足首に最も近く位置し、第２接続バンドは中間に位置する。図示するように、第１、第２および第３接続バンド１５，１６，１７は、それぞれ、一方端が第１側皮部１３の内面に固定され、その他方端が第２側皮部１４の外面に取り外し可能に接合されている。
【００２３】
好ましくは、各接続バンド１５，１６，１７の他方端を取り外し可能に接合する手段は、面ファスナ２１である。面ファスナ２１であれば、接続バンドの接着および脱離を容易にかつ短時間で行なうことができる。
【００２４】
なお、図３に示すように、幼児用靴１０の第１側皮部１３の側面には、通気性の布で形成された通気口２３が設けられている。なお、この通気口２３は、第２側皮部１４側に設けてもよいし、両側に設けてもよい。
【００２５】
次にこの実施の形態にかかる靴を履くときの動作について説明する。上記したように、第３接続バンド１７は、舌片部１２の把持部１９の近傍の接続バンド保持部２５で保持されており、接続バンド１５および１６は、舌片部１２の上部に取り外し可能に設けられているため、把持部１９を持ち上げることにより、舌片部１２、第３接続バンドならびに第１および第２の接続バンド１５，１６もあわせて持ち上げられる。この状態について図４を参照して説明する。
【００２６】
図４は、把持部１９を手でつかんで上方へ開いた状態を示す図である。上記したように、舌片部１２を接続バンド１５，１６，１７と一体化して持ち上げることができるため、本来、第１側皮部１３、第２側皮部１４および舌片部１２の３つの部材で構成されている幼児用靴１０を、あたかも第２側皮部１４とそれ以外の部分の２つの部分から構成されているように扱える。その結果、図４に示すように幼児用靴１０を履くときに大きな開口部が得られ、容易に靴を履くことができる。
【００２７】
なお、上記実施の形態においては、この発明を幼児用靴に適用した場合について説明したが、これに限らず、大人用の一般用の靴にも適用できる。
【００２８】
また、上記実施の形態においては、第１および第２の側皮部を接続する接続バンドが３本の場合について説明したが、これに限らず、任意の数の接続バンドがあってもよい。
【００２９】
また、上記実施の形態においては、３本の接続バンドのうちの一番上の接続バンドのみを舌片部の接続バンド保持部で保持した場合について説明したが、これに限らず、任意の数の接続バンドを保持してもよい。
【００３０】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図２】図１の幼児用靴の平面図である。
【図３】図１の幼児用靴の側面図である。
【図４】図１の幼児用靴の開放状態を示す図である。
【符号の説明】
１０幼児用靴、１１靴底部材、１２舌片部、１３第１側皮部、１３ａ端縁部、１４第２側皮部、１４ａ端縁部、１５第１接続バンド、１６第２接続バンド、１７第３接続バンド、１９把持部、２１面ファスナ、２３通気部、２５接続バンド保持部。

Claims

足の下に位置する靴底部と、
足の甲を覆う舌片部と、
足の一方側面を覆い前記舌片部上に部分的に重なる第１側皮部と、
足の他方側面を覆い前記舌片部上に部分的に重なる第２側皮部とを含み、
前記舌片部の後側端部には舌片部よりも上方に突出して延びる把持部が設けられる、靴。
前記把持部はループ部分を有する帯である、請求項１に記載の靴。
前記第１側皮部の端縁部と、前記第２側皮部の端縁部とを接続する接続バンドを備え、
前記接続バンドは、その一方端が前記第１側皮部に固定され、その他方端が前記第２側皮部に取り外し可能に接合され、
前記舌片部は、前記接続バンドを保持する接続バンド保持部を有する、請求項１または２に記載の靴。
前記把持部と前記接続バンド保持部とが連続している帯によって形成されている、請求項３に記載の靴。
前記接続バンドは、前記第１側皮部の端縁部と、前記第２側皮部の端縁部とを接続する第１、第２および第３の接続バンドを備え、
前記第１の接続バンドは足首から遠くに位置し、前記第３の接続バンドは足首に最も近く位置し、前記第２の接続バンドは中間に位置するものであり、
前記接続バンド保持部に保持される接続バンドは前記第３の接続バンドである、請求項３または４に記載の靴。
前記第１側皮部または、前記第２側皮部に設けられた通気部を含む、請求項１から５のいずれかに記載の靴。