JP2003180406A

JP2003180406A - 靴

Info

Publication number: JP2003180406A
Application number: JP2001387289A
Authority: JP
Inventors: Shinya Yoshimitsu; 伸也吉光
Original assignee: Asahi Corp; Asahi Tsusho Co Ltd
Current assignee: Asahi Corp; Asahi Tsusho Co Ltd
Priority date: 2001-12-20
Filing date: 2001-12-20
Publication date: 2003-07-02

Abstract

(57)【要約】【課題】開口部の胛被部両縁を互いに引き寄せる動作と
覆い片を閉る動作とを一つの動作で完了させ、靴の着脱
を容易にした構造の靴を提供することにある。また、足
への密着性を向上させ、履き心地良好な靴を提供するこ
とにある。【解決手段】履口前方の開口部１を有する靴の内胛側に
覆い片２の一端を固着し、該開口部１を開閉自在とした
覆い片２を備えた靴であって、片端が開口部１の内胛側
に固着され、その他方の端を覆い片２の通し穴３に挿入
してなる第１バンドＢ１と、片端が開口部１の外胛縁に
固着され、その他方の端を該外胛縁に対応する内胛側の
バンド通し環４に通し折り返してなる第２バンドＢ２と
を連結し、その先端部に設けた係合部５を胛被の外胛側
の取り付け部６に着脱自在にする。前記第１バンド及び
又は第２バンドを伸縮性の弾性部材とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、靴の着脱が容易な
履物に関するもので、健常者はもとより幼児、高齢者や
身体の不自由な人でも簡単に着脱できる靴に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、靴の着脱を容易にした構造の靴と
して、胛被の前部に開口部を形成し該開口部を全開可能
な前部を有した靴が、特開２００１−１０４０１２で提
案されている。この特開２００１−１０４０１２の靴
は、前部が全開する構造であるので、足入れが簡単にで
きるものである。また、この構造の靴は、前部に重合さ
せて使用するベルトが取り付けられており、歩行時に容
易に脱げることを防止できるものである。

【０００３】しかしながら、この構造の靴は、靴を着用
する際には、前部の表面にシワが発生しないようにする
には前部上部の両側縁部を均等に外方向に引張り、前部
を緊張させて閉る動作を行わなければならない。また、
この靴は、この開閉動作の他に別途ベルトの開閉動作を
必要とし、上記複数の動作を行わなければならず、着脱
の容易性について満足できるものではなかった。さら
に、この構造の靴は、胛被の開口部両縁が緩んだ状態で
足に装着されるので、歩行の際に足が靴内でズレたりし
て不具合が生じたりしていた。それを解消するには、そ
の開口部の両縁を両手で中央に引き寄せた後、胛被の甲
部を足に密着させて前部を閉じなければならず、フイッ
ト感を得るには煩わしい作業を要して着脱の手間がかか
っていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、前
記従来の問題点を解決しようとするものであって、その
目的とするところは、開口部の両縁を互いに引き寄せ甲
部に密着させる動作と開口部を閉じる動作と一つの動作
で同時に完了させ、靴の着脱を容易にした構造の靴を提
供することにある。また、本発明は、足への密着性を向
上させ、履き心地良好な靴を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、履口前方の開
口部を有する靴の内胛側に覆い片の一端が固着され、該
開口部を開閉自在とした覆い片を備えた靴であって、片
端が開口部の内胛側に固着され、その他方の端を覆い片
の通し穴に挿入してなる第１バンドと、片端が開口部の
外胛縁に固着され、その他方の端を該外胛縁に対応する
内胛側のバンド通し環に通して折り返してなる第２バン
ドとを連結し、その先端部に設けた係合部を胛被の外胛
側の取り付け部に着脱自在にしてなる靴を要旨としてい
る。また、前記第１バンド及び第２バンドに伸縮性の弾
性部材を用いることを要旨とする。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図１は実施例の靴を外胛側から見た斜視
図である。図２は実施例の靴を内胛側から見た斜視図で
ある。符号１は、開口部、符号２は覆い片、符合３は通
し穴、符号Ｂ１は第１バンド、符号Ｂ２は第２バンド、
符号４はバンド通し環、符号５は係合部、符号６は取り
付け部を示す。

【０００７】本発明の靴自体は、足入れが容易になるよ
うに履き口から爪先部にかけて略Ｖ字形状又は略Ｕ字形
状の開口部(１)が形成される。覆い片(２)は、該開口部
(１)より幅広いものが準備され、開口部(１)を覆うよう
に配置し、該覆い片(２)の一端を前記開口部(１)の内胛
側に縫着して、開口部(１)を開閉自在に取り付けられ
る。また、覆い片(２)は胛被との重合した部分に雄雌面
ファスナー(Ｆ、Ｆ’)が配設され、胛被と係合自在に取
り付けられる。そして、覆い片(２)は、その上部を延設
し折り返して縫着し、第１バンドＢ１が挿入される通し
穴２１が設けられる。

【０００８】第１バンド(Ｂ１)は、伸縮性の弾性部材で
作られ、ゴムバンドやゴムを織り込んだ布などが使用で
きる。第１バンド(Ｂ１)は、その片端を開口部(１)の内
胛側に縫着し、他方の端を覆い片(２)の通し穴(３)に挿
入した後、第２バンド(Ｂ２)の先端部に縫着して連結さ
れる。

【０００９】第２バンド(Ｂ２)は、第１バンド(Ｂ１)と
同素材が使用でき、その片端が開口部(１)の外胛縁に縫
着され、他方の端をこれに対応する内胛側に取り付けら
れたバンド通し環(４)に通し折り返した後、前記の通り
第１バンド(Ｂ１)と連結され、その先端部に設けた係合
部(５)を胛被の外胛側の取り付け部(６)と着脱自在に取
り付けられる。係合部(５)と取り付け部(６)との係合手
段には、雄雌面ファスナーＦ、Ｆ’が使用できる。な
お、係合手段として、取り付け部(６)の面ファスナーは
ループ部材からなる胛被とし、係合部(５)はフック機能
を有した部材であってもよい。

【００１０】本発明の実施例の靴は、第１バンド(Ｂ１)
の片端が覆い片(２)の通し穴(３)に挿入して開口部(１)
の内胛側に固着され、また第２バンド(Ｂ２)ではその片
端が開口部(１)の内胛側のバンド通し環(４)に通して開
口部(１)の外胛側に固着され、第１バンド(Ｂ１)及び第
２バンド(Ｂ２)の他方の端部が互いに連結した構成であ
るので、該第１、第２バンドの係合部(５)を外胛側方向
に引張り、胛被の取り付け部(６)に係合する動作によっ
て、該第１、第２バンドの夫々片端が連動し、第２バン
ド(Ｂ２)では開口部(１)の内胛側の縁と外胛側の縁が互
いに中央に引き寄せられ足の甲部に密着されると同時に
第１バンド(Ｂ１)では開口部(１)が覆い片(２)によって
閉じられる。

【００１１】一方、第１、第２バンドの係合部(５)を内
胛側方向に引張り胛被の取り付け部(６)から外す動作に
よって、第１バンド(Ｂ1)及び第２バンド(Ｂ2)が同時に
緩み、覆い片(２)は開口部(１)から開放されるとともに
開口部(１)の内胛側の縁と外胛側の縁が互いに外向きに
離れて、履き口が拡張される。

【００１２】さらには、覆い片(２)は、第１バンド(Ｂ
１)が通し穴(３)に挿通した状態で取り付けられている
ので、開口部(１)を閉じる際の第１バンド(Ｂ１)の締付
け力によって引張られない。したがって、本発明の靴は
覆い片(２)の表面にシワがよることがなく、また覆い片
(２)を常に開口部(１)の所定位置に合わせて係合できる
ので、偏りが無く装着でき美的効果を有するものであ
る。

【００１３】そして、第１バンド(Ｂ１)及び第２バンド
(Ｂ２)は、伸縮性の弾性部材であるので、着用には均一
に足の甲部を締め付けさせることができる。さらに、本
発明の靴は、第１バンド(Ｂ１)及び第２バンド(Ｂ２)が
重合して設けてあるので、締め付けが弱くても甲部にお
いての足への圧力が増加強化され、歩行中でも靴がズレ
たり不具合が生じない。

【００１４】

【発明の効果】本発明の靴は、第１バンド及び第２バン
ドの片端が、第１バンドでは覆い片に通して内胛側に固
着され、また第２バンドでは内胛側のバンド通し環に通
し折り返して外胛縁に固着された構成であるので、該第
１、第２バンドの係合部を胛被の取り付け部に係合する
動作によって、開口部の内胛側縁と外胛側縁が互いに中
央に引き寄せられて足に密着されるとともに覆い片が閉
じられる。一方、本発明の靴は、バンドの係合部を胛被
の取り付け部から外す動作によって、第１バンド及び第
２バンドが緩み、覆い片が開放されるとともに履き口は
拡張されるので、靴の着脱が容易である。

【００１５】本発明の靴は、第１バンドが覆い片の通し
穴に通して装着されているので、第１バンドの締め付け
力が覆い片に直接作用しないので、常に覆い片を常に開
口部の所定位置に偏りなく係合装着でき、また覆い片の
表面にシワが発生せず美的効果を有するものである。

【００１６】そして、第１バンド及び第２バンドは伸縮
性の弾性部材であるので、着用時において適度の締め付
け圧が足に付加され、密着性を向上し、履き心地が良好
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の靴を外胛側から見た斜視図である

【図２】実施例の靴を内胛側から見た斜視図である。

【符号の説明】

１開口部２覆い片３通し穴４バンド通し環５係合部６取り付け部 B１第1バンド B２第2バンドＦ面ファスナーＦ’ 面ファスナー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項1】履口前方に開口部(１)を有する靴の内胛
側に覆い片(２)の一端が固着され、該開口部(１)を開閉
自在とした覆い片(２)を備えた靴であって、片端が開口
部の内胛側に固着され、その他方の端を覆い片(２)の通
し穴(３)に挿入してなる第１バンド(Ｂ１)と、片端が開
口部の外胛縁に固着され、その他方の端を該外胛縁に対
応する内胛側のバンド通し環(４)に通して折り返してな
る第２バンド(Ｂ２)とを連結し、その先端部に設けた係
合部(５)を胛被の外胛側の取り付け部(６)に着脱自在に
してなる靴。
【請求項２】前記第１バンド(Ｂ１)及び第２バンド
(Ｂ２)が伸縮性の弾性部材である請求項１記載の靴。