JP5998783B2 - 高電圧インバータ装置とプラズマ発生装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、入力電圧をスイッチングしてトランスの一次側の励磁巻線に励磁電流を流し、二次側の出力巻線から入力電圧より高い電圧を出力する高電圧インバータ装置と、その出力電圧によって大気圧中でプラズマを発生させるプラズマ発生装置、及びそのプラズマによって、画像を形成する前又は形成後のシート材の表面を改質するようにした画像形成装置に関する。
大気圧プラズマは、表面処理の一つの手段として、表面の改質や汚染物の除去等、様々な工業製品に応用されている。樹脂等に接着や印刷、コーティング等を施す場合に、大気圧プラズマにより前処理を行うと、濡れ性(親水性)を向上させることが可能になる。
例えば、電子写真方式による画像形成装置により樹脂トナーが印刷された印刷物に、紫外線硬化型のニスをコーティングしようとすると、樹脂トナーに含まれるワックス成分により、樹脂トナー印刷部分のニスを弾いてしまう場合がある。しかし、大気圧プラズマによる表面処理を行うと、濡れ性が向上するため、ニスコーティングが可能になり、印刷物の付加価値が向上する。その大気圧プラズマを発生させるためには高電圧が必要となり、インバータ装置によって安全に高電圧を得る必要がある。
そのような高電圧を発生させるインバータ装置として、例えば、特許文献1に記載された高圧電源回路がある。それは、50%固定オンデューティのプッシュプルモードで動作する1対のスイッチング素子によって、絶縁高圧トランスの2つの1次巻線(励磁巻線)の励磁電流をスイッチングし、1つの2次巻線(出力巻線)の出力を整流平滑して直流高電圧を得るものである。
しかしながら、上記特許文献1に記載された高圧電源回路は、1個のトランスに複数の励磁巻線と出力巻線を設けて、その各出力を出力巻線の中点をとって整流平滑したり、2次側の交流出力を単に整流平滑したりして直流出力とするものである。そのため、出力巻線の巻数を多く巻けず、高電圧(数十W乃至数百W)を連続して出力させることはできなかった。
また、中間タップが有るプッシュプル、ハーフ、フルブリッジなどの方式は、BHカーブの第一、第三象限を使い、トランスに励磁するエネルギーを最大限に利用し、出力を多く取る方式には向いている。しかし、この発明の対象とするような高電圧、大電流を出力するインバータ装置の場合には、トランスの巻線構成が複雑になり、大型化するばかりか、励磁巻線の増大により、トランスとしての周波数特性が劣化してしまう。
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、高電圧インバータ装置によって、高出力の交流高電圧を連続的に安定的に、しかも安全に得られるようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、直流電圧若しくは直流成分に脈流が重畳された電圧を入力電圧とし、該入力電圧をスイッチングしてトランスの一次側の励磁巻線に励磁電流を流し、そのトランスの二次側の出力巻線から上記入力電圧より高い電圧を出力する高電圧インバータ装置において、
上記トランスを、同一の特性を持つ個別の3個以上のトランスによって構成し、その各トランスはそれぞれ独立した閉磁路を持つ同一形状のコアを有し、その各トランスの全てのコアが、その一部を絶縁材からなるスペーサを介して互いに隣接させてそのスペーサによって放射状に保持され、互いに電気的及び磁気的に分離して配置されている。
そして、上記全てのコアの互いに隣接した部分と上記スペーサとによる略円柱状の部分を束ねるように上記各トランスの上記励磁巻線一本の共通の巻線として巻回され、上記各トランスの各コアの互いに隣接しない部分に上記出力巻線個別に巻回されていることを特徴とする。
この発明による高電圧インバータ装置は、高出力の交流高電圧を連続的に安定的に、しかも安全に得ることができる。さらに、トランスを複数個使用しても、その各巻線の接続経路のループ長やループ面積の増加を抑え、高電圧の経路によるノイズの発生を抑えることができる。
この発明による高電圧インバータ装置の第1の実施形態のトランス部の構成例を示す模式的な正面図である。 同じくその高電圧インバータ装置の回路図である。 同じくそのトランス部の一部異なる構成例を示す模式的な正面図である。 同じくそのトランス部のさらに異なる構成例を示す模式的な正面図である。 同じくそのトランス部の他の異なる構成例を示す模式的な正面図である。
この発明による高電圧インバータ装置の第2の実施形態のトランス部の構成例を示す模式的な平断面図である。 同じくその外観を示す斜視図である。 同じくそのトランス部の異なる構成例を示す模式的な平断面図である。 同じくその外観を示す斜視図である。 同じくそのトランス部の第1の接続例を示す回路図である。
同じくそのトランス部の第2の接続例を示す回路図である。 同じくそのトランス部の第3の接続例を示す回路図である。 同じくそのトランス部の第4の接続例を示す回路図である。 同じくそのトランス部の第5の接続例を示す回路図である。 同じくそのトランス部の図8と一部異なる構成例を示す模式的な平断面図である。
この発明による高電圧インバータ装置の第3の実施形態のトランス部の構成例を示す模式的な正面図である。 同じくその高電圧インバータ装置の回路図である。 同じくそのトランス部の一部異なる構成例を示す模式的な正面図である。 同じくそのトランス部のさらに異なる構成例を示す模式的な正面図である。 同じくそのトランス部の他の異なる構成例を示す模式的な正面図である。
この発明による高電圧インバータ装置の第4の実施形態のトランス部の構成例を示す模式的な平断面図である。 同じくそのトランス部の異なる構成例を示す模式的な平断面図である。 同じくそのトランス部の第1の接続例を示す回路図である。 同じくそのトランス部の第2の接続例を示す回路図である。 この発明によるプラズマ発生装置とそれを備えた画像形成装置の一実施形態を示す要部のみの構成図である。
この発明の基礎となる高電圧インバータ装置のトランスを2個使用した例を示す回路図である。 この発明の基礎となる高電圧インバータ装置のトランスを4個使用した例を示す回路図である。 図27におけるトランス部の各トランスの配置と接続の例を示す模式的な平面図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔この発明の基礎となる高電圧インバータ装置〕
この発明の実施の形態を説明する前に、この発明の基礎となる高電圧インバータ装置について図26〜図28によって説明する。
図26はこの発明の基礎となる高電圧インバータ装置のトランスを2個使用した例を示す回路図であり、図27は同じくトランスを4個使用した例を示す回路図である。
表面改質処理等を行うための大気圧プラズマ発生装置に用いられる高電圧インバータ装置において、安定的な高電圧出力を得るためには大型のトランス等による昇圧が必要となる。高電圧の出力を得るに際し、トランスの励磁巻線と出力巻線の巻数比を大きくすると、その巻線抵抗や線間容量の増大による損失増加や使用可能周波数帯域の制限、コアの磁気飽和(フェライトコアの場合、飽和磁束密度は約0.2 tesla程度)やコア、巻線の発熱等の問題が生じる。
そこで、この問題を解決するために、高電圧インバータ装置におけるトランスを複数に分割し、その各トランスを同時に励磁して、その出力を積み上げることによって高電圧又は大電力が得られるようにしたのが、この高電圧インバータ装置(特願2011−67584等)である。
図26と図27に示す高電圧インバータ装置は、共振トランスを構成するトランス部以外の構成は同じである。
これらの高電圧インバータ装置は、入力端子1a,1bから供給される直流電圧若しくは直流成分に脈流が重畳されたSELV(安全特別低電圧)以内の電圧を入力電圧Vinとする。その入力電圧Vinをスイッチングしてトランス部100を構成する各トランスT1,T2又はT1〜T4の一次側の励磁巻線Np1,Np2又はNp1〜Np4(単に「Np」とも称す)に断続的に励磁電流を流す。
それによって、二次側の出力巻線Ns1,Ns2又はNs1〜Ns4(単に「Ns」とも称す)から高電圧を出力し、出力端子2a,2bから入力電圧Vinより高い脈流高電圧の出力電圧Voutを出力する。
入力電圧Vinは、商用電源からの交流(日本では50Hz又は60Hzで実効電圧100V)を整流回路で整流し、平滑回路で平滑して得る。
トランス部100を構成するトランスT1,T2、およびトランス部200を構成するトランスT1〜T4は、いずれも同一の特性を持つ別個のトランスである。
図26に示す例は、トランス部100を2個のトランスT1,T2によって構成し、その各励磁巻線Np1,Np2を並列に接続し、FETによるスイッチング素子Qswのドレイン・ソース間と直列に、入力端子1a,1b間に接続している。そのトランスT1,T2の各出力巻線Ns1,Ns2は直列に接続し、その両端を出力端子2a,2bに繋げている。そのアース側の端子は、負側の入力端子1bにも接続している。出力端子2aに繋がる出力線の途中に、直流成分をカットするためのコンデンサを挿入するようにしてもよい。
図27に示す例は、トランス部200を4個のトランスT1〜T4によって構成し、その各励磁巻線Np1〜Np4を全て並列に接続し、各出力巻線Ns1〜Ns4を全て直列に接続している点だけが相違する。
制御回路5は、発振回路を含む制御IC(集積回路)であり、入力電圧Vinによって動作する。そして、保護抵抗Rを介してスイッチング素子Qswのゲートに矩形波パルスのスイッチング信号を印加して、そのスイッチング素子Qswをオン・オフさせる。それによって、トランス部100又は200の励磁巻線Npに断続的に電流を流し、出力巻線Nsにパルス波形の高電圧を発生させる。
なお、スイッチング素子Qswは、ドレインがトランス部100又は200の励磁巻線Npの一端に接続され、ソースは制御回路5内で負側の入力端子1bに接続されている。
トランス部100又は200の励磁巻線Npと並列に接続されたコンデンサCとダイオードDの直列回路は、スナバ回路を構成している。このスナバ回路は、各トランスT1〜T4のリセット用及びスイッチング素子Qswの電圧抑圧用に設けられている。
この高電圧インバータ装置において、スイッチング素子Qswがオン(ON)の期間に、トランス部100又は200の各トランスの励磁巻線Npに励磁エネルギーを溜め、スイッチング素子Qswがオフ(OFF)の期間に、その各トランスがその溜めたエネルギーを放出して、各出力巻線Nsに半波交流波形の出力電圧Voutを出力する。
その出力電圧Voutは、各トランスの出力巻線Nsのインダクタンスと、その出力巻線Nsの分布容量及び負荷の等価容量(負荷容量)との合成容量とによる並列共振回路によって発生する。
その出力電圧Voutは、入力電圧Vinに対して、トランス部100又は200を構成する各トランスの励磁巻線Npと出力巻線Nsの巻数比と、上記共振の鋭さを示すQ値、及びトランスの個数nに応じて増加する。
なお、各トランスの出力巻線Nsの出力電圧の波形の時間軸が同期していることが望ましい。そのために、トランスT1〜T4の特性が同じであることに加えて、スイッチング素子Qswのドレイン端子と各トランスの励磁巻線Npの負極側端子との各接続線の長さが略同じになるように、スイッチング素子Qswを配置するのが望ましい。
この高電圧インバータ装置は、磁路が全く違う別個のコアで同じ特性を持つトランスを少なくとも2個設け、その各励磁巻線を同時に励磁し、出力側において各出力巻線の出力電圧を加算あるいは乗算する。したがって、複数の励磁巻線に偏磁が生じることがなく、出力巻線の巻数を多くすることができるので、昇圧比が高い高電圧を連続して安定に、しかも安全に得ることができる。
同一の出力電圧に対してトランス1個あたりの電圧の低減、励磁側(スイッチング素子Qsw側)にかかる電圧の低減、それに伴う熱損失の低減などの効果も得られる。トランスが磁気飽和を起こすこともなくなる。
図28は、図27に示した高電圧インバータ装置におけるトランス部200を構成する4個のトランスの配置と接続の例を示す模式的な平面図である。
トランスT1〜T4は、それぞれコアに励磁巻線Npと出力巻線Nsが巻かれているが、その平面形状を簡略化して示している。S1〜S4は、それぞれトランスT1〜T4の励磁巻線Np1〜Np4の巻き始め端、E1〜E4は同じくその巻き終わり端を示している。また、Ss1〜Ss4は、それぞれトランスT1〜T4の出力巻線Ns1〜Ns4の巻き始め端、Es1〜Es4は同じくその巻き終わり端を示している。
トランスT1〜T4は、長手方向に一列に配置され、励磁巻線Np1〜Np4の各巻き始め端S1〜S4は共通に接続されて入力端子1aに接続され、その各巻き終わり端E1〜E4も共通に接続されてスイッチング素子Qswのドレインに接続される。
トランスT1の出力巻線Ns1の巻き始め端Ss1は出力端子2aに接続され、その巻き終わり端Es1はトランスT2の出力巻線Ns2の巻き始め端Ss2に、その巻き終わり端Es2はトランスT3の出力巻線Ns3の巻き始め端Ss3に、その巻き終わり端Es3はトランスT4の出力巻線Ns4の巻き始め端Ss4に順次接続される。そして、その出力巻線Ns4の巻き終わり端Es4は、入力端子1bと出力端子2bに接続される。
このような高電圧インバータ装置において、さらに高電圧の出力を得るためにはトランス部200を構成するトランスの数を多くする必要がある。
しかし、トランスの数が増加するほど、各トランスの励磁巻線同士および出力巻線同士を接続する経路(出力ループ)が長くなり、全体のループ面積も大きくなる。昇圧率の高い回路であるため、励磁巻線側には大きな電流が流れ、出力巻線側には10KV以上の高電圧がかかる。そのため経路の増加による損失や発熱が発生する。
また、そのループ長から誘導される磁場の影響によって、付近の低電圧で制御している回路にノイズが注入され、誤動作などの不具合を生じる恐れが生じる。さらに、各トランスの励磁巻線あるいは出力巻線を互いに結線する回路パターンが複雑になるという問題も生じる。
この発明による高電圧インバータ装置は、このような問題が生じないように、トランス部の構成を工夫したものである。
すなわち、トランス部を構成する複数の各トランスは、それぞれ独立した閉磁路を持つ同一形状(当然同一体積)のコアを有し、その各トランスの全てのコアをその一部を互いに隣接させて配置する。そして、全てのコアの互いに隣接した部分を束ねるように各トランスの励磁巻線あるいは出力巻線を一本の共通の巻線として巻回し、その各コアの互いに隣接しない部分に出力巻線あるいは励磁巻線を個別に巻回する。
〔高電圧インバータ装置の第1の実施形態〕
まず、この発明による高電圧インバータ装置の第1の実施形態について説明する。この実施形態はトランス部を2個のトランスで構成し、その励磁巻線を共通にしたものである。
図1はその高電圧インバータ装置のトランス部の構成例を示す模式的な正面図、図2はその高電圧インバータ装置の回路図である。
なお、これらの図及び以後に説明する図3〜図24においても、前述した図26〜図28と対応する部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
図1及び図2に示す第1の実施形態において、高電圧インバータ装置のトランス部10を2個のトランスT1,T2で構成している点は、図26によって説明した高電圧インバータ装置と同じである。
しかし、そのトランス部10は、同一の特性を有する2個の各トランスT1,T2が、それぞれ独立した閉磁路を持つ同一形状(同一体積)のコア11,12を有する。各コア11,12としては、例えばそれぞれU型コアを2個組み合わせて使用する。
そして、そのトランスT1のコア11とトランスT2のコア12を、図1に示すように、その一部を互いに隣接させて配置する。この例では、コア11の右側の縦磁路部とコア12の左側の縦磁路部とを互いに側面を対向させて隣接させ、その対向する側面間にスペーサ15を介在させて、互いに電気的及び磁気的に接触しないように配置している。
スペーサ15は、耐熱性のある樹脂、セラミック、ワニス紙又はワニスクロス等の非磁性の絶縁材からなる。
その各コア11,12の互いに隣接した部分11a,12aを束ねるように、各トランスT1,T2の励磁巻線Npを一本の共通の巻線として巻回する。また、その各コア11,12の互いに隣接しない部分11b,12bに、それぞれ出力巻線Ns1,Ns2を個別に巻回する。
そして図2に示すように、このトランスT1,T2の共通の励磁巻線Npの巻き始め端Sを入力端子1aに、巻き終わり端Eをスイッチング素子Qswのドレインにそれぞれ接続する。一方、各出力巻線Ns1,Ns2は直列に接続して、出力巻線Ns1の巻き始め端Ss1と、出力巻線Ns2の巻き終わり端Es2を、それぞれ出力端子2a,2bに接続する。
このトランスT1,T2は、それぞれ磁路が独立したコア11,12を持つため、共通の励磁巻線Npに流れる励磁電流により発生する磁束がコア11と12をそれぞれ通過するため、各出力巻線Ns1,Ns2にそれぞれ誘導により電圧を発生し、その出力が積み上げられて出力電圧Voutとなる。ここで、コア11,12の互いに隣接した部分11a,12aの断面積及び体積が等しく、励磁巻線Npに対して対称に配置されていると、励磁電流により生じる磁束はコア11,12に対してそれぞれ同量通過することとなり、各出力巻線Ns1,Ns2に発生する電圧及び電流が等しくなる。
また、2個のトランスT1,T2は、励磁巻線Npが共通であるから同時に励磁され、各出力巻線Ns1,Ns2の出力電圧波形の時間軸は同期する。したがって、各各出力巻線Ns1,Ns2の出力電圧を最大限に加算することができる。
一つのトランスの磁路でのNIlimit(直流重畳特性)が例えば100ATとする。2倍の高出力を得るために単にコアの磁束断面積(実効断面積)を2倍取っても、NIlimitは高々1割乃至2割の増大である。
この実施形態の構成によれば、トランスT1とT2の磁路が分離しているので加算となり、NIlimitを200ATにすることが可能になる。また、大出力化に伴って損失が増えるが、トランスT1とT2が分離された複合型のトランス構成であるため、損失が分散される。また、表面積が大きくなるため放熱特性が絶大である。コアの温度上昇により直流重畳特性が低下するため、放熱性が良いことはコアの磁束回避に直結した効果となる。
さらに、2つのコア11,12を図1に示したように、一部を互いに隣接させて配置し、その互いに隣接した部分11a,12aを束ねるように、トランスT1,T2に共通の励磁巻線Npを巻回しているので、励磁巻線側の経路がシンプルで短くなり、二次巻線側も含めた経路のループ長(ループ面積)が短くなる。そのため、高電圧の経路によるノイズを抑えることができる。
次に、この第1の実施形態におけるトランス部10の一部異なる構成例を図3〜図5によって説明する。これらの図においても、図1と対応する部分には同一の符号を付している。
図3および図4は、トランス部10を構成するトランスT1,T2のコア同士の磁気干渉を防ぐために導電体を設けた構成例である。
図3はその一例を示す図1と同様なトランス部の模式的な正面図であり、各トランスT1,T2のコア11,12が閉磁路を一つだけ持つ場合(U型コアによる例)である。
このトランス部10は、殆ど図1に示したものと同じであるが、コア11,12の互いに隣接した部分11a,12aの対向する側面間のスペーサ15内に、板状の導電体16を設けている。この導電体16は銅又はアルミニウムのような非磁性で導電性のよい金属板であり、2つのコア11と12の間を磁気的に遮蔽する。
図4は他の例を示すトランス部の模式的な正面図であり、各トランスT1,T2のコア11,12がそれぞれ2つの閉磁路を持つ場合(E型コアによる例)である。
この場合も、一対のコア11,12の互いに隣接した部分11a,12aの対向する側間のスペーサ15内に、板状の導電体16を設けている。さらに、その一対のコア11,12の外周を取り囲むように周回する短絡された導電体17を設けている。この導電体17も銅又はアルミニウムのような非磁性で導電性のよい帯状の金属板である。
そして、導電体17によって短絡された経路以外の磁路部分に、共通の励磁巻線Np及び各出力巻線Ns1,Ns2を巻回する。この例では、各コア11,12の互いに隣接した部分11a,12aに共通の励磁巻線Npを巻回し、中足部11c,12cに各出力巻線Ns1,Ns2を巻回している。
複数のコアを一つの励磁巻線内に配置する際、コアの隣接部分から各磁路間への磁気干渉が起こる恐れがある。しかし、これらの例のように、各コア11,12の互いに隣接した部分11a,12aの間に磁束と平行に導電体16を配置することによって、各コア11,12から外へ出る磁束を導電体16が受けるので、他コアへは届かず、コア11,12間の磁気干渉を防ぐことができる。
いずれの場合においても、磁気的な分離を保つため、コア間に挿入若しくはコアの周囲に配置する導電体16,17が複数のコアに接触してはならない。また、導電体16と導電体17も接触してはならない。そのため、コア11,12の外周と導電体17との間にも、非磁性の絶縁材によるスペーサを介在させるとよい。
このような磁気的な分離により、各コア11,12の個々の磁路のNIlimit(直流重畳特性)を加算することができ、結果的に高出力化に向く複合トランスを構成できる。
図5は、第1の実施形態におけるトランス部のさらに異なる例を示す図1と同様な模式的な正面図である。この例では、トランス部10を構成するトランスT1,T2の各コア11,12の互いに隣接する部分11a.12aにそれぞれ磁気抵抗18を設けている。磁気抵抗18は非磁性材(エアギャップでもよい)であり、各コア11,12の互いに隣接する部分11a,12aの磁路方向(長手方向)の中央部に設けられる。その他の構成は図1によって説明したトランス部10と同じである。
このように、各コア11,12の磁路中にそれぞれ磁気抵抗18を設けることにより、コア11,12のインダクション係数が低下するとともに直流重畳特性が増加し、高出力を得るに際して磁気飽和を起こしにくくなる。しかし、磁気抵抗18の部分から漏洩磁束を生じやすくなり、外部へのノイズや巻線の発熱などの悪影響を生じる恐れがある。
そのため、この例では、磁気抵抗18をコア11,12の共通の励磁巻線Npが巻回される部分の中央部に設けることにより、磁気抵抗によって生じる漏洩磁束が巻線内部でシールドされ、外部にノイズとして漏れにくくなる構成にしている。
これらの図3〜図5によって説明したように、トランス部を構成するトランスの各コアの互いに隣接する部分の間、あるいは外周に導電体を設けて磁気的に遮蔽したり、各コアの互いに隣接する部分にそれぞれ磁気抵抗を設けることは、以下に説明する他の各実施形態においても適用可能である。
〔高電圧インバータ装置の第2の実施形態〕
次に、この発明による高電圧インバータ装置の第2の実施形態について説明する。この実施形態はトランス部を4個のトランスで構成し、その励磁巻線を共通にしたものである。
図6は、その高電圧インバータ装置のトランス部の構成例を示す模式的な平断面図であり、図7はそのトランス部の外観を示す斜視図である。
この図6及び図7に示すトランス部20は、同一の特性を持つ4個のトランスT1〜T4によって構成されている。その4個のトランスT1〜T4は、それぞれ独立した閉磁路を持つ同一形状のコア(U型コア)21〜24を有する。そして、その各トランスT1〜T4のコア21〜24は、その一部を互いに隣接させて配置している。
この例では、絶縁材からなる略円柱状のホルダを兼ねたスペーサ25を設け、その外周面に90°間隔で軸線方向に沿って溝を形成している。そして、各コア21〜24の一辺部をなす互いに隣接させる部分21a〜24aを、それぞれスペーサ25の各溝へ嵌合させて、各コア21〜24を90°間隔で放射状(十字状)に保持する。したがって、各コア21〜24は、スペーサ25によって互いに電気的及び磁気的に分離して配置される。
そして、その全てのコア21〜24の互いに隣接した部分21a〜24aを束ねるように、各トランスT1〜T4の励磁巻線Npを一本の共通の巻線として巻回し、その各コア21〜24の互いに隣接しない部分21b〜24bに、各トランスT1〜T4の出力巻線Ns1〜Ns4を個別に巻回している。
図8は、その高電圧インバータ装置のトランス部の異なる構成例を示す模式的な平断面図であり、図9はそのトランス部の外観を示す斜視図である。
このトランス部20は、図6及び図7に示したトランス部20と、各トランスT1〜T4のコアの形状が異なっているが、その機能は同様であるから、図6及び図7と対応する部分には同じ符号を付している。
この図8及び図9に示すトランス部20も、同一の特性を持つ4個のトランスT1〜T4によって構成されている。その4個のトランスT1〜T4は、それぞれ独立した閉磁路を持つ同一形状のコア(フェライト等による変形U型コア)21〜24を有する。
この例では、各コア21〜24の互いに隣接させる部分21a〜24aを、それぞれ円柱をその軸線を通って互いに直交する二つの面で4等分割した形状に形成し、互いに隣接しない部分21b〜24bはそれぞれ円柱状に形成している。
その各コア21〜24の互いに隣接させる部分21a〜24aを、絶縁材からなる十字板状のスペーサ29を介して互いに対向させて組合せ、略円柱状に固定する。それによって、各コア21〜24は90°間隔で放射状(十字状)に保持され、スペーサ29によって互いに電気的及び磁気的に分離して配置される。
そして、その全てのコア21〜24の互いに隣接した部分21a〜24aがスペーサ29を介して組み合わされた略円柱状の部分を束ねるように、各トランスT1〜T4の励磁巻線Npを一本の共通の巻線として巻回している。また、その各コア21〜24の互いに隣接しない部分21b〜24b(それぞれ円柱状)に、各トランスT1〜T4の出力巻線Ns1〜Ns4を個別に巻回している。
図10は、この第2の実施形態の高電圧インバータ装置のトランス部の第1の接続例を示す回路図である。トランス部20以外の構成は図27によって説明した高電圧インバータ装置と同様であるから、図示を省略している。
トランス部20は、図6及び図7に示した構成、あるいは図8及び図9に示した構成のものである。
図6、図8、図10において、各トランスT1〜T4の各出力巻線Ns1〜Ns4の各巻き始め端及び巻き終わり端には、図27及び図28に付した符号と同じ符号を付してある。そして、各出力巻線Ns1〜Ns4を積み上げるように全て直列に接続して、トランスT1の出力巻線Ns1の巻き始め端Ss1を出力端子2aに接続し、トランスT4の出力巻線Ns4の巻き終わり端Es4を出力端子2bと入力端子1bに接続する。
励磁巻線Npは各トランスT1〜T4に共通の一本の巻線であるから、その巻き始め端Sを入力端子1aに接続し、巻き終わり端Eをスイッチング素子Qswのドレインに接続する。
この実施形態によれば、トランスT1〜T4の共通の励磁巻線Npから各出力巻線Ns1〜Ns4に変圧された電圧が直列に積み上げられ、インバータ出力となる出力端子2a,2b間の出力電圧Voutは、トランス1個毎の出力巻線の端子電圧の4倍となって得られる。トランス部20を構成するトランスの数をn個とするとn倍になる。
また、独立したn個のトランスの各コアの磁路に対する励磁巻線を共通の一本にすることにより、励磁巻線側の経路を最小限にすることができる。また、それに応じた各コアの配置にしたことより、トランスの数の増加による出力巻線側の経路の長さの増加も少なくなる。総じて接続に要する経路が短くなる。
上述の実施形態では、4個のトランスT1〜T4の共通の励磁巻線Npに対して、各コア21〜24を放射状に配置したので、出力巻線の接続に要する経路長の増加を図28に示した配置例と比べて少なく抑えることができる。例えば、EER42コアを使用したトランスを4個配置した場合、ループ長で約70%減、ループ面積では約91%減と大幅に低減できる。
このように、高出力化のためにトランスの数を増加させても、各トランスの巻線の接続経路のループ長及びループ面積の増大を抑えることができるため、高電圧の経路によるノイズの発生を抑えることができる。そして、数十Wから数十KWまで、具体的には20Wから40KWくらいまで対応可能である。
ここで、コア21〜24の励磁巻線Npの内側に入る部分、すなわち、図6又は図8における互いに隣接する部分21a〜24aの斜線部の体積及び面積が、図28に示した個別接続のトランスT1〜T4の各励磁巻線内のコアの体積及び面積と同じと仮定する。すると、励磁巻線に対してのコアの実効断面積Aeはn(トランスの数、この例では4)倍となり、トランスのインダクション係数ALもそれに応じて大きくなる。AL=μ・Ae/Lで、μ=透磁率、L=磁路長であるから、透磁率μと磁路長Lに変化がなければ、実効断面積Aeがn倍になればAL値もn倍になる。
また、励磁巻線の巻数NPは、励磁巻線の内側の磁束密度ΔBに対し、NP=Vin・Ton/(ΔB・Ae)となる。そのため、仮に従来構成と等しい使用磁束密度で使用する場合、Aeがn倍になると励磁巻線の巻数NPを1/n倍にすることができる。ここでVinはトランスの入力電圧、Tonはスイッチング素子QswのON時間である。
さらに、図8及び図9に示したコア形状にすると、各巻線を円形に巻くことができるので、コアの断面積に対して巻線の巻径が最小になるため、同じ出力電圧を得るために必要な巻線長を更に短縮することができる。なお、各コア21〜24の励磁巻線部及び出力巻線部(斜線部)の断面積及び体積は等しいものとする。
図11〜図14は、上述した第2の実施形態のトランス部20を構成する各トランスT1〜T4の各出力巻線の第2〜第5の接続例を示す、図10と同様な回路図である。
図11は、各トランスT1〜T4の出力巻線Ns1〜Ns4を全て並列に接続した第2の接続例である。この場合には、出力端子2a,2bから出力する出力電圧Voutは、個々の出力巻線Ns1〜Ns4の各出力電圧と同じになる。しかし、負荷に供給する電流の大きさは4倍になり、負荷電流が同じであれば、各出力巻線Ns1〜Ns4の出力電流は1/4ですむ。トランスの数がn個の場合は、負荷に供給する電流の大きさをn倍、あるいは各出力巻線Ns1〜Ns4の出力電流を1/nにすることができる。
図12は、各トランスT1〜T4の出力巻線Ns1〜Ns4のうち、出力巻線Ns1とNs2、Ns3とNs4をそれぞれ直列に接続し、その二組を並列に接続した第3の接続例である。この場合は、出力端子2a,2bから出力する出力電圧Voutは、個々の出力巻線Ns1〜Ns4の各出力電圧の2倍になり、負荷に供給する電流の大きさも2倍になる。
図13は、各トランスT1〜T4の出力巻線Ns1〜Ns4のうち、出力巻線Ns3とNs4を直列に接続し、それを他の出力巻線Ns1、Ns2と並列に接続した第4の接続例である。
図14は、各トランスT1〜T4の出力巻線Ns1〜Ns4のうち、出力巻線Ns2〜Ns4を直列に接続し、それを出力巻線Ns1と並列に接続した第5の接続例である。
この図13と図14に示す例は、並列接続する出力巻線の端子電圧が不揃いになるので、あまり好ましくない。
図15は、図8及び図9に示したトランス部20を一部変更した例を示す模式的な平断面図である。この例では、各トランスT1〜T4のコア21〜24の互いに隣接した部分21a〜24aが対向する隙間に絶縁材のスペーサ29を介在させているが、そのスペーサ29内に十字板状の導電体26を埋設している。
この導電体26は銅又はアルミニウムのような非磁性で導電性のよい金属板であり、スペーサ29の厚さの中央部に埋設され、図3に示した例と同様に、各コア21〜24の間を互いに磁気的に遮蔽する。
図6及び図7に示したトランス部20においても、スペーサ25内に板状の導電体を設けて、各トランスT1〜T4のコア21〜24の互いに隣接した部分21a〜24aの間に導電体を介在させて、各コア21〜24の間を互いに磁気的に遮蔽するとよい。
いずれにおいても、コア21〜24がそれぞれ2つ以上の閉磁路を持つ形状の場合には、その各コア21〜24の外周を取り囲むように閉磁路の一部に沿って周回する短絡された導電体を設け、各コアの導電体によって短絡された経路以外の磁路部分に、共通の励磁巻線Np及び各出力巻線Ns1〜Ns4を巻回するとよい。その場合、その導電体と各コアとが接触しないようにする必要があるので、各コア21〜24とその導電体との間にも絶縁材のスペーサを介在させるとよい。
このように、各コア21〜24を磁気的に分離することによって、各コア21〜24相互間の磁気干渉を防ぎ、個々の磁路の直流重畳特性を加算することができ、結果的に高出力化に向く複合トランスを構成することができる。
また、図6〜図9に示した各トランス部20においても、図5に示したトランス部10と同様に、各トランスT1〜T4のコア21〜24の互いに隣接する部分21a〜24a(共通の励磁巻線Npが巻回される部分)における磁路方向の中央部に、それぞれ磁気抵抗を設けてもよい。
このように各コア21〜24に磁気抵抗を設けることにより、コア21〜24のインダクション係数が低下するとともに直流重畳特性が増加し、高出力を得るに際して磁気飽和を起こしにくくなる。しかも、磁気抵抗によって生じる漏洩磁束が巻線内部でシールドされ、外部にノイズとして漏れにくい。
〔高電圧インバータ装置の第3の実施形態〕
次に、この発明による高電圧インバータ装置の第3の実施形態について、図16〜図20によって説明する。
この第3の実施形態は、図1〜図5によって説明した第1の実施形態におけるトランス部10をトランス部30に変更しただけである。そのトランス部30を構成する2個のトランスT1,T2は、トランス部10を構成するトランスT1,T2と同じコア11,12を使用している。
そして、そのトランスT1のコア11とトランスT2のコア12を、図16に示すように、その一部を互いに隣接させて配置し、その対向する側面間にスペーサ15を介在させて、互いに電気的及び磁気的に接触しないように配置している。
この第3の実施形態におけるトランスT1,T2が、第1の実施形態におけるトランスT1,T2と相違するのは、各コア11,12の互いに隣接した部分11a,12aを束ねるように、各トランスT1,T2の出力巻線Nsを一本の共通の巻線として巻回し、その各コア11,12の互いに隣接しない部分11b,12bに、それぞれ励磁巻線Np1,Np2を個別に巻回している点だけである。
この図16に示すトランス部30の各トランスT1,T2の各巻線を、図17に示すように接続して高電圧インバータ装置を構成している。この図17は第1の実施形態の図2と対応する回路図である。
この第3の実施形態では、トランス部30を構成するトランスT1,T2の励磁巻線Np1とNp2を並列に接続して、各巻き始め端S1,S2を入力端子1aに、各巻き終わり端E1,E2をスイッチング素子Qswのドレインに、それぞれ接続している。
そして、トランスT1,T2に共通の出力巻線Nsの巻き始め端Ssを出力端子2aに、巻き終わり端Esを出力端子2bに、それぞれ接続している。
あるいは、各トランスT1,T2の励磁巻線Np1とNp2を直列に接続して、入力端子1aとスイッチング素子Qswのドレインとの間に接続するようにしてもよい。
このように複数のトランスの出力巻線を共通の一本の巻線にした場合、各トランスの励磁巻線の巻数(すべて同じ)をNP、共通の出力巻線の巻数をNSとし、トランスの数をn個(この例では2個)としたとき、入力電圧Vinに対する出力電圧Voutは、次のようになる。
各励磁巻線を並列接続した場合:Vout=Vin×(NS/NP)×n
各励磁巻線を直列接続した場合:Vout=(Vin/n)×(NS/NP)×n
=Vin×(NS/NP)
したがって、各トランスの励磁巻線を並列に接続した場合は、図26によって説明した高電圧インバータ装置において、入力電圧Vinに対して各トランスの出力巻線に巻数比に応じて発生する電圧を加算した出力電圧Voutが得られるのと同様になる。すなわち、1個のトランスのときの出力電圧のn倍(図17の例では2倍)になる。nが4になれば出力電圧Voutは4倍になる。
各トランスの励磁巻線を直列に接続した場合は、出力電圧Voutはトランスが1個の場合と同じであるが、出力電流をn倍にでき、それによって供給電力をn倍にすることができる。また、出力電流がトランス1個の場合と同じでよければ、励磁電流を1/nにでき、発熱等の損失を低減できる。
複数のトランスの出力巻線を共通の一本にしたことと、それに適した図16に示したようなコア配置にしたことによるその他の効果は、前述した第1の実施形態と同様である。
図18、図19に示すトランス部30は、図3、図4によって説明したトランス部10と同様に、2個のトランスT1,T2の各コア11,12を磁気的に分離する導電体16、あるいはさらに遮蔽する導電体17を設けたものである。
図20に示すトランス部30は、図5によって説明したトランス部10と同様に、各トランスT1,T2のコア11,12の互いに隣接する部分11a,12aにおける磁路方向の中央部に、それぞれ磁気抵抗18を設けたものである。
これらにおいても、図3〜図5に示した第1の実施形態と相違する点は、各コア11,12の互いに隣接した部分11a,12aを束ねるように、各トランスT1,T2の出力巻線Nsを一本の共通の巻線として巻回し、その各コア11,12の互いに隣接しない部分11b,12b(図19の場合は中足部11c,12c)に、それぞれ励磁巻線Np1,Np2を個別に巻回している点だけである。その効果も、第1の実施形態における各変更例と同様である。
〔高電圧インバータ装置の第4の実施形態〕
次に、この発明による高電圧インバータ装置の第4の実施形態について、図21〜図24によって説明する。
この第4の実施形態は、図6〜図15によって説明した第2の実施形態におけるトランス部20をトランス部40に変更しただけである。そのトランス部40を構成する4個のトランスT1〜T4は、トランス部20を構成するトランスT1〜T4と同じコア21〜24を使用している。
そして、トランス部40を構成するトランスT1〜T4の各コア21〜24を、図21又は図22に示すように、その一部を互いに隣接させて配置し、その間にスペーサ25又は29を介在させて、互いに電気的及び磁気的に接触しないように配置している。
この第4の実施形態におけるトランスT1〜T4が、第2の実施形態におけるトランスT1〜T4と相違するのは、各コア21〜24の互いに隣接した部分21a〜24aを束ねるように、各トランスT1〜T4の出力巻線Nsを一本の共通の巻線として巻回し、その各コア21〜24の互いに隣接しない部分21b〜24bに、それぞれ励磁巻線Np1〜Np4を個別に巻回している点だけである。
図21又は図22に示すトランス部40の各トランスT1〜T4の各巻線を、図23又は図24に示すように接続して高電圧インバータ装置を構成する。この図23と図24は第3の実施形態の図10と対応する回路図である。
図23に示す第1の接続例では、トランス部40を構成するトランスT1〜T4の励磁巻線Np1〜Np4を全て並列に接続して、それを入力端子1aとスイッチング素子Qswのドレインとの間に接続している。
そして、トランスT1〜T4に共通の出力巻線Nsの巻き始め端Ssを出力端子2aに、巻き終わり端Esを出力端子2bに、それぞれ接続している。
図24に示す第2の接続例では、トランス部40を構成するトランスT1〜T4の励磁巻線Np1〜Np4を全て直列に接続して、それを入力端子1aとスイッチング素子Qswのドレインとの間に接続している。共通の出力巻線Nsの接続は図23と同じである。
この実施形態において、トランス部40を構成するトランスT1〜T4の励磁巻線Np1〜Np4を、図23に示すように全て並列に接続した場合と、図24に示すように全て直列に接続した場合の、出力電圧Vout及び出力電流については、第3の実施形態において説明した式で、n=4の場合に相当する。
この実施形態による効果も、前述した第2の実施形態による効果と同様である。
また、第3の実施形態における図18〜図20に示した変更例と同様に、トランスT1〜T4の各コア間や周囲に導電体を設けたり、コア内の磁路に磁気抵抗を設けたりすることもできる。それらによる効果も同様である。
以上の実施形態では、高電圧インバータ装置のトランス部を構成するトランスが2個の場合と4個の場合の実施形態について説明した。しかし、これらに限るものではなく、トランス部を構成するトランスの数を、3個あるいは5個以上にしてもよいことは勿論である。
〔プラズマ発生装置と画像形成装置の実施形態〕
次に、この発明によるプラズマ発生装置と、そのプラズマ発生装置を備えた画像形成装置の実施形態について、図25によって説明する。
図25は、そのプラズマ発生装置とそれを備えた画像形成装置の一実施形態を示す要部のみの構成図である。
プラズマ発生装置50は、高電圧インバータ装置51と、ローラ状の放電電極52及びカウンタ電極53と、カウンタ電極53の外周に一体に設けたスリーブ状の誘電体54とを備えている。放電電極52は、銅アルミニウムのような導電性のよい金属によるロッド状の金属体52aと、その外周を覆う絶縁体(誘電体)52bとからなる。
この放電電極52とカウンタ電極53は誘電体54を挟んで対向し、シート材の搬送路の上側と下側にそれぞれ回転自在に支持されている。
高電圧インバータ装置51は、前述したこの発明による高電圧インバータ装置のいずれかであり、前述した出力端子2aを放電電極52の金属体52aに接続し、出力端子2bをアースに接続している。一方、カウンタ電極53もアースに接続している。
したがって、高電圧インバータ装置51から出力される脈流の十数KVの高電圧が、大気中で放電電極52の金属体52aとカウンタ電極53との間に印加される。それによって、放電電極52からカウンタ電極53に向けて大気圧プラズマ放電が発生し、誘電体54の表面に沿うようにプラズマが形成される。この放電は、沿面放電又は無声放電、あるいは誘電体バリア放電とも称される。
このプラズマ発生装置50の放電電極52と誘電体54との間を通して、シート材Sを搬送できるように、搬送ローラ対71を設けると共に、誘電体54及びカウンタ電極53の両側に搬送路を形成するガイド板72,73を設けている。
このシート材Sは、コピーや印刷等に用いられる普通紙やコート紙の他、OHPシートを含む樹脂フィルム、カード、ハガキ等の厚紙や封筒等であり、このプラズマ発生装置50の放電電極52と誘電体54との間を通してプラズマに触れさせることによって、その表面が改質処理される。その改質処理は、シート材の表面の撥水性を親水化する(濡れ性を高める)処理である。
その際、放電電極52と誘電体54を一体とするカウンタ電極53がシート材Sの移動に連れ回りするので、プラズマが均一に発生し、改質がシート材Sの表面全体に均一に行われる。
このように、この実施形態ではこのプラズマ発生装置50がシート材改質装置の役目を果し、そのシート材搬送方向の下流側に、シート材に画像を形成する画像形成部60を備えて、画像形成装置を構成している。
その画像形成部60には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色のライン型インクジェットヘッド61y,61m,61c,61kを有するヘッドユニット61が設けられている。
したがって、この画像形成部60はインクジェット方式の画像形成部であり、さらには、フルカラーのライン型インクジェットヘッドを用いた画像形成部である。
なお、図25では、各インクジェットヘッドにおけるインクの乾燥を防止するための部材等は図示を省略している。
また、ライン型インクジェットヘッドに代えて、ヘッドユニットをキャリッジに搭載して、シート材の搬送方向と直交する方向に走査しながら画像を形成する走査型のインクジェットヘッドを使用してもよい。
ヘッドユニット61の下側には、無端広幅ベルト62が、駆動ローラ63と従動ローラ64とテンションローラ65に巻きつけられて所定の張力を与えられて、矢印B方向に周回移動(回動)されるように設けられている。テンションローラ65は圧縮バネ66によって押圧され、無端広幅ベルト62に張力を与えている。
駆動ローラ63と無端広幅ベルト62を挟んで対向するように、ピンチローラ67が回転自在に設けられ、駆動ローラ63に接近する方向に押圧力が付与されている。
その無端広幅ベルト62に、シート材Sをエアー吸引力によって密着させるか、静電吸着によって密着させる手段も設けられるが、それらは当業者に周知の技術であるから、ここでは説明を省略する。
この画像形成装置によれば、図示していないシート材給送部から順次給送されるシート材Sが、図25の矢示A方向から搬送ローラ対71によって、プラズマ発生装置50へ送り込まれる。そして、そのシート材Sがガイド板72,73に沿って、放電電極52とカウンタ電極53との間を、放電電極52と誘電体54に挟まれて図で左方へ搬送される。
その際に、シート材Sの表面がプラズマ放電によって発生したプラズマに接触して改質され、親水性が高められる。
その改質されたシート材Sが、プラズマ発生装置50から出ると、駆動ローラ63に支持された無端広幅ベルト62とピンチローラ67とに挟まれ、無端広幅ベルト62の表面に密着して、ヘッドユニット61と対向する画像形成位置を一定の速度で搬送される。
その間にヘッドユニット61は、図示していない用紙先端検知センサによる用紙先端の検出時点からタイミングをとって、各色のインクジェットヘッド61y,61m,61cm,61kを駆動する。それによって、シート材Sの矢示B向への搬送に伴って、インクジェットヘッド61y,61m,61c,61kの各先端のノズルから、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の液状記録剤である水性インク滴をシート材Sの表面に順次吐出させて、フルカラーの画像を形成する。
ヘッドユニット61によって画像が形成された印刷済みシート材は、矢示C方向へ送られ、図示していない搬送ローラ対等によって機外に排出される。しかし、その印刷済みシート材の裏面にも画像を形成する場合には、図示していない反転搬送機構によって表裏を反転して、再びプラズマ発生装置50へ給送する。そして、プラズマ発生装置50でそのシート材の裏面の改質処理を行ってから、画像形成部60へ送り込み、その裏面にヘッドユニット61によって画像を形成する。
画像形成部60の下流側に、ニス等のコート剤を塗布する後処理部を設けて、印刷済みシート材の表面にコート剤を塗布するようにしてもよい。その場合、印刷済みシート材の表面は既に改質されて親水化されているので、全面に均一にコート剤を塗布することができる。それによって、画像を形成したシート材の表面を保護したり、艶出しして付加価値を高めたりすることができる。
また、画像形成部として電子写真方式の画像形成部を備えた画像形成装置の場合、画像形成部の下流側にプラズマ発生装置50を配置し、そのさらに下流側にコート剤を塗布する後処理部を設けるとよい。それによって、電子写真方式でトナーによる画像を転写及び定着されたシート材の表面を改質処理して、その全面に均一にコート剤を塗布することができる。それは、トナー粒子に含有されるワックスや定着時に付着するシリコンオイル等の影響によって、シート材の表面に形成される撥水性を有する部分を、プラズマ発生装置50で改質して親水化できるからである。
プラズマ発生装置50は、放電電極52をシート材の搬送方向に沿って複数本並べて配置し、カウンタ電極53及び誘電体54を平板状に構成してもよい。放電電極52をカウンタ電極53に対して、接近及び離間する方向に移動可能に支持し、接近する方向に押圧力を付与しておくようにすれば、シート材をその厚さにかかわらずスムーズに搬送して、均質な改質処理を行うことが可能である。
この発明による画像形成装置は、プリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置、それらの複数の機能を持つデジタル複合機、業務用大型プリンタなどでもよい。また、カラー画像を形成するものに限らず、モノクロ画像を形成するものでもよいし、使用するシート材はカットシートに限らず、ロール状に巻かれた長尺シートでもよい。
この発明による高電圧インバータ装置、プラズマ発生装置、および画像形成装置は、それぞれ上述した各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更、追加、あるいは省略および組合せ等が可能であることは言うまでもない。
1a,1b:入力端子 2a,2b:出力端子 5:制御回路
10,20,30,40,100,200:トランス部
11,12,21〜24:コア
11a,12a,21a〜24a:コアの互いに隣接させる(した)部分
11b,12b,21b〜24b:コアの互いに隣接しない部分
11c,12c:コアの中足部
15,25,29:スペーサ 16,17,26:導電体 18:磁気抵抗
T1〜T4:トランス Np,Np1〜Np4:励磁巻線
Ns,Ns1〜Ns4:出力巻線 Qsw:スイッチング素子
Vin:入力電圧 Vout:出力電圧
50:プラズマ発生装置 51:高電圧インバータ装置 52:放電電極
52a:金属体 52b:絶縁体(誘電体) 53:カウンタ電極
54:誘電体 60:画像形成部 61:ヘッドユニット
61y,61m,61c,61k:ライン型インクジェットヘッド
62:無端広幅ベルト 63:駆動ローラ 64:従動ローラ
65:テンションローラ 66:圧縮バネ 67:ピンチローラ
71:搬送ローラ対 72,73:ガイド板
特許第3152298号公報

Claims (12)

  1. 直流電圧若しくは直流成分に脈流が重畳された電圧を入力電圧とし、該入力電圧をスイッチングしてトランスの一次側の励磁巻線に励磁電流を流し、該トランスの二次側の出力巻線から前記入力電圧より高い電圧を出力する高電圧インバータ装置において、
    前記トランスを、同一の特性を持つ個別の3個以上のトランスによって構成し、
    その各トランスはそれぞれ独立した閉磁路を持つ同一形状のコアを有し、
    該各トランスの全てのコアが、その一部を絶縁材からなるスペーサを介して互いに隣接させて該スペーサによって放射状に保持され、互いに電気的及び磁気的に分離して配置されており
    該全てのコアの互いに隣接した部分と前記スペーサとによる略円柱状の部分を束ねるように前記各トランスの前記励磁巻線一本の共通の巻線として巻回され
    前記各トランスの各コアの互いに隣接しない部分に前記出力巻線個別に巻回されていることを特徴とする高電圧インバータ装置。
  2. 請求項1に記載の高電圧インバータ装置において、前記3個以上の各トランスの前記各コアが隣接する部分には、該各コアの互いに隣接する面の間に前記スペーサ内に埋設した導電体を介在させたことを特徴とする高電圧インバータ装置。
  3. 前記3個以上の各トランスの前記出力巻線を互いに直列に接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の高電圧インバータ装置。
  4. 前記3個以上の各トランスの前記各コアの互いに隣接し前記励磁巻線が巻回される部分に、それぞれ磁気抵抗を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の高電圧インバータ装置。
  5. 直流電圧若しくは直流成分に脈流が重畳された電圧を入力電圧とし、該入力電圧をスイッチングしてトランスの一次側の励磁巻線に励磁電流を流し、該トランスの二次側の出力巻線から前記入力電圧より高い電圧を出力する高電圧インバータ装置において、
    前記トランスを、同一の特性を持つ個別の3個以上のトランスによって構成し、
    の各トランスはそれぞれ独立した閉磁路を持つ同一形状のコアを有し、
    該各トランスの全てのコアが、その一部を絶縁材からなるスペーサを介して互いに隣接させて該スペーサによって放射状に保持され、互いに電気的及び磁気的に分離して配置されており
    該全てのコアの互いに隣接した部分と前記スペーサとによる略円柱状の部分を束ねるように前記各トランスの前記出力巻線一本の共通の巻線として巻回され
    前記各トランスの各コアの互いに隣接しない部分に前記励磁巻線個別に巻回されていることを特徴とする高電圧インバータ装置。
  6. 請求項5に記載の高電圧インバータ装置において、前記3個以上の各トランスの前記各コアが隣接する部分には、該各コアの互いに隣接する面の間に前記スペーサ内に埋設した導電体を介在させたことを特徴とする高電圧インバータ装置。
  7. 前記3個以上の各トランスの前記励磁巻線を互いに直列に接続したことを特徴とする請求項5又は6に記載の高電圧インバータ装置。
  8. 前記3個以上の各トランスの前記各コアの互いに隣接し前記出力巻線が巻回される部分に、それぞれ磁気抵抗を設けたことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の高電圧インバータ装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の高電圧インバータ装置において、
    前記3個以上の各トランスの前記各コアがそれぞれ二つ以上の閉磁路を持ち、
    該各コアの外周を取り囲むように前記閉磁路の一部に沿って周回する短絡された導電体を設け、
    前記各コアと前記導電体との間にも絶縁材のスぺーサを介在させ、
    前記各コアの前記導電体によって短絡された経路以外の磁路部分に、前記励磁巻線及び出力巻線を巻回したことを特徴とする高電圧インバータ装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の高電圧インバータ装置と、放電電極と、該放電電極と対向するカウンタ電極と、前記放電電極と前記カウンタ電極との間に介在する誘電体とを備え、前記高電圧インバータ装置の出力電圧を前記放電電極と前記カウンタ電極との間に印加して、大気圧中でプラズマを発生させることを特徴とするプラズマ発生装置。
  11. 請求項10に記載のプラズマ発生装置と、シート材に画像を形成する画像形成部とを備え、
    前記画像形成部で画像を形成する前のシート材又は画像を形成した後のシート材を、前記プラズマ発生装置の前記放電電極と前記カウンタ電極との間を通して搬送し、前記プラズマによって該シート材の表面を改質することを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記画像形成部がインクジェットヘッドを有し、該インクジェットヘッドが吐出するインク滴によってシート材に画像を形成するインクジェット方式の画像形成部であり、該画像形成部で画像を形成する前のシート材を、前記プラズマ発生装置の前記放電電極と前記カウンタ電極との間を通して搬送し、前記プラズマによって該シート材の表面を改質して親水化することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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