JP4675704B2 - 磁性体検知装置 - Google Patents

磁性体検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4675704B2
JP4675704B2 JP2005204670A JP2005204670A JP4675704B2 JP 4675704 B2 JP4675704 B2 JP 4675704B2 JP 2005204670 A JP2005204670 A JP 2005204670A JP 2005204670 A JP2005204670 A JP 2005204670A JP 4675704 B2 JP4675704 B2 JP 4675704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
core
cores
magnetic
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005204670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007022712A (ja
Inventor
政夫 小浜
尚久 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005204670A priority Critical patent/JP4675704B2/ja
Priority to AT06014401T priority patent/ATE479117T1/de
Priority to EP06014401A priority patent/EP1744182B1/en
Priority to DE602006016375T priority patent/DE602006016375D1/de
Priority to US11/485,364 priority patent/US7208946B2/en
Publication of JP2007022712A publication Critical patent/JP2007022712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4675704B2 publication Critical patent/JP4675704B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V3/00Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation
    • G01V3/08Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation operating with magnetic or electric fields produced or modified by objects or geological structures or by detecting devices
    • G01V3/10Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation operating with magnetic or electric fields produced or modified by objects or geological structures or by detecting devices using induction coils
    • G01V3/104Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation operating with magnetic or electric fields produced or modified by objects or geological structures or by detecting devices using induction coils using several coupled or uncoupled coils

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Geophysics (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

この発明は、例えば紙葉類等の印刷に使用するインキに含まれる微量の磁性体を非接触で検知する磁性体検知装置に関する。
例えば、紙葉類の印刷に使用する印刷インキに含まれる磁性体を検知することにより、紙葉類を識別する方法は広く知られている。従来、印刷インキに含まれる磁性体の検知方法として差動コイル形トランス方式が知られている。この方式によれば、S字形のコアの中央部に1次コイルを巻装し、微小な間隙に設定した2箇所の開口部側のそれぞれに2次コイルを巻装して、一方の開口部上に紙葉類を通過させて2つの2次コイルによる誘起電圧の差を出力する。また、コイルを設けた環状のコアの一部に微小な間隙を設けて、その間隙を紙葉類が通過する際の環状コアの誘起電圧の変化を検知する方式などがある。
特許文献1に開示された磁性体検知装置は、長手方向両端部にそれぞれコイルが巻回された一対のI字型コアを備え、これらのコアは一端同士が間隙をもって対向した状態で配置されている。一対のコアの対向側端部に設けられたコイル同士、および一対のコアの反対側端部に設けられたコイル同士を直列に接続して、2つのコイルが形成されている。そして、これらのコイルの誘起電圧の差を検出して、コア間を通過する磁性体を非接触で検出している。
特許文献2に開示された磁性体検知装置は、I字型コアを備え、これらのコアは一端同士が間隙をもって対向した状態で配置されている。各コアの中央部に一次巻き線が設けられ、対向側端部と反対側端部の各々に2次巻き線が設けられている。対向側、反対側それぞれの端部のコイルは直列に接続されている。差動演算回路により、お互いの端部コイル信号の差信号から磁気信号を求めている。これにより、複数並べたコア対の隣接コア間の影響を小さくしている。
特開2002−42203号公報 特開2004−54911号公報
上述した従来の磁性体検知装置によれば、対向配置された磁気コア間の間隙に紙葉類を通過させ、磁性体を検知している。このような構成では、紙葉類が通過する間隙内の位置によって磁性体の検出感度が変化し、一定とならない。すなわち、間隙の中央部付近では検出感度は安定しているが、紙葉類が一方の磁気コアに近付くにつれて検出感度が高くなる。
特許文献1および特許文献2に開示された磁性体検知装置では、紙葉類が間隙中央部を通過する際の信号出力に対して、磁性コア端面に近い位置を通過する際の信号出力が約50%大きくなる傾向にあった。
そこで、この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、磁性コアの間隙内の位置による検出感度の変化が少ない非接触式の磁性体検知装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、この発明の態様に係る磁性体検知装置は、第1端部、およびこれと反対の第2端部をそれぞれ有しているとともに、被検知媒体が通過する間隙を持って前記第1端部同士が相対向して配置された一対のコアと、前記各コアの第1端部に巻装されているとともに互いに直列に接続された一対のコイルを有した第1コイルと、前記一対のコアおよび前記間隙を通る検出磁界を発生させる励起手段と、前記一対のコアに対して、前記被検知媒体の通過方向の前後にそれぞれ設けられ、前記検出磁界を、前記一対のコアの第1端部同士を結ぶ方向と直交する方向に収束させる収束磁界を前記間隙に発生させる収束磁界発生部と、前記第1コイルからの検出信号を処理する信号処理回路と、を備えている。
この発明の他の態様に係る磁性体検知装置は、被検体媒体の搬送方向と直交する方向に並設された複数の検出部を備え、
前記各検出部は、第1端部、およびこれと反対の第2端部をそれぞれ有しているとともに、被検知媒体が通過する間隙を持って前記第1端部同士が相対向して配置された一対のコアと、前記各コアの第1端部に巻装されているとともに互いに直列に接続された一対のコイルを有した第1コイルと、前記一対のコアおよび前記間隙を通る検出磁界を発生させる励起手段と、前記一対のコアに対して、前記被検知媒体の通過方向の前後にそれぞれ設けられ、前記検出磁界を、前記一対のコアの第1端部同士を結ぶ方向と直交する方向に収束させる収束磁界を前記間隙に発生させる収束磁界発生部と、前記第1コイルからの検出信号を処理する信号処理回路と、を具備し、前記複数の検出部は、各検出部の一対のコアの第1端部を結ぶ線がほぼ平行になるように並設されている。
以上のように、この発明の態様によれば、対向したコア端の間隙内に各位置おいて検出感度の変化が少ない非接触式の磁性体検出装置が得られる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態に係る非接触式の磁性体検知装置について詳細に説明する。
図1および図2に示すように、この発明の第1の実施形態に係る磁性体検知装置は、例えば、印刷物などの紙葉類の印刷に使用する印刷インキに含まれる微量の磁性体を非接触で検知する磁性体検知装置として構成されている。磁性体検知装置は検知部1を備え、この検知部1は、一対のコア2、3、コアに巻装されたコイル4a、4b、コイル5a、5b、コイル6a、6b、コイル7a、7b、および磁気カバー9a、9bを有している。被検知媒体として、例えば、磁性体粉末を含有した印刷インキで印刷された印刷物、有価証券などの紙葉類10は、搬送機構40により、搬送路Mを通り移動方向Eに沿って搬送されるものとする。
搬送機構40は、複数の搬送ベルト42、これらのベルトを駆動する複数の搬送プーリ44、および搬送プーリを駆動する図示しない駆動部等を有している。搬送ベルト42は、紙葉類10の長手方向両端部をそれぞれ両面側から挟持した状態で走行し、紙葉類10を移動方向Eに搬送する。
コア2、3は、それぞれ3枚の板状のコアおよびコア間に位置した板状の絶縁体を互いに平行に重ねて構成されている。すなわち、コア2は、中央に位置した検出コア2a、および検出コアの両側に位置した2つの収束コア2b、2cを有している。検出コア2a、および収束コア2b、2cは、同一寸法の細長い矩形板状に形成されている。本実施形態において、検出コア2a、および収束コア2b、2cは、例えば、鉄・コバルト合金のような軟磁性体のアモルファス箔を積層して構成され、長さL、幅m、厚さtの矩形板状に形成されている。
検出コア2aと収束コア2bとの間、および検出コア2aと収束コア2cとの間には、それぞれ絶縁体2dが挟持されている。これにより、検出コア2a、収束コア2b、2cは、互いに隙間を置いて平行に並んでいる。各絶縁体2dは細長い矩形板状に形成されているとともに、その長さは検出コアおよび収束コアよりも短く形成されている。検出コア2aの両端部および収束コア2b、2cの両端部は、それぞれ絶縁体2dを超えて延出し、隙間を置いて互いに対向している。
コア3は、コア2と同様に構成され、それぞれ矩形板状の検出コア3a、収束コア3b、3c、および2つの絶縁体3dを有している。
コア2において、検出コア2a、収束コア2b、2cは長手方向の一端側に位置した第1端部12a、この第1端部と反対側に位置した第2端部12bをそれぞれ有している。コア3において、検出コア3a、収束コア3b、3cは長手方向の一端側に位置した第1端部13a、この第1端部と反対側に位置した第2端部13bをそれぞれ有している。
コア2、3は、検出コア2a、収束コア2b、2cの第1端部12a、および検出コア3a、収束コア3b、3cの第1端部13a同士が搬送路Mを挟んで対向した状態で、つまり、紙葉類10が通過する間隙Gを持って対向した状態で配設されている。コア2、3は、それぞれ紙葉類10の表面と直交する方向に沿って、ここでは、鉛直方向に沿って配置されている。同時に、コア2、3は、その幅方向Yが紙葉類10の移動方向Eと直交し、かつ紙葉類の表面と平行に位置するように配設されている。これにより、一対のコア2、3は、互いに平行に整列している。
中央の検出コア2a、3aの第1端部には、コイル4a、4bがそれぞれ巻装されているとともに、検出コア2a、3aの第2端部には、コイル5a、5bがそれぞれ巻装されている。図3に示すように、第1端部のコイル4a、4bは直列に接続され第1コイル100を構成し、第2端部側のコイル5a、5bは直列に接続され第2コイル200を構成している。
図1および図2に示すように、コア2において、収束コア2c、2bの第1端部にはコイル7aが巻装され、収束コア2c、2bの第2端部にはコイル8aが巻装されている。コア3において、収束コア3c、3bの第1端部にはコイル7bが巻装され、収束コア3c、3bの第2端部にはコイル8bが巻装されている。図3に示すように、コイル7a、7b、8a、8bは直列に接続され、励起手段として機能する励磁コイル300を構成している。
磁気カバー9a、9bは、それぞれ磁性体によって構成され、少なくともコア2、3の第2端部側、コイル5a、5b、およびコイル8a、8bをそれぞれ包囲して設けられている。これにより、磁気カバー9a、9bは、外部からの磁力線の影響を防止している。
コア2と磁気カバー9aとの間、およびコア3と磁気カバー9bとの間には、コアを支持する支持具11a、11bが設けられている。これらの支持具11a、11bは非磁性体で形成されている。支持具11a、11bは、それぞれ凸部を有し、これらの凸部によりコア2、3を両側から挟持することによりコアを支持している。支持具11a、11bの凸部とコア2、3との間に樹脂などを充填して固定してもよい。
励磁コイル300構成しているコイル7a、7b、8a、8bを付勢した場合、磁界が発生し、その磁力線はコア2、3、および磁気カバー9a、9bを通る。コイル7a、7bに発生する磁力線は、コア2、3が相対向する間隙Gでは、例えば、図1に矢印Aで示すように、間隙Gおよび紙葉類10を横切る方向に一致されている。同様に、コイル8a、8bに発生する磁力線は、矢印B1、B2、C1、C2で示す方向に一致されている。
従って、励磁コイル300を付勢することにより、矢印A、コア3、矢印C1、磁気カバー9b、矢印D1、更に、磁気カバー9a、矢印B1、コア2に沿って通る磁性経路と、矢印A、コア3、矢印C2、磁気カバー9b、図示矢印D2、磁気カバー9a、矢印B2、コア2を通る磁性経路とにより、磁力線が通る環状磁路が形成される。そして、磁力線がコア2、3の検出コア2a、3aを通ることにより、第1コイル100および第2コイル200に誘起電圧が発生する。
コア2、3の間隙G内に磁気インキで印刷された紙葉類10が挿入されると、間隙G内の磁力線の分布が変化する。そのため、第1コイル100および第2コイル200の誘起電圧が変化する。磁力線D1、D2の磁路の間隙、つまり、磁気カバー9a、9b間の間隙は、コア2、3間の間隙Gよりも広く、磁束の漏洩が大きい。そのため、環状磁束の磁力線D1、D2の量が減少し、紙葉類10による磁力線への変化は少なく、第2コイル200の誘起電圧変化も小さい。紙葉類10の磁気インキ内の磁性粉は、検出コア2a、3aの第1端部間の間隙G内にある部分が第1コイル100によって検知される。
紙葉類10が矢印Eの方向に移動すると、この移動方向Eに沿って分布する磁気インキは、間隙G内での磁気インキ量の変化に伴う第1コイル100の誘起電圧変化として検知される。
一方、検知部1の周囲温度が変化すると、コア2およびコア3の透磁率が変化し、第1コイル100および第2コイル200の誘起電圧が変化する。第1コイル100および第2コイル200は、その周囲温度が概略同一であることから、温度変化による誘起電圧変化も同じとなる。したがって、第1コイル100と第2コイル200との誘起電圧の差を取れば、温度による誘起電圧の変化分は消去され、磁性体による誘起電圧の変化分のみを取出すことができる。
次に、コア2、3間の間隙G内における紙葉類10の位置変動による検出感度の影響について述べる。図4は、コア2、3の第1端部12a、13aの間隙G付近における磁力線分布状態を示すシミュレーション図である。検出コア2a、3aの両側には、収束コア2b、3bおよび収束コア2c、3cが配置されている。そのため、間隙G内において、検出コア2a、3aを通る磁力線A1は、収束コア2b、3bを通る磁力線A2、および収束コア2c、3cを通る磁力線A3によって、紙葉類10の搬送方向Eと平行な方向に沿った広がり、つまり、検出コア、収束コアの積層方向と平行な方向に沿った広がりが拘束される。これにより、検出コア2a、3aを通る磁力線A1は、ほぼ並行であり、間隙Gにおいて磁束密度が一定であることを示す。従って、間隙G内のどこの位置でも磁性体による磁力線の影響は同じであり、第1コイル100によって検出する信号、検出感度も位置による影響を受けない。
上記のように、収束コア2b、3b、収束コア2c、3c、励磁コイル300は、検出コア2a、2b間の検出磁界、つまり、磁力線A1の広がりを規制し、中心に向かって収束する収束磁界を発生させる収束磁界発生部を構成している。
図5は、比較例として、従来の検出装置におけるコアの対向間隙部の磁力線分布シミュレーションを示している。間隙内の磁力線は、外側に向かって円弧状に広がり、磁束密度は間隙内の位置により相違している。そのため、間隙内にある磁性体の影響も、間隙内における磁性体の位置によって異なる。従って、コア端に設けられた検出コイルによる検出信号および検出感度は、磁性体の位置により異なる。間隙内において、コア端に近い位置では、磁力線が密であり磁性体の影響も大きく検出感度も高い。中央部では、磁力線が疎となり磁束密度が低いため、磁性体の影響は小さく検出感度も低くなる。
以上、検知部1の構成とその動作について述べたが、磁路内での磁力線の方向A、D1、D2およびB1、B2とC1、C2とが反対であっても、また、磁力線A、D1、D2の向きに対して磁力線B1、B2とC1、C2との両方あるいは片方が反対の向きであっても、上述した実施形態と同様の効果は維持される。
コア2、3は、アモルファス箔以外の磁性材料で構成することも可能であるが、アモルファス箔のような高透磁率の材料を用いることにより、磁力線の広がりを小さくでき、コア2、3の間隙Gを大きく取ることができる。また、励磁コイル30は、収束コアの両端部に巻装されたコイル7a、8a、7b、8bを備えた構成としたが、収束コアの中間部のみに巻装したコイルによって構成してもよい。
コア2、3の間隙G内における磁性体の検知感度を妨げないためには、コア2、3と磁気カバー9a、9bとの間隙wを間隙G以上とすること、また、コア2、3の第1端部12a、13aと磁気カバー9a、9bの端部との間隔Qを間隙G以上とすること、更に、上下の磁気カバー9a、9bの端部間の間隔kを間隙G以上とすることが好ましい。
図2に示すように、コア2、3の横幅mは、厚さtの2倍以上に設定されている。コア2、3に、紙葉類10の移動方向Eと直行する方向に一定の幅を持たせ、厚さtを薄くしている。これにより、磁力線の厚みを小さくし、磁性体の移動方向分布の変化を精度よく検知することができる。検出用のコイル4a、4bは、コア2、3の第1端部近傍に設置され、第1端部内の磁力線A1の変動を感度よく検出する事が出来る。コア2、3の第2端部12b、13bでの磁界の影響を小さくするため、コア2、3の長さLは間隙G以上にすることが望ましい。
磁性体検知装置は、検知部1の信号を処理する信号処理回路を備えている。図6に示すように、信号処理回路は、励磁コイル300を付勢するための信号を発生する発振回路15を備え、この発振回路は位相設定回路22を介して位相同期検波回路21に接続されている。第2コイル200は、アンプ16、位相調整回路17および振幅調整回路18を介して差動アンプ20の一方の入力端に接続されている。第1コイル100は、アンプ19を介して差動アンプ20の他方の入力端に接続されている。差動アンプ20の出力端は位相同期検波回路21、低域通過用のフィルタ回路23を通して回路出力24に接続されている。
発振回路15により第3コイル300を交流付勢すると、コア2、3を介して第1コイル100および第2コイル200に誘起電圧が生じる。コア2、3の第1端部12a、13a間の間隙Gに紙葉類10等が無い状態において以下の調整を行う。
第1コイル100の検出信号をアンプ19で増幅して差動アンプ20の一方の入力とし、第2コイル200の検出信号をアンプ16で増幅した後に位相調整回路17により第1コイル100の増幅信号であるアンプ19の出力信号に位相を合わせる。位相調整回路17は電圧信号を制御入力として入力信号の位相を調整するものでフォトカプラによる可変抵抗器とキャパシタおよびオペアンプ等で構成する。フォトカプラに代えて可変容量ダイオードと固定抵抗器でも同様の機能を持たせることが出来る。
更に振幅調整回路18でアンプ19の出力信号に振幅をあわせて差動アンプ20の他方の入力とする。振幅調整回路18は電圧信号を制御入力としてアンプの増幅度を変えて入力信号の振幅を調整する作用をするものでフォトカプラによる可変抵抗器と固定抵抗器およびオペアンプ等で構成し、あるいは、市販品の可変ゲインオペアンプ等を使用する。両端子の入力信号は同相、同振幅のため、差動アンプ20の出力信号はほぼゼロとなる。
上記のような調整後、コア2、3の第1端部12a、13a間の間隙Gに磁性インク等の磁性体が挿入されると、第1コイル100の誘起電圧が増加する。そのため、差動アンプ20の出力信号は変化して交流波形を出力する。平滑手段として機能する位相同期検波回路21は、位相設定回路22で設定された位相のもとで、差動アンプ20の出力信号を検波、整流する。
位相設定回路22は、発振回路15の入力波形に対して設定された位相だけずれた信号を位相同期検波回路21に送る。その設定位相は、例えば、検知部1内に被検知媒体が置かれたときに、付勢交流信号の位相を磁性体による信号に対して位相同期検波回路21の出力信号が最大となるように設定する。なお、この位相設定においては、検知信号に対して有害となる雑音成分信号が最小になるようにしてもよい。フィルタ回路23は、位相同期検波回路21で検波、整流された交流検波信号を平滑化して直流信号とする。なお、このフィルタ回路23には、出力信号の電圧レベルを変える機能を持たせてもよい。
振幅調整回路18と回路出力24との間に接続されたローパスフィルタ28は、温度ドリフトのような周期の遅い周波数を出力する。発振回路15に対して位相設定回路22と並列に接続された他の位相設定回路25は、位相設定回路22の位相設定値より90度位相をずらしてある。位相設定回路25は位相検波回路26を介して差動アンプ20の出力側に接続されている。この位相検波回路26は、差動アンプ20の出力信号から磁性体に対して最小の感度の信号を検出する。
位相検波回路26はローパスフィルタ27を介して位相調整回路17aに接続されている。ローパスフィルタ27は、ローパスフィルタ28と同様に周期の遅い周波数を出力する。位相調整回路17、振幅調整回路18に対して、磁性体に最大感度を持つ位相検波信号と90度位相をずらした位相検波信号をフィードバックすることにより、差動アンプ20の出力は低い周波数に対してゼロになるように作用する。これにより、回路出力24が温度変化等によって遅い周期で変動することを補償する。
図7は図1の検出部と図6の回路構成を組み合わせて得た、検出信号と間隙G内を通過する磁気インキを印刷した紙葉の通過位置の関係を示す。間隙G内の位置は、間隙の中央を0とし、下側を(−)、上側を(+)として、通過位置における検知部1の出力信号(V)を縦軸に示したものである。実線は本実施形態に係る検出装置の検出出力信号、破線は図5に示したコアを有した従来の検出部の検出信号を示している。
従来の検出部によれば、間隙G内の位置による検出信号は、間隙の中心に対して、コア端に近い位置では、約50%増加している。これに対して、本実施形態に係る磁性体検知装置によれば、間隙G内の位置による検出部の検出信号の変動は10%以下であり、検出信号は、間隙内のいずれの位置でもほぼ一定となる。
以上のように構成された磁性体検知装置によれば、2つのコア2、3の第1端部同士を対向させ、コアの外周に設けたコイルを交流付勢することによりコア間の間隙内に磁界を発生させている。真ん中の検出コア間の検出磁界は、外側に設けられた収束コア間に発生する磁界により収束され、広がりが抑えられている。そのため、間隙内の位置に関係なく、検出磁界はほぼ一定の磁束密度となる。従って、検出コアに巻かれた第1コイルの検出信号は、間隙内における磁性***置に起因する変動は小さい。これにより、非接触で一定の検出感度での磁性体検知が可能となる。
コアを対向させた間隙部は磁性体に感応して検出信号を出力するが、反対側の端部は磁性体から距離が離れるためほとんど感応しない。従って、それぞれのコイル同士の誘起電圧の差をとることにより温度による変動が相殺され、磁性体の量に比例した信号を得ることが出来る。
次に、この発明の第2の実施形態に係る磁性体検出装置ついて説明する。
図8に示すように、本実施形態に係る磁性体検知装置は、図1に示した検知部1を複数個、例えば、5個、並設して構成されている。各検知部1は一対のコア2、3を有している。複数の検知部1は、コア2、3の第1端部12a、13aを結ぶ線が、互いに平行となるように、紙葉類10の長手方向に並んで設けられている。また、複数の検知部1は、紙葉類10の搬送方向と直交する方向に並んで配設され、コア間の間隙は連続して延びている。各検知部1の構成は前述した実施形態と同一であり、同一の部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
すなわち、各コア2は、検出コア2a、および検出コアの両側に位置した収束コア2b、2cを重ねて構成され、検出コアの両端部にコイル4a、5aが巻装されている。収束コア2b、2cの両端部の外側に、コイル7a、8aが巻装されている。同様に、各コア3は、検出コア3a、および検出コアの両側に位置した収束コア3b、3cを重ねて構成され、検出コアの両端部にコイル4b、5bが巻装されている。収束コア3b、3cの両端部の外側に、コイル7b、8bが巻装されている。そして、コア2、3は、間隙Gを置いて対向している。
磁気カバー9aは5つのコア2にそれぞれ巻装されたコイル5a、8aを包囲するように設けられている。磁気カバー9bは5つのコア3にそれぞれ巻装されたコイル5b、8bを包囲するように設けられている。コア2、3と磁気カバー9a、9bとの間には、コアを支持する支持具11a、11bが設けられている。これらの支持具は非磁性体で形成されている。支持具11a、11bは、それぞれ複数の凸部を有し、これらの凸部によりコア2、3を両側から挟持することによりコアを支持している。支持具11a、11bの凸部とコア2、3との間に樹脂などを充填して固定してもよい。
隣合う検知部1間の間隔、特に、隣合うコア2間の間隔pおよび隣合うコア3間の間隔pは、隣接する検知部1同士の干渉を小さくするため、コア2、3の第1端部12a、13aの間隙Gに対し、同じかそれ以上に設定されていることが好ましい。コア2、3と磁気カバー9a、9bとの距離wは、間隙Gよりも大きいことが望ましい。
被検知媒体としての紙葉類10は、その長手方向両端部が搬送ベルト42によってそれぞれ両面側から挟持された状態で保持され、間隙Gを通して紙面と直交する方向に搬送される。
図9に示すように、磁性体検知装置は、n対のコア2、3に券回したコイル7a、8a、7b、8bをそれぞれ直列に接続して構成されたn個の励磁コイル300−1、300−2、300−3、300−4、…、300−nを有している。磁性体検知装置の信号処理回路は、第3コイル300−1、300−2、300−3、300−4、…、300−nを並列に接続して付勢する。
信号処理回路は、n対のコア2、3に対応して設けられたn個の回路部50−1、50−2、50−3、50−4、…、50−nを備えている。各回路部は、図3に示した信号処理回路の2点鎖線で囲んだ回路部50と同一の構成を有している。信号処理回路は、励磁コイル300を付勢するための信号を発生する発振回路15を備え、この発振回路15は、第3コイル300−1、300−2、300−3、300−4、…、300−nに並列に接続されている。また、発振回路15は位相設定回路22、25に接続されている。位相設定回路22の出力aおよび位相設定回路25の出力bは、回路部50−1、50−2、50−3、50−4、…、50−nの各位相検波回路26、位相同期検波回路21に接続されている。このように構成することにより、コア対ごとに検知信号を得ることができる。
次に、この発明の第3の実施形態に係る磁性体検知装置について説明する。
図10および図11に示すように、本実施形態によれば、コア2、3において、検出コアおよび収束コアは、磁性フェライト等により一体に形成されている。すなわち、コア2は、細長い直方体形状に形成され、第1端部12aおよび反対側の第2端部12bを有している。コア2の第1端部12aは、2本の切り込みが入れられ、櫛状に形成されている。これにより、第1端部12aは、隙間を置いて平行に延びた3個の板状の端部を形成し、中央の端部は検出コア2a、両側の端部はそれぞれ収束コア2b、2cを構成している。コア2の第2端部12bも同様に、隙間を置いて平行に延びた3個の板状の端部を形成し、中央の端部は検出コア2a、両側の端部はそれぞれ収束コア2b、2cを構成している。
コア3もコア2と同様に形成されている。コア3の第1端部13aは、隙間を置いて平行に延びた3個の板状の端部を形成し、中央の端部は検出コア3a、両側の端部はそれぞれ収束コア3b、3cを構成している。コア3の第2端部13bは、隙間を置いて平行に延びた3個の板状の端部を形成し、中央の端部は検出コア3a、両側の端部はそれぞれ収束コア3b、3cを構成している。
図10に示すように、コア2、3の第1端部12a、13aにおいて、中央の検出コア2a、3aには、コイル4a、4bがそれぞれ巻装されている。コア2、3の第2端部12b、13bにおいて、中央の検出コア2a、3aには、コイル5a、5bがそれぞれ巻装されている。第1端部のコイル4a、4bは直列に接続され第1コイル100を構成し、第2端部側のコイル5a、5bは直列に接続され第2コイル200を構成している。
コア2、3の第1端部12a、13aにおいて、収束コア2c、2bにはコイル7a、7bが巻装されている。コア2、3の第2端部12b、13bにおいて、収束コア2c、2bにはコイル8a、8bが巻装されている。コイル7a、7b、8a、8bは直列に接続され、励起手段として機能する励磁コイル300を構成している。
磁気カバー9a、9bは、それぞれ磁性体によって構成され、少なくともコア2、3の第2端部側、コイル5a、5b、およびコイル8a、8bをそれぞれ包囲して設けられている。これにより、磁気カバー9a、9bは、外部からの磁力線の影響を防止している。
コア2と磁気カバー9aとの間、およびコア3と磁気カバー9bとの間には、コアを支持する支持具11a、11bが設けられている。これらの支持具11a、11bは非磁性体で形成されている。支持具11a、11bは、それぞれ凸部を有し、これらの凸部によりコア2、3を両側から挟持することによりコアを支持している。支持具11a、11bの凸部とコア2、3との間に樹脂などを充填して固定してもよい。
励磁コイル300構成しているコイル7a、7b、8a、8bを付勢した場合、磁界が発生し、その磁力線はコア2、3、および磁気カバー9a、9bを通る。コイル7a、7bに発生する磁力線は、コア2、3が相対向する間隙Gでは、例えば、図10に矢印Aで示すように、間隙Gおよび紙葉類10を横切る方向に一致されている。同様に、コイル8a、8bに発生する磁力線は、矢印B1、B2、C1、C2で示す方向に一致されている。
従って、励磁コイル300を付勢することにより、矢印A、コア3、矢印C1、磁気カバー9b、矢印D1、更に、磁気カバー9a、矢印B1、コア2に沿って通る磁性経路と、矢印A、コア3、矢印C2、磁気カバー9b、図示矢印D2、磁気カバー9a、矢印B2、コア2を通る磁性経路とにより、磁力線が通る環状磁路が形成される。そして、磁力線がコア2、3の検出コア2a、3aを通ることにより、第1コイル100および第2コイル200に誘起電圧が発生する。
コア2、3の間隙G内に磁気インキで印刷された紙葉類10が挿入されると、間隙G内の磁力線の分布が変化する。そのため、第1コイル100および第2コイル200の誘起電圧が変化する。磁力線D1、D2の磁路の間隙、つまり、磁気カバー9a、9b間の間隙は、コア2、3間の間隙Gよりも広く、磁束の漏洩が大きい。そのため、環状磁束の磁力線D1、D2の量が減少し、紙葉類10による磁力線への変化は少なく、第2コイル200の誘起電圧変化も小さい。紙葉類10の磁気インキ内の磁性粉は、検出コア2a、3aの第1端部間の間隙G内にある部分が第1コイル100によって検知される。
紙葉類10が矢印Eの方向に移動すると、この移動方向Eに沿って分布する磁気インキは、間隙G内での磁気インキ量の変化に伴う第1コイル100の誘起電圧変化として検知される。
第3の実施形態において、他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図12は、コア2、3の第1端部12a、13aの間隙G付近における磁力線分布状態を示すシミュレーション図である。検出コア2a、3aの両側には、収束コア2b、3bおよび収束コア2c、3cが配置されている。そのため、間隙G内において、検出コア2a、3aを通る磁力線A1は、収束コア2b、3bを通る磁力線A2、および収束コア2c、3cを通る磁力線A3によって、紙葉類10の搬送方向Eと平行な方向に沿った広がり、つまり、検出コア、収束コアの積層方向と平行な方向に沿った広がりが拘束される。これにより、検出コア2a、3aを通る磁力線A1は、ほぼ並行であり、間隙Gにおいて磁束密度が一定であることを示す。従って、間隙G内のどこの位置でも磁性体による磁力線の影響は同じであり、第1コイル100によって検出する信号、検出感度も位置による影響を受けない。
上記のように、収束コア2b、3b、収束コア2c、3c、励磁コイル300は、検出コア2a、2b間の検出磁界、つまり、磁力線A1の広がりを規制し、中心に向かって収束する収束磁界を発生させる収束磁界発生部を構成している。
以上のように構成された第3の実施形態においても、前述した第1の実施形態同様の作用効果を得ることができる。コアを磁性フェライト等で形成した場合、検出感度が多少劣るものの、間隙G内の均一な検出感度を有する効果は変わらない。また、一体構造のコア2、3を用いた場合、製造コストの低減を図ることが可能となる。
次に、この発明の他の実施形態に係る磁性体検知装置のコアについて説明する。図13および図14(a)に示すように、本実施形態によれば、検出部を構成するコア2、3の各々は、細長い円柱形状の検出コア2aおよび円筒状の収束コア2bを有している。収束コア2bは、検出コア2aの外周側に検出コアと同軸的に、かつ、両端を合わせて配置されている。検出コア2aと収束コア2bとの間には、円筒状の絶縁体2dが挟まれ、検出コアを支持している。検出コア2aの両端部にはそれぞれコイル4a、5aが巻装され、同様に、収束コア2bの両端部12a、12bにはそれぞれコイル7a、8aが巻装されている。
図14(b)に示す実施形態によれば、検出部を構成するコア2、3の各々は、両端部が小径に形成された段付きの円柱形状の検出コア2aおよび円筒状の収束コア2bを有している。収束コア2bは、検出コア2aの外周側に嵌合され、検出コアと同軸的に配置されている。検出コア2aの両端部は、それぞれ隙間を置いて収束コア2bと対向している。検出コア2aの両端部にはそれぞれコイル4a、5aが巻装され、同様に、収束コアの両端部にコイル7a,8aが巻装されている。
図13および図14に示したコアを用いた場合でも、対向するコア間の間隙Gにおける磁力線分布は前述した第1の実施形態と同様であり、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
第1の実施形態において、各収束コアは検出コアの両側に1つずつ設ける構成としたが、検出コアの両側に複数ずつ収束コアを設けたても良い。この場合、収束コアによって形成する収束磁界により、検出磁界の広がりを一層拘束し、検出感度の均一化を促進することが可能となる。
また、前述した実施形態において、各収束コアの両端部に励磁用のコイルをそれぞれ巻装する構成としたが、これに限らず、励磁用のコイルは、少なくとも1つ、収束コアに巻装されていればよい。
被検知媒体は、磁性材が塗布あるいは含有されている媒体であればよく、紙葉類に限らず、帯状のフィルム等としてもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る磁性体検知装置を概略的に示す断面図。 図2は、前記磁性体検知装置の検知部を構成したコアの外形を示す斜視図。 図3は、前記検出部におけるコイルの接続関係を模式的に示す図。 図4は、上記検出部における磁力線の分布を示す図。 図5は、従来の検出部における磁力線の分布を示す図。 図6は、前記検知部の信号処理回路を概略的に示すブロック図。 図7は、前記検出部の検出特性を従来の検出部の検出特性と比較してします図。 図8は、本発明の第2の実施形態に係る磁性体検知装置の構成を一部省略して模式的に示す正面図。 図9は、前記第2の実施形態に係る磁性体検知装置の信号処理回路を概略的に示すブロック図。 図10は、本発明の第3の実施形態に係る磁性体検知装置の構成を示す断面図。 図11は、前記第3の実施形態に係る磁性体検知装置の検知部を構成したコアの外形を示す斜視図。 図12は、上記検出部における磁力線の分布を示す図。 図13は、本発明の他の実施形態に係る磁性体検知装置の検知部を構成したコアの外形を示す斜視図。 図14は、本発明の他の実施形態に係る磁性体検知装置のコアを示す断面図。
符号の説明
1…検知部、 2、3……コア、 2a、3a…検出コア、
2b、2c、3b、3c…収束コア、 12a、13a…第1端部、
12b、13b…第2端部、 4a、4b、5a、5b、6、7…コイル、
9a、9b…磁気カバー、 10…紙葉類(被検知媒体)、
100…第1コイル、 200…第2コイル、 300…励磁コイル

Claims (13)

  1. 第1端部、およびこれと反対の第2端部をそれぞれ有しているとともに、被検知媒体が通過する間隙を持って前記第1端部同士が相対向して配置された一対のコアと、
    前記各コアの第1端部に巻装されているとともに互いに直列に接続された一対のコイルを有した第1コイルと、
    前記一対のコアおよび前記間隙を通る検出磁界を発生させる励起手段と、
    前記一対のコアに対して、前記被検知媒体の通過方向の前後にそれぞれ設けられ、前記検出磁界を、前記一対のコアの第1端部同士を結ぶ方向と直交する方向に収束させる収束磁界を前記間隙に発生させる収束磁界発生部と、
    前記第1コイルからの検出信号を処理する信号処理回路と、
    を具備した磁性体検知装置。
  2. 第1端部、およびこれと反対の第2端部をそれぞれ有しているとともに、被検知媒体が通過する間隙を持って前記第1端部同士が相対向して配置された一対のコアと、
    前記各コアの第1端部に巻装されているとともに互いに直列に接続された一対のコイルを有した第1コイルと、
    前記一対のコアおよび前記間隙を通る検出磁界を発生させる励起手段と、
    前記検出磁界を、前記一対のコアの第1端部同士を結ぶ方向と直交する方向に収束させる収束磁界を前記間隙に発生させる収束磁界発生部と、
    前記第1コイルからの検出信号を処理する信号処理回路と、を具備し、
    前記各コアの第1端部は、検出コアと、この検出コアの両側に配置されているとともに前記収束磁界発生部を構成した2つの収束コアと、を有し、
    前記第1コイルの一対のコイルは前記各コアの第1端部において前記検出コアに巻装されてい磁性体検知装置。
  3. 前記検出コアおよび2つの収束コアは板状に形成され、互いに隙間を置いて対向配置されている請求項2に記載の磁性体検知装置。
  4. 前記検出コアおよび2つの収束コアは、それぞれ磁性体のアモルファス箔を積層して形成されている請求項3に記載の磁性体検知装置。
  5. 前記検出コアおよび2つの収束コアは磁性体により一体に成形されている請求項2に記載の磁性体検知装置。
  6. 第1端部、およびこれと反対の第2端部をそれぞれ有しているとともに、被検知媒体が通過する間隙を持って前記第1端部同士が相対向して配置された一対のコアと、
    前記各コアの第1端部に巻装されているとともに互いに直列に接続された一対のコイルを有した第1コイルと、
    前記一対のコアおよび前記間隙を通る検出磁界を発生させる励起手段と、
    前記検出磁界を、前記一対のコアの第1端部同士を結ぶ方向と直交する方向に収束させる収束磁界を前記間隙に発生させる収束磁界発生部と、
    前記第1コイルからの検出信号を処理する信号処理回路と、を具備し
    前記各コアの第1端部は、検出コアと、この検出コアの周囲に配置されているとともに前記収束磁界発生部を構成した収束コアと、を有し、
    前記第1コイルの一対のコイルは前記各コアの第1端部において前記検出コアに巻装されている磁性体検知装置。
  7. 前記検出コアは円柱状に形成され、前記収束コアは筒状に形成され前記検出コアと隙間を置いて同軸的に配置されている請求項6に記載の磁性体検知装置。
  8. 前記検出コアおよび収束コアは磁性体のアモルファス箔を積層して形成されている請求項7に記載の磁性体検知装置。
  9. 前記検出コアおよび収束コアはフェライトにより形成されている請求項6に記載の磁性体検知装置。
  10. 前記励起手段および収束磁界発生部は、前記収束コアに巻装され前記収束磁界および検出磁界を発生させるコイルを備えている請求項2ないし9のいずれか1項に記載の磁性体検知装置。
  11. 前記一対のコアの第2端部側をそれぞれ囲繞しているとともに磁性体で形成された磁気カバーを更に備えている請求項1ないし10のいずれか1項に記載の磁性体検知装置。
  12. 被検知媒体の搬送方向と直交する方向に並設された複数の検出部を備え、
    前記各検出部は、
    第1端部、およびこれと反対の第2端部をそれぞれ有しているとともに、被検知媒体が通過する間隙を持って前記第1端部同士が相対向して配置された一対のコアと、
    前記各コアの第1端部に巻装されているとともに互いに直列に接続された一対のコイルを有した第1コイルと、
    前記一対のコアおよび前記間隙を通る検出磁界を発生させる励起手段と、
    前記一対のコアに対して、前記被検知媒体の通過方向の前後にそれぞれ設けられ、前記検出磁界を、前記一対のコアの第1端部同士を結ぶ方向と直交する方向に収束させる収束磁界を前記間隙に発生させる収束磁界発生部と、
    前記第1コイルからの検出信号を処理する信号処理回路と、を具備し、
    前記複数の検出部は、各検出部の一対のコアの第1端部を結ぶ線がほぼ平行になるように並設されている磁性体検知装置。
  13. 前記各コアの第2端部に巻装されているとともに互いに直列に接続された一対のコイルを有した第2コイルを更に備え、
    前記信号処理回路は、前記第1コイルからの検出信号と前記第2コイルからの検出信号とを処理して磁性体検知信号を出力する請求項1ないし12のいずれか1項に記載の磁性体検知装置。
JP2005204670A 2005-07-13 2005-07-13 磁性体検知装置 Active JP4675704B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204670A JP4675704B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 磁性体検知装置
AT06014401T ATE479117T1 (de) 2005-07-13 2006-07-11 Vorrichtung zur erkennung magnetischer materialien
EP06014401A EP1744182B1 (en) 2005-07-13 2006-07-11 Magnetic material detecting apparatus
DE602006016375T DE602006016375D1 (de) 2005-07-13 2006-07-11 Vorrichtung zur Erkennung magnetischer Materialien
US11/485,364 US7208946B2 (en) 2005-07-13 2006-07-13 Magnetic material detecting apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204670A JP4675704B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 磁性体検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007022712A JP2007022712A (ja) 2007-02-01
JP4675704B2 true JP4675704B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=37329220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005204670A Active JP4675704B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 磁性体検知装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7208946B2 (ja)
EP (1) EP1744182B1 (ja)
JP (1) JP4675704B2 (ja)
AT (1) ATE479117T1 (ja)
DE (1) DE602006016375D1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007024058A1 (de) * 2007-05-22 2008-11-27 Illinois Tool Works Inc., Glenview Vorrichtung und Verfahren zur Prüfmittel-Kontrolle
JP5542466B2 (ja) * 2010-02-05 2014-07-09 日本電産サンキョー株式会社 磁気センサ装置
US9013274B2 (en) * 2010-09-22 2015-04-21 3M Innovative Properties Company Magnetomechanical markers for marking stationary assets
DE102013205910A1 (de) 2013-04-04 2014-10-09 Robert Bosch Gmbh Objektsuchgerät und Verfahren zum Orten eines metallischen und/oder magnetisierbaren Objekts
JP6924793B2 (ja) * 2019-03-20 2021-08-25 アンリツ株式会社 金属検出機

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61265691A (ja) * 1985-05-21 1986-11-25 株式会社東芝 磁気検出装置
JP2002042203A (ja) * 2000-07-21 2002-02-08 Toshiba Corp 磁性体検知装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB827527A (en) * 1955-12-21 1960-02-03 Rank Cintel Ltd Improvements in or relating to metal or like detector apparatus
DE69323255T2 (de) * 1992-09-25 1999-07-08 Nhk Spring Co Ltd Vorrichtung und Verfahren zum Prüfen der Authentizität von Gegenständen
JPH07210833A (ja) 1994-01-11 1995-08-11 Murata Mfg Co Ltd 磁気センサ装置
JP2000019033A (ja) * 1998-07-01 2000-01-21 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 磁界検出センサ
JP2004054911A (ja) 2002-05-31 2004-02-19 Seiko Epson Corp 印刷管理システムおよびこれに用いる装置並びにプログラム
JP4227038B2 (ja) 2004-02-27 2009-02-18 株式会社東芝 磁性体検知装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61265691A (ja) * 1985-05-21 1986-11-25 株式会社東芝 磁気検出装置
JP2002042203A (ja) * 2000-07-21 2002-02-08 Toshiba Corp 磁性体検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1744182A2 (en) 2007-01-17
JP2007022712A (ja) 2007-02-01
US20070013370A1 (en) 2007-01-18
ATE479117T1 (de) 2010-09-15
EP1744182A3 (en) 2007-04-04
EP1744182B1 (en) 2010-08-25
US7208946B2 (en) 2007-04-24
DE602006016375D1 (de) 2010-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7012424B2 (en) Magnetic material detecting apparatus
JP4675704B2 (ja) 磁性体検知装置
CN110494760B (zh) 磁传感器
JP2015175647A (ja) 磁気センサ、磁気検査装置、および紙葉類処理装置
JP5069997B2 (ja) 地磁気センサ装置
JP6454228B2 (ja) 磁気センサ装置
JP2005030872A (ja) 磁性体量検出装置
JP2002350405A (ja) 紙葉類の磁気式検出装置
JP4267271B2 (ja) 磁性体検出装置
JP6790323B2 (ja) 金属検出機
JP6263664B1 (ja) 磁気インク検出装置
JP2018077197A (ja) 差動トランス式透磁率センサー
JP2002042203A (ja) 磁性体検知装置
JP6808900B2 (ja) 金属検出機
JPH09236642A (ja) 磁性体検出装置
JP2004038611A (ja) 磁性体検出装置
JP6924793B2 (ja) 金属検出機
JP2002202353A (ja) 磁気ヘッド、および磁性体検出装置
US11231392B2 (en) Detecting device and method thereof
JP6288894B1 (ja) 磁気インク検出装置
JP2006309669A (ja) 紙葉類識別装置および紙葉類識別用磁気センサ
JP2002230617A (ja) 紙葉類の磁気式検出装置
JP3534129B2 (ja) 差動型磁気ヘッド
JP2003004414A (ja) 凹凸検出装置
JP2020140539A (ja) 磁気検出装置及び硬貨識別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4675704

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3