JP5981316B2 - 染毛料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は染毛料組成物に関する。更に詳しくは本発明は、直接染料として塩基性染料を用いたカラートリートメントの毛髪染着力を向上させる反面、地肌汚れを改善し、併せて処理後の毛髪感触も向上させる染毛料組成物に関する。
染毛用の組成物は、通常、酸化染料を用いる酸化染毛剤等の永久染毛剤、直接染料を用いるヘアマニキュア、カラートリートメント等の半永久染毛料、毛髪を一時的に着色するカラースプレー等の毛髪一時着色料(一時染毛料)に大別される。これらの内、半永久染毛料は、永久染毛剤と比較して染毛力や染毛の持続性が劣るものの、酸化染毛剤のようにアルカリ剤(第1剤)や酸化剤(第2剤)を用いないので、毛髪に与えるダメージが少ないことが知られている。半永久染毛料の一種であるカラートリートメントとは、ヘアコンディショニング効果を持ちながら、同時に半永久染毛料としての染毛効果も示すヘアトリートメントである。
半永久染毛料に用いる直接染料として、旧来の酸性染料等に加え、2001年4月からは、塩基性染料や、ニトロ染料として分類できるHC染料も使用可能となった。例えば、下記の特許文献1に開示する発明はリンスオフヘアカラーリング組成物に関するが、毛髪に対するカラーリング剤として、カチオン性染料である塩基性染料を例示している(請求項8、12等)。又、ヘアトリートメントその他の毛髪化粧料におけるコンディショニング用成分として、カチオン性界面活性剤が汎用されている。
特開2003−192549号公報 特開2003−040745号公報 特開平09−175955号公報
しかし、塩基性染料を用いたカラートリートメントにおいては、第1の問題として、塩基性染料の染毛効果がやや低いと言う問題がある。塩基性染料の配合量を多くすることで染毛効果を高めようとすると、地肌汚れ(塩基性染料の皮膚への染着)が懸念される。更に、塩基性染料を用いたカラートリートメントにおいては、染毛力の向上(染毛効果)と優れたコンディショニング効果を如何に両立させるか、と言う第2の問題がある。本願発明者の研究によれば、コンディショニング効果を目的としてカチオン性界面活性剤を多量に配合すると、塩基性染料による染毛が阻害される恐れがある。
そこで本発明は、塩基性染料を用いたカラートリートメントにおける上記の第1、第2の問題を解消し、塩基性染料の毛髪染着力を向上させる反面、地肌汚れを抑制し、併せて処理後の毛髪感触も向上させる染毛料組成物を提供することを解決すべき課題とする。
このような課題の解決手段に関連して、近年、毛髪化粧料におけるコンディショニング用配合成分として、海泥と呼ばれる無機質のアニオン性微粒子も一部で注目されている。例えば、下記の特許文献2では(A)成分として海泥を、(B)成分として植物性タンパク加水分解物又は魚由来の水溶性コラーゲンを、それぞれ含有する染毛用組成物(主として酸化染毛剤)を開示し、海泥は毛髪に対して優れたコンディショニング効果を付与する(段落0007)、としている。下記の特許文献3では(A)成分として海藻抽出物を、(B)成分として海泥を、それぞれ含有する毛髪化粧料を開示し、この毛髪化粧料は毛髪に対して優れた保湿効果、柔軟効果等のコンディショニング効果を有する(段落0001)、としている。
本願発明者は、カラートリートメントに用いる直接染料としてカチオン性である塩基性染料を配合し、主たるコンディショニング用成分としてカチオン性界面活性剤を配合したもとで、更にコンディショニング用成分としてアニオン性である海泥を配合すると、カラートリートメントにおける上記の第1、第2の問題が解消され、塩基性染料の毛髪染着力向上、地肌汚れの抑制、及び毛髪感触の向上を実現できる染毛料組成物となることを見出し、本発明を完成した。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための第1発明の構成は、下記の(A)成分〜(C)成分を含有する、染毛料組成物である。
(A)海泥
(B)カチオン性界面活性剤
(C)塩基性染料
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための第2発明の構成は、前記第1発明に係る染毛料組成物における(B)成分がアルキルアミドアミン及びその塩から選ばれる1種以上である、染毛料組成物である。
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る染毛料組成物における(A)成分の含有量が乾物量として0.05〜1質量%の範囲内である、染毛料組成物である。
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための第4発明の構成は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る染毛料組成物が更に下記の(D)成分を含有する、染毛料組成物である。
(D)カチオン化ヒアルロン酸
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための第5発明の構成は、前記前記第1発明〜第4発明のいずれかに係る染毛料組成物が更に下記の(E)成分を含有する、染毛料組成物である。
(E)HC染料
(第1発明の効果)
第1発明の染毛料組成物においては、直接染料として(C)成分:塩基性染料を含有するので、他種の直接染料を含有する場合に比較して皮膚に染着しにくく、特にマイナスに帯電した分が多いダメージ毛に対しては染料が染着しやすいと言う利点がある。
又、塩基性染料の染毛効果がやや低いと言う問題に対しては、その配合量を、例えば0.3〜0.4質量%程度まで多くして、充分な染毛力を確保することができる。通常、このようなレベルまで塩基性染料の配合量を増量させると、塩基性染料の皮膚への染着に基づく地肌汚れが目立つ。しかし第1発明の染毛料組成物は(A)成分:海泥を含有するため、有効に地肌汚れが防止される。その理由は明確には解明していないが、アニオン性無機微粒子である海泥がカチオン性の塩基性染料を吸着する点が関係していると推測される。
更に第1発明の染毛料組成物においては、(B)成分:カチオン性界面活性剤を含有するので、そのコンディショニング効果に基づき一定の毛髪感触の向上を実現できる。この毛髪感触の向上効果を更に強化するために、カチオン性界面活性剤の配合量を、例えば4〜5質量%程度まで増量させると、通常、塩基性染料による染毛が阻害される恐れがある。しかし第1発明の染毛料組成物では、(A)成分:海泥によるコンディショニング効果も得られるため、カチオン性界面活性剤の配合量を特段に増量させなくても、優れた毛髪感触の向上効果が確保される。
以上の点から、第1発明の染毛料組成物は、塩基性染料の毛髪染着力を向上させる反面、地肌汚れを抑制し、併せて処理後の毛髪感触も向上させることができる。
(第2発明の効果)
第2発明の染毛料組成物によれば、第1発明の染毛料組成物における塩基性染料の毛髪染着力の向上効果が特に顕著に発揮される。なぜなら、アルキルアミドアミン系のカチオン性界面活性剤は、カチオン性界面活性剤としての一般的なコンディショニング効果に加え、本願発明者の研究により、例えば第4級アミン系等の他種のカチオン性界面活性剤に比較して、塩基性染料の毛髪染着力を向上させる効果が特に大きいことが判明したからである。
(第3発明の効果)
染毛料組成物における(A)成分:海泥の含有量は、第3発明に規定するように、0.05〜1質量%の範囲内であることが特に好ましい。(A)成分の含有量をこの範囲内とすることにより、(A)成分の配合効果をより良好に確保でき、かつ、塩基性染料の毛髪への染着もより良好に確保できる。
(第4発明の効果)
第4発明に規定する(D)成分:カチオン化ヒアルロン酸は優れた保湿効果に基づく毛髪のつや等のコンディショニング効果を示すので、本発明の染毛料組成物における毛髪感触の向上効果が、更に強くなる。
(第5発明の効果)
第5発明に規定する(E)成分:HC染料も、カラートリートメントに好適な染料であり、低分子量かつ低水溶性であるため、毛髪のキューティクルの内部まで入って蓄積し易く、特に染毛料組成物の繰返し使用における染毛力の持続性を向上させる。更に、塩基性染料に加えてHC染料を配合することで染毛色のバリエーションが増え、特に茶褐色、濃青色等の濃色系の染毛に有利である。
次に本発明の実施形態を、その最良の形態を含めて説明する。
〔染毛料組成物〕
本発明の染毛料組成物は、ヘアコンディショニング効果を持ちながら、同時に半永久染毛料としての染毛効果も示す染毛料である。「カラートリートメント」と呼ばれるものが典型的に該当するが、ヘアコンディショニング効果を持つ半永久染毛料である限りにおいて、「毛髪化粧料」、「染毛料」、「ヘアトリートメント」あるいは「ヘアコンディショナー」等と呼ばれるものが、いずれも本発明の染毛料に該当する。
染毛料組成物は通常は1剤式であるが、例えば還元剤やアルカリ剤を含有する第1剤と塩基性染料を含有する第2剤からなり、使用時にこれらを混合、もしくは第1剤を塗布した後、第2剤を塗布する2剤式等の複数剤式に構成することもできる。複数剤式のうち、各剤を使用時に混合する染毛料組成物においては、特定成分の含有量の表記は、各剤の混合時における含有量を示す。
染毛料組成物の剤型は特に限定されないが、例えばクリーム状等の乳化物、泡状、ゲル状、液体状等の剤型を好ましく例示できる。染毛料組成物のpHは特段に限定されないが、例えばpH4〜8の範囲内、好ましくはpH4〜6の範囲内に調整することができる。
〔染毛料組成物の必須成分〕
本発明の染毛料組成物は、必須成分として、(A)成分:海泥、(B)成分:カチオン性界面活性剤の1種以上、及び(C)成分:塩基性染料の1種以上、を含有する。
((A)成分:海泥)
(A)成分である海泥とは、「海シルト」、「くちゃ」とも呼ばれる含硫ケイ酸アルミニウム質のアニオン性のシルトである。海泥は我が国の沖縄本島・中南部地域の海底から採掘される沈殿物であり、ミネラル成分を多く含んでいる。海泥は、その60%が5μm以下の極めて細かい粒子からなり、粒度が高くザラツキを感じさせない無機質の微粒子であって、優れた電気的吸着性と、水洗で簡単に落とせると言う特性を持ち、ヘアトリートメントに配合した場合に優れたコンディショニング効果をもたらす。「海泥」としては、例えば原料海泥から特に微細な粒径部分を選別したものや、電気泳動等によりアニオン性のより明確な粒子部分を選別したもの等の、加工された海泥も含まれる。市販品としては、例えば、(株)アンコール・アン社の商標名「マリンシルトFP」が挙げられる。
染毛料組成物における海泥の含有量は限定されないが、乾物量(乾燥時質量)として0.05〜1質量%の範囲内、特に0.1〜0.5質量%の範囲内であることが好ましい。
((B)成分:カチオン性界面活性剤)
(B)成分であるカチオン性界面活性剤としては、「第2発明の効果」として前記した理由から、アルキルアミドアミン型が特に好ましい。カチオン性界面活性剤としては、その他にも、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩及びジアルケニルジメチルアンモニウム塩を包含する第4級アンモニウム塩型や、アルキルアミン塩型、ピリジニウム系等の各種のカチオン性界面活性剤を限定なく用いることができる。そしてこれらのカチオン性界面活性剤から選ばれる1種以上を任意に選択して用いる。
アルキルアミドアミン型のカチオン性界面活性剤として、アルキルアミドアミン及びその塩が挙げられる。アルキルアミドアミンとは、カルボン酸(特に脂肪酸)と3級アミノアルキルアミンとのアミドである。具体的には、例えば、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド等のアルキロイルアミドエチルジエチルアミンや、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド等のアルキロイルアミドプロピルジメチルアミン、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド等のアルキロイルアミドエチルジメチルアミンが例示される。これらのアルキルアミドアミンを中和して第3級アミン塩とする中和剤としては、限定はされないが、有機酸、無機酸、酸性アミノ酸等が挙げられ、具体的には、乳酸、グリコール酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、塩酸、硫酸、リン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられる。アルキルアミドアミンと中和剤の中和は、染毛料組成物の調製工程中で行っても、あるいはあらかじめアルキルアミドアミンと中和剤の塩を形成させてから配合しても良い。
アルキルアミドアミン型以外のカチオン性界面活性剤としては、具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化イソステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ココイルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化γ−グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム、塩化ドデシルジメチルエチルアンモニウム、塩化オクチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム、塩化ベヘン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アンモニウム、塩化ベンザルコニウムを例示できる。
染毛料組成物におけるカチオン性界面活性剤の含有量は限定されないが、好ましくは1〜3質量%の範囲内である。含有量をこの範囲内とすることにより毛髪感触向上効果をより良好に確保でき、かつ、塩基性染料の毛髪への染着もより良好に確保できる。
((C)成分:塩基性染料)
(C)成分である塩基性染料の種類は限定されず、Basic Blue
3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 47、Basic Blue 75、Basic Blue 99、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Green 1、Basic Green 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Orange 31、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 51、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等から選ばれる1種以上を任意に選択して用いることができる。
染毛料組成物における塩基性染料の含有量は限定されないが、好ましくは0.1〜0.3質量%の範囲内である。含有量が0.1質量%未満であると、絶対量の不足から、染毛料組成物の染毛力が幾分不足し勝ちになる恐れがある。含有量が0.3質量%を超えると、幾分、皮膚への染着による地肌汚れが生じる恐れがある。
(水)
なお、染毛料組成物は、その製剤上、実際には水を必要とする。
〔染毛料組成物におけるその他の成分〕
本発明の染毛料組成物は、以上の必須成分の他に、以下の成分を好ましく含有することができ、あるいは任意に含有することができる。以下に述べる各成分について、染毛料組成物中におけるその配合量を特に記載しないものについては、必要に応じて適宜に配合量が決定される。
(塩基性染料以外の染料)
塩基性染料以外の染料として、各種の直接染料を塩基性染料と組み合わせて配合しても良い。但し、酸性染料は好ましくなく、含有するとしても本発明の効果を妨げない程度の配合量に制限して含有することが好ましい。好ましい直接染料として、天然染料、ニトロ染料、分散染料等が挙げられる。特に「第5発明の効果」の欄で述べた理由から、ニトロ染料の一種であるHC染料を併用することが好ましい。好ましくは、HC染料は、染毛料組成物中に0.2〜1.2質量%の範囲内で配合される。
天然染料としては、クチナシ色素、ウコン色素、アナトー色素、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ラック色素等を例示できる。
ニトロ染料としては、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、ピクリン酸、及びそれらの塩を例示できる。
又、HC染料としては、HC Blue No.2、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Orange No.1、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15等を例示できる。
分散染料としては、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disperse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15等を例示できる。
(カチオン性界面活性剤以外の界面活性剤)
カチオン性界面活性剤以外の界面活性剤を、カチオン性界面活性剤と組み合わせて配合しても良い。但し、アニオン性界面活性剤は好ましくなく、含有するとしても本発明の効果を妨げない程度の配合量に制限して含有することが好ましい。従って両性イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤が好ましい。
両性イオン性界面活性剤として、カルボベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、イミダゾリニウム型、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、アミノ酸系両性界面活性剤型、アミンオキサイド型が例示される。これらの1種又は2種以上を使用可能である。好ましくは、アルキルベタイン型、アミドベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリニウム型である。
より具体的には、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシノイル−カルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸等を例示できる。
非イオン性界面活性剤としては、エーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。以下、「POE」は「ポリオキシエチレン」を、「POP」は「ポリオキシプロピレン」を、それぞれ意味する。
エーテル型非イオン性界面活性剤としては、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類が挙げられ、具体的には、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。
(油性成分)
油性成分として、油脂、ロウ、炭化水素、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン、高級アルコール等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用することができる。これらの油性成分の内、25℃、1気圧下で液状のエステルや、高級アルコールは特に好ましい。
油脂として、ラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、月見草油を例示できる。これらのうち、25℃、1気圧下で液状のものとして、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、月見草油を例示できる。
ロウとしてミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油を例示できる。
炭化水素としてパラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリンを例示できる。これらのうち、25℃、1気圧下で液状のものとして、流動パラフィン、流動イソパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワランを例示できる。
アルキルグリセリルエーテルとして、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテルを例示できる。
エステルとして、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、2−エチルヘキサン酸セチルを例示できる。これらのうち、25℃、1気圧下で液状のものとして、2−エチルヘキサン酸セチル等の分岐型の構造のエステルを例示できる。
シリコーンとして、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、650〜10,000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコン)等のアミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーンを例示できる。これらのうち、25℃、1気圧下で液状のものとして、ジメチコン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、動粘度10000mm/s以下の高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーンを例示できる。
高級アルコールとして、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール、デシルテトラデカノールを例示できる。
(水溶性ポリマー)
各種の水溶性ポリマーを配合することができる。但し、アニオン性ポリマーは好ましくなく、含有するとしても本発明の効果を妨げない程度の配合量に制限して含有することが好ましい。これらの水溶性ポリマーとして、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、各種の天然系ポリマーが好ましい。
カチオン性ポリマーの内でも、「第4発明の効果」の欄で述べた理由から、ヒアルロン酸のカチオン化物であるカチオン化ヒアルロン酸又はその誘導体が特に好ましい。染毛料組成物におけるその配合量は、0.01〜1質量%の範囲内とすることができる。周知のように、ヒアルロン酸とは、グルクロン酸とN−アセチルグルコサミンとがグリコシド結合した2糖単位の繰返しからなり、分子量が数十万〜数百万ダルトン程度の直鎖高分子状のムコ多糖であって、多量の水分と結合する能力を有する。そして、カチオン化ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸を構成するグルクロン酸のカルボキシル基の一部ないしは全部が第4級アンモニウム含有修飾基によって修飾されたものである。カチオン化ヒアルロン酸の誘導体としては、カチオン化ヒアルロン酸におけるカルボキシル基以外の官能基(グルクロン酸やN−アセチルグルコサミンの水酸基、あるいはN−アセチルグルコサミンのN−アセチル基)の少なくとも一部が塩形成又は修飾と言う変化を受けたものを例示できる。
カチオン化ヒアルロン酸の具体例としては、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム(HA−QUAT;BASF社製、ヒアロベール;キユーピー株式会社製)等が挙げられる。
カチオン性ポリマーとして、その他にも、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、4級化ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
カチオン化セルロースの具体例としては、ヒドロキシエチルセルロースに塩化グリシジルトリメチルアンモニウムを付加して得られる4級アンモニウム塩の重合体(ポリクオタニウム-10、例えばレオガードG、同GP;ライオン社、ポリマーJR-125、同JR-400、同JR-30M、同LR-400、同LR-30M;Amerchol社)、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体(ポリクオタニウム-4、例えばセルコートH-100、同L-200;ナショナルスターチアンドケミカル社)等が挙げられる。
ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体としては、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体(ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム)〔ポリクオタニウム-6 (POLYQUATERNIUM-6)、例えばマーコート100 (MERQUAT 100);Nalco社〕、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体〔ポリクオタニウム-22 (POLYQUATERNIUM-22)、例えばマーコート280 (MERQUAT 280);Nalco社〕、アクリル酸/ジアリル第四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体〔ポリクオタニウム-39 (POLYQUATERNIUM-39)、例えばマーコートプラス3331 (MERQUAT PLUS 3331);Nalco社〕等が例示される。
4級化ポリビニルピロリドンとしては、ビニルピロリドン(VP)とメタクリル酸ジメチルアミノエチルの共重合体と硫酸ジエチルから得られる4級アンモニウム塩〔ポリクオタニウム-11 (POLYQUATERNIUM-11)、例えばガフコート734 (GAFQUAT 734)、同755;アイエスピー・ジャパン社〕等が例示される。
両性ポリマーとしては、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリル酸共重合体等が挙げられる。
天然系ポリマーとしては、各種の植物性高分子(キサンタンガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、デンプン等)、微生物系高分子(デキストラン、プルラン等)、動物性高分子(コラーゲン、カゼイン、ゼラチン等)が例示される。
(その他の成分)
本発明の染毛料組成物は、以上の各成分の他にも、例えば、溶剤、増粘剤、酸性アミノ酸を除くアミノ酸類、ソルビトール、マルトース等の糖類、パラベン、安息香酸ナトリウム等の防腐成分、EDTA−2Na、ジエチレントリアミン5酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸等のキレート成分、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、フェノキシエタノール、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定成分、pH調整成分、亜硫酸Na等の酸化防止剤、植物又は生薬抽出物、アスコルビン酸類を含むビタミン類、香料、等から選ばれる1種以上を配合しても良い。また、例えば、「医薬部外品原料規格2006」(薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
次に本発明の実施例及び比較例を説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例及び比較例によって限定されない。
〔染毛料組成物の調製〕
後述の表1〜表3に示す実施例1〜27及び表4に示す比較例1〜5に係る組成の1剤式の染毛料組成物を、それぞれ常法に従いクリーム状の乳化剤として調製した。なお、比較例2は乳化できなかったため、後述の評価を行っていない。
表1〜表4において、各成分の含有量を示す数値は質量%単位の表記である。又、「精製水」について「残量」と表記しているのは、「各成分の合計含有量が100質量%となるような量(いわゆるquantum sufficit)」の意味である。次に、染毛料組成物におけるそれぞれ(A)成分〜(E)成分の各成分に該当するものについては、表1〜表4の成分名の欄の左側欄外にそれぞれ、「A」〜「E」と付記した。「A」である海泥としては、(株)アンコール・アン社の商標名「マリンシルトFP」を用いた。
〔染毛料組成物の評価〕
以上のように調製した各実施例、各比較例に係る染毛料組成物を用いて、それぞれ以下の評価を行った。
(地肌汚れ)
各実施例、各比較例に係る染毛料組成物1gをそれぞれ、腕の内側部における直径1cmの円形のエリアに塗布し、10分間放置した後、温水で洗い流した。次に、石鹸を使用して指で1分間軽く擦り、温水で洗い流した。
以上の処理の後、10名のパネラーが地肌汚れ(皮膚への染着の度合い)を目視にて観察し、地肌汚れが非常に少ない(4点)、地肌汚れが少ない(3点)、地肌汚れがやや多い(2点)、地肌汚れが多い(1点)、の4段階で評価した。各パネラーの採点結果の平均値を算出し、平均値が3.6点以上であれば「◎」、平均値が2.6点以上で3.5点以下であれば「○」、平均値が1.6点以上で2.5点以下であれば「△」、平均値が1.5点以下であれば「×」と評価した。評価結果を各表の「地肌汚れ」の欄に示す。
(染毛直後の染毛力)
各実施例、各比較例に係る染毛料組成物1gをそれぞれ白髪混じりの人毛毛束1gに塗布し、10分間放置後に水洗することにより、人毛毛束に対する染毛処理を完了した。
上記染毛処理の完了の直後に10名のパネラーが人毛毛束の染色の程度を目視にて観察し、非常に優れる(5点)、優れる(4点)、やや優れる(3点)、やや悪い(2点)、悪い(1点)、の5段階で評価した。各パネラーの採点結果の平均値を少数点第1位で四捨五入して、各例の評価点を算出した。その評価結果を各表の「染毛直後染毛力」の欄に示す。
(連用染毛後の染毛力)
上記「染毛直後の染毛力」の項に述べた染毛処理を行った各実施例、各比較例に係る人毛毛束に対し、更にシャンプー後に染毛処理を行った後、人毛毛束をヘアドライヤーで乾燥させるというサイクルを4回繰り返すことにより、人毛毛束に対する連用の染毛処理を完了した。
上記した連用染毛処理の完了の直後に10名のパネラーが人毛毛束の染色の程度を目視にて観察し、非常に優れる(5点)、優れる(4点)、やや優れる(3点)、やや悪い(2点)、悪い(1点)、の5段階で評価した。各パネラーの採点結果の平均値を少数点第1位で四捨五入して、各例の評価点を算出した。その評価結果を各表の「染毛直後染毛力」の欄に示す。
(ドライ時の毛髪へのハリ・コシの付与)
上記の「染毛直後の染毛力」の項に述べた染毛処理を完了した人毛毛束をヘアドライヤーで乾燥させた後、10名のパネラーが人毛毛束へのハリ・コシの付与の度合いを手触りにより評価し、非常に良好である(4点)、良好である(3点)、やや悪い(2点)、悪い(1点)、の4段階で評価した。各パネラーの採点結果の平均値を少数点第1位まで算出し、平均値が3.6点以上であれば「◎」、平均値が2.6点以上で3.5点以下であれば「○」、平均値が1.6点以上で2.5点以下であれば「△」、平均値が1.5点以下であれば「×」と評価した。評価結果を各表の「ドライ時の毛髪へのハリ・コシの付与」の欄に示す。
(ドライ時の毛髪への滑らかさの付与)
上記の「染毛直後の染毛力」の項に述べた染毛処理を完了した人毛毛束をヘアドライヤーで乾燥させた後、10名のパネラーが人毛毛束への滑らかさの付与の度合いを手触りにより評価し、非常に良好である(4点)、良好である(3点)、やや悪い(2点)、悪い(1点)、の4段階で評価した。各パネラーの採点結果の平均値を少数点第1位まで算出し、平均値が3.6点以上であれば「◎」、平均値が2.6点以上で3.5点以下であれば「○」、平均値が1.6点以上で2.5点以下であれば「△」、平均値が1.5点以下であれば「×」と評価した。評価結果を各表の「ドライ時の毛髪への滑らかさの付与」の欄に示す。

〔その他の実施例〕
上記の表1〜表3に示した実施例とは別の、本発明の染毛料組成物(1剤式)の実施例を以下に示す。精製水についての「質量%」の項の「残量」の意味、及び乳酸についての「pH5に調整」の意味は表1〜表3に示した実施例の場合と同様である。

(実施例28)
質量%
海泥〔マリンシルトFP;株式会社アンコール・アン製〕 1
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 3
Basic Blue 75 0.02
Basic Brown 16 2
HC Blue No.2 0.5
HC Yellow No.4 0.05
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.2
セタノール 8
ミツロウ 0.5
流動パラフィン 3
グリセリン 2
乳酸 pH5に調整
フェノキシエタノール 0.3
アモジメチコン 0.5
黒米エキス〔黒米エキス−PC;オリザ油化株式会社製〕 0.1
海藻エキス(1)
〔ファルコレックスケルプ;一丸ファルコス株式会社製〕 0.1
香料 0.5
精製水 残量

(実施例29)
質量%
海泥〔マリンシルトFP;株式会社アンコール・アン製〕 1
ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド 3
Basic Blue 75 0.02
Basic Brown 16 2
HC Blue No.2 0.5
HC Yellow No.4 0.05
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.2
セタノール 8
流動パラフィン 3
グリセリン 2
乳酸 pH5に調整
フェノキシエタノール 0.3
ジメチルポリシロキサン 0.5
加水分解コラーゲン 0.1
ローヤルゼリーエキス 0.1
アボカド油 0.1
タウリン 0.1
テアニン 0.1
アセチルグルコサミン 0.1
香料 0.5
精製水 残量

(実施例30)
質量%
海泥〔マリンシルトFP;株式会社アンコール・アン製〕 1
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 2
ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1
Basic Blue 75 0.02
Basic Brown 16 2
HC Blue No.2 0.5
HC Yellow No.4 0.05
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.2
セタノール 8
流動パラフィン 3
グリセリン 2
乳酸 pH5に調整
フェノキシエタノール 0.3
サクラエキス〔サクラエキスB;一丸ファルコス株式会社製〕0.1
桜の花エキス〔桜の花エキス−PC;オリザ油化株式会社製〕0.1
酵母エキス(3)〔赤ワイン酵母エキス;永遠幸メディカル
コスメティック株式会社製〕 0.1
香料 0.5
精製水 残量
本発明により、塩基性染料の毛髪染着力を向上させる反面、地肌汚れを抑制し、併せて処理後の毛髪感触も向上させる染毛料組成物が提供される。

Claims (5)

  1. 下記の(A)成分〜(C)成分を含有することを特徴とする染毛料組成物。
    (A)海泥
    (B)カチオン性界面活性剤の1種以上
    (C)塩基性染料の1種以上
  2. 前記(B)成分がアルキルアミドアミン及びその塩から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の染毛料組成物。
  3. 前記(A)成分の含有量が乾物量として0.05〜1質量%の範囲内であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の染毛料組成物。
  4. 更に下記の(D)成分を含有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の染毛料組成物。
    (D)カチオン化ヒアルロン酸
  5. 更に下記の(E)成分を含有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の染毛料組成物。
    (E)HC染料
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