JP5962385B2 - 床材用化粧シート - Google Patents
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Description
1.表面保護層を有する床材用化粧シートであって、
(1)前記表面保護層は、融点が110℃以下のポリエチレンワックスを、前記表面保護層を形成する樹脂成分100重量部に対して0.2〜0.6重量部含有し、
(2)前記表面保護層の厚みは、20〜40μmである、
ことを特徴とする床材用化粧シート。
2.前記ポリエチレンワックスは、酸化変性ポリエチレンワックス、酸変性ポリエチレンワックス、及びモノマー変性ポリエチレンワックスから選択される少なくとも1種を含む、上記項1に記載の床材用化粧シート。
3.前記表面保護層は、硬質フィラーを含有する、上記項1又は2に記載の床材用化粧シート。
4.基材シート上に、絵柄層、透明性樹脂層、及び前記表面保護層を順に積層してなる、上記項1〜3のいずれかに記載の床材用化粧シート。
5.前記透明性樹脂層と、前記表面保護層との間に、更に、表面保護層形成用プライマー層を有する、上記項4に記載の床材用化粧シート。
表面保護層は、化粧シートに要求される耐擦傷性、耐摩耗性、耐水性、耐汚染性等の表面物性を付与するために設けられる。この表面保護層を形成する樹脂としては、熱硬化型樹脂又は電離放射線硬化型樹脂等の硬化型樹脂が好ましい。特に、電離放射線硬化型樹脂は高い表面硬度、生産性等の観点から好ましい。
基材シートとしては限定的ではないが、樹脂成分としてポリオレフィン系樹脂を含む基材シートが好ましい。実質的には、ポリオレフィン系樹脂からなるシートを用いる。
基材シートの上には、絵柄模様層を形成することができる。絵柄模様層は、化粧シートに所望の絵柄による意匠性を付与するものであり、絵柄の種類等は特に限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
絵柄模様層の上には、透明性接着剤層が形成されていてもよい。透明性接着剤層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。透明性接着剤層は、絵柄模様層と透明性樹脂層とを接着するために形成されている。
透明性樹脂層は透明である限り着色されていてもよく、絵柄模様層が視認できる範囲内で半透明であってもよい。
透明性樹脂層の上には、表面保護層の形成を容易とするためのプライマー層を設けることができる。
上記透明性樹脂層の上に、上記表面保護層を積層した後、表面保護層のおもて面にはエンボス加工を施してもよい。
基材シートの裏面(基材シートの裏面に絵柄模様層がある場合には絵柄模様層の裏面)にはバッカー層(耐傷性を高めたり、被着材の影響を緩和したりするための合成樹脂層)を設けてもよい。なお、上記耐傷性は特に部分的に荷重がかかった場合の凹み傷を言い、本発明の化粧シートはバッカー層を設けなくても十分な耐傷性は有しているが、バッカー層を設けることにより耐傷性などの諸性能をより高めることができる。
基材シートとして、着色ポリプロピレンシート(厚さ60μm)を用意した。
用いるワックスの種類、ワックス混合比、ワックス融点、ワックス添加量、及び表面保護層の厚みを表1〜3のように変更した以外は実施例1と同様にして、実施例2〜7、及び比較例1〜11の床材用化粧シートを製造した。
耐傷性(ホフマンスクラッチ試験)
米国BYK−GARDNER社製のホフマンスクラッチ試験機を用いて試験を行った。具体的には、床材用化粧シート表面に対して45°の角度で接するようにスクラッチ刃(φ7の円柱形の刃)をセットし、試験機を化粧材上で移動させた。徐々に荷重(錘)を高めていき、床材用化粧シート表面に擦り傷、圧痕等が生じるまで試験を繰り返し行った。
1:1500g荷重以上において、傷が見られないもの
2:1400g荷重以上、1500g荷重未満において、傷が見られないもの
3:1300g荷重以上、1400g荷重未満において、傷が見られないもの
4:1300g荷重未満において、傷が発生したもの
水性ワックス密着性
床材用化粧シートの表面にアクリル樹脂系水性ワックス(商品名:オール 株式会社リンレイ製)を均一に塗布し、24時間養生後、ワックスを塗布した表面に水を1mL滴下し、5分間放置した後水を拭き取り直ちにセロハンテープを密着剥離させて評価を行った。評価基準は、以下の通りである。
1:剥離が見られないもの
2:50%未満しか剥離しなかったもの
3:50%以上剥離したもの
4:完全に剥離したもの
滑り性
新東科学株式会社製の摩擦係数測定器(商品名:HEIDONトライボギアミューズTYPE:94i)を使用し、床材用化粧シート表面の摩擦係数を測定した。測定は、測定器の金属の接触子に布等の滑り片を装着せず、金属の接触子で床材用化粧シート表面を擦ることにより行った。なお、本測定において、摩擦係数が0.17以上であれば滑り難く、床材用化粧シートとして適している。
床材用化粧シートを400m作製し、これをロール状に巻き取って1月間保管した。1月間保管後、床材用化粧シートを用いてロールラミネート加工を行い、床材用化粧シートが基材から浮き上がる程度にカールが強い場合をロールラミネート加工が不可能な状態として、以下の評価基準に従って評価した。
1:カールの発生がないもの
2:カールが発生するが、ロールラミネート加工が可能な状態のもの
3:カールが発生し、ロールラミネート加工が不可能な状態のもの
表面保護層が含有するワックスの種類が、耐傷性に及ぼす影響を測定するために、上記耐傷性についての評価を実施例1〜3、及び比較例1〜5について行った。その結果を、表1に示した。
2.基材シート
3.木目絵柄模様層
4.透明性接着剤層
5.透明性樹脂層
6.プライマー層
7.表面保護層
Claims (5)
- 表面保護層を有する床材用化粧シートであって、
(1)前記表面保護層は、融点が110℃以下のポリエチレンワックスを、前記表面保護層を形成する樹脂成分100重量部に対して0.2〜0.6重量部含有し、
(2)前記表面保護層の厚みは、20〜40μmである、
ことを特徴とする床材用化粧シート。 - 前記ポリエチレンワックスは、酸化変性ポリエチレンワックス、酸変性ポリエチレンワックス、及びモノマー変性ポリエチレンワックスから選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の床材用化粧シート。
- 前記表面保護層は、硬質フィラーを含有する、請求項1又は2に記載の床材用化粧シート。
- 基材シート上に、絵柄模様層、透明性樹脂層、及び前記表面保護層を順に積層してなる、請求項1〜3のいずれかに記載の床材用化粧シート。
- 前記透明性樹脂層と、前記表面保護層との間に、更に、プライマー層を有する、請求項4に記載の床材用化粧シート。
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