JP5925346B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇圧チョッパ回路を複数並列に備えたインターリーブ構成の回路において、ノイズを低減させつつ昇圧動作を可能とする電力変換装置を得る。【解決手段】第1のリアクトル301と、第1のリアクトル301にアノードが接続された第1のダイオード302と、第1のリアクトル301と第1のダイオード302が接続された第1の母線と、第2のリアクトル303が接続された第2の母線と、第1のダイオード302のアノードと前記第2の母線との間に接続された半導体スイッチ素子305aと、を備えて昇圧チョッパ回路を構成すると共に、前記昇圧チョッパ回路を複数並列に接続する。【選択図】図3

Description

この発明は、半導体スイッチ素子をオン、オフすることにより電力変換を行う電力変換装置に関するものである。
一般的に電力変換装置は高いスイッチング周波数で半導体スイッチ素子の駆動を行うので、半導体スイッチ素子のオンまたはオフ動作に起因する高周波のノイズを発生させ、他の電子機器の誤動作や機能停止などといった弊害を招くおそれがある。このようなノイズを抑制するために、一般的にはノイズ対策部品を備えることが考えられるが、高コスト化や大型化することになる。
従来は、例えば特開2011−193593号公報(特許文献1)にみられるように、電源より流れ込む母線と電源へ戻っていく母線の双方にリアクトルを挿入することでコモンモードノイズを有効的に低減させ、尚且つ、双方に挿入するリアクトルのコアを共有化することで、双方のリアクトルで発生する磁束が加わり合うため、リアクトルのインダクタンスを増やすことができ、リアクトルを小型化する手法が提案されていた。
特開2011−193593号公報
前記特許文献1では、各相に一つずつリアクトルを備え、コモンモードノイズを低減させつつ電力変換を行う電力変換装置が提案されているが、リアクトル、半導体スイッチ素子、およびダイオードを有して構成される昇圧チョッパ回路を複数並列に接続し、スイッチ電流の位相を互いにずらすことにより、出力電流のリップルを低下させ、また電流を複数に分割することで効率アップを図る、所謂、インターリーブ構成の回路にはなっていない。
この発明は、昇圧チョッパ回路を複数並列に備えたインターリーブ構成の回路において、ノイズを低減させつつ昇圧動作を可能とする電力変換装置を提供することを目的とするものである。
この発明による電力変換装置は、第1のリアクトルと、前記第1のリアクトルにアノードが接続された第1のダイオードと、前記第1のリアクトルと前記第1のダイオードが接続された第1の母線と、第2のリアクトルが接続された第2の母線と、前記第2のリアクトルにカソードが接続された第2のダイオードと、前記第1のダイオードのアノードと前記第2のダイオードのカソードとの間に接続された半導体スイッチ素子を備えて昇圧チョッパ回路を構成すると共に、前記昇圧チョッパ回路を複数並列に接続したものである。
この発明の電力変換装置によれば、前記構成により、ノイズを低減させつつインターリーブ構成の回路動作を可能とする電力変換装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成図である。 一般的な2並列のインターリーブ構成を示す図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の各動作条件での電流経路を表す図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の各動作条件での電流経路を表す図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の各動作条件での電流経路を表す図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の各動作条件での電流経路を表す図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の各動作条件での等価回路インダクタンスの一覧表を示す図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置を構成する半導体スイッチ素子のスイッチングに対する等価インダクタンス値、電流波形の概形の一例を表す図である。 この発明の実施の形態4による電力変換装置の構成図である。
以下、この発明による電力変換装置の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。尚、各図中の同一符号は、同一もしくは相当する部分を示すものである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の概略構成図である。図1に示すように、実施の形態1による電力変換装置は、交流電源1の交流電力を直流に変換して負荷2へ出力するための装置である。電力変換装置は整流回路3と、コンバータ回路300と平滑コンデンサ4とを備える。交流電源1は整流回路3に接続され、整流回路3の出力側はコンバータ回路300の入力側に接続される。コンバータ回路300の出力側は平滑コンデンサ4に接続され、直流電力を負荷2に出力する。
コンバータ回路300は、第1の昇圧チョッパ回路と第2の昇圧チョッパ回路を並列に接続して構成されている。第1の昇圧チョッパ回路は、リアクトル301の一端が整流回路3のプラス出力に接続され、他端がダイオード302のアノードに接続されると共に、リアクトル303の一端が整流回路3のマイナス出力に接続され、他端がダイオード304のカソードに接続されている。そして、ダイオード302のアノードとダイオード304のカソードとの間に半導体スイッチ素子305aを備えて構成されている。また、第2の昇圧チョッパ回路は、リアクトル306の一端が整流回路3のプラス出力に接続され、他端がダイオード307のアノードに接続されると共に、リアクトル308の一端が整流回路3のマイナス出力に接続され、他端がダイオード309のカソードに接続されている。そして、ダイオード307のアノードとダイオード309のカソードとの間に半導体スイッチ素子310aを備えて構成されている。尚、305bは半導体スイッチ素子305aに並列接続されたダイオードを示し、310bは半導体スイッチ素子310aに並列接続されたダイオードを示している。
前記のように、コンバータ回路300の構成は第1と第2の2つの昇圧チョッパ回路からなり、第1の昇圧チョッパ回路はリアクトル301、303、ダイオード302、304、半導体スイッチ素子305aで構成され、第2の昇圧チョッパ回路はリアクトル306、308、ダイオード307、309、半導体スイッチ素子310aで構成される。このように構成されたコンバータ回路300において、リアクトル301、303、306
、308を備えた側を入力側、ダイオード302、304、307、309を備えた側を出力側とする。尚、リアクトル301、303、306、308には同一のインピーダンスを有するリアクトルを用いるが、そのインピーダンスの値は、製造誤差等によるばらつきが生じることは否めない。
図2に示すような一般的なインターリーブ構成の回路において、ノイズを抑制するために、整流回路3と平滑コンデンサ4のマイナスを接続している母線に単純にリアクトルを備えたのみではそのリアクトルはインターリーブの昇圧動作には寄与せず、ノイズ対策用として機能するのみである。そのため、インターリーブの昇圧動作に寄与し、且つ、ノイズ抑制を行うためには後述する図3のように、各相にそれぞれリアクトルを挿入する必要がある。このように各相にリアクトルを備えることでノイズを低減させつつインターリーブ構成の回路動作を可能とする。
また、図1に示す電力変換装置では図3のように各相にリアクトルを備えた上で、更にダイオード304、309を備えている。ダイオード304、309は電流の逆流防止のためのダイオードである。例えば、リアクトル301、半導体スイッチ素子305aを通った電流は、リアクトル303に流れるのが理想的であるが、ダイオード304がない場合にはリアクトル308にも流れる。そのため、リアクトル301、303、306、308に流れる電流にばらつきが生じ、リアクトルの損失が増加すると共に、制御性が悪くなるという問題が生じる。この問題はリアクトル301、303、306、308のインダクタンス値がばらついた場合により大きくなる。
そのためリアクトル301、303、306、308に流れる電流にばらつきが起こらないように、リアクトル301、半導体スイッチ素子305aを通った電流を確実にリアクトル303に流すためにダイオード304を備え、また、リアクトル306、半導体スイッチ素子310aを通った電流を確実にリアクトル308に流すために、ダイオード309を備える。
コンバータ回路300の半導体スイッチ素子305a、310aは、それぞれソース・ドレイン間にダイオード305b、310bが内蔵された複数個のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチ素子で構成される。
実施の形態1による電力変換装置は前記のように構成されており、次にその動作について説明する。
まず、第1の昇圧チョッパ回路、即ち、コンバータ回路300の2つある昇圧チョッパ回路の内の1つのであるリアクトル301、303、半導体スイッチ素子305a、ダイオード302、304、及び平滑コンデンサ4、負荷の回路動作について説明する。
最初に半導体スイッチ素子305aがオンした場合には、電流はリアクトル301、半導体スイッチ素子305a、リアクトル303を流れ、エネルギーはリアクトル301及び303に蓄積される。次に、半導体スイッチ素子305aがオフになると、電流はリアクトル301、ダイオード302、負荷2、ダイオード304、リアクトル303に流れ、リアクトル301、303の逆起電力によって蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサ4に伝達される。
第2の昇圧チョッパ回路、即ち、図1に示す他方の昇圧チョッパ回路であるリアクトル306、308、半導体スイッチ素子310a、ダイオード307、309、平滑コンデンサ4、負荷2による回路動作も上述と同様である。尚、半導体スイッチ素子305aと310aは位相を180度ずらしてスイッチングを行う。一般的に、インターリーブ構成では位相を180度ずらしてスイッチングを行い、位相を180度ずらすことで出力の電流リップルを小さくすることができる。その際、入力電流波形が正弦波状になるように、半導体スイッチ素子のオンオフのパルス幅を制御して力率を制御し、力率改善を行うことができる。
ノイズには、コモンモードノイズとノーマルモードノイズの二種類のノイズが存在する。コモンモードノイズとは、一般的にグランドとパワーラインとの間の電位差により発生するノイズであり、ノーマルモードノイズとは、一般的にパワーラインの母線間の電位差により発生するノイズである。パワーラインの双方が同一のインピーダンスを持つようにリアクトル301、303、306、308を挿入すると、片方の母線のみに挿入した図2の場合に比べて、コモンモードノイズを低減できる。
図2のように片方の母線のみにリアクトルを備えた場合、リアクトル301、306を挿入している母線側にはリアクトル301、306のインピーダンスがあり、一方のリアクトルを挿入していない母線側にはリアクトルによるインピーダンスがないため、グランドから見た双方の母線のインピーダンスが不平衡となり、パワーラインのノイズがパワーライン−グランド間の素子や浮遊容量からグランドには流れやすくなり、コモンモードノイズを生じる。
一方、図1に示すように、双方の母線に同一のインピーダンスを有するリアクトル301、303、306、308をそれぞれ挿入すると、グランドから見た双方の母線のインピーダンスが平衡化されるためコモンモードノイズは低減できる。
上述の通り、リアクトルを平衡化させた昇圧チョッパ回路を2つ並列に備えたコンバータ回路300のインターリーブ構成の回路を用いることでコモンモードノイズを低減させつつ昇圧動作を可能とする。
更に、コンバータ回路300の2つの昇圧チョッパ回路の各相にダイオードを配置することによりリアクトル301、303、306、308に流れる電流を確実に均等にし、リアクトルでの損失の増加や、制御性の悪化を防ぐことができる。また、コンバータ回路300の入力側に整流回路3を備えることで、交流電源電圧をインターリーブ構成の回路で昇圧動作を行う際にも同じ効果が得られる。
実施の形態1の前記説明においては、コンバータ回路300にダイオード302、304、307、309を備えた構成であるが、ダイオード304、309を備えず、ダイオード302、307のみの構成であってもコモンモードノイズを低減させつつ昇圧動作が可能である。
コンバータ回路300の回路は図1のように昇圧チョッパ回路を2並列した構成のみでなく、3並列以上でも同様の効果が得られる。また、リアクトルや半導体スイッチ素子、ダイオードは複数直列や並列で構成してもよい。更に、コンバータ回路300の回路は例えば前段に整流回路を持たない回路構成や、電源にDC電源を用いてもノイズを低減させつつ昇圧動作が可能である。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による電力変換装置について説明する。図3は実施の形態2による電力変換装置の概略構成図である。
実施の形態2では、前述の実施の形態1の構成において、ダイオード304、309を取り除いた実施の形態を示すもので、この実施の形態2による電力変換装置は、リアクトル301、303のコアを共有化すると共に、リアクトル306、308のコアを共有化したものである。図3のリアクトル301、303、306、308の記号についている黒点はリアクトルの巻初めを表すが、リアクトル301、303の巻初めは図3と反対にしてコアを共有化しても良い。また、リアクトル306、308の巻初めも図3と反対にしてコアを共有化しても良く、リアクトル301、303、306、308の巻初めも図3と反対にしても良い。尚、その他の構成については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図3のようにリアクトルのコアを共有化することで、例えば、電流がリアクトル301、半導体スイッチ素子305a、リアクトル303を通った際にはリアクトル301、303のコアにおいて磁束が強め合うため、リアクトル301、303のインダクタンスは自己インダクタンスLに相互インダクタンスMを加えたものとなる。そのため、リアクトル301と303のインダクタンスの和は2L+2Mとなり、リアクトルのコアを共有化していない場合(2L)に比べて大きくなる。そのためリアクトルのコアを共有化することで小型、低コスト化が可能となる。
前記のように、リアクトル301、303のコアを共有化すると共に、リアクトル306、308のコアを共有化することにより、小型、低コストにコモンモードノイズを低減させつつ、インターリーブ構成の回路の昇圧動作が可能となる。
実施の形態2による電力変換装置は、2つのリアクトルのコアを共有化した構成であるが、リアクトルが本実施の形態で説明したような巻き方になるように、全てのリアクトルのコアを共有化しても同様の効果が得られる。また、コンバータ回路300の回路は昇圧チョッパ回路を2並列した構成であるが、3並列以上においても本実施の形態で説明したようにコアを共有化することで同様の効果が得られる。
更に、本実施の形態で説明したようにコアを共有化させつつ、コンバータ回路300の2つの昇圧チョッパ回路の各相にダイオードを配置することで、リアクトル301、303、306、308に流れる電流を確実に均等にし、リアクトルでの損失の増加や、制御性の悪化を防止しつつ、本実施の形態で説明した効果が得られる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3による電力変換装置について説明する。図4は実施の形態3による電力変換装置の概略構成図である。
実施の形態3による電力変換装置は、前記実施の形態1の構成において、リアクトル301、306のコアを共有化すると共に、リアクトル303、308のコアを共有化したものである。コアを共有化することにより実施の形態2による電力変換装置と同様に、小型、低コスト化が可能となる。
実施の形態3による電力変換装置は、リアクトル301、306のコアを共有化すると共に、リアクトル303、308のコアを共有化したことで、一方の昇圧チョッパ回路での電流の変化に起因したリアクトルのコアの磁束の変化が、他方の昇圧チョッパのリアクトルのインダクタンスに影響を与える点で実施の形態2と異なる。尚、この実施の形態3においても、実施の形態2のように、ダイオード304、309を取り除いてもよく、その他の構成については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、実施の形態3による電力変換装置の動作について説明する。
実施の形態3による電力変換装置は、リアクトルのコアを逆相接続で接続した場合である。逆相接続とは、図4に示すようにリアクトル301の黒点で示した巻初めをコンバータ回路300の入力側、リアクトル306の巻初めをダイオード307のアノード側になるようにリアクトルのコアを共有化して接続したものである。このとき、リアクトル303、308のリアクトルのコアの共有化についても同様であるが、リアクトル308の巻き終わりをコンバータ回路300の入力側、リアクトル303の巻き終わりをダイオード304のカソード側になるようにリアクトルのコアを共有化して接続してもよい。
実施の形態3による電力変換装置の動作は、半導体スイッチ素子305a、310aのオン、オフによって第1条件から第4条件の4つの動作になる。第1条件から第4条件の電流経路を図5〜図8に示す。
図5〜図8において、半導体スイッチ素子305aをS1、310aをS2、リアクトル301、303にかかる電圧をVとし、流れる電流をiとする。リアクトル306、308にかかる電圧をV、流れる電流をiとする。リアクトル301、303の自己インダクタンスの和をL、リアクトル306、308の自己インダクタンスの和をLとする。相互インダクタンスをMとするとV、Vは式(1)(2)で示される。L=L=Lとし、式(1)(2)からiを消去した式は式(3)となる。
例えば、図5に示す第1条件のとき、S1、S2共にオンであるので式(3)のVとVに入力電圧Vinを代入すると式(4)となる。従って、Lにおける等価インダクタンスはL−Mとなる。デューティーをDとすると、昇圧チョッパ回路の出力電圧VoutはVout=Vin/(1−D)であり、第1条件のLや、図6〜図8に示す第2条件から第4条件での等価インダクタンスも同様に求めると図9に示すようになる。
一例として、D>0.5の場合のS1、S2のスイッチングに対する等価インダクタンス値、電流波形の概形を図10に示す。
実施の形態2の構成での電流波形は一般的な電流波形であり、S1、S2のスイッチング1周期の間に励磁とリセットの1つ山になるが、実施の形態3の電流波形は図10の電流波形i、iのように2つ山となる。そのため、電流リップルの周波数は通常の2倍に見え、コアでの損失は低減される。また、各相の電流リップルの大きさも実施の形態2よりも小さくなり銅損も小さくなる利点がある。
前記は磁気結合型リアクトルを逆相接続で用いた場合であるが、コアの共有化する際に同相接続で用いた場合においても同様に、磁気結合型リアクトルを用いない場合に比べて小型、低コスト化、低損失化が可能となる。同相接続とは、リアクトル301、306の巻初め(又は巻き終わり)が共にコンバータ回路300の入力側となるようにリアクトルのコアを共有化して接続したものである。このときリアクトル303、308のリアクトルのコアの共有化についても同様である。
同相接続と逆相接続を比較すると、同相接続では各相での電流リップルの周波数は各相でのスイッチング周波数と同等であり、相電流は逆相接続よりも大きくなるため損失は逆相接続よりも大きくなる。しかし、同相接続の出力の合成電流リップルは、各相の電流のリップルが打ち消し合うために逆相接続よりも小さくなり、平滑コンデンサ4の容量を逆相接続よりも小さくできる利点がある。
実施の形態3による電力変換装置は、2つのリアクトルのコアを共有化した構成であるが、リアクトルが実施の形態3で説明したような巻き方になるように、全てのリアクトルのコアを共有化しても同様の効果が得られる。また、コンバータ回路300の回路は昇圧チョッパ回路を2並列した構成回路であるが、3並列以上においても本実施の形態で説明したようにコアを共有化することで同様の効果が得られるが、並列数が奇数の場合よりも本実施の形態で示したように偶数の場合の方がより効果的である。
実施の形態3の前記説明においては、コンバータ回路300にダイオード302、304、307、309を備えた構成であるが、ダイオード304、309を備えず、ダイオード302、307のみの構成であっても、本実施の形態で説明した効果が得られる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4による電力変換装置について説明する。実施の形態4では、各昇圧チョッパのダイオードの何れかに炭化珪素や窒化ガリウムなどワイドギャップ半導体を材料としたダイオードを配置した場合について説明する。ここでは炭化珪素ダイオードを一例に挙げて説明する。
図11は実施の形態4による電力変換装置の構成図である。図11に示すような電力変換装置では、一般的には20kHz以上とされている高周波のスイッチング周波数にてスイッチングを行うため、電流経路の切り替わり周期が速く、ダイオードによるリカバリの損失が周波数が高い分大きい。そのため、リカバリがシリコンのダイオードよりも小さい炭化珪素のダイオードを用いることで、各スイッチングで生じるリカバリを減らし、損失の低減を行うことが可能となる。
炭化珪素ダイオードは損失低減に有効であるがコストがかかる問題がある。ここでインターリーブ構成の回路のダイオードを通る電流ループを見ると図11のようになる。そこで回路動作時の電流ループ中のダイオードの少なくとも一つが炭化珪素ダイオードとなるように炭化珪素ダイオードを合計2つ配置する。電流ループ中のダイオードの少なくとも1つにリカバリの小さい炭化珪素ダイオードを用いることで、リカバリ電流が図11の電流ループを逆に流れるのを抑制できるため、コストを抑えつつリカバリ損失の低減が可能となる。炭化珪素ダイオード配置の組み合わせは4通りあり、それはダイオード302及び307、ダイオード302及び309、ダイオード304及び307、ダイオード304及び309である。
昇圧チョッパ回路を2並列した構成した回路だけでなく3並列以上でも適用可能であり、昇圧チョッパ回路のダイオードの何れか一方に炭化珪素ダイオードを用いることでリカバリ損の低減効果が可能となる。例えば、リアクトル301、303、半導体スイッチ素子305a、ダイオード302、304の昇圧チョッパ回路においてはダイオード302もしくはダイオード304の何れか一方に炭化珪素ダイオードを用いることでリカバリ損の低減効果が可能となる。
実施の形態4の前記説明においては、コンバータ回路300にダイオード302、304、307、309を備えた構成であるが、ダイオード304、309を備えず、ダイオード302、307のみの構成であっても、炭化珪素ダイオードを用いることでダイオードの損失とコモンモードノイズを低減させつつ昇圧動作が可能である。
尚、前記各実施の形態では半導体スイッチ素子305a、310aはMOSFETとしたが、これに限ったものではなく、IGBT(Insulated GateBipolar Transistor)等でもよい。また、ダイオード305b、310bはMOSFETに内蔵されたダイオードではなく外付けのダイオードでもよい。更にダイオード305b、310bは備えなくてもよい。半導体スイッチ素子の材料としてはシリコンだけでなく,炭化珪素や窒化ガリウム等、ワイドギャップ半導体から成る素子を用いてもよい。
尚、この発明は、前記実施の形態1から実施の形態4に示した構成のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態を適宜組み合わせたり、その構成に一部変形を加えたり、構成を一部省略することが可能である。
1 交流電源、2 負荷、3 整流回路、4 平滑コンデンサ、300 コンバータ回路、301、303、306、308 リアクトル、302、304、307、309、305b、310b ダイオード、305a、310a 半導体スイッチ素子。

Claims (10)

  1. 第1のリアクトルと、
    前記第1のリアクトルにアノードが接続された第1のダイオードと、
    前記第1のリアクトルと前記第1のダイオードが接続された第1の母線と、
    第2のリアクトルが接続された第2の母線と、
    前記第2のリアクトルにカソードが接続された第2のダイオードと、
    前記第1のダイオードのアノードと前記第2のダイオードのカソードとの間に接続された半導体スイッチ素子と、を備えて昇圧チョッパ回路を構成すると共に、前記昇圧チョッパ回路を複数並列に接続したことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1のダイオードの少なくとも一つに、ワイドギャップ半導体を材料としたダイオードを用いことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第2のダイオードの少なくとも一つに、ワイドギャップ半導体を材料としたダイオードを用いことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  4. 前記昇圧チョッパ回路の前記第1のダイオードと前記第2のダイオードの何れか一方にワイドギャップ半導体を材料としたダイオードを用いことを特徴とする請求項またはに記載の電力変換装置。
  5. 前記ワイドギャップ半導体は、炭化ケイ素、窒化ガリウム系材料、またはダイヤモンドを用いた半導体であることを特徴とする請求項2からの何れか一項に記載の電力変換装置。
  6. 複数並列に接続された前記昇圧チョッパ回路の入力側に、交流電源からの交流電圧を整流する整流回路を備えことを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記第1のリアクトルと前記第2のリアクトルにおいて、少なくともつはリアクトル同士でコアを共有化した磁気結合型リアクトを用いことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記第1のリアクトルと前記第2のリアクトルは、コアを共有化した磁気結合型リアクトルで構成されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  9. 前記第1のリアクトル同士及び前記第2のリアクトル同士は、コアを共有化した磁気結合型リアクトルで構成されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  10. 前記第1のリアクトルと前記第2のリアクトルは同一のインピーダンスであることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の電力変換装置。
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