JP5923323B2 - シリンダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ装置に関する。
シリンダ装置において、流路が形成されたバルブ部材に対しディスクバルブが摺動して流路を開閉するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭64−40731号公報
シリンダ装置においては、バルブ特性の適正化を図ることが求められている。
したがって、本発明は、バルブ特性の適正化を図ることが可能となるシリンダ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、流路の一部または全部が設けられ、貫通孔が形成された環状のバルブ部材と、該バルブ部材の前記貫通孔に挿通されるピン部材と、該ピン部材が挿通され、前記バルブ部材の一側の面から内外周共に方向に移動して前記流路を開閉する環状のディスクバルブと、前記ピン部材の前記ディスクバルブの離間方向に設けられて該ディスクバルブの離脱を防止する拡径部とを有、前記バルブ部材の前記一側の面の前記貫通孔の周囲に軸方向に突出する突出部を形成し、該突出部には、周方向に隣り合う複数の突起と突起との間に部分的に溝部が設けられ、該溝部は、前記貫通孔の径方向に沿って前記貫通孔まで貫通しており、前記ディスクバルブの内周側には、前記溝部に向けて延びて、前記ピン部材と摺動可能な小径部が設けられ、該小径部は前記溝部内で軸方向に移動可能になっている構成とした。
本発明によれば、バルブ特性の適正化を図ることが可能となる。
本発明に係るシリンダ装置の第1実施形態である緩衝器の部分断面図である。 本発明に係るシリンダ装置の第1実施形態である緩衝器のベースバルブを示す断面図である。 本発明に係るシリンダ装置の第1実施形態である緩衝器のベースバルブ部材を示す平面図である。 本発明に係るシリンダ装置の第1実施形態である緩衝器のディスクバルブを示す平面図である。 本発明に係るシリンダ装置の第2実施形態である緩衝器のベースバルブを示す断面図である。 本発明に係るシリンダ装置の第3実施形態である緩衝器のベースバルブを示す断面図である。
「第1実施形態」
本発明に係るシリンダ装置の第1実施形態である緩衝器を図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1に示すように、第1実施形態の緩衝器は、液体あるいは気体等の流体が封入されるシリンダ11を有している。このシリンダ11は、内筒12と、内筒12よりも大径で内筒12を覆うように同心状に設けられる外筒13とを有し、これら内筒12と外筒13との間にリザーバ室14が形成された二重筒構造をなしている。
シリンダ11の内筒12内には、ピストン17が摺動可能に嵌装されている。このピストン17は、内筒12内つまりシリンダ11内に上室18と下室19とを画成している。シリンダ11内には、具体的に、上室18および下室19内に流体としての作動液が封入され、リザーバ室14内に流体としての作動液およびガスが封入されている。
シリンダ11には、一端がシリンダ11の外部へと延出されるロッド22の他端が内筒12内に挿入されており、ピストン17は、このロッド22の内筒12内の他端にナット23によって締結されている。ロッド22の一端側は、図示は略すが、内筒12および外筒13の上端部に装着されたロッドガイドおよびオイルシールに挿通されて外部へと延出されている。
ロッド22は、主軸部25と、シリンダ11内側の端部にあって主軸部25より小径の取付軸部26とを有しており、これにより、主軸部25には取付軸部26側の端部に軸直交方向に沿う段面27が形成されている。取付軸部26には、主軸部25とは反対側の所定範囲に上記したナット23を螺合させるオネジ28が形成されている。
ピストン17は、シリンダ11の内筒12内に嵌装されて内筒12内を上室18および下室19の2室に仕切る略円板状のピストンバルブ部材31と、ピストンバルブ部材31の外周面に装着されて、内筒12内を摺接する摺接部材32とを有している。ピストンバルブ部材31には、その下室19側の外周側に、軸方向に突出する円筒状部34が形成されている。
ピストンバルブ部材31には、径方向の中央にロッド22が挿通される貫通孔35が軸方向に貫通するように形成されている。また、ピストンバルブ部材31には、その軸方向の円筒状部34とは反対側に、径方向の貫通孔35の外側にて軸方向に突出する環状の突出部36と、径方向の突出部36よりも外側にて軸方向に突出する環状の内側シート部37と、径方向の内側シート部37よりも外側にて軸方向に突出する環状の外側シート部38とが形成されている。さらに、ピストンバルブ部材31には、その軸方向の円筒状部34側に、径方向の貫通孔35の外側にて軸方向に突出する環状のボス部40と、径方向のボス部40よりも外側かつ円筒状部34よりも内側にて軸方向に突出する環状のシート部41とが形成されている。
ここで、ピストンバルブ部材31の軸方向において、突出部36、内側シート部37および外側シート部38は、互いに高さ位置を一致させており、また、シート部41は、ボス部40よりも突出方向の高さが若干高くなっている。
ピストンバルブ部材31には、軸方向の一端が突出部36と内側シート部37との間に開口し、他端がボス部40とシート部41との間に開口して軸方向に貫通する流路穴43が、周方向に間隔をあけて複数カ所(図1では断面とした関係上1カ所のみ図示)形成されている。また、ピストンバルブ部材31には、軸方向の一端が内側シート部37と外側シート部38との間に開口し、他端がシート部41と円筒状部34との間に開口して軸方向に貫通する流路穴44が周方向に間隔をあけて複数カ所(図1では断面とした関係上1カ所のみ図示)形成されている。
内側の流路穴43は、上室18と下室19との間で作動液を流通させる一方の流路45を形成している。外側の流路穴44は、上室18と下室19との間で作動液を流通させる他方の流路46を形成している。よって、これら流路45,46は、ピストンバルブ部材31に設けられている。
ピストン17は、ピストンバルブ部材31の軸方向の円筒状部34側に、ピストンバルブ部材31側から順に、ディスクバルブ50、スペーサ51および規制部材52を有している。また、ピストン17は、ピストンバルブ部材31の軸方向の円筒状部34とは反対側に、ピストンバルブ部材31側から順に、ディスクバルブ55、スペーサ56、バネ部材57、規制部材58を有している。
ディスクバルブ50の径方向の中央にはロッド挿通孔60が、スペーサ51の径方向の中央にはロッド挿通孔61が、規制部材52の径方向の中央にはロッド挿通孔62が、それぞれ軸方向に貫通して形成されている。ディスクバルブ50、スペーサ51および規制部材52は、それぞれのロッド挿通孔60、ロッド挿通孔61およびロッド挿通孔62にロッド22の取付軸部26が挿通され、この状態で、ナット23とピストンバルブ部材31とによって内周側が挟持される。
ディスクバルブ55の径方向の中央にはロッド挿通孔63が、スペーサ56の径方向の中央にはロッド挿通孔64が、バネ部材57の径方向の中央にはロッド挿通孔65が、規制部材58の径方向の中央にはロッド挿通孔66が、それぞれ軸方向に貫通して形成されている。ディスクバルブ55、スペーサ56、バネ部材57および規制部材58は、それぞれのロッド挿通孔63、ロッド挿通孔64、ロッド挿通孔65およびロッド挿通孔66にロッド22の取付軸部26が挿通され、この状態で、ピストンバルブ部材31とロッド22の主軸部25の段面27とによって内周側が挟持される。
下室19側のディスクバルブ50は、シート部41より若干大径の外径を有しており、ピストンバルブ部材31のボス部40とシート部41とに当接して内側の流路45を閉じる。そして、ディスクバルブ50は、ロッド22がシリンダ11内から突出する突出量を増やす伸び側に移動したときに、ロッド22とともに移動するピストン17によって上室18の圧力が下室19よりも高められることによってシート部41から離座して流路45を開く。これにより、ピストンバルブ部材31に設けられた内側の流路45は、ロッド22が伸び側に移動したときに流体が上室18から下室19に向け流通することになり、ディスクバルブ50は、この流路45を開閉する伸び側のディスクバルブとなっている。流路45には、このようにロッド22およびピストン17が伸び側に移動したときに流体が流通する。
スペーサ51は、その外径が、ディスクバルブ50の外径よりも小径であってボス部40の外径と略同径となっている。規制部材52は、その外径が、スペーサ51の外径よりも大径であってディスクバルブ50の外径よりも若干小径となっている。規制部材52は、ディスクバルブ50がシート部41から離れる方向に所定量変形したときに、ディスクバルブ50に当接してそれ以上の変形を規制する。
上室18側のディスクバルブ55は、その外径がピストンバルブ部材31の外側シート部38よりも若干大径となっている。ディスクバルブ55には、内側シート部37との当接位置よりも径方向内側に切欠部68が形成されており、切欠部68を介して内側の流路45を常に上室18に連通させている。
ディスクバルブ55は、ピストンバルブ部材31の突出部36と内側シート部37と外側シート部38とに当接して外側の流路46を閉じる。そして、ディスクバルブ55は、ロッド22がシリンダ11への進入量を増やす縮み側に移動したときに、ロッド22とともに移動するピストン17によって下室19の圧力が上室18よりも高められることによって外側シート部38から離座して外側の流路46を開く。これにより、ピストンバルブ部材31に設けられた外側の流路46は、ロッド22が縮み側に移動したときに流体が下室19から上室18に向け流通することになり、ディスクバルブ55は、この流路46を開閉する縮み側のディスクバルブとなっている。流路46には、このようにロッド22およびピストン17が縮み側に移動したときに流体が流通する。
バネ部材57は、ディスクバルブ55に当接しこれを軸方向に押圧してピストンバルブ部材31に当接させる。規制部材58は、その外径が、ディスクバルブ55の外径と略同径となっている。規制部材58には、内側の流路45を上記切欠部68を介して上室18に常時連通させる連通穴69が円周方向に間隔をあけて複数カ所、軸方向に貫通して形成されている。規制部材58は、ディスクバルブ55が外側シート部38から離れる方向に所定量変形したときに、ディスクバルブ55に当接してそれ以上の変形を規制する。
外筒13は、円筒状の円筒部材72と、円筒部材72の下端に嵌合してその下端の開口部を閉塞する底蓋部材73とからなっている。底蓋部材73は、外周部で円筒部材72の内周部に嵌合されることになり、この状態で中央側ほど軸方向の外側に位置するように段差状をなしている。底蓋部材73は円筒部材72に溶接により密閉状態で固定される。
内筒12の下端部には、シリンダ11内に下室19と上記したリザーバ室14とを画成し、縮み側の減衰力を発生する減衰バルブと、伸び側でリザーバ室14から下室19内に実質的に減衰力を発生せずに油液を流すサクションバルブを有するベースバルブ71が設けられている。
ベースバルブ71は、シリンダ11の内筒12内に嵌装されてシリンダ11内を下室19およびリザーバ室14の2室に仕切る環状のベースバルブ部材(バルブ部材)76を有している。ベースバルブ部材76は、焼結金属製であり、上部の外周部に下部よりも小径となる段差部77が形成されており、この段差部77において内筒12の下端の内周部に嵌合する。また、ベースバルブ部材76は、下部の外周側に軸方向に突出する円環状の突出足部78を有しており、この突出足部78において底蓋部材73に当接する。この突出足部78には、径方向に貫通する流路溝79が周方向に間隔をあけて複数カ所形成されている。流路溝79によって、内筒12と外筒13との間からベースバルブ71と底蓋部材73との間までの範囲が連通してリザーバ室14になる。
図2に示すように、ベースバルブ部材76には、径方向の中央に貫通孔81が軸方向に貫通するように形成されている。また、ベースバルブ部材76には、その軸方向の突出足部78とは反対側の面(一側の面)76aに、径方向の貫通孔81の周囲にて軸方向に先細筒状に突出する突出部84と、径方向の突出部84よりも外側にて軸方向に突出する環状の内側シート部85と、径方向の内側シート部85よりも外側にて軸方向に突出する環状の外側シート部86とが形成されている。さらに、ベースバルブ部材76には、その軸方向の突出足部78側に、径方向の貫通孔81の外側にて軸方向に突出する環状のボス部88と、径方向のボス部88よりも外側かつ突出足部78よりも内側にて軸方向に突出する環状のシート部89とが形成されている。
ベースバルブ部材76の軸方向において、内側シート部85および外側シート部86は、互いに高さ位置を一致させており、突出部84は、これらよりも突出方向の高さ位置が高くなっている。また、シート部89は、ボス部88よりも突出方向の高さが若干高くなっている。
本実施形態において、突出部84は、図3に示すように、その周方向に分割された複数カ所(具体的には三カ所)の突起90で構成されている。これら突起90は、同形状をなしており、周方向に均等間隔で配置されている。突起90は、貫通孔81側の内面部90aが貫通孔81と同心同径の円筒面を一部切り取った形状をなしており、貫通孔81とは反対側の外面部90bが、貫通孔81と同心且つ貫通孔81よりも大径の先細のテーパ面を一部切り取った形状をなしている。また、突出部84の周方向における突起90の両側にある一対の側面部90c,90dは、突出先端側ほどに互いに近づくように同角度で傾斜している。突起90の突出先端側の頂面部90eは、突出基端側に対し略相似状をなして縮小された形状をなしており、ベースバルブ部材76の軸直交方向に沿っている。
上記のように複数の同形状の突起90がベースバルブ部材76の周方向に間隔をあけて形成されて突出部84が構成されることにより、突出部84には、その周方向に隣り合う突起90と突起90との間に部分的に溝部91が、突起90と同数形成されることになる。これらの溝部91は、隣り合う突起90および突起90の対向する側面部90c,90dと、これら側面部90c,90dの間の底面部91aとからなっている。この底面部91aは、突出部84と内側シート部85との間にある円環状の平坦面85aと同一平面に配置されており、頂面部90eと平行をなしている。
溝部91は、同じ高さ位置では貫通孔81側ほど幅が狭くなっており、また、同じ径方向位置では底面部91a側ほど幅が狭くなっている。その結果、底面部91aは、貫通孔81側ほど幅が狭くなる形状をなしており、対向する側面部90c,90dの間隔も同じ高さ位置では貫通孔81側ほど幅が狭くなっている。なお、ベースバルブ部材76は、上記したように焼結金属製であり、焼結成形上、複数の外面部90bからなる突出部84の径方向外側の外周面は先細のテーパ状をなしている。
図2に示すように、ベースバルブ部材76は、軸方向の一端が突出部84と内側シート部85との間に開口し、他端がボス部88とシート部89との間に開口して軸方向に貫通する流路穴92が、周方向に間隔をあけて複数カ所形成されている。また、ベースバルブ部材76には、軸方向の一端が内側シート部85と外側シート部86との間に開口し、他端がシート部89よりもボス部88とは反対側に開口して軸方向に貫通する流路穴93が周方向に間隔をあけて複数カ所形成されている。
内側の流路穴92は、下室19とリザーバ室14との間で作動液を流通させる一方の流路94を形成している。外側の流路穴93は、下室19とリザーバ室14との間で作動液を流通させる他方の流路95を形成している。よって、これら流路94,95は、ベースバルブ部材76に設けられている。
ベースバルブ71は、ピン部材98を有しており、ピン部材98は、ベースバルブ部材76の貫通孔81に挿通される円柱状の軸部99と、軸部99の一端に設けられたこれよりも大径の円板状の頭部100とを有している。なお、軸部99の頭部100とは反対側の他端には、加締めにより軸部99よりも大径に拡径された加締部(拡径部)101が形成されている。
ベースバルブ71は、ベースバルブ部材76の軸方向の突出足部78側に、ベースバルブ部材76側から順に、減衰バルブとして作用するディスクバルブ103、スペーサ104および規制部材105を有している。また、ベースバルブ71は、ベースバルブ部材76の軸方向の突出足部78とは反対側に、ベースバルブ部材76側から順に、サクションバルブとして作用するディスクバルブ110、バネ部材111および規制部材112を有している。
ディスクバルブ103の径方向の中央にはピン挿通孔106が、スペーサ104の径方向の中央にはピン挿通孔107が、規制部材105の径方向の中央にはピン挿通孔108が、それぞれ軸方向に貫通して形成されている。ディスクバルブ103、スペーサ104および規制部材105は、それぞれのピン挿通孔106、ピン挿通孔107およびピン挿通孔108にピン部材98の軸部99が挿通されることになり、この状態で、ピン部材98の頭部100とベースバルブ部材76とによって内周側が挟持される。
ディスクバルブ110は、一枚の板部材からプレス成形で成形されるもので、平坦且つ図4に示すように環状をなしている。つまり、ディスクバルブ110は、一定の内外径つまり径方向に一定幅の円環状をなすバルブ本体部115と、バルブ本体部115の内周から径方向内方に延出することでディスクバルブ110における小径部分となる複数カ所(具体的には溝部91と同じ三カ所)の舌片部(小径部)116とからなっている。これら舌片部116は、同形状をなしており、バルブ本体部115の周方向の均等位置からバルブ本体部115の中心方向に向けて、径方向に先細の形状をなして延出する。舌片部116の先端部117は、バルブ本体部115の中心方向に半円状をなして突出しており、その先端がディスクバルブ110の中で最も小径の位置に配置されている。ディスクバルブ110の舌片部116の先端部117の先端位置での径は、ピン部材98の軸部99の径より若干大径となっている。
このようなディスクバルブ110は、すべての舌片部116の先端部117よりも中心側に、図2に示すようにピン部材98の軸部99を挿通させ、各舌片部116を溝部91内に配置して、ベースバルブ部材76の、突出部84、内側シート部85および外側シート部86が形成された一側の面76aに設けられる。ディスクバルブ110は、この面76aから、内外周共に離接方向に移動するようになっており、その際に、舌片部116が、溝部91に向けて延びて溝部91内で移動し、その内周端の先端部117が、ピン部材98の軸部99と摺動する。この状態で、バルブ本体部115の内周縁部(大径部)118は、舌片部116よりも大径であって、突出部84の外周と対向する。ディスクバルブ110は、バルブ本体部115が内側シート部85と外側シート部86とに同時に当接することで、これらの間に設けられた流路95を閉じ、これら内側シート部85と外側シート部86から離間することで流路95を開く。
バネ部材111の径方向の中央にはピン挿通孔124が、規制部材112の径方向の中央にはピン挿通孔125が、それぞれ軸方向に貫通して形成されている。バネ部材111および規制部材112は、それぞれのピン挿通孔124およびピン挿通孔125にピン部材98の軸部99が挿通されることになり、この状態で、ベースバルブ部材76の突出部84とピン部材98の拡径部101とによって内周側が挟持される。拡径部101は、ディスクバルブ110の面76aからの離間方向の前方に設けられており、ディスクバルブ110のピン部材98からの離脱をバネ部材111および規制部材112を介して防止する。
ここで、ベースバルブ71を組み立てる場合、ピン部材98の加締め前の軸部99を、規制部材105のピン挿通孔108、スペーサ104のピン挿通孔107、ディスクバルブ103のピン挿通孔106、ベースバルブ部材76の貫通孔81、ディスクバルブ110の複数の舌片部116の内側、バネ部材111のピン挿通孔124、規制部材112のピン挿通孔125に、この順に挿通させ、この状態で、規制部材112から突出する軸部99の頭部100とは反対側の端部を頭部100側に加締める。すると、規制部材105、スペーサ104、ディスクバルブ103、ベースバルブ部材76、バネ部材111および規制部材112は頭部100で移動が規制されるため、これらを軸方向に隙間なく挟むように軸部99が拡径して拡径部101が形成される。このとき、ベースバルブ部材76は、規制部材112およびバネ部材111を介して導入される加締めの荷重を突出部84により受ける。言い換えれば、ピン部材98は、ベースバルブ部材76の突出部84により荷重が受けられながら端部が加締められて拡径部101が形成される。
リザーバ室14側のディスクバルブ103は、有孔円板状の複数枚の同一外径の単板ディスクが軸方向に重ねられて構成されるもので、その外径が、シート部89の外径より若干大径となっており、ベースバルブ部材76のボス部88とシート部89とに当接して内側の流路94を閉じる。そして、ディスクバルブ103は、図1に示すロッド22が縮み側に移動しピストン17が下室19側に移動して下室19の圧力が上昇すると、図2に示すシート部89から離座して内側の流路94を開く。これにより、ベースバルブ部材76に設けられた内側の流路94は、ロッド22が縮み側に移動したときに流体が下室19からリザーバ室14に向け流通することになり、ディスクバルブ103は、この流路94を開閉し減衰力を発生する縮み側のディスクバルブとなっている。このように、流路94には、ロッド22およびピストン17が縮み側に移動したときに流体が流通する。なお、ディスクバルブ103は、図1に示すピストン17に設けられた縮み側のディスクバルブ55との関係から、主としてロッド22のシリンダ11への進入により生じる液の余剰分を排出するように下室19からリザーバ室14に液を流す機能を果たす。なお、縮み側のディスクバルブをシリンダ内圧が高くなったときに圧力をリリーフするリリーフ弁としてもよい。
図2に示すように、スペーサ104は、その外径が、ディスクバルブ103の外径よりも小径であってボス部88の外径よりも若干小径となっている。規制部材105は、その外径が、ディスクバルブ103の外径よりも若干小径であってシート部89と略同径となっている。規制部材105は、ディスクバルブ103がシート部89から離れる方向に所定量変形したときに、ディスクバルブ103に当接してそれ以上の変形を規制する。
下室19側のディスクバルブ110は、その外径が、外側シート部86の外径よりも若干大径となっている。ディスクバルブ110は、内側シート部85との当接位置よりも径方向内側にある舌片部116間の隙間を介して内側の流路94を常に下室19に連通させている。ディスクバルブ110は、上記したように、内外周共にベースバルブ部材76に対して離接方向(軸方向)に移動することになり、その際に、ピン部材98の軸部99に舌片部116の先端部117が案内されて移動する。
ディスクバルブ110は、そのバルブ本体部115が、ベースバルブ部材76の内側シート部85と外側シート部86とに当接して外側の流路95を閉じる。そして、ディスクバルブ110は、図1に示すロッド22が伸び側に移動しピストン17が上室18側に移動して下室19の圧力が下降すると突出部84に沿って移動し外側シート部86および内側シート部85から離間して流路95を開く。これにより、ベースバルブ部材76に設けられた外側の流路95は、ロッド22が伸び側に移動したときに流体がリザーバ室14から下室19に向け流通することになり、ディスクバルブ110は、この流路95を開閉する伸び側のディスクバルブとなっている。なお、ディスクバルブ110は、ピストン17に設けられた伸び側のディスクバルブ50との関係から、主としてロッド22のシリンダ11からの突出に伴う液の不足分を補うようにリザーバ室14から下室19に液を実質的に抵抗なく(減衰力が出ない程度)流す機能を果たす。このように、流路95には、ロッド22およびピストン17が伸び側に移動したときに流体が流通する。
バネ部材111は、ディスクバルブ110に当接してこれを軸方向に押圧してベースバルブ部材76に当接させる。規制部材112は、その外径側に、軸方向のディスクバルブ110側に突出する当接部113が形成されている。当接部113は、ディスクバルブ110の外径よりも若干小径であって外側シート部86と略同径となっており、バネ部材111をディスクバルブ110とで挟持することなく、ディスクバルブ110に当接してこれを停止可能となっている。規制部材112には、軸方向に貫通して内側の流路94を舌片部116間の隙間を介して下室19に常時連通させる連通孔127が円周方向に間隔をあけて複数カ所形成されている。規制部材112は、ディスクバルブ110が、ベースバルブ部材76の内側シート部85および外側シート部86、つまり面76aから離れる方向に所定量リフトすると、ディスクバルブ110のバルブ本体部115に当接部113において当接してそれ以上のリフトを規制する。この規制部材112の外径は、ディスクバルブ110のバルブ本体部115の内周縁部118の径よりも大きい。
バネ部材111は、中央に円形のピン挿通孔124が形成された平坦な円板状のベース131と、ベース131の外周部から径方向外方且つ軸方向一側に斜めに延出する複数カ所の弾性脚132とからなる板状のバネとなっている。
ここで、バネ部材111の弾性脚132はバネ定数が極小に設定されており、変形してもディスクバルブ110を内側シート部85および外側シート部86に当接させるのに必要な最小限の付勢力しか発生しない。このため、ディスクバルブ110は、下室19の圧力がリザーバ室14の圧力以上であれば、弾性脚132の付勢力で流路95を確実に閉じておくことができるものの、下室19の圧力がリザーバ室14の圧力を下回ると、変形容易な弾性脚132を押圧しつつ内側シート部85および外側シート部86から離れて即座に流路95を開くことになる。これにより、ディスクバルブ110は、それ自体は、実質的に減衰力を発生しない逆止弁となっており、少なくともピストン速度が0.05m/s以下で開弁する逆止弁となっている。
以上の第1実施形態の緩衝器は、ロッド22がピストン17とともにシリンダ11に対し伸び側に移動すると、ロッド22がシリンダ11から突出する分、上室18ひいては下室19内の作動液の液量が減ることになる。すると、下室19の圧力がリザーバ室14の圧力よりも低くなるが、ディスクバルブ110は、バネ部材111のバネ定数が小さい弾性脚132で押圧されているのみであるため、外側シート部86および内側シート部85から即座に離間し流路95を開いて、リザーバ室14から下室19に液補給を行う。
その後、行程が縮み行程に切り替わり、ロッド22のシリンダ11への進入により液が余剰となって下室19の圧力がリザーバ室14の圧力以上となると、ディスクバルブ110は、弾性脚132の付勢力によって素早く外側シート部86および内側シート部85に当接して、流路95を閉じることになる。
上記した特許文献1に記載の緩衝器は、バルブ部材のピン部材が挿通される貫通孔の周囲に形成された突出部でディスクバルブの摺動を案内するようになっている。ところで、バルブ部材は、製造コストを低減する等の目的で焼結により成形される。焼結により成形する場合に、上型、下型ともに分割型にすると、加圧する際に用いる例えば油圧シリンダも、分割した型毎に駆動させる必要がある。よって、凹凸形状が大きい部材に対しては密度を均一にするためには分割型にせざるを得ないが、凹凸形状が小さい部材に対しては型、駆動装置の何れもシンプルな構成とすることができるため、一体型により成形することが望ましい。図2に良く示されるように、本実施の形態のバルブ部材76は、突出足部78の高さを高くして隣り合う突出足部78の間の流路溝79の流路面積を大きくしている。これは、近年の減衰力特性向上の要求が高まり、バルブ部材の流路を大きく確保する要求が出てきているためである。そのため、本実施の形態では、凹凸の小さい突出部側を一体型で成形するため、一体型で成形する場合、抜き勾配をつける必要がある。よって、突出部の外周面が先細のテーパ面となってしまう。突出部の外周面が上記のようにテーパ状をなすと、突出部の軸方向の位置によりディスクバルブの内周と突出部の外周との径方向間の隙間が異なるため、ディスクバルブの軌道および姿勢が安定しなくなり、安定したバルブ特性を得られなくなってしまう可能性があった。勿論、別途切削加工を行ってテーパを除去して円筒面としたり、外周が円筒面からなる別部品を突出部の外周側に設けたりすれば対応可能であるが、いずれもコストが増大してしまう。
これに対して、第1実施形態の緩衝器によれば、ベースバルブ部材76の突出部84に溝部91を設け、この溝部91を通してディスクバルブ110の舌片部116の先端部117をピン部材98で摺動させるため、ディスクバルブ110の軌道および姿勢が安定することになり、よって、安定したバルブ特性を得ることができる。しかも、突出部84に溝部91を設けることは焼結成形で可能であるため、別途の切削加工や別部品を設けたりする必要がなくなり、コスト増を抑制することができる。加えて、突出足部78の高さを高くできるため、突出足部78間の流路溝79の流路面積を大きく確保することができ、減衰力特性が向上して、搭載車両の走行安定性や乗り心地を向上できる。
また、ピン部材98の加締めによる拡径部101の形成時に、ベースバルブ部材76の突出部84により荷重を受けることができる。よって、ベースバルブ部材76に加締め荷重を受けるための別部品を設ける必要がなく、コスト増を抑制できる。
また、ディスクバルブ110のベースバルブ部材76からの離間方向の移動を規制する環状の規制部材112を、拡径部101と突出部84とで挟持できるため、規制部材112を挟持するための別部品を設ける必要がなく、コスト増を抑制できる。
また、突出部84は、その外周がディスクバルブ110のバルブ本体部115の内周縁部118と対向するように長く突出しているため、特に焼結時にテーパになり易いことから、上記した効果がより高くなる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を主に図5に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態においては、図5に示すように、第1実施形態に対し小変更を行った規制部材112Aと、別途の規制部材135とが用いられている。規制部材112Aは、軸方向に突出する部分(第1実施形態における当接部113)やピン挿通孔125以外に軸方向に貫通する貫通穴(第1実施形態における連通孔127)を持たない円環部材となっている。規制部材112Aは、その外径が、バネ部材111のベース131の外径よりも大きいものの、ディスクバルブ110のバルブ本体部115の内周縁部118の径よりも小さくなっている。
規制部材135は、径方向の中央にピン挿通孔136が軸方向に貫通して形成されて円環状をなしている。規制部材135は、汎用のワッシャである。規制部材135は、その外径が、ディスクバルブ110の舌片部116の先端部117の位置での径よりも大きく、バルブ本体部115の内周縁部118の径よりも小さく、さらにバネ部材111のベース131の外径以下となっている。規制部材135は、バネ部材111とベースバルブ部材76との間に配置されており、ベースバルブ部材76の突出部84とバネ部材111のベース131とによって内周側が挟持される。
上記の規制部材135は、ディスクバルブ110がベースバルブ部材76の面76aつまり内側シート部85および外側シート部86から離れる方向に所定量移動したときに、ディスクバルブ110の舌片部116の先端部117側に当接してそれ以上の変位を規制する。
このような構成の第2実施形態によれば、厚肉の規制部材112Aを小さくできるため、軽量化および低コスト化が図れる。また、規制部材135として汎用の薄肉のワッシャを用いることができるため、規制部材135を追加してもコスト増を抑制できる。
「第3実施形態」
次に、第3実施形態を主に図6に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第3実施形態においては、図6に示すように、第1実施形態に対し小変更を行ったピン部材98Bおよびナット(拡径部)140が用いられている。つまり、ピン部材98Aは、軸部99の頭部100とは反対側にオネジ141が形成されており、加締めることなく、このオネジ141にナット140を螺合させて、このナット140と頭部100とで、規制部材105、スペーサ104、ディスクバルブ103、ベースバルブ部材76、バネ部材111および規制部材112を挟持する。その結果、ナット140がディスクバルブ110のピン部材98Bからの離脱を防止する。
このような構成の第3実施形態によれば、ナット140と頭部100とで、規制部材105、スペーサ104、ディスクバルブ103、ベースバルブ部材76、バネ部材111および規制部材112を挟持するため、挟持力の正確な管理が比較的容易にできる。
なお、図5に示す第2実施形態の拡径部101が加締めにより形成されるピン部材98に代えて、図6に示す第3実施形態の軸部99にオネジ141が形成されたピン部材98Aとナット140とを用いることも可能である。
以上の第1〜第3実施形態において、ベースバルブ部材76の突出部84の突起90および溝部91の数と、ディスクバルブ110の舌片部116の数とは、上記三カ所ずつに限られるものではなく、二カ所以下あるいは四カ所以上としても良い。しかしながら、ディスクバルブ110の安定した移動開閉と、突起90および溝部91の焼結による良好な成形との両立を図ると、三カ所ずつとするのが好ましい。
また、すべての流路94のディスクバルブ110の周方向における位置を、すべての舌片部116(言い換えれば溝部91)に対してずらすのがディスクバルブ110の作動上好ましい。つまり、流路94は、ディスクバルブ110の径方向において舌片部116と位置が重なり合うため、周方向においても位置が重なり合うと、舌片部116に向けて流体を吐出することになり、ディスクバルブ110の作動に影響を及ぼす可能性があるため、周方向における位置が重ならないようにするのが好ましい。
また、ピストン17のピストンバルブ部材31およびディスクバルブ55に上記構造を適用することも可能である。つまり、スペーサ56をなくしてピストンバルブ部材31の貫通孔35の周囲の突出部36の突出量を増やし、この突出部36に上記突出部84の構成を適用して周方向に部分的に溝部を形成する。そして、ディスクバルブ55に上記ディスクバルブ110の構成を適用して内周側に舌片部を形成してその先端の小径部をロッド22の取付軸部26に摺動させるようにする。さらには、シリンダ11に外付けされるバルブに上記構成を適用することも可能である。
以上に述べた実施形態は、流体が封入されるシリンダと、一端が前記シリンダの外部へ延出されるロッドと、該ロッドが移動したときに流体が流通する流路と、該流路の一部または全部が設けられ、貫通孔が形成された環状のバルブ部材と、該バルブ部材の前記貫通孔に挿通されるピン部材と、該ピン部材が挿通され、前記バルブ部材の一側の面から内外周共に離接方向に移動して前記流路を開閉する環状のディスクバルブと、前記ピン部材の前記ディスクバルブの離間方向に設けられて該ディスクバルブの離脱を防止する拡径部とを有するシリンダ装置において、前記バルブ部材の前記一側の面の前記貫通孔の周囲に突出部を形成し、該突出部には、周方向に部分的に溝部が設けられ、前記ディスクバルブの内周側には、前記溝部に向けて延びて前記ピン部材と摺動する小径部が設けられている。これにより、バルブ部材の突出部に溝部を設け、この溝部を介してディスクバルブの小径部をピン部材で摺動させるため、ディスクバルブの軌道が安定することになり、よって、安定したバルブ特性を得ることができる。
また、前記ピン部材は、前記バルブ部材の前記突出部により荷重を受けつつ端部が加締められて前記拡径部が形成されていることから、ピン部材の加締めによる拡径部の形成時に、バルブ部材の突出部により荷重を受けることができる。よって、バルブ部材に荷重を受けるための別部品を設ける必要がなく、コスト増を抑制できる。
また、前記拡径部は、前記ピン部材に螺合されるナットであることから、取り付け状態の正確な管理を容易に行うことができる。
また、前記ディスクバルブの離間方向の移動を規制する環状の規制部材が、前記拡径部と前記突出部との間に挟持されているから、ディスクバルブの離間方向の移動を規制する環状の規制部材を、拡径部と突出部とで挟持できるため、規制部材を挟持するための別部品を設ける必要がなく、コスト増を抑制できる。
また、前記ディスクバルブには、前記突出部の外周と対向する大径部が設けられていることから、突出部は、その外周が大径部と対向するように長くなるため、より効果的に安定したバルブ特性を得ることができる。
また、前記規制部材の外径は、前記ディスクバルブの前記小径部よりも大きく、前記大径部よりも小さいことから、規制部材を小さくできるため、コスト増および重量増を抑制できる。
11 シリンダ
17 ピストン
18 上室(室)
19 下室(室)
22 ロッド
71 ベースバルブ
76 ベースバルブ部材(バルブ部材)
76a 面(一側の面)
81 貫通孔
84 突出部
90 突起
91 溝部
95 流路
98 ピン部材
101 拡径部
110 ディスクバルブ
116 舌片部(小径部)
118 内周縁部(大径部)

Claims (6)

  1. 流体が封入されるシリンダと、
    一端が前記シリンダの外部へ延出されるロッドと、
    該ロッドが移動したときに流体が流通する流路と、
    該流路の一部または全部が設けられ、貫通孔が形成された環状のバルブ部材と、
    該バルブ部材の前記貫通孔に挿通されるピン部材と、
    該ピン部材が挿通され、前記バルブ部材の一側の面から内外周共に方向に移動して前記流路を開閉する環状のディスクバルブと、
    前記ピン部材の前記ディスクバルブの離間方向に設けられて該ディスクバルブの離脱を防止する拡径部と、を有し、
    前記バルブ部材の前記一側の面の前記貫通孔の周囲に軸方向に突出する突出部を形成し、
    該突出部には、周方向に隣り合う複数の突起と突起との間に部分的に溝部が設けられ、該溝部は、前記貫通孔の径方向に沿って前記貫通孔まで貫通しており、
    前記ディスクバルブの内周側には、前記溝部に向けて延びて、前記ピン部材と摺動可能な小径部が設けられ、該小径部は前記溝部内で軸方向に移動可能になっていることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記バルブ部材は、焼結金属製であり、前記突出部の外面部は、先細のテーパ状をなしていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 前記突出部は、突出先端側の頂面部を有し、前記溝部は前記頂面部とは反対側に底面部を有し、前記溝部は、同じ径方向位置において前記頂面部より前記底面部側ほど幅が狭くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ装置。
  4. 前記溝部は、同じ高さ位置において前記突出部の外面部より前記貫通孔側ほど幅が狭くなっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシリンダ装置。
  5. 前記ディスクバルブの離間方向の移動を規制する環状の規制部材が、前記拡径部と前記突出部との間に挟持され、
    前記ディスクバルブは、円環状をなすバルブ本体部を有し、該バルブ本体部には、前記突出部の外面部と対向する内周縁部が設けられ、
    前記規制部材の外径は、前記ディスクバルブの前記小径部よりも大きく、前記内周縁部よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシリンダ装置。
  6. 前記ディスクバルブは、円環状をなすバルブ本体部を有し、
    前記ディスクバルブの前記小径部は、前記バルブ本体の内周から径方向内方に先細の形状をなして延出する舌片部であり、該舌片部の先端部は、半円形の形状を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシリンダ装置。
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