JP5911394B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーを利用して被転写材に画像を形成する画像形成装置に関する。
プリンター、コピー機及び複合機等の画像形成装置には、トナーを利用して被転写材としての用紙に画像を形成するものがある。そのトナーの原料には、従来、石油が使用されている。近年、地球環境への配慮、及び化石資源の枯渇への配慮から、植物油脂を原料とするバイオトナーの使用が促進されている。バイオトナーの使用を促進するために、従来のトナーの使用を前提とした従来機種での使用が目指されている。バイオトナーを従来機種で使用するためには、バイオトナーの特性を従来のトナーの特性と同じにする必要がある。ところが、バイオトナーの特性は、従来のトナーと特性と必ずしも同等になっていない。
従来の画像形成装置には、標準のトナーの代わりにその標準のトナーとは異なる別のトナーが使用される場合に、標準のトナーと別のトナーとの混合割合が50%になるまでは、標準のトナーに合ったプロセス条件を採用し、混合割合が50%を超えると、別のトナーに合ったプロセス条件を採用するものがある(特許文献1参照)。
特開平1−232360号公報
バイオトナーと従来のトナーとでは流動性等の特性が異なるために、トナーカートリッジから現像器に単位時間当たりに供給されるトナーの量も異なる。特許文献1に記載された画像形成装置は、プロセス条件を変更するものであり、トナーカートリッジから現像器に供給されるトナーに関する制御が行われるものではない。すなわち、特許文献1には、トナー補給の制御に関する具体的な方法が記載されていない。したがって、特許文献1に記載された画像形成装置では、仮にバイオトナーが使用される場合、従来のトナーと比較して、トナーカートリッジから現像器に供給されるトナーの量の違いから、現像器におけるトナーの濃度等が変動する可能性がある。トナー濃度等が変動する場合には、画像形成装置によって被転写材としての用紙に形成される画像の画質が変動する。
本発明は、従来とは異なるトナーが使用される場合でも、被転写材に形成される画像の画質を安定させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、像担持体と、現像部と、トナーカートリッジと、情報読出部と、制御部とを備える画像形成装置に関する。前記像担持体は、表面に形成された静電潜像がトナーで現像されることにより、前記表面にトナー画像が形成される。前記現像部は、トナーを攪拌する攪拌部を有する。前記現像部は、前記攪拌部によって攪拌したトナーを前記像担持体に供給する。前記トナーカートリッジは、トナーを収容する。前記トナーカートリッジは、当該トナーカートリッジから前記現像部に供給されるトナーの供給量に関する供給量情報を記憶するカートリッジ記憶部と、収容するトナーを前記現像部に供給するトナー供給部とを有する。前記情報読出部は、前記カートリッジ記憶部に記憶される前記供給量情報を読み出す。前記制御部は、前記情報読出部によって読み出された前記供給量情報に基づいて、前記トナーカートリッジから前記現像部に供給されるトナーの量を調整するよう前記トナー供給部を制御する。
本発明によれば、従来とは異なるトナーが使用される場合でも、被転写材に形成される画像の画質を安定させることができる画像形成装置を提供することができる。
コピー機の各構成要素の配置を説明するための図である。 現像器及び感光体ドラムについて説明するための図である。 トナーの落下量について説明するための図である。 コピー機の概略の機能構成について説明するためのブロック図である。 印字率及び画像形成枚数に応じた入れ替わり率の一例を示す図である。 温度及び湿度に応じた入れ替わり率の補正値の一例を示す図である。 T/Cに応じた入れ替わり率の補正値の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態を説明する。
図1により、本実施形態における画像形成装置としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、コピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、コピー機1における上下方向Zの上方側に配置される画像読取装置300と、コピー機1における上下方向Zの下方側に配置され画像読取装置300により読み取られた画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tにトナー画像を形成する装置本体Mと、を備える。
なお、コピー機1の説明において、副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、主走査方向Y(図1を貫く方向)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の上下方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
まず、画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、読取部301の上方側に配置され読取部301に原稿Gを搬送する原稿搬送部70と、を備える。
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される第1読取面302A及び第2読取面302Bと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取手段としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像情報に対して所定の処理をすると共に該画像情報を装置本体M側に出力させるCCD基板361と、を備える。照明部340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
原稿搬送部70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。原稿搬送部70は、上方側に原稿載置部71を有し、内部に送りローラー(図示せず)を有する。原稿搬送部70は、読取部301の第1読取面302A及び第2読取面302Bを保護する機能を有する。
第1読取面302Aは、原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第1読取面302Aは、原稿Gが搬送される第1コンタクトガラス335Aの上面に沿って形成される。第1読取面302Aは、筐体306における左側面近傍に位置する。なお、図1に示すこの位置を「第1読取位置」ともいう。
第2読取面302Bは、原稿搬送部70を用いずに原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第2読取面302Bは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス335Bの上面に沿って形成される。第2読取面302Bは、第1読取面302Aよりも右側であって、読取部301における副走査方向Xの大部分に亘っている。
第1読取面302A及び第2読取面302Bは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する方向に拡がる。
原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合、原稿Gは、原稿載置部71に載置される。原稿載置部71に載置された原稿Gは、原稿搬送部70の内部に設けられた前記送りローラーにより、読取部301の第1読取面302Aへ搬送される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312は、前記第1読取位置に配置され、移動しない。そして、原稿搬送部70により原稿Gが第1読取面302Aの上をスライドするように搬送されることで、読取装置としてのCCD358により、原稿Gの表面に形成された画像が読み取られる。
また、原稿搬送部70が開状態の場合、原稿Gは、第2読取面302Bに載置される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、第2読取面302Bに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入光させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。読取部301の詳細については後述する。
次に、装置本体Mについて説明する。
装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dと、現像器16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラー8と、対向ローラー18と、定着部9と、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、後処理搬送路Lcとの集合体である。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対向ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる回転軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。すなわち、感光体ドラム2a、2b、2c、2dは、表面に形成された静電潜像がトナーで現像されることにより、表面にトナー画像が形成される。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モーター等を有して構成される。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像部としての現像器16a、16b、16c、16dは、供給されたトナーを攪拌する攪拌部を有し、その攪拌部によって攪拌したトナーを感光体ドラム2a、2b、2c、2dに供給する。すなわち、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラー、トナー攪拌用の攪拌ローラー等を有して構成される。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。そのようなトナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、メモリ501(本発明の「カートリッジ記憶部」に対応する、図4参照)と、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、を備える。メモリ501は、トナーの供給量に関する供給量情報を記憶する。供給量情報の詳細については、後述する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像器16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像器16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラー35、駆動ローラーからなる対向ローラー18、テンションローラー36等に掛け渡される。テンションローラー36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラー8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラー8とは反対側には、対向ローラー18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラー8と対向ローラー18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が上下に配列されて配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対63とからなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍の装置本体Mに回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
装置本体Mにおける上方側には、第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50bは、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を第2排紙部50bに接続された後処理装置(図示せず)に搬送する後処理搬送路Lcとを備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、後処理搬送路Lcが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう後処理搬送路Lcに整流させる(切り換える)。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサーと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成と用紙Tの搬送のタイミングを合わせるためのレジストローラー対80とが配置される。センサーは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラー対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラー対80は、センサーからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する一対のローラーである。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラー8の上流側に配置されたレジストローラー対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において未印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第3搬送路L3における端部には、第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第1排紙部50aは、装置本体Mの右側面側(図1において右側、手差し給紙部64側)に向けて開口している。第1排紙部50aは、第3搬送路L3を搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され第1排紙部50aから排紙された用紙Tが積層して集積される。
後処理搬送路Lcにおける端部には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第2排紙部50bは、装置本体Mの左側面側(図1において左側、後処理装置が連結される側)に向けて開口している。第2排紙部50bは、後処理搬送路Lcを搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第2排紙部50bにおける開口側には、後処理装置(図示せず)が連結される。後処理装置は、画像形成装置(コピー機1)から排出される用紙の後処理(ステープル、パンチ等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサーが配置される。
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図1に示すように、装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に上下方向に延びるように並列している。装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、装置本体Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して装置本体Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
カバー体40は、支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも装置本体Mの外側(側面側)に位置する。なお、図1において、左下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、右下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が装置本体Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(装置本体M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
更に、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図1に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を装置本体M側(図1において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
次に、現像器について説明する。コピー機1は、4個の現像器16a,16b,16c,16dを備えているが、それぞれ同様の構成を有しているため、ここでは現像器16aを代表して用いて説明する。
図2は、現像器16a及び感光体ドラム2aについて説明するための図である。
図2に示すように、現像器16aは、トナーを収容する現像容器110と、現像容器110の内部に配置される攪拌部としての攪拌ローラー120a、120bと、一方の攪拌ローラー120aの垂直方向における上方に配置される磁気ローラー130と、磁気ローラー130に近接して配置される層厚規制ブレード140と、層厚規制ブレード140の垂直方向における上方に配置される飛散トナー捕捉カバー141と、磁気ローラー130に対向して配置される現像ローラー150と、電圧印加部401と、を備える。
現像容器110には、トナーカートリッジ5a(図1参照)からトナー供給部6a(図1参照)を介してトナーが供給される。
攪拌ローラー120a、120bは、現像容器110に収容されたトナーを攪拌する。
磁気ローラー130は、攪拌されたトナーを現像ローラー150に供給する。
層厚規制ブレード140は、先端部を磁気ローラー130の表面に対向し且つ近接させることにより、磁気ローラー130の表面に保持されたトナーの層厚(高さ)を規制して、層厚を一定に保つ。
飛散トナー捕捉カバー141は、現像器16aのケース体の一部を構成する部材である。飛散トナー捕捉カバー141は、層厚規制ブレード140の上方に配置されて、トナーが現像器16aの外部へ飛散することを抑制する。
現像ローラー150の表面には、磁気ローラー130から供給されるトナーを担持して、トナー層が形成される。現像ローラー150には、電圧印加部401から直流及び交流が重畳されたバイアス電圧が印加される。現像ローラー150は、そのバイアス電圧が印加されることにより、表面に担持されるトナーが感光体ドラム2aに移動するため、感光体ドラム2aに形成された静電潜像を現像する。
以下、図面を参照して、本実施形態に係るコピー機1の特徴部分について説明する。
まず、種類の異なるトナーの落下量について説明する。図3は、トナーの落下量について説明するための図である。図3は、所定の容器に収容される所定量のトナーを落下させて、落下開始から所定の容器が空になるまでの時間を落下量測定器で調べた結果である。測定は、トナーを落下させるためのモーターの駆動(駆動時間125msec)/非駆動を繰り返した場合に、2分当たりにトナーが何グラム落下するかを調べたものである。モーターが駆動する回数は、2分あたり90回である。また、測定対象のトナーは、石油が原料となる従来のトナー、及び植物油脂が原料となるバイオトナーである。測定の結果、従来のトナーは、2分当たり4.5g落下した。一方、バイオトナーは、2分当たり、3.9g落下した。
そして、1枚のA4サイズの用紙Tに印字率10%の画像を形成する場合、画像の形成に必要なトナーの量は、50mgである。この場合に、従来のトナーを使用するコピー機は、上記の落下量の結果に基づくと、例えば、125msecの間、トナー供給部を制御する、すなわち、トナーカートリッジから現像器にトナーを供給する供給モーターを駆動させる必要がある。一方、バイオトナーを使用するコピー機は、上記の落下量に基づくと、例えば、144msecの間、トナー供給部を制御する、すなわち、トナーカートリッジから現像器にトナーを供給する供給モーターを駆動させる必要がある。
本実施形態のコピー機1は、上述したようなトナーの特性(落下量)に基づいて、トナー毎にトナーを供給する量(供給時間)を調整することにより、トナーの種類にかかわらず画像の形成に必要な量のトナーをトナーカートリッジ5から現像器16に供給するものである。
図4は、コピー機1の概略の機能構成について説明するためのブロック図である。
コピー機1は、上述した構成に加えて、情報読出部405と、制御部406と、を備える。以下では、トナーカートリッジ5a,5b,5c,5dをトナーカートリッジ5として説明する。トナー供給部6a、6b、6c、6dをトナー供給部6として説明する。現像器16a、16b、16c、16dを現像器16として説明する。
情報読出部405は、メモリ501に記憶される供給量情報を読み出す。情報読出部405は、トナーカートリッジ5が交換された場合に、メモリ501に記憶される供給量情報を読み出す。供給量情報は、トナーカートリッジ5から現像器16に供給されるトナーの供給量に関する情報である。具体的な例としては、供給量情報は、トナーカートリッジ5から現像器16にトナーが供給される場合に、トナー供給部6を動作させる供給モーター601の回転数当たりのトナーの供給量に関する情報である。供給モーター601は、トナーカートリッジ5から現像器16にトナーを供給するためのモーターである。
制御部406は、情報読出部405によって読み出された供給量情報に基づいて、トナーカートリッジ5から現像器16に供給されるトナーの量を調整するようトナー供給部6を制御する。
例えば、制御部406は、以下の制御を行う。制御部406は、供給モーター601の回転数当たりの基準トナーの供給量(基準供給量)に関する情報を有している。制御部406は、情報読出部405によって供給量情報が読み出された場合に、その供給量情報に基づくトナーの供給量と、基準供給量とを比較する。
制御部406は、トナーの供給量が基準供給量よりも少ない場合には、トナーカートリッジ5から現像器16にトナーが供給される供給時間を基準よりも長くするよう、又は、供給モーター601の回転数を基準よりも多くするようトナー供給部6を制御する。供給時間又は回転数は、トナーの供給量と基準供給量との差に応じて設定される。これにより、制御部406は、トナーの供給量が基準供給量よりも少ない場合でも、トナーカートリッジ5から現像器16に供給されるトナーの供給量(総量)を、基準供給量に基づいてトナーカートリッジ5から現像器16に供給される基準トナーの供給量(総量)と同程度にすることができる。
一方、制御部406は、トナーの供給量が基準供給量よりも多い場合には、トナーカートリッジ5から現像器16にトナーが供給される供給時間を基準よりも短くするよう、又は、供給モーター601の回転数を基準よりも少なくするようトナー供給部6を制御する。供給時間又は回転数は、トナーの供給量と基準供給量との差に応じて設定される。これにより、制御部406は、トナーの供給量が基準供給量よりも多い場合でも、トナーカートリッジ5から現像器16に供給されるトナーの供給量(総量)を、基準供給量に基づいてトナーカートリッジ5から現像器16に供給される基準トナーの供給量(総量)と同程度にすることができる。
制御部406は、情報読出部405によって読み出された供給量情報と、入れ替わり率とに基づいて、現像器16に収容されるトナーを攪拌する時間を調整するよう攪拌ローラー120a,120bを制御する。
入れ替わり率は、現像器16に収容される第1トナーがその第1トナーとは異なる第2トナーに入れ替わるときの第1トナーと第2トナーとの割合である。例えば、第1トナーは、石油が原料となる従来のトナーである。例えば、第2トナーは、植物油脂が原料となるバイオトナーである。入れ替わり率は、記憶部403に記憶される。入れ替わり率の詳細については、後述する。
例えば、制御部406は、以下の制御を行う。制御部406は、基準トナーが現像器16に供給された場合に、攪拌ローラー120a,120bによって基準トナーを攪拌する時間(基準攪拌時間)に関する情報を有している。制御部406は、情報読出部405によって供給量情報が読み出された場合に、その供給量情報に基づくトナーの供給量と、基準供給量とを比較する。制御部406は、トナーの供給量が基準供給量よりも少ない場合には、入れ替わり率に応じて、トナーを攪拌する時間を長くするよう攪拌ローラー120a,120bを制御する。例えば、制御部406は、トナーの供給量が基準供給量よりも少ない場合には、画像情報に基づいて求められる印字率と、画像形成枚数(積算の画像形成枚数)とに基づいて入れ替わり率を取得し、取得した入れ替わり率に応じてトナーを攪拌する時間を長くするよう攪拌ローラー120a,120bを制御する。具体的な一例として、制御部406は、基準攪拌時間が60秒の場合には、入れ替わり率が0%で攪拌時間を60秒とし、入れ替わり率が50%で攪拌時間を75秒とし、入れ替わり率が100%で攪拌時間を90秒とするよう攪拌ローラー120a,120bを制御する。これにより、制御部406は、供給量が基準供給量よりも少ないような流動性の悪いトナーがトナーカートリッジ5から現像器16に供給される場合でも、攪拌に起因する特性、例えば、そのトナーの帯電量等を基準トナーの帯電量等と同程度にすることができる。
次に、入れ替わり率について説明する。
入れ替わり率は、第1トナーを収容するトナーカートリッジ5から第2トナーを収容するトナーカートリッジ5に交換された場合に、現像器16に収容される第1トナーが画像形成に伴って消費されると共に、現像器16に第2トナーが補給されるときの、現像器16のトナーが置き換わるときの割合である。
入れ替わり率は、現像器16に収容されるトナーの量と、トナーカートリッジ5が交換された後の積算の印字率とに基づいて得られるトナー補給量から求められる。また、入れ替わり率は、色差(ΔE)に基づいて求められてもよい。
色差(ΔE)に基づいて入れ替わり率を求める方法は、以下の通りである。入れ替わり率は、第1画像と第2画像との色差(ΔE1)と、第3画像と第2画像との色差(ΔE2)と、に基づいて得られる。第1画像は、第1トナーのみに基づくトナー画像が用紙Tに転写された場合の画像である。第2画像は、第2トナーのみに基づくトナー画像が用紙Tに転写された場合の画像である。第3画像は、第1トナーと第2トナーとに基づくトナー画像が用紙Tに転写された場合の画像である。第3画像は、第1トナーと第2トナーとを混合したトナーによってトナー画像を形成して、そのトナー画像を用紙Tに転写させた場合の画像である。より具体的には、入れ替わり率は、100−((ΔE1/ΔE2)×100)で求められる。
入れ替わり率は、用紙Tにトナー画像が転写されることによりその用紙Tに画像が形成される割合である印字率、コピー機1が配される環境の温湿度、現像器16に収容されるトナーの濃度に応じて得られる。図5は、印字率及び画像形成枚数に応じた入れ替わり率の一例を示す図である。図6は、温度及び湿度に応じた入れ替わり率の補正値の一例を示す図である。図7は、T/C(トナー/キャリア)に応じた入れ替わり率の補正値の一例を示す図である。
色差に基づいて得られた入れ替わり率の具体的な一例は、図5に示すようになる。ここで、図5に示す入れ替わり率を求めたときの条件は、次の通りである。すなわち、印字率が10〜100%、環境が実験室環境、画像形成枚数(積算の画像形成枚数)が100枚、現像器16に収容される第1トナーの量が15gである。印字率が10%の場合、トナーは、40mg消費される。印字率が小さく、且つ、画像形成枚数が少ない場合には、入れ替わり率は、小さいことが図5からわかる。印字率が大きく、且つ、画像形成枚数が多い場合には、入れ替わり率は、大きいことが図5からわかる。ここで、図5に示されていない印字率又は画像形成枚数の場合には、図5に示される入れ替わり率から比例計算を行うことにより、入れ替わり率を求めることができる。
入れ替わり率は、コピー機1の温度及び湿度に応じて補正される。温度及び湿度に応じた補正値は、図6に示すようになる。温度が低く、且つ、湿度が低い場合には、補正値は、入れ替わり率を小さくする値となる。温度が高く、且つ、湿度が高い場合には、補正値は、入れ替わり率を大きくする値となる。
入れ替わり率は、現像器16に収容されるT/C(トナー/キャリア)に応じて補正される。T/Cは、現像器16に収容される現像剤が二成分の場合に、現像器16に収容されるトナーの重量とキャリアの重量との比である。T/Cに応じた補正値は、図7に示すようになる。T/Cは、濃度センサー(図示せず)によって測定される現像器16内のトナーの濃度に基づいて得られる。T/Cが小さい場合には、補正値は、入れ替わり率を小さくする値となる。T/Cが大きい場合には、補正値は、入れ替わり率を大きくする値となる。
以上説明したように、本実施形態のコピー機1によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態のコピー機1は、供給量情報に基づいて、トナーカートリッジ5から現像器16に供給されるトナーの量を調整する。これにより、コピー機1は、標準トナーとは異なる別のトナーを収容するトナーカートリッジ5が配された場合でも、現像器16に供給される別のトナーの供給量(総量)が標準トナーの供給量(総量)と同程度になるため、現像に必要なトナーが不足する等の現像に関する特性についての問題が発生することを抑えることができる。すなわち、コピー機1は、標準トナーと別のトナーとで現像器16におけるトナー濃度が変動しないので、用紙Tに形成される画像の画質を安定させることができる。
コピー機1は、供給量情報と入れ替わり率とに基づいて、現像器16に収容されるトナーを攪拌する時間を調整する。これにより、コピー機1は、現像器16に流動性の異なるトナーが混在する場合でも、トナーを十分に攪拌することができ、攪拌に起因する特性等を標準トナーと同程度にすることができる。
入れ替わり率は、第1画像と第2画像との色差と、第3画像と第2画像との色差と、に基づいて得られる。すなわち、入れ替わり率は、第1トナーと第2トナーとを利用することにより用紙Tに形成された画像に基づいて得られる。このため、入れ替わり率の値は、実際の状況に即した値とすることができる。
入れ替わり率は、用紙Tにトナー画像が形成される割合である印字率、コピー機1の温湿度、又は、現像器16に収容されるトナーの濃度(T/C)に応じて得られる。これにより、入れ替わり率の値は、コピー機1が設置される環境、又は、画像を形成する条件に即した値とすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの両面を印刷可能な構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の片面のみを印刷可能な構成であってもよい。
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンター機能及びスキャナー機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンターであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被転写材は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)シート等のフィルムシートであってもよい。
1…コピー機(画像形成装置)、2a、2b、2c、2d…感光体ドラム(像担持体)、5(5a、5b、5c、5d)…トナーカートリッジ、6(6a、6b、6c、6d)…トナー供給部、16(16a、16b、16c、16d)…現像器(現像部)、120a,120b…攪拌ローラー(攪拌部)、405…情報読出部、406…制御部、501…メモリ(カートリッジ記憶部)

Claims (4)

  1. 表面に形成された静電潜像がトナーで現像されることにより、前記表面にトナー画像が形成される像担持体と、
    トナーを攪拌ローラーによって攪拌し、攪拌したトナーを前記像担持体に供給する現像部と、
    トナーを収容するトナーカートリッジであって、当該トナーカートリッジから前記現像部に供給されるトナーの供給量に関する供給量情報を記憶するカートリッジ記憶部と、
    収容するトナーを前記現像部に供給するトナー供給部とを有する前記トナーカートリッジと、
    前記カートリッジ記憶部に記憶される前記供給量情報を読み出す情報読出部と、
    前記情報読出部によって読み出された前記供給量情報に基づいて、前記トナーカートリッジから前記現像部に供給されるトナーの量を調整するよう前記トナー供給部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記情報読出部によって読み出された前記供給量情報と、入れ替わり率とに基づいて、前記現像部に収容されるトナーを攪拌する時間を調整するよう前記攪拌ローラーを制御し、
    前記入れ替わり率は、前記現像部に収容されるトナーとしての第1トナーが前記第1トナーとは異なるトナーとしての第2トナーに入れ替わるときの前記第1トナーと前記第2トナーとの割合であ
    前記制御部は、
    用紙にトナー画像が転写されることによりその用紙に画像が形成される割合である印字率、及び画像形成枚数に応じた入れ替わり率であって、温度及び湿度に応じた補正値で補正した前記入れ替わり率に応じて、トナーを攪拌する時間を変更するよう前記攪拌ローラーを制御し、
    前記トナーカートリッジから前記現像部に供給される前記トナーの供給量が基準供給量より少ない場合は、前記入れ替わり率に応じて、トナーを攪拌する時間を長くするよう前記攪拌ローラーを制御する
    画像形成装置。
  2. 更に、前記現像部に収容されるトナーとキャリアの重量比(トナー/キャリア)に応じた補正値で補正した前記入れ替わり率に応じて、前記攪拌ローラーの攪拌時間を長くする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記温度及び湿度に応じた前記補正値は、温度が低く、且つ、湿度が低い場合には、入れ替わり率を小さくする値とし、温度が高く、且つ、湿度が高い場合には、入れ替わり率を大きくする値とする
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像部に収容されるトナーとキャリアの重量比(トナー/キャリア)が小さい場合には、トナーとキャリアの重量比(トナー/キャリア)に応じた前記補正値は、入れ替わり率を小さくする値とし、トナーとキャリアの重量比(トナー/キャリア)が大きい場合には、トナーとキャリアの重量比(トナー/キャリア)に応じた前記補正値は、入れ替わり率を大きくする値とする
    請求項2に記載の画像形成装置。
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