JP5939998B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーを利用して被転写材に画像を形成することが可能な画像形成装置に関する。
コピー機、複合機及びプリンター等の画像形成装置には、トナーを利用して被転写材(用紙)に画像を形成するものがある。その画像形成装置は、感光体ドラムと、現像装置とを備える。そして、その画像形成装置は、感光体ドラムに形成された静電潜像を、現像装置から供給されたトナーによって現像して、感光体ドラムの表面にトナー画像を形成する。
その現像装置には、タッチダウン現像方式の現像装置がある。そのタッチダウン現像方式の現像装置は、磁気ローラーと、現像ローラーとを備える。そして、その現像装置は、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を磁気ローラーに供給した後、磁気ローラーから現像ローラーにトナーを供給し、さらに、現像ローラーから感光体ドラムにトナーを飛翔させることにより、感光体ドラムにトナーを供給するようになっている。
ところで、画像形成装置では、タッチダウン現像方式の現像装置を備えた場合に、感光体ドラムに形成されるトナー画像に、いわゆる「後端たまり」が発生する可能性がある。後端たまりは、トナー画像の後端部の濃度がトナー画像の前端部及び中央部の濃度よりも濃くなる現象である。後端たまりは、現像ローラーの線速が感光体ドラムの線速よりも速いために、トナー画像の後端部にトナーが過剰に供給させることにより発生する。
このため、画像形成装置には、感光体ドラムに形成されたトナー画像のエッジ強調度合いを検出し、エッジ強調を緩和又は防止すべく、現像バイアス電圧の交流成分のピーク・ツウ・ピーク電圧を高くするタイプがある(特許文献1参照)。
特開平5−66654号公報
従来の画像形成装置では、耐久後に形成されたトナー画像における後端たまりの濃度が初期に形成されたトナー画像における後端たまりの濃度よりも濃くなる場合があった。図9は、初期における静電潜像コントラスト、飽和トナー量及びトナー供給量の関係と、耐久後における静電潜像コントラスト、飽和トナー量及びトナー供給量の関係と、を示す図である。図9(A)は、初期を示す。図9(B)は、耐久後を示す。図9の矢印D1、D2は、潜像コントラストを示す。潜像コントラストは、画像部と非画像部との間の電位差である。潜像コントラストは、感光体ドラムの静電容量等により変化する。また、現像ローラーから感光体ドラムにトナーが供給された場合、トナーの電荷によって感光体ドラムと現像ローラーとの間の電界が弱くなり、最終的には現像が停止する。飽和トナー量は、現像が停止する場合のトナー量である。トナー供給量は、現像ローラーから感光体ドラムに供給することが可能なトナー量である。トナー供給量は、現像ローラーにおける単位面積当たりのトナー量と、現像ローラーの線速と感光体ドラムの線速との比率と、に基づいて定まる。図9に示す前端は、感光体ドラムに形成されるトナー画像の前端である。後端は、感光体ドラムに形成されるトナー画像の後端である。ここで、感光体ドラムの回転方向を前方向とする。
図9(A)に示す後端部では、前端部又は中央部よりも多くのトナーが供給されるため、飽和トナー量に達するまで現像が行われ、後端たまり(矢印E1参照)が発生する。
耐久後では、感光体ドラムの膜厚が薄くなるため、初期と比べて、感光体ドラムの静電容量が変化する。これにより、図9(B)に示すように、耐久後の静電コントラスト(矢印D2参照)は、初期の静電コントラスト(矢印D1参照)に比べて高くなる。さらに、飽和トナー量は、静電コントラストが高くなるのに応じて、初期に比べて高くなる。このため、上限としての飽和トナー量までトナーが供給可能になるため、初期の後端たまり(矢印E1参照)に比べて、耐久後の後端たまり(矢印E2参照)の濃度は濃くなる。すなわち、耐久後では、後端たまりは、顕著になる。
本発明は、耐久後においても、後端たまりが顕著になるのを抑えることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
画像形成装置は、現像剤担持体と、トナー担持体と、像担持体と、測定部と、バイアス制御部と、を備える。前記現像剤担持体は、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を担持する。前記トナー担持体は、前記現像剤担持体からトナーが供給されて、そのトナーを担持する。前記像担持体は、表面に静電潜像が形成されると共に、前記トナー担持体から供給されたトナーによって前記静電潜像が現像されて、トナー画像が形成される。前記測定部は、トナー画像におけるトナーに関する値を測定する。前記バイアス印加部は、前記現像剤担持体及び前記トナー担持体それぞれに電圧を印加する。前記バイアス制御部は、前記バイアス印加部を制御する。前記バイアス制御部は、所定のタイミングで、前記トナー担持体から前記像担持体に供給されるトナーの量を調整するために、前記現像剤担持体及び前記トナー担持体それぞれに印加される電圧を可変するよう前記バイアス印加部を制御して、可変された電圧に応じて複数のトナー画像を形成させる。前記バイアス制御部は、前記測定部によって測定された、前記複数のトナー画像についての前記トナーに関する値に基づいて飽和トナー量を取得し、前記飽和トナー量と初期値としての初期飽和トナー量とに基づいて、前記像担持体と前記トナー担持体との間の現像バイアス条件を調整する。
本発明によれば、耐久後においても、後端たまりが顕著になるのを抑えることができる。
コピー機の各構成要素の配置を説明するための図である。 現像装置及び感光体ドラムを示す図である。 現像ローラーの表面に所定厚さのトナー層が形成される様子を示す図である。 トナー濃度と電圧差との関係を示す第1のグラフである。 トナー濃度と電圧差との関係を示す第2のグラフである。 現像ローラーに印加される直流電圧と第1変化量との関係を示すグラフである。 補正量と第2変化量との関係を示すグラフである。 膜厚と印刷枚数との関係を示すグラフである。 初期における静電潜像コントラスト、飽和トナー量及びトナー供給量の関係と、耐久後における静電潜像コントラスト、飽和トナー量及びトナー供給量の関係と、を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。まず、図1により、本実施形態における画像形成装置の一例としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、コピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、コピー機1における上下方向Zの上方側に配置される画像読取装置300と、コピー機1における上下方向Zの下方側に配置され画像読取装置300により読み取られた画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tにトナー画像を形成する装置本体Mと、を備える。
なお、コピー機1の説明において、副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、主走査方向Y(図1を貫く方向)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の上下方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
まず、画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、蓋部材70と、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、を備える。
蓋部材70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。蓋部材70は、後述する読取面302Aを保護する機能を有する。
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される読取面302Aと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取装置としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像情報に対して所定の処理をすると共に該画像情報を装置本体M側に出力させるCCD基板361と、を備える。照明部340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
読取面302Aは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する方向に拡がり、読取部301における副走査方向Xの大部分に亘っている。原稿Gは、読取面302Aに載置される。第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、読取面302Aに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入射させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。
次に、装置本体Mについて説明する。
装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dと、現像装置16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラー8と、対抗ローラー18と、定着部9と、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、後処理搬送路Lcとの集合体である。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像装置16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対抗ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、後述する現像ローラー150及び後述するレーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dに対向して配置される。そして、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dから出射された光によって表面に静電潜像が形成される。さらに、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、現像ローラー150から供給されたトナーによって静電潜像が現像されることにより表面にトナー画像が形成される。
すなわち、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザー光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モーター等を有して構成される。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dは、光(レーザー光)を出射する。すなわち、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラー、トナー攪拌用の攪拌ローラー等を有して構成される。現像装置16a、16b、16c、16dの詳細については後述する。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像装置16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラー35、駆動ローラーである対抗ローラー18、テンションローラー36等に掛け渡される。テンションローラー36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色トナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラー8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラー8とは反対側には、対抗ローラー18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラー8と対抗ローラー18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。2次転写ローラー8と対抗ローラー18との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色トナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が上下に積み重ねた状態で配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対63からなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
装置本体Mにおける上方側には、第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50bは、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を第2排紙部50bに接続された後処理装置(図示せず)に搬送する後処理搬送路Lcと、を備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、後処理搬送路Lcが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう後処理搬送路Lcに整流させる(切り換える)。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサーと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とタイミングを合わせるためのレジストローラー対80が配置される。センサーは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラー対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラー対80は、センサーからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)にもトナー画像を形成させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラー8の上流側に配置されたレジストローラー対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第3搬送路L3における端部には、第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第1排紙部50aは、装置本体Mの右側面側(図1において右側、手差し給紙部64側)に向けて開口している。第1排紙部50aは、第3搬送路L3を搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され第1排紙部50aから排紙された用紙Tが積層して集積される。
後処理搬送路Lcにおける端部には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第2排紙部50bは、装置本体Mの左側面側(図1において左側、後処理装置が連結される側)に向けて開口している。第2排紙部50bは、後処理搬送路Lcを搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第2排紙部50bにおける開口側には、後処理装置(図示せず)が連結される。後処理装置は、画像形成装置(コピー機1)から排出される用紙の後処理(ステープル、パンチ等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサーが配置される。
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図1に示すように、装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に上下方向に延びるように並列している。装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、装置本体Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して装置本体Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
カバー体40は、支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも装置本体Mの外側(側面側)に位置する。なお、図1において、左下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、右下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が装置本体Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(装置本体M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
さらに、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図1に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を装置本体M側(図1において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
次に、図2及び図3により、本実施形態の現像装置について詳細に説明する。前述の通り、コピー機1は、4個の現像装置16a、16b、16c、16dを備えているが、それぞれ同様の構成を有しているため、以下では現像装置16aを代表して説明する。
図2は、現像装置16a及び感光体ドラム2aを示す図である。図3は、現像ローラー150の表面に所定厚さのトナー層193が形成される様子を示す図である。
本実施形態の現像装置16aは、トナー192と磁性キャリア191とから構成される二成分現像剤190を収容する。現像装置16aは、トナー192を感光体ドラム2aに供給することにより静電潜像を現像して、トナー画像を形成する。
具体的には、図2及び図3に示すように、現像装置16aは、トナー192及び磁性キャリア191を含む二成分現像剤190を収容する現像容器110と、現像容器110の内部に配置される攪拌ローラー120a、120bと、攪拌ローラー120aの垂直方向における上方に配置される磁気ローラー130と、磁気ローラー130の側方(図2において左側)に磁気ローラー130に近接して配置される層厚規制ブレード140と、層厚規制ブレード140の垂直方向における上方に配置されるカバー部材141と、磁気ローラー130に対向して配置される現像ローラー150と、バイアス印加部260と、制御部270と、を備える。磁気ローラー130は、本発明の「現像剤担持体」の一実施形態に対応する。現像ローラー150は、本発明の「トナー担持体」の一実施形態に対応する。
現像容器110には、トナーカートリッジ5a(図1参照)からトナー供給部6a(図1参照)を介してトナー192が供給される。
攪拌ローラー120a、120bは、現像容器110に収容された二成分現像剤190を攪拌する。攪拌された二成分現像剤190には、摩擦により静電気が発生し、磁性キャリア191はマイナスに帯電し、本実施形態において、トナー192はプラスに帯電する。また、静電気力により、トナー192は、磁性キャリア191に付着する。
磁気ローラー130は、磁性キャリア191及びトナー192を含む二成分現像剤190を磁力により担持する。これにより、磁気ローラー130の表面には、現像剤層194が形成される。
すなわち、磁気ローラー130は、所定方向に回転可能であって磁気ローラー130の表面を構成する磁気スリーブ131と、磁気スリーブ131の内部に配置された複数の磁気ローラー磁極部材132〜137と、を備える。
磁気スリーブ131は、円筒形状であり、非磁性部材により構成される。磁気スリーブ131は、図2に示す矢印Bの方向に回転駆動される。磁気スリーブ131には、後述のバイアス印加部260により、所定の第1バイアス電圧V1が印加される。
図2及び図3に示すように、複数の磁気ローラー磁極部材132〜137は、磁気スリーブ131の内部において、周方向に並んで所定間隔あけて固定される。
第1磁気ローラー磁極部材132は、磁気ローラー130における後述する現像スリーブ151に最も近接する部分に対応して配置される。第1磁気ローラー磁極部材132は、外側(磁気スリーブ131の周面側)にN極が位置するように配置される。
図3に示すように、磁気ローラー磁極部材132〜137の磁力によって、現像容器110に収容された二成分現像剤190の一部は、磁気スリーブ131の表面に保持される。また、磁気ローラー130の表面に保持された一部の二成分現像剤190は、現像剤層(磁気ブラシ)194を形成する。
層厚規制ブレード140は、磁気ローラー130の表面に形成される現像剤層194の層厚を規制する。つまり、層厚規制ブレード140は、磁気ローラー130に保持された二成分現像剤190により形成された現像剤層194の層厚(高さ)を規制して、この層厚規制ブレード140を通過した現像剤層194の層厚を一定に保つ。層厚規制ブレード140は、板状の部材からなり、先端部側が磁気スリーブ131の表面に対向し且つ近接するよう配置される。層厚規制ブレード140の先端部と磁気スリーブ131の表面との間には所定の隙間(ギャップ)が形成される。
カバー部材141は、現像装置16aのケース体の一部を構成する部材である。カバー部材141は、層厚規制ブレード140の垂直方向における上方であって磁気ローラー130の側方(図2における左側)に配置される。カバー部材141は、トナー192が現像装置16aの外部へ飛散することを抑制する。
現像ローラー150は、磁気ローラー130に対向して配置される。現像ローラー150は、磁気ローラー130からトナー192が供給されて、そのトナー192を担持する。現像ローラー150には、磁気ローラー130から移動したトナー192により表面にトナー層193が形成される。具体的には、現像ローラー150には、層厚規制ブレード140により層厚が規制された現像剤層194からトナー192が移動されて表面にトナー層193が形成される。現像ローラー150は、現像ローラー150の表面を構成する現像スリーブ151と、現像スリーブ151の内部に配置された現像ローラー磁極部材152と、を備える。
現像スリーブ151は、円筒形状であり、非磁性部材により構成される。現像スリーブ151は、その移動方向が、現像スリーブ151とは磁気スリーブ131の対向する位置において、磁気スリーブ131の移動方向とは反対方向(図2に示す矢印Cの方向)となるように回転駆動される。ここで、現像スリーブ151には、後述のバイアス印加部260により、所定の第2バイアス電圧V2が印加される。
現像ローラー磁極部材152は、現像スリーブ151の内部において、第1磁気ローラー磁極部材132と対向して固定配置される。現像ローラー磁極部材152は、現像ローラー150における磁気スリーブ131に最も近接する部分に対応して配置される。
言い換えると、現像ローラー磁極部材152と第1磁気ローラー磁極部材132とは、現像スリーブ151と磁気スリーブ131とが最も近接する領域を挟んで、互いに対向して配置される。
現像ローラー磁極部材152は、第1磁気ローラー磁極部材132と向かい合う側の端部が第1磁気ローラー磁極部材132における外側の極性とは異なる極性を有する。つまり、現像ローラー磁極部材152は、外側(現像スリーブ151の周面側)にS極が位置するように配置される。そして、磁気ローラー130の内部に配置された第1磁気ローラー磁極部材132と、現像ローラー150の内部に配置された現像ローラー磁極部材152との間には、磁界171が形成される。磁気ローラー130と現像ローラー150との間における磁界171が形成された領域においては、現像剤層194は、磁界171の影響を受けて磁気ローラー130の表面から立ち上がり、磁気ブラシを形成して現像ローラー150に接触する。
図2に示すように、現像装置16aは、濃度センサー280と、制御部270と、を備える。制御部270は、濃度処理部271と、バイアス印加部260と、バイアス制御部272と、を備える。
濃度センサー280及び濃度処理部271は、本発明の「測定部」を構成する。濃度センサー280及び濃度処理部271(測定部)は、トナー画像におけるトナーに関する値を測定する。トナーに関する値とは、例えば、トナー画像におけるトナー濃度、又はトナー画像におけるトナーの量(のり量)である。濃度センサー280は、各感光体ドラム2a、2b、2c、2dに対向して配置される。なお、図2には、感光体ドラム2aに対向する濃度センサー280aのみが示されている。濃度センサー280aは、例えば、感光体ドラム2aに対して光を照射する発光部(図示せず)と、感光体ドラム2aで反射された光を受光する受光部(図示せず)とを備える。濃度センサー280aは、受光部で受光された反射光に基づいて、感光体ドラム2aに形成されたトナー画像の濃度を測定する。濃度センサー280aは、測定された濃度を電圧信号として、後述する濃度処理部271に供給する。
なお、濃度センサー280が配置される位置は、上記の例に限定されることはない。例えば、濃度センサー280は、中間転写ベルト7に対向して配置されていてもよい。
濃度処理部271は、各濃度センサー280から出力された電圧信号を受け付けると、その電圧信号の電圧値に基づいてトナー画像におけるトナーの濃度を取得する。
バイアス印加部260は、磁気ローラー130及び現像ローラー150それぞれに電圧を印加する。すなわち、バイアス印加部260は、上述したように、所定の第1バイアス電圧V1を磁気スリーブ131(磁気ローラー130)に印加する。バイアス印加部260は、上述したように、所定の第2バイアス電圧V2を現像スリーブ151(現像ローラー150)に印加する。第1バイアス電圧V1及び第2バイアス電圧V2それぞれは、直流電圧と交流電圧とが重畳されている。
バイアス制御部272は、バイアス印加部260を制御する。バイアス制御部272は、所定のタイミングで、現像ローラー150から感光体ドラム2aに供給されるトナーの量を調整するために、磁気ローラー130及び現像ローラー150それぞれに印加される電圧を可変するようバイアス印加部260を制御して、可変された電圧に応じて複数のトナー画像を形成させる。
所定のタイミングは、感光体ドラム2aの累積駆動時間に基づいて定められる。所定のタイミングは、用紙Tのサイズ等にかかわらず、感光体ドラム2aの累積駆動時間に基づいて定められるため、適切なタイミングを設定することができる。また、一例として、感光体ドラム2aの初期の膜厚を30μmとした場合、10万枚印刷した後の感光体ドラム2aの膜厚は25μmとなり、20万枚印刷した後の感光体ドラム2aの膜厚は20μmとなる。このため、所定のタイミングは、例えば、5万枚印刷する毎のタイミングであってもよい。
図4は、トナー濃度と電圧差との関係を示す第1のグラフである。図5は、トナー濃度と電圧差との関係を示す第2のグラフである。第2のグラフは、第1のグラフの一部分を拡大したグラフである。図6は、現像ローラー150に印加される直流電圧と第1変化量との関係を示すグラフである。図7は、補正量と第2変化量との関係を示すグラフである。図8は、膜厚と印刷枚数との関係を示すグラフである。
なお、図4から図8のグラフは、次に例示する場合に得られる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dの線速が250mm/sec、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの外径がφ30mm、現像ローラー150の外径がφ20mm、現像ローラー150と感光体ドラム2a、2b、2c、2dとの間の距離が0.1mm、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの暗電位が500V、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの明電位が80V、現像ローラー150に印加される直流電圧が140V(初期)、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの初期膜厚が30μm、トナー画像の所望の濃度が1.2である。
上述したバイアス制御部272は、バイアス印加部260を制御することにより、磁気ローラー130に印加される第1バイアス電圧V1と、現像ローラー150に印加される第2バイアス電圧V2と、の電圧差ΔVを可変させる。図4及び図5に示す例では、バイアス制御部272は、電圧差ΔVが200V、300V、350V、400V、450V、500V及び550Vになるように、バイアス印加部260を制御する。そして、バイアス制御部272は、それぞれの電圧差ΔVに基づいて、トナー画像を形成させる。一例として、バイアス制御部272は、電圧差ΔVが550Vとなる場合に、トナー画像を形成させる。
さらに、バイアス制御部272は、測定部によって測定された、複数のトナー画像についてのトナーに関する値に基づいて飽和トナー量を取得し、飽和トナー量と初期値としての初期飽和トナー量とに基づいて、感光体ドラム2aと現像ローラー150との間の現像バイアス条件を調整する。濃度センサー280及び濃度処理部271(測定部)は、複数の電圧差ΔVそれぞれに基づいて形成されたトナー画像の濃度を測定する。バイアス制御部272は、複数のトナー画像の濃度に基づいて飽和トナー量を取得する。飽和トナー量は、濃度センサー280及び濃度処理部271(測定部)によって測定された複数のトナー濃度のうち、最大のトナー濃度である。例えば、飽和トナー量は、図4及び図5のようにトナー濃度と電圧差との関係を示すグラフを描いた場合に、グラフが飽和する部分に対応するトナー量(トナー濃度)である。図5に例示する場合、飽和トナー量(トナー量)は、1.5になる(耐久後)。初期飽和トナー量は、初期段階における飽和トナー量である。初期飽和トナー量は、上記の耐久後の飽和トナー量と同様に求められる。図5に例示する場合、初期飽和トナー量(初期トナー量)は、1.4になる。
バイアス制御部272は、初期飽和トナー量と、耐久後の飽和トナー量との変化量に基づいて、現像バイアス条件を調整する。より具体的には、現像バイアス条件は、第1の変化量と、第2の変化量とに基づいて調整される。
第1変化量は、初期飽和トナー量と耐久後の飽和トナー量との間の変化量である。図4及び図5に例示する場合、第1変化量(ΔTD)は、0.1(=1.5−1.4)である。そして、現像ローラー150に印加される直流電圧と第1変化量との関係(図6参照)に、上記の第1変化量0.1を当てはめると、直流電圧は、100Vになる。ここで、図6に示す関係は、予め設定される。
第2変化量は、所定の濃度のトナー画像を得る場合の、磁気ローラー130に印加される電圧と、現像ローラー150に印加される電圧と、の電圧差の変化量である。すなわち、第2変化量は、トナー画像のトナー濃度として所定の濃度を得る場合の、初期の電圧差と耐久後の電圧差との変化量である。図4に例示する場合、初期においては電圧差ΔVが394Vのときにトナー画像のトナー濃度として1.2(所定の濃度)を得る。また、図4に例示する場合、耐久後においては電圧差ΔVが344Vのときにトナー画像の濃度として1.2(所定の濃度)を得る。したがって、図4に例示する場合では、第2変化量は、50V(=394V−344V)となる。
そして、補正量と第2変化量との関係(図7参照)に、上記の第2変化量50Vを当てはめると、補正量は、8Vになる。補正量は、図6に例示する関係に基づいて得られた直流電圧の値を補正する量である。ここで、図7に示す関係は、予め設定される。
バイアス制御部272は、現像ローラー150に印加される直流電圧を調整する。バイアス制御部272は、例えば、図6に基づいて得られる直流電圧100Vと、図7に基づいて得られる補正量8Vと加算することにより、現像ローラー150に印加する直流電圧108Vを得る。そして、バイアス制御部272は、画像を形成する場合に、現像ローラー150に直流電圧108Vを印加するようバイアス印加部260を制御する。また、バイアス制御部272は、所定のトナー濃度を得るための電圧差344Vを維持するために、磁気ローラー130に452V(=108V+344V)の直流電圧を印加するようバイアス印加部260を制御する。
なお、上記の構成(動作)は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dとして単層の有機感光体ドラムが用いられる場合に特に有効である。単層の有機感光体ドラムは、表面に放電生成物等が付着した場合、ドラムの表面を削り取ることにより、放電生成物を除去している。すなわち、感光体ドラム2a、2b、2c、2dとして単層の有機感光体ドラムが用いられる場合には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにおける膜の削れが顕著になる。そこで、本実施形態では、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの膜厚が変化した場合でも、上記の構成を有することにより、後端たまりが顕著になること抑制している。
以上説明したように、本実施形態のコピー機1によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態のコピー機1は、所定のタイミングで、現像ローラー150から感光体ドラム2a、2b、2c、2dに供給されるトナーの量を調整するために、磁気ローラー130及び現像ローラー150それぞれに印加される電圧を可変するようバイアス印加部260を制御して、可変された電圧に応じて複数のトナー画像を形成させる。さらに、コピー機1は、濃度センサー280及び濃度処理部271によって測定された、複数のトナー画像についてのトナー濃度に基づいて飽和トナー量を取得し、飽和トナー量と初期値としての初期飽和トナー量とに基づいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dと現像ローラー150との間の現像バイアス条件を調整する。これにより、コピー機1は、耐久後においても、後端たまりが顕著になるのを抑えることができる。すなわち、コピー機1は、ソリッド画像において、耐久後の後端たまりの濃度を初期の後端たまりの濃度と同程度にすることができる。また、コピー機1は、狙い以上にトナーを現像することがなくなるために、トナー消費量の増加を抑えることができる。
現像バイアス条件の調整は、現像ローラー150に印加される直流電圧を調整することである。これにより、コピー機1は、感光体ドラム2aと現像ローラー150との間の現像バイアス条件を変えることができる。
現像バイアス条件の調整は、第1の変化量と、第2の変化量とに基づいて調整することである。第1変化量は、初期飽和トナー量と耐久後の飽和トナー量との間の変化量である。第2変化量は、所定の濃度のトナー画像を得る場合の、磁気ローラー130に印加される電圧と、現像ローラー150に印加される電圧と、の電圧差の変化量である。コピー機1は、第2の変化量を考慮するので、現像ローラー150に印加される直流電圧を現像性の経時変化に応じて補正することができる。
所定のタイミングは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの累積駆動時間に基づいて定められる。これにより、コピー機1は、ジョブ毎に異なる長さ(サイズ)の用紙Tに画像を形成する場合でも、実際の動作にあわせたタイミングを設定することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態のコピー機1は、トナー画像に発生する後端たまりが初期に比べ耐久後に悪化するのを抑制する。しかし、本実施形態の用途は、後端たまりの悪化を抑制することに限定されることはない。
本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト7を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの両面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の片面を印刷する構成であってもよい。
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンター機能及びスキャナー機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンターであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被転写材は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)シート等のフィルムシートであってもよい。
1…コピー機(画像形成装置)、2a、2b、2c、2d…感光体ドラム(像担持体)、130…磁気ローラー(現像剤担持体)、150…現像ローラー(トナー担持体)、260…バイアス印加部、271…濃度処理部(測定部)、272…バイアス制御部、280…濃度センサー(測定部)

Claims (3)

  1. トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体からトナーが供給されて、そのトナーを担持するトナー担持体と、
    表面に静電潜像が形成されると共に、前記トナー担持体から供給されたトナーによって前記静電潜像が現像されて、トナー画像が形成される像担持体と、
    トナー画像におけるトナーに関する値を測定する測定部と、
    前記現像剤担持体及び前記トナー担持体それぞれに電圧を印加するバイアス印加部と、
    前記バイアス印加部を制御するバイアス制御部と、を備え、
    前記バイアス制御部は、
    所定のタイミングで、前記トナー担持体から前記像担持体に供給されるトナーの量を調整するために、前記現像剤担持体及び前記トナー担持体それぞれに印加される電圧を可変するよう前記バイアス印加部を制御して、可変された電圧に応じて複数のトナー画像を形成させると共に、
    前記測定部によって測定された、前記複数のトナー画像についての前記トナーに関する値に基づいて飽和トナー量を取得し、前記飽和トナー量と初期値としての初期飽和トナー量とに基づいて、前記像担持体と前記トナー担持体との間の現像バイアス条件を調整し、
    前記現像バイアス条件の調整は、
    前記初期飽和トナー量と前記飽和トナー量との間の変化量と、
    所定の濃度のトナー画像を得る場合の、前記現像剤担持体に印加される電圧と、前記トナー担持体に印加される電圧と、の電圧差の変化量と、
    に基づいて調整することである
    画像形成装置。
  2. 前記現像バイアス条件の調整は、前記トナー担持体に印加される直流電圧を調整することである
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定のタイミングは、前記像担持体の累積駆動時間に基づいて定められる
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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