JP5882111B2 - エレベータ群管理制御システム - Google Patents
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Description
しかし、このように予備の群管理制御装置を設ける場合には、設置時のスペースを多く必要とし、また、設置時や保守時のコストも増大してしまう。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態におけるエレベータ群管理制御システムの構成例を示す図である。
ここでは複数台の乗りかごの運転が群管理制御された構成が示されている。なお、乗りかごが複数台存在する場合には、「号機」という言い方をすることがある。また、単にエレベータと言った場合に、基本的には「乗りかご」のことを示す。
図1に示した例では、各号機のかご制御装置2に対応して乗場呼び登録装置4が設けられているが、群管理制御装置1に対して乗場呼び登録装置4が電気的に直接接続されるようにしてもよい。
本実施形態において、群管理制御装置1は、装置全体の動作を司る制御部11、記憶装置12、通信インタフェース13、登録制御部14、応答時間算出部15、割当制御部16を有する。登録制御部14、応答時間算出部15、割当制御部16は、マイクロプロセッサ上のソフトウェアにて実行される処理部であり、図2のように各部間で情報の授受が可能となっている。
ここで、応答時間算出部15は、第1の時間に、実際に利用者が乗りかごに乗車して目的階に到着するまでの第2の時間を加えた時間を応答時間として算出する。
本実施形態において、この行先階登録処理装置6は、装置全体の動作を司る制御部61、記憶装置62、通信インタフェース63、登録制御部64、応答時間算出部65、割当制御部66を有する。登録制御部64、応答時間算出部65、割当制御部66は、マイクロプロセッサ上のソフトウェアにて実行される処理部であり、図3のように各部間で情報の授受が可能となっている。
図4は、第1の実施形態におけるエレベータ群管理制御システムの群管理制御装置による動作手順の一例を示すフローチャートである。
利用者が乗場呼び登録装置4を操作して、この乗場呼び登録装置4からの行先階無しの乗場呼び情報を、接続先のかご制御装置2を介して群管理制御装置1の通信インタフェース13が入力して、登録制御部14に乗場呼び情報の信号が入力されると(ステップS1)、割当制御部16は、行先階登録処理装置6に優先して最適かごの選定を行なうために、最適かごの選定の許可を求めるための許可要求信号を、通信インタフェース13を介して行先階登録処理装置6に出力する(ステップS2)。
行先階登録処理装置6は、再開許可信号を、通信インタフェース63を介して入力すると、前述した許可要求信号を再度入力するまでの間、行先階付きの乗場呼び情報に対する最適かご選定を行なうことが可能となる。
図5は、第1の実施形態におけるエレベータ群管理制御システムの行先階登録処理装置による動作手順の一例を示すフローチャートである。
ここでは、行先階登録処理装置6は、群管理制御装置1からの許可要求信号を入力しておらず、行先階付きの乗場呼び情報に対する最適かご選定が可能であると仮定する。
利用者が乗場行先階登録装置5を操作して、この乗場行先階登録装置5からの行先階付きの乗場呼び情報を行先階登録処理装置6の通信インタフェース63が入力して、登録制御部64に乗場呼び情報の信号が入力されると(ステップS11)、割当制御部66は、各号機の運行情報を考慮して、行先階付きの乗場呼び情報に対する最適かごを選定するために、各号機の運行情報の要求信号を通信インタフェース63を介して群管理制御装置1に出力する(ステップS12)。
すると、応答時間算出部65は、行先階付きの乗場呼び情報、および、群管理制御装置1からの各号機の運行情報に基づいて、各乗りかご毎に応答時間を算出する。そして、割当制御部66は、各号機に関する応答時間算出部65の算出結果に基づいて、各号機の評価値を算出する。
そして、割当制御部66は、選定した最適かごの号機に対応するかご制御装置2宛ての割当信号を通信インタフェース63を介して群管理制御装置1に出力する。群管理制御装置1の通信インタフェース13により、行先階登録処理装置6からの割当信号を入力すると、割当制御部16は、この割当信号で示される、選定済みの最適かごの号機に対応するかご制御装置2に割当信号を出力する(ステップS15)、これにより、利用者が乗場行先階登録装置5を操作することによる行先階付きの乗場呼びに乗りかご3が応答する。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態における構成のうち第1の実施形態で示したものと同一部分の説明は省略する。
本実施形態におけるエレベータ群管理制御システムは、乗場行先階登録装置5の設置階に乗場呼び登録装置4を設けていない場合において、行先階登録処理装置6が故障するなどして、行先階付きの乗場呼びの登録やこの乗場呼びに対する割り当てが行えなくなった場合に、乗場行先階登録装置5を乗場呼び登録装置4の代わりとして用いることで、行先階無しの乗場呼びを登録してこの乗場呼びに対する割り当てを行なえるようにすることで、乗場呼び登録装置4を設けていない階床においても利用客へのサービスを継続できるようにしたことを特徴とする。
このエレベータ群管理制御システムでは、図1に示した、第1の実施形態におけるエレベータ群管理制御システムと比較して、乗場行先階登録装置5は、第1の実施形態で説明した行先階登録処理装置6に電気的に接続されるだけでなく、各号機のかご制御装置2にも電気的に接続されている。この乗場行先階登録装置5は、いずれかの号機のかご制御装置2のみに電気的に接続されるようにしてもよい。本実施形態では、前述したように、乗場行先階登録装置5が設けられる乗場には乗場呼び登録装置4は設けられていない。
図7に示すように。本実施形態における乗場行先階登録装置5は、装置全体の動作を司る制御部51、記憶装置52、通信インタフェース53、出力制御部54、タッチパネル55、表示制御部56、異常検出部57を有する。出力制御部54、表示制御部56、異常検出部57は、マイクロプロセッサ上のソフトウェアにて実行される処理部であり、図7のように各部間で情報の授受が可能となっている。
図8に示すように、乗場行先階登録装置5のタッチパネル55に表示される行先階付きの乗場呼び登録用の表示画面では、行先階の選択用のアイコン、および行先階の選択入力を求めるメッセージが表示される。利用者が、この画面上の所望の行先階のアイコンに触れることにより、行先階付きの乗場呼び情報が出力される。
図9に示すように、乗場行先階登録装置5のタッチパネル55に表示される行先階無しの乗場呼び登録用の表示画面では、行先方向の選択用のアイコン、および行先方向の選択入力を求めるメッセージが表示される。利用者が、この画面上の所望の行先階のアイコンに触れることにより、行先階無しの乗場呼び情報が出力される。
一方、異常検出部57は、前述した一定時間が経過しても、行先階登録処理装置6からの動作信号を通信インタフェース53を介して入力していない場合は、行先階登録処理装置6の故障などにより、当該行先階登録処理装置6が正常に動作していない事を示す動作異常を検出し、この旨を出力制御部54および表示制御部56に出力する(ステップS21)。
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態におけるエレベータ群管理制御システムは、乗場行先階登録装置5の設置階の乗場に当該乗場行先階登録装置5と乗場呼び登録装置4とを併設している場合において、行先階登録処理装置6が故障するなどして、行先階付きの乗場呼びの登録やこの乗場呼びに対する割り当てを行なえなくなった場合に、乗場行先階登録装置5に併設される乗場呼び登録装置4の操作を有効とすることで、利用者へのサービスを継続できるようにしたことを特徴とする。
このエレベータ群管理制御システムでは、図1に示した、第1の実施形態におけるエレベータ群管理制御システムと比較して、乗場行先階登録装置5の設置階の乗場に当該乗場行先階登録装置5と乗場呼び登録装置4とが併設されており、乗場行先階登録装置5は、当該乗場行先階登録装置5に併設される乗場呼び登録装置4と電気的に接続されている。
図12に示すように。本実施形態における乗場行先階登録装置5は、装置全体の動作を司る制御部51、記憶装置52、通信インタフェース53、タッチパネル55、表示制御部56、異常検出部57、動作制御部59を有する。表示制御部56、異常検出部57、動作制御部59は、マイクロプロセッサ上のソフトウェアにて実行される処理部であり、図12のように各部間で情報の授受が可能となっている。
本実施形態における行先階登録処理装置6は、第1の実施形態で説明した制御部61、記憶装置62、通信インタフェース63、登録制御部64、応答時間算出部65、割当制御部66に加え、異常検出部67および動作制御部68をさらに有する。登録制御部64、応答時間算出部65、割当制御部66に加え、異常検出部67および動作制御部68は、マイクロプロセッサ上のソフトウェアにて実行される処理部であり、図13のように各部間で情報の授受が可能となっている。
発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (3)
- 複数台の乗りかごと、
少なくとも1つ以上の階に設置され、利用者の行先階を含む乗場呼びの登録のための操作を受け付ける乗場行先階登録装置と、
少なくとも1つ以上の階に設置され、乗りかごの行き先方向を指定する乗場呼びの登録のための操作を受け付ける乗場呼び登録装置と、
前記乗場呼び登録装置の操作により登録された乗場呼びに応答させる乗りかごを、前記乗場行先階登録装置の操作により登録された乗場呼びを考慮して割り当てる第1の割り当て制御装置と、
前記第1の割り当て制御装置と別に設けられ、前記乗場行先階登録装置の操作により登録された行先階を含む乗場呼びに応答させる乗りかごを、前記乗場呼び登録装置の操作により登録された乗場呼びを考慮して割り当てる第2の割り当て制御装置と
を備え、
前記乗場行先階登録装置は、
前記第2の割り当て制御装置が正常に動作していない場合に、前記乗りかごの行き先方向を指定する乗場呼びの登録のための操作を受け付け、
前記第1の割り当て制御装置は、
前記乗場行先階登録装置の操作により登録された、前記乗りかごの行き先方向を指定する乗場呼びに応答させる乗りかごを割り当てる
ことを特徴とするエレベータ群管理制御システム。 - 複数台の乗りかごと、
少なくとも1つ以上の階に設置され、利用者の行先階を含む乗場呼びの登録のための操作を受け付ける乗場行先階登録装置と、
少なくとも1つ以上の階に設置され、乗りかごの行き先方向を指定する乗場呼びの登録のための操作を受け付ける乗場呼び登録装置と、
前記乗場呼び登録装置の操作により登録された乗場呼びに応答させる乗りかごを、前記乗場行先階登録装置の操作により登録された乗場呼びを考慮して割り当てる第1の割り当て制御装置と、
前記第1の割り当て制御装置と別に設けられ、前記乗場行先階登録装置の操作により登録された行先階を含む乗場呼びに応答させる乗りかごを、前記乗場呼び登録装置の操作により登録された乗場呼びを考慮して割り当てる第2の割り当て制御装置と
を備え、
所定の同一階の乗場に前記乗場行先階登録装置と前記乗場呼び登録装置とが併設され、
前記第2の割り当て制御装置が正常に動作している場合は、前記乗場行先階登録装置に併設される前記乗場呼び登録装置による操作を無効とし、前記第2の割り当て制御装置が正常に動作していない場合は、前記乗場行先階登録装置に併設される前記乗場呼び登録装置による操作を有効とし、
前記第1の割り当て制御装置は、
前記操作が有効となった前記乗場呼び登録装置の操作により、前記乗りかごの行き先方向を指定する乗場呼びが登録された場合に、この乗場呼びに応答させる乗りかごを割り当てる
ことを特徴とするエレベータ群管理制御システム。 - 複数台の乗りかごと、
少なくとも1つ以上の階に設置され、利用者の行先階を含む乗場呼びの登録のための操作を受け付ける乗場行先階登録装置と、
少なくとも1つ以上の階に設置され、乗りかごの行き先方向を指定する乗場呼びの登録のための操作を受け付ける乗場呼び登録装置と、
前記乗場呼び登録装置の操作により登録された乗場呼びに応答させる乗りかごを、前記乗場行先階登録装置の操作により登録された乗場呼びを考慮して割り当てる第1の割り当て制御装置と、
前記第1の割り当て制御装置と別に設けられ、前記乗場行先階登録装置の操作により登録された行先階を含む乗場呼びに応答させる乗りかごを、前記乗場呼び登録装置の操作により登録された乗場呼びを考慮して割り当てる第2の割り当て制御装置と
を備え、
所定の同一階の乗場に前記乗場行先階登録装置と前記乗場呼び登録装置とが併設され、
前記乗場行先階登録装置が正常に動作している場合は、当該乗場行先階登録装置に併設される前記乗場呼び登録装置による操作を無効とし、前記乗場行先階登録装置が正常に動作していない場合は、当該乗場行先階登録装置に併設される前記乗場呼び登録装置による操作を有効とし、
前記第1の割り当て制御装置は、
前記操作が有効となった乗場呼び登録装置の操作により、前記乗りかごの行き先方向を指定する乗場呼びが登録された場合に、この乗場呼びに応答させる乗りかごを割り当てる
ことを特徴とするエレベータ群管理制御システム。
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