JP5871861B2 - 外装部材付きシール構造 - Google Patents
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Description
この外装部材付きシール構造は、車体に沿って設けられたシール部材がドアサッシュや三角窓の後辺に沿って配置される。
サイドドアの形状が大きく変化することにより、シール部材をドアサッシュの基部近傍を経て下方に連続させて延ばすことが難しく、シール部材をドアサッシュの基部近傍で途切れさせる必要がある。
このため、例えば、サイドドアを微少開放したときに、シール部材で導かれた水がシール部材の下端部からサイドドアに滴下し、滴下した水がサイドドアで跳ねて車室内に飛散(浸入)する虞がある。
サイドドアに水を滴下させないことにより、滴下した水がサイドドアで跳ねて車室内に飛散(浸入)することを防止できる。
しかし、この対策を実施するためには、受部を新たに用意する必要があり、部品点数が多くなる。
ドアに水を滴下させないことにより、滴下した水がドアで跳ねて車室内に飛散(浸入)することを防止できる。
これにより、鉛直シールの下端から滴下した水がドアに当たって車室内に飛散(浸入)することを防止できる。
これにより、鉛直シールの下端から滴下した水を車体前方に確実に導くことができ、受部で受けた水の滴下する位置を良好に制御することができる。
図1、図2に示すように、車両10は、車体11の下側部に設けられたサイドシル12と、サイドシル12の前端部12aから上方に立ち上げられたフロントピラー13と、サイドシル12の途中12bから上方に立ち上げられたセンタピラー14と、センタピラー14およびフロントピラー13の各上端部13a,14aに架け渡されたルーフレール15とを備えている。
ドアパネル22の上部22aは、ドアサッシュ23から車体前方に延びる上前部22bを有する。
図1に戻って、シール部材24は、ドア開口部17の上部17bおよび前上部17aなどに沿って設けられ、ドア開口部17およびフロントサイドドア18間を密閉するシール材である。
図4に戻って、鉛直シール25にドアパネル22の上前部22bが当接することにより、ドアパネル22の上前部22bおよびドア開口部17の前上部17a間が鉛直シール25で密閉される。
図4に再度戻って、フロントコーナガラス26は、鉛直シール25の車幅方向外側(車室31外側)に配置されて鉛直シール25に接触し、かつドア開口部17より車体前方に設けられている。
装飾部材27は、フロントコーナガラス26の下端26aを覆う装飾部34と、装飾部34から鉛直シール25の下端25aの下方まで連続して延長された受部35とを有する。
下端裏面26bに接合部41が接着されることにより、フロントコーナガラス26の下端26a(具体的には、下端26aの下端裏面26bおよび下縁26c)が接合部41および張出部42で車室31側から覆われる。
このように、フロントコーナガラス26の下端26aを車室31側から目視できないように接合部41および張出部42で隠すことにより車両10の外観性を確保できる。
この張出部42は、フロントサイドドア18が閉じられた状態において、フロントコーナガラス26の下端下縁26cおよびフロントサイドドア18の上前部22b間に介在される。
さらに、フロントコーナガラス26の下端下縁26cおよびフロントサイドドア18の上前部22b間に張出部42が介在されることにより、下端下縁26cおよび上前部22b間を張出部42で密閉することができる。
内側リップ44は、車幅方向内側に張り出されることによりフロントピラー13に当接される。外側リップ45は、インナパネル29に当接可能に車幅方向外側に張り出されている。
すなわち、装飾部34は、装飾性や密閉性を備えた部材である。
さらに、鉛直シール25の下端25aの下方にパネル部29aが配置されている。
ここで、装飾部34は、装飾性や密閉性を備えた部材である。このように、装飾性や密閉性を備えた装飾部34に受部35を連続させることにより、部品点数を増やすことなく受部35を備えることができる。
よって、鉛直シール25の中空部28を経て下端25aから受部35に滴下した水を、受部35で車体前方に向けて導くとともに、車幅方向外側から内側に向けて矢印Aの如く導くことができる。
よって、内壁部52の下端52aは、長さ寸法L1が外壁部51の長さ寸法L2と略同じ寸法に形成されている。
内側リップ44の後端44aは、鉛直シール25(下端25a)の上方に配置されている。よって、内壁部52は、底部53から鉛直シール25(下端25a)の上方まで立ち上げられている。
ここで、内壁部52の下端52aの長さ寸法L1および外壁部51の長さ寸法L2が略同じに形成されることにより、底部53が平面視略矩形状に形成されている。
よって、底部53は、底部53の内側端53bのうち車体前方の部位(以下、「内前端53c」という) が最も低い位置に配置される。底部53の内前端53cはフロントピラー13に接触されている。
受部35は、装飾部34の後端34a、外壁部51の上端51b、内壁部52の後端52cおよび後壁部54の上端54aで受開口部56が形成されている。受開口部56は、鉛直シール25の下端25aより大きく形成され、かつ、下端25aの上方に配置されている。よって、受開口部56に鉛直シール25の下端25aが上方から差し込まれている。
これにより、鉛直シール25の下端25aから滴下した水がインナパネル29に当たって車室31内に飛散(浸入)することを防止できる。
フロントピラー13に導かれた水は、フロントピラー13を経て下方に導かれ、車両10の下部から下方に円滑に排水される。
これにより、鉛直シール25の下端25aから滴下した水を車体前方に確実に導くことができ、受部35で受けた水の滴下する位置を良好に制御することができる。
図12(a)に示すように、鉛直シール25の下端25aから受部35の底部53に水が矢印Eの如く滴下する。
底部53が車体前方に向けて傾斜角θ1の下り勾配に傾斜され、さらに、車幅方向外側から内側に向けて傾斜角θ2の下り勾配に傾斜されている。
よって、底部53に滴下した水が、底部53に沿って車幅方向内側で、かつ、車体前方に向けて矢印Fの如く流れる。水が矢印Fの如く流れることにより底部53の内前端53cに導かれる。
よって、鉛直シール25の下端25aから滴下された水がフロントサイドドア18のインナパネル29に当たることを抑えることができる。これにより、鉛直シール25の下端25aから滴下した水がインナパネル29で跳ねて車室内に飛散(浸入)することを防止できる。
例えば、前記実施例では、外装部材付きシール構造20をドア開口部17の前上部17aに隣接して設けた例について説明したが、これに限らないで、外装部材付きシール構造20をドア開口部17の後上部に隣接して設けることも可能である。
この場合、外装部材を、例えば、ドア開口部17より車体前方に設けられたリヤコーナガラスとし、かつ、鉛直シール25を、ドア開口部17の上側から車体後方に下方へ向けて連続して延ばすように構成する。
Claims (5)
- 車体のドア開口部にドアが閉じられた状態で前記ドアおよび前記ドア開口部間を密閉するシール部材を備えた外装部材付きシール構造において、
前記シール部材に含まれ、前記ドア開口部の上側から車体前後方向の少なくとも一方に下方へ向けて連続して延びる鉛直シールと、
前記鉛直シールの車幅方向外側に配置されて前記鉛直シールに接触し、かつ前記ドア開口部より車体前後方向の少なくとも前記一方に設けられた外装部材と、
前記外装部材の下端に設けられて前記外装部材の下端を覆う装飾部材と、を備え、
前記装飾部材は、
前記外装部材の下端を覆う装飾部と、
前記装飾部から前記鉛直シールの下端の下方まで連続して延長され、前記下端を下方から覆う受部と、
を有することを特徴とする外装部材付きシール構造。 - 前記受部は、
前記鉛直シールの下端の下方に配置され、かつ、前記下端の下縁全体に対峙するように形成された底部を有することを特徴とする請求項1記載の外装部材付きシール構造。 - 前記ドアを閉じた状態において、前記装飾部材の鉛直下方の車外側には前記ドアのインナパネルが配置され、
前記受部は、車幅方向外側から内側に向けて下り勾配に傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の外装部材付きシール構造。 - 前記受部は、車体前方に向けて下り勾配に傾斜していることを特徴とする請求項2または請求項3記載の外装部材付きシール構造。
- 前記受部は、
前記底部のうち車幅方向の内側端から前記鉛直シールの下端上方まで連続して延在する壁部を有することを特徴とする請求項2記載の外装部材付きシール構造。
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