JP2016141187A - ドア用ガーニッシュ取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体や他のドアに対するガーニッシュのスイング中心の近傍の干渉を防止し、該ガーニッシュのスイング中心の近傍の部位にクリップ台座を容易に設ける。
【解決手段】車体13にスイング可能に取り付けられるドア車外面25aに、樹脂の射出成型品からなるガーニッシュ40が取り付けられたドア用ガーニッシュ取付構造である。該ガーニッシュは、該ドアのスイング中心17側のスイング基端41からスイング先端42へ向かって細長い。該ガーニッシュは、該ドアの車外側の面とは反対側の外側面44を有する。該ガーニッシュのなかの、該スイング基端の近傍には、該外側面が該ドアの該車外側の面に近づく薄形部50が形成されている。該薄形部の部位の内側面43には、補助部材80が接合されている。該補助部材には、クリップ71取付用のクリップ台座101が形成されている。該クリップは、該ドアの該車外側の面に掛け止められる。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両用スイングドアに対するガーニッシュの取付構造を改良した技術に関する。
車体のドア開口を開閉するドアは、車体にスイング可能に取り付けられている。車両の外観性を高めるためには、ドアの車外側の面にガーニッシュが取り付けられることが好ましい。該ガーニッシュは、樹脂の射出成型品からなる。このように、ドアの車外側の面にガーニッシュが取り付けられる技術は、特許文献1から知られている。
特許文献1で知られている技術は、車体の側部に有したドア開口を開閉するサイドドアが、車体にスイング可能に取り付けられている。該サイドドアの車外側の面には、樹脂製のガーニッシュが取り付けられている。該ガーニッシュは、サイドドアのスイング中心側に位置するスイング基端からスイング先端へ向かって、車体前後方向に細長く形成されている。ガーニッシュは、複数のクリップによってサイドドアに取り付けられる。ガーニッシュの内側面には、クリップを取り付けるための、複数のクリップ台座が形成される。
一般に、複数のクリップ台座は、ガーニッシュと共に、射出成型によって一体に形成される。該クリップ台座の形状は、ガーニッシュの内側面から起立した略U字状の縦壁の先端を、平板状の天板によって塞いだ、複雑な形状であり、通称ドッグハウスといわれている。このため、成形用金型には、固定型と可動型の他に、スライド型を用いる必要がある。該スライド型は、U字状の縦壁の開口を形成するために、ガーニッシュの長手方向にスライド可能な構成である。
複数のクリップは、車体前後方向に配列される。サイドドアに対するガーニッシュの安定した取付状態を確保するためには、ガーニッシュの前端部と後端部とを、それぞれクリップによってサイドドアに取り付けることが好ましい。
サイドドアのなかの、スイング中心の近傍(前端部または後端部)は、スイング時に周囲の他の部材に接近する。ガーニッシュのなかの、スイング中心の近傍は、特に車体や他のドアの近くに位置するので、これらの車体や他のドアに干渉しないように、配慮が必要である。そのためには、ガーニッシュのなかの、スイング中心の近傍を薄形にすることが考えられる。
ガーニッシュのなかの、薄形である前端部または後端部に、クリップ台座を配置した場合には、ガーニッシュの内側面からのクリップ台座の高さを小さくせざるを得ない。クリップ台座の高さが大きいままでは、該クリップ台座がサイドドアの車外側の面に当たってしまうからである。このため、クリップ台座を成型するためのスライド型を、薄形にする必要がある。しかし、スライド型自体の強度を考慮すると、該スライド型を薄形にするには限界がある。
特開2012−218648号公報
本発明は、車体や他のドアに対する、ドア用ガーニッシュのスイング中心の近傍の干渉を防止できるとともに、該ガーニッシュのスイング中心の近傍の部位にクリップを取り付けるためのクリップ台座を、容易に設けることができる技術を、提供することを課題とする。
本発明によれば、車体にスイング可能に取り付けられるドアの車外側の面に、樹脂の射出成型品からなるガーニッシュが取り付けられ、該ガーニッシュは、前記ドアのスイング中心側に位置するスイング基端からスイング先端へ向かって細長く形成された長尺材である、ドア用ガーニッシュ取付構造において、
前記ガーニッシュは、前記ドアの車外側の面に向かい合う内側面と、前記ドアの車外側の面とは反対側の外側面とを有し、前記ガーニッシュのなかの、前記スイング基端の近傍には、前記外側面が前記ドアの前記車外側の面に近づく薄形部が形成され、該薄形部の部位に且つ前記ガーニッシュの前記内側面には、該ガーニッシュとは別部材からなる補助部材が接合され、該補助部材には、薄形部用のクリップを取り付けるためのクリップ台座が形成され、前記薄形部用のクリップは、前記ドアの前記車外側の面に掛け止められていることを特徴とするドア用ガーニッシュ取付構造が提供される。
このように、ガーニッシュのなかの、スイング基端の近傍には、外側面がドアの車外側の面に近づく「薄形部」が形成されている。スイング中心の近傍を薄形にすることによって、車体や他のドアに対する、ガーニッシュのスイング中心の近傍の干渉を、容易に防止することができる。
しかも、ガーニッシュのなかの内側面には、スイング基端の近傍の「薄形部」の部位に、ガーニッシュとは「別部材」からなる、補助部材が接合されている。該補助部材には、薄形部用のクリップを取り付けるためのクリップ台座が形成されている。スイング基端の近傍に位置する薄形部用のクリップを、ドアに取り付けることによって、該ドアに対するガーニッシュの安定した取付状態を確保することができる。
ガーニッシュのなかの、薄形部の部位にクリップ台座を配置したので、ガーニッシュの内側面からのクリップ台座の高さは、小さい。これに対し、本発明では、ガーニッシュとは「別部材」の補助部材を、ガーニッシュに接合する構成である。このため、薄形部の部位に位置する、高さが低いクリップ台座を、ガーニッシュとは別個に容易に形成することができる。しかも、ガーニッシュの射出成型時に、薄形部の部位に位置したクリップ台座を成型するための、スライド型を用いる必要はない。スライド型が不要なので、その分、クリップ台座の大きさ(高さを含む)を小さくできる。このため、クリップ台座がドアの車外側の面に当たる心配はない。
さらには、補助部材をガーニッシュの内側面に「接合する」ことによって、薄形部用のクリップを取り付けるためのクリップ台座を、ガーニッシュに簡単に且つ確実に一体化することができる。そして、接合の構成であるから、ボルト等の締結部材を用いてクリップ台座をガーニッシュに組み付ける場合のように、クリップ台座には締結スペースを設ける必要がない。その分、クリップ台座の大きさ(高さを含む)を小さくできる。しかも、ガーニッシュの内側面に対する補助部材の接合範囲及び接合面積を、最適となるように、適宜設定することができる。このため、締結部材を用いた場合に較べて、ガーニッシュの内側面に補助部材を安定して且つ確実に一体化することができるとともに、接合強度を十分に確保することができる。
また、補助部材の接合面積は、薄形部用のクリップをガーニッシュの内側面に直接に接合した場合に比べて、大きく設定することができる。このため、補助部材の接合強度を高めることができる。従って、ガーニッシュの内側面に対して、薄形部用のクリップを安定して強固に取り付けることができる。その上、過大な外力によって、薄形部用のクリップや補助部材が損傷した場合であっても、これらのクリップや補助部材を交換するだけでよい。ガーニッシュは、そのまま再使用することができる。
さらには、補助部材に形成されたクリップ台座に対し、薄形部用のクリップが取り付けられる構成である。つまり、クリップ台座に対して、複雑な形状のクリップは「別部材」である。このため、クリップの形状にとらわれることなく、補助部材とクリップ台座とを容易に設計することができ、設計の自由度を増すことができる。しかも、クリップの剛性と柔軟性を考慮して、ガーニッシュやクリップ台座やクリップの各材質を適宜異ならせることができる。また、クリップ台座に比べて、ガーニッシュに対する着脱頻度が高いクリップが損傷した場合であっても、該クリップを交換するだけでよい。クリップ台座付き補助部材は、そのまま再使用することができる。
好ましくは、前記薄形部用のクリップは、前記ガーニッシュに対し、該ガーニッシュの長手方向への相対移動が規制されており、前記薄形部用のクリップとは異なる、複数の他のクリップを、更に有し、該複数の他のクリップは、前記ガーニッシュに対し、該ガーニッシュの長手方向への相対移動が可能に取り付けられている。
このため、ガーニッシュと補助部材とクリップ台座の、それぞれの製造公差や組み付け公差の影響、及び/または、該ガーニッシュの熱膨張の影響に対し、ガーニッシュのなかの、スイング中心の近傍に位置するスイング基端の位置ズレを規制することができる。従って、車体や他のドアに対する、ガーニッシュのスイング基端の干渉を、より一層規制することができる。一方、複数の他のクリップは、ガーニッシュに対し、該ガーニッシュの長手方向への相対移動が可能である。このため、上記公差や熱膨張の影響を許容することができる。
さらに、好ましくは、前記ガーニッシュの前記内側面のなかの、前記スイング基端の近傍には、ストッパが形成され、該ストッパは、前記ガーニッシュに対し、前記スイング基端側への前記補助部材の相対移動を規制している。
このため、ガーニッシュに対する補助部材の接合が外れたり、該補助部材が熱膨張によって長手方向へ伸びた場合であっても、ガーニッシュに対して補助部材がスイング基端側へ移動することはない。従って、補助部材がガーニッシュからスイング基端側へ露出しないので、ドア全体の外観性を確保することができる。また、ガーニッシュに補助部材を接合する場合に、ストッパによって、ガーニッシュに対する補助部材の位置決めをすることができる。
さらに、好ましくは、前記補助部材には、前記クリップ台座よりも前記ガーニッシュの前記スイング基端へ向かって延びた、舌片部が形成され、該舌片部は、前記ガーニッシュの前記内側面に重ねられている。
このように、ガーニッシュの薄形部の内側面に接合される補助部材には、舌片部が形成されている。該舌片部は、薄形部のなかの、クリップ台座よりもスイング基端側(薄形部のスイング基端側)に位置する。
薄形部の該スイング基端側の部分は、クリップを取り付けるためのスペースを確保しにくい。これに対し、薄形部の部位において、ガーニッシュの内側面に補助部材が接合されたときに、舌片部は薄形部の部位において該内側面に重なる。つまり、ガーニッシュの内側面に補助部材を接合することにより、薄形部のスイング基端側の部分の内側面に、舌片部を押し付けることができる。薄形部のスイング基端側の部分は、ガーニッシュの内外面方向への「ふらつき」を、舌片部によって規制されて、補助部材と一体的となる。この結果、薄形部のスイング基端側の部分にクリップを取り付けることなく、ドアに対する該スイング基端側の部分の安定した取付状態を確保することができる。しかも、薄形部の部位において、ガーニッシュの内側面とドアの車外側の面との間の隙間を有効利用して、舌片部をガーニッシュの内側面に重ねることができる。そして、舌片部はガーニッシュの裏側に隠れて、外側面側から視認できない。車両の外観性を確保することができる。
さらに、好ましくは、前記ガーニッシュの前記内側面は、少なくとも上半分の第1面と、該第1面に対し前記ドアの車外側の面に向かって近づくように傾いた下半分の第2面とからなり、前記第1面と前記第2面との境の稜線は、前記ガーニッシュの長手方向に沿って延び、前記薄形部の内側面に対する前記補助部材の接合構成は、前記第1面に前記補助部材が接着された第1接着層と、前記第2面に前記補助部材が接着された第2接着層とからなり、前記第1接着層と前記第2接着層とは、前記稜線上には位置することなく、該稜線の上下に別々に位置し、前記補助部材には、前記ガーニッシュの前記内側面に対して向かい合う底面に、前記ガーニッシュの長手方向に沿って延びるビードが形成され、該ビードは、前記ガーニッシュの長手方向から見て、前記第1接着層と前記第2接着層との間に位置し、前記薄形部用のクリップは、前記ビードの延長線上に位置している。
このように、ガーニッシュの内側面は、上半分の第1面と下半分の第2面とが相対的に傾斜し合っている。該ガーニッシュの稜線の上下に、別々に位置した第1接着層と第2接着層とによって、補助部材が該内側面に接合されている。このため、第1及び第2接着層のいずれか一方に、剥離させる外力が作用した場合であっても、他方が該外力に抗することができる。従って、ガーニッシュの内側面に対する補助部材の接合状態が安定する。しかも、樹脂材によって補助部材を構成した場合には、該補助部材を高精度の成型をする必要はない。
また、補助部材には、ガーニッシュの内側面に対して向かい合う底面に、該ガーニッシュの長手方向に沿って延びたビード(溝)が形成されている。このため、該補助部材には、該ビードの形成面に対して反対側の面に、且つ該ビードと同方向に延びる凸条が形成される。該凸条は、ガーニッシュの長手方向に細長い補強用リブの役割を果たす。該凸条によって、補助部材の剛性を高めることができる。しかも、該ビードは、第1接着層と第2接着層との間、つまりガーニッシュの稜線を避けて位置している。このため、ガーニッシュ及び補助部材には、ビードや凸条を形成するための、別個のスペースを設ける必要がない。
また、薄形部用のクリップは、補助部材のなかの、該ビードの延長線上に位置している。このため、補助部材のなかの、特にクリップ台座から、ガーニッシュに対する接合部分までにかけての、剛性を高めることができる。さらに、ガーニッシュに対する補助部材の接合部分の、剛性をも、高めることができる。
本発明では、ガーニッシュのなかの、スイング基端の近傍を薄形にすることによって、車体や他のドアに対する、ガーニッシュのスイング中心の近傍の干渉を、容易に防止することができる。しかも、ガーニッシュのなかの、スイング基端の近傍の「薄形部」の内側面には、ガーニッシュとは別部材からなる、補助部材が接合されている。該補助部材には、薄形部用のクリップを取り付けるためのクリップ台座を形成することができる。つまり、薄形部の部位に位置する、高さが低いクリップ台座を、ガーニッシュとは別個に容易に形成することができる。しかも、ガーニッシュの射出成型時に、薄形部の部位に位置したクリップ台座を成型するための、スライド型を用いる必要はない。
本発明に係るガーニッシュ付きドアを備えた車両の要部の側面図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 図1に示される左の後ドアからガーニッシュを分解した構成を車幅方向外側から見た斜視図である。 図3に示されるガーニッシュを車幅方向内側から見た図である。 図4に示されるガーニッシュのスイング基端周りの拡大図である。 図5に示されるガーニッシュのスイング基端周りの斜視図である。 図5の7−7線に沿った断面図である。 図6に示されるガーニッシュのスイング基端部分から補助部材を分解した図である。 図6に示されるガーニッシュの長手方向の途中を縦に切断した斜視図である。 図9に示されるガーニッシュをドアの下部に取り付けた構成の断面図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、CLは車両の車幅方向の中心を通って車両前後方向へ延びる車幅中心線を示す。
図1に示されるように、車両10は、左右の前ドア11と左右の後ドア12とを備えた、いわゆる4ドア車である。該左右の前ドア11及び該左右の後ドア12は、図示せぬドア開口を閉じた状態において略鉛直となる、いわゆるサイドドアである。左右の前ドア11は、図示せぬ左右のフロントピラー(車体)にヒンジによって開閉可能に取り付けられている。図1及び図2に示されるように、左右の後ドア12は、左右のセンタピラー13(車体13)にヒンジ15によって開閉可能に取り付けられている。該ヒンジ15のヒンジ軸16の中心17は、ドア12のスイング中心17となる。
次に、該左の後ドア12(サイドドア12)について詳しく説明する。右の後ドア12は、左の後ドア12に対して左右対称形である他には同じ構成なので、説明を省略する。該左の後ドア12のことを、適宜「ドア12」という。該ドア12は、センタピラー13に開閉可能に取り付けられるドア本体21と、該ドア本体21の上部に一体に設けられるサッシュ22と、該サッシュ22に開閉可能に案内されるガラス板23とを含む。
図1及び図2に示されるように、該ドア本体21は、外側のドアアウタパネル25と内側のドアインナパネル26とからなる、中空状の部材である。該ドアアウタパネル25の縁と該ドアインナパネル26との縁とが、結合されることによって、ドア本体21の周縁部が形成される。
図3に示されるように、ドア12の車外側の面25a(ドアアウタパネル25の外面25a)の一部25bは、ガーニッシュ40によって覆われる。以下、該ドア12の車外側の面25aのことを、「ドア車外面25a」という。また、該ドア車外面25aのなかの、該ガーニッシュ40によって覆われる部位25bのことを、「被覆い面25b」という。該被覆い面25bは、ドア12のスイング方向に細長い面であり、全体をガーニッシュ40によって覆われる。該被覆い面25bは、例えば、ドア車外面25aの下端部に位置する。
ここで、該被覆い面25bの部位において、ドア12の前端27及び後端28を、次のように定義する。該前端27は、該ドア12のスイング中心17側に位置した、スイング基端27である。該後端28は、ドア12のスイング先端28、つまり開閉方向の先端である。該スイング基端27は、ドア12のスイング中心17よりも前(スイング先端28とは反対側)に位置している。該被覆い面25bは、該スイング基端27から該スイング先端28までの全範囲にわたって、実質的に略同一幅の平坦面に形成されている。
さらに、該被覆い面25bには、ドアアウタパネル25を貫通した複数(例えば4個)の係止孔31〜34が形成されている。第1係止孔31は、スイング基端27の近傍、且つスイング中心17よりもスイング先端28寄りに位置している。残りの係止孔31〜34(第2、第3、第4係止孔32〜34)は、第1係止孔31からスイング先端28へ向かって、概ね千鳥配列されている。
該被覆い面25bには、該ガーニッシュ40が重ねられ且つ取り付けられている。該ガーニッシュ40は、車両10のデザイン性を高める、及び/または、ドア車外面25aを保護する部材であって、該ドア車外面25aの少なくとも一部(つまり、被覆い面25b全体)を覆っている。該ガーニッシュ40は、樹脂の射出成型品からなる。
以下、該ガーニッシュ40について詳しく説明する。図1、図3及び図4に示されるように、該ガーニッシュ40は、ドア12のスイング中心17側に位置するスイング基端41からスイング先端42へ向かって細長く形成された長尺材である。該ガーニッシュ40のスイング基端41は、ドア12のスイング基端27の位置に合致している。該ガーニッシュ40のスイング先端42は、ドア12のスイング先端28の位置に合致している。
該ガーニッシュ40は、ドア車外面25aに向かい合う「内側面43」と、ドア車外面25aとは反対側の「外側面44」とを有する。該内側面43は、該外側面44に対して裏面となる。
図5〜図7に示されるように、ガーニッシュ40は、ドア車外面25a(図7参照)に対し、外側面44へ向かって膨出している。このため、該ガーニッシュ40の裏側には、ドア車外面25aに向かって開放した、空間部45を有する。該ガーニッシュ40をドア車外面25a側から見て、該ガーニッシュ40には全周にわたって、略矩形の枠状に縁取りされた縁部46が形成されている。該縁部46は、被覆い面25bに重ねられる。該ガーニッシュ40の肉厚は、概ね一定である。当然のことながら、該ガーニッシュ40の内側面43、つまりドア車外面25aに対向する面43は、外側面44へ向かって突出している。
図1、図7及び図8に示されるように、ガーニッシュ40のなかの、スイング基端41の近傍には薄形部50が形成されている。該薄形部50は、内側面43及び外側面44がドア車外面25aに近づく部分であって、漸減部51と、該漸減部51に連なる扁平部52とからなる。
図7に示されるように、該漸減部51は、スイング基端41の近傍、且つドア12のスイング中心17よりもスイング先端42寄りの部位である。該漸減部51は、スイング基端41へ向かうにつれて、ガーニッシュ40の内側面43及び外側面44が、ドア車外面25aに近づくように形成されており、例えば傾斜面または段差面または両方の組合せ面に形成される。該漸減部51のなかの、スイング基端41寄りの端53のことを、以下「近接端53」という。該近接端53は、漸減部51のなかで、ドア車外面25aに対して最も近づいている。
該扁平部52は、該漸減部51の近接端53から、ガーニッシュ40のスイング基端41までの部位である。ドア車外面25aに対する、該扁平部52の外側面44の高さH1は、近接端53の高さと同じであり、一定高さに形成される。つまり、該扁平部52では、ガーニッシュ40の内側面43及び外側面44は、ドア車外面25aに対して平行に形成された、平坦面である。
図6、図9及び図10に示されるように、ガーニッシュ40の内側面43は、少なくとも上半分の第1面61と、該第1面61に対しドア車外面25aに向かって近づくように傾いた下半分の第2面62とからなる。例えば、ガーニッシュ40の内側面43は、該扁平部52を除く他の部分が、該第1面61と該第2面62とに形成されている。該第1面61は、ガーニッシュ40の上縁から、ドア車外面25aから離れつつ下方へ傾いた、傾斜面である。該第2面62は、該第1面61の下端から、ドア車外面25aに向かって近づきつつ下方へ傾いた傾斜面である。
ガーニッシュ40の長手方向から見て、該第1面61と該第2面62とは、相対的に傾斜し合っている。つまり、ガーニッシュ40全体は、略横向きV字状断面をなす。車両10のデザイン性を考慮すると、該第1面61と該第2面62とのなす角度は、鈍角であることが好ましい。
さらに、該第2面62の下端には、第3面63が連なることが好ましい。該第3面63は、該第2面62の下端から、ドア車外面25aに向かって、さらに近づきつつ下方へ傾いた傾斜面である。ガーニッシュ40の長手方向から見て、該第2面62と該第3面63とは、相対的に傾斜し合っている。車両10のデザイン性を考慮すると、該第2面62と該第3面63とのなす角度は、鈍角であることが好ましい。
該第1面61と該第2面62との境の稜線64(第1稜線64)は、ガーニッシュ40の長手方向に沿って延びた、境界線である。該第2面62と該第3面63との境の稜線65(第2稜線65)は、ガーニッシュ40の長手方向に沿って延びた、境界線である。ガーニッシュ40を内側面43側から見て、該第1及び第2稜線64,65の傾きは、車両10のデザイン性や該ガーニッシュ40の剛性を考慮して、それぞれ水平または傾斜するように設定される。
上述のように、該ガーニッシュ40の肉厚は、概ね一定である。このため、ガーニッシュ40の外側面44の形状は、該ガーニッシュ40の内側面43に対して基本的に(実質的に)同じ形状である。ガーニッシュ40の外側面44には、該第1及び第2稜線64,65と同じ稜線が形成される。以下、ガーニッシュ40の外側面44に形成される稜線についても、該第1及び第2稜線64,65ということにする。詳しく述べると、ガーニッシュ40の外側面44には、第1面61に対する外側第1面66と、第2面62に対する外側第2面67と、第3面63に対する外側第3面68とが形成される。
図3に示されるように、該ガーニッシュ40の内側面43には、複数(例えば4個)のクリップ71〜74が設けられている。該第1クリップ71は、ガーニッシュ40の薄形部50に位置している。該第1クリップ71は、ドア車外面25aに形成されている第1係止孔31に、スナップフィットにより掛け止められる。該第1クリップ71は、ガーニッシュ40の薄形部50に位置するので、以下、適宜「薄形部用のクリップ71」と言い換える。
残りのクリップ72〜74(第2、第3、第4クリップ72〜74)は、薄形部用のクリップ71からスイング先端42へ向かって、概ね千鳥配列されている。該残りのクリップ72〜74は、ドア車外面25aに形成されている第2、第3、第4係止孔32〜34に、それぞれスナップフィットにより掛け止められる。
図10に示されるように、ドアインナパネル26には、メンテナンス用孔26aが形成されている。該メンテナンス用孔26aは、ドアアウタパネル25の第1係止孔31(図3参照)に掛け止められている薄形部用のクリップ71を取り外すときに、工具や手を挿入するための貫通孔である。該ドアインナパネル26は、車室側の面26bをインナガーニッシュ(図示せず)によって覆われている。
該ドアインナパネル26から該インナガーニッシュを外すことによって、該ドアインナパネル26の、車室側の面26bが露出する。この結果、該メンテナンス用孔26aも露出する。露出した該車室側の面26b側からドアアウタパネル25を見たときに、該メンテナンス用孔26aから薄形部用のクリップ71までの距離が最短となるように、該メンテナンス用孔26aの位置が設定されている。従って、該ドアインナパネル26から該インナガーニッシュを外した後に、該メンテナンス用孔26aに工具や手を挿入することによって、容易に薄形部用のクリップ71をドアアウタパネル25の第1係止孔31(図3参照)から外すことができる。
なお、図3に示される、残りのクリップ72〜74を第2、第3、第4係止孔32〜34から外すときのメンテナンス用孔(図示せず)を、該メンテナンス用孔26aと同様に該ドアインナパネル26に形成することは、任意である。
図6〜図8に示されるように、ガーニッシュ40の内側面43のなかの、薄形部50の部位には、補助部材80が接合されている。該補助部材80は、樹脂の射出成型品であって、ガーニッシュ40とは別部材からなる。
以下、該補助部材80について、詳しく説明する。図6〜図8に示されるように、該補助部材80は、ドア車外面25a側から見て略矩形のボックス状に形成されており、該ドア車外面25aに向かい合う面が開放されている。
該補助部材80は、ガーニッシュ40の空間部45に収納されている。該空間部45に収納された該補助部材80を、ドア車外面25a側から見て、該補助部材80の長さLnは、漸減部51の近接端53から、第2クリップ72の近傍までの範囲に設定されている。
図10に示されるように、該補助部材80の肉厚は、全体にわたって概ね均一である。該補助部材80の底面81、つまり、ガーニッシュ40の内側面43に対して向かい合う面81は、該内側面43のなかの、少なくとも第1面61と第2面62とに、重ね合わせて接合することが可能に形成されている。該底面81は、ガーニッシュ40の内側面43に沿った形状に形成されている。図7及び図8に示されるように、漸減部51の位置では、該底面81は、スイング基端41へ向かうにつれて、ドア車外面25aに近づくように形成されている。
詳しく述べると、図10に示されるように、底面81は、第1底面82と第2底面83と第3底面84とからなる。該第1底面82は、第1面61に重ね合わせて接合することが可能に形成された、平坦面である。該第2底面83は、第2面62に重ね合わせて接合することが可能に形成された、平坦面である。該第3底面84は、第3面63に対し、若干の隙間を有して対向している平坦面である。
図5、図6及び図10に示されるように、ガーニッシュ40の内側面43に対する補助部材80の接合構成は、第1接着層91と第2接着層92とからなる。該第1接着層91は、第1面61に補助部材80が接着された層である。該第2接着層92は、第2面62に補助部材80が接着された層である。該第1及び第2接着層91,92は、例えば第1及び第2面61,62と第1及び第2底面82,83との間に、接着剤を塗布または充填することによって施される。該第1接着層91と該第2接着層92とは、第1稜線64上には位置することなく、該第1稜線64の上下(該第1稜線64の上側と下側)に別々に位置する。
このように、ガーニッシュ40の内側面43は、上半分の第1面61と下半分の第2面62とが相対的に傾斜し合っている。該ガーニッシュ40の第1稜線64の上下に、別々に位置した第1接着層91と第2接着層92とによって、補助部材80が内側面43に接合されている。このため、第1及び第2接着層91,92のいずれか一方に、剥離させる外力が作用した場合であっても、他方が該外力に抗することができる。従って、ガーニッシュ40の内側面43に対する補助部材80の接合状態が安定する。しかも、樹脂材によって補助部材80を構成した場合に、該補助部材80を高精度の成型をする必要はない。
図5、図6及び図10に示されるように、補助部材80には、ガーニッシュ40の内側面43に対して向かい合う底面81に、ビード85(溝85)が形成されている。該ビード85は、該第1底面82と該第2底面83とのコーナに位置して、ガーニッシュ40の長手方向に沿って延びている。つまり、該ビード85は、ガーニッシュ40の長手方向から見て、第1接着層91と第2接着層92との間に位置している。言い換えると、該ビード85は、ガーニッシュ40の第1稜線64に対向するとともに、該第1稜線64に沿って補助部材80の全長にわたって形成されている。このため、底面81は、第1稜線64を跨いでいる。
該補助部材80の底板のなかの、ビード85の位置は、ドア車外面25aへ向かって膨出することになる。該補助部材80には、該ビード85の形成面に対して反対側の面に、且つ該ビード85と同方向に延びる凸条86が形成される。該凸条86は、ガーニッシュ40の長手方向に細長い補強用リブの役割を果たす。該凸条86によって、補助部材80の剛性を高めることができる。
以上の説明から明らかなように、該ビード85は、第1接着層91と第2接着層92との間、つまりガーニッシュ40の第1稜線64を避けて位置している。このため、ガーニッシュ40及び補助部材80には、ビード85や凸条86を形成するための、別個のスペースを設ける必要がない。該ビード85及び該凸条86は、例えば、ガーニッシュ40の長手方向に、複数の凹凸状に形成される。
図4及び図7に示されるように、該補助部材80のなかの、ガーニッシュ40のスイング基端41寄りの側部には、前記クリップ台座101が形成されている。より詳しく述べると、該クリップ台座101は、薄形部用のクリップ71を取り付けるための部分であり、補助部材80と共に射出成型によって一体に形成されている。該クリップ台座101は、平板状に形成された極めて簡素な構成である。該クリップ台座101のクリップ取り付け面101aは、ドア車外面25aに向かい合う、平坦な矩形状(正方形を含む。以下同じ。)に形成されている。クリップ取り付け面101aの周縁は、クリップ台座101からドア車外面25aに向かって突出した、略矩形の枠状の周壁101bによって囲まれている。該周壁101bは、薄形部用のクリップ71の位置決めをするものである。
図6も参照すると、前記薄形部用のクリップ71の基端には、クリップ取り付け面101aに重ねられる平板状のベース71aが一体に形成されている。該ベース71aは、ドア車外面25a側から見て、矩形状に形成されている。該ベース71aが周壁101b内に嵌合することによって、クリップ台座101に対する薄形部用のクリップ71の位置が決まる。該ベース71aは、クリップ台座101の上に重ね合わされるとともに、タッピングビス75によって取り付けられる。この結果、薄形部用のクリップ71は、クリップ台座101に取り外し可能に取り付けられる。なお、クリップ台座101に対する薄形部用のクリップ71の取り付け構造は、例えばビス止め、リベット止め、カシメ、溶着とすることが可能である。
また、該薄形部用のクリップ71は、補助部材80のなかの、ビード85及び凸条86の延長線Lb上(図5参照)に位置している。このため、補助部材80のなかの、特にクリップ台座101から、ガーニッシュ40に対する接合部分までにかけての、剛性を高めることができる。さらに、ガーニッシュ40に対する補助部材80の接合部分の、剛性をも、高めることができる。
上述のように、ガーニッシュ40には補助部材80が接合されている。該補助部材80にはクリップ台座101が一体に形成されている。該クリップ台座101には薄形部用のクリップ71が固定されている。この結果、該薄形部用のクリップ71は、ガーニッシュ40に対して全方位の相対移動が規制されている。当然のことながら、該薄形部用のクリップ71は、該ガーニッシュ40の長手方向への相対移動が規制される。
一方、図3に示されるように、薄形部用のクリップ71とは異なる、複数の他のクリップ72〜74は、ガーニッシュ40に対し、該ガーニッシュ40の長手方向への相対移動が可能に取り付けられている。
詳しく述べると、図3、図4及び図6に示されるように、該他のクリップ72〜74を取り付けるための、複数の他のクリップ台座102〜104は、ガーニッシュ40と共に、射出成型によって一体に形成される。該他のクリップ台座102〜104は、それぞれ縦壁106と天板107とからなり、通称ドッグハウスといわれている。
該縦壁106は、ガーニッシュ40の内側面43からドア車外面25aへ向かって起立している。該縦壁106は、ドア車外面25a側から見て、ガーニッシュ40のスイング基端41側を開放した、略U字断面に形成されている。該天板107は、縦壁106の先端を塞ぐように平板状に形成されている。該各天板107には、各クリップ72〜74を1つずつ個別に嵌め込むための、嵌合孔108が形成されている。該各嵌合孔108は、ガーニッシュ40の長手方向に細長い。このため、複数の他のクリップ72〜74は、ガーニッシュ40に対し、該ガーニッシュ40の長手方向への相対移動が可能に取り付けられることになる。
以上の構成により、ガーニッシュ40と補助部材80とクリップ台座101の、それぞれの製造公差や組み付け公差の影響、及び/または、該ガーニッシュ40の熱膨張の影響に対し、ガーニッシュ40のなかの、スイング中心17の近傍に位置するスイング基端41の位置ズレを規制することができる。従って、車体13や他のドア12に対する、ガーニッシュ40のスイング基端41の干渉を、より一層規制することができる。一方、複数の他のクリップ72〜74は、ガーニッシュ40に対し、該ガーニッシュ40の長手方向への相対移動が可能である。このため、上記公差や熱膨張の影響を許容することができる。
さらに、図6〜図8に示されるように、該補助部材80のなかの、ガーニッシュ40のスイング基端41寄りの側部には、舌片部111が形成されている。該舌片部111は、クリップ台座101よりもガーニッシュ40のスイング基端41へ向かって延びている。つまり、該舌片部111は、薄形部50のなかの扁平部52に対して、向かい合うように位置した、略矩形状の平板である。さらに、該舌片部111は、クリップ台座101に対し、ドア車外面25aに沿ってガーニッシュ40の幅方向にオフセットしている。このような該舌片部111は、扁平部52の内側面43(つまり、ガーニッシュ40の内側面43)に重ねられる。
上述の説明から明らかなように、薄形部50の該スイング基端41側の部分は、クリップを取り付けるためのスペースを確保しにくい。
これに対し、補助部材80が薄形部50の内側面43に接合されたときに、舌片部111は薄形部50の内側面43に重なる。つまり、薄形部50の内側面43に補助部材80を接合することにより、薄形部50のスイング基端41側の部分の内側面43に、舌片部111を押し付けることができる。薄形部50のスイング基端41側の部分は、ガーニッシュ40の内外面方向への「ふらつき」を、舌片部111によって規制されて、補助部材80と一体的となる。この結果、薄形部50のスイング基端41側の部分にクリップを取り付けることなく、ドア12に対する該スイング基端41側の部分の安定した取付状態を確保することができる。
しかも、薄形部50の内側面43とドア車外面25aとの間の隙間を有効利用して、舌片部111をガーニッシュ40の内側面43に重ねることができる。そして、舌片部111はガーニッシュ40の裏側に隠れて、外側面44側から視認できない。車両10の外観性を確保することができる。
さらには、図5、図6及び図8に示されるように、ガーニッシュ40の内側面43のなかの、スイング基端41の近傍には、一対のストッパ112,113が形成されている。該ストッパ112,113は、ガーニッシュ40に対し、スイング基端41側への補助部材80の相対移動を規制することが可能である。詳しく述べると、該一対のストッパ112,113は、該補助部材80のなかの、ガーニッシュ40のスイング基端41寄りの側端に隣接するとともに、ドア車外面25aに沿って舌片部111の両側に位置している。
このため、ガーニッシュ40に対する補助部材80の接合が外れたり、該補助部材80が熱膨張によって長手方向へ伸びた場合であっても、ガーニッシュ40に対して補助部材80がスイング基端41側へ移動することはない。従って、補助部材80がガーニッシュ40からスイング基端41側へ露出しないので、ドア12全体の外観性を確保することができる。また、ガーニッシュ40に補助部材80を接合する場合に、ストッパ112,113によって、ガーニッシュ40に対する補助部材80の位置決めをすることができる。
以上の説明をまとめると、次の通りである。図7に示されるように、ガーニッシュ40のなかの、スイング基端41の近傍には、外側面44がドア車外面25aに近づく「薄形部50」が形成されている。スイング中心17の近傍を薄形にすることによって、車体13や他のドア12に対する、ガーニッシュ40のスイング中心17の近傍の干渉を、容易に防止することができる。
しかも、ガーニッシュ40のなかの、スイング基端41の近傍の「薄形部50」の内側面43には、ガーニッシュ40とは「別部材」からなる、補助部材80が接合されている。該補助部材80には、薄形部用のクリップ71を取り付けるためのクリップ台座101が形成されている。スイング基端41の近傍に位置する薄形部用のクリップ71を、ドア12に取り付けることによって、該ドア12に対するガーニッシュ40の安定した取付状態を確保することができる。
ガーニッシュ40のなかの、薄形部50の部位にクリップ台座101を配置したので、この部位における、ガーニッシュ40の内側面43からクリップ台座101のクリップ取り付け面101aまでの高さH2は、小さい。これに対し、本発明では、ガーニッシュ40とは「別部材」の補助部材80を、ガーニッシュ40に接合する構成である。このため、薄形部50の部位に位置する、高さH2が低いクリップ台座101を、ガーニッシュ40とは別個に容易に形成することができる。しかも、ガーニッシュ40の射出成型時に、薄形部50の部位に位置したクリップ台座101を成型するための、スライド型を用いる必要はない。スライド型が不要なので、その分、クリップ台座101の大きさ(高さを含む)を小さくできる。このため、クリップ台座101がドア車外面25aに当たる心配はない。
さらには、薄形部50での、ガーニッシュ40の内側面43(つまり、薄形部50の内側面43)に、補助部材80を「接合する」ことによって、クリップ台座101を、ガーニッシュ40に簡単に且つ確実に一体化することができる。そして、接合の構成であるから、ボルト等の締結部材を用いてクリップ台座をガーニッシュに組み付ける場合のように、前記クリップ台座101には締結スペースを設ける必要がない。その分、該クリップ台座101の大きさ(高さを含む)を小さくできる。しかも、薄形部50の内側面43に対する補助部材80の接合範囲及び接合面積を、最適となるように、適宜設定することができる。このため、締結部材を用いた場合に較べて、薄形部50の内側面43に補助部材80を安定して且つ確実に一体化することができるとともに、接合強度を十分に確保することができる。
本発明では、前記ドア用ガーニッシュ取付構造は、サイドドア12に限定されるものではなく、車両用の各種ドアに適用することができる。例えばハッチバック車のテールゲートにガーニッシュ40を取り付ける構成であってもよい。その場合には、ヒンジ15のヒンジ軸16の中心17、つまりドア12(テールゲート)のスイング中心17は、車体の後端の上端部に位置する。ドア12は、ヒンジ15によって上下スイング可能に支持される。ガーニッシュ40は、ドア12に沿って上下方向に延びる。薄形部50は、ガーニッシュ40の上端部に位置する。
本発明のドア用ガーニッシュ取付構造は、乗用車に採用するのに好適である。
10 車両
12 ドア
13 車体(センタピラー)
15 ヒンジ
16 ヒンジ軸
17 ドアのスイング中心(ヒンジ軸の中心)
25a ドアの車外側の面
40 ガーニッシュ
41 スイング基端
42 スイング先端
43 内側面(ドアの車外側の面に向かい合う面)
44 外側面(ドアの車外側の面に対して反対側の面)
50 薄形部
51 漸減部
52 扁平部
53 漸減部のなかのスイング基端寄りの端
61 第1面
62 第2面
64 稜線(第1稜線)
71 薄形部用のクリップ
72 他のクリップ
73 他のクリップ
74 他のクリップ
80 補助部材
85 ビード(溝)
86 凸条
91 第1接着層
92 第2接着層
101 クリップ台座
111 舌片部
112 ストッパ
113 ストッパ
H1 ドア車外面に対する扁平部の外側面の高さ
H2 ガーニッシュの内側面からクリップ台座のクリップ取り付け面までの高さ
Lb ビードの延長線

Claims (5)

  1. 車体にスイング可能に取り付けられるドアの車外側の面に、樹脂の射出成型品からなるガーニッシュが取り付けられ、該ガーニッシュは、前記ドアのスイング中心側に位置するスイング基端からスイング先端へ向かって細長く形成された長尺材である、ドア用ガーニッシュ取付構造において、
    前記ガーニッシュは、前記ドアの車外側の面に向かい合う内側面と、前記ドアの車外側の面とは反対側の外側面とを有し、
    前記ガーニッシュのなかの、前記スイング基端の近傍には、前記外側面が前記ドアの前記車外側の面に近づく薄形部が形成され、
    該薄形部の部位に且つ前記ガーニッシュの前記内側面には、該ガーニッシュとは別部材からなる補助部材が接合され、
    該補助部材には、薄形部用のクリップを取り付けるためのクリップ台座が形成され、
    前記薄形部用のクリップは、前記ドアの前記車外側の面に掛け止められていることを特徴とするドア用ガーニッシュ取付構造。
  2. 前記薄形部用のクリップは、前記ガーニッシュに対し、該ガーニッシュの長手方向への相対移動が規制されており、
    前記薄形部用のクリップとは異なる、複数の他のクリップを、更に有し、
    該複数の他のクリップは、前記ガーニッシュに対し、該ガーニッシュの長手方向への相対移動が可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のドア用ガーニッシュ取付構造。
  3. 前記ガーニッシュの前記内側面のなかの、前記スイング基端の近傍には、ストッパが形成され、
    該ストッパは、前記ガーニッシュに対し、前記スイング基端側への前記補助部材の相対移動を規制していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のドア用ガーニッシュ取付構造。
  4. 前記補助部材には、前記クリップ台座よりも前記ガーニッシュの前記スイング基端へ向かって延びた、舌片部が形成され、
    該舌片部は、前記ガーニッシュの前記内側面に重ねられていることを特徴とする請求項3記載のドア用ガーニッシュ取付構造。
  5. 前記ガーニッシュの前記内側面は、少なくとも上半分の第1面と、該第1面に対し前記ドアの車外側の面に向かって近づくように傾いた下半分の第2面とからなり、
    前記第1面と前記第2面との境の稜線は、前記ガーニッシュの長手方向に沿って延び、
    前記薄形部の内側面に対する前記補助部材の接合構成は、前記第1面に前記補助部材が接着された第1接着層と、前記第2面に前記補助部材が接着された第2接着層とからなり、
    前記第1接着層と前記第2接着層とは、前記稜線上には位置することなく、該稜線の上下に別々に位置し、
    前記補助部材には、前記ガーニッシュの前記内側面に対して向かい合う底面に、前記ガーニッシュの長手方向に沿って延びるビードが形成され、
    該ビードは、前記ガーニッシュの長手方向から見て、前記第1接着層と前記第2接着層との間に位置し、
    前記薄形部用のクリップは、前記ビードの延長線上に位置していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のドア用ガーニッシュ取付構造。
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