JP5857760B2 - 前照灯制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車の前方に位置する他車に対するグレア光を低減するように前照灯を制御する前照灯制御装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、すれ違いビームユニットと走行ビームユニットとを備え、上記走行ビームユニットを、連続した別々の部位を照射する複数の光学モジュールで構成し、前方監視システムによって対象物の区別と位置や車線を感知し、その結果に基づいて上記光学モジュールを個別に点灯または消灯するように構成された車両用前照灯において、上記前方監視システムが感知した対象物が対向車である場合には、その対向車の位置を照射している光学モジュールを消灯し、当該位置から対向車が移動すると、消灯していた光学モジュールを再点灯することが行われている。
特開2010−95205号公報
上記特許文献1に開示されているように前方監視システムによって感知された対向車が位置する領域を照射している光学モジュールのみを消灯するように構成した場合には、対向車にグレア(眩しさ)を及ぼすことなく、運転者に自車前方の歩行者を容易に発見させることができるように前照灯の照射領域を適正に設定することにより、夜間における安全性を効果的に確保することができる。しかし、自車とその前方に位置する対向車との位置関係は、時間の経過とともに刻々と変化するため、該対向車の位置変化が感知された時点で上記光学モジュールの消灯部位を変化させるように構成したとしても、対向車に対するグレア光の影響を効果的に低減することは困難である。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、時間の経過とともに刻々と変化する自車とその前方に位置する他車との位置関係に応じて前照灯の照射状態を適正に制御することができる前照灯制御装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、自車の前部に設けられた前照灯と、自車の前方に他車が位置していることを検出する前方検出手段と、該前方検出手段により自車の前方に他車が位置していることが検出された場合に、該他車が位置する領域に対する前照灯の照射を抑制するように制御する前照灯制御手段とを備え、該前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて上記他車の進行方向を特定し、該他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合を、該他車の進行方向後側に比べて増大させるものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両の前照灯制御装置において、前照灯制御手段は、上記前方検出手段により自車の前方に他車が位置していることが検出された場合に、該他車が位置する領域に対する前照灯の照射量を低減するとともに、該他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制領域を、該他車の進行方向後側に比べて広範囲に設定するものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両の前照灯制御装置において、前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて自車前方の他車が自車に接近しているか否かを判定し、該他車が自車に接近していると判定された場合にのみ上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合を増大させる制御を実行するものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の前照灯制御装置において、自車の走行状態に応じて自車が旋回中であるか否かを検出する走行状態検出手段を有し、前照灯制御手段は、該走行状態検出手段の出力信号に応じて自車が旋回中であることが確認された場合に、自車が直進中である場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させるものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項4に記載の車両の前照灯制御装置において、走行状態検出手段は、自車が旋回中である場合にその旋回曲率を検出する機能を有し、前照灯制御手段は、該旋回曲率が大きいほど上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させるものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5の何れか1項に記載の車両の前照灯制御装置において、走行状態検出手段は、自車が旋回中である場合にその旋回方向を検出する機能を有し、かつ前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて自車の前方に位置する他車の横移動方向を判定し、該他車の横移動方向が上記自車の旋回方向と逆方向であると判定された場合にのみ上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させる制御を実行するものである。
請求項7に係る発明は、上記請求項1〜6の何れか1項に記載の車両の前照灯制御装置において、前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて自車前方の他車が検出領域の側方部に位置しているか、該検出領域の中央部に上記他車が位置しているかを判別し、該他車が上記検出領域の側方部に位置していると判別された場合に、該検出領域の中央部に位置している場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させるものである。
請求項8に係る発明は、上記請求項7に記載の車両の前照灯制御装置において、前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて自車前方の他車が検出領域の側方部に位置している判別された場合に、該検出領域の側方部下方に上記他車が位置しているか、側方部上方に位置しているかを判別し、該検出領域の側方部下方に上記他車が位置していると判別された場合に、側方部上方に位置していると判別された場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させるものである。
請求項1に係る発明では、前方検出手段の出力信号に応じて上記他車の進行方向を特定し、該他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合を、該他車の進行方向後側に比べて増大させるように構成したため、時間の経過とともに刻々と変化する自車とその前方に位置する他車との位置関係に応じて前照灯の照射状態を適正に制御することができ、不必要な前照灯の照射抑制制御が実行されるのを防止しつつ、上記他車にグレア光が照射されるのを効果的に防止することができる。
請求項2に係る発明では、前方検出手段により自車の前方に他車が位置していることが検出された場合に、該他車が位置する領域に対する前照灯の照射量を低減するとともに、該他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制領域を、該他車の進行方向後側に比べて広範囲に設定するように構成したため、時間の経過とともに刻々と変化する他車にグレア光が照射されるのを適正に抑制することができる。しかも、上記他車の位置変化に起因した制御誤差を考慮して上記前照灯の照射抑制領域を過度に拡げる必要がないので、該他車の近傍に位置する歩行者等の存在が見落とされるという事態の発生を効果的に防止しつつ、他車に対するグレア光の照射を確実に抑制できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、前方検出手段の出力信号に応じて自車前方の他車が自車に接近しているか否かを判定し、該他車が自車に接近していると判定された場合にのみ上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合を増大させる制御を実行し、自車の前方に位置する先行車が自車から遠ざかっているために、該先行車に対する前照灯の影響が低下する傾向がある場合には、上記先行車の進行方向前側に対する前照灯の照射を抑制する度合を上記対向車の進行方向後側に比べて増大させる制御を実行しないように構成したため、自車の前方に対する前照灯の照射量が不必要に低減されるのを効果的に防止することができ、自車前方の他車に対してグレア光の影響を及ぼすことなく、夜間における自車の前方視界を充分に確保することができる。
請求項4に係る発明では、走行状態検出手段の出力信号に応じて自車が旋回中であることが確認された場合に、自車が直進中である場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させるように構成したため、時間の経過とともに刻々と変化する自車とその前方に位置する他車との位置関係に応じて前照灯の照射状態をより適正に制御することができる。
請求項5に係る発明では、自車が旋回中である場合にその旋回曲率を検出し、該旋回曲率が大きいほど上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させるように構成したため、自車が急旋回状態にあることに起因して自車とその前方に位置する他車との位置関係がより顕著に変化し易い状態にある場合には、上記他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯の照射抑制度合を増大させる領域を、さらに広範囲に亘って設定する等により、上記他車にグレア光が照射されるのをより確実に防止することができる。
請求項6に係る発明では、前方検出手段の出力信号に応じて自車の前方に位置する他車の横移動方向を判定し、該他車の横移動方向が上記自車の旋回方向と逆方向であると判定された場合にのみ上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させる制御を実行するように構成したため、自車に急速に接近しつつある対向車にグレア光の影響が及ぶのを効果的に防止することができるとともに、自車の前方を走行する上記先行車の近傍に前照灯の照射光を適正に照射して自車の前方視界を効果的に確保することができる。
請求項7に係る発明では、前方検出手段の出力信号に応じて自車前方の他車が検出領域の側方部に位置していると判別された場合に、該検出領域の中央部に上記他車が位置している場合に比べて該他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させるように構成したため、自車と他車との距離が急変する場合に、上記他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯の照射抑制度合を増大させる制御を、より適正に実行することができる。
請求項8に係る発明では、前方検出手段の出力信号に応じて自車前方の他車が検出領域の側方部に位置している判別された場合に、該検出領域の側方部下方に上記他車が位置しているか、側方部上方に位置しているかを判別し、上記他車が検出領域の側方部下方に位置していると判別された場合に、側方部上方に位置していると判別された場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させる制御を実行するように構成したため、対向車が自車から充分に離れた位置から自車に接近するのに応じ、自車の前方に位置する対向車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合を、順次増大させる制御を実行することにより、上記対向車に対してグレア光が照射されるのをより確実に防止することができる。
本発明に係る前照灯制御装置を備えた車両の平面図である。 対向車に対する前照灯の照射抑制状態を示す平面図である。 先行車に対する前照灯の照射抑制状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る前照灯制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 本発明に係る前照灯制御装置の第2実施形態を示すブロック図である。 補正係数設定用のグラフの一例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る前照灯制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 自車の左旋回状態を示す平面図である。 自車の右旋回状態を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る前照灯制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 補正係数設定用のマップの一例を示す説明図である。 対向車が検出領域の中央部に位置している状態を示す説明図である。 対向車が検出領域の右側方部に移動した状態を示す説明図である。 対向車が検出領域の中央部に位置している状態を示す説明図である。 対向車が検出領域の左側方部に移動した状態を示す説明図である。
図1は、本発明に係る車両の前照灯制御装置の第1実施形態を示している。該前照灯制御装置は、自車1の車体の前部左右に設けられた前照灯2と、自車1の前方側に位置する障害物等を検出する前方検出手段3と、上記前照灯2の制御部に制御信号を出力してその照射モードを制御する前照灯制御手段4とを備えている。上記前照灯2は、自車前方への照射領域に対応して配設された複数個のLED光源と、その前方に配設されたレンズとを有している。そして、後述するように上記前照灯制御手段4から出力される制御信号に応じて所定のLED光源を消灯させる等により、自車前方の照射領域のうち特定の領域に対する前照灯2の照射を抑制し得るように構成されている。
上記前方検出手段3は、自車1の前方に位置する他車、具体的には自車1と同方向に走行する先行車または自車1と逆方向に走行する対向車等の画像情報を撮像し、当該画像情報を上記前照灯制御手段4に出力するCCDカメラからなっている。なお、該CCDカメラに代え、レーザ波、ミリ波または超音波等からなる検出波を自車1の前方に向けて送信する送信機と、自車1の前方に位置する他車等に上記検出波が当たって反射した反射波を受信する受信機とを有する前方検出手段を設け、上記反射波に基づいて自車1の前方情報を検出するように構成してもよい。
上記前照灯制御手段4は、前方検出手段3の出力信号に応じて自車1の前方に先行車または対向車からなる他車が位置していることが検出された場合に、該他車が位置する領域を照射するLED光源を消灯し、あるいはその照射光量を低減する制御信号を前照灯2の制御部に出力することにより、上記他車が位置する領域に対する前照灯2の照射を抑制するとともに、該他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制領域、つまりその消灯領域または減光領域を、該他車の進行方向後側に比べて広範囲に設定するように構成されている。
例えば図2に示すように、自車1の前方に対向車5が位置していることが確認された場合には、該対向車5が位置している領域Aと、その進行方向前側の領域、つまり自車1に近い側の領域Bとに対する前照灯2の照射を停止させ、あるいは照射量を減少させる制御信号を上記前照灯制御手段4から前照灯2の制御部に出力することにより、該対向車5の進行方向前側に対する前照灯2の照射を抑制する度合を、上記対向車5の進行方向後側、つまり自車1から遠い側に比べて増大させる制御が実行される。
また、例えば図3に示すように、自車1の前方に先行車6が位置していることが確認された場合には、該先行車6が位置している領域Cと、その進行方向前側の領域、つまり自車1から遠い側の領域Dとに対する前照灯2の照射を停止させ、あるいは照射量を減少させる制御信号を上記前照灯制御手段4から前照灯2の制御部に出力することにより、該先行車6の進行方向前側に対する前照灯2の照射を抑制する度合を、上記対向車5の進行方向後側、つまり自車1に近い側に比べて増大させる制御が実行されるようになっている。
なお、自車1の前方に位置する先行車6は、該先行車6の走行速度が自車1よりも遅いために自車1に接近している場合と、先行車6の走行速度が自車1よりも速いために自車1から遠ざかっている場合とがあり、上記先行車6が自車1から遠ざかっている場合には、自車1から上記先行車6に照射されるグレア光の影響が低下する傾向があると考えられる。このため、上記前方検出手段3の出力信号に応じて自車前方の他車が自車1に接近しているか否かを前照灯制御手段4により判定し、該他車が自車1に接近していると判定された場合にのみ上記前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御、つまり先行車6の進行方向前側に対する前照灯2の照射を抑制する度合を上記対向車5の進行方向後側に比べて増大させる制御が実行されるようになっている。
上記車両の前照灯制御装置における制御動作を、図4に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。上記制御動作がスタートすると、まず自車1の前方に他車が位置しているか否かを判定し(ステップS1)、YESと判定された場合には、該他車が対向車5であるか否かを判定する(ステップS2)。例えば、上記CCDカメラ等からなる前方検出手段3の出力信号に応じて他車が対向車線を走行している場合には、該他車が対向車5であると判定し、上記他車が自車1と同じ走行車線または該走行車線と同方向の追い越し車線を走行している場合には、該他車が対向車5ではなく、先行車6であると判定する。
上記ステップS2でYESと判定され、図2に示すように、自車1の前方に位置する他車が対向車5であることが確認された場合には、該対向車5が位置している領域Aと、その進行方向前側の領域の照射を停止させる制御信号を上記前照灯制御手段4から前照灯2の制御部に出力することにより、上記対向車5の進行方向前側領域に対する前照灯2の照射を抑制する制御を実行する(ステップS3)。
一方、上記ステップS2でNOと判定され、図3に示すように、自車1の前方に位置する他車が先行車6であることが確認された場合には、前方検出手段3の出力信号に応じて上記先行車6が自車1に接近しているか否かを判定する(ステップS4)。該ステップS4でYESと判定された場合には、上記ステップS3に移行して他車(先行車6)が位置している領域Cと、その進行方向前側の領域Dとに対する前照灯2の照射を停止させる制御信号を上記前照灯制御手段4から前照灯2の制御部に出力することにより、上記他車(先行車6)の進行方向前側の領域に対する前照灯2の照射を抑制する制御を実行する。
上記ステップS4でNOと判定され、上記先行車6が自車1に接近している状態にないことが確認された場合には、先行車6の進行方向前側の領域Dに対する前照灯2の照射を停止させることなく、先行車6が位置している領域Cに対してのみ前照灯2の照射を停止させる制御信号を上記前照灯制御手段4から前照灯2の制御部に出力することにより、前照灯2の照射を抑制する領域を先行車6の進行方向前側の領域に拡大する制御の実行を禁止する(ステップS5)。
上記のように自車1の前部に設けられた前照灯2と、自車1の前方を検出する前方検出手段3と、該前方検出手段3により自車1の前方に他車が位置していることが検出された場合に、該他車が位置する領域に対する前照灯2の照射を抑制するように制御する前照灯制御手段4とを備え、上記前方検出手段3の出力信号に応じて上記他車の進行方向を特定し、該他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合を、該他車の進行方向後側に比べて増大させる制御を上記前照灯制御手段4において実行するように構成したため、時間の経過とともに刻々と変化する自車1とその前方に位置する他車との位置関係に応じて前照灯2の照射状態を適正に制御することができ、不必要な前照灯2の照射抑制制御が実行されるのを防止しつつ、上記他車にグレア光が照射されるのを効果的に防止できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、前方検出手段3により自車1の前方に他車が位置していることが検出された場合に、該他車が位置する領域に対する前照灯2の照射量を低減するとともに、該他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射を停止させ、あるいは照射量を低減することにより、前照灯2の照射抑制領域を、該他車の進行方向後側に比べて広範囲に設定するように構成したため、時間の経過とともに刻々と変化する他車にグレア光が照射されるのを適正に抑制することができる。しかも、上記他車の位置変化に起因した制御誤差を考慮して上記前照灯2の照射抑制領域を過度に拡げる必要がないため、該他車の近傍に位置する歩行者等の存在が見落とされるという事態の発生を効果的に防止しつつ、他車に対するグレア光の照射を確実に抑制できるという利点がある。
また、上記実施形態では、前方検出手段3の出力信号に応じ、自車の前方に位置する先行車6からなる他車が自車1に接近しているか否かを上記前照灯制御手段4により判定し、該先行車6が自車1に接近していると判定された場合にのみ上記前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御を実行し、自車1の前方に位置する先行車6が自車1から遠ざかっているために、該先行車6に対する前照灯2の影響が低下する傾向がある場合には、上記先行車6の進行方向前側に対する前照灯2の照射を抑制する度合を上記対向車5の進行方向後側に比べて増大させる制御を実行しないように構成している。これにより、自車1の前方に対する前照灯2の照射量が不必要に低減されるのを効果的に防止し、自車前方の他車に対してグレア光の影響を及ぼすことなく、夜間における自車1の前方視界を充分に確保することができる。
なお、上記実施形態では、他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制領域を、該他車の進行方向後側に比べて広範囲に設定することにより、他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合を、該他車の進行方向後側に比べて増大させるように構成した例について説明したが、この構成に代え、あるいは当該構成とともに、他車の進行方向前側に位置する領域と進行方向後側に位置する領域とで前照灯2の減光度合を変化させ、あるいは前照灯2の減光速度を変化させることにより、他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合と他車の進行方向後側に対する前照灯2の照射抑制度合とを異ならせるように構成してもよい。
例えば、自車1の前方に他車が位置していることが検出された場合に、該他車が位置している領域を含むその周辺領域を他車の進行方向前側と後側とに区分し、進行方向前側の領域に対する前照灯2の照射量を1/4に低減するとともに、進行方向後側の領域に対する前照灯2の照射量を3/4に低減し、あるいは進行方向前側の領域に対する前照灯2の減光制御を直ちに実行するとともに、進行方向後側の領域に対する前照灯2の減光制御を一定の遅延時間が経過した後に実行する等により、他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合を、該他車の進行方向後側に比べて増大させるように構成してもよい。このように構成した場合においても、上記他車の近傍に位置する歩行者等の存在が見落とされるという事態の発生を効果的に防止しつつ、該他車に対するグレア光の照射を確実に抑制できるという利点がある。
また、上記実施形態では、CCDカメラ等からなる前方検出手段3の出力信号に応じて他車が対向車線を走行しているか、自車1と同じ走行車線または該走行車線と同方向の追い越し車線を走行しているかを判別することにより、自車1の前方に位置する他車が対向車5であるか先行車6であるかを判定するように構成しているが、これに限らず、他の方法で上記他車が対向車5であるか否かを判別することも可能である。
例えばCCDカメラ等からなる前方検出手段3により検出された他車の画像情報に基づき、該他車の前面(ヘッドランプを有する面)が自車1側に位置しているか、上記他車の後面(テールランプを有する面)が自車1側に位置しているかを判別することにより、自車1の前方に位置する他車が対向車5であるか否かを判定するようにしてもよい。また、自車1とその前方に位置する他車との相対速度を測定するとともに、該相対速度の測定値と自車1の走行速度とを比較することにより、上記相対速度の測定値が自車1の走行速度よりも速い場合に、自車1の前方に位置する他車が対向車5であると判定するように構成してもよい。
上記実施形態では、自車1の前方に位置する他車が対向車5であることが確認された場合に、無条件で該対向車5の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御を実行し、自車前方の他車が先行車6である場合には、該先行車6が自車に接近しているか否かを上記前照灯制御手段4において判定し、自車に接近していると判定された場合にのみ上記前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御を実行するように構成しているが、先行車6が自車に接近しているか否かに拘わらず、該先行車6の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御を実行するように構成してもよい。
なお、自車1の前方に位置する他車が先行車6である場合には、自車1の前照灯2から該先行車6の背面側に照射光が当てられるため、グレア光の影響が対向車5に比べて低い傾向にある。したがって、上記前方検出手段3の出力信号に応じて自車1の前方に位置する他車が先行車6であることが確認された場合には、該先行車6が自車に接近しているか否かに拘わらず、上記前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御の実行を禁止し、自車1の前方に位置する他車が対向車5であることが確認された場合のみ、その進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御を実行するように構成してもよい。
図5は、本発明に係る車両の前照灯制御装置の第2実施形態を示している。当該第2実施形態に係る車両の前照灯制御装置は、上記前方検出手段3により自車1の前方に他車が位置していることが検出された場合に、ステアリングホイールの操作角度を検出する舵角センサ7または上記前方検出手段3の出力信号等に応じて自車1が旋回中であるか、つまり自車1が旋回路の走行状態にあるか否かを検出する走行状態検出手段8を備え、上記走行状態検出手段8の出力信号に応じて自車1が旋回中であることが確認された場合に、自車1が直進中である場合に比べて、自車1の前方に位置する他車の進行方向前側に対する上記前照灯2の照射抑制度合をより増大させる制御を前照灯制御手段4において実行するように構成されている。
また、上記走行状態検出手段8は、自車1が旋回中である場合にその旋回曲率、つまり旋回半径Rの逆数(1/R)を検出する機能を有している。そして、図6に示す補正係数設定用等のグラフに基づき、上記旋回曲率(1/R)に応じて前照灯2の照射抑制度合を補正するため補正係数Kを設定し、該補正係数Kに応じて自車1の前方に位置する他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合を補正することにより、上記旋回曲率(1/R)の検出値が大きいほど上記他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合をより増大させる制御を上記前照灯制御手段4において実行するように構成されている。
さらに、上記走行状態検出手段8は、自車1の旋回時にその旋回方向を検出する機能を有している。そして、上記前照灯制御手段4は、前方検出手段3の出力信号に応じて自車1の前方に位置する他車の横移動方向を判定し、該他車の横移動方向が上記自車1の旋回方向と逆方向であると判定された場合に、上記他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合をより増大させる制御を実行し、上記他車の横移動方向が自車1の旋回方向と同方向であると判定された場合には、他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合をより増大させる制御を実行することなく、通常時の制御を実行するように構成されている。
上記第2実施形態に係る車両の前照灯制御装置における制御動作を、図7に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。上記制御動作がスタートすると、まず自車1が旋回中であるか否かを判定し(ステップS11)、NOと判定されて自車1が直進中であることが確認された場合には、他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制領域を、通常時に比べて拡大し、または他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の減光度合を増大するための補正係数Kを1.0に設定する(ステップS12)。そして、上記補正係数K(1.0)に基づいて定められた制御領域に対する前照灯2の照射抑制制御を実行することにより(ステップS13)、該制御領域を増大する等の制御を実行することなく、通常の制御を実行する。
一方、上記ステップS11でYESと判定され、自車1が旋回中であることが確認された場合には、自車前方に位置する他車の横移動方向、つまり自車1の進行方向1aと直交する方向における他車の移動方向が自車1の旋回方向と同方向であるか否かを判定することにより、上記他車が対向車5であるかを判別する(ステップS14)。
例えば、図8に示すように自車1が左旋回状態にある場合、つまり自車1がその進行方向1aに対して左方向1bへ横移動している場合に、自車1の前方に位置する対向車5の横移動方向(自車1の進行方向1aと直交する方向の移動方向)5bは、自車1の旋回方向1bと逆方向(左方向)となる。一方、自車1の前方に位置する先行車6の横移動方向(自車1の進行方向1aと直交する方向における上記先行車6の移動方向)6bは、自車1の旋回方向1bと同方向(左方向)となる。したがって、上記ステップS14において、自車1の前方に位置する他車の横移動方向が自車1の旋回方向1bと逆方向であるか否かを判定することにより、上記他車が対向車5であるか否かを判別することができる。
また、図9に示すように、自車1の右旋回状態にあって、その進行方向1aに対する横移動方向が右方向1cである場合においても、自車1の前方に位置する対向車5の横移動方向5cは自車1の旋回方向1cと逆方向となり、かつ自車1の前方に位置する先行車6の横移動方向6cは自車1の旋回方向1cと同方向となるため、上記ステップS13において、自車1の前方に位置する他車の横移動方向が自車1の旋回方向1cと逆方向であるか否かを判定することにより、上記他車が対向車5であるか否かを判別することができる。
上記ステップS14でYESと判定され、自車1の前方に位置する他車の横移動方向が自車1の旋回方向と逆方向であって、該他車が対向車5であることが確認された場合には、図6に示す補正係数設定用のグラフから、上記走行状態検出手段8により検出された旋回曲率に対応した補正係数Kを読み出し、該補正係数Kとして1.0よりも大きな値で上記旋回曲率(1/R)に応じた値を設定した後(ステップS15)、上記ステップS13に移行する。
そして、上記のように1.0よりも大きな値に設定された補正係数Kに基づき、他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制領域を通常時よりも拡大し、または他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射量を減少させる度合(減光量)を、上記旋回曲率(1/R)に応じて増大する補正を行うことにより、該他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合をより増大させる制御をステップ13において実行する。
上記のように自車1の走行状態に応じて自車1が旋回中であるか否かを検出する走行状態検出手段8を設け、該走行状態検出手段8の出力信号に応じて自車1が旋回中であることが確認された場合に、自車1が直進中である場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合をより増大させる制御を上記前照灯制御手段4において実行するように構成したため、時間の経過とともに刻々と変化する自車1とその前方に位置する他車との位置関係に応じて前照灯2の照射状態をより適正に制御することができるという利点がある。
また、上記第2実施形態では、自車1が旋回中である場合にその旋回曲率(1/R)を走行状態検出手段8において検出するとともに、該走行状態検出手段8により検出された旋回曲率(1/R)が大きいほど上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させる制御を上記前照灯制御手段4において実行するように構成したため、自車1が急旋回状態にあることに起因して自車1とその前方に位置する他車との位置関係がより顕著に変化し易い状態にある場合には、上記他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制度合を増大させる領域を、さらに広範囲に亘って設定する等により、上記他車にグレア光が照射されるのをより確実に防止することができる。
しかも、上記第2実施形態では、自車1が旋回状態にない場合には、他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制度合をより増大させる制御を実行することなく、通常の抑制制御を実行し、かつ自車1の旋回時に、上記旋回曲率(1/R)が小さく、自車1が緩旋回状態にあることが確認された場合には、上記旋回曲率(1/R)に応じて前照灯2の照射抑制度合を補正するため補正係数Kを小さな値に設定することにより、上記他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御を限られた範囲内で実行するように構成している。したがって、自車1とその前方に位置する他車との位置関係がそれ程顕著に変化する状態にないにも拘わらず、必要以上に広範囲に亘って前照灯2の照射を抑制する制御が実行されるのを防止しつつ、必要時に自車前方の他車に対してグレア光が照射されるのを効果的に防止できるという利点がある。
さらに、上記第2実施形態に示すように、走行状態検出手段8により、自車1が旋回中である場合に、その旋回方向を検出するとともに、上記前方検出手段3の出力信号に応じて自車1の前方に位置する他車の横移動方向を判定し、該他車の横移動方向が自車1の旋回方向と逆方向であると判定された場合にのみ、上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させる制御を実行するように構成した場合には、自車1に急速に接近しつつある対向車5にグレア光の影響が及ぶのを効果的に防止することができるとともに、自車1の前方を走行する先行車6の近傍に前照灯2の照射光を適正に照射して夜間における自車1の前方視界を効果的に確保することができる。
図10は、本発明に係る車両の前照灯制御装置の第3実施形態における制御動作を示している。当該第3実施形態に係る車両の前照灯制御装置では、まず上記前方検出手段3の出力信号に応じ、自車前方の他車が、図11に示す検出領域9のどの領域に位置しているかを前照灯制御手段4により特定する(ステップS21)。次いで、上記他車が図11に示す検出領域9の中央部、具体的には中央部の下方エリアcまたは中央部の上方エリアdに位置しているか否かを判定する(ステップS22)。
上記ステップS22においてYESと判定され、上記他車が検出領域の中央部に位置していることが確認された場合には、他車の進行方向前側に位置する領域に対するc,d前照灯2の照射抑制領域を、通常時に比べて拡大し、または他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の減光度合を増大するための補正係数Kを1.0に設定する(ステップS23)。そして、上記補正係数K(1.0)に基づいて定められた制御領域に対して前照灯2の照射抑制制御を実行することにより(ステップS24)、該制御領域をより増大する等の制御を実行することなく、通常の制御を実行する。
上記ステップS22でNOと判定されて自車前方の他車が検出領域の左側方部(エリアa,b)または右側方部(エリアe,f)に位置していることが確認された場合には、上記他車が図11に示す検出領域9の側方部上方、具体的には左側方部の上方エリアbまたは右側方部の上方エリアfに位置するか否かを判定し(ステップS25)、YESと判定されて上記他車が検出領域急の側方部上方エリアb,fに位置していることが確認された場合には、上記補正係数Kを1.5に設定した後(ステップS26)、上記ステップS24に移行する。そして、上記補正係数K(1.5)に基づき、他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制領域を、通常時に比べて拡大し、または他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の減光度合を増大する補正を行うことにより、他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合をより増大させる制御を実行する。
一方、上記ステップS25でNOと判定され、自車前方の他車が検出領域9の側方部下方(エリアa,e)に位置していることが確認された場合には、上記補正係数Kを2.0に設定した後(ステップS27)、ステップS24に移行する。これにより上記他車が検出領域の側方部上方(エリアb,f)に位置している場合に比べ、他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制領域を、通常時に比べて拡大し、または他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の減光度合を増大する補正を行うことにより、他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合をさらに増大させる制御を実行する。
上記のように第3実施形態に係る車両の前照灯制御装置では、上記前方検出手段3の出力信号に応じ、自車前方の他車が検出領域9の側方部に位置しているか、検出領域9の中央部に位置しているかを前照灯制御手段4により判別し、上記他車が検出領域の側方部に位置していることが検出された場合に、上記検出領域9の中央部に位置している場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させる制御を実行するように構成したため、自車1と他車との距離が急変する場合に、上記他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御を、より適正に実行することができる。
また、上記前照灯制御手段4は、前方検出手段3の出力信号に応じて自車前方の他車が検出領域9の側方部に位置している判別された場合に、該他車が検出領域9の側方部下方に位置しているか、側方部上方に位置しているかを判別し、上記他車が検出領域9の側方部下方に位置していると判別された場合に、側方部上方に位置していると判別された場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させる制御を実行するように構成したため、自車1と他車との距離が急変する状態にある場合に、上記他車の進行方向前側に位置する領域に対する前照灯2の照射抑制度合を増大させる制御を、さらに適正に実行できるという利点がある。
例えば、左側通行の走行路において、図12に示すように、自車1が左旋回状態にあり、かつ対向車5が自車1から充分に離れた位置にある場合には、該対向車5が検出領域9の中央部エリアdに位置していると判別される。この状態から上記対向車5が自車1に接近した場合には、該対向車5が図13に示すように検出領域9の右側方部上方エリアfに移動した後、さらにその下方エリアeに移動したと判別される。このように自車1に対向車5が近付くに従い、自車1と対向車5との距離が顕著に変化する傾向があるため、上記他車が検出領域の側方部に位置していると判別された場合に、上記検出領域の中央部に位置している場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合をより増大させる制御を実行することにより、上記他車にグレア光が照射されるのをより確実に防止することができる。
また、右側通行の走行路における右旋回時には、図14および図15に示すように、対向車5が自車1から充分に離れた位置から自車に接近するのに応じ、該対向車5が検出領域の中央部dから左側方部上方エリアbおよび左側方部下方エリアaへと順次、移動するため、このように状態が生じたと判別された場合に、自車1の前方に位置する対向車5の進行方向前側に対する前照灯2の照射抑制度合を、該対向車5が位置するエリアに応じて順次増大させる制御を実行することにより、上記対向車5に対してグレア光が照射されるのをより確実に防止することができる。
なお、上記実施形態では、前照灯2を構成するLED光源の一部を消灯させ、あるいはその光量を低減することにより、自車前方の照射領域のうち特定の領域に対する前照灯2の照射を抑制する構成した例について説明したが、ハロゲンランプとその前方に配設されたロータリーシャッターとを有する前照灯において、該ロータリーシャッターで遮光され範囲を制御することにより、自車前方の照射領域のうち特定の領域に対する前照灯の照射を抑制する構成してもよい。
1 自車
2 前照灯
3 前方側検出手段
4 前照灯制御手段
5 対向車(他車)
6 先行車(他車)
8 走行状態検出手段
9 検出領域

Claims (8)

  1. 自車の前部に設けられた前照灯と、自車の前方に他車が位置していることを検出する前方検出手段と、該前方検出手段により自車の前方に他車が位置していることが検出された場合に、該他車が位置する領域に対する前照灯の照射を抑制するように制御する前照灯制御手段とを備え、該前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて上記他車の進行方向を特定し、該他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合を、該他車の進行方向後側に比べて増大させることを特徴とする車両の前照灯制御装置。
  2. 前照灯制御手段は、上記前方検出手段により自車の前方に他車が位置していることが検出された場合に、該他車が位置する領域に対する前照灯の照射量を低減するとともに、該他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制領域を、該他車の進行方向後側に比べて広範囲に設定することを特徴とする請求項1に記載の車両の前照灯制御装置。
  3. 前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて自車前方の他車が自車に接近しているか否かを判定し、該他車が自車に接近していると判定された場合にのみ上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合を増大させる制御を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の車両の前照灯制御装置。
  4. 自車の走行状態に応じて自車が旋回中であるか否かを検出する走行状態検出手段を有し、前照灯制御手段は、該走行状態検出手段の出力信号に応じて自車が旋回中であることが確認された場合に、自車が直進中である場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の前照灯制御装置。
  5. 走行状態検出手段は、自車が旋回中である場合にその旋回曲率を検出する機能を有し、前照灯制御手段は、該旋回曲率が大きいほど上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させることを特徴とする請求項4に記載の車両の前照灯制御装置。
  6. 走行状態検出手段は、自車が旋回中である場合にその旋回方向を検出する機能を有し、かつ前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて自車の前方に位置する他車の横移動方向を判定し、該他車の横移動方向が上記自車の旋回方向と逆方向であると判定された場合にのみ上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させる制御を実行することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車両の前照灯制御装置。
  7. 前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて自車前方の他車が検出領域の側方部に位置しているか、該検出領域の中央部に上記他車が位置しているかを判別し、該他車が上記検出領域の側方部に位置していると判別された場合に、該検出領域の中央部に位置している場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の車両の前照灯制御装置。
  8. 前照灯制御手段は、上記前方検出手段の出力信号に応じて自車前方の他車が検出領域の側方部に位置している判別された場合に、該検出領域の側方部下方に上記他車が位置しているか、側方部上方に位置しているかを判別し、該検出領域の側方部下方に上記他車が位置していると判別された場合に、側方部上方に位置していると判別された場合に比べて上記他車の進行方向前側に対する前照灯の照射抑制度合をより増大させることを特徴とする請求項7に記載の車両の前照灯制御装置。
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