JP5853638B2 - ハーフミラー及び画像表示装置 - Google Patents

ハーフミラー及び画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5853638B2
JP5853638B2 JP2011256682A JP2011256682A JP5853638B2 JP 5853638 B2 JP5853638 B2 JP 5853638B2 JP 2011256682 A JP2011256682 A JP 2011256682A JP 2011256682 A JP2011256682 A JP 2011256682A JP 5853638 B2 JP5853638 B2 JP 5853638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
refractive index
metal film
half mirror
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011256682A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013109301A5 (ja
JP2013109301A (ja
Inventor
矢野 邦彦
邦彦 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2011256682A priority Critical patent/JP5853638B2/ja
Priority to US13/681,715 priority patent/US9116338B2/en
Priority to CN201210477855.4A priority patent/CN103135150B/zh
Publication of JP2013109301A publication Critical patent/JP2013109301A/ja
Publication of JP2013109301A5 publication Critical patent/JP2013109301A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5853638B2 publication Critical patent/JP5853638B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/10Beam splitting or combining systems
    • G02B27/14Beam splitting or combining systems operating by reflection only
    • G02B27/142Coating structures, e.g. thin films multilayers
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/10Beam splitting or combining systems
    • G02B27/14Beam splitting or combining systems operating by reflection only
    • G02B27/144Beam splitting or combining systems operating by reflection only using partially transparent surfaces without spectral selectivity
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B2027/0192Supplementary details
    • G02B2027/0194Supplementary details with combiner of laminated type, for optical or mechanical aspects
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/08Mirrors
    • G02B5/0808Mirrors having a single reflecting layer

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

本発明は、ハーフミラー及びこれを用いた画像表示装置に関する。
従来より、ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、ビデオカメラのビューファインダーなどの画像表示装置においては、光束を複数に分割するためのハーフミラーが用いられている。このハーフミラーは、撮影装置に搭載される観察系の光学系において、液晶ディスプレイ等の表示手段に表示した画像情報と外景からの光の双方を同一視野で観察させるために、液晶ディスプレイ上の画像を、観察者の眼に向かって反射させる一方で、外光を透過させる。
このようなハーフミラーとしては、透明基材が接合されたプリズムタイプのビームスプリッターがあり、一方の透明基材の表面上に、銀などの金属により成膜した後に、その薄膜層上部に屈折率を一致させた他方の透明基材を接着して、薄膜層を挟み込んだ構成となっており、透過光は直進し、外部からの透過像の歪を少なくすることができる。
この薄膜層については、誘電体材料からなる高屈折率膜や低屈折率膜を積層した誘電体多層膜や、金属膜を誘電体膜で挟んだタイプのものがあり(例えば、特許文献1)、後者の金属膜を誘電体膜で挟んだものは可視光全域程度の広い波長範囲で、偏光依存性や入射角依存性が小さくできる特徴があり、外部の光を透過観察しつつ画像情報を表示するシースルー型の光学系を作成するのに好適である。
ところで、上述した薄膜層としては、銀の変わりに他の金属、例えばアルミを使ってもハーフミラーとすることができるが、吸収による損失が大きいという問題があるとともに、1〜5nmと極端に薄い層を均質に精度良く形成できないという困難さがある。また、銀の薄膜層は、熱による拡散や粒状化やガス成分との酸化等の変質反応が生じやすい問題がある。
このような銀の反応性を抑えるために、従来では、成膜時において高真空に排気するとともに基材温度を低くするとともに、大気中において変質を抑える保護層を形成しておく必要があった。また、銀の光学的物性を損なわない範囲で少量の安定化成分と合金化したり、或いは、特許文献2のように安定して形成するために、隣接するCr等の金属層を極薄く形成するなどの手法も知られている。
米国特許3559090号公報 特許第3563955号公報
しかしながら、表示装置においては、光学部品の軽量化、低コスト化のためにプリズムを樹脂基材で形成することがある。樹脂基材には特有の吸水性や不安定な分子が含まれ、成膜時の真空状態において、基材から水分や有機成分が滲出し、揮発して膜中に取り込まれるため、銀層や銀層を挟む誘電体膜の密度が低下してしまい、銀層の拡散・変質が従来のガラス基材より生じやすくなってしまう問題があった。
そこで、本発明は、ハーフミラーの基材として樹脂材料を用いることにより光学部品の軽量化及び低コスト化を図るとともに、光量の損失を低減しつつ、ハーフミラーに含まれる金属膜の光学特性の安定化を図ることを解決課題の一つとする。
以上の課題を解決するため、本発明に係るハーフミラーは、透光性の樹脂により形成された一対の樹脂基材と、前記樹脂基材に挟まれ、少なくとも銀を含む金属膜と、前記金属膜と前記樹脂基材との間にそれぞれ介在される一対の誘電体膜とを備え、前記誘電体膜は、前記金属膜に接し、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するZrOで形成された一対の高屈折率層と、前記樹脂基材と前記高屈折率層との間に設けられた一対のブロック層とを含み、前記ブロック層は、前記樹脂基材上においてSiOで形成されたSiO層と、前記SiO層上においてAlで形成されたAl層とを含むことを特徴とする。
この発明によれば、銀で形成された金属膜がZrOで形成された高屈折率層で覆われることから、高屈折率を確保でき、さらに、SiO及びAlで形成されたブロック層により樹脂基材と金属膜との距離を十分に確保するとともに、樹脂基材と直接接触するのを、樹脂との付着性が高いSiO層とするため、成膜時において、樹脂基材から水分や有機成分が滲出し、揮発して、金属膜を挟む誘電体膜の密度が低下するのを回避することができる。
また、上述したハーフミラーでは、前記誘電体膜が、前記樹脂基材と前記ブロック層との間に介在され、ZrO、Al又はSiOのいずれかで形成され、又はこれらを積層させた保護層をさらに含むことが好ましい。この場合には、ZrO、Al又はSiOのいずれかで形成され、又はこれらを積層させた保護層を、さらに樹脂基材側に形成させることにより、より適切な反射率・透過率を確保しつつ、より確実に樹脂基材特有の金属膜に対する変質効果を抑制することができる。
また、上述したハーフミラーでは、前記高屈折率層において、前記ZrOに代えて、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するZrとTiとの合金、又はこれらの混合酸化物を用いることができる。この場合には、ZrとTiとの合金、又はこれらの混合酸化物によって、より高い屈折率を確保することができる。
また、本発明に係るハーフミラーは、透光性の樹脂により形成された一対の樹脂基材と、前記樹脂基材に挟まれ、少なくとも銀を含む金属膜と、前記金属膜と前記樹脂基材との間にそれぞれ介在される一対の誘電体膜とを備え、前記誘電体膜は、前記金属膜に接し、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するAlで形成された高屈折率層と、前記樹脂基材と前記高屈折率層との間に設けられたブロック層とを含み、前記ブロック層は、前記樹脂基材上においてSiOで形成されたSiO層と、前記SiO層上においてZrOで形成されたZrO層とを含むことを特徴とする。
この発明によれば、銀で形成された金属膜がAlで形成された高屈折率層で覆われることから、高屈折率が確保できるとともに、樹脂基材と直接接触するのを、樹脂との付着性が高いZrO層とするため、成膜時において、樹脂基材から水分や有機成分が滲出し、揮発して、金属膜を挟む誘電体膜の密度が低下するのを回避することができる。
さらに、本発明に係るハーフミラーは、透光性の樹脂により形成された一対の樹脂基材と、前記樹脂基材に挟まれ、少なくとも銀を含む金属膜と、前記金属膜と前記樹脂基材との間にそれぞれ介在される第1及び第2の誘電体膜とを備え、前記第1の誘電体膜は、前記金属膜に接し、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するAlで形成された高屈折率層と、前記樹脂基材と前記高屈折率層との間に設けられ、前記樹脂基材上においてSiOで形成されたSiO層と、前記SiO層上においてAlで形成されたAl層とを含むブロック層とを含み、前記第2の誘電体膜は、前記金属膜に接し、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するZrOで形成された高屈折率層と、前記樹脂基材と前記高屈折率層との間に設けられ、前記樹脂基材上においてAlで形成されたAl層を含むブロック層とを含むことを特徴とする。
この発明によれば、第1及び第2の誘電体膜において、銀で形成された金属膜が、Al又はZrOで形成された高屈折率層で覆われることから、高屈折率が確保できる。また、第1及び第2の誘電体膜において、樹脂基材と直接接触するのを、樹脂との付着性が高いSiO層又はAl層とし、さらにAl層により樹脂からの距離を十分に確保するため、成膜時において、樹脂基材から水分や有機成分が滲出し、揮発して、金属膜を挟む誘電体膜の密度が低下するのを回避することができる。
上述したハーフミラーにおいて、前記誘電体膜が、前記樹脂基材と前記ブロック層との間に介在され、ZrO、Al又はSiOのいずれかで形成され、又はこれらを積層させた保護層をさらに含むことが好ましい。この場合には、ZrO、Al又はSiOのいずれかで形成され、又はこれらを積層させた保護層を、さらに樹脂基材側に形成させることにより、より適切な反射率・透過率を確保しつつ、より確実に樹脂基材特有の金属膜に対する変質効果を抑制することができる。
上述したハーフミラーにおいて、前記高屈折率層において、前記ZrOに代えて、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するZrとTiとの合金、又はこれらの混合酸化物を用いることができる。この場合には、ZrとTiとの合金、又はこれらの混合酸化物によって、より高い屈折率を確保することができる。
上述したハーフミラーにおいて、前記Al層は、5nm以上であり、且つ前記一対の誘電体膜の厚さがそれぞれ200nm以上1μm以下であることが好ましい。一対の誘電体膜の厚さを1μm以上まで誘電体膜を厚く形成した場合では、樹脂基材との線膨張率の差に起因する膜の割れや剥離が生じてしまうが、200nm以上1μm以下とした場合には、誘電体膜の厚みを持たせることにより樹脂基材と金属膜との距離を十分に確保することができ、樹脂基材特有の金属膜に対する変質効果を抑制することができる。
本発明に係る画像表示装置は、映像を表示する表示部と、上述したハーフミラーとを備え、前記ハーフミラーは、外光を透過するとともに前記表示部で表示される映像を反射し、前記外光と前記映像とを重ねて表示することを特徴とする。
この発明によれば、液晶ディスプレイ等の表示部で表示された映像を、ハーフミラーを通じて、観察可能に表示する画像表示装置において、ハーフミラーの樹脂基材として樹脂材料を用いることにより光学部品の軽量化及び低コスト化を図ることができる。また、ハーフミラーの金属膜として銀を用いることにより光量の損失を低減し、金属膜を挟む誘電体膜のブロック層や保護層により長期間に渡り、耐久性、耐熱性を向上させ、光学特性の安定化を図ることができる。
は、実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ(HMD)の光路を示す要部断面図である。 (a)は、ハーフミラーの膜構成を示す模式的断面図であり、(b)は、(a)に示した膜構成に、さらに保護層を形成した模式的断面図である。 実施例1の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。 実施例2の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。 実施例3の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。 実施例4の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。 実施例5の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。 実施例6の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDと称する)の実施形態を詳細に説明する。なお、図面においては、各部の寸法の比率は実際のものとは適宜に異ならせてある。また、かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内に任意に変更可能である。
図1は、実施形態に係るHMD100の光路を示す要部断面図である。図1に示すように、HMD100は、液晶ディスプレイ等の表示手段1で表示された映像を、観察者の眼前に観察可能に表示する画像表示装置であり、観察者の頭部に装着され、観察者の眼EYの前方に配置されるHMD本体内に種々の装置が組み込まれている。このHMD本体は、使用者の眼前に配置される筐体であり、その筐体の内部に表示手段1と、光学系6と、導光手段10とを備えている。なお、HMD本体の筐体は、前方が開放状態であるか、若しくはガラス等の透明な部材が配置された状態となっている。
表示手段1は、本実施形態では透過型液晶パネルであり、この表示手段1から射出された映像は、光学系6を通じて、導光手段10の映像入射面10aに入射される。光学系6は、表示手段1から射出された光を拡大して、導光手段10の映像入射面10aに入射させるレンズ群である。本実施例では、この光学系6には、表示手段1の前方に配置された対物レンズL1と、調整用の調整レンズL2と、導光手段10に向けて集光する集光レンズL3とが含まれている。なお、この光学系6は、表示装置1の大きさによって映像に倍率をかける必要がない場合には不要である。また、図示しないが、表示手段1と導光手段10との間には、空気或いは透明プラスチックやガラスなどの導光媒質があったり、さらにはレンズがあったり、HMDの光学仕様によって種々の光学要素が配置されるようになっている。
一方、導光手段10は、観察者の眼EYの前方に設けられ、外界の被写体OBJから入射された外光と、表示装置1から入射された光とを合成して、眼EYに入射させるビームスプリッターであり、具体的には、内部にハーフミラー4を備えるとともに、外界からの光が入射される外光入射面10cと、表示装置1から射出された光が入射される映像入射面10aと、映像入射面10aから入射された光を反射させる反射面10bと、外界からの光及び反射面10bからの反射光が合成されて射出される射出面10dとを有している。
この導光手段10は、透明樹脂で成形された2つの樹脂基材11及び12で構成され、これら2つの樹脂基材11及び12の接合面に沿ってハーフミラー4が形成されている。この樹脂基材11及び12としては、アクリル、ウレタン、ポリカーボネート、シクロオレフィン、スチレン等の単体若しくは混合した材料を用いることができる。
前記ハーフミラー4は、外光入射面10cから入射された外光を透過させるとともに、反射面10bで反射された表示装置1からの光を反射させる。すなわち、表示手段1で表示された映像に基づく光束(可視光束)は、光学系6を通じて映像入射面10aより導入され、反射面10bで全反射された後に、ハーフミラー4で反射され、射出面10dを通過して観察者の眼EYに導光される。そして、ハーフミラー4では、外景である被写体OBJの映像と、表示手段1からの虚像とが、空間的に重畳して双方を同一視野で同一視度として観察できるようになっている。
図2(a)及び(b)は、図1に示したハーフミラー4の膜構成を示す模式的断面図である。図2(a)に示すように、このハーフミラー4は、樹脂基材11又は12の表面上に成膜された一対の誘電体膜41,41と、この誘電体膜41,41により挟まれた金属膜40とから概略構成されている。本実施形態において金属膜40は、銀で形成されている。なお、この金属膜40としては、銀とCu、Au、Pd等の他の金属との合金で形成し、樹脂基材11,12に成膜された誘電体膜41,41に対する銀膜の結合力(付着性)を強化してもよく、これにより、耐熱性や安定性、光学特性を向上させてもよい。
また、誘電体膜41,41は、金属膜40に接する上下一対の高屈折率層41a,41aと、樹脂基材11,12に接するブロック層41b,41bとから構成され、これら高屈折率層41a,41aとブロック層41b,41bとしては、SiO,Al,ZrO,TiO,ZrとTiの混合酸化物、LaとTiの混合酸化物、LaとAlとの混合酸化物、CeO、Ta2O5、HfO、及びこれらの混合物の中から一つ又は複数の組み合わせを選定することができる。
詳述すると、高屈折率層41a,41aとしては、屈折率が高く、吸収の少ないZrO やTiO を主成分とすることができ、膜厚により選択的にAg膜の内面反射を減少させられ、分光特性を平坦化している。また、高屈折率層41a,41aとしては、ZrO層に代えて、ZrとTiとの合金、又はこれらの混合酸化物で形成されたZr含有層とすることもできる。この場合には、ZrとTiとの合金、又はこれらの混合酸化物によって、より高い屈折率を確保することができる。
ブロック層41b,41bとしては、ZrO、Al又は珪素酸化物のSiOやSiOのいずれかで形成され、又はこれらが積層され、樹脂基材11,12との密着性がよく、熱膨張・吸湿膨張による変形を緩和する材料が用いられる。また、このブロック層41b,41bとしては、複数の材質を積層させることができ、例えば、Al膜を、樹脂基材11,12と接触するように形成してもよい。そして、このブロック層41b,41bとしてAlを用いた場合には、そのAl層は、5nm以上とする。また、一対の誘電体膜41,41の厚さがそれぞれ200nm以上1μm以下とする。このように誘電体膜41,41の厚みを持たせることにより樹脂基材11,12と金属膜40との距離を十分に確保することができ、樹脂基材特有の金属膜40に対する変質効果を抑制することができる。
さらに、誘電体膜41,41には、図2(b)に示すように、樹脂基材11,12と前記ブロック層41b,41bとの間に介在され、ZrO、Al又はSiOのいずれかで形成され、又はこれらを積層させた保護層41c,41cを形成してもよい。このように保護層41c,41cを、さらに樹脂基材11,12側に形成させることにより、より適切な反射率・透過率を確保しつつ、より確実に樹脂基材特有の金属膜40に対する変質効果を抑制することができる。
なお、図2(a)及び(b)に示した誘電体膜41,41は、各膜構造を金属膜40の表裏において、別々に組み合わせて用い、膜構造(組成や層数)の異なる第1及び第2の誘電体膜としてもよく、画像表示装置の映像や外光の入射方向・射出方向に応じて、その反射率や透過率を調整するようにしてもよい。
次に本発明に係るハーフミラーの膜構成の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
樹脂基材11,12として、屈折率n=1.50(屈折率nの値は、可視光の中央の波長550における代表値)のアクリル樹脂を用い、下表のような材料、屈折率及び膜厚により10層の成膜を施した。
Figure 0005853638

同表に示すように、本実施例では、金属膜40(第5層)として、屈折率0.06及び膜厚18.0nmのAg膜を用い、これを挟み込むようにZrOで高屈折率層41a,41a(第4層及び第6層)を形成し、さらにこれを挟み込むように、Alで形成された第1のAl層(第3層及び第7層)を形成し、さらにこれを挟み込むようにSiOで形成されたSiO層(第2層及び第8層)を形成している。また、本実施例では、SiO層を挟み込むように、さらに保護層41c,41cが形成されている。この保護層41c,41cは、本実施例では、ZrO のみで形成され、一方の樹脂基材に接触されるZrO層(第1層及び第9〜10層)と、他方の樹脂基材に接触されるSiO層と、このSiO層を覆うAl層とから構成されている。
ブロック層41b,41bを形成するAl は、その膜厚が5nm以上であり、且つ一対の誘電体膜41,41の厚さがそれぞれ200nm以上1μm以下となっている。すなわち、第1層〜第4層の合計厚さ、及び第6層〜第10層の合計厚さのそれぞれが、200nm以上1μm以下となっている。
図3は、本実施例の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。この図から解かるように本実施例では可視光域の波長400〜660nm間では平坦な分光特性で、波長550nmの反射率は62.0%、透過率は35.0%、吸収は3.0%であり、吸収の少ない優れた光学特性のハーフミラーを達成している。
このような本実施例によれば、銀で形成された金属膜がZrOで形成された高屈折率層41a,41aで覆われることから高屈折率を確保でき、さらに、SiO及びAlで形成されたブロック層により樹脂基材と金属膜との距離を十分に確保することができる。また、ZrOで形成され、又はAl及びSiOを積層させた保護層41c,41cを、さらに樹脂基材11,12側に形成させることにより、より適切な反射率・透過率を確保しつつ、より確実に樹脂基材特有の金属膜に対する変質効果を抑制することができる。特に、樹脂基材11,12と直接接触するのを、樹脂との付着性が高いZrO又はSiO層とするため、成膜時において、樹脂基材11,12から水分や有機成分が滲出し、揮発して、金属膜40を挟む誘電体膜41,41の密度が低下するのを回避することができる。
(実施例2)
樹脂基材11,12として、屈折率n=1.50のアクリル樹脂を用い、下表のような材料、屈折率及び膜厚により7層の成膜を施した。
Figure 0005853638

同表に示すように、本実施例では、金属膜40(第4層)として、屈折率0.06及び膜厚17.9nmのAg膜を用い、これを挟み込むようにZrOで高屈折率層41a,41a(第3層及び第5層)を形成し、さらにこれを挟み込むように、ブロック層41b,41bとして、Alで形成されたAl層を形成し、さらにこれを挟み込むようにSiOで形成されたSiO層を形成している。
ブロック層41b,41bを形成するAl は、その膜厚が5nm以上であり、且つ一対の誘電体膜41,41の厚さがそれぞれ200nm以上1μm以下となっている。すなわち、第1層〜第3層の合計厚さ、及び第5層〜第7層の合計厚さのそれぞれが、200nm以上1μm以下となっている。
図4は、本実施例の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。この図から解かるように本実施例では可視光域の波長400〜660nm間では平坦な分光特性で、波長550nmの反射率は64.0%、透過率は34.5%、吸収は1.5%であり、吸収の少ない優れた光学特性のハーフミラーを達成している。
このような本実施例によれば、銀で形成された金属膜がZrOで形成された高屈折率層41a,41aで覆われることから高屈折率を確保でき、さらに、SiO及びAlで形成されたブロック層により樹脂基材11,12と金属膜40との距離を十分に確保することができ、成膜時において、樹脂基材11,12から水分や有機成分が滲出し、揮発して、金属膜40を挟む誘電体膜41,41の密度が低下するのを回避することができる。
(実施例3)
樹脂基材11,12として、屈折率n=1.50のアクリル樹脂を用い、下表のような材料、屈折率及び膜厚により5層の成膜を施した。
Figure 0005853638

同表に示すように、本実施例では、金属膜40(第3層)として、屈折率0.06及び膜厚17.4nmのAg膜を用い、これを挟み込むようにZrOで高屈折率層41a,41a(第2層及び第3層)を形成し、さらにこれを挟み込むように、ブロック層41b,41bとしてのAlで形成されたAl層を形成している。
ブロック層41b,41bを形成するAl は、その膜厚が5nm以上であり、且つ一対の誘電体膜41,41の厚さがそれぞれ200nm以上1μm以下となっている。すなわち、第1層〜第2層の合計厚さ、及び第4層〜第5層の合計厚さのそれぞれが、200nm以上1μm以下となっている。
図5は、本実施例の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。この図から解かるように本実施例では可視光域の波長400〜660nm間では平坦な分光特性で、波長550nmの反射率は64.0%、透過率は35.5%、吸収は0.5%であり、吸収の少ない優れた光学特性のハーフミラーを達成している。
このような本実施例によれば、銀で形成された金属膜がZrOで形成された高屈折率層41a,41aで覆われることから高屈折率を確保でき、さらに、Alで形成されたブロック層により樹脂基材11,12と金属膜40との距離を十分に確保することができ、成膜時において、樹脂基材11,12から水分や有機成分が滲出し、揮発して、金属膜40を挟む誘電体膜41,41の密度が低下するのを回避することができる。
(実施例4)
樹脂基材11,12として、屈折率n=1.50のアクリル樹脂を用い、下表のような材料、屈折率及び膜厚により10層の成膜を施した。
Figure 0005853638

同表に示すように、本実施例では、金属膜40(第5層)として、屈折率0.06及び膜厚17.3nmのAg膜を用い、これを挟み込むようにAlで高屈折率層41a,41a(第4層及び第6層)を形成し、さらにこれを挟み込むように、ブロック層41b,41bとして、ZrOで形成されたZrO層(第3層及び第7層)を形成し、さらにこれを挟み込むようにSiOで形成されたSiO層(第2層及び第8層)を形成している。また、本実施例では、ブロック層41b,41bを挟み込むように、さらに保護層41c,41cが形成されている。この保護層41c,41cは、本実施例では、ZrO のみで形成され、一方の樹脂基材に接触されるZrO層(第1層及び第9〜10層)と、他方の樹脂基材に接触されるSiO層と、このSiO層を覆うAl層とから構成されている。
ブロック層41b,41bを形成するAlは、その膜厚が5nm以上であり、且つ一対の誘電体膜41,41の厚さがそれぞれ200nm以上1μm以下となっている。すなわち、第1層〜第4層の合計厚さ、及び第6層〜第10層の合計厚さのそれぞれが、200nm以上1μm以下となっている。
図6は、本実施例の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。この図から解かるように本実施例では可視光域の波長400〜660nm間では平坦な分光特性で、波長550nmの反射率は64.0%、透過率は34.0%、吸収は3.0%であり、吸収の少ない優れた光学特性のハーフミラーを達成している。
このような本実施例によれば、銀で形成された金属膜がAlで形成された高屈折率層41a,41aで覆われることから高屈折率を確保でき、さらに、SiO及びZrOで形成されたブロック層により樹脂基材と金属膜との距離を十分に確保することができる。また、ZrOで形成され、又はAl及びSiOを積層させた保護層41c,41cを、さらに樹脂基材11,12側に形成させることにより、より適切な反射率・透過率を確保しつつ、より確実に樹脂基材特有の金属膜に対する変質効果を抑制することができる。特に、樹脂基材11,12と直接接触するのを、樹脂との付着性が高いZrO又はSiO層とするため、成膜時において、樹脂基材11,12から水分や有機成分が滲出し、揮発して、金属膜40を挟む誘電体膜41,41の密度が低下するのを回避することができる。
(実施例5)
樹脂基材11,12として、屈折率n=1.50のアクリル樹脂を用い、下表のような材料、屈折率及び膜厚により7層の成膜を施した。
Figure 0005853638

同表に示すように、本実施例では、金属膜40(第4層)として、屈折率0.06及び膜厚17.0nmのAg膜を用い、これを挟み込むように Alで高屈折率層41a,41a(第3層及び第5層)を形成し、さらにこれを挟み込むように、ブロック層41b,41bとしてZrOで形成されたZrO層を形成し、さらにこれを挟み込むようにSiOで形成されたSiO層を形成している。
高屈折率層41a,41aを形成するAl は、その膜厚が5nm以上であり、且つ一対の誘電体膜41,41の厚さがそれぞれ200nm以上1μm以下となっている。すなわち、第1層〜第3層の合計厚さ、及び第5層〜第7層の合計厚さのそれぞれが、200nm以上1μm以下となっている。
図7は、本実施例の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。この図から解かるように本実施例では可視光域の波長400〜660nm間では平坦な分光特性で、波長550nmの反射率は63.5%、透過率は35.5%、吸収は1.0%であり、吸収の少ない優れた光学特性のハーフミラーを達成している。
このような本実施例によれば、銀で形成された金属膜がAlで形成された高屈折率層41a,41aで覆われることから高屈折率を確保でき、さらに、SiO及びZrOで形成されたブロック層により樹脂基材と金属膜との距離を十分に確保することができ、成膜時において、樹脂基材11,12から水分や有機成分が滲出し、揮発して、金属膜40を挟む誘電体膜41,41の密度が低下するのを回避することができる。
(実施例6)
また、上述した実施例1〜5で説明した各膜構造を、金属膜40の表裏において別々に組み合わせて用い、画像表示装置の映像や外光の入射方向・射出方向に応じて、その反射率や透過率を調整するようにしてもよい。
下表に、本実施例に係る膜構造を示す。ここでは、金属膜40の表面側では、第1の誘電体膜41として実施例5で説明した膜構造とし、裏面側では、第2の誘電体膜41として実施例3で説明した膜構造とする。具体的には、樹脂基材11,12として、屈折率n=1.50のアクリル樹脂を用い、下表のような材料、屈折率及び膜厚により6層の成膜を施した。
Figure 0005853638

同表に示すように、本実施例では、金属膜40(第4層)として、屈折率0.06及び膜厚16.9nmのAg膜を用い、その表面側(上方側)では、第1の誘電体膜41,41として、これを覆うようにAlで高屈折率層41a,41a(第3層)を形成し、さらにこれを覆うように、ブロック層41b,41bとしてZrOで形成されたZrO層を形成し、さらにこれを覆うようにSiOで形成されたSiO層を形成している。
一方、金属膜40の裏面側(下方側)では、第2の誘電体膜41,41として、金属膜40(第3層)を覆うようにZrOで高屈折率層41a,41a(第5層)を形成し、さらにこれを覆うように、ブロック層41b,41bとして、Alで形成されたAl層(第6層)を形成している。
ブロック層41b,41bを形成するAl は、その膜厚が5nm以上であり、且つ一対の誘電体膜41,41の厚さがそれぞれ200nm以上1μm以下となっている。すなわち、第1層〜第3層の合計厚さ、及び第5層〜第6層の合計厚さのそれぞれが、200nm以上1μm以下となっている。なお、上記第1及び第2の誘電体膜41,41にも上述した実施例の保護層を付加して、8層乃至10層の膜構成としてもよい。
図8は、本実施例の膜構成により形成されたハーフミラーにおける、ハーフミラーの入射角度20〜34度における反射率Rと分光透過率Tを示すグラフである。この図から解かるように本実施例では可視光域の波長400〜660nm間では平坦な分光特性で、波長550nmの反射率は63.0%、透過率は36.0%、吸収は1.0%であり、吸収の少ない優れた光学特性のハーフミラーを達成している。
このような本実施例によれば、銀で形成された金属膜がZrO又はAlで形成された高屈折率層41a,41aで覆われることから高屈折率を確保でき、さらに、Alで形成され、又はたZrO及びSiOを積層させたブロック層により樹脂基材と金属膜との距離を十分に確保することができ、より適切な反射率・透過率を確保しつつ、より確実に樹脂基材特有の金属膜に対する変質効果を抑制することができる。特に、樹脂基材11,12と直接接触するのを、樹脂との付着性が高いAl又はSiO層とするため、成膜時において、樹脂基材11,12から水分や有機成分が滲出し、揮発して、金属膜40を挟む誘電体膜41,41の密度が低下するのを回避することができる。
なお、上述した各実施例は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施例に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。また、上述した実施形態では、画像表示装置の一例として、ヘッドマウントディスプレイを例示したが、例えば、ヘッドアップディスプレイ、ビデオカメラ等の撮影装置のビューファインダーなど、液晶ディスプレイ等の表示部で表示された映像を、ハーフミラーを通じて、観察可能に表示するものであればいかなる構成であってもよい。
EY…眼、L1…対物レンズ、L2…調整レンズ、L3…集光レンズ、OBJ…被写体、4…ハーフミラー、6…光学系、10…導光手段、10a…映像入射面、10b…反射面、10c…外光入射面、10d…射出面、11,12…樹脂基材、40…金属膜、41,41…誘電体膜、41a…高屈折率層、41b…ブロック層、41c…保護層

Claims (9)

  1. 透光性の樹脂により形成された一対の樹脂基材と、
    前記樹脂基材に挟まれ、少なくとも銀を含む金属膜と、
    前記金属膜と前記樹脂基材との間にそれぞれ介在される一対の誘電体膜とを備え、
    前記誘電体膜は、
    前記金属膜に接し、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するZrOで形成された一対の高屈折率層と、
    前記樹脂基材と前記高屈折率層との間に設けられた一対のブロック層とを含み、
    前記ブロック層は、
    前記樹脂基材上においてSiOで形成されたSiO層と、
    前記SiO層上においてAlで形成されたAl層とを含む、
    ことを特徴とするハーフミラー。
  2. 前記誘電体膜が、前記樹脂基材と前記ブロック層との間に介在され、ZrO、Al又はSiOのいずれかで形成され、又はこれらを積層させた保護層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のハーフミラー。
  3. 前記高屈折率層において、前記ZrOに代えて、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するZrとTiとの合金、又はこれらの混合酸化物を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のハーフミラー。
  4. 透光性の樹脂により形成された一対の樹脂基材と、
    前記樹脂基材に挟まれ、少なくとも銀を含む金属膜と、
    前記金属膜と前記樹脂基材との間にそれぞれ介在される一対の誘電体膜とを備え、
    前記誘電体膜は、
    前記金属膜に接し、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するAlで形成された高屈折率層と、
    前記樹脂基材と前記高屈折率層との間に設けられたブロック層とを含み、
    前記ブロック層は、
    前記樹脂基材上においてSiOで形成されたSiO層と、
    前記SiO層上においてZrOで形成されたZrO層とを含む、
    ことを特徴とするハーフミラー。
  5. 透光性の樹脂により形成された一対の樹脂基材と、
    前記樹脂基材に挟まれ、少なくとも銀を含む金属膜と、
    前記金属膜と前記樹脂基材との間にそれぞれ介在される第1及び第2の誘電体膜とを備え、
    前記第1の誘電体膜は、
    前記金属膜に接し、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するAlで形成された高屈折率層と、
    前記樹脂基材と前記高屈折率層との間に設けられ、前記樹脂基材上においてSiOで形成されたSiO層と、前記SiO層上においてAlで形成されたAl層とを含むブロック層とを含み、
    前記第2の誘電体膜は、
    前記金属膜に接し、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するZrOで形成された高屈折率層と、
    前記樹脂基材と前記高屈折率層との間に設けられ、前記樹脂基材上においてAlで形成されたAl層を含むブロック層とを含む、
    ことを特徴とするハーフミラー。
  6. 前記誘電体膜が、前記樹脂基材と前記ブロック層との間に介在され、ZrO、Al又はSiOのいずれかで形成され、又はこれらを積層させた保護層をさらに含むことを特徴とする請求項4又は5に記載のハーフミラー。
  7. 前記高屈折率層において、前記ZrO 代えて、前記金属膜と比較して高い屈折率を有するZrとTiとの合金、又はこれらの混合酸化物で形成されたZr含有層を有することを特徴とする請求項4乃至6のうちいずれか1項に記載のハーフミラー。
  8. 前記Al層は、5nm以上であり、且つ前記誘電体膜の厚さがそれぞれ200nm以上1μm以下であることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載のハーフミラー。
  9. 映像を表示する表示部と、
    請求項1乃至のうちいずれか1項に記載のハーフミラーとを備え、
    前記ハーフミラーは、外光を透過するとともに前記表示部で表示される映像を反射し、前記外光と前記映像とを重ねて表示することを特徴とする画像表示装置。
JP2011256682A 2011-11-24 2011-11-24 ハーフミラー及び画像表示装置 Active JP5853638B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011256682A JP5853638B2 (ja) 2011-11-24 2011-11-24 ハーフミラー及び画像表示装置
US13/681,715 US9116338B2 (en) 2011-11-24 2012-11-20 Half mirror and image display apparatus
CN201210477855.4A CN103135150B (zh) 2011-11-24 2012-11-22 半透半反镜以及图像显示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011256682A JP5853638B2 (ja) 2011-11-24 2011-11-24 ハーフミラー及び画像表示装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013109301A JP2013109301A (ja) 2013-06-06
JP2013109301A5 JP2013109301A5 (ja) 2015-01-08
JP5853638B2 true JP5853638B2 (ja) 2016-02-09

Family

ID=48466661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011256682A Active JP5853638B2 (ja) 2011-11-24 2011-11-24 ハーフミラー及び画像表示装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9116338B2 (ja)
JP (1) JP5853638B2 (ja)
CN (1) CN103135150B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014222260A (ja) 2013-05-13 2014-11-27 セイコーエプソン株式会社 光学素子、表示装置、および光学素子の製造方法
CN103345065B (zh) * 2013-07-16 2015-12-09 江苏慧光电子科技有限公司 可佩带的平视光学***
CN104076515A (zh) * 2014-07-08 2014-10-01 刘书戬 一种便于屈光不正患者使用的头戴式显示器
US9575316B2 (en) 2014-10-29 2017-02-21 Google Inc. Simplified mirror
JP6503693B2 (ja) * 2014-11-05 2019-04-24 セイコーエプソン株式会社 光学素子、光学素子の製造方法、光学装置および表示装置
CN105425395B (zh) * 2015-09-30 2017-12-29 上海理鑫光学科技有限公司 一种玻璃方案的大视场角增强现实眼镜
CN105404005A (zh) * 2015-12-10 2016-03-16 合肥虔视光电科技有限公司 用于增强现实的头戴显示器
WO2018135193A1 (ja) 2017-01-20 2018-07-26 ソニー株式会社 光学装置及び表示装置
US10845516B2 (en) * 2017-02-20 2020-11-24 Canon Kabushiki Kaisha Diffractive optical element
JP7007184B2 (ja) * 2017-12-27 2022-02-10 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズ、ヘッドマウントディスプレイ、レンズブランクおよびセミフィニッシュトレンズブランク
JP2020071292A (ja) 2018-10-30 2020-05-07 セイコーエプソン株式会社 頭部装着型表示装置
JP2020071305A (ja) 2018-10-30 2020-05-07 セイコーエプソン株式会社 頭部装着型表示装置
CN115390168A (zh) * 2021-05-21 2022-11-25 大立光电股份有限公司 塑胶光学转折元件、成像镜头模块及电子装置

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3559090A (en) 1968-10-08 1971-01-26 Bausch & Lomb Polarization free beam divider
US4179181A (en) * 1978-04-03 1979-12-18 American Optical Corporation Infrared reflecting articles
JPS5627106A (en) * 1979-08-10 1981-03-16 Canon Inc Beam splitter
JP3120882B2 (ja) * 1991-10-31 2000-12-25 旭光学工業株式会社 表面高反射鏡
JP2691651B2 (ja) * 1991-11-07 1997-12-17 富士写真光機株式会社 反射鏡
JP3531444B2 (ja) * 1997-11-12 2004-05-31 ミノルタ株式会社 プリズム式ビームスプリッタ
JP3563955B2 (ja) * 1998-02-26 2004-09-08 キヤノン株式会社 ハーフミラーを有した観察系及び該ハーフミラーの製造方法
JP2000171622A (ja) * 1998-12-01 2000-06-23 Canon Inc 内面反射型の光学素子及びその製造方法
JP2001013308A (ja) 1999-06-28 2001-01-19 Minolta Co Ltd プリズム式ビームスプリッタ
JP2002055213A (ja) * 2000-06-02 2002-02-20 Canon Inc 高反射ミラー
US7311961B2 (en) * 2000-10-24 2007-12-25 Ppg Industries Ohio, Inc. Method of making coated articles and coated articles made thereby
JP4307921B2 (ja) * 2002-11-19 2009-08-05 フジノン株式会社 反射鏡
JP4125158B2 (ja) * 2003-02-28 2008-07-30 キヤノン株式会社 反射鏡及びそれを用いた光学機器
US7652823B2 (en) * 2005-10-11 2010-01-26 Konica Minolta Opto, Inc. Non-polarizing beam splitter
JP2008129153A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Asahi Glass Co Ltd 反射鏡の製造方法
US7826113B2 (en) * 2007-03-28 2010-11-02 Konica Minolta Holdings, Inc. Joined optical member, image display apparatus, and head-mounted display
US8497015B2 (en) * 2008-03-11 2013-07-30 Ppg Industries Ohio, Inc. Reflective article
CN101293409B (zh) * 2008-06-19 2012-09-05 复旦大学 一种具有层叠结构的金属-有机复合功能薄膜及其应用
JP2010204380A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Kyocera Optec Co Ltd 光反射鏡及びその製造方法
JP2011070049A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Brother Industries Ltd ヘッドマウントディスプレイ
JP5442375B2 (ja) * 2009-09-28 2014-03-12 京セラオプテック株式会社 光学素子の製造方法
JP2012008356A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Sony Corp 光学素子、画像表示装置及び頭部装着型ディスプレイ
JP5633406B2 (ja) * 2011-02-04 2014-12-03 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
JP5879886B2 (ja) * 2011-10-03 2016-03-08 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN103135150B (zh) 2017-04-12
JP2013109301A (ja) 2013-06-06
US9116338B2 (en) 2015-08-25
CN103135150A (zh) 2013-06-05
US20130135747A1 (en) 2013-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5853638B2 (ja) ハーフミラー及び画像表示装置
JP4742575B2 (ja) 画像表示光学系及び画像表示装置
US9091851B2 (en) Light control in head mounted displays
JP6510160B2 (ja) 光学デバイス及び画像表示装置
JP4841815B2 (ja) 表示装置
US11003212B2 (en) Image display device, display device, and adjustment method for display device
WO2012118573A1 (en) Light control in head mounted displays
US20070070859A1 (en) Optical elements and combiner optical systems and image-display units comprising same
JP2012008356A (ja) 光学素子、画像表示装置及び頭部装着型ディスプレイ
JP2015184560A (ja) 導光装置、画像表示装置及び表示装置
JP2015177405A (ja) 表示装置及び光学装置
JP6733255B2 (ja) 光学素子、表示装置、および光学素子の製造方法
JP3563955B2 (ja) ハーフミラーを有した観察系及び該ハーフミラーの製造方法
US20180329217A1 (en) Optical element and display apparatus
JP2021534457A (ja) サイドペインを備える乗物用投影アセンブリ
JP2013109301A5 (ja)
JP2023014127A (ja) 導光板、画像表示装置
JP2009204577A (ja) 透光性部材およびこれを備えた時計
TWI364622B (en) Image screen
JP2020008606A (ja) クロスダイクロイックプリズム、画像表示モジュールおよび画像表示装置
US20230003931A1 (en) Light guide and virtual-image display device
US20180348521A1 (en) Half mirror, light guide device, and display device
JP6820424B2 (ja) 画像表示装置
JP2016188962A (ja) 半透過型反射シート、表示装置
JP7499921B2 (ja) 導光体及び映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141118

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5853638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350