JP5851406B2 - 動吸振器 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車エンジンのトルク変動に伴って発生する動力伝達系の捩り振動を低減することのできる動吸振器に関する。
従来、自動車等の分野において、動力伝達系で発生する捩り振動を低減するものとして動吸振器が知られている。一般に、動吸振器は、エンジンのクランクシャフトに結合されるフライホイール部分に組み込まれている。動吸振器が組み込まれたフライホイール本体には、円形をなす複数の転動室が形成されている。各転動室には、球状又はローラ状の転動体が収容されている。動吸振器では、フライホイール本体の回転時に、動力伝達系の所定次数の捩り振動に共振した転動体が転動室内を転動する。これにより、動的吸振作用が発揮されて、捩り振動を吸収することができる。
こうした遠心振り子式の動吸振器によれば、動力伝達系の回転速度が速い場合、転動体が転動室の転動面に沿って円滑に転動するため、捩り振動を吸収することができる。しかしながら、エンジンの始動時や停止時のように動力伝達系の回転速度が遅い場合、転動体に作用する遠心力が小さくなり、転動体が転動室内で不規則に動くようになる。このため、転動体が転動室の内壁に衝突して、異音や微振動等が発生することがある。
そこで、特許文献1は、動力伝達系の回転速度が遅くなった場合に振り子の不規則な動きを抑えて異音や微振動の発生を防止するようにした遠心振り子式吸振器を開示している。この文献に開示の遠心振り子式吸振器は、転動室内に収容された振り子が共振することで捩り振動を吸収するものである。遠心振り子である転動体の側面中央には、ストッパ突起が設けられている。一方、転動室の側壁には、ガイド溝が設けられている。
ガイド溝は、転動体が転がる転動室の転動面と略同心の円弧に沿って延びている。この構成によれば、ガイド溝にストッパ突起を遊挿すると共にガイド溝の壁にストッパ突起を当接させることによって、転動体の軌道が転動面に沿って延びる円弧状に規制されている。なお、ガイド溝の幅及び長さは、転動体の通常の転動時にはストッパ突起がガイド溝の壁とは接触せず、転動体が転動面から離れるとき又は転動体が設定角度θ以上転動したときにだけストッパ突起とガイド溝の端部の壁とが当接するように設定されている。
また、転動体の外周縁には、環状突起が形成されている。一方、転動室の内周面には、転動体の環状突起が所定の隙間を空けて嵌合される環状溝が形成されている。環状溝に環状突起が嵌合することにより、転動体の軸方向への移動が規制されている。なお、転動体は、転動面において環状溝を除く部分である一般部を転動する。
ところで、ガイド溝を有する転動室は、複数の転動体につきそれぞれ一対ずつ形成しなければならない。また、ガイド溝の加工には、転動体が滑らかに転がるように高精度の切削加工が要求されている。これらは、製造コストを大幅に上昇させる要因となっている。このように、遠心振り子式吸振器の構造は非常に複雑化していた。しかも、遠心振り子式吸振器を製造する際の加工には、高い寸法精度が要求されていた。
また、転動体のストッパ突起をガイド溝の壁に当接させて転動体の軌跡が上記のように規制されるものの、転動体の動き方によっては、ストッパ突起がガイド溝の壁に当接して衝突音が発生するという問題もあった。
特開平7−280037号公報
本発明の目的は、構造が簡素化され、製造コストが低く抑えられて、動力伝達系に発生する捩り振動を効果的に吸収することのできる動吸振器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第一の態様によれば、動力伝達系に取り付けられてエンジンのトルク変動に伴う捩り振動を吸収する動吸振器が提供される。動吸振器は、円盤状本体の外周部に複数の転動孔を有する円盤状本体と、円盤状本体の転動孔に遊嵌される複数のローラと、円盤状本体の両面のそれぞれに一つずつ取り付けられる一対のリング状のガイド板とを備えている。転動孔は、円弧に沿って延びる外側内周縁を有し、ローラの外周面には、ローラの全周に亘り延びる溝が形成され、ローラの溝には、転動孔の外側内周縁が係合され、ローラの両側面のそれぞれには、ローラの中心から突出する軸が設けられ、ローラの軸は、一対のガイド板によって支持されている。
この構成によれば、円盤状本体の捩り振動により転動体が転動孔の内周縁に沿って転動することによって、動力伝達系に生じる捩り振動が吸収される。また、この構成によれば、円盤状本体は、円盤状本体の外形や複数の転動孔等と同時に、一定の厚みを有する板材から打ち抜いて形成される。また、円盤状本体と同様に、ガイド板もプレス加工により形成することができる。よって、動吸振器を製造する際に切削加工を必要としないため、動吸振器の製造コストを低く抑えることができる。また、この構成によれば、円盤状本体に複数の転動孔を設けると共に、一対のガイド板の大きさは、転動孔に遊嵌した転動体の各軸を含む円の寸法より小さくなっている。このため、複数のローラの質量を相対的に大きくすることができ、それにより、捩り振動の吸収能力を高めることができる。このように、転動孔に遊嵌されるローラを円盤状に形成し、その厚みを変更してローラの質量を調節することで、動力伝達系で発生する捩り振動を効果的に吸収することができる。
上記の動吸振器において、ローラの軸には、弾性リングが装着されていることが好ましい。
この構成によれば、ローラの軸に弾性リングが装着されているため、動吸振器を構成する部品同士が衝突して生じる異音を防止することができる。
上記の動吸振器において、ローラは、外径の大きな一対の円盤により外径の小さい円盤を挟むようにして形成されていることが好ましい。
この構成によれば、外径の大きな一対の円盤により外径の小さい円盤を挟むように各円盤を重ね合わせて、各円盤の中心孔に軸を圧入することによって、ローラを形成することができる。よって、ローラを製造する際にも切削加工を必要としないため、動吸振器の製造コストを更に低く抑えることができる。
上記の動吸振器において、ガイド板の外周縁には、ローラの軸を支持するための凸片が形成されていることが好ましい。
上記の動吸振器において、凸片は円弧状に形成されていることが好ましい。
(a)は本発明の一実施形態に係る動吸振器を示す部分側面図、(b)は図1(a)の1b−1b線に沿った部分断面図。 動吸振器を構成する円盤状本体の全体を示す側面図。 (a)は弾性リングが取り付けられていないローラを示す斜視図、(b)は弾性リングが取り付けられたローラを示す斜視図。 動吸振器が動力伝達系の軸に取付けられて回転している状態を示す部分斜視図。 本発明の別例に係る動吸振器を示す側面図。
以下、本発明の動吸振器を具体化した一実施形態について図1(a)〜図4に従って説明する。
図1(a)及び図2に示すように、動吸振器は、円盤状本体1、複数のローラ2、及び一対のガイド板3a,3bを備えている。円盤状本体1の外周部には、6つの転動孔4が形成されている。転動孔4は、円盤状本体1の中心周りに等角度間隔を空けて配置されている。転動孔4は、略楕円形状を有している。
転動孔4は、形状の異なる外側内周縁5と内側内周縁6とを有している。外側内周縁5の曲率半径は、円盤状本体1の外周縁7の曲率半径と比較して小さく設定されている。外側内周縁5は、所定の曲率半径を有する円弧に沿って延びている。内側内周縁6は、両端部で曲線に沿って延び、それ以外の部分で直線に沿って延びている。
円盤状本体1の中心には、動力伝達系から延びる軸が挿通される中心孔8が形成されている。また、円盤状本体1には、6つの取付孔16が形成されている。各取付孔16は、転動孔4よりも内側において転動孔4と対応するように配置されている。円盤状本体1は、円盤状本体1の外形、複数の転動孔4、中心孔8、複数の取付孔16等と共に、一定の厚みを有する板材から打ち抜かれて形成される。
図3に示すように、ローラ2は、全体として略円盤状に形成されている。より詳しくは、ローラ2は、外径の大きな一対の第1円盤と、外径の小さい第2円盤とからなり、一対の第1円盤によって第2円盤をその両面から挟むようにして形成されている。こうして形成されたローラ2の外周縁には、溝9が、ローラ2の全周に亘って形成されている。
溝9は、ローラ2の外周縁上において軸方向の中央に位置している。ローラ2の両側面の外周縁はそれぞれ、リブ10a,10bとして形成されている。溝9は、両リブ10a,10b間に位置している。即ち、外径の大きな一対の第1円盤の外周縁のそれぞれが、リブ10a,10bとして形成されている。また、外径の小さい第2円盤の外周縁と一対の第1円盤とより囲まれた空間が、溝9として形成されている。
ローラ2は、一対の側面11a,11bを有している。一対の側面11a,11bのそれぞれには、ローラ2の中心から突出する軸12a,12bが一つずつ形成されている。軸12a,12bの各基端には、弾性リング13a,13bがそれぞれ一つずつ装着されている。
図1(a),(b)及び図3に示すように、ローラ2は、円盤状本体1の転動孔4に遊嵌されている。このため、ローラ2は、円盤状本体1に形成された転動孔4の外側内周縁5に沿って転がることができる。円盤状本体1の両面には、ガイド板3a,3bが取り付けられている。ガイド板3a,3bはいずれも、同形状及び同寸法を有するリング状に形成されている。具体的には、ガイド板3a,3bは、ローラ2が転動孔4の外側内周縁5に沿って転がっているときにローラ2の軸12a,12bと円弧状凸片14との間に隙間を有することのできる形状及び寸法に形成されている。
ガイド板3a,3bの外周縁には、6つの円弧状凸片14が形成されている。円弧状凸片14は、ガイド板3a,3bの中心周りに等角度間隔を空けて配置されている。ガイド板3a,3bには、6つの取付孔17が形成されている。各取付孔17は、円弧状凸片14よりも内側において円弧状凸片14と対応するように配置されている。
ガイド板3a,3bは、円盤状本体1を両側から挟むように、かつガイド板3a,3bの取付孔17を円盤状本体1の取付孔16に一致させるようにして配置されている。この状態で、ガイド板3a,3bの取付孔17及び円盤状本体1の取付孔16にピン18が挿通及び固定されることによって、円盤状本体1の両面に一対のガイド板3a,3bが取り付けられている。
また、転動孔4に遊嵌されたローラ2は、円盤状本体1に取り付けられた一対のガイド板3a,3bによって挟持されている。詳しくは、ローラ2は、軸12a,12bよりも円盤状本体1の中心に近い部分で、一対のガイド板3a,3bにより挟持されている。このため、ローラ2は、ガイド板3a,3bによって、転動孔4から脱落しないように保持されている。
上述したように、ローラ2は、転動孔4に遊嵌されている。この状態で、ローラ2の溝9には、転動孔4の外側内周縁5が係合されている。このため、転動孔4の外側内周縁5は、ローラ2の一対のリブ10a,10bによって挟持されている。即ち、転動孔4の外側内周縁5が一対のリブ10a,10bにより挟持された状態で、ガイド板3a,3bは、ローラ2を挟持するように円盤状本体1の両面に対し取り付けられている。
こうして、ローラ2は、軸12a,12bにガイド板3a,3bの外周面を当接させ、かつ溝9に外側内周縁5を係合させるようにして、円盤状本体1に取り付けられている。よって、ローラ2は、転動孔4に遊嵌されると共に転動孔4から脱落することなく、円盤状本体1に取り付けられている。
図4に示すように、動力伝達系の軸の回転に伴い動吸振器が回転すると、ローラ2には遠心力が作用する。転動孔4の外側内周縁5は、円弧に沿って、滑らか曲線を描くように延びている。このため、外側内周縁5と転動孔4の中心との間の距離は均一ではなく、転動孔4の中央付近で最も大きくなっている。よって、転動孔4内でローラ2が遠心力を受けると、ローラ2は、転動孔4の中央に移動してからその中央の位置に安定的に維持される。
動吸振器が等速回転を持続する限り、ローラ2の位置は変化せず、転動孔4の中央の位置からは移動しない。しかしながら、エンジンのトルク変動に伴って動吸振器の回転速度が速くなる場合、即ち、車両の加速時に、ローラ2の位置は変化し、動吸振器の回転方向に対して後退する。一方、動吸振器の回転速度が遅くなる場合、即ち、車両の減速時に、ローラ2の位置は変化し、動吸振器の回転方向に対して前進する。
ローラ2は、軸12a,12bを介して、ガイド板3a,3bの円弧状凸片14によって支持されている。ローラ2は、上述したように、動吸振器の回転速度の変化に応じて転動孔4の外側内周縁5に沿って前進したり後退したりする。しかしながら、ローラ2は、それ自身の転動に際して軸12a,12bを円弧状凸片14に対し干渉させないように形成されている。また、動吸振器が回転しても、ローラ2は、外側内周縁5に沿って大きく転動することはほとんどない。ローラ2が転動することで、エンジンのトルク変動に伴い動力伝達系に生じる捩り振動は吸収されるが、そのときのローラ2の転動距離は極僅かである。
動吸振器が高速で回転している場合、転動孔4に遊嵌したローラ2は、遠心力を受けて、転動孔4の外側内周縁5に係合される。一方、例えば、エンジンのスタート時や停止時等、動吸振器の回転速度が低下した場合、ローラ2が受ける遠心力は小さくなるため、ローラ2が外側内周縁5から離れると共に、ローラ2の軸12a,12bが弾性リング13a,13bを介してガイド板3a,3bの円弧状凸片14に当接される。
よって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)円盤状本体1は、円盤状本体1の外形や複数の転動孔4等と同時に、一定の厚みを有する板材から打ち抜いて形成される。また、円盤状本体1と同様に、ガイド板3a,3bも、プレス加工により形成することができる。よって、動吸振器を製造する際に切削加工を必要としないため、動吸振器の製造コストを低く抑えることができる。また、動吸振器は、円盤状本体1の転動孔4にローラ2を遊嵌すると共に、一対のガイド板3a,3bによりローラ2を転動孔4内から外れないように挟持する構造を有している。また、一対のガイド板3a,3bの大きさは、転動孔4に遊嵌したローラ2の各軸12a,12bを含む円の寸法より小さくなっている。この構成によれば、複数のローラ2の質量を相対的に大きくすることができ、それにより、捩り振動の吸収能力を高めることができる。また、本実施形態によれば、ローラ2の質量を自由に調整できる構成であるため、例えば、ローラ2の側面11a,11bにリング状溝を形成することで、ローラ2の質量を小さくすることができる。逆に、ガイド板3a,3bを別のガイド板に交換すれば取付可能となる範囲内でローラ2の厚さを大きくすることで、ローラ2の質量を大きくすることもできる。このように、ローラ2の質量を適宜変更することで、動力伝達系で発生する捩り振動を効果的に吸収することができる。
(2)動吸振器の回転速度が低下した場合、ローラ2が受ける遠心力は小さくなるため、ローラ2は外側内周縁5から離れると共に、ローラ2の軸12a,12bがガイド板3a,3bの円弧状凸片14に当接される。その点、本発明によれば、ローラ2の軸12a,12bには弾性リング13a,13bが装着されているため、動吸振器を構成する部品同士が衝突して生じる異音を防止することができる。
(3)ローラ2は、外径の大きな一対の円盤によって、外径の小さい円盤を挟むようにして形成されている。この構成によれば、外径の大きな一対の円盤により外径の小さい円盤を挟むように各円盤を重ね合わせて、各円盤の中心孔に軸を圧入することによって、ローラ2を形成することができる。よって、ローラ2を製造する際にも切削加工を必要としないため、動吸振器の製造コストを更に低く抑えることができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更してもよい。
・本実施形態において、内側内周縁6は、外側内周縁5と同様に、所定の曲率半径を有する円弧であってもよい。
・本実施形態において、円盤状本体1は、一般的な打抜き加工以外に、静水圧を利用した精密打抜き加工(ファインブランキング加工)により作製してもよい。一般的な打抜き加工によれば、円盤状本体1に破断面が生じてしまうが、ファインブランキング加工によれば、円盤状本体1に破断面を生じさせることなく、円盤状本体1の外周縁7、転動孔4、及び中心孔8をせん断することができる。よって、高い寸法精度を有する円盤状本体1を作製することができる。
・本実施形態において、一対のガイド板3a,3bを、円弧状凸片14よりも内側で円盤状本体1の両面に固定したが、円弧状凸片14よりも外側で円盤状本体1の両面に固定してもよい。例えば、図5に示すように、リング状をなす一対のガイド板20の外周縁20aに、転動孔21内のローラ23を支持する円弧状凸片24に加え、円盤状本体25に取り付けられる取付片26を形成してもよい。各取付片26は、ガイド板20の中心から径方向に延びると共に、ガイド板20の中心周りに等角度間隔を空けて配置されている。各取付片26及び円弧状凸片24は、ガイド板20の外周縁20aにおいてガイド板20の全周に亘り交互に配置されている。各取付片26及び円盤状本体25の各取付孔にピン28を挿通及び固定することによって、円盤状本体25の両面に一対のガイド板20が取り付けられる。
・本実施形態において、円盤状本体1の外周部に形成される転動孔4及び転動孔4に遊嵌されるローラ2の数を任意の数にそれぞれ変更してもよい。
・本実施形態において、各取付孔16の位置を、転動孔4に対応させなくてもよい。また、各取付孔17の位置を、円弧状凸片14に対応させなくてもよい。

Claims (5)

  1. 動力伝達系に取り付けられてエンジンのトルク変動に伴う捩り振動を吸収する動吸振器において、
    円盤状本体の外周部に複数の転動孔を有する円盤状本体と、
    前記円盤状本体の転動孔に遊嵌される複数のローラと、
    前記円盤状本体の両面のそれぞれに一つずつ取り付けられる一対のリング状のガイド板とを備え、
    前記転動孔は、円弧に沿って延びる外側内周縁を有し、
    前記ローラの外周面には、前記ローラの全周に亘り延びる溝が形成され、
    前記ローラの溝には、前記転動孔の外側内周縁が係合され、
    前記ローラの両側面のそれぞれには、前記ローラの中心から突出する軸が設けられ、
    前記ローラの軸は、前記一対のガイド板によって支持されていることを特徴とする動吸振器。
  2. 請求項1記載の動吸振器において、
    前記ローラの軸には、弾性リングが装着されていることを特徴とする動吸振器。
  3. 請求項1又は2記載の動吸振器において、
    前記ローラは、外径の大きな一対の円盤により外径の小さい円盤を挟むようにして形成されていることを特徴とする動吸振器。
  4. 請求項1〜のうちいずれか一項に記載の動吸振器において、
    前記ガイド板の外周縁には、前記ローラの軸を支持するための凸片が形成されていることを特徴とする動吸振器。
  5. 請求項記載の動吸振器において、
    前記凸片は円弧状に形成されていることを特徴とする動吸振器。
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