JP5742756B2 - 捩り振動減衰装置 - Google Patents

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Description

本発明は、捩り振動減衰装置に関し、特に、車両の内燃機関と駆動伝達系の変速機との間に介装され、第1の回転部材と第2の回転部材とを弾性部材を介して相対回転自在に連結した捩り振動減衰装置に関する。
従来から内燃機関や電動モータ等の駆動源と車輪等とを変速機等を有する駆動伝達系を介して連結し、駆動源から駆動伝達系を介して車輪に動力を伝達している。ところが、駆動源に連結される駆動伝達系は、例えば、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした捩り振動によってジャラ音やこもり音が発生する。
ジャラ音とは、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした捩り振動によって、駆動伝達系に設けられた変速機を構成する変速歯車組の空転歯車対が衝突して生じるジャラジャラという異音のことである。
また、こもり音は、内燃機関のトルク変動を起振力とする駆動伝達系の捩り共振による振動によって車室内に発生する異音のことであり、駆動伝達系の捩れ共振は、例えば、定常域に存在する。
従来から内燃機関や電動モータ等の駆動源と車輪等とを連結して駆動源からのトルクを伝達するとともに、駆動源と変速歯車組を有する駆動伝達系との間の捩り振動を吸収する捩り振動減衰装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この捩り振動減衰装置は、内周部に、円周方向に延在するカム面を有する一対のディスクプレートと、一対のディスクプレートと同一軸上に相対回転自在に設けられたクラッチハブと、クラッチハブに設けられたコイルスプリングと、コイルスプリングの先端部に取付けられ、カム面に摺接する摺動部材とを備えている。
この捩り振動減衰装置は、一対のディスクプレートとクラッチハブが相対回転したときに、コイルスプリングによって付勢された摺動部材がカム面上を摺動する。このとき、コイルスプリングが弾性変形することにより、一対のディスクプレートとクラッチハブとの捩り振動を減衰するようになっている。
この捩り振動減衰装置は、一対のディスクプレートとクラッチハブが相対回転したときに、摺動部材がカム面上を摺動することで一対のディスクプレートとクラッチハブとの捩り角を広角化することができ、カム部材と一対のディスクプレートとの捩り剛性を全体的に低くして、ジャラ音やこもり音を充分に減衰して振動の減衰性能を向上させることができる。
実公平2−1539号公報
しかしながら、このような従来の捩り振動減衰装置にあっては、一対のディスクプレートとクラッチハブが相対回転したときに、摺動部材がカム面上を摺動する構成となっているが、一対のディスクプレートの内周面において、カム面が同一平面内に1つだけしか設けられていない。
このため、一対のディスクプレートとクラッチハブとの捩り角が最小の中立状態から一対のディスクプレートに対してクラッチハブが正側に捩れたときと、負側に捩れたときとで捩り剛性が同一となってしまう。
一般に、捩り振動減衰装置の捩り剛性、すなわち、弾性部材のばね剛性は、正側(加速側)と負側(減速側)とで異なる剛性を実現することが望まれている。具体的には、正側では高剛性が好ましく、負側では低剛性が好ましい。
このように正側および負側でばね剛性を変更すれば、クラッチハブが一対のディスクプレートに対して正側に捩れたときには共振点通過時の回転変動を抑えることができる。また、クラッチハブが一対のディスクプレートに対して負側に捩れたときには、負側の捩れ領域の全体に亘って減衰性能を向上させることができる。
従来の捩り振動減衰装置は、正側と負側のばね剛性が同じであるため、上述したような効果を得ることができない。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、第1の回転部材と第2の回転部材との捩り角を広角化しつつ、捩り剛性を正側および負側で変更することができる捩り振動減衰装置を提供することを目的とする。
本発明に係る捩り振動減衰装置は、上記目的を達成するため、(1)第1の回転部材と、前記第1の回転部材と同一軸線上に設けられ、前記第1の回転部材と相対回転自在に設けられた第2の回転部材と、前記第1の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材と一体回転するカム部材と、前記第2の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とが相対回転したときに前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間で捩り振動を減衰する捩り振動減衰機構とを備えた捩り振動減衰装置であって、前記カム部材が、第1のカム面と、前記第1のカム面に対して前記第1の回転部材の軸線方向に離隔し、かつ前記第1の回転部材の円周方向に離隔する第2のカム面とを有し、前記捩り振動減衰機構が、前記第2の回転部材に取付けられ、前記第2の回転部材と一体回転自在な第1の機構本体と、前記第1の機構本体に設けられた第1の弾性部材と、前記第1の弾性部材の先端部に設けられ、前記第1のカム面上を摺動する第1の摺動部材と、前記第2の回転部材に取付けられ、前記第2の回転部材と一体回転自在な第2の機構本体と、前記第2の機構本体に設けられた第2の弾性部材と、前記第2の弾性部材の先端部に設けられ、前記第2のカム面上を摺動する第2の摺動部材とを含み、前記第1の摺動部材が前記第1のカム面上を摺動する位置における前記第1のカム面の曲率が、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の捩り角の変化に伴って変化し、前記第2の摺動部材が前記第2のカム面上を摺動する位置における前記第2のカム面の曲率が、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の捩り角の変化に伴って変化するものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、第1の回転部材に設けられたカム部材が、第1の回転部材および第2の回転部材の捩り角の変化に伴って曲率が変化する第1のカム面を有し、例えば、第2の回転部材が第1の回転部材に対して正側に捩れると、第1のカム面上を摺動する第1の摺動部材が第1のカム面に押圧されて第1の弾性部材が弾性変形する。
第1の弾性部材が弾性変形すると、正側に捩れるのに伴って第1のカム面に作用する第1の弾性部材からの反力が変化し、第1の回転部材から第1の弾性部材および第1の機構本体を介して第2の回転部材にトルクが伝達される。
また、第1の回転部材に設けられたカム部材が、第1のカム面に対して第1の回転部材の軸線方向に離隔し、かつ第1の回転部材の円周方向に離隔し、捩り角の変化に伴って曲率が変化する第2のカム面を有し、例えば、第2の回転部材が第1の回転部材に対して負側に捩れると、第2のカム面上を摺動する第2の摺動部材が第2のカム面に押圧されて第2の弾性部材が弾性変形する。
第2の弾性部材が弾性変形すると、負側に捩れるのに伴って第2のカム面に作用する第2の弾性部材の反力が変化し、第2の回転部材から第2の機構本体および第2の弾性部材を介して第1の回転部材にトルクが伝達される。
このように第2の回転部材が第1の回転部材に対して正側または負側に相対回転したときに、第1の摺動部材および第2の摺動部材が第1のカム面および第2のカム面に沿って摺動することで、第1の弾性部材および第2の弾性部材を弾性変形させることにより、第1の回転部材と第2の回転部材との捩り角の範囲を広角化させることができる。このため、第1の回転部材と第2の回転部材との間でトルクを伝達しつつ、捩り振動を減衰することができ、振動の減衰性能を向上させることができる。
本発明では、このように、カム部材に軸線方向に離隔する第1のカム面および第2のカム面を設け、例えば、第1のカム面と第2のカム面との曲率半径を変更することにより、第2の回転部材が第1の回転部材に対して正側に捩れたときと負側に捩れたときとで第1の弾性部材と第2の弾性部材とのばね剛性を異ならせることができる。
このため、第2の回転部材が第1の回転部材に対して正側に捩れたときの第1の弾性部材の捩り剛性を高剛性にすることができるとともに、第2の回転部材が第1の回転部材に対して負側に捩れたときの第2の弾性部材の捩り剛性を低剛性にすることができる。
すなわち、本発明の捩り振動減衰装置は、正側のばね剛性と負側のばね剛性との設定の自由度を高めることができる。
上記(1)の捩り振動減衰装置において、(2)前記第1のカム面の曲率半径に対して前記第2のカム面の曲率半径が大きいものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、第1のカム面の曲率半径に対して第2のカム面の曲率半径が大きく形成されているので、第2の回転部材が第1の回転部材に対して正側に捩れたときに、第1の摺動部材が第2のカム面よりも曲率半径の小さい第1のカム面上を摺動する。
このため、第1の弾性部材の弾性変形量を大きくすることができ、第1の弾性部材のばね剛性を高剛性にすることができる。
また、第2の回転部材が第1の回転部材に対して負側に捩れたときに、第2の摺動部材が第1のカム面よりも曲率半径の大きい第2のカム面上を摺動する。このため、第2の弾性部材の弾性変形量を第1の弾性部材に比べて小さくすることができ、第2の弾性部材のばね剛性を低剛性にすることができる。
上記(1)、(2)の捩り振動減衰装置において、(3)前記第1の弾性部材および前記第2の弾性部材が、同一のばね剛性を有するコイルスプリングから構成され、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材の捩り角が最小の中立状態から前記第2の回転部材が前記第1の回転部材に対して正側に捩れた場合と負側に捩れた場合とにおいて、前記正側の単位捩り角当たりの前記第1の弾性部材の弾性変形量に対して、前記負側の単位捩り角当たりの前記第2の弾性部材の弾性変形量が小さくなるように、前記第1のカム面および前記第2のカム面の曲率半径が設定されるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、第2の回転部材が第1の回転部材に対して正側に捩れた場合と負側に捩れた場合とにおいて、正側の単位捩り角当たりの第1の弾性部材の弾性変形量に対して、負側の単位捩り角当たりの第2の弾性部材の弾性変形量が小さくなるように、第1のカム面および第2のカム面の曲率半径が設定されるので、第2の回転部材が第1の回転部材に対して正側に捩れたときに、第1の弾性部材のばね剛性を高剛性にすることができる。
また、第2の回転部材が第1の回転部材に対して負側に捩れたときに、第2の弾性部材のばね剛性を低剛性にすることができる。
上記(1)の捩り振動減衰装置において、(4)前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材のばね剛性が異なるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、第1の弾性部材と第2の弾性部材のばね剛性が異なるので、第1のカム面および第2のカム面の曲率半径を同一にした場合に、第2の回転部材が第1の回転部材に対して正側に捩れたときに、第1の弾性部材のばね剛性を高剛性にすることができる。
また、第2の回転部材が第1の回転部材に対して負側に捩れたときに、第2の弾性部材のばね剛性を低剛性にすることができる。
上記(1)〜(4)の捩り振動減衰装置において、(5)前記第2の回転部材が、駆動伝達系の変速機の入力軸が連結されるボスを有し、前記第1の回転部材に内燃機関からトルクが伝達されるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、第2の回転部材が、駆動伝達系の変速機の入力軸が連結されるボスを有し、第1の回転部材に内燃機関からトルクが伝達されるので、第1の回転部材と第2の回転部材との捩り角の範囲を広角化して第1の弾性部材および第2の弾性部材の低剛性化を図ることができる。
このため、シフトポジションがニュートラルに変更されて内燃機関がアイドル状態にあるとき等のように、第1の回転部材と第2の回転部材との捩り角が小さい領域にあっては、低剛性の第1の弾性部材および第2の弾性部材によって微小振動を減衰して変速機を構成する変速歯車組からガラ音が発生するのを抑制することができる。
また、第1の回転部材と第2の回転部材との捩り角が大きい領域では、一対のディスクプレートとカム部材との捩り角を大きくしてトルクの上昇率が大きくなる高剛性の捩り特性を得ることができる。
したがって、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした大きな捩り振動や、駆動伝達系の捩り共振を減衰して、変速歯車組の空転歯車対が衝突して生じるジャラ音や駆動伝達系の捩り共振によるこもり音の発生を抑制することができる。
特に、第2の回転部材が第1の回転部材に対して正側(加速側)に捩れたときの第1の弾性部材の捩り剛性を高剛性にすることができるので、駆動伝達系の共振点通過時の回転変動を抑えることができ、駆動伝達系の捩り共振をより一層減衰することができる。
また、第2の回転部材が第1の回転部材に対して負側(減速側)に捩れたときの第2の弾性部材の捩り剛性を低剛性にすることができるため、負側の捩れ領域の全体に亘って減衰性能を向上させることができる。
本発明によれば、第1の回転部材と第2の回転部材との捩り角を広角化しつつ、捩り剛性を正側および負側で変更することができる捩り振動減衰装置を提供することができる。
本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の側面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1のA−A方向矢視断面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1のB−B方向矢視断面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1のC−C方向矢視断面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は、一方のアーム部材の正面図、(b)は、一方のアーム部材の側面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は、他方のアーム部材の正面図、(b)は、他方のアーム部材の側面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、ローラ部材の正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、図8のD−D方向矢視断面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、ボスがカム部材に対して正側に捩れた状態を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、ボスがカム部材に対して正側にさらに捩れた状態を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、ボスがカム部材に対して負側に捩れた状態を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、ボスがカム部材に対して負側にさらに捩れた状態を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の捩り特性を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、図15のE−E方向矢視断面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は、一方のアーム部材の正面図、(b)は、一方のアーム部材の側面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は、他方のアーム部材の正面図、(b)は、他方のアーム部材の側面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、ボスがカム部材に対して正側に捩れた状態を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、ボスがカム部材に対して負側に捩れた状態を示す図である。
以下、本発明に係る捩り振動減衰装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図14は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1〜図4において、捩り振動減衰装置20は、第1の回転部材21と、第1の回転部材21と同一軸線上に設けられ、第1の回転部材21に対して相対回転自在な第2の回転部材22と、捩り振動減衰機構23とを含んで構成されている。
第1の回転部材21には駆動源である図示しない内燃機関からのトルクが入力されるようになっており、第2の回転部材22は、第1の回転部材21のトルクを図示しない駆動伝達系の変速機に伝達するようになっている。
また、第1の回転部材21は、プレート状のカム部材25およびクラッチディスク26を備えている。クラッチディスク26は、カム部材25の外周部に設けられており、クッショニングプレート27およびフェーシング部材を構成する摩擦材28a、28bを備えている。クッショニングプレート27は、厚み方向に波打つリング状の部材から構成されており、図示しないリベットによってカム部材25の外周部に固定されている。
摩擦材28a、28bは、クッショニングプレート27の両面にリベット29(図3、図4参照)によって固定されており、この摩擦材28a、28bは、内燃機関のクランクシャフトに固定されたフライホイール30とフライホイール30にボルト固定されたクラッチカバーのプレッシャプレート31との間に位置している(図2〜図4参照)。
そして、摩擦材28a、28bがプレッシャプレート31に押圧されてフライホイール30とプレッシャプレート31とに摩擦係合することで、内燃機関のトルクが第1の回転部材21に入力される。
また、図示しないクラッチペダルが踏み込まれると、プレッシャプレート31が摩擦材28a、28bを押圧するのを解除し、摩擦材28a、28bがフライホイール30から離隔することで、内燃機関のトルクが第1の回転部材21に入力されない。
また、カム部材25の内周面には第1のカム面としてのカム面25a、25bおよび第2のカム面としてのカム面25c、25dが形成されており、カム面25a、25bは、カム部材25の同一の円周面上に形成されており、カム面25c、25dは、カム部材25の同一の円周面上に形成されている。このカム面25a〜25dのそれぞれは、カム部材25の円周方向に一定の角度の範囲(例えば、70°)で延在している。
このカム面25a〜25dは、第1の回転部材21および第2の回転部材22の捩り角の変化に伴って曲率が変化している。すなわち、カム面25a〜25dの曲率は、第1の回転部材21および第2の回転部材22の捩り角が大きくなるにつれて大きくなるようにカム部材25の内周部に形成されている。本実施のカム部材25は、所謂、内カムである。
なお、第1の回転部材21および第2の回転部材22の捩り角は、第1の回転部材21および第2の回転部材22の捩り角が最小(略0°)の中立状態から、第1の回転部材21が第2の回転部材22に対して正側および正側と反対方向の負側に捩れたときに大きくなる。
カム面25a、25bは、第1の回転部材21の軸線方向、すなわち、後述する入力軸32の軸線方向の一方側に設けられており、このカム面25a、25bは、カム部材25の回転中心軸O、すなわち、第1の回転部材21の回転中心軸Oを挟んで対向している。なお、本実施の形態では、第1の回転部材21の軸線方向は、入力軸32の軸線方向と同一方向であるため、以下、軸線方向は、入力軸32の軸線方向であるものとして説明を行う。
カム面25c、25dは、カム面25a、25bに対して軸線方向に離隔するとともに、カム面25a、25bに対してカム部材25の円周方向に離隔して軸線方向の他方側に設けられている。また、カム面25c、25dは、カム部材25の回転中心軸Oを挟んで対向している。
また、カム面25a、25bの曲率半径に対してカム面25c、25dの曲率半径は、大きく形成されている。また、カム面25a、25bの曲率は、中立状態から第1の回転部材21が第2の回転部材22に対して正側に捩れるに従って大きくなっており、カム面25c、25dの曲率は、中立状態から第1の回転部材21が第2の回転部材22に対して負側に捩れるに従って大きくなっている。
また、カム面25a〜25dの軸線方向の両端部には、カム面25a〜25dから半径方向内方に一定の幅で突出して形成された縁部25Aが形成されており、この縁部25Aは、後述する捩り振動減衰機構23のローラ部材41〜44がカム面25a〜25dに沿って摺動する際の軸線方向のガイドとして機能する。なお、半径方向とは、カム部材25の半径方向のことを指す。
一方、第2の回転部材22は、駆動伝達系の変速機の入力軸32(図2〜図4参照)の外周スプライン32aにスプライン嵌合されるボス33と、ボス33の外周部に設けられた捩り振動減衰機構23とを含んで構成される。
ボス33は、分割ボス33A、33Bから構成されており、分割ボス33A、33Bの内周面にはそれぞれ入力軸32の外周スプライン32aにスプライン嵌合される内周スプライン33a、33bが形成されている。
捩り振動減衰機構23は、第1の機構本体としての板状のアーム部材35と、第2の機構本体としての板状のアーム部材36と、第1の弾性部材としてのコイルスプリング37、38と、第2の弾性部材としてのコイルスプリング39、40と、第1の摺動部材としてのローラ部材41、42と第2の摺動部材としてのローラ部材43、44とを含んで構成されている。
アーム部材35は、分割ボス33Aに一体的に設けられており、分割ボス33Aと一体回転自在となっている。図5、図6に示すように、アーム部材35は、分割ボス33Aから外方に延在しており、アーム部材35の延在方向は、半径方向軸と同一軸上である。コイルスプリング37、38は、アーム部材35の延在方向両端部に形成された角形の貫通孔35aにそれぞれ挿通されている。貫通孔35aの底面には突起35bが形成されており、この突起にコイルスプリング37、38の基端部が嵌合している。
アーム部材36は、分割ボス33Bに一体的に設けられており、分割ボス33Bと一体回転自在となっている。図5、図7に示すように、アーム部材36は、分割ボス33Bから外方に延在しており、アーム部材36の延在方向は、半径方向軸と同一軸上である。コイルスプリング39、40は、アーム部材36の延在方向両端部に形成された角形の貫通孔36aにそれぞれ挿通されている。貫通孔36aの底面には突起36bが形成されており、この突起36bにコイルスプリング39、40の基端部が嵌合している。
ローラ部材41〜44は、コイルスプリング37〜40の先端部に取付けられており、ローラ部材41〜44は、図8、図9に示すように、内輪51と、外輪52と、転動体53と、保持器54とを有している。
内輪51は、円柱部51aと、円柱部51aから突出して形成された押圧部51bとを有している。円柱部51aの外周は、転動体53が滑らかに転動する軌道面で構成されている。押圧部51bは、円柱部51aと一体的に形成され、図6、図7に示すように、端部がコイルスプリング37〜40の先端部に係合してコイルスプリング37〜40を押圧するようになっている。
外輪52の内周は、転動体53が滑らかに転動する軌道面で構成されており、外輪52の外周は、略円弧状に突出して形成されている。転動体53は、円筒ころや針状ころ等のころで形成され、内輪51と、外輪52との間に複数個配置されている。
保持器54は、円環状に形成されており、転動体が内輪51と外輪52との間で、円周上均一に配置されるよう保持している。
また、図5〜図7に示すように、貫通孔35a、36aの上方のアーム部材35、36には係止部材35c、36cが形成されており、この係止部材35c、36cにはローラ部材41〜44のそれぞれの押圧部51bが当接するようになっている。
このため、ローラ部材41〜44は、押圧部51bが係止部材35c、36cに係止するまでのコイルスプリング37〜40が弾性変形する範囲において、貫通孔35a、36a内を自由に移動できる。なお、コイルスプリング37〜40の自然長は、同一であり、ばね剛性も同一となっている。
また、図1に示すように、ローラ部材41、42は、外輪52がカム部材25のカム面25a、25b上を摺動するようになっており、ローラ部材43、44は、外輪52がカム部材25のカム面25c、25d上を摺動するようになっている。また、ローラ部材41〜44の外輪52がカム部材25のカム面25a〜25d上を摺動するときに、ローラ部材41〜44の外輪52が、縁部25Aにガイドされる。
本実施の形態では、カム面25a、25bの曲率半径に対してカム面25c、25dの曲率が大きく形成されており、カム面25a、25bの曲率は、第1の回転部材21および第2の回転部材22が中立状態から正側に捩れるに従って大きくなっているとともに、カム面25c、25dの曲率は、第1の回転部材21および第2の回転部材22が中立状態から負側に捩れるに従って大きくなっている。なお、第1の回転部材21は、カム部材25を含み、第2の回転部材22は、ボス33を含むので、第1の回転部材21と第2の回転部材22との捩れについては、説明の便宜上、ボス33とカム部材25との捩れ状態として説明する。
本実施の形態の捩り振動減衰装置20は、ボス33と共にアーム部材35、36が中立状態から正側に捩れたときには、曲率が漸次大きくなるカム面25a、25b上をローラ部材41、42が摺動してコイルスプリング37、38の圧縮量が漸次大きくなり、コイルスプリング37、38のばね剛性は、漸次大きくなる。
また、ボス33と共にアーム部材35、36が中立状態から負側に捩れたときには、曲率が漸次大きくなるカム面25c、25d上をローラ部材43、44が摺動してコイルスプリング39、40の圧縮量が漸次大きくなり、コイルスプリング39、40のばね剛性は、漸次大きくなる。
ところが、カム面25a、25bの曲率半径に対してカム面25c、25dの曲率半径が大きく形成されているため、ボス33と共にアーム部材35、36が中立状態から負側に捩れたときには、コイルスプリング37、38の単位捩れ角当たりの圧縮量(弾性変形量)に対してコイルスプリング39、40の単位捩れ角当たりの圧縮量は、小さいものとなる。
換言すれば、本実施の形態の捩り振動減衰装置20は、ボス33と共にアーム部材35、36が中立状態から正側に捩れた場合と負側に捩れた場合とにおいて、正側の単位捩り角当たりのコイルスプリング37、38の圧縮量に対して、負側の単位捩り角当たりのコイルスプリング39、40の圧縮量が小さくなるように、カム面25a、25bおよびカム面25c、25dの曲率半径が設定されている。
なお、カム面25a、25bと同一の円周面上のカム面25a、25b以外のカム面25eは、アーム部材36のローラ部材43、44がカム面25c、25dを摺動しているときの逃げ部を構成しており、カム面25c、25dと同一の円周面上のカム面25c、25d以外のカム面25fは、アーム部材35のローラ部材41、42がカム面25a、25bを摺動しているときの逃げ部を構成している。
次に、作用を説明する。
図10〜図13は、捩り振動減衰装置20が、内燃機関のトルクを受けて時計回転方向(R1方向)に回転している状態を示し、説明の便宜上、ボス33がカム部材25に対して中立状態から正側の反時計回転方向(R2方向)および負側の時計回転方向(R1方向)に捩れるものとして説明を行う。なお、ボス33がカム部材25に対して正側に捩れるのは、車両の加速時であり、負側に捩れるのは、減速時である。
摩擦材28a、28bがプレッシャプレート31に押圧されてフライホイール30とプレッシャプレート31とに摩擦係合することで、内燃機関のトルクがカム部材25に入力される。
車両の加速時に、内燃機関のトルク変動による回転変動が小さい場合には、カム部材25とボス33との間の変動トルクが小さく、ボス33がカム部材25に対して反時計回転方向(R2方向)に相対回転する。
このとき、図1に示す状態から図10に示すように、カム部材25とボス33との捩り角が大きくなるにつれてボス33がカム部材25に対してR2方向に回転すると、ボス33とアーム部材35、36がR2方向に回転するため、ローラ部材41、42の外輪52がカム面25a、25bに沿って転動する。
カム面25a、25bの曲率は、中立状態からボス33がカム部材25に対して正側に捩れるに従って徐々に大きくなるため、コイルスプリング37、38が圧縮され、コイルスプリング37、38の反力がカム面25a、25bに作用する。
このコイルスプリング37、38の反力がカム面25a、25bに作用すると、カム部材25からコイルスプリング37、38およびアーム部材35を介してボス33にトルクが伝達され、内燃機関のトルクが入力軸32を介して駆動伝達系の変速機に入力される。また、コイルスプリング37、38が弾性変形することにより、内燃機関のトルク変動がコイルスプリング37、38によって減衰され、変速機に伝達されない。
また、カム面25c、25dは、カム面25a、25bに対して軸線方向にオフセットしており、カム面25c、25dは、カム面25a、25bに対して回転中心軸Oを挟んで対向する位置関係となっている。
このため、アーム部材36がR2方向に回転するときには、ローラ部材43、44の外輪52は、逃げ部であるカム面25f上を摺動するが、このときにはコイルスプリング39、40が圧縮されず、コイルスプリング39、40の反力がカム面25fに作用することがない。
また、図10に示す状態から図11に示すように、カム部材25とボス33との捩り角がさらに大きくなると、ボス33がカム部材25に対してR2方向にさらに回転するため、アーム部材35、36がボス33とR2方向に回転し、ローラ部材41、42の外輪52がカム面25a、25bに沿って転動する。
カム面25a、25bの曲率は、中立状態からボス33がカム部材25に対して正側に捩れるに従ってさらに大きくなるため、コイルスプリング37、38がさらに圧縮され、コイルスプリング37、38の反力がさらに大きくカム面25a、25bに作用する。
このコイルスプリング37、38の反力がカム面25a、25bに作用すると、カム部材25からコイルスプリング37、38およびアーム部材35を介してボス33にさらに大きいトルクが伝達され、内燃機関のトルクが入力軸32を介して駆動伝達系の変速機に入力される。また、コイルスプリング37、38が弾性変形することにより、内燃機関のトルク変動がコイルスプリング37、38によって減衰され、変速機に伝達されない。
一方、車両の減速時には、内燃機関の駆動トルクが小さくなり、エンジンブレーキが発生するため、変速機の入力軸32からボス33にトルクが入力されることになる。減速時に内燃機関のトルク変動による回転変動が小さい場合には、ボス33とカム部材25との間の変動トルクが小さいため、ボス33がカム部材25に対して相対的に時計回転方向である負側(R1方向)に捩れることになる。
このとき、図1に示す状態から図12に示すように、カム部材25とボス33との捩り角が大きくなるにつれてボス33がカム部材25に対してR1方向に回転すると、ボス33と共にアーム部材35、36がR1方向に回転するため、ローラ部材43、44の外輪52がカム面25c、25dに沿って転動する。
カム面25c、25dの曲率は、中立状態からボス33がカム部材25に対して負側に捩れるに従って徐々に大きくなるため、コイルスプリング39、40が圧縮され、コイルスプリング39、40の反力がカム面25c、25dに作用する。
このコイルスプリング39、40の反力がカム面25c、25dに作用すると、ボス33からアーム部材36およびコイルスプリング39、40を介してカム部材25にトルクが伝達され、駆動伝達系の変速機の入力軸32から内燃機関にトルクが伝達される。また、コイルスプリング39、40が弾性変形することにより、内燃機関のトルク変動がコイルスプリング39、40によって減衰され、変速機に伝達されない。
また、カム面25c、25dは、カム面25a、25bに対して軸線方向にオフセットしており、カム面25c、25dは、カム面25a、25bに対して回転中心軸Oを挟んで対向する位置関係となっている。
このため、アーム部材35がR1方向に回転するときには、ローラ部材41、42の外輪52は、逃げ部であるカム面25e上を摺動するが、このときにはコイルスプリング37、38が圧縮されず、コイルスプリング37、38の反力がカム面25eに作用することがない。
また、図12に示す状態から図13に示すように、カム部材25とボス33との捩り角がさらに大きくなると、ボス33がカム部材25に対してR1方向にさらに回転するため、ボス33と共にアーム部材35、36がR1方向に回転し、ローラ部材43、44の外輪52がカム面25c、25dに沿って転動する。
カム面25c、25dの曲率は、中立状態からボス33がカム部材25に対して負側に捩れるに従ってさらに大きくなるため、コイルスプリング39、40がさらに圧縮され、コイルスプリング39、40の反力がさらに大きくカム面25c、25dに作用する。
このコイルスプリング39、40の反力がカム面25c、25dに作用すると、ボス33からアーム部材36およびコイルスプリング39、40を介してカム部材25にトルクが伝達され、駆動伝達系の変速機の入力軸32から内燃機関にトルクが伝達される。
また、コイルスプリング39、40が弾性変形することにより、内燃機関のトルク変動がコイルスプリング39、40によって減衰され、変速機に伝達されない。
また、カム面25c、25dの曲率半径は、カム面25a、25bの曲率半径に対して大きく形成されているため、ボス33およびアーム部材35、36がカム部材25に対して負側に捩れたときの単位捩り角当たりのコイルスプリング39、40のばね剛性は、正側に捩れたときの単位捩り角当たりのコイルスプリング37、38のばね剛性よりも小さくなる。すなわち、負側で機能するコイルスプリング39、40は、正側で機能するコイルスプリング37、38よりも柔らかくなる。
このように本実施の形態の捩り振動減衰装置20は、第1の回転部材21に設けられたカム部材25に、カム部材25およびボス33の捩り角の変化に伴って曲率が変化するカム面25a、25bと、カム面25a、25bに対して軸線方向に離隔し、かつカム部材25の円周方向に離隔し、ボス33とカム部材25との捩り角の変化に伴って曲率が変化するカム面25c、25dとを形成した。
そして、捩り振動減衰機構23のローラ部材41、42およびローラ部材43、44のそれぞれをカム面25a、25bおよびカム面25c、25dに沿って摺動させることで、コイルスプリング37、38およびコイルスプリング39、40を弾性変形させることにより、カム部材25とボス33との捩り角の範囲を広角化してカム部材25とボス33との間でトルクを伝達しつつ、捩り振動を減衰することができ、振動の減衰性能を向上させることができる。
図14は、カム部材25とボス33との捩り特性を示す図であり、本実施の形態の捩り振動減衰装置20におけるカム部材25とボス33との捩り角と、捩りトルクとの関係を説明するグラフである。
本実施の形態では、ボス33の回転に伴ってカム部材25とボス33との捩り角を正側および負側の合計で140°程度にまで広角化することができる。
なお、カム部材25とボス33との相対回転するときの捩りトルクおよび捩り角の大きさは、カム部材25のカム面25a〜25dの曲率半径、コイルスプリング37〜40のばね剛性、アーム部材35、36の形状等を調整することにより、任意の捩りトルクおよび捩り角に設定することができる。このため、140°以上の捩り角も実現することができる。
また、本実施の形態の捩り振動減衰装置20は、図14に示すように、カム部材25とボス33との捩り角が小さいときには、コイルスプリング37〜40の捩り剛性が低いフラットな捩り特性にすることができる。
このため、シフトポジションがニュートラルに変更されて内燃機関がアイドル状態にあるとき等のようにカム部材25からボス33に伝達されるトルクが小さい領域では、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした捩り振動を減衰して、無負荷状態にある変速機の変速歯車組が衝突して生じるガラガラという異音、所謂、ガラ音を抑制することができる。
また、本実施の形態の捩り振動減衰装置20は、カム部材25とボス33との捩り角の範囲を広角化してコイルスプリング37〜40の捩り剛性を全体的に低くすることができるため、カム部材25からボス33に伝達されるトルクが大きい運転状態においては、駆動源のトルク変動による回転変動を起振源とした捩り振動を減衰して、変速歯車組の空転歯車対が衝突して生じるジャラ音を抑制することができる。
また、カム部材25とボス33との捩り角が大きいときに、捩り振動減衰装置20の捩り剛性を従来の捩り剛性よりも低くすることができるため、駆動伝達系の捩り共振による捩り振動を従来よりも大きく減衰して車室内にこもり音が発生するのを抑制することができる。
また、本実施の形態では、カム面25a、25bおよびカム面25c、25dを軸線方向に離隔して形成したので、カム面25a、25bとカム面25c、25dとの曲率半径を変更することが可能となる。
本実施の形態では、カム面25a、25bの曲率半径に対してカム面25c、25dの曲率半径を大きくすることにより、ボス33がカム部材25に対して正側に捩れたときと負側に捩れたときとでコイルスプリング37、38とコイルスプリング39、40とのばね剛性を異ならせることができる。
このため、図14に示すように、ボス33がカム部材25に対して正側に捩れたときのコイルスプリング37、38の捩り剛性を高剛性にすることができるとともに、ボス33がカム部材25に対して負側に捩れたときのコイルスプリング39、40の捩り剛性を正側に比べて低剛性にすることができる。
すなわち、本実施の形態の捩り振動減衰装置20は、正側のばね剛性と負側のばね剛性との設定の自由度を高めることができる。
この結果、ボス33がカム部材25に対して正側(加速側)に捩れたときのコイルスプリング37、38の捩り剛性を高剛性にすることにより、駆動伝達系の共振点通過時の回転変動をより一層抑えることができ、駆動伝達系の捩り共振をより一層減衰して、こもり音が発生するのをより一層抑制することができる。
また、ボス33がカム部材25に対して負側(減速側)に捩れたときのコイルスプリング39、40の捩り剛性を低剛性にすることで、図14に示すように、負側の捩れ領域の全体に亘って減衰性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、カム部材25のカム面25a、25bの曲率半径およびカム面25c、25dの曲率半径を正側と負側とで異なるようにして、コイルスプリング37、38およびコイルスプリング39、40の正側と負側との捩り剛性を異ならせているが、正側と負側との捩り剛性を異ならせる構成は、これに限定されるものではない。
例えば、カム面25a〜25dの曲率半径を同一とし、コイルスプリング37、38のばね剛性をコイルスプリング39、40のばね剛性よりも大きくするようにしてもよい。このようにすれば、正側の捩り剛性を大きくすることができるとともに、負側の捩り剛性を正側に比べて小さくすることができる。
このように、本実施の形態では、カム面25a、25bおよびカム面25c、25dを軸線方向に離隔(オフセット)することで、正側のばね剛性と負側のばね剛性との設定の自由度を高めることができるのである。
(第2の実施の形態)
図15〜図20は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、カム部材および捩り振動減衰機構の構成が第1の実施の形態と異なる。したがって、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図15、図16において、第1の回転部材21は、クラッチディスク26およびカム部材61を備えており、カム部材61の内周面には第1のカム面としてのカム面61aおよび第2のカム面としてのカム面61bが形成されている。このカム面61a、61bは、カム部材61の円周方向に一定の角度の範囲(例えば、70°)で延在しており、第1の回転部材21および第2の回転部材22の捩り角の変化に伴って曲率が変化している。
すなわち、カム面61a、61bの曲率は、中立状態から第1の回転部材21および第2の回転部材22の捩り角が大きくなるにつれて大きくなるようにカム部材61の内周部に形成されている。本実施のカム部材61は、所謂、内カムである。
カム面61aは、軸線方向の一方側に設けられており、カム面61bは、カム面61aに対して軸線方向に離隔して軸線方向の他方側に設けられている。また、カム面61bは、カム面61aに対してカム部材61の円周方向に離隔して設けられており、カム面61a、61bは、カム部材61の回転中心軸Oを挟んで対向している。
また、カム面61aの曲率半径に対してカム面61bの曲率半径は、大きく形成されている。また、カム面61aの曲率は、第1の回転部材21および第2の回転部材22が中立状態から正側に捩れるに従って大きくなっており、カム面61bの曲率は、第1の回転部材21および第2の回転部材22が中立状態から負側に捩れるに従って大きくなっている。
また、カム面61a、61bの軸線方向の両端部には、カム面61a、61bから半径方向内方に一定の幅で突出して形成された縁部61Aが形成されており、この縁部61Aは、後述する捩り振動減衰機構62のローラ部材41、43がカム面61a、61bに沿って摺動する際の軸線方向のガイドとして機能する。
第2の回転部材22は、ボス33と、ボス33の外周部に設けられた捩り振動減衰機構62とを含んで構成される。
捩り振動減衰機構62は、第1の機構本体としての板状のアーム部材63と、第2の機構本体としての板状のアーム部材64と、第1の弾性部材としてのコイルスプリング65と、第2の弾性部材としてのコイルスプリング66と、第1の摺動部材としてのローラ部材41と、第2の摺動部材としてのローラ部材43とを含んで構成されている。
アーム部材63は、分割ボス33Aに一体的に設けられており、分割ボス33Aと一体回転自在となっている。アーム部材63は、分割ボス33Aから半径方向外方に延在しており、図17に示すように、コイルスプリング65は、アーム部材63の延在方向先端部に形成された角形の貫通孔63aに挿通されている。貫通孔63aの底面には突起63bが形成されており、この突起63bにコイルスプリング65の基端部が嵌合している。
アーム部材64は、分割ボス33Bに一体的に設けられており、分割ボス33Bと一体回転自在となっている。アーム部材64は、分割ボス33Bから半径方向外方に延在しており、図18に示すように、コイルスプリング66は、アーム部材64の延在方向先端部に形成された角形の貫通孔64aに挿通されている。貫通孔64aの底面には突起64bが形成されており、この突起64bにコイルスプリング66の基端部が嵌合している。
なお、アーム部材64およびアーム部材65は、回転中心軸Oに対して所定の角度だけ傾斜してボス33から半径方向外方に延在している。
また、カム部材61の内周面にはアーム部材63が収容される半円状の開口部61eが形成されており、アーム部材63は、開口部61e内で移動するようになっている。
また、カム部材61の内周面にはアーム部材64が収容される半円状の開口部61fが形成されており、この開口部61fは、開口部61eに対して軸線方向に離隔している。アーム部材63は、この開口部61e内で移動するようになっている。
ローラ部材41、43は、コイルスプリング65、66の先端部に取付けられており、ローラ部材41、43は、図8、図9に示すものと同一の構成を有している。
図17、図18に示すように、貫通孔63a、64aの上方のアーム部材63、64には係止部材63c、64cが形成されており、この係止部材63c、64cにはローラ部材41、43のそれぞれの押圧部51bが当接するようになっている。
このため、ローラ部材41、43は、押圧部51bが係止部材63c、64cに係止するまでのコイルスプリング65、66が弾性変形する範囲において、貫通孔63a、64a内を自由に移動できる。なお、コイルスプリング65、66の自然長およびばね剛性は、同一となっている。
本実施の形態では、カム面61aの曲率半径に対してカム面61bの曲率半径が大きく形成されており、カム面61aの曲率は、第1の回転部材21および第2の回転部材22が中立状態から正側に捩れるに従って大きくなっているとともに、カム面61bの曲率は、第1の回転部材21および第2の回転部材22が中立状態から負側に捩れるに従って大きくなっている。
なお、第1の回転部材21は、カム部材61を含み、第2の回転部材22は、ボス33を含むので、第1の回転部材21と第2の回転部材22との捩れについての説明は、説明の便宜上、ボス33とカム部材61との捩れ状態として説明する。
本実施の形態の捩り振動減衰装置20は、ボス33と共にアーム部材63、64が中立状態から正側に捩れたときには、曲率が漸次大きくなるカム面61a上をローラ部材41が摺動してコイルスプリング65の圧縮量が漸次大きくなり、コイルスプリング65のばね剛性は、漸次大きくなる。
また、ボス33と共にアーム部材63、64が中立状態から負側に捩れたときには、曲率が漸次大きくなるカム面61b上をローラ部材43が摺動してコイルスプリング66の圧縮量が漸次大きくなり、コイルスプリング66のばね剛性は、漸次大きくなる。
換言すれば、本実施の形態の捩り振動減衰装置20は、ボス33と共にアーム部材63、64が中立状態から正側に捩れた場合と負側に捩れた場合とにおいて、正側の単位捩り角当たりのコイルスプリング65の圧縮量(弾性変形量)に対して、負側の単位捩り角当たりのコイルスプリング66の圧縮量が小さくなるように、カム面61aおよびカム面61bの曲率半径が設定されている。
また、カム面61aと同一の円周面上のカム面61a以外のカム面61cは、アーム部材64のローラ部材43がカム面61bを摺動しているときの逃げ部を構成しており、カム面61bと同一の円周面上のカム面61b以外のカム面61dは、アーム部材63のローラ部材41がカム面61aを摺動しているときの逃げ部を構成している。
次に、作用を説明する。
捩り振動減衰装置20が時計回転方向(R1方向)に回転している場合について説明する。
図19に示すように、車両の加速時に、ボス33がカム部材61に対して反時計回転方向(R2方向)に相対回転すると、カム部材61とボス33との捩り角が大きくなるにつれてボス33がカム部材61に対してR2方向に回転する。このとき、ボス33とアーム部材63、64がR2方向に回転するため、ローラ部材41の外輪52がカム面61aに沿って転動する。
カム面61aの曲率は、中立状態からボス33がカム部材61に対して正側に捩れるに従って徐々に大きくなるため、コイルスプリング65が圧縮され、コイルスプリング65の反力がカム面61aに作用する。
このコイルスプリング65の反力がカム面61aに作用すると、カム部材61からコイルスプリング65およびアーム部材63を介してボス33にトルクが伝達され、内燃機関のトルクが入力軸32を介して駆動伝達系の変速機に入力される。また、コイルスプリング65が弾性変形することにより、内燃機関のトルク変動がコイルスプリング65によって減衰され、変速機に伝達されない。
また、カム面61bは、カム面61aに対して軸線方向にオフセットしており、カム面61bは、カム面61aに対して回転中心軸Oを挟んで対向する位置関係となっている。
このため、アーム部材64がR2方向に回転するときには、ローラ部材43の外輪52は、逃げ部であるカム面61d上を摺動するが、このときにはコイルスプリング66が圧縮されず、コイルスプリング66の反力がカム面61dに作用することがない。
一方、車両の減速時には、図20に示すように、カム部材61とボス33との捩り角が大きくなるにつれてボス33がカム部材61に対して時計回転方向(R1方向)に回転すると、ボス33とアーム部材64がR1方向に回転するため、ローラ部材43の外輪52がカム面61bに沿って転動する。
カム面61bの曲率は、中立状態からボス33がカム部材61に対して負側に捩れるに従って徐々に大きくなるため、コイルスプリング66が圧縮され、コイルスプリング66の反力がカム面61bに作用する。
このコイルスプリング66の反力がカム面61bに作用すると、ボス33からアーム部材64およびコイルスプリング66を介してカム部材61にトルクが伝達され、駆動伝達系の変速機の入力軸32から内燃機関にトルクが伝達される。また、コイルスプリング66が弾性変形することにより、内燃機関のトルク変動がコイルスプリング66によって減衰され、変速機に伝達されない。
また、カム面61bは、カム面61aに対して軸線方向にオフセットしており、カム面61bは、カム面61aに対して回転中心軸Oを挟んで対向する位置関係となっている。
このため、アーム部材63がR1方向に回転するときには、ローラ部材41の外輪52は、逃げ部であるカム面61c上を摺動するが、このときにはコイルスプリング65が圧縮されず、コイルスプリング65の反力がカム面61cに作用することがない。
このように本実施の形態では、カム面61aの曲率半径に対してカム面61bの曲率半径を大きくすることにより、ボス33がカム部材61に対して正側に捩れたときと負側に捩れたときとでコイルスプリング65とコイルスプリング66とのばね剛性を異ならせることができる。
このため、ボス33がカム部材61に対して正側に捩れたときのコイルスプリング65の捩り剛性を高剛性にすることができるとともに、ボス33がカム部材61に対して負側に捩れたときのコイルスプリング66の捩り剛性を低剛性にすることができる。
すなわち、本実施の形態の捩り振動減衰装置20は、正側のばね剛性と負側のばね剛性との設定の自由度を高めることができる。
この結果、ボス33がカム部材61に対して正側(加速側)に捩れたときのコイルスプリング65の捩り剛性を高剛性にすることにより、駆動伝達系の共振点通過時の回転変動を抑えることができ、駆動伝達系の捩り共振をより一層減衰して、こもり音が発生するのをより一層抑制することができる。
また、ボス33がカム部材61に対して負側(減速側)に捩れたときのコイルスプリング66の捩り剛性を低剛性にすることで、負側の捩れ領域の全体に亘って減衰性能を向上させることができる。
また、第1の実施の形態では、アーム部材35、36の延在方向両端部にコイルスプリング37〜40を設けているのに対して、本実施の形態では、アーム部材63、64の延在方向の一方のみにコイルスプリング65、66を設け、アーム部材63、64を第1の実施の形態のアーム部材35、36に対して半分程度の大きさにした。
このため、アーム部材63、64をカム部材61の内周部に形成された開口部61e、61fに収容することができ、カム部材61およびアーム部材63、64の軸線方向の長さを短くすることができ、捩り振動減衰装置20の軸線方向の設置スペースを小さくすることができる。
なお、上記各実施の形態では、捩り振動減衰装置20を車両の内燃機関と変速機を有する駆動伝達系との間に介装するようにしているが、これに限らず、車両等の駆動伝達系に設けられる捩り振動減衰装置であれば何でもよい。
例えば、ハイブリッド車両にあっては、内燃機関の出力軸と、電動機と車輪側出力軸とに動力を分割する動力分割機構との間に介装されるハイブリッドダンパ等の捩り振動減衰装置に適用してもよい。
また、トルクコンバータのロックアップクラッチ装置と変速歯車組の間に介装されるロックアップダンパ等の捩り振動減衰装置に適用してもよい。また、ディファレンシャルケースとディファレンシャルケースの外周部に設けられたリングギヤとの間に捩り振動減衰装置を設けてもよい。
また、上記各実施の形態では、第1の回転部材を、カム部材25およびクラッチディスク26、または、カム部材61およびクラッチディスク26から構成し、第2の回転部材を、ボス33および捩り振動減衰機構23、または、ボス33および捩り振動減衰機構62から構成しているが、逆でもよい。
具体的には、第2の回転部材を、カム部材25およびクラッチディスク26、または、カム部材61およびクラッチディスク26から構成し、第1の回転部材を、ボス33および捩り振動減衰機構23、または、ボス33および捩り振動減衰機構62から構成してもよい。
以上のように、本発明に係る捩り振動減衰装置は、第1の回転部材と第2の回転部材との捩り角を広角化しつつ、捩り剛性を正側および負側で変更することができるという効果を有し、車両の内燃機関と駆動伝達系の変速機との間に介装され、第1の回転部材と第2の回転部材とを弾性部材を介して相対回転自在に連結した捩り振動減衰装置等として有用である。
20 捩り振動減衰装置
21 第1の回転部材
22 第2の回転部材
23、62 捩り振動減衰機構
25、61 カム部材
25a、25b、61a カム面(第1のカム面)
25c、25d、61b カム面(第2のカム面)
32 入力軸
33 ボス
35、63 アーム部材(第1の機構本体)
36、64 アーム部材(第2の機構本体)
37、38、65 コイルスプリング(第1の弾性部材)
39、40、66 コイルスプリング(第2の弾性部材)
41、42 ローラ部材(第1の摺動部材)
43、44 ローラ部材(第2の摺動部材)

Claims (5)

  1. 第1の回転部材と、前記第1の回転部材と同一軸線上に設けられ、前記第1の回転部材と相対回転自在に設けられた第2の回転部材と、前記第1の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材と一体回転するカム部材と、前記第2の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とが相対回転したときに前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間で捩り振動を減衰する捩り振動減衰機構とを備えた捩り振動減衰装置であって、
    前記カム部材が、第1のカム面と、前記第1のカム面に対して前記第1の回転部材の軸線方向に離隔し、かつ前記第1の回転部材の円周方向に離隔する第2のカム面とを有し、
    前記捩り振動減衰機構が、前記第2の回転部材に取付けられ、前記第2の回転部材と一体回転自在な第1の機構本体と、前記第1の機構本体に設けられた第1の弾性部材と、前記第1の弾性部材の先端部に設けられ、前記第1のカム面上を摺動する第1の摺動部材と、前記第2の回転部材に取付けられ、前記第2の回転部材と一体回転自在な第2の機構本体と、前記第2の機構本体に設けられた第2の弾性部材と、前記第2の弾性部材の先端部に設けられ、前記第2のカム面上を摺動する第2の摺動部材とを含み、
    前記第1の摺動部材が前記第1のカム面上を摺動する位置における前記第1のカム面の曲率が、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の捩り角の変化に伴って変化し、
    前記第2の摺動部材が前記第2のカム面上を摺動する位置における前記第2のカム面の曲率が、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の捩り角の変化に伴って変化することを特徴とする捩り振動減衰装置。
  2. 前記第1のカム面の曲率半径に対して前記第2のカム面の曲率半径が大きいことを特徴とする請求項1に記載の捩り振動減衰装置。
  3. 前記第1の弾性部材および前記第2の弾性部材が、同一のばね剛性を有するコイルスプリングから構成され、
    前記第1の回転部材と前記第2の回転部材の捩り角が最小の中立状態から前記第2の回転部材が前記第1の回転部材に対して正側に捩れた場合と負側に捩れた場合とにおいて、前記正側の単位捩り角当たりの前記第1の弾性部材の弾性変形量に対して、前記負側の単位捩り角当たりの前記第2の弾性部材の弾性変形量が小さくなるように、前記第1のカム面および前記第2のカム面の曲率半径が設定されることを特徴とする請求項1に記載の捩り振動減衰装置。
  4. 前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材のばね剛性が異なることを特徴とする請求項1に記載の捩り振動減衰装置。
  5. 前記第2の回転部材が、駆動伝達系の変速機の入力軸が連結されるボスを有し、前記第1の回転部材に内燃機関からトルクが伝達されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の捩り振動減衰装置。
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