JP5810934B2 - 報知装置、報知方法及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は報知装置、報知方法及びそのプログラムに関する。
自動車運転開始前や運転終了後の車両の状態チェック(パーキングブレーキの操作、窓開閉、ライトつけっ放し等)、工場等での指差しチェック等においては、チェック項目が多すぎて覚えられなかったり、ユーザが面倒くさがったりして、数項目のチェックを怠ってしまうことがあった。また、ユーザが初めて機械を操作する場合に、何をしたら良いか、何から始めれば良いかがわからない場合があった。その結果、チェック漏れが生じ、自動車走行時等において問題が発生してしまうことがあった。
従来、チェック項目をポスターや紙面上において表示(視覚表示)し、ユーザがそれを見ながら順を追って確認したり、案内音声の言われる通りに操作したりすることがあった。しかし、視覚表示では、視線をそちらに奪われるという欠点があった。音声案内では、一つ一つの案内が時間的に長く、すべての確認を終えるのに相当な時間がかかっていた。加えて、報知音(操作反応音)も単純な音であり、一つの音が操作のたびに鳴るだけであった。そのため、ユーザはこれらのチェックは重要であると認識はしていても、単純な作業が多いので面倒くさい、楽しくできない、という理由でチェック漏れが生じていた。
特許文献1では、音の定位を利用して聴覚のみでユーザに行動を示唆する方法が開示されている。また、特許文献2では、機器操作において、ある最終目標の設定に向かって複数の操作を行う場合に、報知音が耳障りにならないよう、また操作の完了を簡単に知得できる方法が開示されている。さらに、特許文献3では、機器の状態に応じて報知音を使い分け、機器の状態をより明確にユーザに伝えることができる方法が開示されている。
特開2002−108602号公報 特許第3962973号 特開2005−107425号公報
特許文献1に開示された技術においては、操作課題(以下、タスクと呼ぶ)一つに対して聴覚による報知を行い、それが達成されれば次のタスクに対する聴覚報知が引き続き行われる。タスクが終了するまでこの聴覚報知を繰り返す。ユーザにはこの繰り返しが永遠に続くのではないかと思われ、ユーザにとってストレスの溜まるものであった。
特許文献2に開示された技術においては、複数のタスク一つ一つが正常に達成されたか否かについてはフレーズの最終音を待たなければわからなかった。特許文献3に開示された技術においては、機器の状況を伝える報知音は出力されるものの、ユーザの操作によりタスクが達成されたかどうかを示す報知音は出力されない。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、音響信号を用いてタスクの達成度を報知することができる報知装置、報知方法及びそのプログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様に係る報知装置(1)は、親タスクの実行要求に応じて、当該親タスクを実現するための複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力する音響信号発生手段(20)と、前記子タスクが実行されたことを検知する検知手段(タスク検知手段30)と、を備え、前記音響信号発生手段(20)は、前記検知手段(30)の検知結果に基づいて、出力している前記音響信号を停止するものである。
また、本発明の一態様に係る報知装置(1)は、親タスクを実現するための複数の子タスクが実行されたことを検知する検知手段(30)と、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力する音響信号発生手段(20)と、を備え、 前記音響信号発生手段(20)は、前記検知手段(30)により前記子タスクの実行が検知されたときから前記親タスクが実現されるまで、前記音響信号を継続的に出力し、前記親タスクが実現された場合、前記音響信号の出力を停止するものである
記報知装置(1)において、前記音響信号発生手段(20)は、複数の前記子タスクに対応する複数の前記音響信号を連続させることにより、フレーズ音を出力してもよい。
上記報知装置(1)において、前記音響信号発生手段(20)は、前記親タスクの実行要求から所定の時間内に前記子タスクが実行されていない場合、当該子タスクに対応する前記音響信号を断続的に出力してもよい。
上記報知装置(1)において、前記音響信号発生手段(20)は、前記親タスクを実現するための複数の前記子タスクのうち、実行されていない前記子タスクが1つとなった場合、実行されていない当該子タスクに対応する前記音響信号を断続的に出力してもよい。
上記報知装置(1)において、前記音響信号の聴取空間における前記子タスクの作業対象物の位置に応じて、当該子タスクに対応する前記音響信号の音像を定位させる音響信号処理手段(120)をさらに備えてもよい。
上記報知装置(1)において、前記音響信号処理手段(120)は、前記音響信号の聴取空間における前記子タスクの作業対象物の位置に応じて、当該子タスクに対応する前記音響信号の音の高さ、大きさ、及びリズムの少なくとも一つを変化させてもよい。
上記報知装置(1)において、前記音響信号の聴取空間における聴取位置の正面方向に対して前記作業対象物が左側に位置している程、前記子タスクに対応する前記音響信号が低音であってもよい。
上記報知装置(1)において、前記音響信号の聴取空間における聴取位置の正面方向に対して前記作業対象物が上側に位置している程、前記子タスクに対応する前記音響信号のリズムが早くてもよい。
上記報知装置(1)において、前記音響信号の聴取空間における聴取位置の正面方向に対して前記作業対象物が前方に位置している程、前記子タスクに対応する前記音響信号の音量が大きくてもよい。
本発明の一態様に係る報知方法は、親タスクの実行要求に応じて、当該親タスクを実現するための複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力し、前記子タスクが実行されたことを検知し、検知結果に基づいて、出力している前記音響信号を停止するものである。
本発明の一態様に係る報知方法は、親タスクを実現するための複数の子タスクが実行されたことを検知し、検知結果に基づいて、前記複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力し、前記親タスクが実現されるまで、検知結果に基づいて、前記音響信号を継続的に出力し、前記親タスクが実現された場合、前記音響信号の出力を停止するものである。
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、親タスクの実行要求に応じて、当該親タスクを実現するための複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力するステップと、前記子タスクが実行されたことを検知するステップと、検知結果に基づいて、出力している前記音響信号を停止するステップと、を実行させるものである。
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、親タスクを実現するための複数の子タスクが実行されたことを検知するステップと、検知結果に基づいて、前記複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力するステップと、前記親タスクが実現されるまで、検知結果に基づいて、前記音響信号を継続的に出力するステップと、前記親タスクが実現された場合、前記音響信号の出力を停止するステップと、を実行させるものである。

本発明により、音響信号を用いてタスクの達成度を報知することができる報知装置、報知方法及びそのプログラムを提供することができる。
実施の形態1にかかる報知装置のブロック図である。 実施の形態1にかかる親タスクの識別子データを示す図である。 実施の形態1にかかる子タスクの識別子データを示す図である。 実施の形態1にかかる報知装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる報知装置が出力する報知音の例を示す図である。 実施の形態1にかかる子タスクに対応する報知音の例を示す図である。 実施の形態1にかかる報知装置が出力する報知音の例を示す図である。 実施の形態2にかかる子タスクに対応する報知音の例を示す図である。 実施の形態2にかかる報知装置が出力する報知音の例を示す図である。(a)は、子タスクが実行されていない場合を示す。(b)は、1つの子タスクが実行された場合を示す。(c)は、2つの子タスクが実行された場合を示す。 実施の形態3にかかる報知装置のブロック図である。 実施の形態3にかかる子タスクに対応する報知音及び音像位置の例を示す図である。 実施の形態3にかかる子タスクの識別子データを示す図である。 実施の形態3にかかる報知装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる子タスクの作業対象物の位置と報知音との関係を示す図である。 実施の形態4にかかる子タスクに対応する報知音及び音像位置の例を示す図である。 実施の形態4にかかる報知装置が出力する報知音の例を示す図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態にかかる報知装置1のブロック図を図1に示す。報知装置1は、メモリ10と、音響信号発生手段20と、タスク検知手段30と、を備える。本実施の形態においては、報知装置1が、車両に搭載されている場合について説明する。車両は、報知装置1に加えて、エンジン40と、パーキングブレーキ50と、ギア60と、シートベルト70と、ライト80と、ドアミラー90と、スピーカ100と、を備える。なお、車両が走行するためには、他の構成も必要となり、さらにタスク検知手段が検知するタスクを実施する構成の例も他に存在する場合もあるが、本実施の形態においては、一例として図1に示す構成のみで説明するとともに、本実施の形態に直接関係のない車両構成は省略する。
メモリ10は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)であり、報知音として出力する音響信号や、子タスクを示す識別子、報知モード(親タスク)を示す識別子、各種タスクや処理を実行するためのプログラム等を格納する。ここで、子タスクとは、親タスクを実現するために実行すべきタスクである。1つの親タスクに対して複数の子タスクが対応付けられている。
図2に親タスクの識別子データを示す。本実施の形態においては、親タスクを識別するための識別子として、3ビットのデータを用いる。図2においては、親タスクとして「運転開始前」、「走行前点検」、及び「運転終了」が格納されている。「運転開始前」の識別子(親タスク番号)は"000"、「走行前点検」の識別子は"011"、「運転終了」の識別子は"111"である。
図3に子タスクの識別子データを示す。本実施の形態においては、子タスクの識別子として2バイト(16ビット)のデータを用いる。図3においては、子タスクとして「エンジン始動」、「ドアミラー開く」等、車両の運行開始や終了に関する子タスクが格納されている。各子タスクの識別子において、上位8ビット(b15〜b8)は、子タスクを識別するための子タスク番号を意味している。6〜8ビット目(b7〜b5)は、子タスクに対応する親タスクの親タスク番号(図2参照)を意味している。2〜5ビット目(b4〜b1)は、子タスクに割り当てられている報知音(音響信号)を識別するためのデータ(音番号)である。つまり、各子タスクには、対応する報知音が割り当てられている。LSB(最下位ビットb0)は、報知音を発生するか停止するかを示すデータである。図3においては、LSBが"1"の場合、報知音を発生し、"0"の場合、報知音は発生しない。なお、親タスク及び子タスクの種類や識別番号は、図2、図3に示したものに限らない。
音響信号発生手段20は、メモリ10及びタスク検知手段30と接続されており、例えばCPU(Central Processing Unit)等である。音響信号発生手段20は、スピーカ100に対して音響信号を出力する。
タスク検知手段30は、ユーザにより子タスクが実行されたか否かを検知するセンサである。具体的には、タスク検知手段30は、エンジン40と、パーキングブレーキ50と、ギア60と、シートベルト70と、ライト80と、ドアミラー90と、接続されており、またはそれらの操作に基づく信号を、各部が操作されたか(動作したか)否か、または各部の操作(動作)状態を検知する。
続いて、本実施の形態にかかる報知装置1の動作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。以下の説明では、一例として、親タスク「運転開始前」を実現する場合について説明する。つまり、運転手(ユーザ)が運転開始前に行うべき操作(子タスク)を全て行うことが、親タスクの達成となる。
具体的には、親タスク「運転開始前」を実現するためには、親タスク番号が"000"に設定されている子タスク「エンジン始動」、「シートベルト締める」、「ドアミラー開く」、「ギア走行モード」、「パーキングブレーキ解除」及び「ライト点灯(夜間の場合)」の6つの子タスクを実行する必要がある。なぜならば、これらの子タスクは、車両の運転に必要な要素であり必ず実行しなければならないタスクであるためである。
まず、運転手がエンジンキー等を用いて電気系統をON状態にする。これにより、車両に電源が入り、報知装置1は動作を開始する。つまり、親タスク「運転開始前」の実行が要求される。音響信号発生手段20は、報知モードを初期値である「運転開始前」モード(親タスク番号"000")に設定する(ステップS1)。
音響信号発生手段20は、メモリ10から親タスク番号が"000"である子タスクを全て読み出す(ステップS2)。つまり、音響信号発生手段20は、上記した6つの子タスクを読み出す。
音響信号発生手段20は、読み出した子タスクの識別子のLSB(ON/OFF識別子)を"1"に書き換えてメモリ10に保存する(ステップS3)。
次に、音響信号発生手段20は、LSBが"1"である子タスクの報知音を作成する(ステップS4)。具体的には、音響信号発生手段20は、子タスクの識別子の2〜5ビット目に割り当てられている音番号を参照して、当該音番号に対応した報知音を作成する。
例えば、音響信号発生手段20は、ド1を260Hzとし、音番号をy(10進数)とすると、260×2(y/12)(Hz)で周波数を求め、求めた周波数の音を作成する。また、楽器等の任意の音を利用する場合には、任意の音のデータをメモリ10に予め格納しておき、音響信号発生手段20が、音番号に応じてメモリ10に格納された音をピッチシフトさせることにより、報知音を作成してもよい。勿論、メモリ10に子タスクの音番号と報知音とが予め対応付けられたデータを格納しておき、音響信号発生手段20が、音番号に対応する報知音を読み出してもよい。
そして、音響信号発生手段20は、LSBが"1"である子タスクの報知音の全てをスピーカ100に出力する(ステップS5)。つまり、音響信号発生手段20は、子タスクに対応する報知音を重ねて出力する。これにより、車内のスピーカ100から図5に示す和音で構成される報知音が鳴る。
このとき、図5に示した和音を構成する音(ド1、ミ1、ソ1、♭シ1、レ2、ソ2)は、それぞれ子タスクに対応している。具体的には、ド1は「エンジン始動」、音ミ1は「シートベルト締める」、ソ1は「ドアミラー開く」、♭シ1は「ギア走行モード」、レ2は「パーキングブレーキ解除」、ソ2は「ライト点灯(夜間の場合)」に対応している(図6参照)。なお、音名の後の数字はオクターブを示しており、例えば、ソ2は、ソ1の1オクターブ高い音を意味する。
図5に示す和音の報知音が鳴っている状態で、運転手は、運転を開始するためにエンジンキー等によりエンジンを始動させる。これにより、車両のエンジン40が始動する。エンジン40が始動すると、タスク検知手段30は、エンジン40が始動したことを検知する(ステップS6:Yes)。
タスク検知手段30は、タスク実行が検知された子タスク番号(子タスク識別子の上位8ビット)を、検知信号として音響信号発生手段20に送出する(ステップS7)。音響信号発生手段20は、受信した子タスク番号に対応する子タスクのLSBを"0"に設定する(ステップS8)。これにより、子タスク「エンジン始動」の報知音がOFFとなる。
そして、音響信号発生手段20は、全ての子タスクのLSBが"0"に設定されているか否かを判定する(ステップS9)。上記の場合、LSBが"0"に設定されている子タスクは、「エンジン始動」のみであり、他の子タスクのLSBは"1"である。そのため、音響信号発生手段20は、全ての子タスクのLSBが"0"に設定されていないと判定し(ステップS9:No)、ステップS4の報知音の作成処理に戻る。
音響信号発生手段20は、LSBが"1"に設定されている子タスクの報知音を再度作成する(ステップS4)。つまり、子タスク「エンジン始動」に対応する報知音は作成されず、その他の子タスクに対応する報知音のみが作成される。音響信号発生手段20は、LSBが"1"である子タスクの報知音の全てをスピーカ100に出力する(ステップS5)。つまり、子タスク「エンジン始動」に対応する報知音ド1は停止され、残りの5音(ミ1、ソ1、♭シ1、レ2、ソ2)で構成される和音が報知音として出力される。
音響信号発生手段20は、運転手の操作(子タスクの実行)に応じて、ステップS4〜S9を繰り返す。具体的には、運転手がシートベルトを閉めるとミ1が停止し、ドアミラーを開くとソ1が停止し、ギアを走行モードとすると♭シ1が停止し、パーキングブレーキを解除するとレ2が停止し、ライトをつけるとソ2が停止する。このように、音響信号発生手段20は、一つ一つの子タスクが達成されると、その子タスクに対応する報知音を次々と停止する。全ての子タスクのLSBが"0"に設定された場合(ステップS9:Yes)、報知装置1は、報知処理を終了する。
なお、上述した音響信号発生手段における各々の検出方法は限定されないが、具体的には、エンジン始動の検出は、車両のエンジンをコントロールするためのコンピュータより出力される信号を用いる。また、シートベルト締めたことの検出は、シートベルトとバックル間の導通を検出する既存のシートベルト着用検出の信号を用いる。
ドアミラーを開いたことの検出は、ドアミラーを動作させるスイッチやドアミラーを制御するIC等からの信号を用いる。また、エンジン始動時にドアミラーが既に開いた状態であった場合は、ドアミラーに関する子タスクの検知処理をスキップしてもよく、シートベルトを締める子タスク完了後にドアミラーの操作を行わなくともソ1を停止させてもよい。
ギアを走行モードとしたことの検出は、ギアの選択位置がパーキングまたはニュートラル以外の走行を行うモードに切り替えられることに基づく。また、走行を行うモードに切り替えられてから、例えば2秒以上など所定時間経過した場合に走行モードに切り替えられたと判断してもよい。
パーキングブレーキの解除の検出は、パーキングブレーキと連動しているスイッチ等既存のパーキングブレーキ解除検出の信号を用いる。また、「ライト点灯」の子タスクは、親タスクを実行する時間帯や照度センサによる照度に基づき、子タスクの要否が判断されてもよい。
以上のように、本実施の形態にかかる報知装置1の構成によれば、音響信号発生手段20が、実行されていない子タスクに対応する報知音を出力する。タスク検知手段30が、運転手による子タスクの実行を検知し、音響信号発生手段20に通知する。そして、音響信号発生手段20は、実行された子タスクに対応する報知音を停止する。つまり、音がすべて無くなれば運転開始前の操作は完了となり、安全な運転が可能であることがわかる。一方、一つでもタスクが達成されていないと、タスク検知手段30が子タスクの実行を検知できず、検知信号が送出されないため、報知音が鳴りっ放しとなり、運転手はいずれかのタスクが達成されていないことを認識することができる。言い換えると、運転手は、鳴っている報知音の数に基づいて、親タスクを実現するために実行すべき子タスクの数を認識することができる。つまり、報知装置1は、運転手に対して、親タスクの達成度を報知することができる。
なお、音響信号発生手段20は、和音を一定時間ごとに出力してもよい。図5に示す和音が繰り返し出力されると実際にはジャーン、ジャーン、ジャーンと鳴るが、子タスクが達成されるとその子タスクに対応した音から停止されていく。和音を構成する音が一つずつ減っていくため、最後に一つ子タスクが残ると、その子タスクに対応した一音のみが鳴り続ける。そして最後の子タスクが達成されると無音となり、安全な運転開始が可能となる。
このとき、最後の一音が鳴り続けた場合、最後の一音は定常的に鳴っているため、周囲の環境音に埋もれ、運転手が気付きにくい。このような場合には、音響信号発生手段20が最後の一音の発生と停止を繰り返す。これにより、最後の一音が断続音となる。人は変化があると大変気付きやすくなる。上記のように最後の一音を断続音にすることにより、運転手は、子タスクがまだ残っていることをすぐに気付くことができる。
上記の実施の形態においては、音響信号発生手段20は、複数の子タスクに対応する複数の報知音を和音として同時に出力していたが、これに限られるものではない。報知音は図7に示すように、一定時間ごとにずらして出力(アルペジオ)してもよい。
この場合、運転手が子タスクと報知音の対応を知っている、あるいは習慣で覚えているならば、音が鳴ったらすぐに子タスクをこなし、達成したらその音は停止する、ということを繰り返すことで追っかけ停止ができる。このように、報知音をずらして出力することにより、運転手は怠りがちな操作もゲーム感覚で楽しんで行うことができる。また、鳴る音が減っていくので、親タスク完了までの達成度も瞬時にわかる。
(変形例)
本実施の形態にかかる変形例について説明する。上記の実施の形態においては、子タスクの実行に応じて、音響信号発生手段20が報知音の出力を停止していたが、子タスクが実行された後に、対応する報知音を出力してもよい。
例えば、運転手がエンジンをかける場合について説明する。タスク検知手段30が、エンジンがかかったことを検知する。そして、タスク検知手段30は、音響信号発生手段20に対して検知信号を送る。音響信号発生手段20は、子タスク「エンジン始動」に対応する報知音ド1をメモリ10から読み出し、スピーカ100に出力する。これにより、運転手は、子タスクが実行されたことを認識できる。
このとき、音響信号発生手段20は、親タスク「運転開始前」に対応する6つの子タスクが実現されるまで、報知音ド1を継続的に出力する。つまり、子タスク「エンジン始動」の実行が検知されたときから親タスク「運転開始前」が実現されるまで、報知音ド1は鳴り続ける。
同様に、シートベルトが締められた場合、音響信号発生手段は、継続的に報知音ミ1を出力する(図7参照)。運転手がその他の子タスクも実行し、全て(6つ)の子タスクが実行されると、全音がそろい(和音となり)、一定時間鳴ったら停止される。一つでも子タスクが達成されていなければ、実行された子タスクに対応する報知音は、ずっと鳴ったままであり、運転手は怠ってしまったタスクを思い出そうとする。つまり、報知音が継続的に出力されることにより、運転手は、実行されていない子タスクが残っていることを認識できる。
また、運転手が全音そろった報知音(和音)を知っている、あるいは習慣で覚えているならば、運転手は、実行されていない子タスクがあとどれくらい残っているかを認識できる。つまり、報知装置1は、運転手に対して、親タスクの達成度を報知することができる。加えて、ゆっくり操作を行えばゆっくりしたアルペジオに、素早い操作を行えば早いアルペジオになって聴こえ、ゲーム感覚で子タスクを実行でき、怠りがちな操作を楽しくできる。
<実施の形態2>
本発明にかかる実施の形態2について説明する。本実施の形態にかかる報知装置の構成は、報知装置1と同様であるため、適宜説明を省略する。なお、実施の形態1においては、報知音が和音となっていたが、本実施の形態においては、一まとまりの収まりのよいフレーズとなっている点が異なる。
図6と同様に、各子タスクに対応する報知音を図8に示す。具体的には、音ミ1は「エンジン始動」、音ド1は「シートベルト締める」、音レ1は「ドアミラー開く」、音ソ1は「ギア走行モード」、音ミ1は「パーキングブレーキ解除」、音ド1は「ライト点灯(夜間の場合)」に対応している。
音響信号発生手段20は、図8に示した6音からなるフレーズを出力する。例えば、図9(a)に示すように、一音ずつ一定時間ずらしながら出力する。つまり、音響信号発生手段20は、6つの音を連続させることにより、フレーズ音を出力する。そして、最後の音(ド1)まで出力したら、再びフレーズの最初の音(ミ1)に戻り、フレーズの出力を繰り返す。音響信号発生手段20は、タスク検知手段30によりタスクの実行が検知された子タスクに対応する音を順次停止させる。
例えば、運転手がエンジンをかけると、タスク検知手段30は、それを検知し、音響信号発生手段20に検知信号を送る。音響信号発生手段20は、子タスク「エンジン始動」に対応する報知音ミ1を停止する。このため、報知音のフレーズは、図9(b)に示すフレーズとなり、これが繰り返される。
次に、運転手がドアミラーを開くと、タスク検知手段30は、それを検知し、音響信号発生手段20に検知信号を送る。音響信号発生手段20は、子タスク「ドアミラー開く」に対応する報知音レ1を停止する。報知音のフレーズは、図9(c)に示すフレーズとなり、これが繰り返される。
以上のように、本実施の形態にかかる報知装置の構成によれば、音響信号発生手段20が、複数の子タスクに対応する複数の音を、一音ずつ一定時間ずらしながら出力する。このため、スピーカ100から出力される報知音は一まとまりの収まりのよいフレーズとなる。そして、タスク検知手段30は、子タスクの実行を検知し、音響信号発生手段20は、子タスクに対応する報知音を停止する。つまり、運転手によって全てのタスクが達成されるまでフレーズが再生され、全てのタスクが達成されると音が鳴り止む。これにより、運転手は安全に運転を開始できることを認識できる。勿論、本実施の形態においても、フレーズの音の数が残りの実行すべき子タスクの数となる。そのため、運転手は親タスクの達成度を認識することができる。
また、運転手が、毎回順番を変えて6つの子タスクを実行した場合には、毎回異なるフレーズが鳴る。そのため、運転手は、毎回飽きることもなく、楽しんでタスクの実行に取り組むことができる。あるいは、運転手が子タスクの実行に慣れることにより、報知音と子タスクとの対応を習得する。報知音と子タスクとの対応関係を習得すると、音の停止の順序を最初の音から順に停止するべく、子タスクを報知音が出力される順番に実行したり、逆に、最後に出力される報知音の子タスクから順に実行したりすることもできる。このため、運転手は、怠りがちなタスクをゲーム感覚で積極的に取り組むことができる。
加えて、子タスクの実行順序も考慮する必要がある親タスクの場合には、実行すべき子タスクの順番に合わせて、当該子タスクに対応する報知音を順番に鳴らしてもよい。これにより、親タスク完了までの達成度に加えて、子タスクの実行順序も報知することができる。
なお、1つの子タスクに対応する報知音は1音に限られず、2音以上であってもよい。1つの子タスクに2音以上の音が対応付けられていることにより、より旋律的なフレーズを出力することができる。これにより、運転手は、さらに楽しんで子タスクを実行することができる。
<実施の形態3>
本発明にかかる実施の形態3について説明する。本実施の形態にかかる報知装置3を図10に示す。報知装置3は、図1に示した報知装置1の構成に加えて、音響信号処理手段120を備える。また、車両は、図1に示した構成に加えて、反射部110及びカメラ130をさらに備える。なお、その他の構成については図1の構成と同様であるので、説明を適宜省略する。
音響信号処理手段120は、音響信号発生手段20により指定された報知音の音像の位置が所定の位置となるように、音響信号発生手段20がスピーカ100に出力する音響信号に対して演算処理を行う。具体的には、音響信号処理手段120は、報知音の聴取空間における子タスクの作業対象物の位置に応じて、当該子タスクに対応する報知音の音像を定位させる。なお、作業対象物とは、子タスクを実行するために操作したり、目視したりする物体である。
反射部110は、スピーカ100から出力された報知音を反射する。つまり、スピーカ100から出力された報知音は、反射部110を経由して、運転手の耳に届く。本実施の形態においては、反射部110は、車両のフロントガラスであるが、他のガラスや車体の内装、反射部材、車載機器等であってもよい。
カメラ130は、運転手の目を撮像する。カメラ130は、例えば、運転手の黒目の位置に基づいて、運転手の視線を認識し、監視する。そして、カメラ130は、運転手の視線の方向に関する情報をタスク検知手段30に出力する。
本実施の形態においては、親タスクが「走行前点検」(親タスク番号"011")であるとする。そして、子タスクが「右ドアミラー確認」、「左ドアミラー確認」、「ルームミラー確認」及び「右ドアミラー確認2」であるとする。なお、「右ドアミラー確認2」とは、右ドアミラーの再確認を意味する。
ここで、音の高さと人間の知覚位置について説明する。一般的に、ピアノなどの鍵盤楽器は左側が低音、右側が高音である。また上下方向の知覚に関しては、過去の実験(イェンス・ブラウエルトらの空間音響p.88〜p.111)により4800Hz以上の高い周波数が含まれていると上方に聴こえるという知見が得られている。前後に関しても低い周波数(約125〜500Hz)が前を、高い周波数(1k〜2kHz)が後ろの方向を決定付けるとされている。
このような人間の知覚位置を踏まえて、上記の4つの子タスクに対する報知音及び音像位置の対応関係を図11に示す。子タスク「右ドアミラー確認」の報知音はド3であり、音像位置は1である。つまり、運転手の左側に位置する子タスクに対応する報知音よりも、右側に位置する子タスクに対する報知音の方が高い音とする。子タスク「左ドアミラー確認」の報知音はド1であり、音像位置は3である。子タスク「ルームミラー確認」の報知音はド2であり、音像位置は2である。子タスク「右ドアミラー確認2」の報知音はド3であり、音像位置は1である。このとき、音像位置とは、車内における報知音の音像の位置を指定するための情報である。本実施の形態においては、説明の便宜上、右ドアミラーの位置を1、ルームミラーの位置を2、左ドアミラーの位置を3としている。つまり、子タスクの作業対象物に報知音の音像を位置させる。これにより、運転手は容易に子タスクの作業対象物の位置を認識できる。勿論、報知音の聴取空間(車内)をxyz軸座標で表現して、音像位置を座標で示してもよい。
また、子タスクの識別子データを図12に示す。識別子の上位ビット(b15〜b13)は、子タスク番号を示す。11〜13ビット目(b12〜b10)は、親タスク番号を示している。本実施の形態においては、「走行前点検」に対応する親タスク番号"011"を有する子タスクが選択されている。7〜10ビット目(b6〜b9)は、音像位置を示している。2〜6ビット目(b5〜b1)は、音番号を示している。LSB(b0)は、報知音を発生するか停止するかを示している。
続いて、本実施の形態にかかる報知装置3の動作について図13に示すフローチャートを参照して説明する。なお、運転手は、「運転開始前」の親タスクが終了すると、走行前に車両の周囲の安全チェックを行わなければならない。そのため、図示しない車両制御手段により報知モードが「走行前点検」に設定される(ステップS11)。具体的には、報知モードが"011"に設定される。
次に、音響信号発生手段20は、メモリ10から親タスク番号が"011"である子タスクの情報を読み出す(ステップS12)。音響信号発生手段20は、走行前点検の子タスクの識別子のLSBを"1"に書き換えて内蔵メモリに保存する(ステップS13)。
音響信号発生手段20が出力する報知音の作成は、音響信号処理手段120によって行われる。音響信号処理手段120では、運転手が聴取したときに、指定した音像位置に聴こえるよう演算処理した音像定位信号を生成し、音響信号発生手段20に音響信号を送出する(ステップS14)。この音像定位信号を受け取った音響信号発生手段20は、子タスク番号の小さい値の音から一音ずつ音像定位信号をスピーカ100に出力する(ステップS15)。出力信号は反射部110を経由して、運転手の耳に届く。
ここで、音響信号処理手段120の演算処理について詳細に説明する。音響信号処理手段120は、聴取者(運転手)が音を聴取したときに指定した音像位置に聴こえるように演算処理を行う。演算処理方法は、カーステレオ用の複数のスピーカ100に対して、レベル差を設けて音響信号を割り振る、いわゆるパンニングでもよいし、頭部伝達関数を用いた音像定位信号処理を行ってもよい。
しかしながら、車内音場は反射面が多く、上記のような方法では指定した位置に音像が知覚されない場合がある。そのため、2つのスピーカを反射部110であるフロントガラスに向けて設定し、専用の演算用フィルタを作成し、演算を行っている。具体的には、音響信号処理手段120は、報知音が所定の音像から聴こえるように、運転手の右耳用と左耳用の音響信号を作成する。そして、右耳用及び左耳用の音響信号が、フロントガラスに反射して運転手の耳元に届くように、クロストークキャンセル処理を行う。また、音像位置識別子は音響信号処理手段120の内蔵メモリに保存されているフィルタ番号と共通であり、これらのフィルタは音像位置から運転手までの車内における頭部伝達関数である。
音響信号発生手段20は、子タスク番号の順番に報知音を出力する。具体的には、運転手に高いド(ド3)が右ドアミラー位置に聴こえた後、低いド(ド1)が左ドアミラー位置に聴こえる。次に、その間の高さのド(ド2)がルームミラー位置から聴こえ、最後に右ドアミラー位置から高いド(ド3)が聴こえる。運転手には、このようなフレーズが繰り返し聴こえる。そして、その音に促されるように、運転手は安全チェックを行う。
カメラ130は、運転手の視線を監視している。カメラ130は、「走行前点検」の報知モード開始後、初めて右ドアミラーに運転手の視線が向いたことを検知すると(ステップS16:Yes)、タスク検知手段30に右ドアミラーの子タスク番号"000"の検知信号を送る(ステップS17)。すると、音響信号発生手段20は、右ドアミラー確認の子タスクのLSBを"0"に設定する(ステップS18)。全ての子タスクのLSBが"0"であれば(ステップS19:Yes)報知終了となる。一方、LSBが"1"である子タスクが残っている場合(ステップS19:No)、音響信号発生手段20は、LSBが"1"である子タスクの報知音を子タスク番号の順に出力する。
以上のように、本実施の形態にかかる報知装置3の構成によれば、音響信号処理手段120が、子タスクの作業対象物に音像が位置するように、音響信号を演算処理する。そのため、運転手には、子タスクの作業対象物の位置から報知音が聴こえる。その結果、運転手は、容易に子タスクの作業対象物の位置を把握でき、瞬時に何をすべきかを認識できる。
また、音響信号発生手段20は、音の高さと人間の知覚位置に基づいて、報知音の高さを変えている。このため、運転手は、さらに容易に子タスクの位置を把握できる。加えて、音響信号発生手段20は、子タスクの実行順序に合わせて、報知音を出力している。そのため、運転手は、子タスクの実行順序も容易に認識できる。
<実施の形態4>
本発明にかかる実施の形態4について説明する。本実施の形態にかかる報知装置の構成は、報知装置3と同様であるため、適宜説明を省略する。なお、実施の形態3においては、報知音の高さと子タスクの作業対象物の位置とを対応付けていたが、本実施の形態においては、報知音の大きさ及びリズムも子タスクの作業対象物の位置と対応付けている点が異なる。
ここで、子タスクの作業対象物の位置と報知音との関係を図14に示す。このとき、図14の各軸の交点(原点)に、聴取空間(破線の空間)における聴取位置200(例えば、運転席または車内空間の中心)が位置するものとする。左右の軸については、聴取位置200の正面方向(図14の点線矢印方向)に対して作業対象物が左側に位置している程、子タスクに対応する報知音が低音である。つまり、作業対象物が聴取位置200より左側に位置する子タスクよりも、作業対象物が聴取位置200より右側に位置する子タスクの方が、報知音が高音である。
上下の軸については、聴取位置200の正面方向に対して作業対象物が上側に位置している程、子タスクに対応する報知音のリズムが早くなる。つまり、作業対象物が聴取位置200より上側に位置する子タスクよりも、作業対象物が聴取位置200より下側に位置する子タスクの方が、報知音のリズムが遅い。
前後の軸については、聴取位置200の正面方向に対して作業対象物が前方に位置している程、子タスクに対応する報知音の音量が大きくなる。つまり、作業対象物が聴取位置200より前方に位置する子タスクよりも、作業対象物が聴取位置200より後方に位置する子タスクの方が、報知音の音量が小さい。このように、聴取空間における子タスクの作業対象物の位置に応じて、報知音の高さ、リズム、及び大きさが変化する。
本実施の形態においては、親タスクが「運転終了点検」(親タスク番号"111")であるとする。そして、子タスクが「パーキングブレーキをかける」、「ライトを消す」、「左前窓を閉める」、「右前窓を閉める」、「右後ろ窓を閉める」及び「左後ろ窓を閉める」「エンジンを切る」であるとする。
上記の子タスクに対応する報知音及び音像位置を図15及び図16に示す。子タスク「パーキングブレーキをかける」の報知音は譜1であり、二分音符のラ1が連続して出力される。子タスク「ライトを消す」の報知音は譜2であり、八分音符のド2が連続して出力される。子タスク「左前窓を閉める」の報知音は譜3であり、四分音符のド1及びミ1が大きな音(フォルテ)で出力される。子タスク「右前窓を閉める」の報知音は譜4であり、四分音符のド2及びミ2が大きな音で出力される。子タスク「右後ろ窓を閉める」の報知音は譜5であり、四分音符のド2及びミ2が小さな音(ピアノ)で出力される。子タスク「左後ろ窓を閉める」の報知音は譜6であり、四分音符のド1及びミ1が小さな音で出力される。子タスク「エンジンを切る」の報知音は譜7であり、八分音符のシ1が連続して出力される。なお、報知音の音の高さ、大きさ、リズムについては、音響信号発生手段20によって調節される。音像位置については、各子タスクの作業対象物の位置に音像が来るように、音響信号処理手段120は演算処理を行う。
上記の譜1,2,7の違いについて説明する。上下方向においては、エンジンキー及びライトスイッチは、パーキングブレーキよりも上方に位置する。そのため、子タスク「エンジンを切る」、「ライトを消す」の報知音は、子タスク「パーキングブレーキをかける」よりも速いリズムの報知音となっている。また、左右方向においては、左から、パーキングブレーキ、エンジンキー、ライトスイッチと並んでいる。そのため、報知音は、「パーキングブレーキをかける」、「エンジンを切る」、「ライトを消す」の順番で高い音になっている。
上記の譜3〜6の違いについて説明する。左右方向においては、左前窓及び左後ろ窓は、右前窓及び右後ろ窓よりも左側に位置する。そのため、子タスク「左前窓を閉める」及び「左後ろ窓を閉める」の報知音は、子タスク「右前窓を閉める」及び「右後ろ窓を閉める」の報知音よりも低音である。また、前後方向においては、左前窓及び右前窓は、左後ろ窓及び右後ろ窓よりも前方に位置する。そのため、子タスク「左前窓を閉める」及び「右前窓を閉める」の報知音は、子タスク「左後ろ窓を閉める」及び「右後ろ窓を閉める」の報知音よりも大きな音である。
以上のように、本実施の形態にかかる報知装置の構成によれば、子タスクの作業対象物(エンジンキー、パーキングブレーキ、ライトスイッチ等)の位置に応じて、音響信号発生手段20が、報知音の属性(高さ、リズム、大きさ)を変化させる。これにより、運転手は子タスクの作業対象物の位置を容易に把握できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更及び組み合わせをすることが可能である。例えば、上述した実施の形態では、車両の運転におけるタスクを取り扱ったが、これに限られるものではない。レンタカーなど初めて運転する場合の装備の案内や、工場などの機械の取り扱い、家電機器の操作、家庭や事業所などの施錠等のタスクにも応用できることは言うまでもない。
さらに、上述した報知方法の処理(例えば図4や図13の処理)は、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、若しくはCPU(Central Processing Unit)又はこれらの組み合わせを含むコンピュータにプログラムを実行させることによって実現してもよい。
上述の例において、例えば報知方法の処理をコンピュータに行わせるための命令群を含むプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1、3 報知装置
10 メモリ
20 音響信号発生手段
30 タスク検知手段
40 エンジン
50 パーキングブレーキ
60 ギア
70 シートベルト
80 ライト
90 ドアミラー
100 スピーカ
110 反射部
120 音響信号処理手段
130 カメラ

Claims (14)

  1. 親タスクの実行要求に応じて、当該親タスクを実現するための複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力する音響信号発生手段と、
    前記子タスクが実行されたことを検知する検知手段と、を備え、
    前記音響信号発生手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて、出力している前記音響信号を停止することを特徴とする報知装置。
  2. 親タスクを実現するための複数の子タスクが実行されたことを検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて、前記複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力する音響信号発生手段と、を備え、
    前記音響信号発生手段は、前記検知手段により前記子タスクの実行が検知されたときから前記親タスクが実現されるまで、継続的に出力し、前記親タスクが実現された場合、前記音響信号の出力を停止することを特徴とする報知装置。
  3. 前記音響信号発生手段は、複数の前記子タスクに対応する複数の前記音響信号を連続させることにより、フレーズ音を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の報知装置。
  4. 前記音響信号発生手段は、前記親タスクの実行要求から所定の時間内に前記子タスクが実行されていない場合、当該子タスクに対応する前記音響信号を断続的に出力することを特徴とする請求項1に記載の報知装置。
  5. 前記音響信号発生手段は、前記親タスクを実現するための複数の前記子タスクのうち、実行されていない前記子タスクが1つとなった場合、実行されていない当該子タスクに対応する前記音響信号を断続的に出力することを特徴とする請求項1に記載の報知装置。
  6. 前記音響信号の聴取空間における前記子タスクの作業対象物の位置に応じて、当該子タスクに対応する前記音響信号の音像を定位させる音響信号処理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の報知装置。
  7. 前記音響信号処理手段は、前記音響信号の聴取空間における前記子タスクの作業対象物の位置に応じて、当該子タスクに対応する前記音響信号の音の高さ、大きさ、及びリズムの少なくとも一つを変化させることを特徴とする請求項6に記載の報知装置。
  8. 前記音響信号の聴取空間における聴取位置の正面方向に対して前記作業対象物が左側に位置している程、前記子タスクに対応する前記音響信号が低音であることを特徴とする請求項に記載の報知装置。
  9. 前記音響信号の聴取空間における聴取位置の正面方向に対して前記作業対象物が上側に位置している程、前記子タスクに対応する前記音響信号のリズムが早いことを特徴とする請求項またはに記載の報知装置。
  10. 前記音響信号の聴取空間における聴取位置の正面方向に対して前記作業対象物が前方に位置している程、前記子タスクに対応する前記音響信号の音量が大きいことを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の報知装置。
  11. 親タスクの実行要求に応じて、当該親タスクを実現するための複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力し、
    前記子タスクが実行されたことを検知し、
    検知結果に基づいて、出力している前記音響信号を停止することを特徴とする報知方法。
  12. 親タスクを実現するための複数の子タスクが実行されたことを検知し、
    検知結果に基づいて、前記複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力し、
    前記親タスクが実現されるまで、検知結果に基づいて、前記音響信号を継続的に出力し、
    前記親タスクが実現された場合、前記音響信号の出力を停止することを特徴とする報知方法。
  13. コンピュータに、
    親タスクの実行要求に応じて、当該親タスクを実現するための複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力するステップと、
    前記子タスクが実行されたことを検知するステップと、
    検知結果に基づいて、出力している前記音響信号を停止するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  14. コンピュータに、
    親タスクを実現するための複数の子タスクが実行されたことを検知するステップと、
    検知結果に基づいて、前記複数の子タスクに対応する複数の音響信号を重ねて出力するステップと、
    前記親タスクが実現されるまで、検知結果に基づいて、前記音響信号を継続的に出力するステップと、
    前記親タスクが実現された場合、前記音響信号の出力を停止するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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