JP2007128267A - 車両の警報音設定方法および警報装置 - Google Patents

車両の警報音設定方法および警報装置 Download PDF

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Abstract

【課題】狭い帯域の周波数を有効に利用して、警報音の警告度が分かり易くされた複数の警報音の設定を簡便に行えるようにする。
【解決手段】複数の警報音のそれぞれを、警告度合いを示す警告度レベルに割り振って、各警告度レベルについて、注意喚起効果の目標値を指数化した目標警告度指数を対応づける。警報音の周波数、周期、繰り返し回数および吹鳴率についてそれぞれ、警告度指数を設定した特性マップが設定される。少なくとも周波数特性マップから得られる警告度指数と、その他の少なくとも1つの特性マップから得られる警告度指数との合計値が、設定すべき警報音(警報内容)に対応した目標警告度指数を満足するように設定する。
【選択図】 図7

Description

本発明は車両の警報音設定方法および警報装置に関するものである。
車両、例えば自動車においては、警報音による警報が多数行われるようになっている。例えば、ヘッドライトを消し忘れたままキーを抜いたときに作動するライト消し忘れ警報、キーをキーシリンダに差し込んだままドアを開いたときに作動するキー抜き忘れ警報、車速が所定車速以上になったときに作動する車速オーバ警報、後退走行時に作動する後退警報、衝突予測されたときに作動される衝突予測警報等々、警報音により行われる警報の種類は飛躍的に多くなっている。そして、警報すべき内容を極力識別し易いように、警報音の吹鳴パターンが極力相違するように設定することも行われている。
上述のように、警報すべき警報内容の種類が多くなると、警報内容に応じた警報音の識別を明確に認識させることが難しくなる。とりわけ、警報音として使用される周波数は例えば1KHZ〜4KHZの範囲という狭い周波数帯域に限定されるのが実情であるため、周波数の変更のみによる警報音の識別ということは事実上期待できないものとなる。特許文献1には、複数の警報音の識別性を高めるために、各警報音に異なる平均率音階の単音または該単音と異なる複合音を割り当てることや、同種の警報に対して、緊急度に応じて警報音の周期や回数を変更することが開示されている。
特開2001−209871号公報
ところで、多数の警報音の間においては、警報目的等に応じてその重要度等を示す警告度レベルが種々相違するものである。このような多数の警報音の間で、警報の重要性等に応じた警告度レベルに応じた警報音を設定できれば、警報音の意味することを乗員により明確に理解させる上で好ましいものであり、また乗員に対する注意喚起効果を高める上でも好ましいものとなる。とりわけ、注意喚起効果に大きな影響を及ぼす周波数の使用帯域が狭いことから、この狭い帯域の周波数を有効に利用した複数の警報音の設定を簡便に行うことができれば好ましいものとなる。
一方、警報の種類が多くなると、複数の警報音を同じ作動タイミングでもって作動させざるを得ない事態の発生も避けにくいものとなる。この場合、複数の警報音の間での不協和によって乗員が少なからず不快感を感じてしまう場合や、警報の内容を明確に識別することが難しくなって重要な警報音に気付かないという事態の発生も考えられる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その第1の目的は、狭い帯域の周波数を有効に利用して、警報音の警告度が分かり易くされた複数の警報音の設定を簡便に行えるようにした車両の警報音設定方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、複数の警報音が作動したときにも乗員が不快感を感じないようにした車両の警報装置を提供することにある。
さらに、本発明の第3の目的は、複数の警報音が作動したときに、重要性の高い警報音を乗員が明確に認識できるようにした車両の警報装置を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため、本発明にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車両に搭載された複数の車載機器から発せられる複数の警報音を設定するための車両の警報音設定方法であって、
複数の警報音のそれぞれを、警告度合いを示す警告度レベルに割り振る第1ステップと、
各警告度レベルについて、注意喚起効果の目標値を指数化した目標警告度指数を対応づける第2ステップと。
警報音構成要素としての周波数と警告度指数とを対応づけた周波数特性マップと、警報音構成要素としての周期と警告度指数とを対応づけた周期特性マップと、
警報音構成要素としての吹鳴率と警告度指数とを対応づけた吹鳴率特性マップと、警報音構成要素としての警報音繰り返し回数と警告度指数とを対応づけた繰り返し回数特性マップとのうち、周波数特性マップと、残りの特性マップのうち少なくとも1つの特性マップを選択する第3ステップと、
上記第3ステップで選択された複数の特性マップからそれぞれ得られる警告度指数の合計値が、設定すべき警報音に対応した目標警告度指数となるように、該選択された特性マップに対応した警報音構成要素の大きさを決定する第4ステップと、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、各警報音に対して、警告度レベルおよびこの警告度レベルに応じた目標警告度指数を設定して、各警報音に対してその目標警告度指数となるように周波数およびそれ以外の警報音構成要素を設定することにより、複数の警報音に対して異なる吹鳴パターンが与えられることになる。これにより、限られた周波数の範囲でも警報音の設定を煩雑にすることなく、警報目的や警告度レベルが分かりやすい複数の警報音を簡便に設定することができる。
上記第1の解決手法を前提として、次のような解決手法をさらに採択することができる。すなわち、
同じ作動タイミングで作動する複数の警報音が存在する場合、該複数の警報音の間での周波数の比率が、不協和音を発生することとなる所定値以外となるように設定される、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、複数の警報音が同時に作動したときでも、乗員に不快感を与えてしまう事態の防止や、警報音の識別を容易にさせる上で好ましいものとなる。
前記残りの特性マップが周期特性マップである、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、吹鳴パターンの周期の相違をも利用して警報音の警告度レベルを認識することができる。
前記残りの特性マップが吹鳴率特性マップである、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、吹鳴パターンの吹鳴率の相違をも利用して警報音の警告度レベルを認識することができる。
前記残りの特性マップが繰り返し回数特性マップである、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、繰り返し回数の相違をも利用して警報音の警告度レベルを認識することができる。
単一の車載機器が複数の警報音を出す場合でしかも該複数の警報音が異なる警告度レベルに割り振られているときは、該複数の警報音を目標警告度指数の高い方に単一の警報音に統一する、ようにしてある(請求項6対応)。この場合警報音を統一化することによる統一感の向上や、警報音の削減、さらには警告度レベルの認識性向上とを図ることができる。
前記第1の目的を達成するため、本発明にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項7に記載のように、
車両に搭載された複数の車載機器から発せられる複数の警報音を設定するための車両の警報音設定方法であって、
複数の警報音のそれぞれを、警告度合いを示す警告度レベルに割り振る第1ステップと、
各警告度レベルについて、注意喚起効果の目標値を指数化した目標警告度指数を対応づける第2ステップと、
警告度レベルに応じた周波数を選択すると共に、周波数が高くなるほど警告度指数が高くなるように対応づけた周波数特性マップから、上記選択された周波数に対応した周波数警告度指数を決定する第3ステップと、
警告度レベルに応じた周期を選択すると共に、周期が短くなるほど警告度指数が高くなるように対応づけた周期特性マップから、上記選択された周期に対応した周期警告度指数を決定する第4ステップと、
前記周波数警告度指数と周期警告度指数との加算値に対して、吹鳴率が高いほど警告度指数が高くなるように設定された吹鳴率特性マップから得られる吹鳴率警告度指数および繰り返し回数が多くなるほど警告度指数が高くなるように設定された繰り返し回数特性マップから得られる繰り返し回数警告度指数を加算してなる合計値が、設定すべき警報音の目標警告度指数を満足するように、吹鳴率と繰り返し回数とを決定する第5ステップと、
を備えているようにしてある。上記第2の解決手法によれば、請求項1に対応した効果を得つつ、警告度レベルに応じて、注意喚起効果に大きな影響をおよぼす周波数および周期を優先的に割り振った警報音が設定でき、しかも吹鳴率や繰り返し回数をも加味した吹鳴パターンが設定されて、最終的に、複数の警報音同士の識別が極めて分かり易いものとなり、しかも警告度レベルに応じて周波数および周期が変更されるため極めて統一感のある複数の警報音を簡便に設定することができる。
前記第2の目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項8に記載のように、
警報音によって警報を行うようにした車両の警報装置において、
同じ作動タイミングで発せられる複数の警報音の間での周波数の比率が、不協和音を発生することとなる所定値以外となるように設定されている、ようにしてある。上記解決手法によれば、複数の警報音が同時に作動したときでも、乗員に不快感を与えてしまう事態が防止されると共に、警報音の識別を容易にすることができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様として、次のような解決手法を採択することができる。すなわち、
前記周波数の比率を高い周波数を低い周波数で除した値として示したときに、前記所定値が、1.06〜1.08の範囲、1.10〜1.12の範囲、1.43〜1.45の範囲、1.86〜1.89の範囲のうち少なくともいずれか1つの範囲として設定されている、ようにしてある(請求項9対応)。この場合、設定を避けるべき複数の周波数の間の周波数比率の具体的な値が提供される。
前記第3の目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項10に記載のように、
警報音によって警報を行うようにした車両の警報装置であって、
複数の警報音が同じ作動タイミングでもって作動される状況であることを判別する警報タイミング判別手段と、
前記警報タイミング判別手段によって複数の警報音が同じ作動タイミングでもって作動されると判別されたときに、警告度レベルのもっとも大きい1つの警報音のみを選択して、該選択された1つの警報音のみによる警報を行わせる警報音選択手段と、
を備えている、ようにしてある。上記解決手法によれば、複数の警報音が同時に作動されるタイミングのときは、もっとも警告度レベルの高い警報音のみが作動されるので、警告度レベルのもっとも高いつまり重要な警報を明確に認識させることができる。また、複数の警報音が同時に作動することによる不快感の防止や、警報内容の誤認等を乗員に与えてしまう事態を防止する上でも好ましいものとなる。
請求項1に記載された発明によれば、狭い帯域の周波数を有効に利用して、警報音の警告度が分かり易くされた複数の警報音の設定を簡便に行えることになる。
請求項7に記載された発明によれば、請求項1に対応した効果に加えて、周波数と周期とが警告度レベルに応じて変化されるため極めて統一感があり、しかも吹鳴率および繰り返し回数をも加味した複数の警報音を簡便に設定することができる。
請求項8に記載された発明によれば、複数の警報音が作動したときにも乗員が不快感を感じないようにすることができる。
請求項10に記載された発明によれば、複数の警報音が作動されるタイミングのときでも、重要性の高い警報音を乗員が明確に認識できる。
図1は、警報内容に応じた警告度レベルの設定例を示すものである。図1では警告性と重要度とをパラメータとして、各パラメータについてそれぞれ低、中、高の3段階に分けて、その組み合わせによって合計9段階の警告度レベルK1〜K9が設定されている。警告性がもっとも高くかつ重要度がもっとも高い区画がもっとも警告度レベルの高い警告度レベルK1とされ、警告性がもっとも低くかつ重要度がもっとも低い区画がもっとも警告度レベルの低い警告度レベルK9とされ、警告性が中間でかつ重要度が中間の区画が警告度レベルの中間値となる警告度レベルK5とされている。警告度レベルは、高い方から低い方へ順次、K1、K2、K3、K4。K5、K6、K7、K8、K9の順となる。
上記警告性の「高」は、乗員が無意識で危険な状況になっている、あるいは乗員の操作忘れに対応している。警告性の「中」は、乗員の意識している操作にも連動する状況に対応している。警告性の「低」は乗員による誤操作防止が目的ではあるが通常操作時という状況をも含んでいる。上記重要度の「高」は、直接的または間接的に人体に損傷を及ぼす可能性のある状況に対応するもので、衝突や火災事故発生の懸念をも想定している。重要度の「中」は、各機能に異常がある状況で、長時間報知すると重要度が高になる状況を想定している。重要度「低」は、上記した以外のその他の状況に対応している。
上記のように設定された9段階の警告度レベルの具体的な内容は、例えば次のような場合が考えられる。警告度レベルK1に含まれるのは、例えば衝突を予測したときや車線維持制御をも行うオートクルーズ制御時に車線逸脱したときである。警告度レベルK2に含まれるのは、例えば発進時におけるシートベルト未装着である。警告度レベルK3に含まれるのは、例えば車速オーバである。警告度レベルK4に含まれるのは、例えばパーキングブレーキの戻し忘れや、タイヤ空気圧の異常である。警告度レベルK5に含まれるのは、例えばPSD(パワースライドドア)による挟み込みである。警告度レベルK6に含まれるのは、例えば後退走行時である。警告度レベルK7に含まれるのは、例えばライトの消し忘れである。警告度レベルK8に含まれるのは、例えばキーの抜き忘れ(キーの車内放置)である。警告度レベルK9には、実施形態では含まれる警報内容が設定されていない。
上記9段階の警告度レベルは、それぞれ、例えば図2に示すように目標警告度指数が設定される。警告度指数は、乗員への注意喚起効果を指数化して示すもので、警告度指数が大きいほど注意喚起効果が大きいものとされ、目標警告度指数は、警報内容に応じて設定すべき警告度指数の目標値を示すものである。具体的には、警告度レベルK1は目標警告度指数が7以上に設定され、警告度レベルK2およびK3は目標警告度指数が6〜7未満に設定され、警告度レベルK4およびK5は目標警告度指数が5〜6未満に設定され、警告度レベルK6〜K9は目標警告度指数が5未満に設定される。
図3〜図6は、前述した警告度指数と、警報音の吹鳴パターンを構成する警報音構成要素との対応関係を示す特性マップであり、警報音構成要素としては、実施形態では、周波数と周期と吹鳴率と繰り返し回数の4種類とされている。この特性マップについて個々に説明すると、図3は、周波数と警告度指数との対応関係を示すもので、周波数が大きいほど警告度指数が大きくなるように設定されている。なお、周波数は、1KHZ〜4KHZの帯域が使用される。図4は、周期と警告度指数との対応関係を示すもので、周期が短いほど警告度指数が大きくなるように設定されている。図5は、繰り返し回数と警告度指数との対応関係を示すもので、繰り返し回数が多いほど警告度指数が大きくなるように設定されている。図6は、吹鳴率と警告度指数との対応関係を示すもので、吹鳴率が大きいほど警告度指数が大きくなるように設定されている。
次に、図7を参照しつつ、警告度レベルと目標警告度指数と各特性マップとに基づいて、最終的に複数の警報音を個々に設定する手順について説明する。まず、図1に示す内容が設定されているので、この図1から、警報すべき内容に応じた警告度レベルが選択される。例えば、衝突予測を警報する警報音を設定するときは、図1から警告度レベルがK1が選択される。次いで、選択された警告度レベルに応じて、周波数が選択される。周波数の選択の際には、警告度レベルK1〜K3のものは、4KHZ付近の値が選択され、警告度レベルK4、K5のものは、2〜4KHZ付近の値が選択され、警告度レベルK6〜K9のものは、2KHZ付近の値が選択される。なお、警告度レベルが高いほど(K1に近いほど)、選択する周波数が高くなるように選択される。上述のように選択された周波数を図3の特性マップに照合して、選択された周波数に対応した警告度指数が、後述するように目標警告度指数を満足するための計算に用いる周波数警告度指数として設定される。
周波数選択の後は、周期の選択が行われる。すなわち、警告度レベルK1のものは500ms以下の周期が選択され、警告度レベルK2、K3のものは1s以下(ただし500ms以上が好ましい)の周期が選択される。警告度レベルK4、K5のものは、2KHZ付近の周波数を選択している場合は500ms以下が選択され、4KHZ付近を選択しているときは1s以上の周期が選択される。警告度レベルK6〜K9のものは1s以上の周期が選択される。上述のように選択された周期を図4の特性マップに照合して、選択された周期に対応した警告度指数が、後述するように目標警告度指数を満足するための計算に用いる周期警告度指数として設定される。
前述のようにして選択した周波数に対応した周波数警告度指数と選択した周期に対応した周期警告度指数との合計値を、目標警告度指数から差し引いた差分の警告度指数が、目標警告度指数を満足するために不足する不足分警告度指数となる。この不足分警告度指数が、図5から吹鳴率に対応した吹鳴率警告度指数と、図6から繰り返し回数に対応した繰り返し回数警告度指数とによって設定される(補なわれる)。すなわち、警報内容が例えば衝突予測のときを考えると、その警告度レベルK1に対応した目標警告度指数は7以上である。一方、前述のようにして選択された周波数(4KHZ)に対応した図3から得られる周波数警告度指数は3.2であり、前述のようにして選択された周期(500ms以下)に対応した図4から得られる周期警告度指数は2.5であり、この両方の警告度指数3.2と2.5の加算値は「5.7」となる。衝突予測に対応した目標警告度指数は「7以上」であるから、目標警告度指数7以上と上記加算値「5.7」との差分となる不足の警告度指数は「1.3以上」となるので、この不足分の警告度指数が、繰り返し回数の設定から得られる繰り返し回数警告度指数と吹鳴率の設定から得られる吹鳴率警告度指数とによって補われる。例えば、繰り返し回数として2回を選択することにより、図5から繰り返し回数警告度指数が「1.6」となり、吹鳴率として20%を選択することにより吹鳴率警告度指数「0.8」が得られる。上述の周波数警告度指数「3.2」と周期警告度指数「2.5」との加算値に対して、上記の繰り返し回数警告度指数「1.6」と吹鳴率警告度指数「0.8」とを加算することにより、合計値が「8.1」となり、衝突予測に対応した目標警告度指数7以上とする条件が満足されることになる。
以上のようにして、警報内容(に応じた警告度レベルおよび目標警告度指数)に対応した警報音の吹鳴パターンを構成する警報音構成要素としての周波数と周期と繰り返し回数と吹鳴率とが設定(選択)され、この設定された吹鳴パターンでもって警報音が発せられることになる。そして、設定された複数の警報音について、次のようなチューニングが行われる。まず、作動タイミングが同じとなる複数の警報音が存在するときは、その周波数の比率が不協和音を発することのないように若干変更される。具体的には、周波数の比率を示す低い周波数でもって高い周波数を除したときの値が、1.06〜1.08の範囲、1.10〜1.12の範囲、1.43〜1.45の範囲、1.86〜1.89の範囲とならないようにされる。不協和音を発する上記数値範囲となってしまうときは、低い周波数あるいは高い周波数の少なくとも一方を若干変更することにより、上記数値範囲に入らないようにされる。3つ以上の警報音が同時に作動される場合も考えられるが、この場合は、3以上の周波数のうち2つの周波数の組み合わせのいずれもが、上記数値範囲に入らないように設定される。
次に、図8〜図10を参照しつつ、以上のようにして設定された警報音の吹鳴パターンの具体例について説明する。まず、図8は、キーの抜き忘れの警報音の設定例を示すものであり、キーの抜き忘れは、警告度レベルがK8であり、その目標警告度指数は5未満である。この場合、キーの抜き忘れの警報音は、繰り返し回数が2回(図5の特性マップから得られるその警告度指数は1.64)、吹鳴率が35.2%(図6の特性マップから得られるその警告度指数が1.09)、周期が1250ms(図4の特性マップから得られるその警告度指数が0.81)、周波数が1.8KHZ(図3の特性マップから得られるその警告度指数が0.64)であり、合計の警告度指数が4.2となって、目標警告度指数5未満を満足するものとなっている。
図9は、車線逸脱を警報する警報音の設定例を示すものであり、車線逸脱の警告度レベルK1であり、その目標警告度指数は7以上である。この場合、車線逸脱の警報音は、繰り返し回数が5回以上となる制限なしの連続であり(図5の特性マップから得られるその警告度指数は2.88)、吹鳴率が66.7%(図6の特性マップから得られるその警告度指数が1.48)、周期が187.5ms(図4の特性マップから得られるその警告度指数が3.92)、周波数が4.0KHZ(図3の特性マップから得られるその警告度指数が3.12)であり、合計の警告度指数が11.4となって、目標警告度指数7以上を満足するものとなっている(特に注意喚起効果として極めて高いものが要求されるので、実際に設定される警報音の警告度指数が極めて大きいものとなるようにしてある)。
図10は、ライト消し忘れの警報音の設定例を示すものであり、ライト消し忘れは、警告度レベルがK7であり、その目標警告度指数は5未満である。この場合、ライト消し忘れの警報音は、繰り返し回数が1回(図5の特性マップから得られるその警告度指数は0.88)、吹鳴率が100%(図6の特性マップから得られるその警告度指数が1.94)、周期がなし(図4の特性マップから得られるその警告度指数が0)、周波数が1.9KHZ(図3の特性マップから得られるその警告度指数が0.75)であり、合計の警告度指数が3.6となって、目標警告度指数5未満を満足するものとなっている。
ここで、1つの車載機器、例えばブレーキ制御関係の車載機器が同時に複数の警報音を発する可能性のあるときは、この複数の警報音のうちもっとも警告度レベルの高い(目標警告度指数の大きい)警報内容に対応した警報音に統一化して、1つの警報音のみに設定することができる。
複数の警報音が同時に作動されるタイミングとなったときは、車載に装備した警報コントローラの制御によって、同時作動のタイミングとなった複数の警報音のうちもっとも警告度レベルの高い(目標警告度指数の大きい)警報内容に対応した警報音のみを発するように制御するようにすることもできる。この場合、あらかじめ車載側(工場出荷前)での設定に限定されることなく、車載機器に搭載した警報音発生用のコントローラによる制御による後処理によって、複数警報音が同時作動されるタイミングとなったときの警報音が1つの警報音に統一化されることになる。具体的には、図11に示すように、警報音発生用コントローラUは、複数の車載機器10A〜10D(実施形態では4この車載機器を示すが、車載機器の数は問わないものである)からの警報発生要求の信号を受けると共に、警報音を発生するスピーカ11A〜11Cに対して吹鳴パターンに応じた出力信号を出力するように設定される。なお、スピーカを複数設けたのは、周波数に応じた好適なスピーカを選択するためである。すなわち、スピーカ11Aがもっぱら3〜4KHZ付近の帯域の周波数の警報音を吹鳴するのに好適なものとされ、スピーカ11Bが2〜3KHZ付近の周波数の警報音を吹鳴するのに好適なものとされ、スピーカ11Cが1〜2KHZ付近の周波数の警報音を吹鳴するのに好適なものとされる。警報音発生用コントローラUは、上記複数の車載機器10A〜10Dからの警報発生要求信号をみて、複数の警報音が同時作動されるタイミングであるか否かを判別する警報タイミング判別手段と、この警報タイミング判別手段によって複数の警報音が同じ作動タイミングでもって作動されると判別されたときに、警告度レベルのもっとも高い警報内容に対応した1つの警報音のみを選択して、該選択された1つの警報音のみによる警報を行わせる警報音選択手段と、を備えている。なお、吹鳴されるスピーカは、スピーカ11A〜11Cのうち周波数に応じて好適な1つのスピーカが選択される。また、警報音発生用コントローラUは、警報内容に応じた多くの警報音に対応した吹鳴パターンを記憶しているものである。図11のような構成とすることにより、個々の車載機器10A〜10Dにスピーカ等を設けることなく、警報音発生の要求信号を出力するだけですむものとなる(警報音の吹鳴がコントローラUによって集中制御される)。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。警告度レベルの設定段階数はあくまで一例であり、例えば6段階や12段階等適宜の段階に設定することができる。また、各警告度レベルに応じた警報の内容も一例であって、上述した設定とは異なる設定とすることもできる。警告度レベルと目標警告度指数との対応関係は一例を示すものであり、各警告度レベル毎に異なる大きさの目標警告度指数を設定することもできる(警告度レベルが高いほど目標警告度指数が大となる設定)。警報音のそれぞれについて、その警報内容に対応させて直接的に目標警告度指数を割り振るようにすることもできる(警告度レベルを割り振るステップの省略)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
警報内容に応じた警告度レベルの設定例を示す図。 警告度レベルと目標警告度指数との対応関係例を示す図。 周波数と警告度指数との対応関係を示す特性マップ。 周期と警告度指数との対応関係を示す特性マップ。 繰り返し回数と警告度指数との対応関係を示す特性マップ。 吹鳴率と警告度指数との対応関係を示す特性マップ。 警報内容(警告度レベル)から周波数、周期、吹鳴率、繰り返し回数を決定していく手順を説明するための図。 キーの抜き忘れの警報音の設定例を示す図。 車線逸脱の警報音の設定例を示す図。 ライト消し忘れの警報音の設定例を示す図。 複数の警報音が同時に作動されるタイミングとなったときに、1つの警報音のみを吹鳴するための制御系統をブロック図的に示す図。
符号の説明
K1〜K9:警告度レベル
U:警報音発生用コントローラ(警報タイミング判別手段、警報音選択手段)
10A〜10D:車載機器
11:スピーカ

Claims (10)

  1. 車両に搭載された複数の車載機器から発せられる複数の警報音を設定するための車両の警報音設定方法であって、
    複数の警報音のそれぞれを、警告度合いを示す警告度レベルに割り振る第1ステップと、
    各警告度レベルについて、注意喚起効果の目標値を指数化した目標警告度指数を対応づける第2ステップと。
    警報音構成要素としての周波数と警告度指数とを対応づけた周波数特性マップと、警報音構成要素としての周期と警告度指数とを対応づけた周期特性マップと、
    警報音構成要素としての吹鳴率と警告度指数とを対応づけた吹鳴率特性マップと、警報音構成要素としての警報音繰り返し回数と警告度指数とを対応づけた繰り返し回数特性マップとのうち、周波数特性マップと、残りの特性マップのうち少なくとも1つの特性マップを選択する第3ステップと、
    上記第3ステップで選択された複数の特性マップからそれぞれ得られる警告度指数の合計値が、設定すべき警報音に対応した目標警告度指数となるように、該選択された特性マップに対応した警報音構成要素の大きさを決定する第4ステップと、
    を備えていることを特徴とする車両の警報音設定方法。
  2. 請求項1において、
    同じ作動タイミングで作動する複数の警報音が存在する場合、該複数の警報音の間での周波数の比率が、不協和音を発生することとなる所定値以外となるように設定される、ことを特徴とする車両の警報音設定方法。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記残りの特性マップが周期特性マップである、ことを特徴とする車両の警報音設定方法。
  4. 請求項1または請求項2において、
    前記残りの特性マップが吹鳴率特性マップである、ことを特徴とする車両の警報音設定方法。
  5. 請求項1または請求項2において、
    前記残りの特性マップが繰り返し回数特性マップである、ことを特徴とする車両の警報音設定方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    単一の車載機器が複数の警報音を出す場合でしかも該複数の警報音が異なる警告度レベルに割り振られているときは、該複数の警報音を目標警告度指数の高い方に単一の警報音に統一する、ことを特徴とする車両の警報音設定方法。
  7. 車両に搭載された複数の車載機器から発せられる複数の警報音を設定するための車両の警報音設定方法であって、
    複数の警報音のそれぞれを、警告度合いを示す警告度レベルに割り振る第1ステップと、
    各警告度レベルについて、注意喚起効果の目標値を指数化した目標警告度指数を対応づける第2ステップと。
    警告度レベルに応じた周波数を選択すると共に、周波数が高くなるほど警告度指数が高くなるように対応づけた周波数特性マップから、上記選択された周波数に対応した周波数警告度指数を決定する第3ステップと、
    警告度レベルに応じた周期を選択すると共に、周期が短くなるほど警告度指数が高くなるように対応づけた周期特性マップから、上記選択された周期に対応した周期警告度指数を決定する第4ステップと、
    前記周波数警告度指数と周期警告度指数との加算値に対して、吹鳴率が高いほど警告度指数が高くなるように設定された吹鳴率特性マップから得られる吹鳴率警告度指数および繰り返し回数が多くなるほど警告度指数が高くなるように設定された繰り返し回数特性マップから得られる繰り返し回数警告度指数を加算してなる合計値が、設定すべき警報音の目標警告度指数を満足するように、吹鳴率と繰り返し回数とを決定する第5ステップと、
    を備えていることを特徴とする車両の警報音設定方法。
  8. 警報音によって警報を行うようにした車両の警報装置において、
    同じ作動タイミングで発せられる複数の警報音の間での周波数の比率が、不協和音を発生することとなる所定値以外となるように設定されている、ことを特徴とする車両の警報装置。
  9. 請求項8において、
    前記周波数の比率を高い周波数を低い周波数で除した値として示したときに、前記所定値が、1.06〜1.08の範囲、1.10〜1.12の範囲、1.43〜1.45の範囲、1.86〜1.89の範囲のうち少なくともいずれか1つの範囲として設定されている、ことを特徴とする車両の警報装置。
  10. 警報音によって警報を行うようにした車両の警報装置であって、
    複数の警報音が同じ作動タイミングでもって作動される状況であることを判別する警報タイミング判別手段と、
    前記警報タイミング判別手段によって複数の警報音が同じ作動タイミングでもって作動されると判別されたときに、警告度レベルのもっとも大きい1つの警報音のみを選択して、該選択された1つの警報音のみによる警報を行わせる警報音選択手段と、
    を備えている、ことを特徴とする車両の警報装置。
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