JP5800521B2 - ラベル貼付装置 - Google Patents
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Description
これは、図4に示すように、物品Wを図示外のコンベアで搬送し、この搬送過程で、物品WにラベルLを貼付するもので、複数のラベルLが等間隔で仮着された帯状台紙Dを供給リール100から巻き取りリール101に移送し、この移送過程で、印字機構102によりラベルLに印字を行ない、その後、ラベル剥離部103で、剥離板104により帯状台紙Dを折り返すことにより帯状台紙DからラベルLを剥離して送出する。送出されたラベルLは、剥離板104の下流側近傍に設けられた吸着板105により吸着される。吸着板105は、送出されるラベルLの表面を空気の吸引により吸着する吸着面105aを有し、吸着面105aにラベルLの表面を吸着する吸着位置X及び吸着したラベルLの裏面を物品Wに貼付する貼付位置Yの2位置に移動させられる。吸着板105の吸着面105aには空気を吸引する多数の吸引口(図示せず)が形成されており、ラベルLの剥離が行なわれるのに同期して吸引が行なわれ、ラベルLは剥離されて送出されると、吸着板105にその先端から吸引されながら吸着面105aを摺接して徐々に移動し、剥離終了後にはラベルLの全面が吸着面105aに接触して吸着される。この場合、ラベルLが吸着板105に吸着されながら吸着面105a上を移動できるのは、ラベル自体の剛性によりラベルLが平面状の姿勢を維持できるからである。その後、吸着板105は、物品Wに向けて移動させられて押圧され、これにより、ラベルLが物品Wに貼付される。
これは、ラベルLが吸着板105に吸着されながら吸着面105a上を移動できるのは、上記したようにラベル自体の剛性によりラベルLが平面状の姿勢を維持できるからであるが、図5に示すように、細長いラベルLのように剛性が弱くなると、所謂「腰」が弱くなり、そのため、このようなラベルLであると、送出途中で内側に折れ曲がって所謂「猫背」の状態になったり(図5中A1)、吸着板105に対しラベルLが最後まで送出されない事態になり(図5中A2)、または吸着板105にラベルLが斜めに送出される状態になる(図5中A3)などにより、吸着不良が生じやすくなる。
上記ラベル剥離部を、ラベルの裏面を上向きにして該ラベルを送出するように構成し、
上記吸着板を、該吸着板の吸着位置で該吸着板の吸着面を上向きにして上記ラベルの表面を受ける受け位置及び上記吸着板が貼付位置に至る前に該吸着板の吸着面が物品に対峙させられる対峙位置の2位置に移動可能にし、該吸着板を上記受け位置及び対峙位置の2位置に移動させる移動機構を備えた構成としている。
物品にラベルが貼付されると、吸着板は、進退動機構により貼付位置から吸着位置に移動させられるとともに、移動機構により対峙位置から受け位置に移動させられ、次のラベルに備える。
このように、吸着板を受け位置及び対峙位置の2位置に移動させるだけで、剛性の弱いラベルに対応できるので、装置の構造を比較的簡易に構成できる。
これにより、吸着板を支持部材に対して回動により受け位置及び対峙位置の2位置に移動可能にしたので、より一層、簡易な構造で装置を構成できる。
図1乃至図3には、本発明の実施の形態に係るラベル貼付装置Sを示している。このラベル貼付装置Sは、コンベア(図示せず)で搬送される物品Wにこの物品Wの搬送過程でラベルLを貼付する装置であって、複数のラベルLが等間隔に仮着された帯状台紙Dを供給リール(図示せず)から巻き取りリール(図示せず)に移送し、この移送過程で、印字機構3によりラベルLに印字を行なうとともに、ラベル剥離部1で、帯状台紙DからラベルLを剥離する。図2に示すように、ラベル剥離部1は、ラベルLの裏面(糊のある側)を上向きにしてラベルLを送出するように構成され、帯状台紙Dを折り返すことにより帯状台紙DからラベルLを剥離して送出する剥離板2を備えている。符号4は、剥離板2の前位に設けられた搬送ローラである。
支持部材20は、矩形板状の第1支持体21と、第1支持体21に対してラベルLの貼付時の衝撃を吸収するスプリングを有したクッション機構22を介して取り付けられる矩形板状の第2支持体23と、この第2支持体23に設けられラベルLの搬送方向両側から垂下し吸着板10の両側を回動可能に支持する一対の脚体24,25とを備えて構成されている。図3に示すように、吸着板10の両側部には各脚体24,25に軸支される回動軸14,15が突設されている。一方の回動軸14は一方の脚体24を貫通しており、また他方の回動軸15は吸引口12から空気を吸引するため中空空間13に連通する管状に形成され、他方の脚体25内に軸支されている。また、他方の脚体25には、空気を吸引する吸引ホース26の端部が上記の管状の他方の回動軸15に連通するように取り付けられている。これにより、吸着板10の両側が、脚体24,25に支持されるので、それだけ支持が安定する。
図1及び図2に示すように、複数のラベルLを等間隔に仮着した帯状台紙Dが供給され、吸着板10の吸着位置Xにおいて、帯状台紙Dは剥離板2の先端部で折り返され、これにより、帯状台紙Dに仮着されたラベルLが剥離され、ラベルLの送出方向R、つまり、吸着板10の方へ送出される。この吸着板10の吸着位置Xにおいては、吸着板10は、移動機構30により、その吸着面11を上向きにした受け位置Gに位置している。そのため、吸着板10は、その吸着面11でラベルLの表面を受けながら吸着していく。この場合、ラベルLは吸着板10の吸着面11に受けられるので、ラベルLの剛性が弱いものであっても、送出途中で下側に折れ曲ったり、吸着板10に対しラベルLが最後まで送出されなかったり、あるいは、ラベルLが斜めに送出されて垂れ下がるなどの事態が防止され、吸着板10に確実に吸着される。また、吸着板10はその吸着面11でラベルLの表面を受けながら吸着していくので、比較的短いラベルLにも対応できるようになる。また、ラベルLは一対の脚体24,25の間を通るので、障害になるものがなく、円滑に送出される。
物品WにラベルLが貼付されると、進退動機構40のエアシリンダ装置41が作動し、図1及び図2に示すように、吸着板10が貼付位置Yから吸着位置Xに移動させられる。また、移動機構30により吸着板10は対峙位置Tから受け位置Gに移動させられる。この場合、移動機構30のステッピングモータ31が作動し、伝動機構32を介して対峙位置Tにある吸着板10を180度反転して受け位置Gに位置決めする。ステッピングモータ31により吸着板10を位置決めするので、位置決めが確実になる。これにより、次のラベルLに備える。
このように、吸着板10を受け位置G及び対峙位置Tの2位置に移動させるだけで、剛性の弱いラベルLに対応できるので、装置の構造を比較的簡易に構成できる。
また、上記実施の形態においては、吸着板10の受け位置Gにおいて、吸着面11でラベルLの表面を受けながらラベルLを吸引して吸着する例で説明したがこれに限定されないことは勿論であり、吸引しなくても構わないし、また、吸引する場合でも、ごく弱い吸引で済む。受け位置Gにおいて吸引しない場合、あるいは、弱い吸引とした場合、ラベルLの剥離が完了した時点で通常の吸引に移せばよい。
W 物品
L ラベル
D 帯状台紙
1 ラベル剥離部
2 剥離板
10 吸着板
11 吸着面
12 吸引口
13 中空空間
14,15 回動軸
X 吸着位置
Y 貼付位置
G 受け位置
T 対峙位置
20 支持部材
P 軸線
21 第1支持体
22 クッション機構
23 第2支持体
24,25 脚体
26 吸引ホース
30 移動機構
31 ステッピングモータ
32 伝動機構
40 進退動機構
41 エアシリンダ装置
Claims (3)
- 帯状台紙からラベルを剥離して送出するラベル剥離部と、該ラベル剥離部から送出されるラベルの表面を吸着する吸着面を有し、該吸着面に該ラベルの表面を吸着する吸着位置及び上記吸着面を物品に対峙させて上記吸着したラベルの裏面を物品に貼付する貼付位置の2位置に進退動させられる吸着板と、該吸着板を進退動させる進退動機構とを備えたラベル貼付装置において、
上記ラベル剥離部を、ラベルの裏面を上向きにして該ラベルを送出するように構成し、
上記吸着板を、該吸着板の吸着位置で該吸着板の吸着面を上向きにして上記ラベルの表面を受ける受け位置及び上記吸着板が貼付位置に至る前に該吸着板の吸着面が物品に対峙させられる対峙位置の2位置に移動可能にし、該吸着板を上記受け位置及び対峙位置の2位置に移動させる移動機構と、
上記吸着板を上記ラベルの搬送方向に直交する軸線を中心に回動可能に支持して該吸着板を上記受け位置及び対峙位置の2位置に移動可能にする支持部材と、を備え、上記移動機構を上記支持部材に支持された吸着板を回動駆動する構成とし、上記進退動機構を、上記支持部材を介して上記吸着板を上記吸着位置及び貼付位置の2位置に進退動させる構成としたことを特徴とするラベル貼付装置。 - 上記支持部材を、上記吸着板の上方に設けられる支持体と、該支持体の上記ラベルの搬送方向両側から垂下し上記吸着板の両側を回動可能に支持する一対の脚体とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
- 上記移動機構を、上記吸着板を所定の回動位置に位置決め可能なステッピングモータと、該ステッピングモータの回動を吸着板に伝達する伝動機構とを備えて構成したことを特徴とする請求項1または2記載のラベル貼付装置。
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