JP5797960B2 - ブラシレスモータの駆動方法及びブラシレスモータの駆動回路、並びに、ブラシレスモータの回転位置の検出方法及びブラシレスモータの回転位置の検出回路 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動方法及びブラシレスモータの駆動回路、並びに、ブラシレスモータの回転位置の検出方法及びブラシレスモータの回転位置の検出回路 Download PDF

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Description

本発明は、ブラシレスモータの駆動方法及びブラシレスモータの駆動回路、並びに、ブラシレスモータの回転位置の検出方法及びブラシレスモータの回転位置の検出回路に関するものである。
近年、ブラシレスモータは、構造が簡単でかつ高効率なモータとして注目されている。例えば、クローポール形ブラシレスモータでは、U相、V相、W相の各相の環状のステータ部材が積層されていて、これら環状のステータ部材間に、U相巻線、V相巻線、W相巻線を巻回し、これら各巻線をΔ結線又はY結線することによって、3相クローポール形ブラシレスモータが形成される。
U相、V相、W相の各環状のステータには、ロータと相対向するようにクローポールが複数形成され、それら各相のクローポールが周方向において所定の順序で並ぶように配置されている。そして、3相インバータ回路にて、対応する巻線に3相平衡電流を通電制御することで、各相のクローポールには、回転磁界が発生し、この回転磁界によって、ロータが回転駆動するようになっている。
また、近年、ブラシレスモータにおいては、より構造を簡素化し、小型化、低コストを目的としたブラシレスモータが提案されている(例えば、特許文献1)。このブラシレスモータは、U相巻線、V相巻線、W相巻線の内のいずれか1相の巻線を省略し2相の巻線からなるブラシレスモータであって、1相の巻線を省略した分、構造が簡素化し、生産性を改善、小型化、低コスト化を実現できる。
また、1相の巻線を省略した2相の巻線からなるブラシレスモータにおいては、4個の電力素子と直流電源を2つ使って、2相の巻線を通電制御してロータを回転駆動させることが提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2007−215305号公報 国際公開第2007/010934号公報
ところで、上記特許文献1では、3相の内のいずれか1相の巻線を省略した2相の巻線からなるブラシレスモータは、その2相の巻線に3相インバータ回路から各端子に3相平衡電流した場合、各相のクローポールには、円形の回転磁界ではなく、各電気角おいて大きさが異なる楕円の回転磁界が発生する。
その結果、1相の巻線を省略した2相の巻線からなるブラシレスモータでは、円形の回転磁界を作れないことから、電気角に対して2次トルクリップルと、それに伴う音・振動を抑えることができなかった。
しかも、上記特許文献2では、1相の巻線を省略した2相の巻線からなるブラシレスモータを実現するためには、2つの直流電源が必要となり、回路が複雑となって実用が困難であった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、1相の巻線が省略された2相の巻線からなるブラシレスモータであっても、3相インバータ回路にて円形の回転磁界を発生させることができ、音・振動を抑えることのできるブラシレスモータの駆動方法及びブラシレスモータの駆動回路、並びに、ブラシレスモータの回転位置の検出方法及びブラシレスモータの回転位置の検出回路を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線に3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記第1巻線と前記第2巻線に対して電気角で60°の位相差を持った電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させ、前記ブラシレスモータは、クローポール形3相ブラシレスモータであって、3相の巻線がΔ結線され、その3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に、180°矩形波電圧をそれぞれ120°の位相差で印加して、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す
請求項2に記載の発明は、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線に3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記第1巻線と前記第2巻線に対して電気角で60°の位相差を持った電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させ、前記ブラシレスモータは、クローポール形3相ブラシレスモータであって、3相の巻線がΔ結線され、その3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、前記クローポール形3相ブラシレスモータの、3相の巻線の内の1相の巻線が省略された状態での2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子の内、前記第1巻線と前記第2巻線とが互いに接続された共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に、120°の位相差の正弦波電圧をそれぞれ印加して、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す。
請求項3に記載の発明は、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線に3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記第1巻線と前記第2巻線に対して電気角で60°の位相差を持った電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させ、前記ブラシレスモータは、クローポール形3相ブラシレスモータであって、3相の巻線がΔ結線され、その3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、前記クローポール形3相ブラシレスモータの、3相の巻線の内の1相の巻線が省略された状態での2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子の内、前記第1巻線と前記第2巻線とが互いに接続された共通端子に、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、前記3個の端子の内、残る前記第1端子及び第2端子に電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流す。
請求項4に記載の発明は、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線に3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記第1巻線と前記第2巻線に対して電気角で60°の位相差を持った電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させ、前記ブラシレスモータは、クローポール形3相ブラシレスモータであって、3相の巻線がΔ結線され、その3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、1相分の巻線を省略したブラシレスモータについて、省略してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出し、その求めた3相交流電流から、前記第1巻線及び前記第2巻線に印加される各端子電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系でのd軸実電流値とq軸実電流値とを求め、その求めたd軸実電流値とd軸電流指令値との偏差、及び、その求めたq軸実電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、これら両偏差から、前記d軸電流指令値及び前記q軸電流指令値の通りに電流が流れるように、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を算出し、これらd軸電圧指令値、q軸電圧指令値に基づいて、電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すようにした。
請求項1〜4に記載の発明によれば、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるステータに円形の回転磁界を生成することができる。その結果、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の巻線からなるブラシレスモータについて、それぞれの電気角に対してのトルクリップルをなくし、それに伴うモータ1の音・振動の発生を防止することができる。
また、クローポール形3相ブラシレスモータであって、Δ結線された巻線の内の1相の巻線が省略された2相の第1巻線と第2巻線とからなるステータに円形の回転磁界を生成することができる。
請求項に記載の発明によれば、クローポール形3相ブラシレスモータであって、第1巻線と第2巻線に設けられる3つの端子に、180°矩形波電圧をそれぞれ120°の位相差で印加することによって、第1巻線と第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことができステータに円形の回転磁界を生成することができる。
請求項に記載の発明によれば、クローポール形3相ブラシレスモータであって、2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子に、正弦波電圧を120°の位相差で印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことができる。その結果、ステータに円形の回転磁界を生成することができる。
請求項に記載の発明によれば、クローポール形3相ブラシレスモータであって、2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子の内の共通端子に、第1端子及び第2端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、3個の端子の内、残る第1端子及び第2端子に電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことができる。その結果、ステータに円形の回転磁界を生成することができる。
請求項に記載の発明によれば、クローポール形3相ブラシレスモータであって、2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子に流れる電流を検出することで、3個の端子に正弦波電圧を120°の位相差で印加して、電気角で60°の位相差を持って流す2相の電流をベクトル制御することができステータに円形の回転磁界を生成することができる。
請求項に記載の発明は、請求項項に記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流、及び、前記共通端子に流れる第3相電流をそれぞれ検出し、前記仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流、第2相電流及び第3相電流に基づいて算出する。
請求項に記載の発明によれば、クローポール形3相ブラシレスモータであって、2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子に流れる電流を検出することで、3個の端子に正弦波電圧を120°の位相差で印加して、電気角で60°の位相差を持って流す2相の電流をベクトル制御することができステータに円形の回転磁界を生成することができる。
請求項に記載の発明は、請求項項に記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流を検出し、1相分の巻線を省略したブラシレスモータについて、省略してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流及び前記第2相電流に基づいて算出した。
請求項に記載の発明によれば、第1相電流と第2相電流を検出することで、仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出することができる
請求項に記載の発明は、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動回路であって、前記第1巻線と前記第2巻線とが互いに接続された共通端子、その共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、その共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子が、それぞれ接続される3相インバータ回路と、前記共通端子、前記第1端子、及び前記第2端子が電気角で120°の位相差を持ち、その各端子に180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して前記第1巻線と前記第2巻線を通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を供給するための制御信号を生成し前記3相インバータ回路に出力する制御回路とを備えた。
請求項に記載の発明によれば、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるステータに円形の回転磁界を生成することができる。その結果、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の巻線からなるブラシレスモータについて、それぞれの電気角に対してのトルクリップルをなくし、それに伴うモータ1の音・振動の発生を防止することができる。
請求項に記載の発明は、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの回転位置の検出方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に対して、3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記各端子にそれぞれ電気角で120°の位相差を持ち、前記各端子に180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す状態にして、前記通電の区間において、前記第1端子と前記第2端子のうち、前記共通端子と同じ電位となる端子に対して、開放状態とし、その開放された端子の電位の変化から電気角を推定する。
請求項に記載の発明によれば、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレススモータにおいて、共通端子との電位差にてモータの回転位置を検出することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のブラシレスモータの回転位置の検出方法において、前記第1端子及び前記第2端子の電位が前記共通端子と異なる通電の区間では、それ以外の通電の区間で推定した通電タイミングで電気角を推定する。
請求項に記載の発明によれば、電位が前記共通端子と異なる通電の区間においても、共通端子との電位差を用いるこことなくモータの回転位置を検出することができる。
請求項10に記載の発明は、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に対して、3相インバータ回路がそれぞれ接続され、これら3端子に3相インバータ回路を介して、それぞれ電気角で120°の位相差を持ち、前記各端子に180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流が供給されるブラシレスモータの回転位置の検出回路であって、前記通電の区間において、前記第1端子と前記第2端子のうち、前記共通端子と同じ電位となる端子について開放状態にする制御信号を前記3相インバータ回路に出力する制御回路と、前記第1端子又は第2端子が開放された時、前記第1端子と前記共通端子の電位差、又は、前記第2端子と前記共通端子の電位差を、それぞれ検出する電位差検出回路と、前記電位差検出回路がそれぞれ検出する電位差が予め定めた電位差に到達した時、ロータの電気角を推定する推定回路とを備えた。
請求項10に記載の発明によれば、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレススモータにおいて、共通端子との電位差にてモータの回転位置を検出することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のブラシレスモータの回転位置の検出回路において、前記第1端子又は前記第2端子が開放された時から、前記電位差検出回路が予め定めた電位差を検出した時までの時間を計時する計時回路を備え、前記第1端子及び前記第2端子の電位が前記共通端子と異なる通電の区間では、前記計時回路で計時した時間にてロータの電気角を推定する。
請求項11に記載の発明によれば、電位が前記共通端子と異なる通電の区間においても、共通端子との電位差を用いることなくモータの回転位置を検出することができる。
本発明によれば、1相の巻線が省略された2相の巻線からなるブラシレスモータであっても、3相インバータ回路にて円形の回転磁界を発生させることができる。
(a)はクローポール形3相ブラシレスモータの断面図、(b)は同じくクローポール形3相ブラシレスモータの断面図。 クローポール形3相ブラシレスモータの要部分解斜視図。 ステータの分解斜視図。 3相インバータ回路の電気回路図。 3相インバータ回路に出力する各ゲート信号の波形図。 回転磁界を説明するための説明図。 第1実施形態の別例を示すクローポール形3相ブラシレスモータに印加する正弦波電圧の波形図。 同じく第1実施形態の別例を示すクローポール形3相ブラシレスモータに印加する正弦波電圧の波形図。 同じく第1実施形態の別例を示すクローポール形3相ブラシレスモータに流れる正弦波電流の波形図。 第2実施形態のクローポール形3相ブラシレスモータの電気回路図。 第2実施形態の3相インバータ回路に出力する各種制御信号の波形図。 第3実施形態のクローポール形3相ブラシレスモータの電気回路図。 第3実施形態の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 第4実施形態の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 第5実施形態の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 第5実施形態における3相インバータ回路に出力する各ゲート信号の波形図。 第5実施形態における回転磁界を説明するための説明図。 第5実施形態の別例を示すクローポール形3相ブラシレスモータに印加する正弦波電圧の波形図。 同じく第5実施形態の別例を示すクローポール形3相ブラシレスモータに印加する正弦波電圧の波形図。 同じく第5実施形態の別例を示すクローポール形3相ブラシレスモータに流れる正弦波電流の波形図。 第6実施形態のクローポール形3相ブラシレスモータの電気回路図。 第6実施形態における回転位置の検出を説明するための説明図。
(第1実施形態)
以下、本発明を、クローポール形3相ブラシレスモータに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a),(b)は、本実施形態のクローポール形3相ブラシレスモータ1の概略構成を示す断面図示す。
図1(a),(b)において、クローポール形3相ブラシレスモータ1は、円盤形状のベースハウジング2aと、そのベースハウジング2aに一側を覆う有蓋円筒状にカバーハウジング2bとで、モータハウジング2を形成している。ベースハウジング2aは、その内側中心位置に円柱状のボス部3を形成している。ベースハウジング2aのボス部3を含む中心位置には、貫通穴4が貫通形成され、その貫通穴4には軸受5が固設されている。また、有蓋円筒状にカバーハウジング2bの蓋部中心位置には、同じく貫通穴6が形成され、その貫通穴6には軸受7が固設されている。そして、両貫通穴4,6に固設された軸受5,7は、モータハウジング2を貫通する回転軸8を回転可能に連結支持している。
モータハウジング2内において、ベースハウジング2aに形成したボス部3の外周面には、図2に示すステータ10が貫挿固設されている。ステータ10は、図3に示すように、U相コア11、第1V相コア12、第2V相コア13及びW相コア14を有し、ボス部3に対してW相コア14、第2V相コア13、第1V相コア12、U相コア11の順に貫挿される。また、ステータ10は、第1巻線C1及び第2巻線C2を有している。そして、第1巻線C1は、第1V相コア12とU相コア11との間に配設されている。また、第2巻線C2は、第2V相コア13とW相コア14との間に配設されている。
U相コア11は、図3に示すように、円板状の基板21を有し、その基板21の中心位置にボス部3を貫挿する挿通穴22が形成されている。そして、その挿通穴22の開口端には、ベースハウジング2aに対して近接する方向に円筒状のフランジ部23が延出形成されている。一方、基板21の外周面には、60°の等間隔位置から径方向外向きに複数(本実施では6個)のティース24が延出形成されている。そして、各ティース24の先端には、回転軸8の中心軸線Cと平行であってベースハウジング2aに対して近接する方向に延びるようにL字状に屈曲させて形成したポール25を備えている。
W相コア14は、同じく円板状の基板31を有し、その基板31の中心位置にボス部3を貫挿する挿通穴32が形成されている。そして、その挿通穴32の開口端には、ベースハウジング2aに対して離間する方向に円筒状のフランジ部33が延出形成されている。一方、基板31の外周面には、同じく60°の等間隔位置から径方向外向きに複数(本実施では6個)のティース34が延出形成されている。そして、各ティース34の先端には、回転軸8の中心軸線Cと平行であってベースハウジング2aに対して離間する方向に延びるようにL字状に屈曲させて形成したポール35を備えている。
つまり、W相コア14は、U相コア11と同一形状のコア部材であって、ボス部3に対してその取り付け固定する向きが異なるだけである。従って、W相コア14は、U相コア11として使用できる。
第1V相コア12は、同じく円板状の基板41を有し、その基板41の中心位置にボス部3を貫挿する挿通穴42が形成されている。そして、その挿通穴42の開口端には、ベースハウジング2aに対して離間する方向に円筒状のフランジ部43が延出形成されている。一方、基板41の外周面には、同じく60°の等間隔位置から径方向外向きに複数(本実施では6個)のティース44が延出形成されている。そして、各ティース44の先端には、回転軸8の中心軸線Cと平行であってベースハウジング2aに対して離間する方向に延びるようにL字状に屈曲させて形成したポール45を備えている。屈曲させて形成した各ポール45の中心軸線C方向の長さは、U相コア11(W相コア14)に形成したポール45の長さの2分の1となっている。
第2V相コア13は、同じく円板状の基板51を有し、その基板51の中心位置にボス部3を貫挿する挿通穴52が形成されている。そして、その挿通穴52の開口端には、ベースハウジング2aに対して近接する方向に円筒状のフランジ部53が延出形成されている。一方、基板51の外周面には、同じく60°の等間隔位置から径方向外向きに複数(本実施では6個)のティース54が延出形成されている。そして、各ティース54の先端には、回転軸8の中心軸線Cと平行であってベースハウジング2aに対して近接する方向に延びるようにL字状に屈曲させて形成したポール55を備えている。屈曲させて形成した各ポール55の中心軸線C方向の長さは、W相コア14(U相コア11)に形成したポール55の長さの2分の1となっている。
つまり、第2Vコア13は、前記第1V相コア12と同一形状のコア部材であって、ボス部3に対してその取り付け固定する向きが異なるだけである。従って、第2V相コア13は、第1V相コア12として使用できる。本実施形態では、第1V相コア12と第2V相コア13をそれぞれのポール45,55が離間する方向に重ねあわせて1つのV相コア15を形成している。
そして、U相コア11とW相コア14との間にV相コア15を、第1V相コア12がU相コア11側に、第2V相コア13がW相コア14側にそれぞれ向くように配置する。これによって、U相コア11のフランジ部23とV相コア15(第1V相コア12)のフランジ部43が当接するとともに、V相コア15(第2V相コア13)のフランジ部53とW相コア14のフランジ部33が当接する。
また、U相コア11のポール25、W相コア14のポール35、V相コア15(第1V相コア12及び第2V相コア13)のポール45(55)は、中心軸線Cを中心にその外周上を交互に配置される。従って、各ポール25,35,45(55)は、周方向に20°の間隔で配置される。
U相コア11とV相コア15(第1V相コア12)とで形成される空間には、当接したU相コア11のフランジ部23と第1V相コア12のフランジ部43とを巻回するように第1巻線C1が配設される。また、V相コア15(第2V相コア13)とW相コア14とで形成される空間には、当接した第2V相コア13のフランジ部53とW相コア14のフランジ部33とを巻回するように第2巻線C2が配設される。
なお、第1巻線C1と第2巻線C2とは、その巻回方向は同じであって、本実施形態では、図4に示すように、第1巻線C1と第2巻線C2とを直列に接続している。また、第1巻線C1と第2巻線C2は、巻き数及び巻線抵抗は同じに設定されている。ここで、直列に接続した第1巻線C1と第2巻線C2との接続部である共通端子をV端子TVといい、また、第1巻線C1の他端をU端子TUといい、さらに、第2巻線C2の他端子をW端子TWという。
第1巻線C1と第2巻線C2を配置したU相コア11、V相コア15、W相コア14からなるステータ10は、ベースハウジング2aに形成したボス部3に貫挿固定される。従って、本実施形態のステータ10は、Δ結線した3相の巻線の内、1相分の巻線を省略した2相の巻線(第1巻線C1及び第2巻線C2)からなるステータとなる。そして、第1巻線C1及び第2巻線C2のU端子TU、V端子TV、W端子TWに対して電流を供給制御することで、ステータ10の各ポール25,35,45(55)に回転磁界を発生させるようになっている。
図1に示すように、モータハウジング2内において、ボス部3に固定されたステータ10の外側には、ロータ60が回転可能に配置されている。ロータ60は有蓋円筒状のヨーク61を有し、その円形蓋部62の中心位置を回転軸8が貫通し固着されている。ヨーク61の円筒壁63は、ステータ10を内包する大きさであって、その内側面には、複数(本実施形態では16個)のマグネット64が周方向に固着されている。この円筒壁63の内側面に固着した16個のマグネット64は、磁極(N極とS極)が周方向で交互に異なるように配置されている。
そして、有蓋円筒状のロータ60は、ステータ10の各ポール25,35,45(55)に回転磁界が発生するよって回転軸8を回転中心として同回転軸8と一体回転することになる。即ち、本実施形態のクローポール形3相ブラシレスモータ1は、アウターロータ型のモータである。
次に、ステータ10の各ポール25,35,45(55)に回転磁界を発生する電気的構成を図4に従って説明する。
図4において、クローポール形3相ブラシレスモータ1の第1巻線C1と第2巻線C2は、3相ブリッジ回路からなる3相インバータ回路70に接続されている。
3相インバータ回路70は、第1上アームトランジスタQ11と第1下アームトランジスタQ12を直列に接続した直列回路を有している。また、3相インバータ回路70は、第2上アームトランジスタQ21と第2下アームトランジスタQ22を直列に接続した直列回路を有している。さらに、3相インバータ回路70は、第3上アームトランジスタQ31と第3下アームトランジスタQ32を直列に接続した直列回路を有している。そして、各直列回路は、並列に接続され、その並列回路が直流電源のプラス端子とマイナス端子間に接続されている。
第1上アームトランジスタQ11及び第1下アームトランジスタQ12は、NチャネルパワーMOSトランジスタであって、第1上アームトランジスタQ11のソースと第1下アームトランジスタQ12のドレインの接続点(ノードN1)が、第1巻線C1のU端子TUに接続されている。
第1上アームトランジスタQ11のゲート端子には第1上ゲート信号US1が入力され、第1下アームトランジスタQ12のゲート端子には第1下ゲート信号US2が入力される。第1上ゲート信号US1と第1下ゲート信号US2は、図5に示すように相補信号であって、第1上ゲート信号US1がHレベルのとき、第1下ゲート信号US2はLレベルとなり、反対に、第1上ゲート信号US1がLレベルのとき、第1下ゲート信号US2はHレベルとなる。
従って、第1上アームトランジスタQ11がオンの時、第1下アームトランジスタQ12はオフし、反対に、第1上アームトランジスタQ11がオフの時、第1下アームトランジスタQ12はオンする。その結果、第1上アームトランジスタQ11がオンし、第1下アームトランジスタQ12がオフする時、第1巻線C1のU端子TUに電流が供給され、反対に、第1上アームトランジスタQ11がオフし、第1下アームトランジスタQ12がオンする時、U端子TUを介して電流を引き込むようになっている。
一方、第2上アームトランジスタQ21及び第2下アームトランジスタQ22は、同様に、NチャネルパワーMOSトランジスタであって、第2上アームトランジスタQ21のソースと第2下アームトランジスタQ22のドレインの接続点(ノードN2)が、第1巻線C1と第2巻線C2とを接続するV端子TVに接続されている。
第2上アームトランジスタQ21のゲート端子には第2上ゲート信号VS1が入力され、第2下アームトランジスタQ22のゲート端子には第2下ゲート信号VS2が入力される。第2上ゲート信号VS1と第2下ゲート信号VS2は、図5に示すように相補信号であって、第2上ゲート信号VS1がHレベルのとき、第2下ゲート信号VS2はLレベルとなり、反対に、第2上ゲート信号VS1がLレベルのとき、第2下ゲート信号VS2はHレベルとなる。
従って、第2上アームトランジスタQ21がオンの時、第2下アームトランジスタQ22はオフし、反対に、第2上アームトランジスタQ21がオフの時、第2下アームトランジスタQ22はオンする。その結果、第2上アームトランジスタQ21がオンし、第2下アームトランジスタQ22がオフする時、V端子TVに電流が供給され、反対に、第2上アームトランジスタQ21がオフし、第2下アームトランジスタQ22がオンする時、V端子TVを介して電流を引き込むようになっている。
さらに、第3上アームトランジスタQ31及び第3下アームトランジスタQ32は、同様に、NチャネルパワーMOSトランジスタであって、第3上アームトランジスタQ31のソースと第3下アームトランジスタQ32のドレインの接続点(ノードN3)が、第2巻線C2のW端子TWに接続されている。
第3上アームトランジスタQ31のゲート端子には第3上ゲート信号WS1が入力され、第3下アームトランジスタQ32のゲート端子には第3下ゲート信号WS2が入力される。第3上ゲート信号WS1と第3下ゲート信号WS2は、図5に示すように相補信号であって、第3上ゲート信号WS1がHレベルのとき、第3下ゲート信号WS2はLレベルとなり、反対に、第3上ゲート信号WS1がLレベルのとき、第3下ゲート信号WS2はHレベルとなる。
従って、第3上アームトランジスタQ31がオンの時、第3下アームトランジスタQ32はオフし、反対に、第3上アームトランジスタQ31がオフの時、第3下アームトランジスタQ32はオンする。その結果、第3上アームトランジスタQ31がオンし、第3下アームトランジスタQ32がオフする時、W端子TWに電流が供給され、反対に、第3上アームトランジスタQ31がオフし、第3下アームトランジスタQ32がオンする時、W端子TWを介して電流を引き込むようになっている。
各アームトランジスタQ11,Q21,Q31,Q12,Q22,Q32のゲート端子は、マイコンMCに接続されている。マイコンMCは、各トランジスタQ11,Q21,Q31,Q12,Q22,Q32のゲート端子にゲート信号US1,VS1,WS1,US2,VS2,WS2を出力することで3相インバータ回路70を介してクローポール形3相ブラシレスモータ1を回転制御する。
また、マイコンMCは、クローポール形3相ブラシレスモータ1内に設けられたロータ60(回転軸8)の回転位置を検出するホールICよりなる3個のポジションセンサP1,P2,P3と接続されている。3個の第1〜第3ポジションセンサP1,P2,P3は、120°の間隔で配置され、マイコンMCは、第1〜第3ポジションセンサP1,P2,P3からそれぞれ第1〜第3位置信号S1,S2,S3を入力するようになっている。そして、マイコンMCは、第1〜第3ポジションセンサP1,P2,P3からの第1〜第3位置信号S1,S2,S3に基づいて、ロータ60の回転位置、回転数、回転方向等を演算し取得するようになっている。
マイコンMCは、180°矩形波信号であって、第1〜第3ポジションセンサP1〜P3の第1〜第3位置信号S1〜S3に基づいて演算したロータ60の回転位置に基づいて、図5に示すタイミングで3相インバータ回路70に出力する第1〜第3上ゲート信号US1,VS1,WS1及び第1〜第3下ゲート信号US2,VS2,WS2を生成する。
詳述すると、第1上ゲート号US1が、電気角0°でLレベルからHレベルに立ち上がると、第2上ゲート信号VS1は、電気角60°でHレベルからLレベルに立ち下がり、第3上ゲート号WS1は、電気角120°でLレベルからHレベルに立ち上がる。
そして、第1上ゲート信号US1が、電気角180°でHレベルからLレベルに立ち下がると、第2上ゲート信号VS1は、電気角240°でLレベルからHレベルに立ち上がり、第3上ゲート信号WS1は、電気角300°でHレベルからLレベルに立ち下がる。
これによって、U端子TU、V端子TV及びW端子TWには、各上ゲート信号US1,VS1,WS1のタイミングで直流電源からの電圧+VがそれぞれU端子電圧V1、V端子電圧V2、W端子電圧V3として印加される。
そして、マイコンMCが、図5に示すタイミングでこれら上ゲート信号US1,VS1,WS1及び下ゲート信号US2,VS2,WS2を3相インバータ回路70に出力することで回転磁界が発生し、クローポール形3相ブラシレスモータ1を回転させることができる。
以下、図6に従って回転磁界の発生を説明する。
(電気角が0°〜60°)
この期間では、U端子TU及びV端子TVには直流電源からの電圧+VがそれぞれU端子電圧V1及びV端子電圧V2として印加され、W端子TWが接地されている状態である。従って、第1巻線C1には巻線電流I1は流れない。一方、第2巻線C2にはV端子TVからW端子TWに向かって第2巻線電流I2が流れる。
この時、U端子TU→第1巻線C1→V端子TV→第2巻線C2→W端子TWを経由する電流は流れない。つまり、第2巻線C2に流れる第2巻線電流I2による磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の回転角は30°となる。
(電気角が60°〜120°)
この期間では、U端子TUに直流電源からの電圧+VがU端子電圧V1として印加され、V端子TV及びW端子TWが接地されている状態である。従って、第1巻線C1にはU端子TUからV端子TVに向かって第1巻線電流I1が流れる。一方、第2巻線C2には第2巻線電流I2は流れない。
この時、U端子TU→第1巻線C1→V端子TV→第2巻線C2→W端子TWを経由する電流は流れない。つまり、第1巻線C1に流れる第1巻線電流I1による磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は90°となる。
(電気角が120°〜180°)
この期間では、U端子TU及びW端子TWに直流電源からの電圧+VがそれぞれU端子電圧V1及びW端子電圧V3として印加され、V端子TVが接地されている状態である。従って、第1巻線C1にはU端子TUからV端子TVに向かって第1巻線電流I1が流れる。一方、第2巻線C2にはW端子TWからV端子TVに向かって第2巻線電流I2が流れる。
つまり、第1巻線C1に流れる第1巻線電流I1による磁界と第2巻線C2に流れる第2巻線電流I2による磁界との合成磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は150°となる。
(電気角が180°〜240°)
この期間では、W端子TWに直流電源からの電圧+VがW端子電圧V3として印加され、U端子TU及びV端子TVが接地されている状態である。従って、第1巻線C1には第1巻線電流I1が流れない。一方、第2巻線C2にはW端子TWからV端子TVに向かって第2巻線電流I2が流れる。
この時、W端子TW→第2巻線C2→V端子TV→第1巻線C1→U端子TUを経由する電流は流れない。つまり、第2巻線C2に流れる第2巻線電流I2による磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は210°となる。
(電気角が240°〜300°)
この期間では、V端子TV及びW端子TWに直流電源からの電圧+VがそれぞれV端子電圧V2及びW端子電圧V3として印加され、U端子TUが接地されている状態である。従って、第1巻線C1にはV端子TVからU端子TUに向かって流れる第1巻線電流I1が流れる。一方、第2巻線C2には第2巻線電流I2が流れない。
この時、W端子TW→第2巻線C2→V端子TV→第1巻線C1→U端子TUを経由する電流は流れない。つまり、第1巻線C1に流れる第1巻線電流I1による磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は270°となる。
(電気角が300°〜360°)
この期間では、V端子TVに直流電源からの電圧+VがV端子電圧V2として印加され、U端子TU及びW端子TWが接地されている状態である。従って、第1巻線C1にはV端子TVからU端子TUに向かって流れる第1巻線電流I1が流れる。一方、第2巻線C2にはV端子TVからW端子TWに向かって第2巻線電流I2が流れる。
つまり、第1巻線C1に流れる第1巻線電流I1による磁界と第2巻線C2に流れる第2巻線電流I2による磁界との合成磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は330°となる。
このように、図6に示すように、巻線C1,C2の各端子TU,TV,TWにそれぞれ所定のタイミングでU端子電圧V1、V端子電圧V2、W端子電圧V3を印加して、巻線C1,C2に60°の位相差がある第1巻線電流I1と第2巻線電流I2をそれぞれ流すことによって、回転磁界を円形にすることができる。つまり、巻線C1,C2の磁界を60°の間隔をもって周方向一方に沿った向きに順次発生させることができ、かつどの電気角の位置でも同じ大きさの磁界を発生させることができる。
その結果、電気角に対してトルクリップルと、それに伴う音・振動の発生を防止することができる。
次に、上記のように構成したクローポール形3相ブラシレスモータ1の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、U相コア11、V相コア15、W相コア14を配置し、これらコア間に、それぞれ巻回方向は同じ第1巻線C1及び第2巻線C2を配置するとともに、第1巻線C1と第2巻線C2とを直列に接続してステータ10を形成した。
そして、V端子TV、U端子TU及びW端子TWを介して、第1巻線C1及び第2巻線C2に対して60°の位相差の第1巻線電流I1と第2巻線電流I2を流すようにした。
これによって、ステータ10に円形の回転磁界を生成することができ、モータ1の電気角に対してのトルクリップルをなくし、それに伴うモータ1の音・振動の発生を防止することができる。
つまり、1相分の巻線を省略した2相の巻線(第1巻線C1及び第2巻線C2)のクローポール形3相ブラシレスモータ1でありながら、3相インバータ回路70を介して、2相の巻線に対して60°の位相差の第1巻線電流I1と第2巻線電流I2を流すことによって、円形の回転磁界を作ることができる。その結果、1相分の巻線を省略した2相の巻線のクローポール形3相ブラシレスモータ1でありながら、電気角に対してのトルクリップルをなくし、それに伴うモータ1の音・振動の発生を防止することができる。
(2)本実施形態によれば、1相分の巻線を省略した2相の巻線のクローポール形3相ブラシレスモータ1であるため、部品点数の低減を図ることができるとともに、クローポール形3相ブラシレスモータ1の小型化を図ることができる。
尚、上記実施形態では、各端子TU,TV,TWに矩形波電圧を印加したが、図7に示すように、U端子TU、V端子TV、及び、W端子TWに対して120°の位相差の正弦波電圧(V1,V2,V3)を印加して、同図7に示すように、U端子TU及びW端子TWに60°位相差の正弦波電流(第1巻線電流I1、第2巻線電流I2)を流すようにして実施してもよい。この場合、電圧利用率は低くなるものの、円形の回転磁界が発生、安定したトルクを得ることができる。
なお、図中、I3はV端子TVとノードN2間に流れる電流である。
また、図8に示すように、V端子TVに、直流電源からの電圧+Vの2分の1のV端子電圧V2を印加し、U端子TU及びW端子TWに対して60°の位相差の正弦波電圧を印加して、図9に示すように、U端子TU及びW端子TWに60°位相差の正弦波電流(第1巻線電流I1、第2巻線電流I2)を流すようにして実施してもよい。この場合、電圧利用率はさらに低くなるものの、円形の回転磁界が発生、安定したトルクを得ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図10に従って説明する。
第1実施形態では、3相インバータ回路70の第1〜第3上アームトランジスタQ11、Q21,Q31がオン時に、対応する第1〜第3下アームトランジスタQ12,Q22,Q32をそれぞれオフさせた。
これに対して、本実施形態では、3相インバータ回路70の第1〜第2上アームトランジスタQ11,Q21,Q31がオン時に、対応する第1〜第3下アームトランジスタQ12,Q22,Q32を断続的にオンオフさせる点に特徴を有する。
そのため、本実施形態では、説明の便宜上、第1実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図10において、第1〜第3上アームトランジスタQ11,Q21,Q31の各ゲート端子は、それぞれ第1〜第3バッファ回路71a,71b,71cを介してそれぞれ第1〜第3ポジションセンサP1〜P3に接続されている。
第1〜第3ポジションセンサP1〜P3は、クローポール形3相ブラシレスモータ1内に120°の間隔で配置され、ロータ60の回転位置を検知する。第1〜第3ポジションセンサP1〜P3の第1〜第3位置信号S1,S2,S3は、図11に示すように、180°の矩形波信号であって、第1〜第3ポジションセンサP1〜P3が120°の間隔で配置されていることから、120°の位相差でもって出力される。
第1バッファ回路71aは、第1ポジションセンサP1の第1位置信号S1を入力し、第1位置信号S1を第1上アームトランジスタQ11のゲート端子に第1上ゲート信号US1として出力する。第2バッファ回路71bは、第2ポジションセンサP2の第2位置信号S2を入力し、第2位置信号S2を第2上アームトランジスタQ21のゲート端子に第2上ゲート信号VS1として出力する。第3バッファ回路71cは、第3ポジションセンサP3の第3位置信号S3を入力し、第3位置信号S3を第3上アームトランジスタQ31のゲート端子に第3上ゲート信号WS1として出力する。
第1〜第3下アームトランジスタQ12,Q22,Q32の各ゲート端子は、それぞれ第1〜第3アンド回路72a,72b,72cの出力端子に接続されている。第1〜第3アンド回路72a〜72cは、2入力端子のアンド回路であって、一方の入力端子にはそれぞれ第1〜第3インバータ回路73a〜73cの出力端子と接続され、他方の入力端子はマイコンMCからPWM信号SX(パルス幅変調信号)が入力される。
詳述すると、第1インバータ回路73aは、第1位置信号S1を入力し、その第1位置信号S1を反転させて第1アンド回路72aに出力する。第2インバータ回路73bは、第2位置信号S2を入力し、その第2位置信号S2を反転させて第2アンド回路72bに出力する。第3インバータ回路73cは、第3位置信号S3を入力し、その第3位置信号S3を反転させて第3アンド回路72cに出力する。
従って、図11に示すように、第1アンド回路72aは、第1位置信号S1がLレベルのとき、マイコンMCからのPWM信号SXを第1下ゲート信号US2として第1下アームトランジスタQ12のゲート端子に出力する。
また、第2アンド回路72bは、第2位置信号S2がLレベルのとき、マイコンMCからのPWM信号SXを第2下ゲート信号VS2として第2下アームトランジスタQ22のゲート端子に出力する。
また、第3アンド回路72cは、第3位置信号S3がLレベルのとき、マイコンMCからのPWM信号SXを第3下ゲート信号WS2として第3下アームトランジスタQ32のゲート端子に出力する。
次に、上記のように構成したクローポール形3相ブラシレスモータ1の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、3相インバータ回路70の第1〜第3上アームトランジスタQ11,Q21,Q31がオン時に、マイコンMCからのPWM信号SXによって、対応する第1〜第3下アームトランジスタQ12,Q22,Q32を断続的にオンオフさせるようにした。
従って、第1実施形態の効果に加えて、より高精度なトルク制御が行える。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図12に従って説明する。
本実施形態は、第1実施形態で構成した1相分の巻線を省略したクローポール形3相ブラシレスモータ1を電流ベクトル制御するための制御回路について説明する。詳しくは、3相インバータ回路70の各トランジスタQ11,Q12,Q21,Q22,Q31,Q32に出力する各ゲート信号US1,US2,VS1,VS2、WS1,WS2を生成する制御回路について説明する。
そのため、説明の便宜上、第1実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図12において、第1〜第3上アームトランジスタQ11,Q21,Q31の各ゲート端子は、制御回路80にそれぞれ接続されている。また、第1〜第3下アームトランジスタQ12,Q22,Q32の各ゲート端子は、制御回路80にそれぞれ接続されている。
詳述すると、制御回路80は、第1〜第3上アームトランジスタQ11,Q21,Q31の各ゲート端子に、それぞれ第1〜第3上ゲート信号US1,VS1,WS1を出力する。また、制御回路80は、第1〜第3下アームトランジスタQ12,Q22,Q32の各ゲート端子に、それぞれ第1〜第3下ゲート信号US2,VS2,WS2を出力する。
また、制御回路80は、クローポール形3相ブラシレスモータ1に設けられた第1〜第3電流検出器76a,76b,76cと接続されている。第1電流検出器76aは、U端子TUとノードN1との間を流れるU相電流IU(=I1)を検出し、その検出信号を制御回路80に出力する。第2電流検出器76bは、V端子TVとノードN2との間を流れるV相電流IV(=I3)を検出し、その検出信号を制御回路80に出力する。第3電流検出器76cは、W端子TWとノードN3との間を流れるW相電流IW(=I2)を検出し、その検出信号を制御回路80に出力する。
従って、制御回路80は、第1〜第3電流検出器76a,76b,76cからその時々のU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWの検出値を入力する。
さらに、制御回路80は、クローポール形3相ブラシレスモータ1に設けられたロータ60(回転軸8)の回転位置を検出する第1〜第3ポジションセンサP1〜P3からの第1〜第3位置信号S1〜S3を入力するようになっている。
制御回路80は、電流ベクトル制御を行うために、図13に示すように、位置演算器81、2相−3相電流変換器82、3相−2相電流変換器83、d軸減算器84、q軸減算器85、電流制御器86、2相−3相電圧変換器87を備えている。
位置演算器81は、第1〜第3ポジションセンサP1〜P3からの第1〜第3位置信号S1〜S3を入力し、その時々のロータ60(回転軸8)の電気角を演算するとともに電気角速度を演算する。この電気角は3相のU相軸にα相軸を一致させたα−β軸座標系から見たd−q軸座標系の回転角度を示している。また、位置演算器81は、図示しない外部装置から電気角指令値φを入力する。
2相−3相電流変換器82は、第1〜第3電流検出器76a,76b,76cと接続されている。2相−3相電流変換器82は、その時々のU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWの検出信号を入力する。
2相−3相電流変換器82は、U相電流IU、V相電流IV、W相電流IWの検出値に基づいて、3相モータにおける3相電流に変換する。
つまり、本実施形態のクローポール形3相ブラシレスモータ1は、1相分の巻線を省略したモータであって2相モータに相当する。そのため、2相−3相電流変換器82は、2相モータを3相モータに等価変換した場合の仮想の3端子を想定し、その各々の端子に流れる3相交流電流IX,IY,IZを、まず算出し出力するようにしている。
2相−3相電流変換器82は、以下の式1〜式3によって、3相交流電流IX,IY,IZを算出する。
Figure 0005797960
Figure 0005797960
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2相−3相電流変換器82が算出した3相交流電流IX,IY,IZは、3相−2相電流変換器83に出力される。
3相−2相電流変換器83は、3相交流電流IX,IY,IZに基づいて、第1巻線C1及び第2巻線C2に印加される各端子電圧V1〜V3の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系(dーq軸座標系)でのd軸実電流値Idとq軸実電流値Iqとに変換する。
変換式は、以下の式4、式5である。
Figure 0005797960
Figure 0005797960
ここで、「θ+φ」は、位置演算器81が算出したその時の電気角θと図示しない外部装置からの電気角指令値φとを加算した値であって、位置演算器81から入力される。
3相−2相電流変換器83は、変換したd軸実電流値Idをd軸減算器84に、q軸実電流値Iqをq軸減算器85にそれぞれ出力する。
d軸減算器84は、図示しない外部装置から出力されるd軸電流指令値Idcからd軸電流値実を減算しその差分値を電流制御器86に出力する。
一方、q軸減算器85は、図示しない外部装置から出力されるq軸電流指令値Iqcからq軸実電流値Iqを減算しその差分値を電流制御器86に出力する。
電流制御器86は、d軸減算器84及びq軸減算器85からの差分値からd軸電流指令値Idc及びq軸電流指令値Iqc通りの電流が流れるように、d軸電圧指令値Vdc及びq軸電圧指令値Vqcを算出する。電流制御器86は、算出したd軸電圧指令値Vdc及びq軸電圧指令値Vqcを2相−3相電圧変換器87に出力する。
2相−3相電圧変換器87は、dーq座標系のd軸電圧指令値Vdc、q軸電圧指令値Vqc、及び、位置演算器81からの電気角θと電気角指令値φとに基づいて、クローポール形3相ブラシレスモータ1のための3相の電圧指令値である図11に示す各ゲート信号US1,VS1,WS1,US2,VS2,WS2を生成する。
詳述すると、2相−3相電圧変換器87は、U端子TU、V端子TV、W端子TWに印加するU端子電圧V1、V端子電圧V2、W端子電圧V3が、図11示す電気角で120°の位相差もって印加される各ゲート信号US1,VS1,WS1,US2,VS2,WS2を生成する。
これによって、3相インバータ回路70に接続した第1巻線C1及び第2巻線C2に、電気角で60°の位相を持ったU相電流IU(第1巻線電流I1)とW相電流IW(第2巻線電流I2)を流すことができる。
そして、2相−3相電圧変換器87で生成された第1〜第3上ゲート信号US1,VS1,WS1は、それぞれ対応する第1〜第3バッファ回路71a,71b,71c及び第1〜第3インバータ回路73a,73b,73cに出力される。
次に、上記のように構成した1相分の巻線を省略したクローポール形3相ブラシレスモータ1の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、1相分の巻線を省略した2相の巻線(第1巻線C1及び第2巻線C2)からなるクローポール形3相ブラシレスモータ1において、その2相の巻線(第1巻線C1及び第2巻線C2)を3相インバータ回路70に接続しても、回転磁界を維持しつつ、電流ベクトル制御を行うことができる。
(2)また、本実施形態は、3相の巻線からなる公知のクローポール形3相ブラシレスモータ1に応用することができる。
例えば、3相の巻線からなるクローポール形3相ブラシレスモータ1として、図1において、U相コア11とV相コア15(第1V相コア12)との間に、U相コア11側にU相巻線(第1巻線C1に相当)、第1V相コア12側にV相巻線を配設するとともに、V相コア15(第2V相コア13)とW相コア14との間に、(第2V相コア13)側にV相巻線、W相コア14側にW相巻線(第2巻線C2に相当)を配設する。そして、これらU相巻線、V相巻線、W相巻線をΔ結線したクローポール形3相ブラシレスモータが考えられる。
このような、3相の巻線からなるクローポール形3相ブラシレスモータにおいて、そのうち1相の巻線が何らかの原因で断線した時、その断線した巻線を検知して、残る2相の巻線に対して、3相インバータ回路70を介して、2相の巻線に対して60°の位相差の2相電流を流すことによって、円形の回転磁界を作ることができる。
その結果、1相の巻線が何らかの原因で断線しても、1相分の巻線を省略した2相の巻線のクローポール形3相ブラシレスモータ1のように、電気角に対してのトルクリップルもなく、それに伴う音・振動もなく駆動させることができる。
尚、巻線の断線の検知は、例えば、各相の巻線に電流検出器を設け、電流の有無を電流検出器が検出して、制御回路80に出力する。そして、制御回路80は、どの相の巻線が断線したか判断し、断線されていない2相の巻線に対して、60°の位相差をもつ電流を流すように制御することになる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図14に従って説明する。
前記第3実施形態は、第1〜第3電流検出器76a,76b,76cを用いた。そして、第1〜第3電流検出器76a,76b,76cで検出したU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWに基づいて仮想の3端子に流れる3相交流電流IX,IY,IZを算出した。
これに対して、本実施形態では、V相電流IVを検出する第2電流検出器76bを省略して、第1及び第3電流検出器76a,76cを用いた点に特徴を有する。
そのため、本実施形態では、説明の便宜上、第3実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態の制御回路80では、第3実施形態の2相−3相電流変換器82と3相−2相電流変換器83とを一体化した2相−2相電流変換器88を備えている。2相−2相電流変換器88は、第1及び第3電流検出器76a,76cと接続されている。2相−2相電流変換器88は、その時々のU相電流IU及びW相電流IWの検出信号を入力し、U相電流IU及びW相電流IWの値を用いて、以下の式6〜式8に基づいて仮想の3端子に流れる3相交流電流IX,IY,IZを算出する。
Figure 0005797960
Figure 0005797960
Figure 0005797960
2相−2相電流変換器88は、式6〜式8で求めた3相交流電流IX,IY,IZを前記式4、式5に代入すると、式9、式10で示すような、U相電流IUとW相電流IWで表されるd軸実電流値Idとq軸実電流値Iqを求めることができる。
Figure 0005797960
Figure 0005797960
この結果は、第3実施形態において、式1〜式3で求めた3相交流電流IX,IY,IZを前記式4、式5に代入すると、同じ結果となる。つまり、V相電流IVを検出しなくてもd軸実電流値Idとq軸実電流値Iqを求めることができる。
従って、上記式9、式10から明らかなように、第1及び第3電流検出器76a,76cで検出したU相電流IU及びW相電流IWの値を、一旦、仮想の3端子に流れる3相交流電流IX,IY,IZに変換することなく、直接、式9、式10に代入すれば、d軸実電流値Id及びq軸実電流値Iqが求めることができる。
2相−2相電流変換器88は、変換したd軸実電流値Idをd軸減算器84に、q軸実電流値Iqをq軸減算器85にそれぞれ出力する。
以後、前記第3実施形態のように、d軸減算器84、q軸減算器85、電流制御器86、2相−3相電圧変換器87を介して、ゲート信号US1,VS1,WS1,US2,VS2,WS2が生成され、クローポール形3相ブラシレスモータ1は電流ベクトル制御が行われる。
次に、上記のように構成したクローポール形3相ブラシレスモータ1の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、U相電流IU及びW相電流IWの検出信号を入力し、U相電流IU及びW相電流IWの2つの値だけで、d軸実電流値Id及びq軸実電流値Iqを求めるようにした。
従って、クローポール形3相ブラシレスモータ1は、V相電流IVを検出する第2電流検出器76bがなくても、回転磁界を維持しつつ電流ベクトル制御を行うことができる。
しかも、電流検出器を1つ省略した分、クローポール形3相ブラシレスモータ1を小型化することができる。
(2)また、本実施形態は、第3実施形態と同様に3相の巻線からなるクローポール形3相ブラシレスモータ1に応用することができる。
すなわち、3相の巻線からなるクローポール形3相ブラシレスモータ1において、そのうち1相の巻線が何らかの原因で断線しても、2相の巻線に対して60°の位相差の2相電流を流すことによって、円形の回転磁界を作り、電気角に対してのトルクリップルをなく、それに伴うモータ1の音・振動の発生を防止して駆動させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図15に従って説明する。
前記第3及び第4実施形態では、3相の巻線がΔ結線のクローポール形3相ブラシレスモータにおいて、いずれか1相の巻線が断線した場合の応用技術を説明した。
本実施形態では、3相の巻線がY結線のクローポール形3相ブラシレスモータにおいて、いずれか1相の巻線が断線した場合の回転磁界を生成する点に特徴を有する。
そのため、本実施形態では、説明の便宜上、第3実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
ここで、3相の巻線Y結線のクローポール形3相ブラシレスモータ91として、例えば、図1において、U相コア11とV相コア15(第1V相コア12)との間に、U相コア11側にU相巻線(第1巻線C1に相当)、第1V相コア12側にV相巻線を配設するとともに、V相コア15(第2V相コア13)とW相コア14との間に、(第2V相コア13)側にV相巻線、W相コア14側にW相巻線(第2巻線C2に相当)を配設する。そして、これらU相巻線、V相巻線、W相巻線をY結線したクローポール形3相ブラシレスモータが考えられる。
図15は、3相の巻線がY結線のクローポール形3相ブラシレスモータ91の駆動回路を示す。図15において、クローポール形3相ブラシレスモータ91は、そのU相巻線Cu、V相巻線Cv及びW相巻線CwがY結線で接続されている。そして、U相巻線Cu、V相巻線Cv及びW相巻線Cwが互いに接続された中性点端子のN端子TN、U相巻線CuのU端子TU、V相巻線CvにV端子TV、W相巻線CwのW端子TWは、それぞれ3相インバータ回路92に接続されている。
3相インバータ回路92は、第1実施形態で説明した3相インバータ回路70の構成に、新たに第4上アームトランジスタQ41と第4下アームトランジスタQ42を直列に接続した直列回路が他の直列回路に対して並列に接続されている。
そして、第1上アームトランジスタQ11のソースと第1下アームトランジスタQ12のドレインの接続点(ノードN1)が、U端子TUに接続されている。また、第2上アームトランジスタQ21のソースと第2下アームトランジスタQ22のドレインの接続点(ノードN2)が、V端子TVに接続されている。さらに、第3上アームトランジスタQ31のソースと第3下アームトランジスタQ32のドレインの接続点(ノードN3)が、W端子TWに接続されている。さらにまた、第4上アームトランジスタQ41のソースと第4下アームトランジスタQ42のドレインの接続点(ノードN4)が、N端子TNに接続されている。
そして、第4上アームトランジスタQ41のゲート端子には第4上ゲート信号NS1が、第4下アームトランジスタQ42のゲート端子に第4下ゲート信号NS2が入力されるようになっている。
各トランジスタQ11〜Q41,Q12〜Q42のゲート端子は、マイコンMCに接続されている。マイコンMCは、各トランジスタQ11〜Q41,Q12〜Q42のゲート端子にゲート信号US1〜NS1,US2〜NS2を出力することで3相インバータ回路92を介してクローポール形3相ブラシレスモータ91を回転制御する。
そして、マイコンMCは、正常時において、第4上アームトランジスタQ41のゲート端子に常時Lレベルの第4上ゲート信号NS1を、第4下アームトランジスタQ42のゲート端子に常時Hレベルの第4下ゲート信号NS2を出力する。つまり、正常時において、3相インバータ回路92は、N端子TNを接地状態に保持する。
また、マイコンMCは、各トランジスタQ11,Q21,Q31,Q12,Q22,Q32のゲート端子に、U相巻線Cu、V相巻線Cv及びW相巻線Cwに、公知の電気角で120°の位相差をもつ電圧が印加されるように、これら各アームトランジスタQ11,Q21,Q31,Q12,Q22,Q32をオンオフさせるゲート信号US1,VS1,WS1,US2,VS2,WS2がマイコンMCから入力される。
これによって、クローポール形3相ブラシレスモータ91はステータに円形の回転磁界が発生し回転する。
次に、U相巻線Cu、V相巻線Cv及びW相巻線Cwの中でいずれか1つ、例えば、ここではV相巻線Cvが何らかの原因で断線した場合に、マイコンMCは、以下のゲート信号US1,VS1,WS1,NS1,US2,VS2,WS2,NS2を出力する。
マイコンMCは、V相巻線Cvが断線したことを検出すると、180°矩形波信号であって、図16に示すタイミングで3相インバータ回路92に出力する第1上ゲート信号US1、第3上ゲート信号WS1、第4上ゲート信号NS1、第1下ゲート信号US2、第3下ゲート信号WS2、第4下ゲート信号NS2を生成する。
詳述すると、第1上ゲート信号US1が、電気角0°でLレベルからHレベルに立ち上がると、第4上ゲート信号NS1は、電気角60°でHレベルからLレベルに立ち下がり、第3上ゲート信号WS1は、電気角120°でLレベルからHレベルに立ち上がる。
そして、第1上ゲート信号US1が、電気角180°でHレベルからLレベルに立ち下がると、第4上ゲート信号NS1は、電気角240°でLレベルからHレベルに立ち上がり、第3上ゲート信号WS1は、電気角300°でHレベルからLレベルに立ち下がる。
これによって、U端子TU、V端子TV及びW端子TWは、各上ゲート信号US1,NS1,WS1のタイミングで直流電源からの電圧+VがそれぞれU相巻線Cu、W相巻線Cwに印加される。
そして、マイコンMCが、図16に示すタイミングでこれら上ゲート信号US1,WS1,NS1及び下ゲート信号US2,WS2,NS2を3相インバータ回路92に出力することで回転磁界が発生し、V相巻線Cvが断線した状態でクローポール形3相ブラシレスモータ91を回転させることができる。
以下、図17に従って回転磁界の発生を説明する。
(電気角が0°〜60°)
この期間では、U端子TU及びN端子TNには直流電源からの電圧+VがそれぞれU端子電圧V1及びN端子電圧V4として印加され、W端子TWが接地されている状態である。従って、U相巻線Cuにはコイル電流(U相電流IU)は流れない。一方、W相巻線CwにはN端子TNからW端子TWに向かってコイル電流(W相電流IW)が流れる。
この時、U端子TU→U相巻線Cu→N端子TN→W相巻線Cw→W端子TWを経由する電流は流れない。つまり、W相巻線Cwに流れるW相電流IWによる磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の回転角は30°となる。
(電気角が60°〜120°)
この期間では、U端子TUに直流電源からの電圧+VがU端子電圧V1として印加され、N端子TN及びW端子TWが接地されている状態である。従って、U相巻線CuにはU端子TUからV端子TVに向かってコイル電流(U相電流IU)が流れる。一方、W相巻線Cwにはコイル電流(W相電流IW)は流れない。
この時、U端子TU→U相巻線Cu→N端子TN→W相巻線Cw→W端子TWを経由する電流は流れない。つまり、U相巻線Cuに流れるU相電流IUによる磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は90°となる。
(電気角が120°〜180°)
この期間では、U端子TU及びW端子TWに直流電源からの電圧+VがそれぞれU端子電圧V1及びW端子電圧V3として印加され、N端子TNが接地されている状態である。従って、U相巻線CuにはU端子TUからN端子TNに向かってコイル電流(U相電流IU)が流れる。一方、W相巻線CwにはW端子TWからN端子TNに向かってコイル電流(W相電流IW)が流れる。
つまり、U相巻線Cuに流れるU相電流IUによる磁界とW相巻線Cwに流れるW相電流IWによる磁界との合成磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は150°となる。
(電気角が180°〜240°)
この期間では、W端子TWに直流電源からの電圧+VがW端子電圧V3として印加され、U端子TU及びN端子TNが接地されている状態である。従って、U相巻線Cuにはコイル電流(U相電流IU)が流れない。一方、W相巻線CwにはW端子TWからN端子TNに向かってコイル電流(W相電流IW)が流れる。
この時、W端子TW→W相巻線Cw→N端子TN→U相巻線Cu→U端子TUを経由する電流は流れない。つまり、W相巻線Cwに流れるW相電流IWによる磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は210°となる。
(電気角が240°〜300°)
この期間では、N端子TN及びW端子TWに直流電源からの電圧+VがそれぞれN端子電圧V4及びW端子電圧V3として印加され、U端子TUが接地されている状態である。従って、U相巻線CuにはN端子TNからU端子TUに向かって流れるコイル電流(U相電流IU)が流れる。一方、W相巻線Cwにはコイル電流(W相電流IW)が流れない。
この時、W端子TW→W相巻線Cw→N端子TN→U相巻線Cu→U端子TUを経由する電流は流れない。つまり、U相巻線Cuに流れるU相電流IUによる磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は270°となる。
(電気角が300°〜360°)
この期間では、N端子TNに直流電源からの電圧+VがN端子電圧V4として印加され、U端子TU及びW端子TWが接地されている状態である。従って、U相巻線CuにはN端子TNからU端子TUに向かって流れるコイル電流(U相電流IU)が流れる。一方、W相巻線CwにはN端子TNからW端子TWに向かってコイル電流(W相電流IW)が流れる。
つまり、U相巻線Cuに流れるU相電流IUによる磁界とW相巻線Cwに流れるW相電流IWによる磁界との合成磁界によって、その時の磁界の大きさとその回転角が決まる。その結果、回転磁界の大きさは電気角が0°〜60ときと同じで、回転磁界の回転角は330°となる。
このように、図17に示すような、巻線Cu,Cwの各端子TU,TN,TWにそれぞれ所定のタイミングで直流電源からの電圧+VをU端子電圧V1、N端子電圧V4、W端子電圧V3として印加して、巻線Cu,Cwに60°の位相差があるU相電流IUとW相電流IWを流すことによって、回転磁界を円形にすることができる。つまり、巻線Cu,Cwの磁界を60°の間隔をもって周方向一方に沿った向きに順次発生させることができ、かつどの電気角の位置でも同じ大きさの磁界を発生させることができる。
その結果、V相巻線Cvが断線した状態でクローポール形3相ブラシレスモータ91について、電気角に対してトルクリップルがなく、それに伴う音・振動のない回転を実現できる。
なお、この場合には、V相巻線Cvが断線した場合を想定して説明したが、U相巻線Cu又はW相巻線Cwが断線しても同様な制御で、トルクリップルがなく、それに伴う音・振動のない回転を実現できる。
次に、上記のように構成した3相の巻線がY結線のクローポール形3相ブラシレスモータ91の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、3相の巻線がY結線のクローポール形3相ブラシレスモータ91において、いずれか1相の巻線が断線した場合でも回転磁界を生成することができ、電気角に対してトルクリップルがなく、それに伴う音・振動のない回転を実現できる。
尚、上記実施形態では、3相の巻線がY結線のクローポール形3相ブラシレスモータ91において、いずれか1相の巻線が断線した場合に以下のように実施してもよい。
・図18に示すように、U端子TU、W端子TW、及び、N端子TNに対して120°の位相差の正弦波電圧(V1,V4,V2)を印加して、同図18に示すように、U端子TU及びW端子TWに60°位相差の正弦波電流(U相電流IU、W相電流IW)を流すように実施してもよい。この場合、電圧利用率は低くなるものの、円形の回転磁界が発生、安定したトルクを得ることができる。
なお、図中、INはN端子TNとノードN4間に流れる電流である。
また、図19に示すように、N端子TNに、直流電源からの電圧+Vの2分の1のN端子電圧V4を印加し、U端子TU及びW端子TWに対して60°の位相差の正弦波電圧を印加して、図20に示すように、U端子TU及びW端子TWに60°位相差の正弦波電流(U相電流IU、W相電流IW)を流すように実施してもよい。この場合、電圧利用率はさらに低くなるものの、円形の回転磁界が発生、安定したトルクを得ることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について図21に従って説明する。
上記各実施形態では、クローポール形3相ブラシレスモータに設けた第1〜第3ポジションセンサP1〜P3にてロータ60の回転位置を検出し、その検出した回転位置に基づいてU端子TU、V端子TV及びW端子TWに印加する直流電源の電圧+Vのタイミングを決定していた。
本実施形態は、センサレスのブラシレスモータ、すなわち、第1〜第3ポジションセンサP1〜P3を用いないでロータ60の回転位置を検出する点に特徴を有する。
そのため、本実施形態では、説明の便宜上、上記実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図21において、クローポール形3相ブラシレスモータ1のステータは、第1実施形態と同様に、Δ結線した3相の巻線の内、1相分の巻線を省略した2相の巻線(第1巻線C1及び第2巻線C2)からなり、第1巻線C1と第2巻線C2とが直列に接続されている。そして、本実施形態のクローポール形3相ブラシレスモータ1には、第1〜第3ポジションセンサP1〜P3が設けられていない。
第1巻線C1と第2巻線C2は、3相ブリッジ回路からなる3相インバータ回路70に接続されている。
第1巻線C1のU端子TUが、第1上アームトランジスタQ11のソースと第1下アームトランジスタQ12のドレインの接続点(ノードN1)に接続されている。
第1巻線C1と第2巻線C2とを接続するV端子TVが、第2上アームトランジスタQ21のソースと第2下アームトランジスタQ22のドレインの接続点(ノードN2)に接続されている。第2巻線C2のW端子TWが、第3上アームトランジスタQ31のソースと第3下アームトランジスタQ32のドレインの接続点(ノードN3)に接続されている。
各アームトランジスタQ11,Q21,Q31,Q12,Q22,Q32のゲート端子は、電位差検出回路及び推定回路を構成するマイコンMCに接続されている。マイコンMCは、各トランジスタQ11,Q21,Q31,Q12,Q22,Q32のゲート端子にゲート信号US1,VS1,WS1,US2,VS2,WS2を出力することで3相インバータ回路70を介してクローポール形3相ブラシレスモータ1を回転制御する。
つまり、マイコンMCは、第1実施形態と同様に、ブラシレスモータ1のU端子TU、V端子TV及びW端子TWに対して、180°矩形波信号であって、120°の位相差をもった矩形波電圧を印加するようになっている。その結果、第1巻線C1と第2巻線C2に電気角60°位相の第1巻線電流I1、第2巻線電流I2が流れる。
マイコンMCは、3相インバータ回路70のノードN1に接続され、第1巻線C1間の電位差Vuvを検出するようになっている。また、マイコンMCは、ノードN3に接続され、第2巻線C2間の電位差Vwvを検出するようになっている。そして、マイコンMCは、検出した第1巻線C1間の電位差Vuv及び第2巻線C2間の電位差Vwvに基づいて、ロータ60の回転位置を演算し取得するようになっている。
そのために、マイコンMCは、モータ1を回転制御する際に、U端子TUのU端子電圧V1がV端子TVのV端子電圧V2と同電位となる期間、及び、W端子TWのW端子電圧V3がV端子TVのV端子電圧V2と同電位となる期間、を使って、ロータ60の回転位置を検出する。
ここで、U端子TUのU端子電圧V1がV端子TVのV端子電圧V2と同電位となる期間は、電気角が0°〜60°と電気角が180°〜240°の期間である。また、W端子TWのW端子電圧V3がV端子TVのV端子電圧V2と同電位となる期間は、電気角が60°〜120°と電気角が240°〜300°の期間である。
そして、マイコンMCは、U端子TUのU端子電圧V1がV端子TVのV端子電圧V2と同電位となる期間に、U端子TUを開放させ、ロータ60の回転位置(電気角60°、240°)を検出する。
また、マイコンMCは、W端子TWのW端子電圧V3がV端子TVのV端子電圧V2と同電位となる期間に、W端子TWを開放させて、ロータ60の回転位置(電気角120°、300°)を検出する。
以下、図22に従って回転位置の検出方法について説明する。
(電気角が0°〜60°)
この期間にはいると、U端子TUに直流電源からの電圧+Vが印加され、U端子TU及びV端子TVが電圧+Vと同電位となり、W端子TWが接地される状態なるが、この期間では、U端子TUを開放させる。具体的には、第1上アームトランジスタQ11をオフさせてU端子TUを開放させる。
このU端子TUの開放により、U端子TUは、誘起電圧によって、徐々に電圧+Vに向かって上昇する。この誘起電圧によって、U端子TUに現れるU端子電圧V1、即ち、第1巻線C1間の電位差Vuv(=−V)がノードN1を介してマイコンMCに入力される。この時、第1巻線C1には第1巻線電流I1は流れない。
そして、誘起電圧の発生に基づく第1巻線C1間の電位差Vuvは、ロータ60が電気角60°まで回転すると0ボルトに収束する。
マイコンMCは、この第1巻線C1間の電位差Vuvが0ボルトになったことを検出すると、ロータ60が電気角60°の回転位置にあると判断する。そして、マイコンMCは、電気角が60°〜120°の制御のために、U端子TUに直流電源からの電圧+VをU端子電圧V1として印加し、V端子TV及びW端子TWを接地する。
(電気角が60°〜120°)
この期間にはいると、V端子TVが接地されて、先に接地されているW端子TWと同電位と状態となり、U端子TUが電圧+Vの状態なるが、この期間では、W端子TWを開放させる。具体的には、第3上アームトランジスタQ31をオフさせてW端子TWを開放させる。
このW端子TWの開放により、W端子TWは誘起電圧によって、徐々に電圧+Vに向かって上昇する。この誘起電圧によって、この誘起電圧によって、W端子TWに現れるW端子電圧V3、即ち、第2巻線C2間の電位差Vwv(=−V)がノードN3を介してマイコンMCに入力される。この時、第2巻線C2には第2巻線電流I2は流れない。
そして、誘起電圧の発生に基づく第2巻線C2間の電位差Vwvは、ロータ60が電気角120°まで回転すると0ボルトに収束する。
マイコンMCは、この第2巻線C2間の電位差Vwvが0ボルトになったことを検出すると、ロータ60が電気角120°の回転位置にあると判断する。そして、マイコンMCは、電気角が120°〜180°の制御のために、W端子TWに直流電源からの電圧+VをW端子電圧V3として印加する。
(電気角が180°〜240°)
この期間にはいると、U端子TUが接地され、先に接地されているV端子TVと同電位状態となり、W端子TWに直流電源からの電圧+Vが印加された状態となるが、この期間では、U端子TUを開放させる。具体的には、第1上アームトランジスタQ11をオフさせてU端子TUを開放させる。
このU端子TUの開放により、U端子TUは誘起電圧によって、徐々に0ボルトに向かって下降する。この誘起電圧によって、U端子TUに現れるU端子電圧V1、即ち、第1巻線C1間の電位差Vuv(=+V)がノードN1を介してマイコンMCに入力される。この時、第1巻線C1には第1巻線電流I1は流れない。
そして、誘起電圧の発生に基づく第1巻線C1間の電位差Vuvは、ロータ60が電気角240°まで回転すると0ボルトに収束する。
マイコンMCは、この第1巻線C1間の電位差Vuvが0ボルトになったことを検出すると、ロータ60が電気角240°の回転位置にあると判断する。そして、マイコンMCは、電気角が240°〜300°の制御のために、V端子TVに直流電源からの電圧+VをV端子電圧V2として印加する。
(電気角が240°〜300°)
この期間にはいると、V端子TVに直流電源からの電圧+Vが印加され、W端子TW及びV端子TVが電圧+Vと同電位となり、U端子TUが接地される状態なるが、この期間では、W端子TWを開放させる。具体的には、第3上アームトランジスタQ31をオフさせてW端子TWを開放させる。
このW端子TWの開放により、W端子TWは誘起電圧によって、徐々に0ボルトに向かって下降する。この誘起電圧によって、W端子TWに現れるW端子電圧V3、即ち、第2巻線C2間の電位差Vwv(=+V)がノードN3を介してマイコンMCに入力される。この時、第2巻線C2には第2巻線電流I2は流れない。
そして、誘起電圧の発生に基づく第2巻線C2間の電位差Vwvは、ロータ60が電気角300°まで回転すると0ボルトに収束する。
マイコンMCは、この第2巻線C2間の電位差Vwvが0ボルトになったことを検出すると、ロータ60が電気角300°の回転位置にあると判断する。そして、マイコンMCは、電気角が300°〜0°の制御のために、W端子TWを接地する。
尚、ここで、電気角180°と360°(0°)は上記方法では検出できない。そこで、マイコンMCは、同マイコンMCに内蔵した計時回路としての第1タイマーTM1及び第2タイマーTM2を使用して、電気角180°と360°を推定して求めている。
(電気角180°の検出)
電気角が0°〜60°において、マイコンMCは、ロータ60の回転位置が電気角60°にあることを検出すると、内蔵した第1タイマーTM1を計時動作させる。
電気角が60°〜120°において、マイコンMCは、ロータ60の回転位置が電気角120°の回転位置にあることを検知すると、内蔵した第2タイマーTM2の計時動作を開始させるとともに、第1タイマーTM1の計時動作を停止し、ロータ60が電気角60°から電気角120°まで回転に要したタイムアップ時間を計時する。
そして、マイコンMCは、計時動作をしている第2タイマーTM2の時間が、第1タイマーTM1が先に計時したタイムアップ時間に達すると、ロータ60で電気角が180°の回転位置にあると推定する。
(電気角360°の検出)
電気角が180°〜240°において、マイコンMCは、ロータ60の回転位置が電気角240°にあることを検出すると、内蔵した第1タイマーTM1を計時動作させる。
電気角が240°〜300°において、マイコンMCは、ロータ60の回転位置が電気角300°の回転位置にあることを検知すると、内蔵した第2タイマーTM2を計時動作させるとともに、第1タイマーTM1の計時動作を停止し、ロータ60が電気角240°から電気角300°まで回転に要したタイムアップ時間を計時する。
そして、マイコンMCは、計時動作をしている第2タイマーTM2の時間が、第1タイマーTM1が先に計時したタイムアップ時間に達すると、ロータ60が電気角で360°の回転位置にあると推定する。
次に、上記のように構成した3相の巻線がY結線のクローポール形3相ブラシレスモータ1の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、1相分の巻線を省略した2相の巻線(第1巻線C1及び第2巻線C2)のクローポール形3相ブラシレスモータ1でありながら、第1〜第3ポジションセンサP1,P2,P3を用いることなく、ロータ60の回動位置を検出することができる。
その結果、モータの更なる小型を図ることができるとともに、高温等、使用環境の厳しい場所での使用を可能にすることができる。
以下に、ブラシレスモータの駆動方法を記載する。
・3相インバータ回路に接続され、3相平衡電流が供給される3相の巻線の内のいずれか1相の巻線が断線したときのブラシレスモータの駆動方法であって、
残る2相の巻線に前記3相インバータ回路を介して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させることを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
同構成によれば、3相の巻線の内のいずれか1相の巻線が断線しても、ステータに円形の回転磁界を生成することができ、トルクリップルをなくし、それに伴う音・振動を抑えて回転駆動させることができる。
・前記ブラシレスモータは、3相の巻線がΔ結線又はY結線された3相ブラシレスモータであることを特徴とする。
同構成によれば、3相ブラシレスモータであって、3相の巻線の内のいずれか1相の巻線が断線しても、ステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記3相ブラシレスモータは、Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、各相の3個の端子に、180°矩形波電圧をそれぞれ120°の位相差で印加して、前記残る2相の巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とする。
同構成によれば、Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線しても、ステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、断線されていない巻線同士が接続された共通端子、断線された巻線と断線されていない一方の相の巻線とが接続された端子、及び、断線された巻線と断線されていない他方の相の巻線とが接続された端子の各端子に、それぞれ120°の位相差で正弦波電圧を印加して、前記断線されてない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とする。
同構成によれば、Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線しても、ステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、前記共通端子に、残る2つの端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、前記残る2つの端子にそれぞれ電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、前記断線されてない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とする。
同構成によれば、Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線しても、ステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記ブラシレスモータは、3相の巻線がΔ結線された3相ブラシレスモータであって、
前記Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、各相の3個の端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出し、
その求めた3相交流電流から、前記断線されていない第1巻線及び第2巻線に印加される各端子電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系でのd軸実電流値とq軸実電流値とを求め、
その求めたd軸実電流値とd軸電流指令値との偏差、及び、その求めたq軸実電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、
これら両偏差から、前記d軸電流指令値及び前記q軸電流指令値の通りに電流が流れるように、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を算出し、これらd軸電圧指令値、q軸電圧指令値に基づいて、電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すようにしたこと特徴とする。
同構成によれば、3相ブラシレスモータであって、断線されてない2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子に流れる電流を検出することで、3個の端子に正弦波電圧を120°の位相差で印加して、電気角で60°の位相差を持って流す2相の電流をベクトル制御することができステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流、及び、前記共通端子に流れる第3相電流をそれぞれ検出し、
前記各端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流、第2相電流及び第3相電流に基づいて算出するようにしたこと特徴とする。
同構成によれば、3相ブラシレスモータであって、断線されてない2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子に流れる電流を検出することで、3個の端子に正弦波電圧を120°の位相差で印加して、電気角で60°の位相差を持って流す2相の電流をベクトル制御することができステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流を検出し、
1相分の巻線が断線したブラシレスモータについて、断線してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流及び前記第2相電流に基づいて算出したこと特徴とする。
同構成によれば、第1相電流と第2相電流を検出することで、仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出することができる。
・前記3相ブラシレスモータは、Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、中性点端子、及び断線されていない2相の巻線の端子に、それぞれ180°矩形波電圧を120°の位相差で印加して、前記断線されてない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とする。
同構成によれば、3相ブラシレスモータであって、2相の巻線に設けられる3個の端子に、180°矩形波電圧を120°の位相差で印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことができる。その結果、Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線しても、ステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、中性点端子及び断線されていない2相の巻線の端子に、それぞれ120°の位相差で正弦波電圧を印加して、前記断線されていない巻線に電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことを特徴とする。
同構成によれば、Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線しても、ステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、前記中性点端子に、断線されていない2相の巻線の端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、前記断線されていない2相の巻線の端子にそれぞれ電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、前記断線されていない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とする。
同構成によれば、Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線しても、ステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記ブラシレスモータは、3相の巻線がY結線された3相ブラシレスモータであり、
前記Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、中性点端子、断線されてない2相の巻線の端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出し、
その求めた3相交流電流から、前記断線されてない2相の巻線の端子に印加される各端子電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系でのd軸実電流値とq軸実電流値とを求め、
その求めたd軸実電流値とd軸電流指令値との偏差、及び、その求めたq軸実電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、
これら両偏差から、前記d軸電流指令値及び前記q軸電流指令値の通りに電流が流れるように、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を算出し、これらd軸電圧指令値、q軸電圧指令値に基づいて、電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すようにしたこと特徴とする。
同構成によれば、3相ブラシレスモータであって、中性点端子、断線されてない2相の巻線の端子のそれぞれに流れる電流を検出することで、3個の端子に正弦波電圧を120°の位相差で印加して、電気角で60°の位相差を持って流す2相の電流をベクトル制御することができステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・中性点端子、断線されてない2相の巻線の端子のそれぞれに流れる第1〜第3相電流をそれぞれ検出し、
前記各端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流、第2相電流及び第3相電流に基づいて算出するようにしたこと特徴とする。
同構成によれば、3相ブラシレスモータであって、断線されてない2相の巻線に設けられる2個の端子と中性点に設けられた中性点端子に流れる電流を検出することで、3個の端子に正弦波電圧を120°の位相差で印加して、電気角で60°の位相差を持って流す2相の電流をベクトル制御することができステータに円形の回転磁界を生成することができる。
・前記断線されてない2相の巻線のうち一方の巻線の端子に流れる第1相電流、及び、断線されてない2相の巻線のうちの他方の端子に流れる第2相電流を検出し、
1相分の巻線が断線したブラシレスモータについて、断線してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流及び前記第2相電流に基づいて算出したこと特徴とする。
同構成によれば、断線されてない2相の巻線に設けられる2個の端子に流れる電流と検出することで、仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出することができる。
1,91…クローポール形3相ブラシレスモータ(3相ブラシレスモータ)、2…モータハウジング、2a…ベースハウジング、2b…カバーハウジング、3…ボス部、4,6…貫通穴、5,7…軸受、8…回転軸、10…ステータ、11…U相コア、12…第1V相コア、13…第2V相コア、14…W相コア、15…V相コア、21,31,41,51…基板、22,32,42,52…挿通穴、23,33,43,53…フランジ部、24,34,44,54…ティース、25,35,45,55…ポール、60…ロータ、61…ヨーク、63…円筒壁、64…マグネット、70…3相インバータ回路、71a〜71c…第1〜第3バッファ回路、72a〜72c…第1〜第3アンド回路、73a〜73c…第1〜第3インバータ回路、76a〜76c…第1〜第3電流検出器、80…制御回路、81…位置演算器、84…d軸減算器、85…q軸減算器、86…電流制御器、88…電流変換器、C1…第1巻線、C2…第2巻線、Cu…U相巻線、Cv…V相巻線、Cw…W相巻線、I1…第1巻線電流、I2…第2巻線電流、Id…d軸実電流値、Iq…q軸実電流値、Idc…d軸電流指令値、Iqc…q軸電流指令値、IU…U相電流(第1相電流)、IV…V相電流(第3相電流)、IW…W相電流(第2相電流)、MC…マイコン、P1〜P3…第1〜第3ポジションセンサ、Q11…第1上アームトランジスタ、Q12…第1下アームトランジスタ、Q21…第2上アームトランジスタ、Q22…第2下アームトランジスタ、Q31…第3上アームトランジスタ、Q32…第3下アームトランジスタ、第1タイマーTM1…第1タイマー、TM2…第2タイマーTM2、TU…U端子、TV…V端子、TW…W端子、TN…N端子、US1…第1上ゲート信号、US2…第1下ゲート信号、VS1…第2上ゲート信号、VS2…第2下ゲート信号、WS1…第3上ゲート信号、WS2…第3下ゲート信号、V4…N端子電圧、V1…U端子電圧、V2…V端子電圧、V3…W端子電圧、V4…N端子電圧。

Claims (11)

  1. 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線に3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記第1巻線と前記第2巻線に対して電気角で60°の位相差を持った電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させ
    前記ブラシレスモータは、クローポール形3相ブラシレスモータであって、3相の巻線がΔ結線され、その3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、
    前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に、180°矩形波電圧をそれぞれ120°の位相差で印加して、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
  2. 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線に3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記第1巻線と前記第2巻線に対して電気角で60°の位相差を持った電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させ、
    前記ブラシレスモータは、クローポール形3相ブラシレスモータであって、3相の巻線がΔ結線され、その3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、
    前記クローポール形3相ブラシレスモータの、3相の巻線の内の1相の巻線が省略された状態での2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子の内、前記第1巻線と前記第2巻線とが互いに接続された共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に、120°の位相差の正弦波電圧をそれぞれ印加して、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
  3. 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線に3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記第1巻線と前記第2巻線に対して電気角で60°の位相差を持った電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させ、
    前記ブラシレスモータは、クローポール形3相ブラシレスモータであって、3相の巻線がΔ結線され、その3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、
    前記クローポール形3相ブラシレスモータの、3相の巻線の内の1相の巻線が省略された状態での2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子の内、前記第1巻線と前記第2巻線とが互いに接続された共通端子に、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、前記3個の端子の内、残る前記第1端子及び第2端子に電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
  4. 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線に3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記第1巻線と前記第2巻線に対して電気角で60°の位相差を持った電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させ、
    前記ブラシレスモータは、クローポール形3相ブラシレスモータであって、3相の巻線がΔ結線され、その3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、
    1相分の巻線を省略したブラシレスモータについて、省略してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出し、
    その求めた3相交流電流から、前記第1巻線及び前記第2巻線に印加される各端子電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系でのd軸実電流値とq軸実電流値とを求め、
    その求めたd軸実電流値とd軸電流指令値との偏差、及び、その求めたq軸実電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、
    これら両偏差から、前記d軸電流指令値及び前記q軸電流指令値の通りに電流が流れるように、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を算出し、これらd軸電圧指令値、q軸電圧指令値に基づいて、電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すようにしたこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
  5. 請求項に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
    前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流、及び、前記共通端子に流れる第3相電流をそれぞれ検出し、
    前記仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流、第2相電流及び第3相電流に基づいて算出するようにしたこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
  6. 請求項に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
    前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流を検出し、
    1相分の巻線を省略したブラシレスモータについて、省略してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流及び前記第2相電流に基づいて算出したこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
  7. 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動回路であって、
    前記第1巻線と前記第2巻線とが互いに接続された共通端子、その共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、その共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子が、それぞれ接続される3相インバータ回路と、
    前記共通端子、前記第1端子、及び前記第2端子が電気角で120°の位相差を持ち、その各端子に180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して前記第1巻線と前記第2巻線を通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を供給するための制御信号を生成し前記3相インバータ回路に出力する制御回路と
    を備えたことを特徴とするブラシレスモータの駆動回路。
  8. 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの回転位置の検出方法であって、
    前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に対して、3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記各端子にそれぞれ電気角で120°の位相差を持ち、前記各端子に180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す状態にして、
    前記通電の区間において、前記第1端子と前記第2端子のうち、前記共通端子と同じ電位となる端子に対して、開放状態とし、その開放された端子の電位の変化から電気角を推定することを特徴とするブラシレスモータの回転位置の検出方法。
  9. 請求項に記載のブラシレスモータの回転位置の検出方法において、
    前記第1端子及び前記第2端子の電位が前記共通端子と異なる通電の区間では、それ以外の通電の区間で推定した通電タイミングで電気角を推定することを特徴とするブラシレスモータの回転位置の検出方法。
  10. 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、その共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、その共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に対して、3相インバータ回路がそれぞれ接続され、
    これら3端子に3相インバータ回路を介して、それぞれ電気角で120°の位相差を持ち、前記各端子に180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流が供給されるブラシレスモータの回転位置の検出回路であって、
    前記通電の区間において、前記第1端子と前記第2端子のうち、前記共通端子と同じ電位となる端子について開放状態にする制御信号を前記3相インバータ回路に出力する制御回路と、
    前記第1端子又は第2端子が開放された時、前記第1端子と前記共通端子の電位差、又は、前記第2端子と前記共通端子の電位差を、それぞれ検出する電位差検出回路と、
    前記電位差検出回路がそれぞれ検出する電位差が予め定めた電位差に到達した時、ロータの電気角を推定する推定回路と
    を備えたことを特徴とするブラシレスモータの回転位置の検出回路。
  11. 請求項10に記載のブラシレスモータの回転位置の検出回路において、
    前記第1端子又は前記第2端子が開放された時から、前記電位差検出回路が予め定めた電位差を検出した時までの時間を計時する計時回路を備え、
    前記第1端子及び前記第2端子の電位が前記共通端子と異なる通電の区間では、前記計時回路で計時した時間にてロータの電気角を推定することを特徴とするブラシレスモータの回転位置の検出回路。
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