JP6358103B2 - 多重巻線回転電機の制御装置 - Google Patents

多重巻線回転電機の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、ステータに巻回された複数の巻線群、及び前記複数の巻線群に対する共通のロータを有する多重巻線回転電機に適用される制御装置に関する。
この種の制御装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、多重巻線回転電機と、この回転電機を構成する各巻線群に交流電圧を印加するインバータとを備える制御システムに適用されるものが知られている。詳しくは、この制御装置は、回転電機の電気角の1周期において、インバータを構成する上アームスイッチがオンされてかつ下アームスイッチがオフされる状態と、上アームスイッチがオフされてかつ下アームスイッチがオンされる状態とが1回ずつ実現される矩形波制御(1パルス制御ともいう)によって回転電機を駆動制御する。
特開2011−72145号公報
ここで、本願発明者は、以下に説明する矩形波制御を採用することとした。詳しくは、まず、回転電機の2相回転座標系における各巻線群のそれぞれに流れるトルク電流を検出する。そして、検出したトルク電流に基づいて回転電機のトルクを推定し、推定したトルクとその指令値とに基づいて、インバータを構成する各スイッチを操作する。
しかしながら、矩形波制御によって回転電機を駆動制御すると、各巻線群には、基本波成分に加えて高調波成分を含む電流が流れる。具体的には、2相回転座標系において、各巻線群に流れる電流には、例えば6次や12次の高調波成分が含まれる。この場合、例えば、電気角の大小によらず一定の検出周期で各巻線群に流れる電流を検出すると、各巻線群に流れる電流の時間平均値を正確に把握することができない懸念がある。このとき、トルク推定精度が低下し、ひいては回転電機の制御性が低下する懸念がある。
本発明は、多重巻線回転電機のトルク推定精度の低下を回避できる多重巻線回転電機の制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、ステータ(13)に巻回された複数の巻線群(10A,10B)、及び前記複数の巻線群に対する共通のロータ(12)を有する多重巻線回転電機(10)と、上アームスイッチ(SUp1〜SWp1,SUp2〜SWp2)及び下アームスイッチ(SUn1〜SWn1,SUn2〜SWn2)の直列接続体を有し、前記巻線群に電圧を印加する電力変換回路(20A,20B)とを備える制御システムに適用され、前記複数の巻線群のうち、いずれか1つを第1対象巻線群とし、残余のいずれか1つを第2対象巻線群とし、前記回転電機の2相回転座標系における前記第1対象巻線群及び前記第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流を検出する電流検出手段(42,43)と、前記電流検出手段によって検出された前記第1対象巻線群及び前記第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流に基づいて、前記回転電機のトルクを推定するトルク推定手段(44)と、前記トルク推定手段によって推定されたトルクと、その指令値とに基づいて、前記回転電機の電気角の1周期において、前記上アームスイッチがオンされてかつ前記下アームスイッチがオフされる状態と、前記上アームスイッチがオフされてかつ前記下アームスイッチがオンされる状態とが1回ずつ実現される矩形波制御を行うべく前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのそれぞれを操作する操作手段(45〜48)とを備え、前記電流検出手段は、前記第1対象巻線群に流れるトルク電流検出値と前記第2対象巻線群に流れるトルク電流検出値との合計値が、前記第1対象巻線群及び前記第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流の1変動周期における平均値の合計値となるようなタイミングにおいて、前記回転電機のトルクの推定に用いる前記第1対象巻線群及び前記第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流を検出することを特徴とする。
上記発明では、電流検出手段によって検出された第1,第2対象巻線群のそれぞれのトルク電流に基づいて、回転電機のトルクを推定する。そして、推定されたトルクとその指令値とに基づいて、矩形波制御を行うべく、電力変換回路を構成する上アームスイッチ及び下アームスイッチのそれぞれを操作する。ここで、矩形波制御を行うことにより、2相回転座標系において、第1対象巻線群及び第2対象巻線群のそれぞれに流れる電流に高調波成分が含まれる。
そこで上記発明では、第1,第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流検出値の合計値が、第1,第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流の1変動周期における平均値の合計値となるようなタイミングにおいて、トルク推定に用いる第1,第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流を検出する。このため、高調波成分に起因したトルク電流の検出精度の低下を回避することができ、ひいては回転電機のトルク推定精度の低下を回避することができる。
第1実施形態にかかるモータ制御システムの全体構成図。 第1巻線群と第2巻線群とのなす角度を示す図。 矩形波制御における出力電圧ベクトルの推移を示す図。 出力電圧ベクトルとスイッチングモードとの関係を示す図。 制御装置におけるモータ制御のブロック図。 電流検出タイミングを示すタイムチャート。 第2実施形態にかかる電流検出タイミングを示すタイムチャート。 第3実施形態にかかるモータ制御システムの全体構成図。 電流検出タイミングを示すタイムチャート。 第1巻線群及び第2巻線群のそれぞれに流れる電流の合計値の推移を示すタイムチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる制御装置を車載主機としてエンジンを備える車両に適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ10は、多相多重巻線を有する回転電機であり、本実施形態では、3相2重巻線を有する突極型の同期モータである。本実施形態では、モータ10として、スタータ及びオルタネータ(発電機)の機能を統合したISG(Integrated Starter Generator)を想定している。特に本実施形態では、図示しないエンジンの初回の始動に加えて、所定の自動停止条件が成立する場合にエンジンを自動停止させ、その後、所定の再始動条件が成立する場合にエンジンを自動的に再始動させるアイドリングストップ機能を実行する場合にも、モータ10がスタータとして機能する。ちなみに、モータ10としては、例えば、永久磁石界磁型のものや、巻線界磁型のものを採用することができる。
モータ10を構成するロータ12は、エンジンのクランク軸と動力伝達が可能とされている。モータ10を構成するステータ13には、2つの電機子巻線群(以下、第1巻線群10A、第2巻線群10B)が巻回されている。第1,第2巻線群10A,10Bに対して、ロータ12が共通化されている。
図2を用いて、各巻線群10A,10Bについて説明する。第1巻線群10A及び第2巻線群10Bのそれぞれは、異なる中性点を有する3相巻線からなる。第1巻線群10Aは、電気角で互いに120°ずつすれた各巻線UA,VA,WAを有し、第2巻線群10Bは、電気角で互いに120°ずつすれた各巻線UB,VB,WBを有している。本実施形態では、第1巻線群10Aと第2巻線群10Bとのなす角度Δθが電気角で30°とされている。また、本実施形態では、第1巻線群10Aと第2巻線群10Bとが同じ構成とされている。具体的には、第1巻線群10Aを構成する各巻線UA,VA,WAのそれぞれの巻数NAと、第2巻線群10Bを構成する各巻線UB,VB,WBのそれぞれの巻数NBとが等しく設定されている。これにより、第1巻線群10Aの自己インダクタンスと、第2巻線群10Bの自己インダクタンスとが等しくされている。
先の図1に戻り、モータ10には、第1巻線群10A及び第2巻線群10Bのそれぞれに対応した2つのインバータ(以下、第1インバータ20A、第2インバータ20B)が電気的に接続されている。詳しくは、第1巻線群10Aには、第1インバータ20Aが接続され、第2巻線群10Bには、第2インバータ20Bが接続されている。第1インバータ20A及び第2インバータ20Bのそれぞれには、共通の直流電源であるバッテリ21が並列接続されている。なおバッテリ21には、コンデンサ22が並列接続されている。
第1インバータ20Aは、第1U,V,W相上アームスイッチSUp1,SVp1,SWp1と、第1U,V,W相下アームスイッチSUn1,SVn1,SWn1との直列接続体を3組備えている。U,V,W相における上記直列接続体の接続点は、第1巻線群10Aを構成するU,V,W相巻線UA,VA,WAに接続されている。本実施形態では、各スイッチSUp1〜SWn1として、IGBTを用いている。そして、各スイッチSUp1〜SWn1にはそれぞれ、ダイオードDUp1〜DWn1が逆並列に接続されている。なお、各スイッチSUp1〜SWn1としては、IGBTに限らず、例えばNチャネルMOSFETであってもよい。
第2インバータ20Bは、第1インバータ20Aと同様に、第2U,V,W相上アームスイッチSUp2,SVp2,SWp2と、第2U,V,W相下アームスイッチSUn2,SVn2,SWn2との直列接続体を3組備えている。U,V,W相における上記直列接続体の接続点は、第2巻線群10Bを構成するU,V,W相巻線UB,VB,WBに接続されている。本実施形態では、本実施形態では、各スイッチSUp2〜SWn2として、IGBTを用いている。そして、各スイッチSUp2〜SWn2にはそれぞれ、ダイオードDUp2〜DWn2が逆並列に接続されている。なお、各スイッチSUp2〜SWn2しては、IGBTに限らず、例えばNチャネルMOSFETであってもよい。
第1,第2インバータ20A,20Bの高電位側の端子(各上アームスイッチのコレクタ側の端子)には、バッテリ21の正極端子が接続されている。第1,第2インバータ20A,20Bの低電位側の端子(各下アームスイッチのエミッタ側の端子)には、バッテリ21の負極端子が接続されている。
本実施形態にかかる制御システムは、回転角センサ30、電圧センサ31、第1相電流検出部32A、及び第2相電流検出部32Bを備えている。回転角センサ30は、モータ10の回転角(電気角θe)を検出する回転角検出手段である。電圧センサ31は、第1,第2インバータ20A,20Bの電源電圧VDC(入力電圧ともいう)を検出する。第1相電流検出部32Aは、第1巻線群10Aの各相電流(3相固定座標系における第1巻線群10Aに流れる相電流)を検出する。第2相電流検出部32Bは、第2巻線群10Bの各相電流(3相固定座標系における第2巻線群10Bに流れる相電流)を検出する。なお、回転角センサ30としては、例えばレゾルバを用いることができる。また、各相電流検出部32A,32Bとしては、例えば、カレントトランスや抵抗器を備えるものを用いることができる。
上記各種センサの検出値は、マイコンを主体として構成される制御装置40に取り込まれる。制御装置40は、中央処理装置(CPU)やメモリを備え、メモリに格納されたプログラムをCPUにて実行する。制御装置40は、モータ10の制御量(トルク)をその指令値(指令トルクTrq*)に制御すべく、これら各種センサの検出値に基づき、第1インバータ20A及び第2インバータ20Bを操作する操作信号を生成するモータ制御を行う。なお、図1には、第1インバータ20Aの各スイッチSUp1〜SWn1を操作する信号を第1操作信号gUp1〜gWn1として示し、第2インバータ20Bの各スイッチSUp2〜SWn2を操作する信号を第2操作信号gUp2〜gWn2として示している。
制御装置40は、各操作信号を矩形波制御に基づいて生成する。矩形波制御は、図3に示すように、電気角θeの360°を1周期として、有効電圧ベクトルV1〜V6を電気角60°毎に順次出現させる制御である。これにより、各インバータ20A,20Bのそれぞれにおいて、各相スイッチのオンオフ1周期とモータ10の電気角の回転周期とが略一致する。なお、図4には、各出力電圧ベクトルと各相スイッチの操作状態との対応関係を示した。図中、「V0,V7」は無効電圧ベクトルを示す。
続いて、図5を用いて制御装置40によって実行されるモータ制御について説明する。
位相差加算部41は、回転角センサ30によって検出された電気角θeに、第1巻線群10Aと第2巻線群10Bとのなす角度Δθを加算して出力する。
第1変換部42は、電気角θeと、第1相電流検出部32Aによって検出されたV相電流IV1,W相電流IW1とに基づいて、第1巻線群10Aに対応する3相固定座標系におけるU,V,W相電流を、2相回転座標系(dq座標系)における第1d軸電流Id1と、第1q軸電流Iq1(トルク電流)とに変換する。第2変換部43は、位相差加算部41から出力された電気角「θe+Δθ」と、第2相電流検出部32Bによって検出されたV相電流IV2,W相電流IW2とに基づいて、第2巻線群10Bに対応する3相固定座標系におけるU,V,W相電流を、2相回転座標系における第2d軸電流Id2と、第2q軸電流Iq2(トルク電流)とに変換する。ちなみに、本実施形態において、各変換部42,43が「電流検出手段」を構成する。
トルク推定部44(「トルク推定手段」に相当)は、第1変換部42から出力された第1d,q軸電流Id1,Iq1と、第2変換部43から出力された第2d,q軸電流Id2,Iq2とに基づいて、モータ10の推定トルクTeを算出する。なお、トルク推定手法については、後に詳述する。
トルク偏差算出部45は、トルク推定部44によって算出された推定トルクTeを指令トルクTrq*から減算することで、トルク偏差ΔTを算出する。指令トルクTrq*は、各インバータ20A,20Bに対する共通の指令値である。
トルク制御器46は、トルク偏差算出部45によって算出されたトルク偏差ΔTに基づいて、推定トルクTeを指令トルクTrq*にフィードバック制御するための操作量として、第1電圧位相δAと、第2電圧位相δBとを算出する。本実施形態では、トルク偏差ΔTを入力とする比例積分制御によって各電圧位相δA,δBを算出する。
ちなみに、各電圧位相δA,δBは、例えば、2相回転座標系におけるd軸の正方向を基準とし、この基準から反時計回りの方向(d軸の正方向からq軸の正方向へと回転する方向)を正方向として定義すればよい。指令トルクTrq*に対して推定トルクTeが不足する場合には、電圧位相δA,δBを増大(進角)させ、指令トルクTrq*に対して推定トルクTeが過剰となる場合には、電圧位相δA,δBを減少(遅角)させる。
第1操作信号生成部47は、第1電圧位相δA、電圧センサ31によって検出された電源電圧VDC、及び電気角θeに基づいて、矩形波制御を行うための第1操作信号gUp1〜gWn1を生成し、第1インバータ20Aに対して出力する。第2操作信号生成部48は、第2電圧位相δB、電源電圧VDC、及び位相差加算部41の出力値「θe+Δθ」に基づいて、矩形波制御を行うための第2操作信号gUp2〜gWn2を生成し、第2インバータ20Bに対して出力する。これにより、先の図3に示すような出力電圧ベクトルが実現される。
続いて、本実施形態にかかる特徴的構成であるトルク推定部44におけるトルク推定手法と、トルク推定に用いる電流の検出タイミングとについて詳述する。
まず、トルク推定手法について説明する。本実施形態において、トルク推定部44は、下式(eq1)に基づいて推定トルクTeを算出する。
上式(eq1)において、「Pn」は極対数を示し、「Ke」は誘起電圧定数を示し、「Ld,Lq」は各巻線群10A,10Bのそれぞれのd,q軸インダクタンスを示し、「Md,Mq」は各巻線群10A,10Bの間のd,q軸相互インダクタンスを示す。また、「Idtotal」は、下式(eq2)にて表されるように、各巻線群10A,10Bのそれぞれに流れるd軸電流Id1,Id2の合計値(以下、d軸合計電流)を示し、「Iqtotal」は、下式(eq3)にて表されるように、各巻線群10A,10Bのそれぞれに流れるq軸電流Iq1,Iq2の合計値(以下、q軸合計電流)を示す。
上式(eq1)は、モータ10の電圧方程式に基づいて導かれる。詳しくは、電圧方程式は、下式(eq4)で表される。
上式(eq4)において、「Vd1,Vq1」は第1巻線群10Aにおけるd,q軸電圧を示し、「Vd2,Vq2」は第2巻線群10Bにおけるd,q軸電圧を示し、「R」は第1,第2巻線群10A,10Bの巻線抵抗を示し、「s」はラプラス変換における微分演算子を示し、「ω」はモータ10の電気角速度を示す。
ここで、第1巻線群10Aにおける磁束ベクトル,電流ベクトルを「ΨA,IdqA」にて示し、第2巻線群10Bにおける磁束ベクトル,電流ベクトルを「ΨB,IdqB」にて示すと、トルクTeは、下式(eq5)のように、磁束ベクトルと電流ベクトルとの外積値として表される。
上式(eq2),(eq3)を用いて上式(eq5)を整理すると、上式(eq1)が導かれる。
続いて、各電流値Iq1,Iq2,Id1,Id2の検出タイミング(サンプリングタイミング)について説明する。図6には、各q軸電流の真値の推移を示す。なお、図6では、各q軸電流に6次や12次等の高調波成分が含まれるものを想定している。
本実施形態では、上述したように、第1巻線群10Aと第2巻線群10Bとのなす角度Δθが電気角で30°ずれている。こうした構成を前提として、矩形波制御を行うと、図6に示すように、第1q軸電流Iq1の推移と、第2q軸電流Iq2の推移とは、第1,第2q軸電流Iq1,Iq2の1変動周期(略60°)の平均値Iaveに対して対称となる。ここで、第1,第2q軸電流の検出値を下式(eq6)のように表す。
上式(eq6)において、「Iave1」は第1q軸電流Iq1の1変動周期における平均値を示し、「Iave2」は第2q軸電流Iq2の1変動周期における平均値を示し、「α」は各q軸電流Iq1,Iq2の平均値からのずれ量を示す。本実施形態では、各巻線群10A,10Bの自己インダクタンスが同一であり、また、各インバータ20A,20Bに対して共通の指令トルクTrq*が設定されていることから、各平均値Iave1,Iave2が互いに等しい値Iaveとなっている。第1,第2q軸電流の検出値I1detect,I2detectを合計すると、下式(eq7)となる。
上式(eq7)によれば、第1q軸電流Iq1の検出タイミングと、第2q軸電流Iq2の検出タイミングとが同一のタイミングである場合、第1,第2q軸電流Iq1,Iq2の合計値が、第1,第2q軸電流Iq1,Iq2の1変動周期における平均値Iave1,Iave2の合計値Iavetotalと等しくなることがわかる。この合計値Iavetotalは、電気角に依存しない。
そこで本実施形態では、第1q軸電流Iq1の検出タイミングと、第2q軸電流Iq2の検出タイミングとを同一のタイミングTdに設定する。特に本実施形態では、上記検出タイミングを電気角60°毎に設定する。
ちなみに、例えば第1q軸電流Iq1に着目すると、図6において、第1インバータ20Aの出力電圧ベクトルが例えばV2に維持される期間の途中に第1q軸電流Iq1の変化速度の符号が反転している。これは、第1巻線群10Aと第2巻線群10Bとが互いに磁気結合している構成において、第2インバータ20Bの出力電圧ベクトルが切り替わることに起因して生じる。
また、本実施形態では、第1,第2q軸電流Iq1,Iq2の検出タイミングTdが、第1,第2インバータ20A,20Bのそれぞれの出力電圧ベクトルの切り替えタイミングを避けて設定されている。この設定は、第1,第2q軸電流Iq1,Iq2の検出精度の低下を回避するためのものである。つまり、出力電圧ベクトルの切り替わりタイミングにおいては、電流にノイズが重畳し、電流検出精度が低下する懸念がある。
ちなみに、第1,第2d軸電流Id1,Id2についても、第1,第2q軸電流Iq1,Iq2と同様に、第1d軸電流Id1の検出タイミングと、第2d軸電流Id2の検出タイミングとが同一のタイミングに設定されている。特に本実施形態では、各d軸電流Id1,Id2の検出タイミングTdが、各q軸電流Iq1,Iq2の検出タイミングと同じタイミングTdに設定されている。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)第1巻線群10Aと第2巻線群10Bとのなす角度Δθが30°となる構成において、第1q軸電流Iq1の検出タイミングと第2q軸電流Iq2の検出タイミングとを同一のタイミングに設定した。このため、第1,第2q軸電流Iq1,Iq2の合計値であるq軸合計電流Iqtotalが、第1,第2q軸電流Iq1,Iq2の1変動周期における平均値の合計値となる。また、第1d軸電流Id1の検出タイミングと第2d軸電流Id2の検出タイミングとを同一のタイミングTdに設定した。このため、第1,第2d軸電流Id1,Id2の合計値であるd軸合計電流Idtotalが、第1,第2d軸電流Id1,Id2の1変動周期における平均値の合計値に近い値となる。したがって、各合計電流Iqtotal,Idtotalを上式(eq3)に入力することにより、電流に高調波成分が含まれる場合であっても、トルク推定精度を低下させることなく推定トルクTeを算出することができる。
さらに、各電流Id1,Id2,Iq1,Iq2の全てを電気角60°毎の同一タイミングで検出した。このため、推定トルクTeの更新周期を短縮でき、トルク制御精度の向上を図ることもできる。
(2)第1,第2インバータ20A,20Bのそれぞれの出力電圧ベクトルの切り替えタイミングを避けて電流検出タイミングを設定した。このため、電流の検出精度が低下することを回避できる。
(3)電流検出タイミングを電気角ベースで等間隔に設定した。トルク制御器46において積分制御が行われる場合、電流検出タイミングが等間隔でないと、例えば電気角速度が略一定の状態とされるときであっても、電流検出間隔に応じて積分時間を変更する必要が生じ、制御装置40の処理負荷が増大する懸念がある。また、電流検出間隔が等間隔でないと、電流検出間隔のうち一番短い間隔にあわせて制御装置40における各処理を終える必要があり、制御装置40を構成するマイコンに要求される処理速度が高くなる等、マイコンに要求されるスペックが高くなる懸念もある。この点、本実施形態によれば、積分時間を例えば一定時間に設定できるため、処理負荷の増大を回避できる。また、電流検出間隔に偏りがでることがないため、要求スペックが高くなることも回避できる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、先の第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図7に示すように、第1q軸電流Iq1の検出タイミングTd1と、第2q軸電流Iq2の検出タイミングTd2とを電気角で60°ずれた異なるタイミングに設定する。なお、図7は、先の図6に対応している。
また、第1d軸電流Id1の検出タイミングTd1と、第2d軸電流Id2の検出タイミングTd2とが異なるタイミングに設定されている。
本実施形態によれば、時間的に隣接する一組の第1,第2q軸電流Iq1,Iq2の加算値としてq軸合計電流Iqtotalが算出される。また、時間的に隣接する一組の第1,第2d軸電流Id1,Id2の加算値としてd軸合計電流Idtotalが算出される。以上説明した本実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に準じた効果を得ることはできる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、先の第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図8に示すように、第1,第2相電流検出部32A,32Bに代えて、電流検出用のシャント抵抗が各インバータ20A,20Bに備えられている。なお、図8において、先の図1に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、第1インバータ20Aは、第1U,V,W相シャント抵抗50U,50V,50Wを備えている。第1U相シャント抵抗50Uは、第1U相下アームスイッチSUn1のエミッタとバッテリ21の負極端子との間に接続され、第1U相下アームスイッチSUn1に流れる電流を検出する。第1V相シャント抵抗50Vは、第1V相下アームスイッチSVn1のエミッタとバッテリ21の負極端子との間に接続され、第1V相下アームスイッチSVn1に流れる電流を検出する。第1W相シャント抵抗50Wは、第1W相下アームスイッチSWn1のエミッタとバッテリ21の負極端子との間に接続され、第1W相下アームスイッチSWn1に流れる電流を検出する。
第2インバータ20Bは、第2U,V,W相シャント抵抗60U,60V,60Wを備えている。なお、第2インバータ20Bを構成する各シャント抵抗60U,60V,60Wについては、第1インバータ20Aを構成する各シャント抵抗50U,50V,50Wと同様であるため、詳細な説明を省略する。
各シャント抵抗50U,50V,50W,60U,60V,60Wによって検出された電流は、制御装置40に入力される。ここで本実施形態では、図9に示すように、各インバータ20A,20Bの出力電圧ベクトルが、2相分の下アームスイッチがオンされる有効電圧ベクトルV1,V3,V5となる期間内に電流検出タイミングが設定されている。これは、シャント抵抗を備えてかつ矩形波制御が行われる構成において、出力電圧ベクトルが有効電圧ベクトルV1、V3、V5となる場合のみ、キルヒホッフの法則に基づいて電流検出ができるためである。詳しくは、第1インバータ20Aにおいて出力電圧ベクトルがV1となる場合を例に説明すると、第1V相シャント抵抗50VによってV相電流IV1を検出でき、第1W相シャント抵抗50WによってW相電流IW1を検出できる。そして、検出された各相電流IV1,IW1に基づいて、U相電流IU1を算出できる。なお、図10には、q軸電流の真値、q軸合計電流Iqtotal、d軸電流の真値、及びd軸合計電流Idtotalの推移を示した。
以上説明した本実施形態によれば、電流検出が可能な出力電圧ベクトルが制限されている場合であっても、電流検出間隔を等間隔に設定することができる。これに対し、電流検出間隔が等間隔とならない場合、上述したように、積分時間の変更が必要になるといった不都合が生じる。また、電流検出間隔が等間隔とならない場合、上述したように、制御装置40を構成するマイコンの要求スペックが高くなる懸念もある。本実施形態では、電気角60°の等間隔で電流を検出できることから、こうした不都合は生じない。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第3実施形態において、上記第1実施形態で説明したように、各q軸電流Iq1,Iq2及び各d軸電流Id1,Id2を同一タイミングで検出してもよい。
・第1巻線群10Aと第2巻線群10Bとのなす角度Δθは30°に限らず、−30°,90°,150°等、「30+60×N」°(Nは整数)を満たす任意の値であってもよい。
・電流検出タイミングとしては、上記各実施形態に例示したものに限らない。例えば、上記第1実施形態において、電流検出タイミングを電気角「60×M」°(Mは2〜5の整数)毎に設定してもよい。また、電流検出タイミングを、「60×M」°毎に設定するものに限らず、それ以外の間隔毎に設定してもよい。さらに、電流検出タイミングを、不等間隔毎に設定してもよい。
・上記各実施形態において、第1,第2インバータ20A,20Bのそれぞれの出力電圧ベクトルの切り替えタイミングを電流検出タイミングに設定してもよい。
・モータ10として非突極型のもの(非突極機)を用いる場合、d軸合計電流Idtotalを用いることなく、q軸合計電流Iqtotalによって推定トルクTeを算出することができる。
・上記各実施形態において、第1q軸電流Iq1の1変動周期における平均値Iave1と、第2q軸電流Iq2の1変動周期における平均値Iave2とが異なっていてもよい。また、第1d軸電流Id1の1変動周期における平均値と、第2d軸電流Id2の1変動周期における平均値とが異なっていてもよい。
・モータとしては、2重巻線を有するものに限らず、L重巻線(Lは3以上の整数)を有するものであってもよい。ここで、第1〜第3巻線群を有する場合、例えば、これら巻線群のうち、第1巻線群と第2巻線群とのそれぞれの電流検出タイミングを同一に設定し、第2巻線群と第3巻線群とのそれぞれの電流検出タイミングを同一に設定すればよい。
10…モータ、10A,10B…第1,第2巻線群、20A,20B…第1,第2インバータ、40…制御装置。

Claims (9)

  1. ステータ(13)に巻回された複数の巻線群(10A,10B)、及び前記複数の巻線群に対する共通のロータ(12)を有する多重巻線回転電機(10)と、
    上アームスイッチ(SUp1〜SWp1,SUp2〜SWp2)及び下アームスイッチ(SUn1〜SWn1,SUn2〜SWn2)の直列接続体を有し、前記巻線群に電圧を印加する電力変換回路(20A,20B)とを備える制御システムに適用され、
    前記複数の巻線群のうち、いずれか1つを第1対象巻線群とし、残余のいずれか1つを第2対象巻線群とし、
    前記回転電機の2相回転座標系における前記第1対象巻線群及び前記第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流を検出する電流検出手段(42,43)と、
    前記電流検出手段によって検出された前記第1対象巻線群及び前記第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流に基づいて、前記回転電機のトルクを推定するトルク推定手段(44)と、
    前記トルク推定手段によって推定されたトルクと、その指令値とに基づいて、前記回転電機の電気角の1周期において、前記上アームスイッチがオンされてかつ前記下アームスイッチがオフされる状態と、前記上アームスイッチがオフされてかつ前記下アームスイッチがオンされる状態とが1回ずつ実現される矩形波制御を行うべく前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのそれぞれを操作する操作手段(45〜48)とを備え、
    前記電流検出手段は、前記第1対象巻線群に流れるトルク電流検出値と前記第2対象巻線群に流れるトルク電流検出値との合計値が、前記第1対象巻線群及び前記第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流の1変動周期における平均値の合計値となるようなタイミングにおいて、前記回転電機のトルクの推定に用いる前記第1対象巻線群及び前記第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流を検出することを特徴とする多重巻線回転電機の制御装置。
  2. 前記多重巻線回転電機は、前記第1対象巻線群と前記第2対象巻線群とのなす角度が電気角で「30+60×N」°(Nは整数)となるように構成されている請求項1記載の多重巻線回転電機の制御装置。
  3. 前記電流検出手段は、前記第1対象巻線群に流れるトルク電流の検出タイミングと、前記第2対象巻線群に流れるトルク電流の検出タイミングとを同一のタイミングに設定する請求項2記載の多重巻線回転電機の制御装置。
  4. 前記電流検出手段は、前記第1対象巻線群に流れるトルク電流の検出タイミングと、前記第2対象巻線群に流れるトルク電流の検出タイミングとを異なるタイミングに設定する請求項2記載の多重巻線回転電機の制御装置。
  5. 前記電流検出手段は、前記第1対象巻線群及び前記第2対象巻線群のそれぞれに流れるトルク電流の検出タイミングを等間隔に設定する請求項3又は4記載の多重巻線回転電機の制御装置。
  6. 前記電力変換回路は、前記各巻線群のそれぞれに対応して個別に設けられ、
    前記電流検出手段は、前記各電力変換回路のそれぞれの出力電圧ベクトルの切り替えタイミングを避けて前記トルク電流の検出タイミングを設定する請求項1〜5のいずれか1項に記載の多重巻線回転電機の制御装置。
  7. 前記回転電機は、3相のものであり、
    前記電力変換回路は、3相インバータであり、
    前記制御システムには、前記下アームスイッチのそれぞれに接続された電流検出用のシャント抵抗(50U〜50W,60U〜60W)が備えられ、
    前記電流検出手段は、前記インバータの出力電圧ベクトルが2相分の前記下アームスイッチがオンされる有効電圧ベクトルとなる期間内に、前記トルク電流の検出タイミングを設定する請求項1〜6のいずれか1項に記載の多重巻線回転電機の制御装置。
  8. 前記回転電機は、2つの前記巻線群を有する2重巻線回転電機である請求項1〜7のいずれか1項に記載の多重巻線回転電機の制御装置。
  9. 前記第1対象巻線群を構成する各巻線の巻数と、前記第2対象巻線群を構成する各巻線の巻数とは、同一の数に設定されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の多重巻線回転電機の制御装置。
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