JPH0956193A - センサレスブラシレスdcモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置 - Google Patents

センサレスブラシレスdcモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置

Info

Publication number
JPH0956193A
JPH0956193A JP7236015A JP23601595A JPH0956193A JP H0956193 A JPH0956193 A JP H0956193A JP 7236015 A JP7236015 A JP 7236015A JP 23601595 A JP23601595 A JP 23601595A JP H0956193 A JPH0956193 A JP H0956193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
phase
motor
current
magnetic pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7236015A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Okuma
繁 大熊
Shinji Michiki
慎二 道木
Mutsuo Tomita
睦雄 冨田
Mitsuhiko Sato
光彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Electric Co Ltd filed Critical Aichi Electric Co Ltd
Priority to JP7236015A priority Critical patent/JPH0956193A/ja
Publication of JPH0956193A publication Critical patent/JPH0956193A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサレスブラシレスDCモータの回転子を
回転させることなく、回転子の停止状態下で回転子の磁
極位置を簡易に検出できるようにした。 【構成】 回転子3に形成した非磁性体層6の存在によ
り、回転子3と固定子との間で鎖交する磁束により生じ
る渦電流によって、各相の固定子巻線2u,2v,2w
のインピーダンスが変化するするため、まず、最初に高
周波電圧を前記固定子巻線2u,2v,2wに印加し、
これにより、各相固定子巻線2u,2v,2wに流れる
高周波電流を検出する電流検出手段8と、前記高周波電
流を3相−2相変換して得られる電流情報を演算処理す
る電流演算処理手段と、この電流演算処理手段からの出
力値を用いて推定された回転子位置情報(信号)θre
を演算処理する回転子位置推定演算手段とを備え、この
回転子位置推定手段にて推定された回転子位置情報θr
eにてインバータ回路5を駆動制御するようにしたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子を永久磁石で構
成し、固定子巻線に印加される電圧,電流の位相を制御
して回転トルクを得るようにしたブラシレスDCモータ
に係わり、その目的とするところは、特に、回転子の磁
極位置検出をホール素子等の磁極位置検出用センサを使
用することなく、ブラシレスDCモータの停止時におけ
る回転子の磁極位置検出を行って、ブラシレスDCモー
タを円滑に起動させるに最適なセンサレスブラシレスD
Cモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】今日、ルームエアコンやOA機器をはじ
め幅広い分野でブラシレスDCモータが多数使用されて
いる。このブラシレスDCモータ(以下、単にDCモー
タという)は、理論的に2次銅損が少なく、しかも、制
御特性が良好であるため、その使用範囲は今日拡大の一
途をたどっている。しかし、前記DCモータは従来の直
流電動機が機械的に転流を行うのに対し、電気的なスイ
ッチを利用して転流を行い、同期電動機を駆動する方式
が一般に採用されている。
【0003】従って、前記DCモータを駆動するには回
転子の磁極位置を検出するためのセンサが不可欠とな
る。前記センサとしては一般にホール素子とか光素子、
あるいはエンコーダ,レゾルバ等の位置検出器が用いら
れている。このため、DCモータの停止時でも、回転子
の磁極位置検出が容易にでき、DCモータの起動時、回
転子の磁極位置に応じて電流を供給する固定子巻線の相
が決められ、DCモータの起動を正常に行うことができ
る反面、前記センサの利用はDCモータの小形化を妨げ
る要因となるばかりでなく、センサからの信号を制御装
置に伝える信号線を必要とする結果、DCモータの製造
コスト,小形軽量化,信頼性等について問題があった。
【0004】一方、最近では前記DCモータの小形化,
コストダウン等をはかるうえから、回転子の磁極位置を
検出するセンサを特別に設けることなく、即ち、センサ
を必要としないセンサレスブラシレスDCモータが使用
されている。このセンサレスブラシレスDCモータはそ
の回転停止時、回転子の磁極位置が分らないので、先
ず、適当な相に電流を供給して回転子を起動させ、固定
子巻線に生ずる誘起電圧(端子電圧)に基づいて、固定
子巻線の複数相の巻線への通電を順次切換えるように構
成されている。
【0005】即ち、前記のセンサレスブラシレスDCモ
ータは、例えば、複数相の巻線を巻装した固定子と、永
久磁石からなる回転子と、固定子巻線に誘起する電圧を
検出する誘起電圧検出回路と、前記固定子巻線への通電
を制御する通電制御回路とを備え、誘起電圧検出回路か
らの検出出力に基づいて、通電制御回路を制御するよう
に構成していた。そして、固定子及び回転子の相対位置
と固定子巻線からの誘起電圧とは、ともに無関係な起動
用相切換信号(ステップ信号)を、前記通電制御回路又
はその外部の制御回路で作り、この相切換信号に基づい
て複数相の固定子巻線に通電を行って、ランダムな値及
び方向の起動トルクを以て、センサレスブラシレスDC
モータの起動を行うようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前記のセンサ
レスブラシレスDCモータの起動方式では、固定子と回
転子の相対位置と誘起電圧とはともに無関係に、起動用
相切換信号を通電制御回路又はその外部の回路で作り、
この相切換信号に基づいて、固定子巻線の複数相に通電
を行い、ランダムな値及び方向の起動トルクを以て、セ
ンサレスブラシレスDCモータを起動させていたので、
起動時から正常回転時における固定子巻線からの誘起電
圧に基づく相切換状態に移行する点において、センサレ
スブラシレスDCモータのトルクが十分な大きさである
とは限らないため、最悪の場合、起動時に回転子の停止
状態を保つような電流が固定子巻線に流れ、センサレス
ブラシレスDCモータ自体の起動ができなくなったり、
あるいは、振動的なバックラッシュ(回転子の逆回転)
現象を誘発したりすることがあり、この結果、回転子の
磁極位置によっては、その起動を迅速・確実に行えない
という問題があった。
【0007】又、前記回転子にバックラッシュ現象が生
じた場合、回転子は一旦逆回転方向に回転した後、固定
子巻線に生じる誘起電圧に基づいて回転子の磁極位置検
出を行ってから、改めて回転子自体を正回転方向に起動
するようにしていたので、回転子の起動から定常回転ま
での始動シーケンスが複雑になるばかりか、前記定常回
転までの時間が不安定、即ち、安定した起動が行えず正
常な定常回転までに時間を要するという問題があった。
【0008】更に、センサレスブラシレスDCモータの
回転子の磁極位置が正確に検出されていないにもかかわ
らず、固定子巻線の適当な相に電流を通電して起動トル
クを発生させ、これにより回転子を起動させていたの
で、センサレスブラシレスDCモータはその回転子の磁
極位置によっては、前記起動トルクが十分に得られない
ばかりか、逆に、不要なトルクによって騒音や振動が発
生するという問題もあった。
【0009】本発明は、前記の種々な問題点に鑑み、確
実で安定した起動を可能とし、かつ、起動時から正常回
転時までの時間短縮がはかれるように簡素に構成した、
回転停止時におけるセンサレスブラシレスDCモータの
回転子の磁極検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、請求項1の発明においては、センサレ
スブラシレスDCモータに用いる永久磁石にて構成した
回転子(例えば、4極)の外表面に、該回転子のN極と
S極とを区分する極間から、前記回転子の正回転方向に
向って所定の角度区間(例えば、電気角80〜100
°)、又、回転子の逆回転方向に向って前記正回転方向
側と同様の角度区間にまたがって、導電性の非磁性材料
からなる非磁性体層を形成する。そして、前記センサレ
スブラシレスDCモータの固定子巻線の各相に高周波電
圧を印加したとき、前記回転子と固定子との間を鎖交す
る磁束によって、前記回転子の非磁性体層が存在する部
位において、渦電流が発生する手段を具備して回転子を
構成したことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明においては、前記非磁性体
層を形成する部材として、アルミニウムとか銅等からな
る箔状の導電性非磁性材料を使用し、又、これらアルミ
ニウム等の導電性非磁性材料を用いて非磁性体層を形成
するには、例えば、アルミニウム箔を接着剤にて貼付し
たり、あるいは、導電性非磁性材料の粉末を回転子の非
磁性体層の位置で焼付けたり、更には、銅箔等の非磁性
材料を回転子外周の所定位置に接着シートを介して貼付
するか、印刷,塗装する等して非磁性体層を設け、この
あと、前記銅箔等の非磁性材料の不要部分を腐食液によ
り排除する等して、回転子の所定位置に導電性の非磁性
体層を形成したことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明においては、センサレスブ
ラシレスDCモータの起動時、該モータの回転子が回転
しないとき、例えば、固定子巻線の各相にデューティ比
50%の高周波電圧を印加したとき、回転子に形成した
非磁性体層の存在により、回転子と固定子との間で鎖交
する磁束により生じる渦電流を流す手段と、前記渦電流
によって、前記各相固定子巻線のインピーダンスが変化
するため、まず、高周波電圧を前記固定子巻線の各相間
に印加し、これにより、各相の固定子巻線間に回転子の
磁極位置に応じて異って流れる高周波電流を検出する電
流検出手段と、前記高周波電流を3相−2相変換して得
られた電流情報を演算処理する電流演算処理手段と、こ
の電流演算処理手段からの出力値を用いて推定された回
転子位置情報(信号)を演算処理する回転子位置推定演
算手段とを備え、この回転子位置推定手段にて推定され
た回転子位置情報をインバータ回路に送出し、該インバ
ータ回路を駆動制御するようにしたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明は、センサレスブラシレスDCモータの
起動時、従前のように回転子を適当に起動させることに
よって得られる誘起電圧に基づいて回転子の磁極位置を
検出する場合と全く異なり、回転子を全く回転させるこ
となく、推定された回転子位置情報を生成し、この回転
子位置情報に基づいて回転子が停止しているときでも、
回転子の磁極位置が検出可能となるため、センサレスブ
ラシレスDCモータは回転子が停止している状態でも最
適通電位置で通電を開始し得るので、高トルク及び高効
率で起動させることができる。
【0014】前記のように、センサレスブラシレスDC
モータは、高トルク及び高効率で運転可能な最適通電位
置で、回転子が停止している状態での固定子巻線への通
電が行えるため、回転子がその起動時不意に逆回転した
り、不要なトルクによって騒音や振動を発生させるよう
なことは全くなく、円滑に起動運転を行うことができ利
便である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし7によっ
て説明する。図1は本発明の実施例の全体的な構成を概
略的に示す構成図である。図1において、1はセンサレ
スブラシレスDCモータ(以下、ブラシレスモータとい
う)で、星形結線を行った三相の固定子巻線2u,2
v,2wを有する図示しない固定子及び永久磁石からな
る回転子3によって構成されている。4は直流電源を示
し、インバータ回路5が接続されている。そして、前記
インバータ回路5は6個のトランジスタQ1 〜Q6 を、
それぞれ2個づつ直流電源4に直列接続した直列回路を
三相分設けて構成したもので、U相用としてトランジス
タQ1 とQ2 、V相用としてトランジスタQ3 とQ4
W相用としてトランジスタQ5 とQ6 が設けられてお
り、更に、前記各相のトランジスタQ1 〜Q6 には、逆
起電力回生用のダイオードD1 〜D6 が各トランジスタ
1 〜Q6 に対して並列接続されている。
【0016】又、前記インバータ回路5は、トランジス
タQ1 ,Q2 の相互接続点にU相の固定子巻線2uの非
結線端が、トランジスタQ3 ,Q4 の相互接続点にはV
相の固定子巻線2vの非結線端が、更に、トランジスタ
5 ,Q6 の相互接続点にW相の固定子巻線2wの非結
線端がそれぞれ接続されている。そして、前記各トラン
ジスタQ1 〜Q6 の各接続点からは、前記トランジスタ
1 〜Q6 を適時オン,オフ信号により駆動させて、直
流電力を3相交流電力に変換し、これを星形結線した固
定子巻線2u,2v,2wと永久磁石形の回転子3とか
らなる3相のブラシレスモータ1の前記固定子巻線2
u,2v,2wの各相に送出してブラシレスモータ1を
駆動させる。
【0017】次にブラシレスモータ1の回転子3の構成
について説明する。本発明の実施例に用いられる回転子
3は、4極式においては2つの永久磁石(N極とS極)
が、互いに90°の機械的な位置ずれをもって形成され
ており、かつ、回転子3の表面(外周面)には、図2で
示すように、回転子3自体のN極とS極との極間から正
回転方向に向って所定の角度区間(例えば、電気角80
〜100°の範囲)、及び回転子3の逆回転方向に向っ
て前記正回転方向と同様の角度区間にまたがって、例え
ば、アルミニウムとか銅箔等薄葉の導電性非磁性材料
を、接着剤を用いて貼着することにより、非磁性体層6
が形成されている。
【0018】8は、例えば、変流器CTを直流電源4と
インバータ回路5との間に設置することにより構成した
電流検出回路である。この電流検出回路は、インバータ
回路5のトランジスタQ5 ,Q6 をオフ,Q1 ,Q4
2 ,Q3 をデューティ比50%で交互にオン,オフを
繰り返した時(以下u−v通電という)には、ブラシレ
スモータ1の固定子巻線2u,2vに流れる高周波電流
の電流値iuvを検出するものであり、又、前記トラン
ジスタQ1 ,Q2 をオフ,Q3 ,Q6 とQ4 ,Q5 をデ
ューティ比50%で交互にオン,オフを繰り返した時
(以下v−w通電という)には、前記巻線2v,2wに
流れる高周波電流の電流値ivwを検出するものであ
り、更に、前記トランジスタQ3 ,Q4 をオフ,Q1
6 とQ2 ,Q5 をデューティ比50%で交互にオン,
オフを繰り返した時(以下w−u通電という)には、前
記巻線2w,2uに流れる高周波電流の電流値iwuを
検出するものである。
【0019】9は前記電流検出回路8の出力端に接続さ
れて、電流検出回路8にて検出した高周波電流の電流値
iuv,ivw,iwuを、後述するマイクロコンピュ
ータ10から出力されるセット信号によって変化する電
流値iuvp- p,ivwp- p,iwup- pに変換
して保持する電流値保持回路、即ち、電流検出回路8か
ら入力される電流値を、マイクロコンピュータ10から
出力されるセット信号を利用して、前記高周波電流の電
流値の最高値と最低値との差に相当する電流値に変換
し、これを保持した状態で順次マイクロコンピュータ1
0に送出する。
【0020】前記マイクロコンピュータ10(例えば、
16〜32ビットの1チップマイクロコンピュータ、あ
るいは、デジタルシグナルプロセッサ(通称・DS
P))には、前記電流値保持回路9から入力される3相
の電流値iuvp- p,ivwp- p,iwup- pに
基づいて、次の処理を行う手段(プログラム)が概略具
備されている。即ち、(1)、電流値保持回路9から入
力される3相の電流値iuvp- p,ivwp- p,i
wup- pをアナログ信号からデジタル信号に変換する
手段、(2)、前記デジタル信号に変換された3相の信
号を2相の信号に変換するための3相−2相電流変換手
段、(3)、前記2相の信号に基づいて、ブラシレスモ
ータ1の停止時、回転子3の磁極位置を推定演算する回
転子位置推定演算手段、(4)、回転子位置推定情報に
基づいて、周知のパワートランジスタ駆動回路11を駆
動させる信号を出力する手段、(5)、電圧波形のデュ
ーティ比50%の高周波電圧と、ブラシレスモータ1を
駆動させる交流電力をインバータ回路5から出力させる
手段、である。
【0021】つづいて、前記電流値保持回路9からマイ
クロコンピュータ10に送出される高周波電流の電流値
iuvp- p,ivwp- p,iwup- pに基づい
て、前記マイクロコンピュータ10が処理する内容につ
いて説明する。先ず、電流値保持回路9からマイクロコ
ンピュータ10に入力される前記3相の電流値iuvp
- p,ivwp- p,iwup- pは、アナログ量であ
るため、これをマイクロコンピュータ10に格納された
アナログ−デジタル変換手段によって、デジタル量に変
換する。これは、前記電流値iuvp- p,ivwp-
p,iwup- pをアナログ量のままでコンピュータ処
理を行うと、処理速度の遅延と処理精度の低下を招くた
め、これを未然に回避する関係上デジタル量に変換する
ものである。そして、前記デジタル信号に変換された3
相の信号は、次に示す3相−2相電流変換手段に出力さ
れる。
【0022】前記3相−2相電流変換手段は、前記3相
の信号を、出力iα,iβで表示される2相の信号に変
換するもので、即ち、前記3相の電流値として電流値保
持回路9から出力される3相の電流値iuvp- p,i
vwp- p,iwup- pを
【数1】で示す(1)式,(2)式によって演算処理
し、L字形をなした固定子座標(α−β軸)の2相の信
号に変換するものである。
【0023】
【数1】
【0024】そして、前記α軸は例えば、2極のブラシ
レスDCモータの場合、図3で示すように、iuvp-
pの成分と同一方向の位置(垂直)を示し、又、β軸は
α軸から時計方向に90°回動した位置(水平)を示
す。一方、後述するように、電流値保持回路9から出力
される電流値iuvp- pは図6で示すように、電気角
の1回転を1周期とし、正弦波状に変化する位置θの関
数となり、
【数1】の(3)式で表わすことができる。同様にし
て、ivwp- p,iwup- pはブラシレスDCモー
タの相称性を理由として、iuvp- pからそれぞれ1
20°,240°位相のずれた関数となり、
【数1】のそれぞれ(4)式,(5)式で表すことがで
きる。従って、
【数1】の(1)式,(2)式を演算処理した結果、前
記iαはiα=Acosθとなり、iβはiβ=Asi
nθとなるため、iα,iβはブラシレスモータ1の位
置情報を有することになる。即ち、iα,iβは、回転
子3の停止時その磁極位置を推定演算処理する回転子位
置推定演算手段に、前記ブラシレスモータ1の位置情報
として送出される。なお、前記Aは図6に示すように電
流値の振幅の最大値を示し、Bは電流値の直流分であ
る。
【0025】次に、マイクロコンピュータ10に内蔵さ
れた回転子位置推定演算手段について説明する。この回
転子位置推定演算手段に前記3相−2相電流変換手段か
ら入力される電流情報(2相の信号)iα, iβは、前
記のように位置情報を有しており、この電流情報iα,
iβを利用して次の
【数2】に示す(式)によって位置θを算出する。即
ち、これを例えば、図4を一つの例として回転子の磁極
Nの位置θを求める場合を説明すると、例えば、前記電
流情報iαとiβとの比が1対1であれば、次の
【数2】で示す(式)によって位置θを容易に算出する
ことができる。
【0026】
【数2】
【0027】前記
【数2】により、図4に示すように、iαとiβの比が
1対1であるときの回転子の磁極Nの位置θは、α軸か
ら時計方向に45°回動した位置に存在することとな
る。
【0028】前記の
【数2】をベースとし、かつ、電流情報iα,iβを利
用することにより、回転子3の磁極位置を算出するため
の一般式は
【数3】によって求めることができる。なお、
【数3】で示す一般式は2極のブラシレスモータに応用
した場合である。
【0029】
【数3】
【0030】前記
【数3】では2極のブラシレスモータに応用した例で説
明したが、本実施例で用いる4極のブラシレスモータ1
の場合では、機械角度が回転子3の1回転あたり360
°となるため、電気角度は1回転あたり360°×極数
/2となる。従って、4極のブラシレスモータ1の電気
角度は、360°×4/2=720°となる。この結
果、4極のブラシレスモータ1の場合、機械角度θrm
=電気角度θ/2であり、θ=90°のとき、θrm=
90°/2=45°となる。以後θre=電気角度とす
る。そして、マイクロコンピュータ10内の前記回転子
位置推定演算手段から出力される回転子3の磁極位置を
示す情報、即ち、推定された回転子位置情報(回転子3
の電気角を示す信号)θreは、マイクロコンピュータ
10と接続されたパワートランジスタ駆動回路11に送
出(入力)される。
【0031】前記マイクロコンピュータ10から出力さ
れる推定された回転子位置情報θreは、パワートラン
ジスタ駆動回路11に入力され、パワートランジスタ駆
動回路11を前記回転子位置情報θreによって駆動制
御し、その出力端からインバータ回路5の各トランジス
タQ1 〜Q6 を、それぞれ前記回転子位置情報θreに
相当する駆動信号により駆動制御させ、インバータ回路
5からブラシレスモータ1の固定子巻線2u,2v,2
wに、ブラシレスモータ1の起動時、該ブラシレスモー
タ1を高トルク及び高効率にて円滑に起動させることが
できる交流電力の供給を直流電源4からインバータ回路
5を介して行うことによって、停止状態下のブラシレス
モータ1を最適なトルクで効率よく起動させることがで
きる。
【0032】次に、本発明の動作について説明する。本
例の場合は、ブラシレスモータ1の起動時、回転子3を
所定方向に円滑に起動させることができるようにしたも
ので、ブラシレスモータ1の起動後については、永久磁
石からなる回転子3の回転に伴う磁気作用により、固定
子巻線2u,2v,2wのうち、非通電の1つの相巻線
に電圧が誘起されるので、この誘起電圧の変化から回転
子3の磁極位置を図示しない公知の検出手段によって検
出し、その回転位置検出信号に基づき回転子3の回転を
制御する点は公知の技術手段を採用すればよいので、そ
の説明は省略する。
【0033】最初に、マイクロコンピュータ10からの
指令により直流電源4からインバータ回路5を介してブ
ラシレスモータ1の固定子巻線2u,2v,2wに、u
−v通電、v−w通電,w−u通電を、デューティ比5
0%の回転子3を回転させない高周波電圧を印加するこ
とによってそれぞれ行うと、ブラシレスモータ1の起動
を停止している回転子3にあらかじめ形成されている非
磁性体層6の部位で、前記高周波電圧の印加にともな
い、回転子3と図示しない固定子との間で鎖交する磁束
によって渦電流が流れ、前記回転子3の位置によって、
前記渦電流によって各相の固定子巻線2u,2v,2w
のインピーダンスが微妙に変化する。
【0034】前記u−v通電、v−w通電,w−u通電
を、固定子巻線2u,2v,2wに高周波電圧を印加す
ることによって行うと、u−v通電時には固定子巻線2
u,2v間に、v−w通電時には固定子巻線2v,2w
間に、w−u通電時には固定子巻線2w,2u間に、そ
れぞれ高周波電流iuv,ivw,iwuが流れること
になる。この高周波電流iuv,ivw,iwuは電流
検出回路8にて検出する。前記高周波電流iuv,iv
w,iwuを検出している時点では、ブラシレスモータ
1に回転子3を起動させるだけの交流電力が供給されて
いないので、回転子3は停止状態を維持していることは
云うまでもない。
【0035】前記電流検出回路8で検出した高周波電流
の電流値iuv,ivw,iwuは、そのまま電流値保
持回路9に送出され、マイクロコンピュータ10から出
力されるセット信号によって前記電流値を制御しやすい
電流値iuvp- p,ivwp- p,iwup- pに変
換処理し、マイクロコンピュータ10に送出する。
【0036】ここで、前記固定子巻線2u,2v,2w
にu−v通電,v−w通電,w−u通電をそれぞれ行う
ことによって、回転子3の非磁性体層6の位置で渦電流
が流れる現象について説明する。従来から、センサレス
ブラシレスDCモータの起動時、そのブラシレスモータ
停止時における回転子の磁極位置が全く分らないため、
最初から固定子巻線の適当な相に回転子の起動が行える
電流を供給し、回転子をとにかく起動させて回転子の磁
極位置(誘起電圧)を検出し、その後正常な駆動制御を
開始するようにしていた。しかし、センサレスブラシレ
スDCモータの起動時、固定子巻線の適当な相に電流を
流すと、回転子の磁極位置によっては逆回転方向の力が
加わる場合があり、しかも、切換えのタイミング具合で
は、そのまま逆回転を維持するという問題があった。
【0037】本発明においては、ブラシレスモータ1の
起動時当初は、回転子3の磁極位置検出を行うためにu
−v通電、v−w通電,w−u通電をデューティ比50
%の高周波電圧で前記固定子巻線2u,2v,2wに印
加することによって行う(この時点ではブラシレスモー
タ1は停止状態にあり回転子3は起動しない)。そし
て、前記高周波電圧の印加により回転子3に形成した非
磁性体層6では、回転子3と固定子との間を鎖交する磁
束によって渦電流が流れることになる。前記非磁性体層
6は本実施例の場合、回転子3の表面に図2で示すよう
に、回転子3のN極とS極との極間を中心として、その
正回転方向と逆回転方向に向って同じ角度区間(例え
ば、電気角80〜100°の範囲)で、アルミニウムと
か銅等薄葉の導電性非磁性部材を用いて非磁性体層6が
形成されている。
【0038】前記非磁性体層6を回転子3の前記所定位
置に形成して、u−v通電を固定子巻線2u,2vに高
周波電圧を印加することによって行うと、高周波電流の
電流値の振幅iuvp- pは、図5,6で示すように、
非磁性体層6を設けていない回転子3(図5)と、非磁
性体層6を形成した回転子3(図6)とでは、回転子3
の各磁極位置における電流値の振幅に大きな差があるこ
とが判る。
【0039】本件の発明者等は、前記電流値の変化を次
のようにして検証した。即ち、固定子巻線2u,2v,
2wの各相の端子間のインダクタンスを測定することに
よって、回転子3に非磁性体層6が存在するか、否かに
よって前記の電流値に変化が生じることを実験的に確認
することができた。前記の実験に際しては、固定子巻線
2u,2v,2wの各相の端子間に印加する方形波の周
波数は20kHzの高周波電圧とし、又、直流電源4は
80Vとした。実際に非磁性体層6を有する回転子3を
具備した状態で、固定子巻線の各相の端子間に方形波を
印加して(u−v通電、v−w通電,w−u通電をそれ
ぞれ行って)電流の振幅を測定すると、非磁性体層6に
渦電流が流れることによって固定子巻線2u,2v,2
wのインダクタンスが変化し、非磁性体層6を有する回
転子3の場合は、図6で示すように、電流値の振幅が図
5に示す場合に比して大きいことが確認できた。
【0040】一方、非磁性体層6を有しない回転子を具
備した状態で、固定子巻線2u,2v,2wの各相の端
子間に方形波を印加して(u−v通電、v−w通電,w
−u通電をそれぞれ行なって)電流の振幅を測定する
と、図5で示すように、電流の振幅は非常に小さく、イ
ンダクタンスの変化がわずかであるが存在することも確
認できた。この図5で示されるインダクタンスの変化
は、重ねの理により、図6で示される非磁性体層6を設
けた場合の電流の振幅値に影響を与える。
【0041】次に、本件の発明者等は、非磁性体層6を
回転子3のどこに設ければ電流値の振幅が図6で示すよ
うな正弦波状の関数になるような電流が流れるかを実験
によって検証した。実験に際しては導電性の非磁性部材
を回転子3の表面にランダムに貼付ける等して電流の振
幅値を個々に検証したが、最終的には図5で示された非
磁性体層6を形成していない時のインダクタンスの変化
を考慮し、図2で示すように、回転子3のN極とS極と
の極間を中心として、その正,逆回転方向側にそれぞれ
電気角80〜100°の角度区間で非磁性体層6を形成
することにより、この部位が他の部位に比べて電流の振
幅が、図6のような正弦波状の関数になるように電流が
流れることを実験的にも確認することができた。
【0042】これによって、電流の振幅値iuvp-
p,ivwp- p,iwup- pが、
【数1】の(3)式〜(5)式で表すことができること
も確認できた。勿論、前記回転子3の他の部位に非磁性
体層6を形成しても渦電流は流れるものの、N極とS極
との極間を中心してその両側に電気角80〜100°の
範囲で形成した場合に比べれば、電流の振幅値が図6の
ような正弦波状の関数にならず、回転子3の位置検出用
の信号電流として使用することは困難であった。従っ
て、本件発明者等は、非磁性体層6の形成場所はある程
度限定する必要があることを実験的に確認することがで
きた。
【0043】前記のようにして、u−v通電を行った時
の固定子巻線2u,2vに流れる高周波電流iuv,v
−w通電を行った時の固定子巻線2v,2wに流れる高
周波電流ivw,w−u通電を行った時の固定子巻線2
w,2uに流れる高周波電流iwuは、電流検出回路8
により検出し、この電流値iuv,ivw,iwuは電
流値保持回路9を経てマイクロコンピュータ10に3相
の信号(電流)iuvp- p,ivwp- p,iwup
- pとしてマイクロコンピュータ10内の3相−2相電
流変換手段に送出され、2相の信号iα,iβに演算処
理する。前記2相の信号iα,iβを用いてマイクロコ
ンピュータ10内の回転位置推定演算検出手段により演
算処理して推定された回転子位置情報θreをパワート
ランジスタ駆動回路11に出力するものである。
【0044】そして、前記回転子位置推定演算手段によ
って推定された回転子位置情報θreは、電流情報i
α,iβを利用して図7に示すようにして求める。図7
において、ステップS10で回転子位置推定演算手段に
電流情報iα,iβが入力されると、
【数3】の(3)式で示すiα=0,iβ>0の場合
は、ステップS11〜13に移行し、θreは90°で
ある。ステップS12で否の場合は
【数3】の(7)式で示すiα=0,iβ<0と合致し
ステップS14に移行し、θreは270°となる。
【0045】ステップS15,16が要の場合はステッ
プS17に移行し、θreは
【数3】の(2)式によりtan-1(iβ/iα)とな
る。ステップS15で否のときはステップS18に移行
し、ステップS18が要の場合は、
【数3】の(4)式で示すiα<0,iβ>0と合致
し、ステップS19に移行し、θreは180°+ta
-1(iβ/iα)となる。又、ステップS16が否の
ときはステップS20に移行し、ステップS20が要の
場合は、
【数3】の(1)式で示すiα>0,iβ=0と合致
し、ステップS21に移行しθreは0°となる。
【0046】ステップS20が否の場合はステップS2
2に移行し、
【数3】の(8)式で示すiα>0,iβ<0と合致
し、θreは360°+tan-1(iβ/iα)とな
る。更に、ステップS18で否、ステップS23で要の
場合は、
【数3】の(5)式で示すiα<0,iβ=0と合致
し、ステップS24に移行してθreは180°とな
る。前記ステップS23で否の場合はステップS25に
移行し、
【数3】の(6)式で示すiα<0,iβ<0と合致す
るため、θreは180°+tan-1(iβ/iα)と
なる。なお、段落番号〔0044〕〜〔0046〕で記
載したθreは、
【数3】の(1)〜(8)式で示すθに等しいものであ
る。
【0047】前記のように、マイクロコンピュータ10
の回転子位置推定演算手段に電流情報iα,iβが入力
されると、その電流情報iα,iβに基づいて回転子3
の位置情報θreを出力するものである。そして、前記
回転子位置情報θreはパワートランジスタ駆動回路1
1を経てインバータ回路5に出力され、このインバータ
回路5をブラシレスモータ1が高トルク及び高効率にて
円滑に起動させることができるように駆動制御するする
と同時に、マイクロコンピュータ10からの指令により
直流電源4からブラシレスモータ1を駆動させる直流電
力がインバータ回路5に供給され、このインバータ回路
5から交流電力が固定子巻線2u,2v,2wに供給さ
れ、ブラシレスモータ1を起動する。この際、ブラシレ
スモータ1は、その停止中に回転子3の磁極位置が推定
されているので、円滑に、かつ、所定の回転方向に高ト
ルクで、かつ、高効率で起動させることができる。
【0048】前記ブラシレスモータ1の起動後は、例え
ば図示しない公知の誘起電圧検出手段により、非通電の
1つの相の固定子巻線に誘起される電圧を検出し、この
誘起電圧の変化に基づいて回転子の磁極位置を検出し、
この磁極位置検出信号により、インバータ回路を駆動制
御して、他の相の固定子巻線に対して2相通電を行い、
この2相通電の切換え、即ち、転流が繰返されることに
よって、ブラシレスモータ1の定常回転を継続するもの
である。
【0049】本発明は、回転子3の外周面にアルミニウ
ム等の導電性非磁性部材を貼着した例について説明した
が、本発明はこれに限定せず、回転子3外周面の所定位
置に、例えば、アルミニウムとか銅等からなる導電性非
磁性材料の粉末を回転子の非磁性体層の位置で焼付けた
り、あるいは、銅箔等の非磁性材料を回転子外周の所定
位置に接着シートを介して貼付するか、印刷,塗装する
等して非磁性体層を設け、このあと、前記銅箔等の非磁
性材料の不要部分を腐食液により排除する等して、回転
子3の所定位置に導電性の非磁性体層を形成するように
しても本発明は成立するものである。
【0050】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成し
たので、次に示すような効果を奏するものである。 (1)、本発明は、センサレスブラシレスDCモータの
回転子の停止時、前記回転子の外表面に形成した非磁性
体層において、固定子巻線に電圧波形のデューティ比5
0%の高周波電圧を印加することにより、前記固定子巻
線の各相に高周波電流を通電して固定子から回転子へ磁
束を鎖交させることによって、前記非磁性体層に渦電流
を発生させ、この渦電流の影響によって高周波電流値が
変化する電流情報に基づいて、回転子が停止した状態で
回転子の磁極位置を推定して検出できるように構成した
ので、センサレスブラシレスDCモータをその停止状態
において、高トルク、高効率で起動することができる。
【0051】(2)、本発明は、センサレスブラシレス
DCモータの回転子が停止している状態で、回転子の磁
極位置を迅速・確実に検出できるようにしたので、最適
通電位値でセンサレスブラシレスDCモータへの通電開
始が可能であるため、センサレスブラシレスDCモータ
の回転子はその起動時、常に逆回転することなく、円滑
に正回転起動が行えるので至便である。
【0052】(3)、本発明は、固定子巻線に電圧波形
のデューティ比50%の高周波電圧を印加して、停止し
ているセンサレスブラシレスDCモータの磁極位置を検
出するように構成したので、回転子はその起動時におい
て、不要なトルクを発生させることなく磁極位置の検出
が行えるので、回転子の起動時不要なトルクによる騒音
や振動を伴うことなく、常に円滑・良好にセンサレスブ
ラシレスDCモータをその停止状態において起動させる
ことができるため利便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサレスブラシレスDCモータの停
止時における回転子の磁極位置検出装置を概略的に示す
構成図である。
【図2】回転子に非磁性体層を形成する場合の説明図で
ある。
【図3】2極のブラシレスDCモータにおける磁極位置
を説明するための一例を示す説明図である。
【図4】回転子の磁極Nの位置θを求める例を示す説明
図である。
【図5】回転子に非磁性体層を有しない場合の電流特性
図である。
【図6】回転子に非磁性体層を形成した場合の電流特性
図である。
【図7】回転子の推定位置情報の演算処理状態を示すフ
ローチャート図である。
【符号の説明】
2u,2v,2w 固定子巻線 3 回転子 5 インバータ回路 6 非磁性体層 8 電流検出回路 9 電流値保持回路 10 マイクロコンピュータ iα,iβ 2相の電流情報 θre 推定回転子位置情報

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相の固定子巻線を巻装した固定子と、
    この固定子に回転自在に挿入支持された永久磁石からな
    る回転子と、一対のトランジスタを直列に接続した直列
    回路を三相分形成したインバータ回路と、このインバー
    タ回路の各直列回路に直流電力を印加する電源手段とを
    具備し、前記インバータ回路の各直列回路の一対のトラ
    ンジスタの各接続点に、各相の固定子巻線の非結線端を
    接続し、1つの直列回路の一方のトランジスタと別の一
    つの直列回路の他方のトランジスタとをオンさせて2相
    通電を行うとともに、残りの1つの相の固定子巻線に生
    じる誘起電圧を検出し、前記誘起電圧から回転子の磁極
    位置を検出して前記2相通電を順次切換えるようにした
    センサレスブラシレスDCモータにおいて、前記永久磁
    石からなる回転子の外表面には、該回転子のN極とS極
    とを区分する極間を中心として回転子の正,逆回転方向
    にそれぞれ電気角80〜100°の角度区間で非磁性体
    層を形成したことを特徴とするセンサレスブラシレスD
    Cモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記非磁性体層は、アルミニウム等の導
    電性非磁性材料を回転子の外表面所定位置に、貼着ある
    いはメッキ,印刷,塗装等の手段にて形成したことを特
    徴とする請求項1記載のセンサレスブラシレスDCモー
    タの停止時における回転子の磁極位置検出装置。
  3. 【請求項3】 3相の固定子巻線を巻装した固定子と、
    外表面の所定位置に非磁性体層を形成した回転子との間
    を鎖交する磁束によって渦電流を発生させる手段と、前
    記渦電流によって固定子巻線のインピーダンスが変化す
    ることによって固定子巻線の各相に回転子の磁極位置に
    応じて異って流れる高周波電流を検出する手段と、前記
    検出した高周波電流の電流値を3相−2相変換してベク
    トル量のα成分とベクトル量のβ成分とに変換する手段
    と、更に、前記α成分とβ成分とにより回転子の起動時
    における磁極位置を推定して演算処理する手段とを具備
    して構成したことを特徴とするセンサレスブラシレスD
    Cモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置。
JP7236015A 1995-08-21 1995-08-21 センサレスブラシレスdcモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置 Pending JPH0956193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7236015A JPH0956193A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 センサレスブラシレスdcモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7236015A JPH0956193A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 センサレスブラシレスdcモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0956193A true JPH0956193A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16994517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7236015A Pending JPH0956193A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 センサレスブラシレスdcモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0956193A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002027776A (ja) * 2000-07-07 2002-01-25 Koyo Seiko Co Ltd 同期電動機の制御装置および制御方法、ならびに駆動系の作動流体制御用電動ポンプ
JP2002070751A (ja) * 2000-08-29 2002-03-08 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd ポンプ装置
JP2002165483A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Fuji Electric Co Ltd 永久磁石形同期電動機の制御装置
WO2002078168A1 (fr) * 2001-03-26 2002-10-03 Toshiba Carrier Corporation Procede pour detecter un courant de moteur et dispositif de commande de moteur
JP2005278389A (ja) * 2004-02-27 2005-10-06 Meiji Univ 電動機の磁極位置推定方法及び装置
JP2006180567A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石同期電動機の制御装置
EP2221945A2 (en) 2009-02-18 2010-08-25 Mitsubishi Electric Corporation Rotor of permanent magnet rotary machine and manufacturing method of rotor
JP2011010439A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石型回転電機の回転子
WO2011122489A1 (ja) * 2010-03-29 2011-10-06 日立建機株式会社 建設機械

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002027776A (ja) * 2000-07-07 2002-01-25 Koyo Seiko Co Ltd 同期電動機の制御装置および制御方法、ならびに駆動系の作動流体制御用電動ポンプ
JP2002070751A (ja) * 2000-08-29 2002-03-08 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd ポンプ装置
JP2002165483A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Fuji Electric Co Ltd 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP4596200B2 (ja) * 2000-11-27 2010-12-08 富士電機システムズ株式会社 永久磁石形同期電動機の制御装置
WO2002078168A1 (fr) * 2001-03-26 2002-10-03 Toshiba Carrier Corporation Procede pour detecter un courant de moteur et dispositif de commande de moteur
US6914409B2 (en) 2001-03-26 2005-07-05 Toshiba Carrier Corporation Current detection method and control apparatus for electric motor
CN100342638C (zh) * 2001-03-26 2007-10-10 东芝开利株式会社 电动机的电流检测方法及电动机的控制装置
JP2005278389A (ja) * 2004-02-27 2005-10-06 Meiji Univ 電動機の磁極位置推定方法及び装置
JP4566725B2 (ja) * 2004-12-20 2010-10-20 三菱電機株式会社 永久磁石同期電動機の制御装置
JP2006180567A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石同期電動機の制御装置
EP2221945A2 (en) 2009-02-18 2010-08-25 Mitsubishi Electric Corporation Rotor of permanent magnet rotary machine and manufacturing method of rotor
JP2010193609A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石型回転電機の回転子およびその製造方法
JP4685946B2 (ja) * 2009-02-18 2011-05-18 三菱電機株式会社 永久磁石型回転電機の回転子およびその製造方法
US8217545B2 (en) 2009-02-18 2012-07-10 Mitsubishi Electric Corporation Rotor of permanent magnet rotary machine and manufacturing method of rotor
JP2011010439A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石型回転電機の回転子
WO2011122489A1 (ja) * 2010-03-29 2011-10-06 日立建機株式会社 建設機械
JP2011211787A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3247036B1 (en) Sensorless control of ac induction motor method and apparatus
JP4067949B2 (ja) モータ制御装置
JP4801773B2 (ja) ブラシレスモータ、ブラシレスモータ制御システム、およびブラシレスモータ制御方法
JP5797960B2 (ja) ブラシレスモータの駆動方法及びブラシレスモータの駆動回路、並びに、ブラシレスモータの回転位置の検出方法及びブラシレスモータの回転位置の検出回路
JP2005151752A (ja) 磁極位置検出装置
JP2006280044A (ja) 三相dcブラシレスモータ及び巻線方法
JP4211133B2 (ja) 永久磁石式同期電動機のセンサレス制御システム
JPH0956193A (ja) センサレスブラシレスdcモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置
JP4590761B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
US20100237810A1 (en) Method and controller for controlling an ipm motor
EP3739745A1 (en) Single-phase direct-current brushless motor and control apparatus and control method therefor
JP2005065415A (ja) 永久磁石同期モータの磁極位置検出装置
JP5233262B2 (ja) 回転位置検出装置の位相調整方法
JP4397889B2 (ja) 同期電動機の磁極位置推定装置
JPH09294391A (ja) センサレスブラシレスdcモータの速度制御装置
JP5405224B2 (ja) モータ駆動装置、及びモータに備えられたロータの相対位置の判別方法
JPH08256496A (ja) センサレスブラシレスdcモータのインバータ制御装置
JPH09163788A (ja) センサレスブラシレスdcモータの停止時における回転子の磁極位置検出装置
JP2017034767A (ja) 3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法
JP3700551B2 (ja) 電動機の制御装置および電動機の起動時制御方法
JPH09168271A (ja) 同期モータ及びその制御方法
JP3531563B2 (ja) ブラシレスモータ制御装置およびブラシレスモータ制御方法並びに圧縮機
JP2007174747A (ja) ブラシレスモータのセンサレス制御方法及びブラシレスモータのセンサレス制御装置
KR102558382B1 (ko) 모터 제어 장치 및 방법
JP4079385B2 (ja) ブラシレスdcモータの駆動装置