JP5791567B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換するACDCコンバータと、
該ACDCコンバータによって変換された上記直流電圧を平滑化する平滑コンデンサと、
平滑化した上記直流電圧を変圧すると共に、その変圧後の上記直流電圧を出力電圧として上記バッテリーに印加し、該バッテリーを充電するDCDCコンバータと、
上記交流電源の入力電圧を測定する入力電圧測定手段と、
上記DCDCコンバータの出力電流を測定する出力電流測定手段と、
上記出力電圧を測定する出力電圧測定手段と、
上記出力電流と上記出力電圧の積である出力電力が目標値に近づくようにフィードバック制御をするフィードバック制御部とを備え、
該フィードバック制御部は、上記入力電圧測定手段によって測定された上記入力電圧の実効値が変動したときに、上記平滑コンデンサの電圧が一定になるように、上記出力電力の目標値を変更するよう構成されており、
上記フィードバック制御部は、上記出力電力を上記交流電源の入力電力で割った値である電力効率と、上記出力電力及び上記出力電圧との相関関係を記憶する記憶部を備え、上記フィードバック制御部は、上記相関関係を用いて、上記実効値が変動する前に測定した上記出力電力及び上記出力電圧に対応した上記電力効率を求め、その求めた上記電力効率を使って、上記実効値が変動した後における上記出力電力の目標値を算出することを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
また、本発明の第2の態様は、バッテリーを充電するための電力変換装置であって、
交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換するACDCコンバータと、
該ACDCコンバータによって変換された上記直流電圧を平滑化する平滑コンデンサと、
平滑化した上記直流電圧を変圧すると共に、その変圧後の上記直流電圧を出力電圧として上記バッテリーに印加し、該バッテリーを充電するDCDCコンバータと、
上記交流電源の入力電圧を測定する入力電圧測定手段と、
上記DCDCコンバータの出力電流を測定する出力電流測定手段と、
上記出力電圧を測定する出力電圧測定手段と、
上記出力電流と上記出力電圧の積である出力電力が目標値に近づくようにフィードバック制御をするフィードバック制御部とを備え、
該フィードバック制御部は、上記入力電圧測定手段によって測定された上記入力電圧の実効値が変動したときに、上記平滑コンデンサの電圧が一定になるように、上記出力電力の目標値を変更するよう構成されており、
上記平滑コンデンサの電圧を測定するコンデンサ電圧測定手段と、上記交流電源から上記ACDCコンバータに送られる入力電流を測定する入力電流測定手段とを備え、上記フィードバック制御部は、測定した上記入力電流及び上記平滑コンデンサの電圧が目標値に近づくようにフィードバック制御を行うよう構成され、
上記フィードバック制御部は、上記入力電圧の実効値が予め定められた値よりも低下した場合に、上記入力電流の目標値を低下させるよう構成されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項2)。
例えば入力電圧の実効値が低下したときには、フィードバック制御部は、出力電力の目標値を低減させる。このようにすると、出力電流が低減するため、平滑コンデンサに蓄えた電荷が減少することを防止できる。そのため、平滑コンデンサからDCDCコンバータに出力電流を安定して供給できるようになり、出力電流の発振を防止することが可能になる。
そのため、出力電力の目標値を、より正確に算出することができる。すなわち、上記電力効率は、出力電力及び出力電圧によって変動する。そのため、上記相関関係を用いて、測定した出力電力及び出力電圧に対応した電力効率を求めることにより、正確な電力効率を算出することが可能になる。そして、求めた正確な電力効率を用いて、出力電力の目標値を算出することにより、該目標値を精度良く算出することが可能になる。
この場合には、入力電圧の実効値を正確に求めることが可能になる。すなわち、実効値は、入力電圧の瞬時値を一定時間測定することにより、その変化率から推定することが可能である。しかしながら、瞬時値の測定時間が短いと、実効値を正確に推定できなくなるおそれがある。そのため、入力電圧の瞬時値の測定時間を充分長くし、1/4周期以上とすれば、実効値を正確に推定することができる。これにより、フィードバック制御を正確に行うことが可能となる。
この場合には、入力電圧の実効値を正確に測定することが可能になる。すなわち、上記実効値は、入力電圧の最大値を√2で割ることによって算出できるが、入力電圧の測定時間が短すぎると最大値を測定できなくなり、実効値を正確に求めにくくなる。そのため、交流電圧の瞬時値を1/2周期以上、測定すれば、電圧の最大値を少なくとも1回、測定することができ、実効値を正確に算出することが可能になる。これにより、実効値が変動したときのフィードバック制御を正確に行うことが可能になる。
したがって、入力電圧の実効値が変動したときに、平滑コンデンサの電圧をより安定させることができる。そのため、平滑コンデンサから出力電流を安定して供給することができ、出力電流の発振を抑制しやすくなる。
そのため、入力電流が流れすぎる不具合を防止できる。すなわち、入力電圧の実効値が低下した場合には、平滑コンデンサの電圧低下を抑制するため、入力電流を上げようとするフィードバック制御が働きやすくなる。その結果、入力電流が流れすぎ、電力変換装置を構成する電子部品が破損する等の不具合が生じやすくなる。したがって、上記実効値が低下した時に、入力電流の目標値を低下させるようにフィードバック制御を行えば、入力電流の流れすぎを防止でき、上記不具合を抑制しやすくなる。
上記電力変換装置に係る参考例について、図1〜図7を用いて説明する。
図1、図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、ACDCコンバータ2と、平滑コンデンサ3と、DCDCコンバータ4と、入力電圧測定手段12と、出力電流測定手段13と、出力電圧測定手段14と、フィードバック制御部5とを備える。
ACDCコンバータ2は、交流電源10から入力される交流電圧を直流電圧に変換する。
平滑コンデンサ3は、ACDCコンバータ2によって変換された直流電圧を平滑化する。
DCDCコンバータ4は、平滑化した直流電圧を変圧すると共に、その変圧後の直流電圧を出力電圧VOとしてバッテリー11に印加し、該バッテリー11を充電する。
出力電流測定手段13は、DCDCコンバータ4の出力電流IOを測定する。
出力電圧測定手段14は、DCDCコンバータ4の出力電圧VO(バッテリー11の電圧)を測定する。
フィードバック制御部5は、出力電流IOと出力電圧VOの積である出力電力POが目標値PO *に近づくようにフィードバック制御をする。
フィードバック制御部5は、入力電圧測定手段12によって測定された入力電圧Viの実効値が変動したときに、平滑コンデンサ3の電圧Vcが一定になるように、出力電力POの目標値PO *を変更するよう構成されている。
上記処理を行うことにより、フィードバック部5の後段部分60は、入力電圧Viの実効値が低減した場合に、出力電流IOが低減するように、ブリッジ回路40のデューティーを決定する。
すなわち、入力電圧Viの実効値が低下した場合に、フィードバック制御部5が、出力電力POの目標値PO *を低減させる。このようにすると、出力電流IOが低減するため、平滑コンデンサ3に蓄えた電荷Qが減少することを防止できる。そのため、平滑コンデンサ3からDCDCコンバータ4に出力電流IOを安定して供給できるようになり、出力電流IOの発振を防止することが可能になる。
このようにすると、入力電圧Viの実効値を正確に求めることが可能になる。すなわち、実効値は、入力電圧Viの瞬時値を一定時間測定することにより、その変化率から推定することが可能である。しかしながら、瞬時値の測定時間が短いと、実効値を正確に推定できなくなるおそれがある。そのため、入力電圧Viの瞬時値の測定時間を充分長くし、1/4周期以上とすれば、実効値を正確に推定することができる。これにより、フィードバック制御を正確に行うことが可能となる。
このようにすると、入力電圧Viの実効値が変動したときに、平滑コンデンサ3の電圧Vcをより安定させることができる。そのため、平滑コンデンサ3から出力電流IOを安定して供給することができ、出力電流IOの発振を抑制しやすくなる。
本例は、出力電力POの目標値PO *の算出方法を変更した例である。図8に示すごとく、本例のフィードバック制御部5は、出力電力POを入力電力Piで割った値である電力効率ηと、出力電力PO及び出力電圧VOとの相関関係を記憶している。フィードバック制御部5は、この相関関係を用いて、入力電圧Viの実効値Veが変動する前に測定した出力電力PO及び出力電圧VOに対応する電力効率ηを求める。
例えば、実効値Veが変動する前において出力電圧VOが335Vであり、かつ出力電力POが3000Wの時は、図8のグラフから、電力効率η1は0.88となる。
目標値PO *の算出方法について説明する。まず、下記数式1に示すごとく、出力電力POをη1で割り、実効値が変動する前における入力電力Piを算出する。
PO/η1=Pi ・・・(1)
Pi/Ve=Ii ・・・(2)
Pi’=Ve’・Ii ・・・(3)
PO *=Pi’×η2 ・・・(4)
なお、上記η2は、入力電力がPi’であるときの電力効率である。η2は、フィードバック制御部5に予め記憶されている。
その他、参考例1と同様の構成を有する。
その他、参考例1と同様の作用効果を有する。
本例は、出力電力の目標値PO *の算出方法を変更した例である。本例では、図9に示すごとく、出力電力の目標値PO *と、入力電圧Viの実効値との関係を、ヒステリシスにして記憶してある。例えば、実効値がV1〜V4の間は、目標値PO *として第1の一定値(2700W)を出力する。そして、実効値がV4よりも大きくなった場合は、第1の一定値よりも大きな第2の一定値(3000W)を出力する。また、実効値が低下してもV3以下になるまでは、目標値として第2の一定値(3000W)を出力し続ける。そして、実効値がV3より小さくなった時には、第1の一定値(2700W)に下げる。
本例では、このようなヒステリシスを、グラフに複数箇所、設けてある。
その他、参考例1と同様の構成を備える。
その他、参考例1と同様の作用効果を有する。
本例は、フィードバック制御部5の前段部分50における制御方法を変更した例である。本例のフィードバック制御部5は、入力電圧Viの実効値が、予め定められた値よりも低下した場合に、入力電流Iiの目標値(第1電流目標値I1 *)を低下させるよう構成されている。
すなわち、上記実効値が予め定められた値よりも低下した時には、第1PI制御部53(図2参照)におけるゲインを小さくする。これにより、第1電流目標値I1 *を小さくし、入力電流Iiを低減させる。
その他、参考例1と同様の構成を備える。
その他、参考例1と同様の作用効果を備える。
本例は図13に示すごとく、比較例として、フィードバック制御部95の構成を変更した例である。本例のフィードバック制御部95は、後段部分960において、常に一定の目標値Po *を発生させ、この目標値Po *を使って、出力電流IOのフィードバック制御を行っている。すなわち、入力電圧Viの実効値が低下した場合でも、出力電力の目標値Po *が変化しないようになっている。
10 交流電源
11 バッテリー
12 入力電圧測定手段
13 出力電流測定手段
14 出力電圧測定手段
2 ACDCコンバータ
3 平滑コンデンサ
4 DCDCコンバータ
5 フィードバック制御部
Claims (4)
- バッテリー(11)を充電するための電力変換装置(1)であって、
交流電源(10)から入力される交流電圧を直流電圧に変換するACDCコンバータ(2)と、
該ACDCコンバータ(2)によって変換された上記直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ(3)と、
平滑化した上記直流電圧を変圧すると共に、その変圧後の上記直流電圧を出力電圧として上記バッテリー(11)に印加し、該バッテリーを充電するDCDCコンバータ(4)と、
上記交流電源(10)の入力電圧を測定する入力電圧測定手段(12)と、
上記DCDCコンバータ(4)の出力電流を測定する出力電流測定手段(13)と、
上記出力電圧を測定する出力電圧測定手段(14)と、
上記出力電流と上記出力電圧の積である出力電力が目標値に近づくようにフィードバック制御をするフィードバック制御部(5)とを備え、
該フィードバック制御部(5)は、上記入力電圧測定手段(12)によって測定された上記入力電圧の実効値が変動したときに、上記平滑コンデンサ(3)の電圧が一定になるように、上記出力電力の目標値を変更するよう構成されており、
上記フィードバック制御部(5)は、上記出力電力を上記交流電源の入力電力で割った値である電力効率と、上記出力電力及び上記出力電圧との相関関係を記憶する記憶部を備え、上記フィードバック制御部(5)は、上記相関関係を用いて、上記実効値が変動する前に測定した上記出力電力及び上記出力電圧に対応した上記電力効率を求め、その求めた上記電力効率を使って、上記実効値が変動した後における上記出力電力の目標値を算出することを特徴とする電力変換装置(1)。 - バッテリー(11)を充電するための電力変換装置(1)であって、
交流電源(10)から入力される交流電圧を直流電圧に変換するACDCコンバータ(2)と、
該ACDCコンバータ(2)によって変換された上記直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ(3)と、
平滑化した上記直流電圧を変圧すると共に、その変圧後の上記直流電圧を出力電圧として上記バッテリー(11)に印加し、該バッテリーを充電するDCDCコンバータ(4)と、
上記交流電源(10)の入力電圧を測定する入力電圧測定手段(12)と、
上記DCDCコンバータ(4)の出力電流を測定する出力電流測定手段(13)と、
上記出力電圧を測定する出力電圧測定手段(14)と、
上記出力電流と上記出力電圧の積である出力電力が目標値に近づくようにフィードバック制御をするフィードバック制御部(5)とを備え、
該フィードバック制御部(5)は、上記入力電圧測定手段(12)によって測定された上記入力電圧の実効値が変動したときに、上記平滑コンデンサ(3)の電圧が一定になるように、上記出力電力の目標値を変更するよう構成されており、
上記平滑コンデンサ(3)の電圧を測定するコンデンサ電圧測定手段と、上記交流電源(10)から上記ACDCコンバータ(2)に送られる入力電流を測定する入力電流測定手段とを備え、上記フィードバック制御部(5)は、測定した上記入力電流及び上記平滑コンデンサの電圧が目標値に近づくようにフィードバック制御を行うよう構成され、
上記フィードバック制御部(5)は、上記入力電圧の実効値が予め定められた値よりも低下した場合に、上記入力電流の目標値を低下させるよう構成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。 - 請求項1又は2に記載の電力変換装置(1)において、上記フィードバック制御部(5)は、上記入力電圧の瞬時値を該入力電圧の1/4周期以上、測定して上記実効値を算出し、得られた該実効値を用いて上記フィードバック制御を行うよう構成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項1又は2に記載の電力変換装置(1)において、上記フィードバック制御部(5)は、上記入力電圧の瞬時値を該入力電圧の1/2周期以上、測定して上記実効値を算出し、得られた該実効値を用いて上記フィードバック制御を行うよう構成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
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