JP5771992B2 - 焦点検出装置及び撮影装置 - Google Patents
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請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の焦点検出装置であって、前記制御部は、前記第2電荷蓄積制御において電荷蓄積の結果が2回同じ場合、前記第2電荷蓄積制御から前記第1電荷蓄積制御に切り替えること、を特徴とする焦点検出装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の焦点検出装置であって、前記位相差検出部はラインセンサを有することを特徴とする焦点検出装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点検出装置であって、前記位相差検出部は、前記位相差検出部へ入射する光量をモニタするモニタセンサを有し、前記制御部は、前記モニタセンサの出力信号を用いて前記第2電荷蓄積制御を行うこと、を特徴とする焦点検出装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の焦点検出装置であって、前記位相差検出部はラインセンサを有し、前記モニタセンサは前記ラインセンサに隣接して設けられていること、を特徴とする焦点検出装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の焦点検出装置を備える撮影装置である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る焦点検出装置の一実施形態を適用したカメラ1の概念構成図である。図2は、撮像画面18を示す図であって、(a)は撮像画面18内におけるAFエリア18Aの配置を示す図,(b)はセンサユニット40の配置を示す図である。
なお、図1には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をX軸プラス方向、正位置において上側に向かう方向をY軸プラス方向、正位置において被写体に向かう方向をZ軸プラス方向とする。また、軸方向の被写体に向かうZ軸プラス方向を前面側、Z軸マイナス方向を背面側ともいう。
撮像レンズ20は、鏡筒21の内部に、結像光学系を構成する複数のレンズ群L1,L2,L3と、レンズ駆動用モータ22と、を備えている。レンズ群L2は、光軸OA方向に移動して結像位置を調節可能な焦点調節レンズであって、レンズ駆動用モータ22によって焦点調節移動駆動されるようになっている。レンズ駆動用モータ22は、後述するカメラ本体10が備える制御装置30によって制御される。
撮像素子11は、被写体光を電気信号に変換するCCDやCMOS等の光電変換素子であって、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各画素が所定の配列パターンで配列されている。撮像素子11は、撮像レンズ20の結像光学系による結像面の画像情報を電気信号に変換して撮像し、各画素に対応する色情報や輝度情報に応じた画像信号を制御装置30に出力する。
サブミラー12Bは、クイックリターンミラー12Aの背面側に設けられている。サブミラー12Bは、クイックリターンミラー12Aの半透過領域を透過した入射光束を位相差AF検出素子14に向けて反射させる。
ファインダースクリーン13Aは、撮像素子11と光学的に等価な位置に設けられており、クイックリターンミラー12Aによって導かれた入射光束が結像する。ペンタプリズム13B及び接眼レンズ13Cは、このファインダースクリーン13A上に結像した被写体像を、正立像として撮影者が視認し得るようになっている。
センサユニット40は、ラインセンサ41と、ラインセンサ41に隣接して設けられたモニタセンサ42と、により構成されている。
測光用レンズ15Aは、ペンタプリズム13Bを介したファインダースクリーン13Aに結像した被写体像を測光センサ15Bに導く。
測光センサ15Bは、撮像素子11と同様に、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各画素が所定の配列パターンで配列されており、レンズ光学系により結像される結像面の画像情報を撮像する。そして、各画素に対応する色情報や輝度情報に応じた測光信号を制御装置30へ出力する。制御装置30は、測光部15(測光センサ15B)からの測光信号に基づいて結像面の明るさを検出し、露出を決定する。
制御装置30は、焦点調節(AF)に関連する機能部として、図1中に示すように、AF−CCD制御部31と、デフォーカス演算部32と、フォーカスエリア位置決定部33と、レンズ駆動量演算部34と、レンズ駆動制御部35と、を備えている。
ソフトウエアAGCは、ラインセンサ41の目標出力レベルを設定し、前回の出力信号の中の最大値又はそれらの平均値と前回の電荷蓄積時間とに基づいて、今回のラインセンサ41の出力が目標出力レベルになるような電荷蓄積時間を算出し、これによってラインセンサ41の電荷蓄積時間を制御する。このようなソフトウエアAGCは、安定に時間がかかるが高い合焦精度が得られる。
すなわち、図示しないレリーズボタンの半押し等によって合焦駆動が指令されると、選択されたAFエリア18Aにおけるラインセンサ41からの焦点検出信号に基づいて、撮像レンズ20の焦点調節レンズ(レンズ群L2)を駆動して焦点調節を行う。同時に、測光部15における測光情報に基づいて、露出(絞り及びシャッタースピード)を設定する。そして、レリーズボタンの全押し等によって撮影が指令されると、クイックリターンミラー12Aを光路外の退避位置へと移動し、設定された露出で撮像素子11がその撮像面に結像された被写体像を電気信号に変換して撮像する。この撮像した画像情報は、図示しないメモリーカード等に記録する。
図3は、制御装置30によるAF制御のメインフローチャートである。図4は、AF−CCD制御部31によるAF−CCD蓄積制御のフローチャートである。図5は、AF起動時処理のフローチャートである。図6は、ハードウエアAGCのフローチャートである。図7は、ソフトウエアAGCのフローチャートである。図8は、AGC失敗判定のフローチャートである。
ついで、センサユニット40におけるラインセンサ41から読み出されたAF用像検知信号に基づいて、デフォーカス演算部32がデフォーカス量を算出する(S102)。
自動選択AFの場合、複数の測距点の中からエリアを求める処理を行う。シングルAFの場合、撮影者により選択されたエリアに決定する(S103)。
そして、レンズ駆動制御部35が、ステップ104で算出した駆動量に基づいて撮像レンズ20のレンズ駆動用モータ22を制御駆動し、フォーカスレンズ(レンズ群L2)を合焦位置に駆動する(S105)。
このAF−CCD蓄積制御では、電荷蓄積制御として、基本的にはソフトウエアAGCを適用し、特定の条件下においてハードウエアAGCを適用する。
AF−CCD蓄積制御は、まず、センサユニット40が起動済みかどうかを判断する(S201)。
ステップ201においてセンサユニット40が起動していると判断された場合(Yes)、及びステップ202でセンサユニット40が起動された後、ステップ203に進む。
ステップ203では、AGCが失敗した回数をカウントするカウンターをリセット(fcnt=0)する。
ステップ204においてハードウエアAGC実行フラグが「1」であると判断された場合(No)には、ステップ205に進んでハードウエアAGCを実行する。一方、ステップ204においてハードウエアAGC実行フラグが「0」であると判断された場合(Yes)には、ステップ206に進んでソフトウエアAGCを実行する。なお、これらハードウエアAGC及びソフトウエアAGCの制御内容については後に詳述する。
つづいて、センサユニット40の出力がオーバーフローを生じているかを確認する(S209)と共に、センサの出力が低出力であるかどうかを確認する(S210)。これらステップ209及びステップ210において出力を確認するセンサユニット40は、AFエリア18Aが手動設定の場合には、測距を行うセンサユニット40のみでよい。
ステップ212においてAGCが失敗していないと判断された場合(No)には、次回の電荷蓄積制御はソフトウエアAGCによって行うものとして処理を終了する。
ステップ213においてfcntが所定数に達していないと判断された場合(No)には、合焦駆動指令の有無を判断する(S214)。すなわち、レリーズスイッチが半押しされているか否かを判断する。
ステップ214において合焦駆動指令がないと判断された場合(No)には、次回の電荷蓄積制御はソフトウエアAGCを行うものとして処理を終了する。
AF起動時処理は、起動時にハードウエアAGCを適用する処理である。これは、起動時にはそれ以前の輝度情報がないため、ハードウエアAGCによって電荷蓄積を実行する方が効率がよいことによる。ソフトウエアAGCでは、被写体の輝度情報取得のため、少なくとも2回の電荷蓄積動作が必要になる。
そして、位相差AF検出素子14の電源を起動させ(S302)、ハードウエアAGCによる電荷蓄積動作を実行する(S303)。なお、ハードウエアAGCの制御については後に詳述する。
ステップ303の後、ハードウエアAGCの実行フラグを「0」に戻す(S304)。これにより、起動時の処理以降は、通常、ソフトウエアAGCによって電荷蓄積制御を実行するようになる。
ハードウエアAGCは、まず、ラインセンサ41及びモニタセンサ42のゲインを設定する(S401)。モニタセンサ42とラインセンサ41のゲインは主として同じでよい。前述した図5に示すAF起動時処理の際には、ゲインは高めに設定した方が動作は早くなる。
その後、電荷蓄積開始命令を出して(S402)。モニタセンサ42及びラインセンサ41の電荷蓄積を行う(S403)。
ステップ404において蓄積完了信号が出力されていると判断される(Yes)と、電荷蓄積を終了させるため終了命令を出す(S406)。
また、ステップ404において蓄積完了信号の出力判断が成されない場合(No)でも、予め設定した蓄積制限時聞を経過したかどうかを判断し(S405)、このステップ405で蓄積制限時聞が経過したと判断した場合(Yes)には、電荷蓄積を終了させるため終了命令を出す(S406)。これは、通常、ステップ404でモニタセンサ42の完了信号により電荷蓄積を終了すればよいが、被写体が暗く、且つ、低コントラストの場合にはいつまでも蓄積完了信号が出力されない場合も考えられる為、蓄積制限時間を設けておくものである。
ソフトウエアAGCは、ラインセンサ41における前回の電荷蓄積結果を元に今回のラインセンサ41のゲインを設定し(S501)、前回の電荷蓄積結果を元に今回の蓄積時聞を設定する(S502)。
ここで、設定した蓄積時間を経過したかどうかを判断する(S505)。
そして、ステップ505において設定された蓄積時間を経過したと判断されると(Yes)、電荷蓄積を終了させるための終了命令を出す(S506)。
AGC失敗判定制御では、ソフトウエアAGCの失敗が2回連続し、且つ、その原因(オーバーフロー又は低出力)が異なる場合に、被写体輝度の明暗変化が激しいと判断し、図4のAF−CCD蓄積制御におけるステップ213において参照するfcntに「1」を加算する。これにより、ソフトウエアAGCからハードウエアAGCへの切り替えを促すものである。
ステップ601において前回のソフトウエアAGCが成功していたと判断された場合(Yes)には、つぎに、今回のソフトウエアAGCがオーバーフローであったか否かを判断する(S602)。
ステップS602においてオーバーフローではなかったと判断された場合(No)には、つぎに、今回のソフトウエアAGCが低出力であったか否かを判断する(S603)。
ステップS603において低出力であったと判断された場合(Yes)には、今回のソフトウエアAGCは失敗であったと判定する(S604)。ここでは、今回低出力で1回失敗なのでfcntに「1」の加算はしない。
ステップS603において低出力ではなかったと判断された場合(No)には、今回のソフトウエアAGCは成功であったと判定する(S605)。
ステップS606において前回のソフトウエアAGCの失敗がオーバーフローであったと判断された場合(Yes)には、つぎに、今回のソフトウエアAGCがオーバーフローであったか否かを判断する(S607)。
ステップS606において今回のソフトウエアAGCがオーバーフローではなかったと判断された場合(No)には、つぎに、今回のソフトウエアAGCが低出力であったか否かを判定する(S608)。
ステップS608において低出力ではなかったと判断された場合(No)には、今回のソフトウエアAGCは成功であったと判定する(S611)。
ステップS606において前回のソフトウエアAGCの失敗がオーバーフローではなかったと判断された場合(No)には、つぎに、今回がオーバーフローであったか否かを判断する(S612)。
ステップS612において今回のソフトウエアAGCがオーバーフローではなかったと判断された場合(No)には、今回のソフトウエアAGCが低出力であったか否かを判定する(S613)。
ステップS613において低出力ではなかったと判断された場合(No)には、今回のソフトウエアAGCは成功であったと判定する(S616)。
ここでは、電荷蓄積結果を、オーバーフロー、AGC成功、低出カの3パターンに分けており、オーバーフロー及び低出カがAGC失敗を表している。つまり、図中最も右側の「AGC結果」の欄に示すように、[3],[6],[9]が今回成功であり、[1],[2],[4],[5],[7],[8]が今回失敗である。
[1],[2]は、前回成功で、今回失敗の場合である。1回目の失敗なのでfcntに「1」の加算はしない。なお、被写体輝度は安定から不安定になる場合もあるので、「+1」としてもよい。AGC失敗の頻度により「0」又は「+1」を使い分ければよい。
すなわち、[5]の場合は、被写体が明→暗となる場合であり、前回の電荷蓄積でオーバーフローが発生した為、今回は電荷蓄積時間を短縮しようとするが、既に被写体の輝度が暗くなっており、今回の電荷蓄積では低出カしか得られない場合である。
[7]は、被写体が暗→明となる場合で、前回の電荷蓄積に基づいてゲインを上げたり、電荷蓄積時間を長くしたりするが、実際の被写体輝度はさらに明るくなっていて今回の電荷蓄積でオーバーフローしてしまうような場合を指す。
このような[5],[7]の場合には、fcntに「1」を加算する。
[8]は、低コントラスト、低輝度による低出カが連続的に起こっていると思われる。このような場合は、ソフトウエアAGCは適正に行われているが、センサの検出能カを超えている場合が考えられる。
[4]は、ソフトウエアAGCを使用する場合に一度オーバーフロー発生後、電荷蓄積制御の時間にオーバーフロー対策等を行うので、繰り返しオーバーフローが発生することは稀である。
したがって、[4],[8]の場合にはfcntに「1」の加算はしない。
つぎに、図10にフローチャートを示す、AF−CCD蓄積制御の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の主要部分は前述した第1実施形態と同様であり、同機能のステップには同符号を付して説明は省略する。
本第2実施形態に係るAF−CCD蓄積制御は、前述した第1実施形態に係るAF−CCD蓄積制御においてソフトウエアAGCからハードウエアAGCに切り替えて実行した後、被写体輝度が安定した場合はソフトウエアAGCに戻すステップを追加したものである。
すなわち、設定されたゲインを新しい順にGn[0],Gn[01],Gn[02]…とし、今回のゲインGn[0]と、過去2回履歴分のゲインGn[01],Gn[02]が同じかどうかを判断する(S216)。
(1)本実施形態におけるAF−CCD制御部31によるAF−CCD蓄積制御によれば、センサユニット40における電荷蓄積制御として、基本的にはソフトウエアAGCを適用し、被写体輝度の明暗変化が激しい条件下においてハードウエアAGCを適用する。すなわち、AGCの失敗が2回連続し、且つ、その原因(オーバーフロー又は低出力)が異なる場合に、被写体輝度の明暗変化が激しいと判断し、このような判断が所定回計数されると、ソフトウエアAGCからハードウエアAGCに切り替える。これにより、ストロボが点滅する記者会見やファッションショーの会場等、被写体輝度の明暗変化が激しくソフトウエアAGCが迅速に応答できない状況ではハードウエアAGCによってAF用像検知信号を検出する。その結果、迅速で適切なAF動作を行うことができる。
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、被写体輝度の明暗変化が激しいと判断する条件を、「AGCの失敗が2回連続し、且つ、その原因(オーバーフロー又は低出力)が異なる場合」とし、これを計数(fcnt)してその値が「fcnt>5」となった場合に、ハードウエアAGCに切り替える。しかし、これらの条件は、適宜変更可能なものである。
すなわち、AGCの失敗が1回であっても計数してもよく、また、ハードウエアAGCに切り替えるための計数の閾値も5に限らず適宜設定してよいものである。
Claims (6)
- 位相差検出部と、
前記位相差検出部で検出される被写体像の輝度情報を取得する輝度情報取得部と、
前記位相差検出部の電荷蓄積により得られた出力信号に基づいて、前記位相差検出部の次回の電荷蓄積制御を行う第1電荷蓄積制御、または
前記位相差検出部の電荷蓄積時間中に前記輝度情報に基づいて、前記位相差検出部の電荷蓄積制御を行う第2電荷蓄積制御を行う制御部とを備え、
前記制御部は、前記第1電荷蓄積制御による電荷蓄積中に、前記位相差検出部の出力がオーバーフロー状態又は低出力状態が連続した場合、前記第1電荷蓄積制御から前記第2電荷蓄積制御に切り換えて電荷蓄積を行うことを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1に記載の焦点検出装置であって、
前記制御部は、前記第2電荷蓄積制御において電荷蓄積の結果が2回同じ場合、前記第2電荷蓄積制御から前記第1電荷蓄積制御に切り替えること、
を特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1または2に記載の焦点検出装置であって、
前記位相差検出部はラインセンサを有することを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点検出装置であって、
前記位相差検出部は、前記位相差検出部へ入射する光量をモニタするモニタセンサを有し、
前記制御部は、前記モニタセンサの出力信号を用いて前記第2電荷蓄積制御を行うこと、
を特徴とする焦点検出装置。 - 請求項4に記載の焦点検出装置であって、
前記位相差検出部はラインセンサを有し、
前記モニタセンサは前記ラインセンサに隣接して設けられていること、
を特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の焦点検出装置を備える撮影装置。
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