JP5667304B2 - 立体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は立体撮像装置に係り、特に撮影光学系の異なる領域を通過した被写体像をそれぞれ撮像素子に結像させ、視差画像からなる立体画像を取得する技術に関する。
特許文献1には、単眼の光学系の瞳位置に偏光軸が互いに直交する2つの偏光素子を配置し、その偏光素子を通過する光束をそれぞれ偏光ビームスプリッタにより分離し、それぞれ2つの撮像素子に入射させて2つの画像を撮像し、2つの画像の中の像の位相差を比較することで、位相差AFと同様にしてデフォーカス量を算出する測距装置が記載されている。
また、特許文献1には、2つの画像の撮像により立体撮像が可能になるという記載があり、特に瞳マスクのF値を変えることで、単眼の光学系で撮影される立体画像の立体感の調節を行うことができる記載がある(特許文献1の段落[0047])。
更に、特許文献1には、光学系のF値によって選択される3種類の瞳マスクが記載されており、各瞳マスクは、光学系の光軸からの距離が互いに異なる一対の開口を有している。そして、F値が小さい(明るい)場合は、光軸から最も離れた瞳領域を有する瞳マスクを使用することで、測距精度の維持を図り、F値が大きく(暗く)なるに従って周辺部から光束が制限されるので、一対の開口が光学系の光軸に近づく瞳マスクを選択している。また、その瞳マスクは、開放F値に合わせて選択し、焦点距離によってF値が変わる場合、焦点距離によって切り替えることにより、常に最適の焦点検出を可能にしている。
特許文献2には、瞳分割型位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置が記載されている。この焦点検出装置は、交換レンズの最大像面デフォーカス量は焦点距離に比例するので、焦点距離が所定値以上の場合に絞りを開放F値より暗いF値にして焦点検出を行う。その焦点距離が所定値以下の場合には絞りを開放F値より暗いF値にして焦点検出を行うことを禁止したり、あるいは絞りを開放F値より暗いF値にして焦点検出を行う場合のF値を焦点距離に応じて調整する(特許文献2の段落[0053])。
特開2009−168995号公報 特開2008−242182号公報
単眼の撮影光学系を有する立体撮像装置の場合、絞りのF値と焦点距離の組み合わせにより、撮影光学系の異なる領域を通過した視差画像の視差量が変化する。視差量が1/記録水平画素数、又は1/(立体表示装置の水平画素数)以下の場合は、視差のない視差画像となり立体視することができない。このことから、撮影状態のF値と焦点距離の選択を誤ると、立体撮影できていないことになる。また、レンズ交換式の場合、交換レンズの選択を誤ると、撮影後に立体撮影の失敗に気づくことになる。
特許文献1には、瞳マスクのF値を変えることで立体感の調節を行う記載があるが、具体的な立体感の調整に関する記載はない。尚、特許文献1には、3種類の瞳マスクから適宜の瞳マスクを選択しているが、この瞳マスクの選択は、最適な焦点検出を可能にするために行っており、立体感の調整のために行っていない。
また、特許文献2に記載の発明も適正な焦点検出を行うために絞りのF値を調整しているが、特許文献2は立体画像の撮影を行うものではない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、単眼の立体撮像装置による立体撮影の失敗を防止することができる立体撮像装置を提供することを目的とする。
その目的を達成するために本発明の一の態様による立体撮像装置は、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した被写体像が瞳分割されてそれぞれ結像される撮像素子であって、異なる領域を通過した被写体像をそれぞれ光電変換して複数の視差画像を出力する撮像素子と、撮像素子に入射する光束を制限する絞りと、絞りのF値と単一の撮影光学系の焦点距離の組み合わせと視差との関係を示す視差関連情報を記憶する視差関連情報記憶手段と、視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報に基づいて、絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離の組み合わせが、立体撮影に適するか否かを判別する判別手段と、を備えたことを特徴としている。なお、ここでいう「撮影光学系の異なる領域」とは、撮影光学系において、任意の方向、例えば、左右方向や上下方向に瞳分割された夫々の分割領域である。
単眼の撮影光学系を有する立体撮像装置の場合、絞りのF値と焦点距離の組み合わせにより、撮影光学系の異なる領域を通過した視差画像の視差量が変化するが、本発明の一の態様によれば、絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離と視差関連情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて、絞りのF値及び撮影光学系の組み合わせが、立体撮影に適するか否かを判別している。このような判別に基づき、たとえば、判別結果を報知したり、判別結果を用いて撮像を制御したりすることができる。したがって、本態様の立体撮像装置によれば、立体視ができない立体撮影を未然に防止することができる。
本発明の他の態様による立体撮像装置は、さらに判別手段による判別結果を報知する報知手段を備える。
本発明の他の態様によれば、マニュアル操作で絞りのF値を調整する場合、あるいは撮影光学系の焦点距離を調整する場合に、立体撮影に適するか否かを判別し、その判別結果を報知することで、ユーザは、立体撮影に適する絞りのF値又は撮影光学系の焦点距離を調整することができる。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置は、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した被写体像が瞳分割されてそれぞれ結像される撮像素子であって、異なる領域を通過した被写体像をそれぞれ光電変換して複数の視差画像を出力する撮像素子と、撮像素子に入射する光束を制限する絞りと、絞りのF値と撮影光学系の焦点距離の組み合わせと視差との関係を示す視差関連情報を記憶する視差関連情報記憶手段と、オートモード(以下、第1モードと言う)又はマニュアルモード(以下、第2モードと言う)を設定するモード設定手段と、モード設定手段により第1モードが設定されると、視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報に基づいて絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離のうちの少なくとも一方を制御する制御手段と、モード設定手段により第2モードが設定されると、視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報に基づいて、絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離の組み合わせが、立体撮影に適するか否かを判別する判別手段と、判別手段による判別結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、撮影光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出手段、又は撮影光学系の焦点距離を手動操作に応じて設定する焦点距離設定手段を有し、制御手段は、焦点距離検出手段により検出された焦点距離、又は焦点距離設定手段により設定された焦点距離を取得している。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、撮影光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出手段、又は撮影光学系の焦点距離を手動操作に応じて設定する焦点距離設定手段を有し、判別手段は、焦点距離検出手段により検出された焦点距離、又は焦点距離設定手段により設定された焦点距離を取得している。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、視差関連情報記憶手段に記憶される視差関連情報は、被写体が撮影光学系の所定の撮影距離範囲における近側と遠側にあるときの被写体像間の視差量が、所定の視差量の範囲内になる絞りのF値と撮影光学系の焦点距離との組み合わせを表した情報である。
なお、ここでいう「近側」とは、被写体から撮影光学系側に近づく近位側を言うものであり、「遠側」とは、近側とは反対に、撮影光学系から被写体側に離間する遠位側を言うものである。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、視差関連情報記憶手段は互いに異なる複数の視差量に対応した複数の視差関連情報を記憶し、視差関連情報記憶手段に記憶された複数の視差関連情報から1つの視差関連情報を選択する視差量設定手段と、を備えることが好ましい。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、視差量設定手段は、ユーザによる視差量の入力、複数の視差画像の視差の強度の入力、又は複数の視差画像に基づいて立体画像を表示する立体表示手段の解像度を示す情報の入力を受け付け、受け付けたユーザ入力に基づいて1つの視差関連情報を選択している。ユーザは、視差量設定手段により視差量として、撮像素子の水平画素幅に対する比率や画素数を入力したり、視差の強度として、例えば、強/標準/弱などを入力したり、又は立体表示手段の解像度を示す情報を入力することで、所望の視差量を直接又は間接的に設定することができ、視差関連情報記憶手段からはユーザにより設定された視差量に対応する情報が選択される。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、被写体像の明るさを測光する測光手段と、撮像素子から出力される複数の視差画像の視差量を変化させることが可能な複数の視差優先プログラム線図であって、一定のF値を有する複数の視差優先プログラム線図を記憶するプログラム線図記憶手段とを備え、制御手段は、プログラム線図記憶手段に記憶された複数の視差優先プログラム線図から1つの視差優先プログラム線図を選択し、制御手段により選択された1つの視差優先プログラム線図と測光手段により測光された被写体像の明るさに基づいて絞りのF値を含む露出条件を決定する露出条件決定手段と、決定された露出条件に基づいて露出制御を行う露出制御手段と、を備え、制御手段は、撮影光学系の焦点距離と視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報とに基づいて絞りのF値を決定し、この決定したF値以下の範囲内で視差優先プログラム線図を選択している。
その立体撮像装置によれば、撮影光学系の焦点距離と視差関連情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて所定の視差量未満にならない絞りのF値が決定され、この決定されたF値を超えない視差優先プログラム線図が選択される。この選択された視差優先プログラム線図によれば、所定の視差量未満にならない絞りのF値が優先的に決定されるため、被写体の明るさにかかわらず、所定の視差量未満にならない視差画像を撮影することができる。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、撮像素子から出力される複数の視差画像の視差の強度をユーザの入力により指示する視差強度指示手段を備え、制御手段は、決定した絞りのF値以下の範囲内で複数の視差優先プログラム線図のうちの視差強度指示手段により指示された視差の強度に応じた視差優先プログラム線図を選択している。その立体撮像装置によれば、ユーザが指示した視差の強度に対応する視差優先プログラム線図が決定され、被写体の明るさにかかわらず、指定した視差量以上の視差画像を撮影することができる。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、視差関連情報記憶手段は、第1の立体表示手段の解像度に対応する第1の視差量を有する第1の視差関連情報と、第2の立体表示手段の解像度に対応する第2の視差量を有する第2の視差関連情報とを記憶し、判別手段は、絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離と視差関連情報記憶手段に記憶された第1及び第2の視差関連情報とに基づいて、前記絞りのF値および撮影光学系の焦点距離の組み合わせが第1の視差量未満になるか否か、及び第2の視差量未満になるか否かをそれぞれ判別し、報知手段は、判別手段による判別結果をそれぞれ報知する。その立体撮像装置によれば、第1の立体表示手段及び第2の立体表示手段のそれぞれに、立体視ができるか否か等の情報が得られる。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、撮影光学系及び絞りは、装置本体に着脱自在な交換レンズに含まれるものである。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、交換レンズから焦点距離及び開放F値を含むレンズ情報を取得するレンズ情報取得手段と、取得したレンズ情報と視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報とに基づいて交換レンズが全ての焦点距離の範囲で立体撮影が可能な立体撮影完全対応レンズか、一部の焦点距離の範囲で立体撮影が可能な立体撮影可能対応レンズか、又は全ての焦点距離の範囲で立体撮影が不能な立体撮影不可能レンズかを判別する交換レンズ判別手段と、交換レンズ判別手段による判別結果を報知するレンズ判別結果報知手段と、を備えている。レンズ交換式の場合、特に本発明による単眼の立体撮像装置用に設計されていない交換レンズでは、交換レンズの選択を誤ると、立体撮影を行うことができない場合がある。そこで、装置本体に装着された交換レンズからそのレンズ情報を取得し、交換レンズが全ての焦点距離の範囲で立体撮影が可能な立体撮影完全対応レンズか、一部の焦点距離の範囲で立体撮影が可能な立体撮影可能対応レンズか、又は全ての焦点距離の範囲で立体撮影が不能な立体撮影不可能レンズか判別し、その判別結果を報知している。その立体撮像装置により、立体撮影を行う際に、立体撮影に適した適切な交換レンズの選択を行うことができる。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、レンズ情報取得手段により装置本体に装着された交換レンズからレンズ情報を取得できない場合に、該交換レンズのレンズ情報の手動による入力を受け付けるレンズ情報入力手段を備えることが好ましい。装置本体に装着された交換レンズから通信でレンズ情報を自動的に取得することができない場合に有効である。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、視差画像を取得する立体撮影モードと、視差画像を取得しない二次元撮影モードとを切り替える撮影モード切替手段を備えることが好ましい。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、撮影モード切替手段は、交換レンズ判別手段により装置本体に装着された交換レンズが立体撮影不可能レンズと判別される場合、立体撮影モードから二次元撮影モードに切り替えることが好ましい。
本発明の更に他の態様による立体撮像装置において、撮像素子は、該撮像素子の露光領域の全面に配列された光電変換用の第1群の画素及び第2群の画素であって、撮影光学系の第1の領域を通過した被写体像のみを受光するように光束の受光方向の制限を受けた第1群の画素と、撮影光学系の第2の領域を通過した被写体像のみを受光するように光束の受光方向の制限を受けた第2群の画素とを有し、第1群の画素及び第2群の画素から複数の視差画像の読み出しが可能な撮像素子である。その立体撮像装置により、1つの撮像素子で同時に複数の視差画像を取得することができ、装置が大型化することもない。また、最小視差量となるF値と焦点距離との関係を示す立体視限界を示す視差関連情報は、上記撮像素子の構成により決まる。
なお、ここでいう露光領域の「全面」とは、略全面も含む。
本発明によれば、単眼の立体撮像装置において、絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離と視差関連情報とに基づいて絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離のうちの少なくとも一方を制御し、又は撮影光学系の絞りのF値及び焦点距離の組み合わせが、立体撮影に適するか否かを判別し、その判別結果を報知したため、立体撮影の失敗を防止することができる。
本発明による立体撮像装置の実施形態を示す斜視図 上記立体撮像装置の背面図 立体撮像装置の撮像素子の構成例を示す図 上記撮像素子の要部拡大図 図1に示した立体撮像装置の内部構成の実施形態を示すブロック図 焦点距離−F値の組み合わせと視差との関係を示す情報の一例を示すグラフ 本発明による立体撮像装置の立体撮影動作の第1の実施形態を示すフローチャート 複数の視差優先プログラム線図の一例を示す図 焦点距離−F値の組み合わせと視差との関係を示す情報の一例を示すグラフ 複数の視差量に対応する視差関連情報を示すグラフ フルHD及びHDの水平解像度に対応する視差関連情報を示すグラフ 視差強度及びフルHDの水平解像度に対応する視差関連情報を示すグラフ 本発明による立体撮像装置の立体撮影動作の第2の実施形態を示すフローチャート 立体液晶モニタ及びフルHDの水平解像度に対応する視差関連情報を示すグラフと、これらのグラフにより区分される領域を示す図 本発明による立体撮像装置の他の実施形態を示す斜視図 図15に示した立体撮像装置の内部構成の実施形態を示すブロック図 焦点距離−F値の組み合わせと視差との関係を示す情報と代表的な3種類の交換レンズ(1),(2),(3)のレンズ情報とを重ねて表示したグラフ 本発明による立体撮像装置の立体撮影動作の第3の実施形態を示すフローチャート 本発明による立体撮像装置の第4の実施形態の要部を示すフローチャート 本発明による立体撮像装置の立体撮影動作の第5の実施形態を示すフローチャート 撮像素子の他の構成例を示す図 上記撮像素子で立体画像を撮影する仕組みについて説明する図
以下、添付図面に従って本発明による立体撮像装置の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
[立体撮像装置の全体構成]
図1は本発明による立体撮像装置の実施形態を示す斜視図である。図2は上記立体撮像装置の背面図である。この立体撮像装置10は、レンズを通った光を撮像素子で受け、デジタル信号に変換してメモリカード等の記録メディアに記録するデジタルカメラである。
図1に示すように、立体撮像装置10は、その正面に撮影レンズ12、ストロボ1等が配設され、上面にはシャッタボタン2、電源/モードスイッチ3、モードダイヤル4等が配設されている。一方、図2に示すように、カメラ背面には、立体表示用の立体液晶モニタ30、ズームボタン5、十字ボタン6、MENU/OKボタン7、再生ボタン8、BACKボタン9等が配設されている。
撮影レンズ12は、沈胴式のズームレンズで構成されており、電源/モードスイッチ3によってカメラのモードを撮影モードに設定することにより、カメラ本体から繰り出される。ストロボ1は、主要被写体に向けてストロボ光を照射するものである。
シャッタボタン2は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。立体撮像装置10は、撮影モードで駆動している状態で、このシャッタボタン2が「半押し」されることにより、AE/AFが作動する。次に、AE/AF動作が終了し、シャッタボタン2が「全押し」されることにより、撮影を実行する。また、立体撮像装置10は、撮影モードで駆動している状態で、このシャッタボタン2が「全押し」されることにより、撮影を実行する。
電源/モードスイッチ3は、立体撮像装置10の電源をON/OFFする電源スイッチとしての機能と、立体撮像装置10のモードを設定するモードスイッチとしての機能とを併せ持っており、「OFF位置」と「再生位置」と「撮影位置」との間をスライド自在に配設されている。立体撮像装置10は、電源/モードスイッチ3をスライドさせて、「再生位置」又は「撮影位置」に合わせることにより、電源がONになり、「OFF位置」に合わせることにより、電源がOFFになる。そして、電源/モードスイッチ3をスライドさせて、「再生位置」に合わせることにより、「再生モード」に設定され、「撮影位置」に合わせることにより、「撮影モード」に設定される。
モードダイヤル4は、立体撮像装置10の撮影モードを設定する撮影モード設定手段として機能し、このモードダイヤルの設定位置により、立体撮像装置10の撮影モードが様々なモードに設定される。例えば、二次元画像の撮影を行う「二次元画像撮影モード」、立体画像の撮影を行う「立体画像撮影モード」、動画撮影を行う「動画撮影モード」等である。
立体液晶モニタ30は、立体画像(左視差画像及び右視差画像)をパララックスバリアによりそれぞれ所定の指向性をもった指向性画像として表示できる立体表示手段である。立体視画像が立体液晶モニタ30に入力された場合には、立体液晶モニタ30のパララックスバリア表示層に光透過部と光遮蔽部とが交互に所定のピッチで並んだパターンからなるパララックスバリアを発生させ、かつ、そのパララックスバリア表示層の下層の画像表示面に左右の像を示す短冊状の画像断片が交互に配列して表示される。二次元画像やユーザインターフェース表示パネルとして利用される場合には、パララックスバリア表示層には何も表示せず、そのパララックスバリア表示層の下層の画像表示面に1枚の画像をそのまま表示する。尚、立体液晶モニタ30の形態は上述した例に限定されるものではなく、左視差画像及び右視差画像を立体画像として認識可能に表示させるものであれば、レンチキュラレンズを使用するものや、偏光メガネ、液晶シャッタメガネなどの専用メガネをかけることで左視差画像と右視差画像とを個別に見ることができるものでもよい。
ズームボタン5は、ズームを指示するズーム指示手段として機能し、望遠側へのズームを指示するテレボタン5Tと、広角側へのズームを指示するワイドボタン5Wとからなる。立体撮像装置10は、撮影モードの状態で、このテレボタン5Tとワイドボタン5Wとが操作されることにより、撮影レンズ12の焦点距離が変化する。また、再生モードの状態で、このテレボタン5Tとワイドボタン5Wとが操作されることにより、再生中の画像が拡大、縮小する。
十字ボタン6は、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。左/右キーは再生モードの状態のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。
MENU/OKボタン7は、立体液晶モニタ30の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。
再生ボタン8は、撮影記録した立体画像、二次元画像の静止画又は動画を立体液晶モニタ30に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。
BACKボタン9は、入力操作のキャンセルや一つ前の操作状態に戻すことを指示するボタンとして機能する。
[撮影光学系、撮像素子の構成例]
撮影レンズ12は、フォーカスレンズ、ズームレンズを含む多数のレンズから構成される撮影光学系である。絞り14は、例えば、5枚の絞り羽根からなり、例えば、絞り値(F値)をF2〜F16まで連続的又は段階的に絞り制御される。撮影モードの状態において、被写体を示す画像光は、撮影レンズ12、絞り14を介して撮像素子16の受光面に結像される。
図3は撮像素子16の構成例を示す図である。
撮像素子16は、視差画像(位相差)検出用のCCDイメージセンサとして構成されており、それぞれマトリクス状に配列された奇数ラインの画素(第1画素、A面画素ともいう)と、偶数ラインの画素(第2画素、B面画素ともいう)とを有し、その第1、第2画素にてそれぞれ光電変換された2面分の画像信号は、独立して読み出すことができる。
図3に示すように、撮像素子16の奇数ライン(1、3、5、…)には、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタを備えた画素のうち、GRGR…の画素配列のラインと、BGBG…の画素配列のラインとが交互に設けられる。一方、偶数ライン(2、4、6、…)の画素は、奇数ラインと同様に、GRGR…の画素配列のラインと、BGBG…の画素配列のラインとが交互に設けられ、かつに、偶数ラインの画素に対して画素同士が2分の1ピッチだけライン方向にずれて配置されている。
図4は位相差イメージセンサとして機能する撮像素子16の要部拡大図である。
図4(a)に示すように、撮像素子16の第1画素のフォトダイオードPDの前面側(マイクロレンズL側)には、遮光部材16Aが配設され、一方、図4(b)に示す第2画素のフォトダイオードPDの前面側には、遮光部材16Bが配設される。マイクロレンズL、及び遮光部材16A、16Bは瞳分割手段としての機能を有し、図4(a)に示すように、遮光部材16Aは、第1画素(フォトダイオードPD)の受光面の左半分を遮光する。そのため、第1画素には、撮影レンズ12の射出瞳を通過する光束の光軸の左側のみが受光される。また、図4(b)に示すように、遮光部材16Bは、第2画素(フォトダイオードPD)の受光面の右半分を遮光する。そのため、第2画素には、撮影レンズ12の射出瞳を通過する光束の光軸の右側のみが受光される。このように、瞳分割手段であるマイクロレンズL及び遮光部材16A、16Bにより、射出瞳を通過する光束が左右に分割され、それぞれ第1画素、第2画素に入射する。
また、撮影レンズ12の射出瞳を通過する光束のうちの左半分の光束に対応する被写体像と、右半分の光束に対応する被写体像のうち、ピントが合っている部分は、撮像素子12上の同じ位置に結像するが、前ピン又は後ピンの部分は、それぞれ撮像素子12上の異なる位置に入射する(位相がずれる)。その入射により、左半分の光束に対応する被写体像と、右半分の光束に対応する被写体像を、視差が異なる視差画像(左視差画像、右視差画像)として取得することができる。尚、この実施の形態の撮像素子16は、CCDイメージセンサであるが、上述した例に限定されるものではなく、CMOS型のイメージセンサでもよい。
[立体撮像装置の内部構成]
図5は本発明による立体撮像装置10の内部構成の実施形態を示すブロック図である。この立体撮像装置10は、撮像した画像をメモリカード54に記録するもので、装置全体の動作は、中央処理装置(CPU)40によって統括制御される。
立体撮像装置10には、シャッタボタン、モードダイヤル、再生ボタン、MENU/OKキー、十字キー、ズームボタン、BACKキー等の操作部38が設けられている。この操作部38からの信号はCPU40に入力され、CPU40は入力信号に基づいて立体撮像装置10の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、絞り駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、立体液晶モニタ30の表示制御などを行う。
電源/モードスイッチ3により立体撮像装置10の電源がONされると、図示しない電源部から各ブロックへ給電され、立体撮像装置10の駆動が開始される。
撮影レンズ12、絞り14等を通過した光束は撮像素子16に結像され、撮像素子16には信号電荷が蓄積される。撮像素子16に蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ(図示なし)から加えられる読み出し信号に基づいて信号電荷に応じた電圧信号として読み出される。撮像素子16から読み出された電圧信号は、アナログ信号処理部18に加えられる。
アナログ信号処理部18は、撮像素子16から出力された電圧信号に対して、相関二重サンプリング処理(撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理)を行なうことにより、画素ごとのR、G、B信号をサンプリングホールドする。そして、サンプリングされたR、G、B信号は、増幅されたのちA/D変換器20に加えられる。A/D変換器20は、順次入力されるR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して画像入力コントローラ22に出力する。
デジタル信号処理部24は、画像入力コントローラ22を介して入力されるデジタルの画像信号に対して、オフセット処理、ホワイトバランス補正及び感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、YC処理等の所定の信号処理を行う。ここで、撮像素子16の奇数ラインの第1画素から読み出される第1画像データは、左視差画像データとして処理され、偶数ラインの第2画素から読み出される第2画像データは、右視差画像データとして処理される。
デジタル信号処理部24で処理された左右の視差画像データ(立体画像データ)は、VRAM50に入力される。VRAM50には、それぞれが1コマ分の立体画像を表す立体画像データを記録するA領域とB領域とが含まれている。VRAM50において1コマ分の立体画像を表す立体画像データがA領域とB領域とで交互に書き換えられる。VRAM50のA領域及びB領域のうち、立体画像データが書き換えられている方の領域以外の領域から、書き込まれている立体画像データが読み出される。
VRAM50から読み出された立体画像データは、ビデオエンコーダ28においてエンコーディングされ、カメラ背面に設けられている立体液晶モニタ30に出力され、その出力により立体の被写体像が連続的に立体液晶モニタ30の表示画面上に表示される。
操作部38のシャッタボタン2の第1段階の押下(半押し)があると、CPU40は、AF動作及びAE動作を開始させ、レンズ駆動部36を介してフォーカスレンズを光軸方向に移動させ、フォーカスレンズが合焦位置にくるように制御する。
AF処理部42は、コントラストAF処理又は位相差AF処理を行う部分である。AF処理部42は、コントラストAF処理を行う場合には、左右の視差画像の少なくとも一方の視差画像のうちの所定のフォーカス領域内の視差画像の高周波成分を抽出し、この高周波成分を積分することにより合焦状態を示すAF評価値を算出する。AF処理部42は、このAF評価値が極大となるように撮影レンズ12内のフォーカスレンズを制御することによりAF制御を行う。また、AF処理部42は、位相差AF処理を行う場合には、左右の視差画像のうちの所定のフォーカス領域内の第1画素、第2画素に対応する視差画像の位相差を検出し、この位相差を示す情報に基づいてデフォーカス量を求める。AF処理部42は、このデフォーカス量が0になるように撮影レンズ12内のフォーカスレンズを制御することにより、AF制御を行う。
CPU40は、焦点距離設定手段としても機能し、ズームボタン5からのズーム指令に応じてレンズ駆動部36を介してズームレンズを光軸方向に進退動作させ、焦点距離を変更させる。
また、シャッタボタン2の半押しの状態でA/D変換器20から出力される画像データは、AE検出部44に取り込まれる。
AE検出部44では、画面全体のG信号を積算し、又は画面中央部と周辺部とで異なる重みづけをしたG信号を積算し、その積算値をCPU40に出力する。CPU40は、測光手段としても機能し、AE検出部44から入力される積算値により被写体の明るさ(撮影Ev値)を算出し、この撮影EV値に基づいて絞り14のF値及び撮像素子16の電子シャッタ(シャッタ速度)を所定のプログラム線図に従って決定する。
ここで、プログラム線図とは、被写体の明るさに対応して、絞りの絞り値とシャッタ速度の組み合わせ、又はこれらと撮影感度(ISO感度)の組み合わせからなる撮影(露出)条件が設計されたものであり、プログラム線図に従って決定された露出条件で撮影を行うことにより、被写体の明るさにかかわらず、適正な明るさの画像を撮影することができる。
尚、図5において、46は、撮影画角内の人物の顔を検出し、その顔を含むエリアをAFエリア、AEエリアとして設定するための公知の顔検出回路である(例えば、特開平9−101579号公報)。また、47は、カメラ制御プログラム、撮像素子16の欠陥情報、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブル、及び絞り優先プログラム線図、シャッタ速度優先プログラム線図、あるいは被写体の明るさに応じて絞りとシャッタ速度を交互に又は同時に変化させるプログラム線図(通常のプログラム線図)の他に、本発明による複数の視差優先用のプログラム線図等が記憶されているROM(EEPROM)である。すなわち、ROM47は、プログラム線図記憶手段としても機能する。尚、視差優先用のプログラム線図(以下、「視差優先プログラム線図」という)の詳細については後述する。
<立体視限界>
視差関連情報保持部49は、視差関連情報記憶手段としても機能し、左右の視差画像が所定の最小視差量となるF値と焦点距離の組み合わせを記憶保持しており、これは視差関連情報を表している。
ここで、視差関連情報は、図6に示すように、被写体が撮影距離範囲の至近端と無限遠にある状態の左右の視差画像の最大視差量が、所定の最小視差量になるF値と焦点距離との組み合わせをプロットした等視差の立体視限界線を示す情報であり、撮像素子16に依存する情報である。
あるいは、視差関連情報は、被写体が撮影光学系の所望の撮影距離範囲における近側と遠側にある状態の遠近被写体像間の視差量が、少なくとも1つの所定の視差量の範囲内となる、絞りのF値と撮影光学系の焦点距離との組み合わせを表した視差関連情報であってもよい。視差関連情報は、視差量と、絞りのF値と撮影光学系の焦点距離の関係を表す。
例えば、左右の視差画像の視差量が、撮像素子16の1画素よりも小さくなる場合には、その視差画像は立体視することができない。従って、所定の視差量としては、撮像素子16の1画素のピッチに対応する視差量として設定することができる。
図6に示すように、立体視限界線よりも右側の立体視不可範囲内のF値と焦点距離(撮像素子のサイズを135フィルムサイズに換算した場合の焦点距離)とを組み合わせた撮影条件では、どのような被写体を撮影しても所定の視差量を超える視差画像を撮影することができない(立体撮影を行うことができない)。一方、立体視限界線よりも左側の立体視可能範囲内のF値と焦点距離とを組み合わせた撮影条件では、被写体の距離分布等にもよるが、立体視可能な視差画像を撮影することができる。
また、視差関連情報保持部49は、それぞれ視差量の異なる複数の視差関連情報を記憶しており、ユーザは、操作部38の視差量設定部38Aにより所望の視差量を設定することができる。すなわち、視差量設定部38Aは、視差量設定手段としても機能する。
操作部38には、F値やシャッタ速度等の露出条件をAE処理により自動で設定する 第1モード、又はF値やシャッタ速度等を手動操作で設定する第2モードを設定するモード設定部が設けられており、CPU40は、第1モード又は第2モードのいずれのモードが設定されているかに応じて露出状態の処理を変更する。
即ち、CPU40は、制御手段としても機能し、第1モードが設定されている場合には、撮影レンズ12の焦点距離と視差関連情報保持部49に保持された視差関連情報とに基づいて所定の視差量未満にならない視差優先プログラム線図を選択する。そして、CPU40は、露出条件決定手段としても機能し、この選択した視差優先プログラム線図に従って露出条件(F値、シャッタ速度)を決定する。さらに、CPU40は、露出制御手段としても機能し、決定した露出条件により絞り駆動部34を介して絞り14を制御し、かつ、CCD駆動部32を介して撮像素子16の電荷蓄積時間を制御する。
一方、CPU40は、判別手段および報知手段としても機能し、第2モードが設定されている場合には、手動で設定された絞り14のF値及び撮影レンズ12の焦点距離と視差関連情報保持部49に保持された視差関連情報とに基づいて所定の視差量未満になるか否かを判別し、その判別結果を立体液晶モニタ30の画面上で報知する。なお、報知の態様は、立体液晶モニタ画面上での報知に限られず、たとえば、外部に接続された機器に判別結果を送信することも含む。また、判別結果は、立体視可能か否かを示す情報に限られず、たとえば、代替の焦点距離及び/又はF値を示す情報等であってもよい。
AE動作及びAF動作が終了し、シャッタボタンの第2段階の押下(全押し)があると、その押下に応答してA/D変換器20から出力される第1画素及び第2画素に対応する左視差画像(第1画像)及び右視差画像(第2画像)の2枚分の画像データが画像入力コントローラ22からメモリ(SDRAM) 48に入力し、一時的に記憶される。
メモリ48に一時的に記憶された2枚分の画像データは、デジタル信号処理部24により適宜読み出され、ここで画像データの輝度データ及び色差データの生成処理(YC処理)を含む所定の信号処理が行われる。YC処理された画像データ(YCデータ)は、再びメモリ48に記憶される。続いて、2枚分のYCデータは、それぞれ圧縮伸長処理部26に出力され、JPEG (joint photographic experts group)などの所定の圧縮処理が実行されたのち、再びメモリ48に記憶される。
メモリ48に記憶された2枚分のYCデータ(圧縮データ)から、マルチピクチャファイル(MPファイル:複数の画像が連結された形式のファイル)が生成され、そのMPファイルは、メディアコントローラ52により読み出され、メモリカード54に記録される。
尚、AF動作は、シャッタボタン2の第1段階の押下(半押し)がある場合のみでなく、左右の左視差画像を連続的に撮影する場合にも行われる。左右の視差画像を連続的に撮影する場合とは、例えばライブビュー画像(スルー画像)を撮影する場合や、動画を撮影する場合が挙げられる。
立体撮像装置10は、立体画像のみでなく、二次元画像の取得も可能である。
[立体撮影動作の第1の実施形態]
図7は本発明による立体撮像装置10の立体撮影動作の第1の実施形態を示すフローチャートであり、撮影スタートから終了までの処理を示している。
図7において、まず、電源/モードスイッチ3がオンにされると、処理動作を開始する(ステップS10)。
続いて、この立体撮像装置10により撮影された立体画像を鑑賞する際に通常使用する外部の立体表示装置の解像度の情報(水平画素数)を、セットアップメニュー上でユーザ設定する(ステップS12)。尚、デフォルトの設定例としては、フルHDテレビ(フルハイビジョンテレビ)の解像度を有する立体表示装置の水平画素数(1920画素)とすることができる。
ステップS14では、ステップS12で設定されている水平画素数に基づいて所定の視差量(最小視差量)を計算し、この計算した最小視差量を設定する。尚、最小視差量の計算例としては、通常使用する立体表示装置の水平画素数分の1(例えば、(1/1920)×100[%]≒0.05)とすることができる。
次に、視差関連情報保持部49に記憶保持されている複数の視差関連情報からステップS14で計算した最小視差量以上となる視差関連情報(F値、焦点距離の取り得る組み合わせ情報)を選択する(ステップS16)。
続いて、CPU40は、AE検出部44から入力される積算値により被写体の明るさ(撮影Ev値)を算出し、かつ、現在の撮影レンズ12の焦点距離及び絞り14のF値を示す情報(レンズ情報)を取得する(ステップS18)。つぎに、CPU40は、最小視差量以上となるレンズF値、焦点距離範囲内を使用する視差優先プログラム線図を選択する(ステップS20)。尚、撮影レンズ12の焦点距離は、焦点距離検出手段としても機能するCPU40が撮影レンズ12のレンズ位置を検出することにより取得し、又はズームボタン5の操作に基づいてCPU40からレンズ駆動部36に出力するズーム指令値から取得することができる。
<視差優先プログラム線図>
次に、視差優先プログラム線図について説明する。
図8は複数の視差優先プログラム線図の一例を示す図である。図8において、A,B,Cは、それぞれ視差弱、視差標準、視差強に対応する視差優先プログラム線図を示している。
視差優先プログラム線図Aは、F値が5.6(AV=5)の一定の値をとり、撮影EV値が11から16までは撮影EV値に応じてシャッタ速度のみを1/60秒(TV=6)から1/2000(TV=11)まで変化させるように設計されている。また、撮影EV値が11よりも小さくなると(暗くなると)、F値=5.6、シャッタ速度=1/60秒で固定した状態で、撮影EV値が1EV小さくなる毎にISO感度を100から200,400,800,1600,3200になるように設計されている。
尚、シャッタ速度が1/60秒よりも遅くなる場合には、シャッタ速度を1/60秒に固定して感度を上げる理由は、撮影状態で手ブレの影響を受けないためである。手ブレ限界のシャッタ速度は、一般に焦点距離(35mmフィルム換算値)に依存し、1/焦点距離[秒]が規定され、例えば、焦点距離が35mmフィルム換算で60mmの場合、1/60秒が手ブレ限界シャッタ速度となる。また、手ブレ補正機能付きの立体撮像装置にした場合には、その手ブレ限界シャッタ速度は更に遅くすることができる。
同様に、視差優先プログラム線図Bは、F値が2.8(AV=3)の一定の値をとり、撮影EV値が9よりも小さくなると、感度を徐々に上げるように設計されており、また、視差優先プログラム線図Cは、F値が1.4(AV=1)の一定の値をとり、撮影EV値が7よりも小さくなると、感度を徐々に上げるように設計されている。
尚、視差優先プログラム線図A、B又はCは、F値を固定しているため、それぞれ撮影EV値が16,14又は12よりも大きくなると(シャッタ速度が最大値になると)、露出オーバになり撮影できなくなるが、NDフィルタを自動挿入して光量を減光できる構成を立体撮像装置10に追加すれば、撮影EV値が16、14又は12よりも大きくなっても撮影可能である。
たとえば、図9に示すように、立体視限界線として、最小視差量が0.05%のものがステップS16で設定されている場合において、ステップS18で取得した撮影レンズ12の焦点距離が50mmとすると、レンズF値はF4以下で使用しなければならない。この場合、図7のステップS20では、図8に示した視差優先プログラム線図A〜Cのうち、B又はCを選択する必要がある。ユーザが視差強度指示手段として機能する操作部38により立体感の大きさとして、標準を設定した場合には視差優先プログラム線図Bを、視差強を設定した場合には視差優先プログラム線図Cを設定する。
その設定後、シャッタボタンが半押し(S1がオン)されたか否かを判別し(ステップS22)、S1がオンにされると、CPU40は、露出設定モードとして第1モードが設定されているか、又は第2モードが設定されているかを判別する(ステップS24)。
第1モードが設定されている場合には、ステップS20で設定した視差優先プログラム線図と予め算出した撮影Ev値とに基づいて絞り14のF値、シャッタ速度、撮影感度を含む露出条件を算出し(ステップS26)、この算出した露出条件を設定する(ステップS28)。
その設定後、シャッタボタンが全押し(S2がオン)されたか否かを判別し(ステップS28)、S2がオンにされると、CPU40は、ステップS26で設定した露出条件で本撮影を行う(ステップS32)。この本撮影により撮像素子16から取得した左右の視差画像は、デジタル信号処理部24により所定の信号処理が行われた後(ステップS34)、メディアコントローラ52を介してメモリカード54に記録される(ステップS54)。そして、CPU40は、撮影を終了する。
この第1モード状態では、最小視差量以上の視差優先プログラム線図に基づいて露出条件(特にF値)が決定されているため、左右の視差画像は、最小視差量以上で撮影することができる。
一方、ステップS24において、第2モードが設定されていると判別されると、ユーザによる焦点距離、露出の設定を受け付け(ステップS38)、ユーザが設定した焦点距離及びF値の組み合わせが、視差関連情報により規定されている視差量以上となる範囲で使用されているか否かを判別する(ステップS40)。
そして、マニュアルによる設定が最小視差量以上の場合(「Yes」の場合)には、そのままステップS28に遷移させ、マニュアルにより設定された露出条件等の設定が行われる(ステップS28)。一方、マニュアルによる設定が最小視差量未満の場合(「No」の場合)には、立体撮影を行うことができない旨(例えば、“立体視できない撮影条件です”)の通知を、立体液晶モニタ30上に表示した後(ステップS42)、ステップS28に遷移させる。
ユーザはこの通知により、現在の撮影条件(焦点距離、F値)では立体視できる立体撮影ができないことを把握することができ、その通知により立体撮影が可能な撮影条件に変更することができる。
尚、この第1の実施形態のステップS12からステップS16の処理は、必ずしも撮影毎に行う必要はなく、最小視差量の設定変更等がセットアップメニューで行われる場合のみに行うことができる。
また、この第1の実施形態は、第1モード状態には、予め選択された最小視差量以上の撮影が可能な視差優先プログラム線図を使用しているが、上述した例に限定されるものではなく、一般的なプログラム線図(マルチプログラムオート、絞り優先オート、シャッタ優先オート等)を使用し、最小視差量以上の立体撮影ができない場合に視差優先プログラム線図を使用してもよい。
更にまた、第1モード状態における露出制御は、一般的なプログラム線図を使用して行い、かつ、撮影レンズ12の焦点距離を、プログラム線図で決定したレンズF値から最小視差量以上の撮影が可能な範囲(ズーム範囲)に制限してもよい。
また、ステップS12、S14では、外部の立体表示装置の解像度の情報をユーザが入力することにより最小視差量を設定したが、図10に示すように、複数の視差量(例えば、0.05%,0.1%,0.2%)の立体視限界線を示す情報を準備し、その最小視差量からユーザ設定により適宜の視差量を選択してもよい。
また、図11に示すように、外部の立体表示装置の解像度(フルHD:水平1920画素、HD:水平1280画素)に応じた最小視差量の立体視限界線を示す情報を準備し、その最小視差量からユーザ設定により適宜の視差量を選択してもよい。
更に、図12に示すように、外部の立体表示装置の解像度(フルHD:水平1920画素)に応じた最小視差量の立体視限界線を示す情報、この立体視差限界線よりも大きい視差弱、及び視差強の立体視限界線を示す情報を準備し、その視差量(視差強度)からユーザ設定により適宜の視差量を選択してもよい。
[立体撮影動作の第2の実施形態]
図13は本発明による立体撮像装置10の立体撮影動作の第2の実施形態を示すフローチャートであり、撮影スタートから終了までの処理を示している。尚、図7に示した第1の実施形態と共通する部分には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13において、立体撮像装置10の本体背面に設けられた立体液晶モニタ30の水平画素数(例えば、320画素)を設定し(ステップS50)、立体液晶モニタ30にて確認可能な本体再生時の視差量(=1/320)を計算する(ステップS52)。尚、立体液晶モニタ30が立体撮像装置固有のものである場合には、本体再生状態の最小視差量は、立体撮像装置10内の記憶手段に保持したものを使用することができる。
次に、ステップS12で計算された最小視差量(記録状態の最小視差量)以上となる情報(F値、焦点距離の取り得る組み合わせ情報)を選択し(ステップS54)、同様にステップS52で計算された本体再生状態の最小視差量以上となる情報を選択する(ステップS56)。
図14に示すように、上記選択された記録状態の最小視差量に対応する立体視限界線と、本体再生状態の最小視差量に対応する立体視限界線とにより、立体液晶モニタ30で立体視可能な領域Pと、立体液晶モニタ30で立体視不能であるが、フルHDテレビで立体視可能な領域Qと、フルHDテレビでも立体視不能な領域Rとを設定する(ステップS58)。
続いて、現在のレンズ情報(焦点距離、F値)を取得する(ステップS60)。そのレンズ情報取得後、シャッタボタンが半押し(S1がON)されたか否かを判別し(ステップS62)、S1がオンにされると、CPU40は、被写体の明るさに基づいて露出設定を行う(ステップS64)。
ステップS66では、現在の撮影レンズ12の焦点距離と、露出設定された絞りのF値とを取得し、焦点距離とF値の組み合わせが、図14に示した領域P、Q、Rのいずれの領域に属するかを判別する。
領域Pに属する場合には、“立体撮影が可能です”を通知する(ステップS68)。尚、この場合には通知しなくてもよい。領域Qに属する場合には、“本体LCDでは立体視できませんが、立体撮影は可能です”を通知する(ステップS70)。領域Rに属する場合には、立体撮影を行うことができない旨(“立体視できない撮影条件です”)を通知する。通知方法は、LCD表示だけでなく、LED表示、音声通知等ユーザが認識できる手段であればよい。
尚、第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した露出設定モードの第1モード、第2モードについての説明は省略されている。尚、第1モードの場合には、ステップS72の通知が行われることはない。
[立体撮像装置の他の全体構成]
図15は本発明による立体撮像装置の他の実施形態を示す斜視図であり、レンズ交換可能なデジタル一眼レフカメラに関して示している。
図15に示すように、立体撮像装置100は、カメラ本体102と、そのカメラ本体102に着脱自在に取り付けられる交換レンズ104とで構成されている。
交換レンズ104は、その基端部に設けられたレンズ側マウントをカメラ本体102の正面に設けられたカメラ側マウントに装着することにより、カメラ本体102に取り付けられる。また、後述するように、カメラ本体102と交換レンズ104との間で通信ができる。
カメラ本体102の正面には、このカメラ側マウントの他、AF補助光ランプ106、シンクロターミナル110、グリップ112等が設けられており、上面には、シャッタボタン114、電源レバー116、上面表示パネル120、モードダイヤル122、アクセサリーシュー124、ストロボ126等が設けられている。
図16は上記立体撮像装置100の内部構成の実施形態を示すブロック図である。尚、図5に示した立体撮像装置10と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この立体撮像装置100のカメラ本体102のCPU40は、レンズ情報取得手段としても機能し、交換レンズ104が装着されると、装着された交換レンズ104と通信を行い、交換レンズ104からレンズ情報を取得する。レンズ情報としては、交換レンズの焦点距離−開放F値の範囲を示す情報である。
一方、交換レンズ104は、上記レンズ情報を記憶保持するレンズ情報保持部105を備えており、CPU40からのレンズ情報の取得要求に応じてレンズ情報を出力する。
図17は、図9に示した焦点距離−F値の組み合わせと視差との関係を示す情報と、代表的な3種類の交換レンズ(1),(2),(3)のレンズ情報とを重ねて表示したグラフである。
図17において、交換レンズ(1)は、全ての焦点距離−開放F値の範囲が使用可能領域Aに属しており、立体撮影が可能な立体撮影完全対応レンズである。
交換レンズ(2)は、一部の焦点距離−F値の範囲が使用可能領域Aに属し、他の焦点距離−F値の範囲が使用不可領域Bに属しており、所定の焦点距離(図17の例では、焦点距離40mm)以上の場合に立体撮影が可能な立体撮影可能対応レンズである。
交換レンズ(3)は、全ての焦点距離−開放F値の範囲が使用不可領域Bに属しており、立体撮影が不可能な立体撮影不可能レンズである。
即ち、立体撮像装置100のカメラ本体102に対し、専用の交換レンズの場合には、立体撮影完全対応レンズになるように設計可能であるが、汎用の交換レンズを使用する場合には、上記の立体撮影可能対応レンズ(2)、又は立体撮影不可能レンズ(3)となる場合が生じる。
そこで、立体撮像装置100のカメラ本体102のCPU40は、交換レンズ判別手段としても機能し、交換レンズが装着されると、その交換レンズのレンズ情報を取得し、上記3種類のうちのいずれの交換レンズに属するかを判別する。そして、CPU40は、交レンズ判別結果報知手段としても機能し、判別結果に応じた最小視差量の制御、又は警告表示等を行う。
[立体撮影動作の第3の実施形態]
図18は上記立体撮像装置の立体撮影動作の第3の実施形態を示すフローチャートであり、撮影スタートから終了までの処理を示している。尚、図7に示した第1の実施形態と共通する部分には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図18において、カメラ本体側のCPU40は、交換レンズが装着されたか否かを判別し(ステップS100)、交換レンズが装着されたと判別すると、ステップS102において、交換レンズ104のレンズ情報保持部105からレンズ情報(焦点距離−F値範囲)を取得する。
ステップS104では、ステップS16で設定された最小視差量となる視差関連情報(F値、焦点距離の取り得る組み合わせ情報)と、ステップS102で取得したレンズ情報とに基づいて、図17を用いて説明した装着された交換レンズが、立体撮影完全対応レンズ(1)、立体撮影可能対応レンズ(2)、及び立体撮影不可能レンズ(3)のいずれの交換レンズに属するかを判別する。
立体撮影完全対応レンズ(1)と判別されると、ステップS106に遷移させ、立体液晶モニタ30上に“このレンズは立体撮影に対応しています”という表示を行わせる。尚、この場合には上記表示を行わなくてもよい。
また、立体撮影可能対応レンズ(2)と判別されると、ステップS108に遷移させ、立体液晶モニタ30上に“このレンズは焦点距離40mm以下では立体撮影できません”という表示を行わせる。
また、立体撮影不可能レンズ(3)と判別されると、ステップS110に遷移させ、立体液晶モニタ30上に“このレンズは立体撮影に対応していません”という表示を行わせる。
上記ステップS106、S108に遷移する場合には、立体撮影が可能であるため、立体記録が設定される(ステップS112、S114)。一方、ステップS110に遷移する場合には、立体撮影ができないため、自動的に立体記録から二次元記録に設定変更される(ステップS116)。すなわち、CPU40は、撮影モード切替手段としても機能する。尚、二次元記録が設定されると、本撮影された左右の視差画像は、画素加算(第1画素と第2画素とを加算)され、1枚の二次元画像として記録される。また、画素加算せずに、高解像度の二次元画像として記録してもよい。
なお、上記方法では、自動的に立体記録から二次元記録に設定変更されるが、これに限定されるわけでは無く、ユーザによる手動での操作部38への入力に応じて、立体記録から二次元記録に設定変更されても良い。
また、立体記録する場合には、視差優先プログラム線図を設定するためのステップS20に遷移させるが、二次元記録する場合には、ステップS22に遷移させる。
それ以降の処理は、図7に示した第1の実施形態と同様の処理が行われる。
このように、レンズ交換式の場合、交換レンズの選択を誤ると、立体撮影を行うことができない場合があり、又は立体撮影状態に使用可能な焦点距離が制限される場合があるが、第3の実施形態によれば、カメラ本体に装着された交換レンズからレンズ情報を取得し、交換レンズがどのタイプの交換レンズかを判別し、その判別結果を報知する。したがって、立体撮影を行う際に、立体撮影に適した適切な交換レンズの選択を行うことができ、あるいは立体撮影可能な焦点距離の範囲で交換レンズを使用することができる。また、立体撮影できない交換レンズの場合には、自動的に二次元撮影に切り替えるため、高画質の二次元撮影を行うことができる。
[立体撮影動作の第4の実施形態]
上記第3の実施形態は、交換レンズからレンズ情報を取得することができる場合の実施形態であるが、交換レンズによっては、交換レンズから通信で自動的にレンズ情報を取得することができない場合がある。
第4の実施形態は、図18に示した第3の実施形態のステップS102で、交換レンズからレンズ情報が取得できない場合の実施形態である。
図19は、第4の実施形態の要部を示すフローチャートであり、図18に示した第3の実施形態のステップS102で、交換レンズからレンズ情報が取得できない場合の処理を示している。
図19において、CPU40は、交換レンズが装着された後、交換レンズからレンズ情報を取得できないと判別すると(ステップS120)、立体液晶モニタ30に“レンズ情報を入力して下さい”という表示を行わせ(ステップS122)、かつ、交換レンズのメニュー表示を行わせる(ステップS124)。
交換レンズのメニュー表示では、予めカメラ本体のROM47に登録されている、交換レンズのメーカ名及びレンズ名や、過去にユーザ登録されたレンズ名が表示される。尚、ROM47には、そのレンズ名に関連付けてレンズ情報が登録されているものとする。
ユーザは、交換レンズのメニュー表示から、装着した交換レンズが、登録されている交換レンズか否かを判断し、登録済の交換レンズの場合には、その登録されている交換レンズをメニューから選択する(ステップS126、S128)。ステップS128において、適宜の交換レンズが選択されると、その交換レンズに対応して登録されているレンズ情報を、カメラ本体のROM47から取得する(ステップS130)。
一方、カメラ本体に装着した交換レンズが、登録されている交換レンズでない場合には、ユーザは操作部38を使用してレンズ情報を直接入力する(ステップS132)。交換レンズの鏡筒には、レンズ情報(焦点距離−開放F値の範囲)が記入されているため、そのレンズ情報を読み取って入力する。例えば、レンズ情報が、f=28-108,F2.8-3.5の場合には、その数値を入力する。
また、ステップS132で入力したレンズ情報に対して、レンズ名を付けて登録する操作を行う(ステップS134)。その操作により、次回、同じ交換レンズを装着した場合には、登録済の交換レンズを選択することによりレンズ情報を入力することができる。
上記のユーザによりレンズ情報が入力されると、図18に示した第3の実施形態のステップS104に遷移する。
第4の実施形態によれば、交換レンズからレンズ情報を取得することができない場合であっても対応することができる。
尚、レンズ情報を手動で入力する場合には、図17に示した焦点距離−開放F値範囲を示す折れ線又は曲線を入力することができない。この場合には、入力したレンズ情報の2点に最も近い焦点距離−開放F値の範囲を選択し、又は2点を直線で結んで焦点距離−開放F値の範囲とする。
[立体撮影動作の第5の実施形態]
図20は立体撮像装置の立体撮影動作の第5の実施形態を示すフローチャートであり、特に立体動画の録画スタートから録画終了までの処理に関して示している。尚、図18に示した第3の実施形態と共通する部分には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
立体動画を撮影する場合、立体動画撮影中に交換レンズの焦点距離を変更するズーム操作又はF値を変更が行われる場合があるが、この場合、左右の視差画像の視差量が変化し、最小視差量未満になることが考えられる。そこで、第5の実施形態では、立体動画撮影中の立体撮影ができているか否かをユーザに知らせる。
図20において、ユーザによる焦点距離、露出の設定が行われ(ステップS200)、その設定後、S1がオンにされると(ステップS202)、ステップS20で設定された視差優先プログラム線図を使用する場合に、ステップS200でのユーザ設定が、最小視差量以上となる範囲内の使用か否かを判別する(ステップS204)。
最小視差量以上となる範囲内の使用の場合(「Yes」の場合)には、ステップS20で設定した視差優先プログラム線図と予め算出した撮影Ev値とに基づいて絞り14のF値、シャッタ速度、撮影感度を含む露出条件を算出し(ステップS26)、この算出した露出条件を設定する(ステップS28)。
一方、最小視差量以上となる範囲外の使用の場合(「No」の場合)には、立体撮影を行うことができない旨(例えば、“立体視できない撮影条件です”)の通知を、立体液晶モニタ30上に表示した後(ステップS206)、ステップS28に遷移させる。その通知により、ユーザは動画撮影開始前に、立体視できる撮影条件か否かを確認することができる。
その確認後、S2がオンされると(ステップS208)、立体動画の撮影を開始し(ステップS210)、立体動画の画像処理、及び記録処理が行われる(ステップS212、S214)。
ステップS212では、上記立体動画の撮影記録中に、交換レンズの焦点距離等のユーザ設定が、最小視差量以上となる範囲内の使用か否かを判別する(ステップS212)、最小視差量以上となる範囲外の使用の場合(「No」の場合)には、立体撮影を行うことができない旨(例えば、“立体視できない撮影条件です”)の通知を、立体液晶モニタ30上に表示する(ステップS214)。その通知により、ユーザは立体動画撮影中に交換レンズの焦点距離等の撮影条件を変更した場合に、立体視できる撮影条件か否かを確認することができる。
その確認後、再びS2がオンされると(ステップS216)、立体動画の録画を停止させ、立体動画の撮影を終了する。
[その他]
図21は撮像素子16’の他の構成例を示す図である。
撮像素子16’は、4個のフォトダイオードA、B、C、Dが二次元に並べられ、その4個のフォトダイオードを覆う1つのマイクロレンズML’が配設されたものを1個のユニット(4画素1マイクロレンズ)として、このユニットが二次元に配置されている。ユニット内の各フォトダイオードは、それぞれ独立して読み出すことができる。
図21に示す撮像素子16’の奇数ライン(1、3、5、…)には、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタを備えた画素のうち、GRGR…の画素配列のラインが設けられ、一方、偶数ライン(2、4、6、…)の画素は、BGBG…の画素配列のラインが設けられる。
図22は、撮像素子16’で立体画像を撮影する仕組みについて説明する図である。
撮像素子16’が水平方向で撮影された場合(通常の横撮り)には、各ユニットのフォトダイオードA及びCを合成したものが、射出瞳を通過する光束の光軸の左側のみが受光される第1画素となり、フォトダイオードA及びCの合成画像が左の視差画像となる。また、各ユニットのフォトダイオードB及びDを合成したものが、射出瞳を通過する光束の光軸の右側のみが受光される第2画素となり、フォトダイオードB及びDの合成画像が右の視差画像となる。
撮像素子16’が垂直方向で撮影された場合(立体撮像装置1を90度回転させて撮影するいわゆる縦撮り)には、各ユニットのフォトダイオードA及びBを合成したものが、射出瞳を通過する光束の光軸の左側のみが受光される第1画素となり、フォトダイオードA及びBの合成画像が左の視差画像となる。また、各ユニットのフォトダイオードC及びDを合成したものが、射出瞳を通過する光束の光軸の右側のみが受光される第2画素となり、フォトダイオードC及びDの合成画像が右の視差画像となる。
また、複数の視差画像を同時に取得することができる撮像素子は、この実施形態のものに限らず、種々ものを適用することができる。
また、カメラ背面の立体液晶モニタ30の替わりに通常の二次元液晶モニタを使用することができる。
更に、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10、100…立体撮像装置、12…撮影レンズ、14…絞り、14:絞り、16、16’…撮像素子、16A、16B…遮光部材、30…立体液晶モニタ、32…CCD制御部、34…絞り駆動部、36…レンズ駆動部、38…操作部、38A…視差量設定部、40…CPU、47…ROM、49…視差関連情報保持部、105…レンズ情報保持部

Claims (18)

  1. 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した被写体像が瞳分割されてそれぞれ結像される撮像素子であって、該異なる領域を通過した被写体像をそれぞれ光電変換して複数の視差画像を出力する撮像素子と、
    前記撮像素子に入射する光束を制限する絞りと、
    前記絞りのF値と前記単一の撮影光学系の焦点距離の組み合わせと視差との関係を示す視差関連情報を記憶する視差関連情報記憶手段と、
    前記視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報に基づいて、手動で設定された前記絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離の組み合わせが、立体撮影に適するか否かを判別する判別手段と、
    を備えたことを特徴とする立体撮像装置。
  2. さらに前記判別手段による判別結果を報知する報知手段を備える請求項1に記載の立体撮像装置。
  3. 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した被写体像が瞳分割されてそれぞれ結像される撮像素子であって、該異なる領域を通過した被写体像をそれぞれ光電変換して複数の視差画像を出力する撮像素子と、
    前記撮像素子に入射する光束を制限する絞りと、
    前記絞りのF値と前記撮影光学系の焦点距離の組み合わせと視差との関係を示す視差関連情報を記憶する視差関連情報記憶手段と、
    前記視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報に基づいて前記絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離のうちの少なくとも一方を制御する制御手段と、
    前記被写体像の明るさを測光する測光手段と、
    前記撮像素子から出力される前記複数の視差画像の視差量を変化させることが可能な複数の視差優先プログラム線図であって、一定のF値を有する複数の視差優先プログラム線図を記憶するプログラム線図記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記プログラム線図記憶手段に記憶された複数の視差優先プログラム線図から1つの視差優先プログラム線図を選択し、
    前記制御手段により選択された前記1つの視差優先プログラム線図と前記測光手段により測光された前記被写体像の明るさに基づいて前記絞りのF値を含む露出条件を決定する露出条件決定手段と、
    前記決定された露出条件に基づいて露出制御を行う露出制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記撮影光学系の焦点距離と前記視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報とに基づいて前記絞りのF値を決定し、該決定したF値以下の範囲内で視差優先プログラム線図を選択する立体撮像装置。
  4. 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した被写体像が瞳分割されてそれぞれ結像される撮像素子であって、該異なる領域を通過した被写体像をそれぞれ光電変換して複数の視差画像を出力する撮像素子と、
    前記撮像素子に入射する光束を制限する絞りと、
    前記絞りのF値と前記撮影光学系の焦点距離の組み合わせと視差との関係を示す視差関連情報を記憶する視差関連情報記憶手段と、
    第1モード又は第2モードを設定するモード設定手段と、
    前記モード設定手段により第1モードが設定されると、前記視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報に基づいて前記絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離のうちの少なくとも一方を制御する制御手段と、
    前記モード設定手段により第2モードが設定されると、前記視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報に基づいて、手動で設定された前記絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離の組み合わせが、立体撮影に適するか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする立体撮像装置。
  5. 前記撮影光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出手段、又は前記撮影光学系の焦点距離を手動操作に応じて設定する焦点距離設定手段を有し、
    前記制御手段は、前記焦点距離検出手段により検出された焦点距離、又は前記焦点距離設定手段により設定された焦点距離を取得する請求項4に記載の立体撮像装置。
  6. 前記撮影光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出手段、又は前記撮影光学系の焦点距離を手動操作に応じて設定する焦点距離設定手段を有し、
    前記判別手段は、前記焦点距離検出手段により検出された焦点距離、又は前記焦点距離設定手段により設定された焦点距離を取得する請求項1、2、及び4のいずれか1項に記載の立体撮像装置。
  7. 前記視差関連情報記憶手段に記憶される視差関連情報は、被写体が前記撮影光学系の所定の撮影距離範囲における近側と遠側にあるときの被写体像間の視差量が、所定の視差量の範囲内になる前記絞りのF値と前記撮影光学系の焦点距離との組み合わせを表した情報である請求項1から6のいずれか1項に記載の立体撮像装置。
  8. 前記視差関連情報記憶手段は、互いに異なる複数の視差量に対応した複数の視差関連情報を記憶し、
    前記視差関連情報記憶手段に記憶された複数の視差関連情報から1つの視差関連情報を選択する視差量設定手段と、
    を備えた請求項7に記載の立体撮像装置。
  9. 前記視差量設定手段は、ユーザによる前記視差量の入力、前記複数の視差画像の視差の強度の入力、又は前記複数の視差画像に基づいて立体画像を表示する立体表示手段の解像度を示す情報の入力を受け付け、受け付けたユーザ入力に基づいて前記1つの視差関連情報を選択する請求項8に記載の立体撮像装置。
  10. 前記被写体像の明るさを測光する測光手段と、
    前記撮像素子から出力される前記複数の視差画像の視差量を変化させることが可能な複数の視差優先プログラム線図であって、一定のF値を有する複数の視差優先プログラム線図を記憶するプログラム線図記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記プログラム線図記憶手段に記憶された複数の視差優先プログラム線図から1つの視差優先プログラム線図を選択し、
    前記制御手段により選択された前記1つの視差優先プログラム線図と前記測光手段により測光された前記被写体像の明るさに基づいて前記絞りのF値を含む露出条件を決定する露出条件決定手段と、
    前記決定された露出条件に基づいて露出制御を行う露出制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記撮影光学系の焦点距離と前記視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報とに基づいて前記絞りのF値を決定し、該決定したF値以下の範囲内で視差優先プログラム線図を選択する請求項4又は5に記載の立体撮像装置。
  11. 前記撮像素子から出力される複数の視差画像の視差の強度をユーザの入力により指示する視差強度指示手段を備え、
    前記制御手段は、前記決定した絞りのF値以下の範囲内で、前記複数の視差優先プログラム線図のうちの前記視差強度指示手段により指示された視差の強度に応じた視差優先プログラム線図を選択する請求項10に記載の立体撮像装置。
  12. 前記視差関連情報記憶手段は、第1の立体表示手段の解像度に対応する第1の視差量を有する第1の視差関連情報と、第2の立体表示手段の解像度に対応する第2の視差量を有する第2の視差関連情報とを記憶し、
    前記判別手段は、前記絞りのF値及び前記撮影光学系の焦点距離と前記視差関連情報記憶手段に記憶された第1及び第2の視差関連情報とに基づいて、前記絞りのF値及び撮影光学系の焦点距離の組み合わせが前記第1の視差量未満になるか否か、及び前記第2の視差量未満になるか否かをそれぞれ判別し、
    前記報知手段は、前記判別手段による判別結果をそれぞれ報知する請求項2、4、又は6に記載の立体撮像装置。
  13. 前記撮影光学系及び絞りは、装置本体に着脱自在な交換レンズに含まれる請求項1から12のいずれか1項に記載の立体撮像装置。
  14. 前記交換レンズから焦点距離及び開放F値を含むレンズ情報を取得するレンズ情報取得手段と、
    前記取得したレンズ情報と前記視差関連情報記憶手段に記憶された視差関連情報とに基づいて、前記交換レンズが全ての焦点距離の範囲で立体撮影が可能な立体撮影完全対応レンズか、一部の焦点距離の範囲で立体撮影が可能な立体撮影可能対応レンズか、又は全ての焦点距離の範囲で立体撮影が不能な立体撮影不可能レンズかを判別する交換レンズ判別手段と、
    前記交換レンズ判別手段による判別結果を報知するレンズ判別結果報知手段と、
    を備えた請求項13に記載の立体撮像装置。
  15. 前記レンズ情報取得手段により前記装置本体に装着された交換レンズから前記レンズ情報を取得できない場合に、該交換レンズのレンズ情報の手動による入力を受け付けるレンズ情報入力手段を備えた請求項14に記載の立体撮像装置。
  16. 前記視差画像を取得する立体撮影モードと、前記視差画像を取得しない二次元撮影モードとを切り替える撮影モード切替手段を備えた請求項14又は15に記載の立体撮像装置。
  17. 前記撮影モード切替手段は、前記交換レンズ判別手段により前記装置本体に装着された交換レンズが前記立体撮影不可能レンズと判別される場合、前記立体撮影モードから前記二次元撮影モードに切り替える請求項16に記載の立体撮像装置。
  18. 前記撮像素子は、該撮像素子の露光領域の全面に配列された光電変換用の第1群の画素及び第2群の画素であって、前記撮影光学系の第1の領域を通過した被写体像のみを受光するように光束の受光方向の制限を受けた第1群の画素と、前記撮影光学系の第2の領域を通過した被写体像のみを受光するように光束の受光方向の制限を受けた第2群の画素とを有し、前記第1群の画素及び第2群の画素から前記複数の視差画像の読み出しが可能な撮像素子である請求項1から17のいずれか1項に記載の立体撮像装置。
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