JP4015269B2 - 電子カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子カメラ、詳しくは撮影レンズ系に対して少なくともマクロコンバージョンレンズを装着し得るように構成された電子カメラにおいて、マクロコンバージョンレンズの装着時における撮影レンズ系の一部を構成するフォーカスレンズ群の移動制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、撮影レンズ系によって結像された被写体像を撮像素子を用いて電気信号に光電変換し、その画像信号を静止画像データ又は動画像データとして記録媒体等に記録するように構成された、いわゆる電子スチルカメラやビデオカメラ等(以下、電子カメラ等という)においては、撮影レンズ系の外部、例えば先端部に装着することで、その装置に固定された撮影レンズ系によって規定される焦点距離を異なる焦点距離に変換する等、同撮影レンズ系の光学的な拡張機能を実現し得る、いわゆるコンバージョンレンズが一般的に実用化されている。
【0003】
このコンバージョンレンズには、例えば撮影画角を拡げ、より広い撮影範囲を確保し得る広角系のワイドコンバージョンレンズや、より大きな撮影倍率を確保し、所望の被写体像を拡大し得る望遠系のテレコンバージョンレンズ、装置に固設された撮影レンズ系によって撮影し得る最至近側の被写体までの距離(以下、最短撮影距離という)を短縮する接写系の、いわゆるマクロコンバージョンレンズ等がある。
【0004】
このようなコンバージョンレンズのうちマクロコンバージョンレンズは、これを電子カメラ等の撮影光学系に装着すると、通常の場合、そのマクロコンバージョンレンズを含む撮影レンズ系によって結像し得る範囲、即ち最短撮影距離から最遠側の撮影距離までの間の領域は、狭くなる傾向があるという光学的特性を有している。
【0005】
より具体的に説明すると、例えば電子カメラ等に設けられる撮影レンズ系において、最短撮影距離=30cmから最遠側の撮影距離=無限遠までの領域で所望の被写体に合焦させ撮影を行なうことができるように設定されている撮影レンズ系に対して、マクロコンバージョンレンズを装着すると、このマクロコンバージョンレンズを含んでなる撮影レンズ系全体によって所望の被写体に合焦させ撮影し得る領域が、例えば最短撮影距離=20cm前後から最遠側の撮影距離=35cm前後となるのが普通である。
【0006】
このように、マクロコンバージョンレンズを装着するとマクロ領域における最短撮影距離を短縮し、より高倍率の近接撮影が可能となる。
【0007】
一方、従来の電子カメラ等においては、自動焦点調節手段(以下、AF手段という)を備えてなるものが一般的に実用化されているが、このAF手段としては、いわゆるコントラスト検出方式のものが一般的に広く利用されている。
【0008】
一般的なコントラスト検出方式のAF手段は、撮影レンズ系の一部を構成するフォーカスレンズ群を移動させながら、所定の複数のレンズ位置において、撮像素子により取得された画像信号に含まれる高周波成分の抽出を行ない、この高周波成分の量を比較することによって合焦位置を検出するというものである。
【0009】
この方式によれば、撮像素子を利用して合焦位置の検出を行なっているため、合焦位置の検出動作又は測距動作等を行なしめるための測距センサ等の構成部材を不要とすることができると共に、合焦検出精度も極めて高精度なものとすることが容易に可能であるという利点がある。しかし、その反面、例えば一般的な三角測量方式等を用いた合焦検出手段(測距手段)に比べて、焦点検出動作のために要する時間が長くなる傾向があるという問題点を有している。
【0010】
即ち、コントラスト検出方式のAF手段を採用した電子カメラ等における焦点検出動作(AF動作)を伴った撮影動作としては、次のような一連の動作が実行されるのが普通である。
【0011】
まず、撮影動作を開始させるためのレリーズ信号が、撮影者のレリーズSW等の操作手段の操作によって発生する。これにより撮影動作が開始されることとなる。このレリーズ信号を受けて、まず焦点検出動作が開始されるが、この焦点検出動作は、フォーカスレンズ群の駆動を行ないながら行われるため、多少の時間を要する。そして、この焦点検出動作の結果に基づいてフォーカスレンズ群を駆動し、所定の合焦位置にこれを移動させた後、実際のレリーズ処理(撮影処理)がなされる。
【0012】
したがって、この場合には、撮影者がレリーズSWを操作した時点(レリーズ信号の発生時)から撮影完了(レリーズ処理の完了時)までに所定の時間が必要となることは明らかであり、これによってシャッタレリーズ時のタイムラグが大きくなってしまうという問題がある。
【0013】
そこで、このような問題を解消するために、以下のような手段が利用されている。即ち、通常の撮影距離にある被写体に対して合焦させ撮影する通常撮影モードと、至近側の撮影距離(マクロ領域)にある被写体に対して合焦させ撮影を行なうマクロ撮影モード等の複数の撮影モードを設け、撮影を行なうに際して撮影者は、所望の被写体までの距離に応じた撮影モードを選択するように構成する。そして、各撮影モード毎にフォーカスレンズ群の移動範囲が、それぞれ所定の範囲となるように設定されている。したがってレリーズ信号が発生すると、フォーカスレンズ群は、選択された撮影モードに応じた所定の範囲内のみを移動して焦点検出動作を行なうようになる。
【0014】
このように構成すれば、焦点検出動作に伴って行われるフォーカスレンズ群の移動量を少なくすることができるので、焦点検出動作に要する時間を短縮することができ、よってシャッタレリーズ時に生じるタイムラグを小さくすることができるというものである。
【0015】
このような手段を用いた電子カメラとしては、例えば特開平2−12213号公報等によって種々の提案が行われ、また一般的に実用化がなされている。
上記特開平2−12213号公報に開示されている電子カメラは、マクロ撮影モードと通常撮影モードとを有し、各撮影モード時において、フォーカスレンズ群は、異なる所定の移動範囲で移動することで、焦点検出動作を行なうようにしている。
【0016】
そして、マクロ撮影モード時における焦点検出範囲(フォーカスレンズ群の移動範囲)の最遠側の位置と、通常撮影モード時における焦点検出範囲(同上)の最至近側の位置とを互いに重なり合うような設定とすることで、操作者による撮影モードの選択に誤差等が生じた場合にも、焦点検出動作を支障なく実行し得るように制御がなされるというものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、撮影者が選択した撮影モードによってフォーカスレンズ群の移動範囲を所定の範囲内に設定するようにした従来の電子カメラ等において、その撮影レンズ系に、例えばマクロコンバージョンレンズを装着した場合、以下に示されるような問題が生じる場合がある。
【0018】
図3は、従来の電子カメラ等における焦点検出動作時のフォーカスレンズ群の移動範囲と撮影距離(所望の被写体までの距離)との関係を示す概念図である。
【0019】
通常の場合、電子カメラ等に使用される撮影レンズ系におけるフォーカスレンズ群9aの物理的な移動量は、遠距離側の領域にある被写体に合焦させる場合に比べて、至近距離側の領域にある被写体に合焦させる場合の方が大きくなる傾向にあるという光学的な特性を有している。
【0020】
このことを考慮して、従来の電子カメラ等において複数の撮影モードを設定したときには、例えば通常撮影モード時の移動範囲を被写体距離=無限遠〜60cm、マクロ撮影モード時の移動範囲を被写体距離=60cm〜30cm等のように設定されるのが普通である(図3のコンバージョンレンズ非装着時の状態を参照)。このような設定とすれば、フォーカスレンズ群9aの物理的な移動量は、両撮影モードにおいて略同等に設定されることとなる。しかし、この場合には、マクロ撮影モード時の撮影範囲が極めて狭い範囲のものとなる。
【0021】
このような撮影レンズ系に対してマクロコンバージョンレンズを装着した場合、同マクロコンバージョンレンズを含む撮影レンズ系によって撮影し得る領域が最遠側の被写体距離=35cm〜最短撮影距離=16cmとなるように設定されるとすると、選択された撮影モードによって、フォーカスレンズ群9aの移動範囲は、次のようになる。
【0022】
即ち、通常撮影モードが選択された場合のフォーカスレンズ群9aの移動範囲は、被写体距離=35cm〜22cmの領域が対応し、またマクロ撮影モードが選択された場合のフォーカスレンズ群9aの移動範囲は、被写体距離=22cm〜16cmの領域が対応する(図3のコンバージョンレンズ装着時の状態を参照)。
【0023】
したがって、マクロ領域における極めて狭い撮影領域(35cm〜16cm)、での撮影を行なう場合であってもモード切換操作を行なう必要が生じてしまうこととなり、その操作性は、著しく低下してしまう。
【0024】
また、撮影し得る撮影領域が狭いことから、被写体距離に応じた撮影モードの切り換え点を明確にすることが困難であり、焦点検出動作の検出結果に誤差が生じ易くなるという問題もある。このような問題は、上記特開平2−12213号公報に開示されている手段を用いた場合にも解消することは容易ではない。
【0025】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、マクロコンバージョンレンズを装着して使用する場合においても、操作性を損なうことなく簡単にマクロ領域における撮影動作を実行することのできる電子カメラを提供するにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明による電子カメラは、マクロコンバージョンレンズを装着し得る撮影レンズ系と、この撮影レンズ系の一部を構成し、被写体像を撮像素子の撮像面上に結像させるフォーカスレンズ群と、少なくとも通常撮影モードとマクロ撮影モードとの二つの撮影モードを選択する選択手段と、コントラスト検出方式に基づいて焦点位置を検出する焦点検出手段と、上記焦点位置を検出するための焦点検出手段によって検出された焦点位置に、上記フォーカスレンズ群を移動させる移動制御手段と、を備え、上記移動制御手段は、少なくともマクロコンバージョンレンズの非装着時には、上記フォーカスレンズ群が移動し得る全移動範囲のうち上記選択手段によって選択された撮影モードに応じて設定される所定の移動範囲内において上記フォーカスレンズ群を移動させるよう制御し、マクロコンバージョンレンズの装着時には、上記選択手段によって選択された撮影モードに関わらず上記フォーカスレンズ群の全移動範囲内において上記フォーカスレンズ群を移動させるよう制御することを特徴とする。
【0027】
また、第2の発明は、上記第1の発明によるカメラにおいて、マクロコンバージョンレンズの装着状態を自動的に検知する検知手段を、さらに備え、マクロコンバージョンレンズが上記撮影レンズ系に装着されたことが、上記検知手段によって検知された場合には、上記移動制御手段は、上記フォーカスレンズ群の移動範囲を、このフォーカスレンズ群の全移動範囲となるよう設定することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
図1は、本発明の一実施形態の電子カメラの内部構成を示すブロック構成図である。
【0029】
本電子カメラ1は、図1に示すように被写体光束を集光し、被写体像を結像し得る撮影レンズ系9と、この撮影レンズ系9によって結像される被写体像を電気的な信号に光電変換するCCD等の撮像素子等によって構成されるイメージャ8と、このイメージャ8によって変換された画像信号に対して所定の画像処理(前処理)等を予め施す撮像回路10と、この撮像回路10から出力される画像信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するA/D変換回路11と、デジタル信号化された画像信号を一時的に記憶するDRAM等からなるバッファメモリ等のメモリ12と、このメモリ12に記憶されているデジタル画像信号を、例えばLCDモニタ14に表示するのに最適な形態のアナログ信号に変換するD/A変換回路13と、画像等を表示する画像表示装置としてのLCDモニタ14と、メモリ12に記憶されているデジタル画像信号を記録媒体であるメモリカード16に記録し得る形態にデータ処理・圧縮処理等を施すと共に、メモリカード16に圧縮された状態で記録されている複数の画像データに対して各種の画像処理を施し得る形態の信号となるように伸長処理を施す画像信号用の圧縮伸長回路15と、メモリカード16を装着するための装着部及びカードI/F(電気回路)等からなるメモリカードスロット17と、本電子カメラ1の全体を制御する制御手段であるシステムコントローラ21と、撮影レンズ系9の一部を構成し、被写体像をイメージャ8の撮像面上に結像させるフォーカスレンズ群9aを光軸方向に移動させて合焦動作を行なわしめるAFモータ20と、このAFモータ20の駆動を制御するAFモータ制御回路19と、イメージャ8の撮像面上に結像された被写体像の焦点検出を行なう焦点検出手段である合焦回路18と、システムコントローラ21に対して各種の入力信号を入力させる複数の入力スイッチ群22等によって構成されている。
【0030】
上記入力スイッチ群22を構成する各スイッチには、例えば通常撮影モードやマクロ撮影モード等の撮影モードを切り換える指令信号を発生させ、所望の撮影モードを選択するための撮影モード切換SW23と、焦点検出動作(AF動作)及びシャッタレリーズ動作等の一連の撮影動作を開始させる指令信号を発生させるレリーズSW24等がある。
【0031】
上記システムコントローラ21は、焦点検出手段である合焦回路18によって検出された焦点位置情報に基づいて、AFモータ制御回路19を制御し、このAFモータ制御回路19は、AFモータ20の駆動を制御してフォーカスレンズ群9aを移動させるようになっている。つまり、これら各構成部材は、フォーカスレンズ群9aを所定の位置に移動させる移動制御手段を構成している。
【0032】
そして、本電子カメラ1の撮影レンズ系9には、各種のコンバージョンレンズのうち少なくともマクロコンバージョンレンズ(以下、MCレンズという)2が装着されているか否か、即ちMCレンズ2の装着状態を検知する検知手段の一部を構成する二つの固定接点9cが配設されていて、この二つの固定接点9cは、システムコントローラ21に電気的に接続されている。
【0033】
また、上記撮影レンズ系9には、その先端部にMCレンズ2の装着部(図示せず)が形成されており、外部、例えば前面側等からMCレンズ2を装着することができるようになっている。この装着部としては、例えばマウント手段等によって形成され、MCレンズ2に対応した専用の連結部材等が設けられている。
【0034】
一方、MCレンズ2には、その後端部に撮影レンズ系9の装着部と連結し得る被装着部(図示せず)が設けられていて、この被装着部には、撮影レンズ系9側の二つの固定接点9cに対応する二つの接点2cが配設されている。そして、撮影レンズ系9に対してMCレンズ2を装着した状態となったときに、両接点2c・9cは、互いに接触する位置にそれぞれ配置されている。
【0035】
また、上記二つの接点2cの間には、固有の抵抗値を有するセンサ部材としての抵抗2bが接続されている。この抵抗2bは、コンバージョンレンズの種類によって固有の抵抗値を有するようになっているものである。つまり、電子カメラ1側のシステムコントローラ21が、抵抗2bの抵抗値を検出することによって、撮影レンズ系9に装着されたコンバージョンレンズの種類を検知し、本電子カメラ1においては、少なくとも装着されたコンバージョンレンズがMCレンズ2であるか否かを検知することができるようになっている。
【0036】
このように構成された上記電子カメラ1の作用を、以下に説明する。
本電子カメラ1において焦点検出動作(AF動作)が行われる際の一連の処理は、以下に示す通りである。
【0037】
本電子カメラ1は、コントラスト検出方式のAF手段を用いている。この電子カメラ1の電源スイッチ(図示せず)がオン状態とされると、カメラ1内の各構成部材に給電がなされ、撮影動作を開始し得る状態、即ち撮影モードとなる。この状態においてレリーズSW24等が操作されると、撮影動作を行なうための指令信号が生じる。これを受けてシステムコントローラ21は、まずAF動作を行なうための制御を開始する。
【0038】
システムコントローラ21は、AFモータ制御回路19を介してAFモータ20を制御し、フォーカスレンズ群9aを所定の基準位置に配置する。そして、この状態における焦点検出動作、つまり合焦状態についてのデータを取得する。
【0039】
ここで行われる動作をさらに詳しく説明する。
撮影レンズ系9を透過しイメージャ8の撮像面上に照射される被写体像を表わす光束は、同イメージャ8によって所定の光電変換がなされて画像信号が生成される。この画像信号は、撮像回路10・A/D変換回路11を経て、メモリ12及び合焦回路18に送られる。
【0040】
次に、合焦回路18は、デジタル信号に変換処理された画像信号から、例えば画像の略中央部近傍の所定の一部分の輝度データを抽出し、この輝度データからハイパスフィルタ等(図示せず)を用いて高周波成分を取り出す。この高周波成分に関するデータは、AF評価値としてシステムコントローラ21に出力される。そして、システムコントローラ21では、このAF評価値のデータを内部のレジスタ部等に一時的に記憶する。
【0041】
続けて、フォーカスレンズ群9aを光軸方向に所定量だけ移動させて、同様の処理を繰り返す。このようにして収集した複数のAF評価値を比較し、そのピーク値(最大値)を有するデータを検出する。これが合焦位置のデータとなる。
【0042】
システムコントローラ21は、これに基づいてAFモータ制御回路19を介してAFモータ20を制御し、フォーカスレンズ群9aを所定の合焦位置に移動させる。これにより焦点検出動作及び合焦動作が完了する。
【0043】
なお、AFモータ20には、いわゆるステッピングモータ等が使用されており、AFモータ制御回路19による制御によってステップ駆動がなされるようになっている。したがって、フォーカスレンズ群9aの位置は、AFモータ20のステップ駆動パルス数をシステムコントローラ21が計数し、これに基づいた演算がなされることで求められる。
【0044】
また、撮影レンズ系9の詳細な構成は図示していないが、その概略は、以下に示すような構成となっている。
フォーカスレンズ群9aは、撮影レンズ系9の最後端部に設けられている、いわゆるインナーフォーカスタイプのものであり、他の撮影レンズ群等と共に、撮影レンズ光学系9を保持するレンズ筒内において、その光軸方向に移動し得るように配置されている。
【0045】
このフォーカスレンズ群9aの初期位置は、撮影レンズ系9内に配置されるフォトセンサ等の検出手段を用いて検出されるようになっている。そして、同レンズ群9aの初期位置は、電源スイッチがオン状態となったときや、異常が生じた場合等の対策として、フォーカスレンズ群9aの絶対位置の検出データ等としても用いられるようになっている。
【0046】
次に、上記電子カメラ1の撮影レンズ系9の前面側にMCレンズ2が装着された場合の作用を、以下に説明する。
図2は、本電子カメラ1における撮影モード時の作用を示すフローチャートである。
【0047】
本電子カメラ1は、上述したように電源スイッチ(図示せず)が操作されてオン状態になると撮影モードとなる。この状態において、システムコントローラ21は、撮影レンズ系9にMCレンズ2が装着されているか否かの監視を行なっている(図2のステップS1)。
【0048】
ステップS1において、撮影レンズ系9にMCレンズ2が装着されていると判断された場合には、ステップS2の処理に進み、このステップS2において、システムコントローラ21は、撮影モード切換SW23によって選択されている撮影モードに関わらず焦点検出動作時におけるフォーカスレンズ群9aの移動範囲を、同レンズ群9aが移動し得る全移動範囲で移動するように設定し、その後の撮影モードの動作が続行される(リターン)。
【0049】
一方、上述のステップS1において、撮影レンズ系9にMCレンズ2が装着されていないと判断された場合には、ステップS3の処理に進む。このステップS3においては、撮影モード切換SW23の状態を確認する。ここで、撮影モード切換SW23によってマクロ撮影モードが設定されていると判断されると、次のステップS4の処理に進み、このステップS4において、焦点検出動作時におけるフォーカスレンズ群9aの移動範囲を、マクロ撮影モードに対応する所定の移動範囲に設定し、その後の撮影モードの動作が続行される(リターン)。
【0050】
また、上述のステップS3において、撮影モード切換SW23により選択された撮影モードがマクロ撮影モードではないと判断された場合には、通常撮影モードに設定されていると判断される。したがって、ステップS5の処理に進み、このステップS5において、焦点検出動作時におけるフォーカスレンズ群9aの移動範囲が、通常撮影モードに対応した所定の移動範囲で移動するように設定され、その後の撮影モードの動作が続行される(リターン)。
【0051】
以上説明したように上記一実施形態によれば、マクロコンバージョンレンズ2を装着せずに撮影を行なう場合には、撮影者は、所望の被写体までの距離に応じて、通常撮影モードとマクロ撮影モードのいずれか一方の撮影モードを、撮影モード切換SW23によって選択する。これによって電子カメラ1は、焦点検出動作を実行するとき、選択された撮影モードに応じた所定の移動範囲内においてのみフォーカスレンズ群9aを移動するように制御されるので、合焦位置の検出動作に要する時間を短縮することができる。
【0052】
そして、この電子カメラ1の撮影レンズ系9に対し、マクロコンバージョンレンズ2を装着すると、選択されている撮影モードに関わらず焦点検出動作時のフォーカスレンズ群9aの移動範囲が、同レンズ群9aが移動し得る全移動範囲となるように制御されるようにしている。
【0053】
このような構成とすることにより、マクロコンバージョンレンズ2を装着して近接撮影(マクロ撮影)を行なう場合においては、撮影モードを気にすることなく撮影を実行することができ、よって良好な操作性を得ることができる。
【0054】
また、マクロコンバージョンレンズ2の装着状態は、検知手段によって自動的に検出されるように構成すると共に、この検知手段によりマクロコンバージョンレンズ2が装着されていることを検知した場合には、自動的に焦点検出動作(AF動作)時及び合焦動作時におけるフォーカスレンズ群9aの移動範囲を、その全移動範囲となるように制御しているので、撮影者の操作ミス等を防ぐことができると共に、より一層の操作性の向上に寄与することができる。
【0055】
なお、上述したように本実施形態の電子カメラ1には、MCレンズ2の装着状態を自動的に検知する検知手段を設け、この検知手段がMCレンズ2の装着を検知した場合には、システムコントローラ21が、移動制御手段(AFモータ制御回路19等)を制御して、フォーカスレンズ群9aの移動範囲を、同レンズ群9aが移動し得る全移動範囲に設定するように制御している。
【0056】
しかし、このような制御を行なうように構成しても、上記検知手段に対応する接点・抵抗等の構成部材等が設けられていないコンバージョンレンズを装着して使用する場合には、本電子カメラ1においても、その装着状態を自動的に検知することができないこととなる。
【0057】
そこで、このような場合を考慮した電子カメラの変形例が考えられる。
即ち、この変形例の電子カメラとしては、撮影レンズ系9側に設けられるコンバージョンレンズの装着状態を検知する検知手段に対応していないコンバージョンレンズ(以下、非対応コンバージョンレンズという)を装着したときに、操作者が任意に操作することで、フォーカスレンズ群9aの移動制御を変更し得る操作部材であるマクロスイッチを、さらに加えて設けるように構成すれば良い。
【0058】
このように構成した電子カメラにおいて、撮影レンズ系9に対して、非対応コンバージョンレンズを装着した場合には、撮影者は、まずマクロSWを操作してこれをオン状態にする。すると、このマクロSWからの入力信号を受けて、システムコントローラ21は、AFモータ制御回路19・AFモータ20を制御して、AF動作時及び合焦動作時におけるフォーカスレンズ群9aの移動範囲を、全移動範囲で移動し得るように制御する。
これによって、撮影レンズ系9に対して非対応MCレンズを装着した場合においても、支障なくマクロ領域の撮影を行なうことができるようになる。
【0059】
なお、本電子カメラ1においては、画像信号を記録するための記録媒体として、着脱自在に配設されるメモリカード16を適用するようにしているが、これに限らず、電子カメラ1の内部に固定した固定メモリ等を用いても良い。
【0060】
また、MCレンズ2等のコンバージョンレンズの装着部としては、コンバージョンレンズ専用の装着部を特別に設けることなく、撮影レンズ系9の先端部に通常設けられ、一般的なねじ込み式のフイルター等のアクセサリ類を装着するためにのネジ溝等を利用するようにしても良い。この場合には、MCレンズ2側の被装着部も、一般的なアクセサリ類におけるねじ部等からなる被装着部と共通にすることができるので効率的である。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、マクロコンバージョンレンズを装着して使用する場合においても、操作性を損なうことなく簡単にマクロ領域における撮影動作を実行し得る電子カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子カメラの内部構成を示すブロック構成図。
【図2】図1の電子カメラにおいて、撮影モード時における作用を示すフローチャート。
【図3】従来の電子カメラ等における焦点検出動作時のフォーカスレンズ群の移動範囲と撮影距離(被写体距離)との関係を示す概念図。
【符号の説明】
1……電子カメラ
2……マクロコンバージョンレンズ(MCレンズ)
2b……抵抗
2c……接点
8……イメージャ(撮像素子)
9……撮影レンズ系
9a……フォーカスレンズ群
9c……固定接点(検知手段)
18……合焦回路(焦点検出手段)
19……AFモータ制御回路(移動制御手段)
20……AFモータ
21……システムコントローラ(制御手段)
23……撮影モード切換SW(選択手段)

Claims (2)

  1. マクロコンバージョンレンズを装着し得る撮影レンズ系と、
    この撮影レンズ系の一部を構成し、被写体像を撮像素子の撮像面上に結像させるフォーカスレンズ群と、
    少なくとも通常撮影モードとマクロ撮影モードとの二つの撮影モードを選択する選択手段と、
    コントラスト検出方式に基づいて焦点位置を検出する焦点検出手段と、
    上記焦点位置を検出するための焦点検出手段によって検出された焦点位置に、上記フォーカスレンズ群を移動させる移動制御手段と、
    を備え、
    上記移動制御手段は、少なくともマクロコンバージョンレンズの非装着時には、上記フォーカスレンズ群が移動し得る全移動範囲のうち上記選択手段によって選択された撮影モードに応じて設定される所定の移動範囲内において上記フォーカスレンズ群を移動させるよう制御し、マクロコンバージョンレンズの装着時には、上記選択手段によって選択された撮影モードに関わらず上記フォーカスレンズ群の全移動範囲内において上記フォーカスレンズ群を移動させるよう制御することを特徴とする電子カメラ。
  2. マクロコンバージョンレンズの装着状態を自動的に検知する検知手段を、さらに備え、
    マクロコンバージョンレンズが上記撮影レンズ系に装着されたことが、上記検知手段によって検知された場合には、上記移動制御手段は、上記フォーカスレンズ群の移動範囲を、このフォーカスレンズ群の全移動範囲となるよう設定することを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
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