JP5768400B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図4および図5に示すように構成されている。図4に示すように、ケーシング50の内側には入力軸(中心軸)1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面)2a,2aと出力側ディスク3,3の内側面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図5参照)が回転自在に挟持されている。
図4中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図4の右面)がローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図5は、図4のB−B線に沿う断面図である。図5に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図5においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、パワーローラ11を支持する支持板部16の長手方向(図5の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸(軸部)23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部23bの周囲には、ラジアルニードル軸受99を介して各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図5の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図4の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側バルブボディ(シリンダボディ)61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図5で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(以下、転動体という)26,26と、これら各転動体26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図5の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側バルブボディ(シリンダボディ)61と下側バルブボディ(シリンダボディ)62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図5の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の変速比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
ところで、上記構成のトロイダル型無段変速機において、トラニオン15の枢軸14を揺動自在に且つ軸方向に変位自在に支持する前述したヨーク23A,23Bは、従来から様々な構造形態のものが知られているが、一般的には、変速時、それ自体が球面ポスト64,68を中心に揺動することにより、例えば一方のトラニオン15(例えば図5の右側のトラニオン15)の上側への変位に伴って他方のトラニオン15(例えば図5の左側のトラニオン15)を下側へ変位させるといったように、同一キャビティ内で対向する一対のトラニオン15の動きをシーソーのように同期させてこれらをそれぞれ逆方向に変位させる機能を有している。
例えば、図5の左側の駆動ピストン33が同図の下側に変位し且つ右側の駆動ピストン33が同図の上側に変位すると、これらの駆動ピストン33に結合されているトラニオン15,15が互いに逆方向に変位し(左側のトラニオン15が下側に変位し、右側のトラニオン15が上側に変位し)、これにより、上側のヨーク23Aは、その右側が上になる方向に傾く(揺動する)。同様に、下側のヨーク23Bも上側のヨーク23Aと同じ方向に傾く(揺動する)。逆に、図5の左側の駆動ピストン33が同図の上側に変位し且つ右側の駆動ピストン33が同図の下側に変位すると、上側のヨーク23Aは、その左側が上になる方向に傾き(揺動し)、同様に、下側のヨーク23Bも上側のヨーク23Aと同じ方向に傾く(揺動する)。
ここで問題となるのは、駆動ピストン33の油圧制御によっては上記変速時に駆動ピストン33の端面33aと駆動シリンダ31(61)の端面61aとが接触することが考えられ、その場合には、両者が接触しながらトラニオン15およびパワーローラ11と共に駆動ピストン33が傾転してしまうということである。このような事態が生じると、端面33a,61a同士の接触部に摩耗が発生したり、また、接触による摩擦抵抗によって駆動ピストン33を固定するためのボルトが緩むことが懸念される。そのため、例えば特許文献1および特許文献2では、ヨーク23A,23Bが傾転軸方向に変位することを規制する(したがって、トラニオンの軸方向変位を規制する)変位規制手段を設けることが提案されている。具体的には、特許文献1では、前記変位規制手段として立方体形状のストッパがバルブボディ61に一体に設けられている。また、特許文献2では、前記変位規制手段としてのストッパ面がヨーク支持部材に設けられている。
特開2004−84712号公報 特開2008−138762号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるようにバルブボディ61にストッパを一体に設ける場合には、バルブボディ61(62)の軽量化を図ることが難しくなる。すなわち、一般に、変位が規制されるべきヨーク23A,23Bの形成素材は鉄であるため、変位規制手段たるストッパは鉄の素材と当接してその動きを規制できる硬質な素材で形成されなければならず、したがって、ストッパと一体のバルブボディ61(62)もそのような硬質素材で形成される必要があり、結果として、バルブボディ61(62)の軽量化が必然的に難しくなる。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、バルブボディの軽量化を図りつつヨークの傾転変位(揺動)を規制できるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転し且つ前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる油圧作動の駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、前記駆動装置の油圧シリンダを構成するバルブボディとを備えるトロイダル型無段変速機において、前記バルブボディには、前記トラニオンの軸方向変位に伴う前記ヨークの揺動を規制するストッパがバルブボディとは別体で設けられ、前記ストッパを形成する材料が前記バルブボディを形成する材料よりも硬質であり、
前記ストッパが円柱形状を成し、
前記ストッパを前記バルブボディに対して支持するための支持部材を更に備え、前記円柱形状のストッパが前記バルブボディの円形の取り付け穴に同軸的に挿入され、前記支持部材は、前記ストッパの中心軸から偏心した位置で前記ストッパを支持することを特徴とする。
この請求項1に記載の発明においては、ストッパがバルブボディと別体に設けられているので、バルブボディの形成材料をストッパの形成材料と異ならせ且つヨークの形成材料に依存させないで済む。すなわち、ストッパを形成する材料をバルブボディを形成する材料よりも硬質にし、バルブボディを軽量素材で形成することができる。つまり、上記構成によれば、バルブボディの軽量化を図りつつヨークの傾転変位(揺動)を規制できる。
また、ストッパが円柱形状を成しているので、バルブボディの取り付け穴にストッパを挿入する場合には、取り付け穴の形状に合わせてストッパを位置決めせずに済み(前述した特許文献1のようにストッパが立方体形状を成していると、挿入の際に、取り付け穴の形状に合わせてストッパを位置決めする必要がある)、また、取り付け穴の加工も円形加工となるため高精度で容易な加工を実施できる。
また、円柱形状のストッパがバルブボディの円形の取り付け穴に同軸的に挿入され、ストッパをバルブボディに対して支持する支持部材がストッパの中心軸から偏心した位置でストッパを支持するので、ストッパの回転を規制する別個の手段を設けることなく簡単にストッパの回転規制を実現できる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記バルブボディがアルミニウムによって形成され、前記ストッパが鉄によって形成されることを特徴とする。
この請求項に記載の発明においては、バルブボディの軽量化を図りつつヨークの傾転変位(揺動)を規制するという目的を安価に且つ効果的に達成できる。
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、ヨークの揺動を規制するストッパがバルブボディとは別体で設けられ、前記ストッパを形成する材料が前記バルブボディを形成する材料よりも硬質であるので、バルブボディの軽量化を図りつつヨークの傾転変位(揺動)を規制できる。
(a)は本発明の実施形態に係る別体のストッパを有するバルブボディの平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 (a)は傾転(揺動)前の状態のヨークとバルブボディの断面図、(b)は傾転(揺動)後の状態のヨークとバルブボディの断面図である。 (a)は第1の変形例に係るストッパを有するバルブボディの断面図、(b)は第2の変形例に係るストッパを有するバルブボディの断面図である。 従来から知られているハーフトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、本発明の特徴は、トラニオンの傾転軸方向の変位を規制するための構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図4および図5と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1および図2は本発明の実施形態を示している。これらの図に示すように、油圧作動の駆動装置32(図5参照)の油圧シリンダを構成するバルブボディ61(62)には、トラニオン15(図5参照)の軸方向変位に伴うヨーク23Bの揺動を規制する少なくとも1つ(図では、互いに対向して2つ)のストッパ200がバルブボディ61(62)とは別体で設けられている。
各ストッパ200は、円柱形状を成しており、その一部がバルブボディ61(62)の円形の取り付け穴215内に同軸的に挿入されている。また、ストッパ200をバルブボディ61(62)に対して支持するため、ボルト等から成る支持部材210がバルブボディ61(62)の貫通穴205に挿通されている。貫通穴205は、取り付け穴215に通じており、その中心軸が取り付け穴215の中心軸に対して偏心している。また、取り付け穴215に同軸的に挿入されるストッパ200には、取り付け穴215に対する貫通穴205の偏心度に対応する偏心度でストッパ200の中心軸から偏心して位置される支持孔200aが形成されている。したがって、貫通穴205に挿通される支持部材210をストッパ200の支持孔200aに挿入することにより、ストッパ200は、その中心軸から偏心した位置で支持部材210により支持され、同時に、バルブボディ61(62)に対する回転が規制される。なお、支持部材210は、バルブボディ61(62)に対して螺合固定されてもよく、あるいは、ストッパ200に対して螺合固定されてもよい。
また、本実施形態では、ストッパ200がバルブボディ61(62)と別体で設けられることに関連して、ストッパ200を形成する材料がバルブボディ61(62)を形成する材料よりも硬質に設定されている。具体的には、例えば、バルブボディ61(62)がアルミニウムによって形成され、ストッパ200が鉄によって形成される。無論、ストッパ200を形成する材料がバルブボディ61(62)を形成する材料よりも硬質に設定されていさえすれば、任意の材料を選択できる。
図2の(a)は傾転(揺動)前の状態のヨークとバルブボディの断面図を、図2の(b)は傾転(揺動)後の状態のヨークとバルブボディの断面図をそれぞれ示している。図示のように、ストッパ200は、バルブボディ61(62)に安定的に支持された状態でヨーク23Bの揺動を規制できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ストッパ200がバルブボディ61(62)と別体に設けられているため、バルブボディ61(62)の形成材料をストッパ200の形成材料と異ならせ且つヨーク23Bの形成材料に依存させないで済む。すなわち、ストッパ200を形成する材料をバルブボディ61(62)を形成する材料よりも硬質にし、バルブボディ61(62)を軽量素材で形成することができる。つまり、本実施形態によれば、バルブボディ61(62)の軽量化を図りつつヨーク23Bの傾転変位(揺動)を規制できる。
また、本実施形態によれば、ストッパ200が円柱形状を成しているため、バルブボディ61(62)の取り付け穴215にストッパ200を挿入する場合に、取り付け穴215の形状に合わせてストッパ200を位置決めせずに済む。また、取り付け穴215の加工も円形加工となるため高精度で容易な加工を実施できる。
また、本実施形態によれば、円柱形状のストッパ200がバルブボディ61(62)の円形の取り付け穴215に同軸的に挿入され、支持部材210がストッパ200の中心軸から偏心した位置でストッパ200を支持するため、ストッパ200の回転を規制する別個の手段を設けることなく簡単にストッパ200の回転規制を実現できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、前述した実施形態では、ストッパ200が円柱形状を成しているが、ストッパ200は、立方体、直方体、球状など、任意の形状を成すことができる。すなわち、ストッパ200は、図3の(a)に示すようにヨーク23Bと接触する面が球面として形成されていてもよく、あるいは、図3の(b)に示すようにその全体が球状に形成されてもよい。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機に適用することができる。
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トラニオン
23A,23B ヨーク
32 駆動装置
61,62 バルブボディ
200 ストッパ
210 支持部材
215 取り付け穴

Claims (2)

  1. それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転し且つ前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる油圧作動の駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、前記駆動装置の油圧シリンダを構成するバルブボディとを備えるトロイダル型無段変速機において、
    前記バルブボディには、前記トラニオンの軸方向変位に伴う前記ヨークの揺動を規制するストッパがバルブボディとは別体で設けられ、前記ストッパを形成する材料が前記バルブボディを形成する材料よりも硬質であり、
    前記ストッパが円柱形状を成し、
    前記ストッパを前記バルブボディに対して支持するための支持部材を更に備え、前記円柱形状のストッパが前記バルブボディの円形の取り付け穴に同軸的に挿入され、前記支持部材は、前記ストッパの中心軸から偏心した位置で前記ストッパを支持することを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 前記バルブボディがアルミニウムによって形成され、前記ストッパが鉄によって形成されることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
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