JP4941714B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ型(式)のトロイダル型無段変速機が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3を参照)。ダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図4および図5に示すように構成されている。図4に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁(中間壁)13に対しアンギュラ玉軸受107を介して支持されるとともに、この仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a,2aと出力側ディスク3,3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図5参照)が回転自在に挟持されている。
図4中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図4の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたネジ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図4のA−A線に沿う断面図である図5に示すように、ケーシング50の内側であって、出力側ディスク3,3の側方位置には、両ディスク3,3を両側から挟む状態で一対のヨーク23A,23Bが支持されている。これら一対のヨーク23A,23Bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン15の両端部に設けられた枢軸14を揺動自在に支持するため、ヨーク23A,23Bの四隅には、円形の支持孔18が設けられるとともに、ヨーク23A,23Bの幅方向の中央部には、円形の係止孔19が設けられている。
一対のヨーク23A,23Bは、ケーシング50の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト64,68により、支持ポスト64,68を支点として揺動できるように支持されている。これらの支持ポスト64,68はそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク3の内側面3aとの間にある第1キャビティ221および第2キャビティ222にそれぞれ対向する状態で設けられている。
すなわち、一対のヨーク23A,23Bをそれぞれ揺動自在に支持する一対ずつの支持ポスト、すなわち、一対のヨーク23A,23Bのうちの一方のヨーク23Aを揺動自在に支持する一対の支持ポスト64,64と、他方のヨーク23Bを揺動自在に支持する一対の支持ポスト68,68とを備える。
また、前記ヨーク23A(23B)を支持する一対の前記支持ポスト64,64(68,68)は、前記入力軸1の軸方向に沿って並んで配置されている。
また、一対のヨーク23A,23Bをそれぞれ揺動自在に支持する一対ずつの前記支持ポスト64,64,68,68は、各ヨーク23A,23B毎に第1キャビティ221側に配置される前記支持ポスト64,68と、第2キャビティ222側に配置される前記支持ポスト64,68とからなる。
したがって、ヨーク23A,23Bは、各支持ポスト64,68に支持された状態で、その一端部が第1キャビティ221の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ222の外周部分に対向している。
第1および第2のキャビティ221,222は同一構造であるため、以下、第1キャビティ221のみについて説明する。
図5に示すように、ケーシング50の内側において、第1キャビティ221には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸(傾転軸)14,14を中心として揺動(傾転)する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図5においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、その本体部である支持板部16の長手方向(図5の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面(パワーローラ11)側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動(傾転)させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、前述したように、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図5の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。前述したように、各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受(傾転軸受)30を介して揺動自在(傾転自在)に支持されている。また、前述したように、ヨーク23A,23Bの幅方向(図5の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、支持ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52(支持部材)を介して支持されている支持ポスト64(球面ポスト)によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、支持ポスト68(球面ポスト)およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図5で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図5の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(枢軸14から延びる軸部)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、駆動軸22の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2および入力軸1に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位(オフセット)する。例えば、図5の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
ところで、上記構成のダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機において、ヨーク23A,23Bを揺動自在に支持する支持ポスト64,68は、ヨーク23A,23Bを介してトラニオン15,15およびパワーローラ11,11を支持するために高い剛性を持ってケーシング50または駆動装置32の上側シリンダボディ61に固定されている。
なお、パワーローラ11,11には、入力側ディスク2および出力側ディスク3からスラスト荷重を受けることになる。
また、図5に示すように、矢印Aで示されるディスク2,3とパワーローラ11,11の接触部で発生するトラクション力(接線力)により、トラニオン15,15には矢印Bで示され、かつ、トラニオン15,15に対する入力軸1と平行な軸周りのモーメントが作用し、このモーメントにより支持ポスト64,68には、矢印Cで示す入力軸に直交する方向の力が作用する。
これら荷重等の力に対応するため、上述のように支持ポスト64,68は、高い剛性を持った状態で、ケーシング50または駆動装置32の上側シリンダボディ61に固定される。
特許第2568684号公報 特公平8−23386号公報 特許第3314613号公報
しかしながら、各ヨーク23A,23Bは、それぞれ2つの係止孔19,19に支持ポスト64もしくは支持ポスト68を嵌合させることで支持されている。また、支持ポスト64はケーシング50に高い剛性で取り付けられ、支持ポスト68は上側シリンダボディ61に高い剛性で取り付けられる。
したがって、ヨーク23A(23B)に形成される2つの係止孔19,19の位置(主にそれらの間隔)と、支持ポスト64(68)の位置(主にそれらの間隔)とが高い精度で決められていないと、ヨーク23A(23B)を2本の支持ポスト64,64(68,68)に組み込むことができない。
また、係止孔19,19の位置と、支持ポスト64(68)の位置とにずれがある状態で、ヨーク23A(23B)を2本の支持ポスト64,64(68,68)に組み込むことができたとしても、外周が球面上の支持ポスト64,64(68,68)と、円筒面状の係止孔19,19との嵌合部に高い抵抗力が発生し、ヨークの揺動が妨げられてしまう。
これによって、トラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に沿った移動(オフセット運動)が妨げられ、変速制御が不能となったり不安定となったりする可能性があり、出荷することができない。
すなわち、製品に組み込めない部品が発生するか不良の製品が発生することにより、トロイダル型変速機の製品や部品の歩留まりが悪くなるか、もしくは歩留まりの向上のためにヨークの加工や支持ポストの取り付けを一段と高精度とすることによるコストアップが発生することになる。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、ヨークの係止孔の形成位置と、当該係止孔に嵌合するポストの取り付け位置との精度を現状より高くすることなく、トロイダル型変速機の製品や部品の歩留まりが悪化するのを防止できるダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、ケーシングと、このケーシングの内側で互いに同心的に且つ回転自在に支持されるとともにそれれ一対ずつ設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら各出力側ディスクの内側面と各入力側ディスクの内側面とを対抗させた状態で、これら各出力側ディスクの内側面と、各入力側ディスクの内側面との間に形成される第1および第2キャビティと、前記第1および第2キャビティのそれぞれにおいて前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、前記ケーシングまたは前記駆動装置に直接または支持部材を介して固定されるとともに、前記一対のヨークにそれぞれ設けられた支持孔に嵌合されて、前記一対のヨークをそれぞれ揺動自在に支持する一対ずつのポストとを備えたダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機において、
各ヨークを支持する一対の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材のうちの一方の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材の剛性が他方の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材の剛性よりも低いことを特徴とする。
上記構成において、回転トルクが入力され、かつ、前記入力側ディスクを一体に回転可能に支持するととも前記出力側ディスクを回転自在に支持する入力軸を備え、
前記ヨークを支持する一対の前記ポストは、前記入力軸の軸方向に沿って並んで配置され、
一対の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材のうちの他方の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材より剛性が低い一方の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材は、前記入力軸に直交する方向に沿った剛性が、前記入力軸の軸方向に沿った剛性より高いものとしてもよい。
また、上記構成において、前記一対のヨークをそれぞれ揺動自在に支持する一対ずつの前記ポストは、前記一対のヨークに対応して第1キャビティ側に配置される2つの前記ポストと、第2キャビティ側に配置される2つの前記ポストとからなり、
前記第1および第2キャビティのうちの一方のキャビティ側に配置される2つの前記ポストまたは当該ポストを支持する2つの支持部材の両方が、前記他方のポストまたは当該ポストを支持する支持部材より剛性の低い前記一方のポストまたは当該ポストを支持する支持部材とされ、他方のキャビティ側に配置される2つの前記ポストまたは当該ポストを支持する二つの支持部材の両方が、前記他方のポストまたは当該ポストを支持する支持部材とされているものとしてもよい。
本発明によれば、ヨークの2つの係止孔の位置や、当該掛止孔に嵌合する2つのポストの位置の精度を向上することなく、ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機の製品もしくは部品の歩留まりの向上を図ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、支持ポスト(ポスト)もしくは当該支持ポストを支持する支持部材の構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図4および図5と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1〜図3は本発明の実施形態を示している。図1〜図3に示すように、一対のヨーク23A,23Bのうちの一方の上側のヨーク23Aは、一対の支持ポスト41,71(ポスト)により揺動自在に支持され、他方の下側のヨーク23Bは、一対の支持ポスト46,76(ポスト)により揺動自在に支持されている。すなわち、各ヨーク23A,23Bは、それぞれ2つの支持ポスト41,71,46,76により支持されている。
そして、一対のヨーク23A,23Bをそれぞれ揺動自在に支持する一対ずつの4つの支持ポスト41,71,46,76は、一対のヨーク23A,23Bに対応して第1キャビティ221側に配置される2つの支持ポスト71,76と、第2キャビティ222側に配置される2つの支持ポスト41,46とからなる。
また、ヨーク23A(23B)を支持する一対の支持ポスト41,71(46,76)は、前記入力軸(図4に入力軸1として図示)に沿った方向に並んで配置されている。
ヨーク23A(23B)を支持する一対の支持ポスト41,71(46,76)のうちの一方の支持ポスト41(46)は、従来のポストと同様にヨーク23A(23B)の一対の係止孔19,19のうちの一方の係止孔19に嵌合され、かつ、外周面が球面状となった球面ポスト部42(47)と、該球面ポスト部42(47)をケーシング(図4,5にケーシング50として図示)もしくは上側シリンダボディ(図4、図5に駆動装置32の上側シリンダボディ61として図示)に固定する支持部43(48)と、球面ポスト部42(47)と支持部43(48)とをつなぐ接続部44(49)とからなっている。
ヨーク23A(23B)を支持する一対の支持ポスト41,71(46,76)のうちの他方の支持ポスト71(76)は、従来のポストと同様にヨーク23A(23B)の一対の係止孔19,19のうちの他方の係止孔19に嵌合され、かつ、外周面が球面状となった球面ポスト部72(77)と、該球面ポスト部72(77)をケーシングもしくは上側シリンダボディに固定する支持部73(78)と、球面ポスト部72(77)と支持部73(78)とをつなぐ接続部74(79)とからなっている。
そして、図2に示すように、一方の支持ポスト41(46)の支持部43(48)は、ケーシング(上側シリンダボディ)に接続されるベース部431(481)と、接続部44(49)と接続されている繋ぎ部432(482)と、これらベース部431(481)と繋ぎ部432(482)との間にこれらと一体となって配置される支持本体部433(483)とからなっている。
そして、ベース部431(481)は、球面ポスト部42(47)より大きな径を有する平板状(例えば、円板状)に形成され、ケーシング(上側シリンダボディ)に取り付けられるとともに、ニュートラル状態のヨーク23A(23B)と略平行に配置される。
また、繋ぎ部432(482)は、球面ポスト部42(47)とほぼ同等の径を有する平板状(例えば、円板状)に形成され、ニュートラル状態のヨーク23A(23B)と略平行に配置される。
そして、支持本体部433(483)は、ニュートラル状態のヨーク23A(23B)に対してほぼ直交するとともに、入力軸に直交する方向に配置された矩形板状の部材となっている。したがって、支持本体部433(483)は、その幅方向(面方向)が入力軸と直交する方向に配置され、その厚み方向が入力軸の軸方向と平行に配置されている。
したがって、一方の支持ポスト41(46)は、前記入力軸に直交する方向に沿った剛性が、前記入力軸の軸方向に沿った剛性より高いことになる。すなわち、板状の部材は、その厚み方向に沿った力に対して容易に弾性変形可能であるが、幅方向(面方向)に沿った力に対して弾性変形が困難である。
なお、言うまでもないが、支持本体部433(483)の幅はその厚さより十分に長く、その高さ(ベース部431(481)と繋ぎ部432(482)の間の距離)はその厚さより十分に長いものとなっている。
そして、図1に示すように、他方の支持ポスト71(76)の支持部73(78)は、ケーシング(上側シリンダボディ)に接続されるベース部731(781)と、上端が接続部44(49)と接続され下端部がベース部731(781)に接続されている支持本体部732(782)とからなっている。
そして、ベース部731(781)は、球面ポスト部72(77)より大きな径を有する平板状(例えば、円板状)に形成され、ケーシング(上側シリンダボディ)に取り付けられるとともに、ニュートラル状態のヨーク23A(23B)と略平行に配置される。
また、支持本体部732(782)は、球面ポスト部72(77)以上の径を有する柱状(例えば円柱状)に形成されている。
また、他方の支持ポスト71(76)の支持部73(78)の柱状の支持本体部732(782)は、例えば、一方の支持ポスト41(46)の支持部43(48)の板状の支持本体部433(483)の幅と略同等のものとなっている。なお、柱状の支持本体部732(782)の径は、板状の支持本体部433(483)の厚さよりも十分に長く、板状の支持本体部433(483)の幅より僅かに短くてもよいが、長くてもよい。
以上の構成から板状の支持本体部433(483)を有する支持部43(48)を備えた一方の支持ポスト41(46)の全体の剛性が、柱状の支持本体部732(782)を有する支持部73(78)を備えた他方の支持ポスト71(76)全体の剛性より低いものとなっている。
少なくとも、一方の支持ポスト41(46)の支持本体部433(483)の厚み方向(入力軸の軸方向)に沿った方向の剛性は、他方の支持ポスト71(76)の入力軸の軸方向が含まれる平面のどの面方向に沿った方向における剛性より低くなっている。
なお、基本的に他方の支持ポスト71(76)の剛性は、従来の支持ポストと同等もしくは同等以上の剛性とされ、一方の支持ポスト41(46)の入力軸の軸方向に沿った剛性は、従来の支持ポストの剛性よりも十分に低いものとされている。また、一方の支持ポスト41(46)の入力軸と直行する方向に沿った剛性は、他方の支持ポスト71の剛性と略同等レベルであることが好ましい。
そして、図3に示すように、上下のヨーク23A,23Bにおいて、左右両端部がそれぞれ支持ポスト41,46,71,76に支持されることになるが、上下のヨーク23A,23Bにおいて、上のヨーク23Aの右側に上述のように剛性の低い支持ポスト41が配置されて左側に剛性の高い支持ポスト71が配置されれば、下のヨーク23Bにおいても、同様に右側に剛性の低い支持ポスト46が配置され、左側に剛性の高い支持ポスト76が配置される。なお、両方のヨーク23A,23Bにおいて、左右を逆にしてもよい。
ここで、図において、ヨーク23A,23Bの左端部側が第1キャビティ221内となり、右端部側が第2キャビティ222内となる。また、各キャビティ221,222には、上述のようにそれぞれトラニオン(図4,5にトラニオン15として図示)が配置される。
以上のことから、一対のヨーク23A,23Bをそれぞれ揺動自在に支持する一対ずつの支持ポスト41,46,71,76は、一対のヨーク23A,23Bに対応して第1キャビティ221側に配置される2つの支持ポスト71,76と、第2キャビティ222側に配置される2つの支持ポスト41,46とからなり、第1および第2キャビティ221,222のうちの一方のキャビティ222側に配置される2つの支持ポスト41,46の両方が、前記他方の支持ポスト71,76より剛性の低い前記一方の支持ポスト41,46とされ、他方のキャビティ221側に配置される2つの前記支持ポスト71,76の両方が、他方の支持ポスト71,76とされている。
すなわち、一方のキャビティ222に配置されたトラニオン側に剛性の低い一方の支持ポスト41,46が配置され、他方のキャビティ221に配置されたトラニオン側に剛性の高い他方の支持ポスト71,76が配置されている。
なお、一方のキャビティ222に他方の支持ポスト71,76を配置し、他方のキャビティ221に一方の支持ポスト41,46が配置されていてもよく、1つのキャビティ221,222に剛性の低い一方の支持ポスト41,46と剛性の高い他方の支持ポスト71,76が混在していなければよい。
支持ポスト41,46,71,76が以上のような構成となっている場合に、例えば、ケーシングもしくは上側シリンダボディに支持ポスト41,46,71,76が固定された状態で、これら支持ポスト41,46,71,76に、ヨーク23A,23Bの係止孔19,19を嵌合させて、ヨーク23A,23Bを取り付ける際に、僅かに係止孔19.19の配置(入力軸の軸方向に沿って並んだ2つの係止孔の距離)と支持ポスト41,46,71,76の配置(入力軸の軸方向に沿って並んだ2つの支持ポスト41,71もしくは支持ポスト46,76間の距離)とにずれがあっても、剛性の弱い一方の支持ポスト41,46が入力軸の軸方向に変形することにより、係止孔19に挿入される球面ポスト部42,47の位置が移動し、支持ポスト41,46,71,76にヨーク23A,23Bを取り付けることが可能となる。
また、一方の支持ポスト41,46(支持部43,48)の剛性が低いことから、上述のずれにもかかわらず、支持ポスト41,46,71,76にヨーク23A,23Bを取り付け際に、支持ポスト41,46,71,76と係止孔19,19との間に過大な抵抗力が作用し、トラニオンの軸方向への移動が困難となって、変速が困難になったり不安定になったりすることも防止することができる。
したがって、現状の精度での加工において、ダブルキャビティ式トロイダル型変速機の製品や部品(ヨーク23A,23B、ケーシング、固定部材(支持部材)、上側シリンダボディ等)の歩留まりを向上することができる。
また、一方の支持ポスト41,46の入力軸の軸方向に沿った剛性は、他方の支持ポスト71,76より低くなっているが、入力軸に直交する方向に沿った剛性は、軸方向に沿った剛性よりも高く、例えば、他方の支持ポスト71,76の剛性と同等となっているので、上述のトラクション力(接線力)による入力軸と直交する方向の力に対して十分な剛性を確保することができる。
また、基本的に1つのヨーク23A(23B)を支持する2つの支持ポスト41,71(46,76)のうちの他方の支持ポスト71(76)の剛性が十分に高い場合に、ヨーク23A(23B)は、他方の支持ポスト71(76)を中心とする周方向に移動可能な状態となるが、一方の支持ポスト41,46において、他方の支持ポスト71(76)を中心とする円の径方向に沿った剛性は低いが、円の接線方向に沿った剛性は高いことになり、これら2本の支持ポスト41,71(46,76)に支持されたヨーク23A(23B)は十分な剛性で揺動自在に取り付けられた状態となる。
また、係止孔19,19と支持ポスト41,46,71,76との間に僅かなクリアランス(遊び)がある場合に、上述のずれに基づいて一方の支持ポスト41,46が弾性変形していると、クリアランスに基づくがたつきの発生を一方の支持ポスト41,46の弾性変形に基づく弾性力により防止することができる。
さらに、上述のように同一のキャビティ221,222内で、剛性の低い一方の支持ポスト41,46と剛性の高い他方の支持ポスト71,76とを混在させずに、上下のヨーク23A,23Bにおいて、剛性の高い他方の支持ポスト71,76を同じ側に配置した場合に、剛性の高い方の支持ポスト71,76の位置を正確にすることで、上下のヨーク23A,23Bの配置を正確に決められる。
すなわち、ヨーク23A,23Bの特に入力軸の軸方向に沿った位置は、剛性の低い一方の支持ポスト41,46ではなく、剛性の高い他方の支持ポスト71,76の位置により決まるので、剛性の高い他方の支持ポスト71,76の位置の精度を高めることにより、ヨーク23A、23Bの位置の精度を高めることができ、さらにヨーク23A、23bに支持されるトラニオンの位置の精度を高めることができる。
この際に剛性の低い一方の支持ポスト41,46の精度は現状維持とすることで、コストの増加を最低限度のものとすることができる。
なお、この例では、球面ポスト部42(47)、接続部44(49)および支持部43(48)とが一体に形成されて一方の支持ポスト41(46)を構成しているものとしているが、球面ポスト部42(47)を支持ポストとし、接続部44(49)および支持部43(48)を支持ポストと別体でかつ支持ポストを支持する支持部材としてもよい。この場合に支持部材が従来の固定部材(図4,5に固定部材52として図示)となる。また、接続部44(49)と支持部43(48)を別体としてもよい。
また、この例では、球面ポスト部72(77)、接続部74(79)および支持部73(78)とが一体に形成されて他方の支持ポスト71(76)を構成しているものとしているが、球面ポスト部72(77)を支持ポストとし、接続部74(79)および支持部73(78)を支持ポストと別体でかつ支持ポストを支持する支持部材としてもよい。この場合に支持部材が従来の固定部材(図4,5に固定部材52として図示)に対応するものとなる。また、接続部74(79)と支持部73(78)を別体としてもよい。
このように、球面ポスト部42(47),72(77)を支持ポストとし、接続部44(49),74(79)および支持部43(48),73(78)を支持ポストと別体の支持部材とした場合に、上述の剛性に関する記載で、支持ポスト41(46),71(76)と記載されている部分が、支持ポストを支持する支持部材となる。
すなわち、各ヨーク23A,23Bを支持する一対の支持ポスト(球面ポスト部42(47),72(77))を支持する支持部材(接続部44(49),74(79)および支持部43(48),73(78))のうちの一方の支持ポスト(球面ポスト部42(47))を支持する支持部材(接続部44(49)および支持部43(48))の剛性が他方の支持ポスト(球面ポスト部72(77))を支持する支持部材(接続部74(79)および支持部73(78))の剛性よりも低いことになる。
また、一対の支持ポスト(球面ポスト部42(47),72(77))を支持する支持部材(接続部44(49),74(79)および支持部43(48),73(78))のうちの他方の支持ポスト(球面ポスト部72(77))を支持する支持部材(接続部74(79)および支持部73(78))より剛性が低い一方の支持ポスト(球面ポスト部42(47))を支持する支持部材(接続部44(49)および支持部43(48))は、前記入力軸に直交する方向に沿った剛性が、前記入力軸の軸方向に沿った剛性より高いことになる。
また、前記第1および第2キャビティ221,222のうちの一方のキャビティ222側に配置される2つの支持ポスト(球面ポスト部42,47)を支持する2つの支持部材(接続部44,49および支持部43,48)の両方が、他方の支持ポスト(球面ポスト部72、77)を支持する支持部材(接続部74,79および支持部73,78)より剛性の低い一方の支持ポスト(球面ポスト部42,47)を支持する支持部材(接続部44,49)および支持部43(48))とされ、他方のキャビティ221側に配置される2つの支持ポスト(球面ポスト部72、77)を支持する支持部材(接続部74,79および支持部73,78)の両方が、他方の支持ポスト(球面ポスト部72、77)を支持する支持部材(接続部74,79および支持部73,78)とされている。
また、前記支持ポスト41,46,71,76の形状は、上述のものに限られるものではなく、例えば、剛性の高い他方の支持ポスト71,76(もしくは支持ポストを支持する支持部材)は、従来と同様の構造を用いることができる。基本的に他方の支持ポスト71,76は、従来と同様の強度を有する構造で、各方向毎の強度に大きな違いがないもの(極端に剛性が低くなる方向がないもの)が好ましい。
また、剛性の低い一方の支持ポスト41,46(もしくは支持ポストを支持する支持部材)は、入力軸の軸方向に沿った剛性が低く、入力軸に直交する方向に沿った剛性が高い方が好ましく、板状の部材を用いることが好ましいが、板状以外に剛性の高低に異方性がある形状として、例えば、楕円形であってもよい。この場合に楕円形の短径方向が入力軸の軸方向に沿い、長径方向が入力軸に直交する方向に沿うように配置すればよい。
本発明は、ダブルキャビティ型の様々なトロイダル型無段変速機に適用することができる。
本発明の実施形態に係るトロイダル型無段変速機のヨークとヨークを支持する一対の支持ポストを示す概略図である。 前記支持ポストを示す斜視図である。 一対のヨークとこれらヨークを支持する2対の支持ポストを示す概略図である。 従来から知られているトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。
符号の説明
1 入力軸
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トラニオン
23A,23B ヨーク
32 駆動装置
41 支持ポスト(ポスト)
42 球面ポスト部(ポスト)
43 支持部(支持部材)
44 接続部(支持部材)
46 支持ポスト(ポスト)
47 球面ポスト部(ポスト)
48 支持部(支持部材)
49 接続部(支持部材)
50 ケーシング
71 支持ポスト(ポスト)
72 球面ポスト部(ポスト)
73 支持部(支持部材)
74 接続部(支持部材)
76 支持ポスト(ポスト)
77 球面ポスト部(ポスト)
78 支持部(支持部材)
79 接続部(支持部材)
221 第1キャビティ
222 第2キャビティ

Claims (3)

  1. ケーシングと、このケーシングの内側で互いに同心的に且つ回転自在に支持されるとともにそれれ一対ずつ設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら各出力側ディスクの内側面と各入力側ディスクの内側面とを対抗させた状態で、これら各出力側ディスクの内側面と、各入力側ディスクの内側面との間に形成される第1および第2キャビティと、前記第1および第2キャビティのそれぞれにおいて前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、前記ケーシングまたは前記駆動装置に直接または支持部材を介して固定されるとともに、前記一対のヨークにそれぞれ設けられた支持孔に嵌合されて、前記一対のヨークをそれぞれ揺動自在に支持する一対ずつのポストとを備えたダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機において、
    各ヨークを支持する一対の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材のうちの一方の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材の剛性が他方の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材の剛性よりも低いことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 回転トルクが入力され、かつ、前記入力側ディスクを一体に回転可能に支持するととも前記出力側ディスクを回転自在に支持する入力軸を備え、
    前記ヨークを支持する一対の前記ポストは、前記入力軸の軸方向に沿って並んで配置され、
    一対の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材のうちの他方の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材より剛性が低い一方の前記ポストまたは当該ポストを支持する前記支持部材は、前記入力軸に直交する方向に沿った剛性が、前記入力軸の軸方向に沿った剛性より高いことを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 前記一対のヨークをそれぞれ揺動自在に支持する一対ずつの前記ポストは、前記一対のヨークに対応して第1キャビティ側に配置される2つの前記ポストと、第2キャビティ側に配置される2つの前記ポストとからなり、
    前記第1および第2キャビティのうちの一方のキャビティ側に配置される2つの前記ポストまたは当該ポストを支持する2つの支持部材の両方が、前記他方のポストまたは当該ポストを支持する支持部材より剛性の低い前記一方のポストまたは当該ポストを支持する支持部材とされ、他方のキャビティ側に配置される2つの前記ポストまたは当該ポストを支持する二つの支持部材の両方が、前記他方のポストまたは当該ポストを支持する支持部材とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
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