JP5699427B2 - 液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法 - Google Patents

液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット式プリンター等の液体噴射装置、及び、その制御方法に関するものであり、特に、噴射パルスを圧力発生手段に印加することにより液体の噴射を制御可能な液体噴射装置、及び、その制御方法に関するものである。
液体噴射装置は、液体を噴射するノズルを有する液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置の代表的なものとして、例えば、液体噴射ヘッドとしてのインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズルから液体状のインクを記録紙等の記録媒体(即ち着弾対象)に対して噴射・着弾させてドットを形成することで画像等の記録を行うインクジェット式プリンター(以下、単にプリンターという。)等の画像記録装置を挙げることができる。また、近年においては、この画像記録装置に限らず、液晶ディスプレー等のカラーフィルターの製造装置等、各種の製造装置にも液体噴射装置が応用されている。
例えば、上記プリンターには、複数のノズルを列設して成るノズル列(ノズル群)を有し、噴射パルスを圧力発生手段に印加してこれを駆動することにより圧力室内の液体に圧力変化を与え、この圧力変化を利用して圧力室に連通したノズルから液体を噴射させるように構成されたものがある。圧力発生手段として圧電振動子を採用するプリンターでは、一般的には、まず圧力室を予備的に膨張させて(膨張工程)、この膨張状態を一定時間維持した後(ホールド工程)、圧力室を急激に収縮させて(収縮工程)圧力室内部のインクを加圧することにより、ノズルから数ng〜十数ngの微小なインクを噴射させている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示されているプリンターでは、圧電振動子を駆動する駆動波形の形状や電圧等のパラメーターを、圧力室内のインクに生じる圧力波の固有周期を考慮して設定することで、圧電アクチュエーターの信頼性・耐久性を損なわずに微小なインク滴を噴射することができるように構成されている。
特開2001−63042号公報
ところで、この種のプリンターでは、ノズルからインクが噴射されると、先頭のメイン滴の後端部の部分が当該メイン滴から分離してサテライト滴となることがある。そして、通常、サテライト滴の飛翔速度は、メイン滴の飛翔速度よりも遅い。このため、ノズルから噴射されてから記録媒体に着弾するまでの時間が、メイン滴とサテライト滴とで異なる。したがって、記録ヘッドと記録媒体とを相対移動させながら印刷等を行う構成では、記録媒体上におけるメイン滴とサテライト滴の着弾位置が離れてしまう。このようなメイン滴とサテライト滴の着弾位置ずれが記録画像等の画質の低下を招く問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、サテライト滴とメイン滴の着弾対象上での着弾位置ずれを抑制することが可能な液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、液体を噴射するノズル、当該ノズルに連通する圧力室、及び、当該圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段を有し、当該圧力発生手段の作動によってノズルから液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、
圧力発生手段を駆動してノズルから液体を噴射させるための噴射パルスを含む駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、
前記液体噴射ヘッドと着弾対象とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、
前記移動手段により前記液体噴射ヘッドと前記着弾対象とを相対移動させつつ、前記ノズルから液滴を噴射させて前記着弾対象に着弾させる液体噴射装置であって、
前記噴射パルスは、
第1の方向に電位が変化して前記圧力室の容積を膨張させる第1の波形部と、
前記第1の波形部の後端電位から前記第1の方向とは反対方向である第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第2の波形部と、
記第2の波形部の後端電位から前記第1の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第3の波形部と、
前記第3の波形部の後端電位から前記第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第4の波形部と、
を含む電圧波形であり、
前記第2の波形部の電位変化量V2、前記第3の波形部の電位変化量V3、前記第4の波形部の電位変化量V4が、以下の条件()及び()を満たし、
前記圧力室内の液体に生じる固有振動周期をTcとして、前記第2の波形部の時間幅Wd1、前記第3の波形部の時間幅Wc2、及び、前記第4の波形部の時間幅Wd2が、以下の条件()〜()を満たすことを特徴とする。
0.2×V2≦V3≦0.4×V2 …(
0.2×V2≦V4≦V2 …(
0.05×Tc≦Wd1≦0.1×Tc …(
0.2×Tc≦Wc2≦0.6×Tc …(
0.2×Tc≦Wd2≦0.6×Tc …(
本発明によれば、第2の波形部の電位変化量V2、第3の波形部の電位変化量V3、第4の波形部の電位変化量V4が、条件()及び()を満たすことで、メイン滴とサテライト滴の着弾対象上の着弾位置ずれを抑制することができる。即ち、第2の波形部により圧力室の容積が変化されることでメニスカス中央部が噴射側に突出して液柱が形成され、第3の波形部によって圧力室容積を維持又は逆に変化させた後、第4の波形部によって再度圧力室が変化することでメニスカスが噴射側に押し出されることにより、液柱の後端部分が加速される。その結果、ノズルから噴射されるメイン滴の飛翔速度よりもサテライト滴の飛翔速度が高められ、これらの液滴の着弾対象上における相対的な位置ずれが抑制される。
また、上記構成において、前記噴射パルスは、前記第2の波形部と前記第3の波形部との間に前記第2の波形部の後端電位を一定時間維持する中間ホールド部を有し、
前記中間ホールド部の時間幅Wh2が、以下の条件()を満たすことが望ましい。
0.03×Tc≦Wh2≦0.2×Tc …(
さらに、上記構成において、前記第2の波形部の始端から前記第4の波形部の始端までの時間T′が、以下の条件()を満たすことが望ましい。
0.1×Tc≦T′≦0.7×Tc …(
上記構成によれば、第2の波形部の始端から第4の波形部の始端までの時間T′が、条件()を満たすことで、第2の波形部による圧力室容積の変化の後、圧力室内の液体に生じる振動(圧力波)の固有周期Tcを考慮しつつより最適なタイミングで第4の波形部によって圧力発生手段の駆動を開始することができる。これにより、サテライト滴の飛翔速度が必要以上に高くなったり或いは低くなったりすることを抑制することができ、サテライト滴の飛翔を安定させることができる。
また、本発明は、液体を噴射するノズル、当該ノズルに連通する圧力室、及び、当該圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段を有し、当該圧力発生手段の作動によってノズルから液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、圧力発生手段を駆動してノズルから液体を噴射させるための噴射パルスを含む駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、前記液体噴射ヘッドと着弾対象とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、前記移動手段により前記液体噴射ヘッドと前記着弾対象とを相対移動させつつ、前記ノズルから液滴を噴射させて前記着弾対象に着弾させる液体噴射装置の制御方法であって、
前記噴射パルスは、第1の方向に電位が変化して前記圧力室の容積を膨張させる第1の波形部と、前記第1の波形部の後端電位から前記第1の方向とは反対方向である第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第2の波形部と、記第2の波形部の後端電位から前記第1の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第3の波形部と、前記第3の波形部の後端電位から前記第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第4の波形部と、を含み、
前記第2の波形部の電位変化量V2、前記第3の波形部の電位変化量V3、前記第4の波形部の電位変化量V4が、以下の条件()及び()を満たすように設定し、
前記圧力室内の液体に生じる固有振動周期をTcとして、前記第2の波形部の時間幅Wd1、前記第3の波形部の時間幅Wc2、及び、前記第4の波形部の時間幅Wd2が、以下の条件()〜()を満たすように設定することを特徴とする。
0.2×V2≦V3≦0.4×V2 …(
0.2×V2≦V4≦V2 …(
0.05×Tc≦Wd1≦0.1×Tc …(
0.2×Tc≦Wc2≦0.6×Tc …(
0.2×Tc≦Wd2≦0.6×Tc …(
プリンターの概略構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの構成を説明する要部断面図である。 プリンターの電気的な構成を説明するブロック図である。 噴射パルスの構成を説明する波形図である。 噴射パルスを用いてインクを噴射したときの記録紙等の印刷面における着弾形状の合否を示した表である。 ノズルからインクが噴射される様子を説明するノズル周辺の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、本発明の液体噴射装置として、インクジェット式記録装置(以下、プリンター)を例に挙げて説明する。
図1はプリンター1の構成を示す斜視図である。このプリンター1は、液体噴射ヘッドとして記録ヘッド2が取り付けられると共に、インクカートリッジ3が着脱可能に取り付けられるキャリッジ4と、記録ヘッド2の下方に配設されたプラテン5と、キャリッジ4を記録媒体としての記録紙6(着弾対象の一種。)の紙幅方向、即ち、主走査方向に往復移動させるキャリッジ移動機構7(移動手段の一種)と、主走査方向に直交する副走査方向に記録紙6を搬送する紙送り機構8とを備えて概略構成されている。
キャリッジ4は、主走査方向に架設されたガイドロッド9に軸支された状態で取り付けられており、キャリッジ移動機構7の作動により、ガイドロッド9に沿って主走査方向に移動するように構成されている。キャリッジ4の主走査方向の位置は、リニアーエンコーダー10によって検出され、その検出信号、即ち、エンコーダーパルスがプリンターコントローラー35の制御部41(図3参照)に送信される。これにより、制御部41はこのリニアーエンコーダー10からのエンコーダーパルスに基づいてキャリッジ4(記録ヘッド2)の走査位置を認識しながら、記録ヘッド2による記録動作(噴射動作)等を制御することができる。
キャリッジ4の移動範囲内における記録領域よりも外側の端部領域には、走査の基点となるホームポジションが設定されている。本実施形態におけるホームポジションには、記録ヘッド2のノズル形成面(ノズル基板21:図2参照)を封止するキャッピング部材11と、ノズル形成面を払拭するためのワイパー部材12とが配置されている。そして、プリンター1は、このホームポジションから反対側の端部へ向けてキャリッジ4(記録ヘッド2)が移動する往動時と、反対側の端部からホームポジション側にキャリッジ4が戻る復動時との双方向で記録紙6上に文字や画像等を記録する所謂双方向記録が可能に構成されている。
図2は、上記記録ヘッド2の構成を説明する要部断面図である。この記録ヘッド2は、ケース13と、このケース13内に収納される振動子ユニット14と、ケース13の底面(先端面)に接合される流路ユニット15等を備えて構成されている。上記のケース13は、例えば、エポキシ系樹脂により作製され、その内部には振動子ユニット14を収納するための収納空部16が形成されている。振動子ユニット14は、圧力発生手段の一種として機能する圧電振動子17と、この圧電振動子17が接合される固定板18と、圧電振動子17に駆動信号等を供給するためのフレキシブルケーブル19とを備えている。圧電振動子17は、圧電体層と電極層とを交互に積層した圧電板を櫛歯状に切り分けることで作製された積層型であって、積層方向に直交する方向に伸縮可能な縦振動モードの圧電振動子である。
流路ユニット15は、流路基板20の一方の面にノズル基板21を、流路基板20の他方の面に弾性板22をそれぞれ接合して構成されている。この流路ユニット15には、リザーバー23と、インク供給口24と、圧力室25と、ノズル連通口26と、ノズル27とが設けられている。そして、インク供給口24から圧力室25及びノズル連通口26を経てノズル27に至る一連のインク流路が、ノズル27毎に対応して形成されている。
上記ノズル基板21は、ドット形成密度に対応したピッチ(例えば180dpi)で複数のノズル27が列状に穿設されたステンレス等の金属板またはシリコン単結晶基板等から成る板材である。このノズル基板21には、ノズル27の列(ノズル群)が複数設けられており、1つのノズル列は、例えば180個のノズル27によって構成される。そして、本実施形態における記録ヘッド2は、それぞれ異なる色のインク(本発明における液体の一種)、具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の合計4色のインクを貯留する4つのインクカートリッジ3を装着可能に構成されており、これらの色に対応させて合計4列のノズル列がノズル基板21に形成されている。
上記弾性板22は、支持板28の表面に弾性体膜29を積層した二重構造である。本実施形態では、金属板の一種であるステンレス板を支持板28とし、この支持板28の表面に樹脂フィルムを弾性体膜29としてラミネートした複合板材を用いて弾性板22を作製している。この弾性板22には、圧力室25の容積を変化させるダイヤフラム部30が設けられている。また、この弾性板22には、リザーバー23の一部を封止するコンプライアンス部31が設けられている。
上記のダイヤフラム部30は、エッチング加工等によって支持板28を部分的に除去することで作製される。即ち、このダイヤフラム部30は、圧電振動子17の先端面が接合される島部32と、この島部32を囲む薄肉弾性部33とからなる。上記のコンプライアンス部31は、リザーバー23の開口面に対向する領域の支持板28を、ダイヤフラム部30と同様にエッチング加工等によって除去することにより作製され、リザーバー23に貯留された液体の圧力変動を吸収するダンパーとして機能する。
そして、上記の島部32には圧電振動子17の先端面が接合されているので、この圧電振動子17の自由端部を伸縮させることで圧力室25の容積を変動させることができる。この容積変動に伴って圧力室25内のインクに圧力変動が生じる。そして、記録ヘッド2は、この圧力変動を利用してノズル27からインク滴を噴射させる。
図3はプリンター1の電気的な構成を示すブロック図である。このプリンター1は、プリンターコントローラー35とプリントエンジン36とで概略構成されている。プリンターコントローラー35は、ホストコンピュータ等の外部装置からの印刷データ等が入力される外部インターフェース(外部I/F)37と、各種データ等を記憶するRAM38と、各種データ処理のための制御ルーチン等を記憶したROM39と、各部の制御を行う制御部41と、クロック信号を発生する発振回路42と、記録ヘッド2へ供給する駆動信号を発生する駆動信号発生回路43(本発明における駆動信号発生手段の一種)と、印刷データをドット毎に展開することで得られる画素データや駆動信号等を記録ヘッド2に出力するための内部インターフェース(内部I/F)45と、を備えている。
制御部41は、記録ヘッド2の動作を制御するためのヘッド制御信号を記録ヘッド2に出力したり、駆動信号COMを生成させるための制御信号を駆動信号発生回路43に出力したりする。ヘッド制御信号は、例えば、転送クロックCLK、画素データSI、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CHである。これらのラッチ信号やチェンジ信号は、駆動信号COMを構成する各パルスの供給タイミングを規定する。
また、制御部41は、上記印刷データに基づき、RGB表色系からCMY表色系への色変換処理、多階調のデータを所定階調まで減少させるハーフトーン処理、ハーフトーニングされたデータを、インク種類毎(ノズル列毎)に所定の配列で並べてドットパターンデータに展開するドットパターン展開処理等を経て、記録ヘッド2の噴射制御に用いる画素データSIを生成する。この画素データSIは、印刷される画像の画素に関するデータであり、噴射制御情報の一種である。ここで、画素とは、着弾対象である記録紙等の記録媒体上に仮想的に定められたドット形成領域を示す。そして、本発明に係る画素データSIは、記録媒体上に形成されるドットの有無(又はインクの噴射の有無)及びドットの大きさ(又は噴射されるインクの量)に関する階調データからなる。本実施形態において、画素データSIは合計2ビットの2値階調データによって構成されている。
次に、プリントエンジン36側の構成について説明する。プリントエンジン36は、記録ヘッド2と、キャリッジ移動機構7と、紙送り機構8と、リニアーエンコーダー10と、から構成されている。記録ヘッド2は、シフトレジスター(SR)46、ラッチ47、デコーダー48、レベルシフター(LS)49、スイッチ50、及び圧電振動子17を、各ノズル27に対応させて複数備えている。プリンターコントローラー35からの画素データ(SI)は、発振回路42からのクロック信号(CK)に同期して、シフトレジスター46にシリアル伝送される。
シフトレジスター46には、ラッチ47が電気的に接続されており、プリンターコントローラー35からのラッチ信号(LAT)がラッチ47に入力されると、シフトレジスター46の画素データをラッチする。このラッチ47にラッチされた画素データは、デコーダー48に入力される。このデコーダー48は、2ビットの画素データを翻訳してパルス選択データを生成する。本実施形態におけるパルス選択データは、合計2ビットのデータによって構成されている。
そして、デコーダー48は、ラッチ信号(LAT)又はチャンネル信号(CH)の受信を契機にパルス選択データをレベルシフター49に出力する。この場合、パルス選択データは、上位ビットから順にレベルシフター49に入力される。このレベルシフター49は、電圧増幅器として機能し、パルス選択データが「1」の場合、スイッチ50を駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度の電圧に昇圧された電気信号を出力する。レベルシフター49で昇圧された「1」のパルス選択データは、スイッチ50に供給される。このスイッチ50の入力側には、駆動信号発生回路43からの駆動信号COMが供給されており、スイッチ50の出力側には、圧電振動子17が接続されている。
そして、パルス選択データは、スイッチ50の作動、つまり、駆動信号中の噴射パルスの圧電振動子17への供給を制御する。例えば、スイッチ50に入力されるパルス選択データが「1」である期間中は、スイッチ50が接続状態になって、対応する噴射パルスが圧電振動子17に供給され、この噴射パルスの波形に倣って圧電振動子17の電位レベルが変化する。一方、パルス選択データが「0」である期間中は、レベルシフター49からはスイッチ50を作動させるための電気信号が出力されない。このため、スイッチ50は切断状態となり、圧電振動子17へは噴射パルスが供給されない。
図4は、駆動信号発生回路43が発生する駆動信号COMに含まれる噴射パルスDPの構成を説明する波形図である。
同図に示すように、噴射パルスDPは、予備膨張部p1(第1の波形部に相当)と、膨張ホールド部p2と、収縮部p3(第2の波形部に相当)と、収縮ホールド部p4(中間ホールド部に相当)と、再膨張部p5(第3の波形部に相当)と、再膨張ホールド部p6と、再収縮部p7(第4の波形部に相当)と、再収縮ホールド部p8と、制振収縮部p9と、制振ホールド部p10と、復帰膨張部p11とからなる。予備膨張部p1は基準電位VBから膨張電位VHまで一定勾配で電位がプラスの方向(第1の方向に相当)に変化(上昇)する波形部であり、膨張ホールド部p2は予備膨張部p1の終端電位である膨張電位VHで一定な波形部であり、収縮部p3は膨張電位VHから第1中間電位VM1まで電位がマイナスの方向(第2の方向に相当)に時間Wd1で変化(降下)する波形部である。また、収縮ホールド部p4は第1中間電位VM1で一定な波形部であり、再膨張部p5は第1中間電位VM1から再膨張電位VH2まで電位がプラス方向に時間Wc2で変化(上昇)する波形部であり、再膨張ホールド部p6は再膨張電位VH2で一定な波形部であり、再収縮部p7は再膨張電位VH2から第2中間電位VM2まで電位が時間Wd2でマイナス方向に変化(降下)する波形部である。そして、再収縮ホールド部p8は第2中間電位VM2で一定な波形部であり、制振収縮部p9は第2中間電位VM2から収縮電位VLまで電位がマイナス方向に変化(降下)する波形部であり、制振ホールド部p10は収縮電位VLで一定な波形部であり、復帰膨張部p11は収縮電位VLから基準電位VBまで電位が一定勾配で復帰する波形部である。
上記の噴射パルスDPは、当該噴射パルスDPによって圧電振動子17を駆動することでノズル27からインクを噴射したときに、メイン滴とサテライト滴の記録媒体上での相対的な着弾位置ずれが抑制されるように、パラメーターが設定されている。以下、この点について説明する。
まず、噴射パルスDPにおける収縮部p3の電位変化量V2(始端電位である膨張電位VHと終端電位である第1中間電位VM1との電位差の絶対値)、再膨張部p5の電位変化量V3(始端電位である第1中間電位VM1と終端電位である再膨張電位VH2との電位差の絶対値)、再収縮部p7の電位変化量V4(始端電位である再膨張電位VH2と終端電位である第2中間電位VM2との電位差の絶対値)が、以下の条件(A)及び(B)を満たすように設定されている。
0≦V3≦0.4×V2 …(A)
0.2×V2≦V4≦V2 …(B)
即ち、再膨張部p5の電位変化量V3は、0以上であって、収縮部p3の電位変化量V2の40%以下に設定される。このV3は、主に収縮部p3によってメニスカスにインク柱(液柱)が形成された後の当該インク柱の大きさやメニスカスからの切れやすさ、後述するメイン滴の飛翔速度に関わるパラメーターである。なお、電位変化量V3が0の場合は、収縮ホールド部p4、再膨張部p5、及び再膨張ホールド部p6が全体として収縮ホールド部として機能し、再収縮部p7によって圧力室25が再収縮されるまで第1中間電位VM1を一定時間維持する。
また、再収縮部p7の電位変化量V4は、V2の20%以上であって、V2以下に設定される。このV4は、主にインク柱の後端部分(サテライト滴となる部分)の押し出し量に関連するパラメーターである。
また、圧力室25内のインクに生じる振動(圧力波)のヘルムホルツ振動周期(固有振動周期)をTcとして、収縮部p3の時間幅(始端から終端までの時間)Wd1、再膨張部p5の時間幅Wc2、及び、再収縮部p7の時間幅Wd2が、以下の条件(C)〜(E)を満たすように設定される。
0.1×Tc≦Wd1 …(C)
Wc2≦0.5×Tc …(D)
Wd2≦0.5×Tc …(E)
さらに、収縮ホールド部p4の時間幅Wh2が、以下の条件(F)を満たすように設定される。
0.03×Tc≦Wh2≦0.2×Tc …(F)
ここで、上記Tcは、ノズル27、圧力室25、インク供給口24、及び圧電振動子17等の各構成部材の形状、寸法、及び剛性などにより固有に定まる。この固有の振動周期Tcは、例えば、次式(1)で表すことができる。
Tc=2π√[〔(Mn×Ms)/(Mn+Ms)〕×Cc]・・・(1)
但し、式(1)において、Mnはノズル27におけるイナータンス、Msはインク供給口24におけるイナータンス、Ccは圧力室25のコンプライアンス(単位圧力あたりの容積変化、柔らかさの度合いを示す。)である。また、上記式(1)において、イナータンスMとは、ノズル27等の流路における液体の移動し易さを示し、換言すると、単位断面積あたりの液体の質量である。そして、流体の密度をρ、流路の流体の流下方向と直交する面の断面積をS、流路の長さをLとしたとき、イナータンスMは次式(2)で近似して表すことができる。
M=(ρ×L)/S ・・・ (2)
なお、Tcは、上記式(1)で規定されるものに限られず、記録ヘッド2の圧力室25が有している振動周期であればよい。
そして、収縮部p3の始端から再収縮部p7の始端までの時間T′が、以下の条件(G)を満たすように設定される。
0.1×Tc≦T′≦0.7×Tc …(G)
すなわち、T′は、収縮部p3により圧力室25の収縮が開始されてから、再収縮部p7により圧力室25の再収縮が開始されるまでの時間である。この時間T′を、条件(G)を満たすように設定することにより、収縮部p3による圧力室25の収縮により当該圧力室25内のインクに生じる振動の固有周期Tcに基づいて、より最適なタイミングで再収縮部p7による圧力室25の再収縮を開始することができる。
上記のように構成された噴射パルスDPが圧電振動子17に供給されると、まず、予備膨張部p1によって圧電振動子17は素子長手方向に収縮し、これに伴って圧力室25が基準電位VBに対応する基準容積から膨張電位VHに対応する膨張容積まで膨張する(第1の変化工程)。この膨張により、図6(a)に示すように、ノズル27におけるインクの表面(メニスカス)が圧力室25側(図における上側)に大きく引き込まれると共に、圧力室25内にはリザーバー23側からインク供給口24を通じてインクが供給される。そして、この圧力室25の膨張状態は、膨張ホールド部p2によって時間Wh1だけ維持される(ホールド工程)。
膨張ホールド部p2によるホールドの後、収縮部p3が供給されて圧電振動子17が伸長する。これに伴い、圧力室25は膨張容積から第1中間電位VM1に対応する中間収縮容積まで時間Wd1で収縮される(第2の変化工程)。これにより、圧力室25内のインクが加圧されて、図6(b)に示すように、メニスカスの中央部分が噴射側(図における下側)に押し出され、この押し出された部分が液柱(インク柱)のように伸びる。続いて、収縮ホールド部p4が供給され、中間収縮容積が上記時間Wh2だけ維持される(中間ホールド工程)。これにより、圧電振動子17の伸長が一旦停止される。この間、メニスカス中央部のインク注が慣性力によって噴射方向へ伸びる。続いて、再膨張部p5が供給されることにより、圧力振動子17が少しだけ収縮する。これに伴い、圧力室25は、中間収縮容積から再膨張電位VH2に対応する再膨張容積まで時間Wc2で再度膨張する(第3の変化工程)。これにより、メニスカスが圧力室25側に引き込まれる。図6(c)に示すように、メニスカス中央部のインク注が慣性力によって噴射方向へ伸びつつある状態でこの方向とは逆方向にメニスカスが引き込まれるので、インク柱がメニスカスから切れやすい状態となり、また、当該インク柱の先頭部分であるメイン滴の飛翔速度が抑制される。このときの再膨張容積は、再膨張ホールド部p6によって時間Wh3だけ維持される(再膨張ホールド工程)。
再膨張ホールド部p6によるホールドの後、メニスカスのTcに基づく振動が圧力室側から噴射側に変位しているタイミングで、再収縮部p7により圧電振動子17が伸長し、これにより圧力室25の容積が再膨張容積から第2中間電位VM2に対応する再収縮容積まで再度収縮される(第4の変化処理)。これにより、図6(d)に示すように、メニスカス全体が噴射方向に急激に押し出され、インク柱の後端部分が加速される。そして、メニスカスとインク柱とが分離し、分離した部分がインク滴としてノズル27から噴射されて飛翔する。噴射されたインク滴は、先行するメイン滴Dmと、このメイン滴Dmとは分離して後続するサテライト滴Dsとから成る。
本実施形態においては、収縮部p3によって圧力室25内のインクが加圧されることによりメニスカス中央部のインク柱が噴射側に押し出された後、収縮ホールド部p4(ホールド処理)によって圧力室25内のインクの加圧が一旦ホールドされ、再膨張部p5によって圧力室25が再膨張されることにより、メイン滴Dmの飛翔速度が抑制される。加えて、再収縮部p7よって圧力室25が再収縮されることでサテライト滴Dsとなるインク柱の後端部分が加速されるので、メイン滴Dmの飛翔速度よりも、サテライト滴Dsの飛翔速度が高くなる。これにより、ノズル27から噴射されて記録媒体の記録面に着弾するまでの間に、メイン滴Dmとサテライト滴Dsとが近接する。これにより、記録媒体の記録面に着弾して形成されるドットが円形或いは楕円形に近い形状となる。
再収縮部p7による圧力室25の再収縮の後、再収縮ホールド部p8により、圧力室25の再収縮容積が一定時間維持される(再収縮ホールド工程)。その後、制振収縮部p9が圧電振動子17に印加されて、圧力室25が再収縮容積から収縮電位VLに対応する最収縮容積まで収縮される。この圧力室25の最収縮容積は、制振ホールド部p10によって一定時間維持され、その後、復帰膨張部p11により、圧力室25が最収縮容積から基準容積(定常容積)まで緩やかに膨張復帰する。これらの制振収縮部p9、制振ホールド部p10、及び復帰膨張部p11によって、メニスカスの残留振動が抑制される。
図5は、噴射パルスDPを用いてインクを噴射したときの印刷結果を示した表である。実施例1〜13は、上記の条件(A)〜(F)を変えつつ13通りを検証した結果を示している。また、比較例1〜3は、本発明の必須条件(A),(B)が範囲外となっている場合である。印刷結果は、メイン滴とサテライト滴が記録媒体(記録紙6)に着弾して形成されるドット形状の状態を示すものである。即ち、「◎」は、メイン滴とサテライト滴とが記録媒体上のほぼ同じ位置に着弾して完全な1つのドットが形成された状態を示し、最も理想的な結果である。「○」は「◎」の場合よりもメイン滴の着弾位置とサテライト滴の着弾位置が記録ヘッド2と記録媒体との相対移動方向にずれてドット形状が楕円から達磨状に近い状態であるが、概ね合格であることを示す結果である。「△」は「○」の場合よりもサテライト滴の着弾位置がメイン滴の着弾位置からずれており、ドットは1つで形状が達磨状であるが、合格範囲内であることを示す結果である。「×」はサテライト滴の着弾位置がメイン滴の着弾位置から完全に離れ、ドット形状が2つ以上に分離した状態を示し、記録画像の画質に悪影響が生じる結果(不合格)である。
この実験では、常温(例えば、25℃)の環境下で粘度が5ミリパスカル秒のインクを用いている。また、記録ヘッド2のノズル27から記録媒体(記録紙6)の印刷面までの距離は1.2mm、キャリッジ4の移動速度(即ち、記録ヘッド2の移動速度)は25m/minである。即ち、一般的なプリンターで印刷が行われる際に想定される条件に設定されている。
図5に示す実施例1〜13のうち、実施例1〜6については、上記条件(A)〜(G)を全て満たしており、何れも印刷結果が「◎」で合格となっている。即ち、これらの場合、全ての条件を満たすことで、メイン滴とサテライト滴とをそれぞれ望ましい飛翔速度で飛翔させることができ、プリンター1のように記録ヘッド2と記録媒体である記録紙2とを相対的に移動させながらインクを噴射する構成においても、記録媒体上におけるメイン滴とサテライト液滴との着弾位置ずれを抑制することができる。その結果、記録画像について良好な画質が得られる。
また、実施例7及び実施例8は、条件(A)〜(F)を満たす一方で条件(G)を満たしていない場合である。即ち、実施例7では、収縮部p3の始端から再収縮部p7の始端までの時間T′のTcに対する割合が、条件(G)の下限に相当する0.1に満たない0.05となっており、再収縮部p7による圧力室25の再収縮のタイミングが理想よりも早い場合である。また、実施例8では、時間T′のTcに対する割合が、条件(G)の上限に相当する0.7を超えて0.8となっており、再収縮部p7による圧力室25の再収縮のタイミングが理想よりも遅い場合である。これらの場合、印刷結果が「○」で概ね合格となっている。実施例9及び実施例10は、条件(A)〜(E)、(G)を満たす一方で条件(F)を満たしていない場合である。即ち、実施例9では、収縮ホールド部p4の時間幅Wh2のTcに対する割合が条件(F)の下限に対応する0.03に満たない0.02となっており、収縮ホールド部p4による中間収縮容積のホールド時間が理想よりも短い場合である。この場合、サテライト液滴の飛翔が安定しないことがある。また、実施例10では、収縮ホールド部p4の時間幅Wh2のTcに対する割合が条件(F)の上限に対応する0.2を超えており、収縮ホールド部p4による中間収縮容積のホールド時間が理想よりも長い場合である。これらの場合も、印刷結果が「○」で概ね合格となっている。
実施例11は、条件(A)〜(D)、(F)、(G)を満たす一方で条件(E)を満たしていない場合である。即ち、実施例11では、再収縮部p7の時間幅Wd2のTcに対する割合が条件(E)の上限に対応する0.5を超えて0.6となっている場合である。この場合、サテライト液滴の飛翔速度が十分に得られないことがあり、メイン滴の着弾位置とサテライト滴の着弾位置とが多少ずれる可能性があるが、印刷結果は「△」で許容範囲内となっている。実施例12は、条件(A)〜(C)、(E)〜(G)を満たす一方で条件(D)を満たしていない場合である。即ち、実施例12では、再膨張部p5の時間幅Wc2のTcに対する割合が条件(D)の上限に対応する0.5を超えている場合である。この場合も印刷結果は「△」で許容範囲内となっている。そして、実施例13は、条件(A)、(B)、(D)〜(G)を満たす一方で条件(C)を満たしていない場合である。即ち、実施例13では、収縮部p3の時間幅Wd1のTcに対する割合が、下限に対応する0.1に満たない0.05となっている場合である。この場合、メイン滴の飛翔速度が理想よりも速くなるため、メイン滴の着弾位置とサテライト滴の着弾位置とが多少ずれる可能性があるが、印刷結果は「△」で許容範囲内となっている。
比較例1及び比較例2は、条件(A)、(C)〜(G)を満たす一方で、必須条件のうち(B)を満たしていない場合である。即ち、比較例1では、収縮部p3の電位変化量V2に対する再収縮部p7の電位変化量V4の割合が、条件(B)の下限に対応する0.2に満たない0.1となっており、収縮部p3による圧力室25の収縮量に対して再収縮部p7による圧力室25の再収縮量が理想よりも小さい場合である。この場合、圧力室25の再収縮によるインク柱の後端部の押し出し量が不足し、結果としてメイン滴とサテライト滴が離れてしまい、両者の着弾位置ずれが拡大する虞がある。また、比較例2では、収縮部p3の電位変化量V2に対する再収縮部p7の電位変化量V4の割合が、条件(B)の上限に対応する1を超えて1.1となっており、収縮部p3による圧力室25の収縮量に対して再収縮部p7による圧力室25の再収縮量が理想よりも大きい場合である。この場合、圧力室25の再収縮によるインク柱の後端部の押し出し量が必要よりも多くなり、サテライト滴の飛翔方向が曲がる等して、メイン滴とサテライト滴の着弾位置ずれが拡大する虞がある。これらの場合、共に印刷結果が「×」で不合格となっている。
比較例3は、条件(B)〜(G)を満たす一方で必須条件のうち(A)を満たしていない場合である。即ち、比較例3では、収縮部p3の電位変化量V2に対する再膨張部p5の電位変化量V3の割合が、条件(A)の上限に対応する0.4を超えて0.5となっており、収縮部p3による圧力室25の収縮量に対して再膨張部p5による圧力室25の再膨張量が理想よりも大きい場合である。この場合、圧力室25の再膨張によるメニスカスの引き込み量が必要以上に多くなり、これにより、インク柱がメニスカスから切れるタイミングが早すぎたり、メイン滴の量(重量・体積)が不足したりする等、ドットの着弾形状に悪影響が生じる虞がある。この場合、印刷結果が「×」で不合格となっている。
以上のように、噴射パルスDPの収縮部p3の電位変化量V2、再膨張部p5の電位変化量V3、再収縮部p7の電位変化量V4が、条件(A)及び(B)を満たすことで、メイン滴とサテライト滴の着弾対象上の着弾位置ずれを抑制することができる。即ち、収縮部p3の電位変化量V2により圧力室25の容積が膨張容積から中間容積まで収縮された後、再膨張部p5によって圧力室容積を再膨張容積まで再膨張させることで、メイン滴の飛翔速度が抑制される。その後、第4の波形部によって再収縮容積まで再度収縮することでメニスカスが噴射側に急激に押し出されることにより、インク柱の後端部分が押し出される。これにより、メイン滴の飛翔速度よりもサテライト滴の飛翔速度が高められ、これらの液滴の着弾対象上における相対的な位置ずれが抑制される。その結果、メイン滴とサテライト滴の着弾位置ずれに起因する記録画像等の画質の低下が防止される。なお、再膨張させることなく、再収縮部p7によって再収縮されるまで中間収縮容積を維持する構成(V3/V2=0)においても、少なくともサテライト滴の飛翔速度が高められるので、メイン滴とサテライト滴の着弾位置ずれは抑制される。
また、噴射パルスDPのパラメーターが条件(C)〜(F)をそれぞれ満たすことで、より最適な条件でインクを噴射することができ、メイン滴とサテライト滴の着弾対象上における相対的な着弾位置ずれがより確実に抑制される。
さらに、収縮部p3の始端から再収縮部p7の始端までの時間T′が、条件(G)を満たすことで、収縮部p3による圧力室25の収縮の後、圧力室25内のインクに生じる振動の固有周期Tcを考慮しつつより最適なタイミングで再収縮部p7によって圧電振動子17の駆動による圧力室25の再収縮動作を開始することができる。これにより、サテライト滴の飛翔速度が必要以上に高くなったり或いは低くなったりすることを抑制することができ、サテライト滴の飛翔を安定させることができる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
噴射パルスDPの波形構成に関し、上記実施形態で例示したものには限られない。要は、第1の方向に電位が変化して圧力室の容積を変化させる第1の波形部と、第1の波形部の後端電位から第1の方向とは反対方向である第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第2の波形部と、第2の波形部の後端電位を一定時間維持して圧力室容積を維持する、又は、第2の波形部の後端電位から第1の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第3の波形部と、第3の波形部の後端電位から第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第4の波形部と、を含む電圧波形であればよい。
また、上記実施形態では、圧力発生手段として、所謂縦振動型の圧電振動子17を例示したが、これには限られず、例えば、所謂撓み振動型の圧電素子を採用することも可能である。この場合、例示した噴射パルスDPに関し、電位の変化方向、つまり上下が反転した波形となる。
そして、本発明は、噴射パルスを用いて噴射制御が可能な液体噴射装置であれば、プリンターに限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置や、記録装置以外の液体噴射装置、例えば、ディスプレー製造装置、電極製造装置、チップ製造装置等にも適用することができる。そして、ディスプレー製造装置では、色材噴射ヘッドからR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極製造装置では、電極材噴射ヘッドから液状の電極材料を噴射する。チップ製造装置では、生体有機物噴射ヘッドから生体有機物の溶液を噴射する。
1…プリンター,2…記録ヘッド,17…圧電振動子,25…圧力室,27…ノズル,35…プリンターコントローラー,41…制御部,43…駆動信号発生回路

Claims (4)

  1. 液体を噴射するノズル、当該ノズルに連通する圧力室、及び、当該圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段を有し、当該圧力発生手段の作動によってノズルから液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、
    圧力発生手段を駆動してノズルから液体を噴射させるための噴射パルスを含む駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、
    前記液体噴射ヘッドと着弾対象とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、
    前記移動手段により前記液体噴射ヘッドと前記着弾対象とを相対移動させつつ、前記ノズルから液滴を噴射させて前記着弾対象に着弾させる液体噴射装置であって、
    前記噴射パルスは、
    第1の方向に電位が変化して前記圧力室の容積を膨張させる第1の波形部と、
    前記第1の波形部の後端電位から前記第1の方向とは反対方向である第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第2の波形部と、
    記第2の波形部の後端電位から前記第1の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第3の波形部と、
    前記第3の波形部の後端電位から前記第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第4の波形部と、
    を含む電圧波形であり、
    前記第2の波形部の電位変化量V2、前記第3の波形部の電位変化量V3、前記第4の波形部の電位変化量V4が、以下の条件()及び()を満たし、
    前記圧力室内の液体に生じる固有振動周期をTcとして、前記第2の波形部の時間幅Wd1、前記第3の波形部の時間幅Wc2、及び、前記第4の波形部の時間幅Wd2が、以下の条件()〜()を満たすことを特徴とする液体噴射装置。
    0.2×V2≦V3≦0.4×V2 …(
    0.2×V2≦V4≦V2 …(
    0.05×Tc≦Wd1≦0.1×Tc …(
    0.2×Tc≦Wc2≦0.6×Tc …(
    0.2×Tc≦Wd2≦0.6×Tc …(
  2. 前記噴射パルスは、前記第2の波形部と前記第3の波形部との間に前記第2の波形部の後端電位を一定時間維持する中間ホールド部を有し、
    前記中間ホールド部の時間幅Wh2が、以下の条件()を満たすことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
    0.03×Tc≦Wh2≦0.2×Tc …(
  3. 前記第2の波形部の始端から前記第4の波形部の始端までの時間T′が、以下の条件()を満たすことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
    0.1×Tc≦T′≦0.7×Tc …(
  4. 液体を噴射するノズル、当該ノズルに連通する圧力室、及び、当該圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段を有し、当該圧力発生手段の作動によってノズルから液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、圧力発生手段を駆動してノズルから液体を噴射させるための噴射パルスを含む駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、前記液体噴射ヘッドと着弾対象とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、前記移動手段により前記液体噴射ヘッドと前記着弾対象とを相対移動させつつ、前記ノズルから液滴を噴射させて前記着弾対象に着弾させる液体噴射装置の制御方法であって、
    前記噴射パルスは、第1の方向に電位が変化して前記圧力室の容積を膨張させる第1の波形部と、前記第1の波形部の後端電位から前記第1の方向とは反対方向である第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第2の波形部と、記第2の波形部の後端電位から前記第1の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第3の波形部と、前記第3の波形部の後端電位から前記第2の方向に電位が変化して圧力室容積を変化させる第4の波形部と、を含み、
    前記第2の波形部の電位変化量V2、前記第3の波形部の電位変化量V3、前記第4の波形部の電位変化量V4が、以下の条件()及び()を満たすように設定し、
    前記圧力室内の液体に生じる固有振動周期をTcとして、前記第2の波形部の時間幅Wd1、前記第3の波形部の時間幅Wc2、及び、前記第4の波形部の時間幅Wd2が、以下の条件()〜()を満たすように設定することを特徴とする液体噴射装置の制御方法。
    0.2×V2≦V3≦0.4×V2 …(
    0.2×V2≦V4≦V2 …(
    0.05×Tc≦Wd1≦0.1×Tc …(
    0.2×Tc≦Wc2≦0.6×Tc …(
    0.2×Tc≦Wd2≦0.6×Tc …(
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