JP5682942B2 - 被服 - Google Patents

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Description

本発明は、着用者のウェスト部、下腹部及び臀部を囲繞するパンティ部領域と、着用者の両大腿部を各別に囲繞する大腿部領域とを少なくとも備える被服に関する。
スポーツ界にあっては、競技者の筋肉又は腱等を保護及び/又は補助すべく、脚又は腕等に適宜のテープを張着させる、所謂テーピングの技術が導入されているが、かかるテーピング技術は熟練を要するため、テーピングを行う技術を有さない一般のユーザであってもテーピングと同等の効果を容易に奏することができる技術の開発が要求されていた。
そのため、後記する特許文献1には次のような被服が開示されている。
図8は、特許文献1に開示された被服を着用した状態を示す正面図であり、図中、50はパンティ部、大腿部及び下腿部を伸縮性の素材で連続的に製出してなるスパッツ形状の本体である。
本体50の両大腿部にはそれぞれ、対をなす外側帯状片51,51及び内側帯状片52,52が縫合してある。外側帯状片51,51はそれぞれ、本体50のパンティ部の外側部を縦通し、大腿部の前部領域を大腿部の上位から下位へ斜通して、大腿部と下腿部との略中間部分である膝部の内側方まで亘るように延設してある。
一方、内側帯状片52,52は、本体50の大腿部の内側であって、前記パンティ部の股下近傍の位置から大腿部の前部領域を大腿部の上位から下位へ斜通して前記膝部の外側方まで亘るように延設してあり、対をなす内側帯状片52,52と前記外側帯状片51,51とはそれぞれ、大腿部の前部領域であって、前記膝部より少し上方の位置で交差させてある。
また、本体の両下腿部の前部領域にはそれぞれ、略倒立二等辺三角形状の下方帯状部53,(53)が縫合してあり、下方帯状部53,(53)の上縁は下向きの円弧状になして膝蓋部を覆わないようにしてある。
外側帯状片51,51及び内側帯状片52,52、並びに下方帯状部53,(53)はいずれも、その長手方向より幅方向へ強い伸縮性を有する組織に編成されており、これによって着用者の両脚の筋肉又は腱等を保護及び/又は補助する、所謂テーピング機能を発揮するようになっている。
このような被服にあっては、前述したように外側帯状片51,51及び内側帯状片52,52が本体の所定位置に縫合してあるため、着用者は当該被服を着用しただけで外側帯状片51,51及び内側帯状片52,52並びに下方帯状部53,(53)が着用者の両脚の適宜位置に対向配置され、所要のテーピング機能を容易に奏することができる。
しかし、このような従来の被服にあっては、着用者の両脚の筋肉又は腱等を保護及び/又は補助することはできるものの、着用者の下半身のスタイルを調整する機能に欠けるという問題があった。
一方、他の部分の収縮力より強い収縮力を有する部分を、着用者の体型に応じた所定領域に配設することによって、例えば着用者の下腹部を押圧すると共に、臀部を持ち上げて着用者の外側形状を補正する補正下着が販売されているが、そのような補正下着では着用者の外側形状を補正するだけであるため、補正下着を外した場合、着用者の外側形状は元のままで変化することは殆どなかった。
そのため、後記する特許文献2には次のような被服が開示されている。
図9は特許文献2に開示された被服の正面図である。
図9に示したように被服は、着用者の膝上までの丈のスパッツ形状をなした本体60を備えてなり、該本体60の両大腿部63,63には、脚の付根の内側から大腿部の前部を通り、斜め下方へ向かって脚の外側まで延在する第1緊締部71,71と、脚の付根と略同じ高さに位置する脚の外側から大腿部の前部を通り、斜め下方へ向かって脚の内側まで延在する第2緊締部72,72とが設けてある。そして、第1緊締部71,71と第2緊締部72,72とは、大腿部63,63の前部であって着用者の腸棘点と膝蓋中央点との中間点に対応する部分で交差させてある。
このような被服にあっては、第1緊締部71,71と第2緊締部72,72とが着用者の腸棘点と膝蓋中央点との中間点に対応する部位に当接し、かかる部位に位置する大腿四頭筋に対して強い緊締力が加えられるので、着用者の脚が自然に後方へ大きく蹴られることになり、これによって大殿筋の使用度が向上して当該大殿筋の筋力が増大するため、着用者の臀部が持ち上がる、所謂ヒップアップ効果が奏される。
特公平7−49602号公報 特許第3924586号公報
しかしながら、特許文献2に開示された如き被服にあっては、第1緊締部71,71及び第2緊締部72,72の大腿四頭筋及び大殿筋への作用によるヒップアップ効果しか期待できないという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、着用者のスタイルを更に向上させることができる被服を提供する。
(1)本発明に係る被服は、着用者のウェスト部、下腹部及び臀部を囲繞し、伸縮性を有するパンティ部領域と、着用者の両大腿部を各別に囲繞し、伸縮性を有する一対の大腿部領域とを少なくとも備え、丸編により編成され、前記ウェスト部から着用者の膝上位置までを被覆するスパッツ形状になしてある被服において、前記パンティ部領域の前記ウェスト部に対向する位置に、周囲の伸縮力より強い伸縮力を有する帯状の第1アンカー部が前記ウェスト部を囲繞するように設けてあり、前記両大腿部領域にそれぞれ、周囲の伸縮力より強い伸縮力を有する帯状の第2アンカー部が前記大腿部を囲繞するように設けてあり、前記第1アンカー部と両第2アンカー部との間にそれぞれ、その両端部が第1アンカー部及び第2アンカー部によって支持され、周囲の伸縮力より強い伸縮力を有する帯状の第1緊締部及び第2緊締部が延設してあり、該第1緊締部と第2緊締部とは、前記パンティ部領域の側部であって着用者の大転子に対向する大転子部位で交差するようになしてあり、前記第1緊締部は、パンティ部領域の前部で連続し、第1アンカー部の前部の略中央位置から前記大転子部位を経て、大腿部領域の内側へ廻りこみ、更に第2アンカー部の前部位置に亘って螺旋状に延設してあり、前記第2緊締部は、パンティ部領域の後部で連続し、第1アンカー部の後部の略中央位置から前記大転子部位を経て、第2アンカー部の前部位置に亘って、前記第1緊締部とは逆向きの半螺旋状に延設してあり、前記第1緊締部と第2緊締部とは、前記大腿部領域の前部であって前記第2のアンカー部近傍で交差していることを特徴とする。
本発明の被服にあっては、第1アンカー部及び両第2アンカー部にその両端が支持された二対の帯状の第1緊締部及び第2緊締部が、パンティ部領域の両側部においてX字状に延設してあり、これら第1緊締部及び第2緊締部は周囲の伸縮力より強い適宜の伸縮力を有するため、着用者の骨盤を内側へ締め付ける。
この締め付け力は第1緊締部及び第2緊締部の交差箇所において最も作用するが、当該交差箇所たる大転子部位は着用者の大転子に対向するようになしてあるため、着用者の大転子に側方から締め付け力が加えられる。
これによって、当該着用者の開いた状態の骨盤が閉じた状態へ矯正され、臀部の形状がその骨格から良好に調整される。
このとき、第1緊締部及び第2緊締部の一端部は第1アンカー部に支持・固定されており、第1緊締部及び第2緊締部の他端部は第2アンカー部に支持・固定されている一方、着用者の大転子は着用者のウェスト部及び大腿部より外側へ張り出しているため、第1緊締部及び第2緊締部から着用者の大転子に大きな締め付け力を加えることができる。
また、このように第1緊締部及び第2緊締部の両端部が第1アンカー部及び第2アンカー部により支持・固定されているため、着用者が動いた場合であっても、当該着用者における第1緊締部及び第2緊締部の両端部の位置にずれが生じることが防止される。そのため、着用者の動きに伴って前述した第1緊締部及び第2緊締部による大転子への締め付け作用が低減される虞がない。
なお、かかる被服は、着用者のウェスト部、下腹部及び臀部を囲繞し、伸縮性を有するパンティ部領域と、着用者の両大腿部を各別に囲繞し、伸縮性を有する一対の大腿部領域とを少なくとも備えていればよく、例えば膝上までの丈のスパッツ又はガードル、足首までの丈のスパッツ、タイツ、ストッキング、着用者の上半身も被覆するボディースーツ等に適用することができる。また、インナーウウェア及びアウターウェアのいずれにも適用することができる。
本発明の被服にあっては、ウェスト部から着用者の膝上位置までを被覆するスパッツ形状になしてあり、インナーウェア又はアウターウェアとして所要の用途に使用することができる。
本発明の被服にあっては、第1緊締部は、第1アンカー部の前部位置から前記大転子部位を経て、大腿部領域の内側へ廻りこみ、更に第2アンカー部の前部位置に亘って螺旋状に延設してあるため、歩行といった着用者の動作によって着用者の大腿部が前方へ引き上げられた場合、第1緊締部の第2アンカー部側の端部と大転子部位との間の距離が拡大し、これによって第1緊締部の大転子部位から第2アンカー部側の端部までの領域が伸張するので、大転子部位における着用者の大転子への締め付け力が増大する。
また、着用者の動作によって着用者の大腿部が後方へ蹴り出された場合も、第1緊締部の第2アンカー部側の端部と大転子部位との間の距離、特に第1緊締部の大腿部裏面中央に位置する部分と大転子部位との間の距離が拡大し、これによって少なくとも大転子部位から前記第1緊締部の大腿部裏面中央に位置する部分までの領域が伸張するので、大転子部位における着用者の大転子への締め付け力が増大する。
一方、歩行といった着用者の大腿部の運動に伴って、第1緊締部が伸張するため、着用者の第1緊締部に対向する筋肉、例えば大腿四頭筋、大腿二頭筋、大殿筋等以外にも大腰筋といった、所謂インナーマッスルにも作用してそれらの筋力を増大させるので、腹部、臀部の形状が更に良好に調整されるのに加え、腰痛も軽減することができる。
本発明の被服にあっては、第1アンカー部の後部位置から前記大転子部位を経て、第2アンカー部の前部位置に亘って、前記第1緊締部とは逆向きの半螺旋状に延設してあるため、着用者の動作によって着用者の大腿部が前方へ引き上げられた場合、第2緊締部の第2アンカー部側の端部と第1アンカー部側の端部との間の距離が拡大し、これによって第2緊締部が伸張するので、大転子部位における着用者の大転子への締め付け力が増大する。
また、着用者の動作によって着用者の大腿部が後方へ蹴り出された場合も、第2緊締部の大腿部裏面中央に位置する部分と大転子部位との間の距離が拡大し、これによって少なくとも大転子部位から前記第2緊締部の大腿部裏面中央に位置する部分までの領域が伸張するので、大転子部位における着用者の大転子への締め付け力が増大する。
一方、歩行といった着用者の大腿部の運動に伴って、第2緊締部が伸張するため、着用者の第2緊締部に対向する筋肉、例えば大腿四頭筋、大腿二頭筋、大殿筋等以外にも大腰筋といった、所謂インナーマッスルにも作用してそれらの筋力を増大させるので、腹部、臀部の形状が更に良好に調整されるのに加え、腰痛も軽減することができる。
)本発明に係る被服は必要に応じて、前記パンティ部領域の大転子部位の裏面に複数の凹凸が設けてあることを特徴とする。
本発明の被服にあっては、パンティ部領域の大転子部位の裏面に複数の凹凸が設けてある。かかる凹凸は、ウェーブ編又はリブ編といった編成組織によって形成することができ、また、樹脂といった摩擦抵抗が比較的大きい部材を接着又は融着させて形成することもできる。
大転子部位に設けられた複数の凹凸によって、着用者が動いた場合であっても、着用者に対する大転子部位の位置にずれが生じることが防止されるため、当該被服を着用している間中、着用者の骨盤が矯正され続ける。
)本発明に係る被服は必要に応じて、前記第1緊締部及び第2緊締部はカットボス編によって形成してあることを特徴とする。
本発明の被服にあっては、第1緊締部及び第2緊締部はカットボス編によって形成してある。例えば、適宜デニールのダブルカバーリングヤーンを用いてカットボス編することによって、所要の伸縮力を有する第1緊締部及び第2緊締部を形成することができる。
第1緊締部及び第2緊締部をカットボス編によらず、別に編成された強伸縮力を有する帯体を編地に縫合することによって形成した場合、帯体の編成作業及び帯体の縫合作業等に多大の労力、時間、コストを要するが、本発明のように第1緊締部及び第2緊締部をカットボス編によって編地と一体的に編成した場合、前記労力、時間、コストを削減することができるのに加え、前述した大転子部位において、第1緊締部及び第2緊締部が重畳せず、ごろつき感が生じない。
本発明に係る被服を示す模式的正面図である。 本発明に係る被服を示す模式的背面図である。 本発明に係る被服を示す模式的側面図である。 図1に示した被服を着用した状態を示す模式的正面図である。 図1に示した被服を着用した状態を示す模式的背面図である。 図1に示した被服を着用した状態を示す模式的側面図である。 図1に示した被服を着用した着用者の歩行状態を示す模式的側面図である。 特許文献1に開示された被服を着用した状態を示す正面図である。 特許文献2に開示された被服の正面図である。
(本発明の第1の実施形態)
図1〜図3は、本発明に係る被服を示す模式的正面図、模式的背面図及び模式的側面図であり、膝上までの丈のスパッツに適用した場合を示している。また、図4〜図6は、図1に示した被服を着用した状態を示す模式的正面図、模式的背面図及び模式的側面図、図7は、図1に示した被服を着用した着用者の歩行状態を示す模式的側面図である。かかるスパッツはインナーとしても、またアウターとしても適用することができる。
これらの図面に示した如く、本体1は、着用者のウェスト部、下腹部及び臀部を囲繞するパンティ部領域2及び着用者の両太腿部を各別に囲繞する大腿部領域3,3とを適宜の伸縮力を有する組織に編成して構成してある。これらパンティ部領域2及び大腿部領域3,3の寸法は、着用者の対応部分の寸法より小さくしてあり、着用者が着用した場合、本体1の伸縮力によって当該着用者に圧接するようになしてある。
本体1のパンティ部領域2のウェスト開口部20に臨む縁部には、本体1の収縮力より強い収縮力を有するように編成してなる帯状の第1アンカー部21が、前記ウェスト開口部20を囲繞するように設けてあり、該第1アンカー部21によって、着用者に着用された本体1のパンティ部領域2の縁部がずれないようになしてある。
なお、本実施の形態にあっては、このように第1アンカー部21はパンティ部領域2の縁部を緊締する口ゴムとしても機能するようになしてあるが、本発明はこれに限らず、第1アンカー部21とは別に口ゴムを設け、該口ゴムと第1アンカー部21とを連続的に、又は非連続に編成するようになしてもよい。
一方、本体1の大腿部領域3,3の縁にはそれぞれ、着用者の脚部を通す脚刳り部30,30が設けてある。これら脚刳り部30,30には、前記第1アンカー部21の収縮力以上の収縮力を有するように編成してなる帯状の第2アンカー部32,32が、脚刳り部30,30の全周に亘って設けてあり、両第2アンカー部32,32によって、着用者に着用された本体1の大腿部領域3,3にずれ及び捲り上がり等が生じることが防止されている。
なお、本実施の形態にあっては、このように第2アンカー部32,32は大腿部領域3,3の縁部を緊締する口ゴムとしても機能するようになしてあるが、本発明はこれに限らず、大腿部領域3,3に第2アンカー部32,32とは別に口ゴムを設け、該口ゴムと第2アンカー部32,32とを連続的に、又は非連続に編成するようになしてもよい。
そして、本発明に係る被服にあっては、本体1の左右にそれぞれ一対、前記第1アンカー部21の収縮力以上の収縮力を有するように編成してなる帯状の第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12が設けてある。
第1緊締部11は、第1アンカー部21の前部の略中央位置から、パンティ部領域2の側部であって着用者の大転子に対向する箇所である大転子部位15及びパンティ部領域2の後部であって着用者の臀部下縁近傍に対向する箇所を経て、大腿部領域3の内側へ廻りこみ、更に大腿部領域3の前部へ延びて、第2アンカー部32の前部中央より少し外側の位置に亘って、螺旋状に延設してある。
一方、第2緊締部12は、第1アンカー部21の後部の略中央位置から、前記大転子部位15を経て、大腿部領域3の前部へ延び、第2アンカー部32の前部中央より少し内側の位置に亘って、第1緊締部11とは逆向きの半螺旋状に延設してある。
従って、対をなす第1緊締部11,11と第2緊締部12,12とは、前述した大転子部位15,15及び大腿部領域3,3の前部であって第2アンカー部32,32より少しパンティ部領域2側の第2交差位置16,16でそれぞれ交差している。
ここで、第1アンカー部21の前部とは、第1アンカー部21の大転子部位15,15より前側の部分をいい、また、第1アンカー部21の後部とは、第1アンカー部21の大転子部位15,15より後側の部分をいう。
なお、本実施の形態では、第1緊締部11は、第1アンカー部21の前部の略中央位置に連結してあるが、本発明はこれに限らず、第1アンカー部21の前部の適宜位置であればよい。同様に、本実施の形態では、第2緊締部12は、第1アンカー部21の後部の略中央位置に連結してあるが、本発明はこれに限らず、第1アンカー部21の後部の適宜位置であればよい。
ところで、前述した本体1は、例えば丸編機を用いた平編によって編成することができ、また、第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12は、本体1のベース編地にダブルカバーリングヤーンといった伸縮力が強い編糸を編み込むカットボス編によって本体1と一体的に編成することができる。
なお、強伸縮性を有する帯体を別に編成しておき、本体1の所定位置に縫合することによって第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12を形成することもできるが、帯体の編成作業及び帯体の本体1の所定位置への縫合作業等に労力、時間、コストを要する。一方、前述した如く、第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12を本体1と一体的に編成した場合、前述した大転子部位15,15及び第2交差位置16,16において、第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12が重畳せず、ごろつき感が生じない。
一方、前述した第1アンカー部21及び第2アンカー部32,32は、例えば所定の長さ寸法までゴム編した強収縮領域を袋状に折り返し、縁部を縫合することによって形成することができる。この場合、強収縮領域には伸縮力が強い補強糸を編み込むとよい。なお、第1アンカー部21及び第2アンカー部32,32の一方、又は両方にあっては、強収縮領域を折り返さずに一重になしてもよい。
第1アンカー部21及び第2アンカー部32,32の幅寸法は適宜でよいが、着用者に着用された場合、大腿部領域3,3における運動が大きいので、大腿部領域3,3の位置ずれを防止するために、第2アンカー部32,32は5〜10cm程度と幅広にするとよい。一方、着用者に着用された場合であっても、パンティ部領域2の縁における運動は大腿部領域3,3における運動より小さいので、第1アンカー部21の幅寸法は第2アンカー部32,32のそれより狭くすることができる。
ところで、前述した大転子部位15,15及び第2交差位置16,16にあっては、ウェーブ編又はリブ編等によって複数の凹凸が設けてあり、これによって、本体1を装着した着用者が動いた場合であっても、着用者に対する大転子部位15,15及び第2交差位置16,16の位置にずれが生じることが防止される。
このような被服にあっては、図6に示した如く、第1アンカー部21及び第2アンカー部32,32にその両端が支持された第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12が、パンティ部領域2の両側部においてX字状に延設してあるため、着用者の骨盤を内側へ締め付ける。この締め付け力は第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12の交差箇所において最も作用するが、前述したように当該交差箇所たる大転子部位15,15は着用者の大転子に対向するようになしてあるため、着用した着用者の大転子に側方から大きな締め付け力が加えられる。
これによって、当該着用者の開いた状態の骨盤が閉じた状態へ矯正され、臀部の形状がその骨格から良好に調整される。
このとき、第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12の一端部は第1アンカー部21に支持・固定されており、第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12の他端部は第2アンカー部32に支持・固定されているので、当該被服を着用した着用者が動いた場合であっても、当該着用者における第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12の両端部の位置にずれが生じることが防止される。そのため、着用者の動きに伴って前述した第1緊締部11,11及び第2緊締部12,12による大転子への締め付け作用が低減される虞がない。
更に、第1緊締部11は、前述したように第1アンカー部21の前部位置から、大転子部位15及び着用者の臀部下縁に対向する箇所を経て、大腿部領域3の内側へ廻りこみ、第2アンカー部32の略前部中央位置に亘って、螺旋状に延設してあるため、歩行といった着用者の動作によって着用者の大腿部が前方へ引き上げられた場合、第1緊締部11の第2アンカー部32側の端部と大転子部位15との間の距離が拡大し、これによって図7に示した如く、第1緊締部11の大転子部位15から第2アンカー部32側の端部までの領域が伸張するので、大転子部位15における着用者の大転子への締め付け力が増大する。
また、着用者の動作によって着用者の大腿部が後方へ蹴り出された場合も、第1緊締部11の第2アンカー部32側の端部と大転子部位15との間の距離、特に第1緊締部11の大腿部裏面中央に位置する部分と大転子部位15との間の距離が拡大し、これによって少なくとも大転子部位15から前記第1緊締部11の大腿部裏面中央に位置する部分までの領域が伸張するので、大転子部位15における着用者の大転子への締め付け力が増大する。
一方、第2緊締部12は、前述したように第1アンカー部21の後部中央位置から、大転子部位15を経て、大腿部領域3の前部へ延び、第2アンカー部32の略前部中央位置に亘って、第1緊締部11とは逆向きの半螺旋状に延設してあるため、着用者の動作によって着用者の大腿部が前方へ引き上げられた場合、第2緊締部12の第2アンカー部32の端部と第1アンカー部21側の端部との間の距離が拡大し、これによって第2緊締部12が伸張するので、大転子部位15における着用者の大転子への締め付け力が増大する。
また、着用者の動作によって着用者の大腿部が後方へ蹴り出された場合も、特に第2緊締部12の大腿部裏面中央に位置する部分と大転子部位15との間の距離が拡大し、これによって少なくとも大転子部位15から前記第2緊締部12の大腿部裏面中央に位置する部分までの領域が伸張するので、大転子部位15における着用者の大転子への締め付け力が増大する。
このように第1緊締部11及び第2緊締部12はいずれも、着用者の大腿部の前後運動に伴って着用者の大転子への締め付け力が増大するので、着用者が歩行することによって、当該着用者の開いた状態の骨盤が閉じた状態へより矯正され、臀部の形状がその骨格からより良好に調整される。
ところで、前述した如く大転子部位15,15の裏面には複数の凹凸が設けてあり、被服を装着した着用者が動いた場合であっても、着用者に対する大転子部位15,15の位置にずれが生じることが防止されるため、被服を着用している間中、着用者の骨盤が矯正され続ける。
一方、前述したように歩行といった着用者の大腿部の運動に伴って、第1緊締部11及び第2緊締部12が伸張するため、着用者の第1緊締部11及び第2緊締部12に対向する筋肉、例えば大腿四頭筋、大腿二頭筋、大殿筋等以外にも大腰筋といった、所謂インナーマッスルにも作用してそれらの筋力を増大させるので、腹部、臀部の形状が更に良好に調整されるのに加え、腰痛も軽減することができる。
このような作用は前述した如く、着用者の大腿部の引き上げといった前方運動だけでなく、大腿部の後方への蹴り出しといった後方運動によっても発揮されるため、非常に効率的である。このように、着用者の大腿部の前方運動及び後方運動の両方で前記作用が発揮されるので、前述した如く第1緊締部11が螺旋状に延設され、また第2緊締部12が半螺旋状に延設されているためである。
また、第1緊締部11及び第2緊締部12によって着用者の動作時に大腿部に負荷がかかるため、その負荷に抵抗すべく、着用者の外腹斜筋又は内腹斜筋といった腹筋の筋力も増大される。これによって、着用者の腹部のスタイル及び着用者の姿勢が良好に改善される。
更に、第1緊締部11及び第2緊締部12は、着用者の下腹部を押圧すると共に、臀部を持ち上げて着用者の外側形状を補正する作用も有する。
なお、本実施の形態にあっては、第1緊締部11と第2緊締部12とを第2交差位置16で交差させてあるが、本発明はこれに限らず、対をなす第1緊締部11と第2緊締部12とを第2交差位置16で交差させない構成であってもよい。この場合、第1緊締部11の第2アンカー部32側の端部及び第2緊締部12の第2アンカー部32側の端部は、第2アンカー部32の前部の適宜位置に連結させればよい。ここで、第2アンカー部32の前部は、第2アンカー部32の大転子部位15,15より前側の部分をいう。
この場合であっても、第1緊締部11及び第2緊締部12が着用者の大腿四頭筋といった大腿部の筋肉に強く作用して、大腿部を引き上げようとする際に適当な負荷が加えられるため、大腿部の筋肉のみならず、着用者の臀部、腰部及び腹部の外筋(アウターマッスル)及び内筋(インナーマッスル)が鍛錬される。従って、臀部、腰部及び腹部のスタイルが改善されると共に、腰痛が軽減される。
一方、本実施の形態にあっては、膝上までの丈のスパッツに適用した場合について示したが、本発明はこれに限らず、足首までの丈のロングスパッツ、タイツ、着用者の上半身も被覆するボディースーツ等、着用者のウェスト部、下腹部及び臀部を囲繞するパンティ部領域と、着用者の両大腿部を各別に囲繞する大腿部領域とを少なくとも備える被服に適用することができる。
1 本体
2 パンティ部領域
3 大腿部領域
11 第1緊締部
12 第2緊締部
15 大転子部位
21 第1アンカー部
32 第2アンカー部

Claims (3)

  1. 着用者のウェスト部、下腹部及び臀部を囲繞し、伸縮性を有するパンティ部領域と、着用者の両大腿部を各別に囲繞し、伸縮性を有する一対の大腿部領域とを少なくとも備え、丸編により編成され、前記ウェスト部から着用者の膝上位置までを被覆するスパッツ形状になしてある被服において、
    前記パンティ部領域の前記ウェスト部に対向する位置に、周囲の伸縮力より強い伸縮力を有する帯状の第1アンカー部が前記ウェスト部を囲繞するように設けてあり、
    前記両大腿部領域にそれぞれ、周囲の伸縮力より強い伸縮力を有する帯状の第2アンカー部が前記大腿部を囲繞するように設けてあり、
    前記第1アンカー部と両第2アンカー部との間にそれぞれ、その両端部が第1アンカー部及び第2アンカー部によって支持され、周囲の伸縮力より強い伸縮力を有する帯状の第1緊締部及び第2緊締部が延設してあり、該第1緊締部と第2緊締部とは、前記パンティ部領域の側部であって着用者の大転子に対向する大転子部位で交差するようになしてあり、
    前記第1緊締部は、パンティ部領域の前部で連続し、第1アンカー部の前部の略中央位置から前記大転子部位を経て、大腿部領域の内側へ廻りこみ、更に第2アンカー部の前部位置に亘って螺旋状に延設してあり、
    前記第2緊締部は、パンティ部領域の後部で連続し、第1アンカー部の後部の略中央位置から前記大転子部位を経て、第2アンカー部の前部位置に亘って、前記第1緊締部とは逆向きの半螺旋状に延設してあり、
    前記第1緊締部と第2緊締部とは、前記大腿部領域の前部であって前記第2のアンカー部近傍で交差してい
    ことを特徴とする被服。
  2. 前記パンティ部領域の大転子部位の裏面に複数の凹凸が設けてある請求項1に記載の被服。
  3. 前記第1緊締部及び第2緊締部はカットボス編によって形成してある請求項1又は2に記載の被服。
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