JP5638808B2 - フレキシブル配線回路基板 - Google Patents

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Description

本発明は、フレキシブル配線回路基板に関する。
携帯電話機等の情報通信機器においては、中央演算処理装置(以下、CPUと呼ぶ)と液晶ディスプレイとの間のデジタル信号の伝送路としてフレキシブル配線回路(以下、FPCと呼ぶ)基板が用いられる。FPC基板は、主としてベース絶縁層およびその絶縁層上に形成される導電性の配線パターンを備える。
近年、情報通信機器により伝送される情報量の増大に伴い、私用されるデジタル信号の高周波化が図られている。しかしながら、FPC基板においては、高周波領域のデジタル信号が伝送されることにより、高調波に起因する高周波ノイズが配線パターンから発生する場合がある。
この場合、FPC基板から発生する高周波ノイズが、他の電子部品の誤作動の要因となる場合がある。例えば、高感度のアンテナを備える携帯電話機においては、そのアンテナがFPC基板から発生する高周波ノイズを受信する場合がある。このような現象は、誤作動の要因となる。
そこで、配線パターンから発生する高周波ノイズが外部に放射されることを抑制するFPC基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のFPC基板では、絶縁性のベースフィルム上に導電性パターンが形成され、導電性パターンを覆うようにベースフィルム上に絶縁層が形成される。さらに絶縁層上に導電層が形成される。この場合、絶縁層上の導電層が電磁波の遮蔽材料として用いられている。これにより、導電性パターンから発生される電磁波ノイズが外部に放射されることが抑制される。
特開2008−300803号公報
ところで、情報通信機器の小型化および構造の多様化の観点から、FPC基板には十分なフレキシブル性が求められている。
しかしながら、特許文献1のFPC基板では、上記のように導電性パターン上に絶縁層を介して導電層が設けられる。そのため、導電層が形成されていないFPC基板に比べてフレキシブル性が低下する。
本発明の目的は、十分なフレキシブル性を確保しつつ、高周波ノイズの放射を十分に低減できるフレキシブル配線回路基板を提供することである。
[1]本発明
(1)第1の発明に係るフレキシブル配線回路基板は、第1の絶縁層と、第1の絶縁層の一面上に形成される第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7および第8の接続端子と、第1の接続端子と第2の接続端子との間に形成される第1の導体線路と、第3の接続端子と第4の接続端子との間に形成される第2の導体線路と、第5の接続端子と第6の接続端子との間に形成される第3の導体線路と、第7の接続端子と第8の接続端子との間に形成される第4の導体線路とを備え、第1および第2の導体線路が第1の伝送線路対を構成し、第3および第4の導体線路が第2の伝送線路対を構成し、第1の絶縁層の厚みが4μm以上50μm以下であり、第1および第2の導体線路の間隔ならびに第3および第4の導体線路の間隔が10μm以上30μm以下であり、第1、第2、第3および第4の導体線路の各々の厚みが8μm以上20μm以下であり、第1および第2の導体線路の間隔ならびに第3および第4の導体線路の間隔に対する第1、第2、第3および第4の導体線路の各々の厚みの比率が0.8以上であり、第1、第2、第3および第4の導体線路の幅は一定であり、第1、第2、第3および第4の導体線路と重なる第1の絶縁層の部分の厚みが一定であるものである。
本発明に係るフレキシブル配線回路基板においては、第1および第2の導体線路の間隔ならびに第3および第4の導体線路の間隔に対する第1、第2、第3および第4の導体線路の各々の厚みの比率が0.8以上に設定される。これにより、フレキシブル配線回路基板のフレキシブル性を損なうことなく、第1および第2の伝送線路対を高周波信号が伝送する際に発生する高周波ノイズが外部に放射されることを十分に低減することができる。
フレキシブル配線回路基板は、第1の絶縁層の他面上に形成される導電層をさらに備え、第1および第2の伝送線路対の差動インピーダンスが100Ω以下であってもよい。
この場合、第1および第2の伝送線路対を高周波信号が伝送する際に発生する高周波ノイズが外部に放射されることをより十分に低減することができる。また、高周波電気特性を安定させることができる。
さらに、導電層が形成されない場合に比べて第1および第2の伝送線路対の差動インピーダンスを十分に小さくすることができる。これにより、第1および第2の導体線路の間隔ならびに第3および第4の導体線路の間隔に対する第1、第2、第3および第4の導体線路の各々の厚みの比率を0.8以上に保ちつつ、差動インピーダンスを100Ω以下にすることができる。その結果、第1および第2の伝送線路対と低インピーダンス素子とのインピーダンス整合を十分に行うことができる。
フレキシブル配線回路基板は、第1、第2、第3および第4の導体線路を覆うように第1の絶縁層の一面に形成された第2の絶縁層をさらに備えてもよい。この場合、第1、第2、第3および第4の導体線路の耐食性を確保することができる。
)第1の絶縁層はポリイミドにより形成されてもよい。この場合、第1の絶縁層の十分なフレキシブル性を確保することができる。
[2]参考形態
(1)第1の参考形態に係る配線回路基板は、第1の絶縁層と、第1の絶縁層の一面上に形成される複数の導体線路とを備え、隣り合う導体線路が伝送線路対を構成し、隣り合う導体線路の間隔に対する導体線路の厚みの比率が0.8以上であるものである。
参考形態に係る配線回路基板においては、隣り合う導体線路の間隔に対する導体線路の厚みの比率が0.8以上に設定される。これにより、配線回路基板のフレキシブル性を損なうことなく、伝送線路対を高周波信号が伝送する際に発生する高周波ノイズが外部に放射されることを十分に低減することができる。
(2)隣り合う導体線路の間隔が10μm以上30μm以下であってもよい。この場合、伝送線路対の実効的な差動インピーダンスを著しく増大させることなく、伝送線路対を高周波信号が伝送する際に発生する高周波ノイズが外部に放射されることを十分に低減することができる。
また、伝送線路対が周囲の金属、強誘電材料および強磁性材料の影響を受けにくくなる。そのため、金属、強誘電材料または強磁性材料が周囲にある場合でも、伝送線路対の差動インピーダンスの変化を防止することができる。
(3)各導体線路の厚みが8μm以上20μm以下であってもよい。この場合、伝送線路対の実効的な差動インピーダンスを著しく増大させることなく、配線回路基板の十分なフレキシブル性を確保することができる。
(4)配線回路基板は、第1の絶縁層の他面上に形成される導電層をさらに備え、伝送線路対の差動インピーダンスが100Ω以下であってもよい。
この場合、伝送線路対を高周波信号が伝送する際に発生する高周波ノイズが外部に放射されることをより十分に低減することができる。また、高周波電気特性を安定させることができる。
さらに、導電層が形成されない場合に比べて伝送線路対の差動インピーダンスを十分に小さくすることができる。これにより、隣り合う導体線路の間隔に対する導体線路の厚みの比率を0.8以上に保ちつつ、差動インピーダンスを100Ω以下にすることができる。その結果、伝送線路対と低インピーダンス素子とのインピーダンス整合を十分に行うことができる。
(5)配線回路基板は、複数の導体線路を覆うように第1の絶縁層の一面に形成された第2の絶縁層をさらに備えてもよい。この場合、導体線路の耐食性を確保することができる。
(6)第1の絶縁層はポリイミドにより形成されてもよい。この場合、第1の絶縁層の十分なフレキシブル性を確保することができる。
本発明によれば、配線回路基板のフレキシブル性を損なうことなく、伝送線路対を高周波信号が伝送する際に発生する高周波ノイズが外部に放射されることを十分に低減することができる。
本発明の一実施の形態に係るFPC基板を備える携帯電話機の概略構成を示す模式的平面図である。 図1のFPC基板の模式的平面図である。 図2のFPC基板のA−A線断面図である。 図2のFPC基板のB−B線断面図である。 実施例および比較例のFPC基板の模式的断面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るフレキシブル配線回路(以下、FPCと呼ぶ)基板について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係るFPC基板は、例えば携帯電話機等の情報通信機器に用いられる。以下では、本実施の形態に係るFPC基板を携帯電話機に用いる例を説明するとともに、FPC基板の詳細を説明する。
(1)携帯電話機の概要
図1は本発明の一実施の形態に係るFPC基板を備える携帯電話機の概略構成を示す模式的平面図である。携帯電話機1は下部筺体2、上部筺体3、および蝶番部4を備える。下部筺体2と上部筺体3とが蝶番部4により、折り畳み可能に接続される。
下部筺体2は内部に中央演算処理装置(以下、CPUと呼ぶ)21を備える。CPU21には下部筺体2に設けられた図示しない操作ボタンからの信号等が入力される。CPU21は、後述するLCD駆動回路32を含む携帯電話機1の各構成要素を制御する。
上部筺体3には液晶ディスプレイ(以下、LCDと呼ぶ)31が設けられる。また、上部筺体3は内部にLCD駆動回路32を備える。LCD31はLCD駆動回路32に電気的に接続される。LCD駆動回路32はCPU21により制御されLCD31を駆動する。これにより、LCD31に文字および画像が表示される。
FPC基板41は、下部筺体2、蝶番部4および上部筺体3の各内部に延びるように配置される。FPC基板41は複数の配線パターン42を有する。これらの複数の配線パターン42の少なくとも一部が伝送線路対を構成する。CPU21とLCD駆動回路32とはFPC基板41を介して電気的に接続される。これにより、CPU21からFPC基板41の伝送線路対を通して差動のデジタル信号がLCD駆動回路32に伝送される。
(2)FPC基板
FPC基板41の構成について説明する。図2は図1のFPC基板41の模式的平面図である。また、図3および図4はそれぞれ図2のFPC基板41のA−A線断面図およびB−B線断面図である。
図3および図4に示すように、FPC基板41はポリイミドからなる厚みt2のベース絶縁層43を有する。ベース絶縁層43上に銅からなる複数の配線パターン42が形成される。複数の配線パターン42はFPC基板41の一辺から他辺にかけて延びるように配置される。隣り合う配線パターン42は互いに間隔dをおいて離間し、各配線パターン42は幅wおよび厚みt1を有する。複数の配線パターン42のうち、隣り合う2本ごとの配線パターン42が、上記のデジタル信号を伝送する伝送線路対を構成する。
複数の配線パターン42の一端部および他端部には第1の接続パッド42aおよび第2の接続パッド42bがそれぞれ形成される。これにより、複数の第1の接続パッド42aはFPC基板41の一辺に沿って一定間隔で配置される。複数の第1の接続パッド42aは、図1のLCD駆動回路32が有する図示しない複数の端子部に、それぞれ電気的に接続される。また、複数の第2の接続パッド42bはFPC基板41の他辺に沿って一定間隔で配置される。複数の第2の接続パッド42bは、図1のCPU21が有する図示しない複数の端子部に、それぞれ電気的に接続される。
複数の第1の接続パッド42aの領域、および複数の第2の接続パッド42bの領域を除いて、配線パターン42を覆うように、ベース絶縁層43上にポリイミドからなる厚みt4のカバー絶縁層45が形成される。さらに、ベース絶縁層43の裏面には、銅からなる厚みt3の金属層44が設けられる。
本実施の形態に係るFPC基板41においては、隣り合う配線パターン42の間隔dに対する配線パターン42の厚みt1の比率(以下、アスペクト比と呼ぶ)が0.8以上になるように設定される。また、各伝送線路対の差動インピーダンスは100Ωに設定される。
上記の隣り合う配線パターン42の間隔dは、10μm以上30μm以下であることが好ましく、10μm以上20μm以下であることがより好ましい。配線パターン42の幅wは、6μm以上50μm以下であることが好ましく、10μm以上15μm以下であることがより好ましい。また、配線パターン42の厚みt1および金属層44の厚みt3は、8μm以上20μm以下であることが好ましく、10μm以上15μm以下であることがより好ましい。ベース絶縁層43の厚みt2は、4μm以上50μm以下であることが好ましく、10μm以上30μm以下であることがより好ましい。カバー絶縁層45の厚みt4は、2μm以上40μm以下であることが好ましく、5μm以上30μm以下であることがより好ましい。
(3)効果
(3−1)アスペクト比に関して
高周波のデジタル信号が、FPC基板41上の配線パターン42を伝送する場合、高調波に起因する高周波ノイズが配線パターン42から発生する。一般に、携帯電話機1は通信基地局からの電波を受信する高感度アンテナを備えている。そのため、高感度アンテナが高周波ノイズを受信すると、音声障害等の誤作動が発生する。
本実施に係るFPC基板41においては、配線パターン42のアスペクト比(t1/d)が0.8以上に設定される。それにより、配線パターン42から発生される高周波ノイズが外部に放射されることが抑制される。また、配線パターン42に高周波ノイズを遮蔽するために遮蔽材料を設ける必要がない。そのため、FPC基板41の十分なフレキシブル性を確保することができる。
(3−2)隣り合う配線パターンの間隔に関して
隣り合う配線パターン42の間隔dが10μm未満であると、近接効果により配線パターン42中を流れる電流密度が不均一になりやすい。それにより、伝送線路対により伝送される高周波信号の強度が著しく減衰する。一方、隣り合う配線パターン42の間隔dが30μmを超えると、高周波ノイズの抑制効果が小さくなる。したがって、隣り合う配線パターン42の間隔dは10μm以上30μm以下に設定されることが好ましい。
また、隣り合う配線パターン42の間隔dが10μm以上30μm以下に設定されることにより、伝送線路対が周囲の金属、強誘電材料および強磁性材料の影響を受けにくくなる。そのため、金属、強誘電材料または強磁性材料が周囲にある場合でも、伝送線路対の差動インピーダンスの変化を防止することができる。
(3−3)配線パターンの厚みに関して
配線パターン42の厚みt1が小さくなると、断面積が小さくなり、表皮効果により導体損失が大きくなる。特に、配線パターンの厚みt1が8μm未満であると、伝送線路対により伝送される高周波信号の強度が著しく減衰する。一方、配線パターン42の厚みt1が20μmを超えると、FPC基板41のフレキシブル性が損なわれる。したがって、配線パターン42の厚みt1は8μm以上20μm以下に設定されることが好ましい。
(3−4)金属層に関して
FPC基板41のベース絶縁層43の裏面に金属層44を形成することにより、伝送線路対を高周波信号が伝送する際に発生する高周波ノイズが外部に放射されることをより十分に低減することができる。
また、金属層44を形成することにより、高周波電気特性を安定させることができる。
さらに、金属層44が形成される場合には、金属層44が形成されない場合に比べて伝送線路対の差動インピーダンスを十分に小さくすることができる。これにより、隣り合う配線パターン42の間隔dに対する配線パターン42の厚みt1の比率を0.8以上に保ちつつ、差動インピーダンスを100Ω以下にすることができる。その結果、伝送線路対と低インピーダンス素子とのインピーダンス整合を十分に行うことができる。
(4)変形例
FPC基板41のベース絶縁層43およびカバー絶縁層45の材料として、ポリイミドに代えてエポキシ等の他の絶縁材料を用いてもよく、配線パターン42および金属層44の材料として、銅に代えて金(Au)、アルミニウム等の他の金属、または銅合金、アルミニウム合金等の合金を用いてもよい。
(5)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、FPC基板41が配線回路基板の例であり、ベース絶縁層43が第1の絶縁層の例であり、カバー絶縁層45が第2の絶縁層の例であり、配線パターン42が導体線路の例であり、金属層44が導電層の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
(6)実施例
(6−1)実施例および比較例のFPC基板
以下の実施例および比較例では、上記実施の形態に基づいて図5に示すFPC基板を作製した。図5は実施例および比較例のFPC基板の模式的断面図である。
図5のFPC基板では、ベース絶縁層43上に一対の配線パターン42が形成される。また、一対の配線パターン42を覆うようにカバー絶縁層45がベース絶縁層43上に形成される。さらに、ベース絶縁層43の裏面には金属層44が形成される。
(6−2)FPC基板の適切なアスペクト比に関して
実施例および比較例では、配線パターン42の幅w、隣り合う配線パターン42の間隔d、配線パターン42の厚みt1、ベース絶縁層43の厚みt2、金属層44の厚みt3およびカバー絶縁層45の厚みt4を調整することにより、伝送線路対の差動インピーダンスを約100Ωに保ちつつ、異なるアスペクト比(t1/d)を有するFPC基板を作製した。なお、一般の回路素子の差動出力インピーダンスは約100Ωである。そのため、ここでは、差動線路対の差動インピーダンスを約100Ωに設定した。
実施例のFPC基板においては、配線パターン42の幅wが10μm、隣り合う配線パターン42の間隔dが20μm、配線パターン42の厚みt1が16μm、ベース絶縁層43の厚みt2が25μm、金属層44の厚みt3が16μmおよびカバー絶縁層45の厚みt4が10μmである。このFPC基板のアスペクト比は0.8となる。
比較例のFPC基板においては、配線パターン42の幅wが60μm、隣り合う配線パターン42の間隔dが60μm、配線パターン42の厚みt1が12μm、ベース絶縁層43の厚みt2が25μm、金属層44の厚みt3が12μmおよびカバー絶縁層45の厚みt4が10μmである。このFPC基板のアスペクト比は0.2となる。
実施例および比較例のFPC基板における高周波信号の伝送時のノイズ放射を以下の方法で測定した。
実施例および比較例のFPC基板をテーブル上に設置し、これらのFPC基板の配線パターン42に高周波信号を入力するための信号発信機を接続する。さらに、近接磁界プローブを配線パターン42から上方に1mm離れた位置に固定する。信号発信機によってこれらのFPC基板に2Gbpsの高周波信号を伝送させ、このときに配線パターン42から放射される高周波ノイズを近接磁界プローブを介してスペクトラムアナライザで検出した。高周波ノイズの測定結果を表1に示す。
Figure 0005638808
表1に示すように、実施例および比較例のFPC基板では、配線パターン42から上方に1mm離れた位置における高周波ノイズは、それぞれ0dBおよび7dBであった。
上記実施例および比較例の結果から、配線パターン42のアスペクト比(t1/d)が0.8以上の場合、配線パターン42から上方に1mm離れた位置では高周波ノイズが検出されないことが明らかになった。
本発明は、携帯電話等の電気機器に有効に利用することができる。
41 FPC基板
42 配線パターン
43 ベース絶縁層
44 金属層
45 カバー絶縁層

Claims (4)

  1. 第1の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層の一面上に形成される第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7および第8の接続端子と、
    前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間に形成される第1の導体線路と、
    前記第3の接続端子と前記第4の接続端子との間に形成される第2の導体線路と、
    前記第5の接続端子と前記第6の接続端子との間に形成される第3の導体線路と、
    前記第7の接続端子と前記第8の接続端子との間に形成される第4の導体線路とを備え、
    前記第1および第2の導体線路が第1の伝送線路対を構成し、
    前記第3および第4の導体線路が第2の伝送線路対を構成し、
    前記第1の絶縁層の厚みが4μm以上50μm以下であり、前記第1および第2の導体線路の間隔ならびに前記第3および第4の導体線路の間隔が10μm以上30μm以下であり、前記第1、第2、第3および第4の導体線路の各々の厚みが8μm以上20μm以下であり、前記第1および第2の導体線路の間隔ならびに前記第3および第4の導体線路の間隔に対する前記第1、第2、第3および第4の導体線路の各々の厚みの比率が0.8以上であり、前記第1、第2、第3および第4の導体線路の幅は一定であり、前記第1、第2、第3および第4の導体線路と重なる前記第1の絶縁層の部分の厚みが一定であることを特徴とするフレキシブル配線回路基板。
  2. 前記第1の絶縁層の他面上に形成される導電層をさらに備え、
    前記第1および第2の伝送線路対の差動インピーダンスが100Ω以下であることを特徴とする請求項1記載フレキシブル配線回路基板。
  3. 前記第1、第2、第3および第4の導体線路を覆うように前記第1の絶縁層の前記一面に形成された第2の絶縁層をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載のフレキシブル配線回路基板。
  4. 前記第1の絶縁層はポリイミドにより形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフレキシブル配線回路基板。
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