JP5634279B2 - 自動車用ドアのシール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒンジ式の自動車用ドアの外周縁に装着されたドアウェザーストリップをもってドア閉時に車室内外をシールする自動車用ドアのシール構造に関し、特に、自動車用ドアのうちドアヒンジとは反対側の端縁におけるシール構造に関する。
この種の自動車用ドアのシール構造として例えば特許文献1に記載の構造が提案されている。特許文献1に記載の自動車用ドアは前ヒンジ式のサッシュ付きドアであって、その自動車用ドアの外周縁に装着された閉ループ状のドアウェザーストリップは、上記自動車用ドアのドアサッシュに装着されるサッシュ装着部と上記自動車用ドアのドア本体に装着されるドア本体装着部とで異なる断面形状を有している。すなわち、サッシュ装着部とドア本体装着部は、ドア閉時に車体側ドア開口縁に当接する中空状のシールリップをいずれも備えている点で共通しているが、ドア閉時に上記シールリップよりも車室外側の位置で車体側ドア開口縁に当接する舌片状のサブシールリップがサッシュ装着部に形成されている一方、ドア本体装着部には形成されていない点で相違している。そして、サッシュ装着部とドア本体装着部とは、ドアウエスト部に相当する位置に形成された型成形部によって連結されている。
上記ドアウェザーストリップのうち上記自動車用ドアのドアヒンジとは反対側、すなわち後端側の型成形部は、上記自動車用ドアのうちドアウエスト部の上下に跨って装着され、サッシュ装着部と同様に中空状のシールリップと舌片状のサブシールリップとを備えているが、上記サブシールリップは上記自動車用ドアのドアウエスト部に相当する位置で消失している。つまり、上記自動車用ドアのうちドアヒンジとは反対側の端縁において、ドアウエスト部よりも下方側の位置では中空状のシールリップのみで車室内外をシールするようになっている。
特開2002−160534号公報
特許文献1に記載の技術では、上記自動車用ドアのうちヒンジ部とは反対側の端縁において、ドアウエスト部よりも下方側の位置では中空状のシールリップのみで車室内外をシールするようになっていることから、自動車用ドアと車体側ドア開口縁との間に車室外側から例えば高圧洗車水等の比較的高圧な水が流入した場合に、その水が上記シールリップに直接的に衝突してしまうことになり、上記自動車用ドアのうちドアウエスト部よりも上方側の部分と比較してシール性が低下してしまうことになる。したがって、車室内外のシール性を考慮すると、自動車用ドアのうちドアウエスト部よりも下方側の位置にまでサブシールリップを延設することが望ましい。
しかしながら、自動車用ドアのうちドアウエスト部よりも下方側の部分は、当該自動車用ドアのうちドアウエスト部よりも上方側の部分よりも車室外側に張り出すように形成されていることから、上記ドアウェザーストリップのうちドアウエスト部よりも下方側の部分は、ドア閉時において、当該自動車用ドアと車体側ドア開口縁との間の隙間のうち比較的奥まった位置に収容されることになる。したがって、自動車用ドアのうちドアウエスト部よりも下方側の位置にまでサブシールリップを延設し、そのサブシールリップがドア閉時に車体側ドア開口縁と当接するように設定すると、自動車用ドアの開閉動作時において、上記サブシールリップのうちドアウエスト部よりも下方側の部分が車体側ドア開口縁に摺動しつつ車体側ドア開口部に進入または退出するようになることから、自動車用ドアの開閉操作に要する開閉操作力が増大してドア開閉フィーリングが悪化してしまう虞がある。なお、上記サブシールリップは車室外側に向けて傾斜して形成されていることから、上述したような開閉操作力の増大はドア開動作時に特に顕著となる。
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであって、自動車用ドアのうちドアヒンジとは反対側の端縁において、ドアウエスト部よりも下方側の部分のシール性の低下を抑制しつつ、ドア開閉フィーリングの向上を図った自動車のシール構造を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、ヒンジ式の自動車用ドアの外周縁に装着されたドアウェザーストリップのうち少なくともドアヒンジとは反対側の部分に、当該ドアウェザーストリップの取付基部から突出する中空状のメインシールリップと、上記取付基部のうち上記メインシールリップよりも車室外側の位置から車室外側に向けて傾斜しつつ突出する舌片状のサブシールリップと、がドアウエスト部の上下に跨ってそれぞれ形成されていて、ドア閉時に上記メインシールリップとサブシールリップとが車体側ドア開口縁にそれぞれ当接することで車室内外をシールする自動車用ドアのシール構造であることを前提としている。
その上で、上記サブシールリップのうちドアウエスト部よりも上方側の部分は、ドア閉時に車体側ドア開口縁と常時弾接するように形成されているとともに、上記サブシールリップのうちドアウエスト部よりも下方側の部分は、ドア閉時において、自由状態で車体側ドア開口縁から離間する一方、上記自動車用ドアと車体側ドア開口縁との隙間に車室外側から流入した水の圧力をもって車室内側に揺動することにより、車体側ドア開口縁に当接するように形成されていることを特徴としている。
したがって、請求項1に記載の発明では、上記サブシールリップのうちドアウエスト部よりも下方側の部分が、ドア閉時に自由状態で車体側ドア開口縁から離間するように形成されていることから、自動車用ドアの開閉操作時に上記サブシールリップが車体側ドア開口縁と摺動することがなく、ドア開閉操作力の増大を防止することができる。
また、自動車用ドアのうちドアヒンジとは反対側の端縁と車体側ドア開口縁との間に車室外側から比較的高圧な水が流入した場合には、その水の圧力をもって上記サブシールリップのうちドアウエスト部よりも下方側の部分が車室内側へ揺動し、車体側ドア開口縁に当接することにより、ドアウエスト部よりも下方側の部分のシール性が十分に確保されることになる。なお、自動車用ドアと車体側ドア開口縁との間に車室外側から流入した水が、上記サブシールリップが揺動しない程度に低圧である場合には、上記メインシールリップによって車室内側への水の流入が防止されることになる。
その上で、上記サブシールリップの上述したような揺動を確実なものとする上では、請求項2に記載の発明のように、上記サブシールリップの車体外側面に対する傾斜角度が20°〜70°に設定されていることが望ましい。
また、請求項3に記載の発明のように、上記サブシールリップの突出方向中間部から車室外側に向けて突出し、当該サブシールリップの先端部との間に受圧溝を形成する補助リップを上記ドアウェザーストリップが備えていると、自動車用ドアと車体側ドア開口縁との間に車室外側から比較的高圧な水が流入した場合に、その水を上記受圧溝によって受け止めるようになり、上記サブシールリップの上述したような揺動をより確実なものとすることができる。
さらに、請求項4に記載の発明のように、上記サブシールリップの根元部を除く部位が当該サブシールリップの根元部よりも厚肉に形成されていると、上記サブシールリップの剛性が向上することから、当該サブシールリップが水圧を受けたときにそのサブシールリップの先端側が車室内側を指向するように反転するようなことがなく、車室内側への水の進入をさらに確実に防止することができる。
他方、請求項5に記載の発明のように、上記ドアウェザーストリップのうちドアウエスト部よりも下方側の位置に、上記サブシールリップの根元部から車室外側へ向けて延出する延出部が形成されていて、その延出部が自動車用ドアに固定されていると、上記ドアウェザーストリップと自動車用ドアとの間を介した車室内側への水の進入を防止できるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、上記サブシールリップのうちドアウエスト部よりも下方側の部分が、ドア閉時に自由状態で車体側ドア開口縁から離間する一方、上記自動車用ドアと車体側ドア開口縁との隙間に車室外側から流入した水の圧力をもって車室内側に揺動することにより、車体側ドア開口縁に当接するようになっていることから、自動車用ドアのうちドアヒンジとは反対側の端縁であって且つドアウエスト部よりも下方側の部分におけるシール性の低下を抑制しつつ、ドア開閉フィーリングを向上させることができる。
特に、請求項2〜3に記載の発明によれば、上述したような上記サブシールリップの揺動がより確実なものとなり、自動車用ドアのうちドアヒンジとは反対側の端縁であって且つドアウエスト部よりも下方側の部分におけるシール性の低下をより効果的に抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、上記サブシールリップの剛性を向上させることにより、当該サブシールリップが水圧を受けたときにそのサブシールリップの先端側が車室内側を指向するように反転することを防止するようになっているから、自動車用ドアのうちドアヒンジとは反対側の端縁であって且つドアウエスト部よりも下方側の部分におけるシール性の低下をさらに効果的に抑制することができる。
さらに、請求項5に記載の発明によれば、上記ドアウェザーストリップと自動車用ドアとの間を介した車室内側への水の進入を防止できるようになり、自動車用ドアのうちドアヒンジとは反対側の端縁であって且つドアウエスト部よりも下方側の部分におけるシール性を向上させることができるメリットがある。
本発明の第1の実施の形態として自動車のリアドアのうち後端部近傍を示す側面図。 図1に示すリアドアの後端端部近傍を示す斜視図。 図1に示すドアウェザーストリップを単体で示す斜視図。 図3のA−A線に沿った断面図。 図3のB−B線に沿った断面図。 図3のC−C線に沿った断面図。 図3のD−D線に沿った断面図。 本発明の第2の実施の形態を示す図であって、図3のB−B線に相当する断面の要部拡大図。 本発明の第3の実施の形態を示す図であって、図3のB−B線に相当する断面の要部拡大図。
図1〜7は本発明の好適な第1の実施の形態を示す図であって、そのうち図1は自動車用ドアであるリアドアの後端部を示す側面図、図2は図1に示すリアドアの後端部を示す斜視図、図3はドアウェザーストリップを単体で示す図である。また、図4は図3のA−A線に沿った断面図、図5は図3のB−B線に沿った断面図、図6は図3のC−C線に沿った断面図、図7は図3のD−D線に沿った断面図である。なお、図2では便宜上ドアウェザーストリップを省略して描いてある。
図1,2に示すように、自動車用ドアであるリアドア1は、当該リアドア1のうち図示外の前端部にドアヒンジが設けられたいわゆる前ヒンジ式のものであって、ドア本体2とそのドア本体2との間にウインドウ開口部1aを形成するドアサッシュ3とをもって構成され、昇降式のドアガラスG1によってウインドウ開口部1aを開閉するようになっている。そして、ドア本体2とドアサッシュ3とを含むリアドア1の外周縁にはドアウェザーストリップ11が装着され、そのドアウェザーストリップ11が、主として車体パネル4によって構成された車体側ドア開口縁5とドア閉時に圧接または弾接することにより、車室内外をシールするようになっている。
ドアサッシュ3の後方側にはリアサイドウインドウガラスG2が配設されており、そのリアサイドウインドウガラスG2のうち少なくとも前端縁に装着されたガーニッシュ6をもって車体側ドア開口縁5の一部が構成されている。また、リアドア1のドアウエスト部Wおよび車体パネル4のうちドアウエスト部Wの延長線上の位置には、アウトサイドモールディング7,8がそれぞれ設けられている。なお、ここで言うドアウエスト部Wとはドア本体2の上端縁を意味している。
図2のほか図4に示すように、ドアサッシュ3は、いわゆるロールフォーミングをもって所定の断面形状に曲折形成された長尺状のものであって、図示は省略しているが側面視略アーチ状を呈している。そして、ドアウェザーストリップ11のうち後述する取付基部12を嵌合保持するリテーナ部3aがドアサッシュ3の外周側に形成されているとともに、ドアガラスG1の昇降を案内するための図示外のグラスランを嵌合保持するチャンネル部3bがドアサッシュ3の内周側に形成されている。
他方、図2のほか図5に示すように、ドア本体2はドアアウタパネル9の外周縁とドアインナパネル10の外周縁とをヘミング結合することにより構成されたものであって、当該ドア本体2のうちドアアウタパネル9の上端縁とドアインナパネル10の上端縁との間の図示しない開口部にドアサッシュ3の下端部が挿入されているとともに、ドア本体2の外周縁にはドアアウタパネル9とドアインナパネル10とを重合させてなるフランジ部2aがドアサッシュ3の車室外側壁部よりも車室外側の位置に形成されている。
また、ドアインナパネル10の後端縁には、フランジ部2aの根元部から車室内側に曲折して延びる車室外側端面10aと、その車室外側端面10aのうち車室内側の端縁から車体前方側に曲折して延びる段状面10bと、その段状面10bのうち車体前方側の端縁から車室内側に曲折して延びる車室内側端面10cと、がそれぞれ形成されており、当該ドアインナパネル10のうち車室内側端面10cにドアウェザーストリップ11のうち後述する取付基部12が固定されている。
図1,3に示すように、ドアウェザーストリップ11は、均一断面形状に押出成形され、ドアサッシュ3の外周縁に装着されるサッシュ側一般部11aと、そのサッシュ側一般部11aとは異なる断面形状に押出成形され、ドア本体2の外周縁に装着されるドア本体側一般部11bと、長手方向で断面形状が変化するように図示外の金型をもって型成形され、両一般部11a,11bのうち車両後方側の端末部同士を接続する型成形部11cと、を備えている。なお、図示は省略しているが、両一般部11a,11bのうち車両前方側の端末部は、型成形部11cとは別の型成形部によって相互に接続されており、これにより、ドアウェザーストリップ11は、ドアサッシュ3とドア本体2とを含むリアドア1の外周縁に沿った閉ループ状を呈している。
図3,4に示すように、サッシュ側一般部11aは、ドアサッシュ3のリテーナ部3aに嵌合保持される取付基部12と、その取付基部12から突出する中空状のメインシールリップ13と、そのメインシールリップ13よりも車室外側の位置において取付基部12から突出する舌片状のサブシールリップ14と、を備えている。そして、ドア閉時に、車体側ドア開口縁5のうちガーニッシュ6の前端面にサブシールリップ14が圧接または弾接する一方、車体側ドア開口縁5のうち車体パネル4をもって車室外側を向くように構成されたメインシールリップ当接面15にメインシールリップ13が圧接または弾接することにより、いわゆる二重シール構造をもって車室内外をシールするようになっている。
一方、ドア本体側一般部11bは、図3,7に示すように、ドアインナパネル10の車室内側端面10cに図示外のクリップをもって固定される取付基部12と、その取付基部12から突出し、ドア閉時に車体パネル4側のメインシールリップ当接面15に圧接または弾接する中空状のメインシールリップ13と、をそれぞれ備えている点でサッシュ側一般部11aと共通している一方、当該ドア本体側一般部11bにはサブシールリップ14が形成されておらず、取付基部12から車室外側に突出してドアインナパネル10の段状面10bに常時圧接または弾接する舌片状のサイドリップ16が形成されている点でサッシュ側一般部11aと相違している。
図3のほか図5,6に示すように、型成形部11cは、上述したように断面形状が異なる両一般部11a,11b同士を接続すべく、その上端部がサッシュ側一般部11aと同様の断面形状に形成されている一方、その下端部がドア本体側一般部11bと同様の断面形状に形成され、さらに、その長手方向中間部は長手方向で断面形状が漸次変化するように形成され、リアドア1の後端縁のうちドアウエスト部Wの上下に跨る位置に装着されている。具体的には、型成形部11cの取付基部12のうちドアウエスト部Wよりも上方側の部分は、サッシュ側一般部11aと同様にドアサッシュ3側のリテーナ部3aに嵌合保持されている一方、型成形部11cの取付基部12のうちドアウエスト部Wよりも下方側の部分は、ドア本体側一般部11bと同様にドアインナパネル8の車室内側端面10cに図示外のクリップをもって固定されている。なお、図3の符号17,18は、両一般部11a,11bと型成形部11cとの接合部を示している。
型成形部11cのサブシールリップ14は、型成形部11cの上端から断面形状を変化させつつ型成形部11cの下端部近傍にまで延びていて、当該サブシールリップ14のうちドアウエスト部Wよりも下方側の部分は、車体外側面に対する傾斜角度θが20°〜70°となるように車室外側に傾斜した略ストレート形状のものとして形成されている。
また、型成形部11cのうちドアウエスト部Wよりも下方側の位置には、サブシールリップ14の根元部から車室外側に向けて延出する略平板状の延出部19が形成されている。延出部19は、ドアインナパネル10の車室外側端面10aに着座しつつ、その車室外側端面10aに両面テープ20をもって固定されている。
ここで、図5〜7に示すように、車体側ドア開口縁5のうちドアウエスト部Wよりも下方側の位置には、メインシールリップ当接面15のほか、そのメインシールリップ当接面15の後端縁から車室外側に屈曲しつつ延びるサブシールリップ当接面21と、そのサブシールリップ当接面21のうち車室外側の端縁から車体後方側へ曲折して延びる段状面22と、がそれぞれ形成されていて、段状面22の車体前後方向の幅寸法が下方に向かって漸次増大するようになっている。
つまり、例えば洗車時等の高圧水がドア本体2の後端縁と車体側ドア開口縁5との間に車室外側から進入した場合に、その水を段状面22に衝突させてその勢いを弱めることで、車室内外のシールを確実なものとするようになっているが、ドアウエスト部W近傍の部分では、上述したように段状面22が比較的幅狭であるため、当該段状面22による水侵入抑制効果が比較的小さいものとなる。
そこで、本実施の形態では、型成形部11cのうちドアウエスト部Wよりも下方側となる部分にまでサブシールリップ14を延在させることにより、車室内への高圧水の進入を防止するようにしている。具体的には、型成形部11cのサブシールリップ14は、ドア閉時において、当該サブシールリップ14のうちドアウエスト部Wよりも上方側の部分で、車体側ドア開口縁5のうちガーニッシュ6の前端縁に常時圧接または弾接する一方、型成形部11cのサブシールリップ14のうちドアウエスト部Wよりも下方側の部分では、自由状態でサブシールリップ当接面21に対して所定の間隔を隔てて近接対峙するように設定されている。
以上のように構成したシール構造では、図4〜7に符号Mで示す軌跡をもってリアドア1を開閉する際には、サブシールリップ14がサブシールリップ当接面21に摺動するようなことがなく、リアドア1の開閉を円滑に行えるようになる。
その一方、例えば洗車時等の高圧水がドア本体2の後端縁と車体側ドア開口縁5との間に車室外側から進入した場合、その高圧水がサブシールリップ14に衝突することで、その高圧水の圧力によって図5に仮想線で示すようにサブシールリップ14が車室内側へ揺動してサブシールリップ当接面21に当接し、車室内外がシールされることになる。なお、ドア本体2の後端縁と車体側ドア開口縁5との間に進入した水の圧力がサブシールリップ14が揺動しない程度に低い場合には、サブシールリップ14とサブシールリップ当接面21との間の隙間に水が侵入することになるものの、その水の車室内側への進入はメインシールリップ13によって充分に抑止することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、ドアウェザーストリップ11のうちドアウエスト部Wよりも下方側となる位置にサブシールリップ14を延在させるとともに、そのサブシールリップ14のうちドアウエスト部Wよりも下方側となる部分が車体側ドア開口縁5から常時離間するように設定していることから、リアドア1の開閉時にサブシールリップ14が車体側ドア開口縁5に当接してドア開閉に要する開閉操作力を増大させるようなことがなく、ドア開閉フィーリングを向上させることができる上、ドア本体2の後端縁と車体側ドア開口縁5との間に比較的高圧な水が進入したときにはサブシールリップ14がサブシールリップ当接面21に当接して車室内外を確実にシールできるようになり、シール性の低下を防止することができる。
しかも、ドアインナパネル10の車室外側端面10aに両面テープ20によって延出部19を固定しているため、ドアウェザーストリップ11の型成形部11cとドアインナパネル10との間を介した車室内側への水の侵入をより確実に防止できるようになり、シール性が向上するメリットもある。
図8は本発明の第2の実施の形態を示す図であって、ドアウェザーストリップのうち図3のB−B線に相当する断面の要部拡大図である。なお、図8において図1〜7に示した第1の実施の形態と同様または相当する部分には同一の符号を付してある。
図8に示す第2の実施の形態は、サブシールリップ14の突出方向中間部から車室外側に向けて突出する補助リップ23を形成することにより、その補助リップ23とサブシールリップ14の先端部との間に断面略V字状の受圧溝24を形成したものであって、他の部分は上述した第1の実施の形態と同様である。
したがって、この第2の実施の形態によれば、ドア本体2の後端縁と車体側ドア開口縁5との間に車室外側から水が進入した場合、図8に矢印Eで示すようにその水を受圧溝24によって受け止めるようになるから、サブシールリップ14の上述したような揺動をより確実なものとすることができる。
図9は本発明の第3の実施の形態を示す図であって、ドアウェザーストリップのうち図3のB−B線に相当する断面の要部拡大図である。なお、図9において図8に示した第2の実施の形態と同様または相当する部分には同一の符号を付してある。
図9に示す第3の実施の形態は、サブシールリップ25を上述した第2の実施の形態におけるサブシールリップ14よりも肉厚に形成するとともに、そのサブシールリップ25の根元部に、当該サブシールリップ25の他の部位よりも薄肉な薄肉部25aを形成したものであって、他の部分は上述した第2の実施の形態と同様である。換言すれば、サブシールリップ25の根元部を除く部位が当該サブシールリップ25の根元部よりも厚肉に形成されている。
したがって、この第3の実施の形態によれば、サブシールリップ25が水圧を受けたときに薄肉部25aを中心として車室内側へ揺動するようになるから、その揺動をさらに確実なものとすることができる。また、サブシールリップ25のうち薄肉部25aを除く部分の剛性が向上することから、当該サブシールリップ25が上述したように揺動したときにその先端側が車室内側を指向するように反転するようなことがなく、車室内側への水の侵入をより確実に防止できるほか、ドア開閉フィーリングをさらに確実に向上させることができる。
1…リアドア(自動車用ドア)
5…車体側ドア開口縁
11…ドアウェザーストリップ
12…取付基部
13…メインシールリップ
14…サブシールリップ
W…ドアウエスト部
23…補助リップ
24…受圧溝
25…サブシールリップ
25a…薄肉部(根元部)

Claims (5)

  1. ヒンジ式の自動車用ドアの外周縁に装着されたドアウェザーストリップのうち少なくともドアヒンジとは反対側の部分に、当該ドアウェザーストリップの自動車用ドアに対する取付基部から突出する中空状のメインシールリップと、上記取付基部のうち上記メインシールリップよりも車室外側の位置から車室外側に向けて傾斜しつつ突出する舌片状のサブシールリップと、がドアウエスト部の上下に跨ってそれぞれ形成されていて、ドア閉時に上記メインシールリップとサブシールリップとが車体側ドア開口縁にそれぞれ当接することで車室内外をシールする自動車用ドアのシール構造において、
    上記サブシールリップのうちドアウエスト部よりも上方側の部分は、ドア閉時に車体側ドア開口縁と常時弾接するように形成されているとともに、上記サブシールリップのうちドアウエスト部よりも下方側の部分は、ドア閉時において、自由状態で車体側ドア開口縁から離間する一方、上記自動車用ドアと車体側ドア開口縁との隙間に車室外側から流入した水の圧力をもって車室内側に揺動することにより、車体側ドア開口縁に当接するように形成されていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  2. 上記サブシールリップの車体外側面に対する傾斜角度が20°〜70°に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアのシール構造。
  3. 上記ドアウェザーストリップは、上記サブシールリップの突出方向中間部から車室外側に向けて突出し、当該サブシールリップの先端部との間に受圧溝を形成する補助リップを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用ドアのシール構造。
  4. 上記サブシールリップの根元部を除く部位が当該サブシールリップの根元部よりも厚肉に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用ドアのシール構造。
  5. 上記ドアウェザーストリップのうちドアウエスト部よりも下方側の位置に、上記サブシールリップの根元部から車室外側へ向けて延出する延出部が形成されていて、その延出部が自動車用ドアに固定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用ドアのシール構造。
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