JP5631290B2 - タイヤユニフォミティ試験装置及びタイヤユニフォミティ試験方法 - Google Patents
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Description
すなわち、特許文献1のタイヤ試験装置は、リム上に着座するタイヤに対して工場空気源から供給された圧縮空気を圧力調整して供給する空気圧回路を備えており、テスト圧にタイヤを膨らませた後でタイヤ試験を行うものである。
すなわち、本発明のタイヤユニフォミティ検査装置は、ドラムを回転自在に支持すると共に、スピンドル軸に装着されたタイヤの外周面に前記ドラムを押し当て可能とするドラム機構と、前記タイヤに対し圧縮空気を供給する空気圧回路とを備えたタイヤユニフォミティ試験装置において、前記ドラム機構は、タイヤの回転を反転させる際に、ドラムをタイヤとの接触状態を維持しつつ後退させ、タイヤの回転を一方向回転から他方向回転へと切り換え、その後、ドラムを前進させて負荷荷重をタイヤに与えることが可能に構成されており、前記空気圧回路には、前記ドラム機構によるドラムの後退動作にあたって前記タイヤ内への空気の流入を規制する共に、前記ドラム機構による前進動作の後に前記空気の流入規制を解除する空気流出規制手段が備えられていることを特徴とする。
また、本発明のタイヤユニフォミティ試験方法は、ドラムを回転自在に支持すると共に、スピンドル軸に装着されたタイヤを前記ドラムの外周面に押し当て可能とするドラム機構と、前記タイヤに対し圧縮空気を供給する空気圧回路とを備えたタイヤユニフォミティ試験装置を用いたタイヤユニフォミティ測定方法において、前記ドラム機構を、タイヤの回転を反転させる際に、ドラムをタイヤとの接触状態を維持しつつ後退させ、タイヤの回転を一方向回転から他方向回転へと切り換え、その後、ドラムを前進させて負荷荷重をタイヤに与えることが可能に構成しておき、前記タイヤの回転を一方向回転から他方向回転へと反転動作を行う時には、前記ドラムの後退動作に合わせて前記空気圧回路を介してタイヤ内に圧縮空気が流入することを規制し、次に前記ドラムの前進動作の後に、前記タイヤ内への圧縮空気の流入規制を解除することを特徴とする。
また、本発明に係るタイヤユニフォミティ試験装置の最も好ましい形態は、ドラムを回転自在に支持すると共に、スピンドル軸に装着されたタイヤの外周面に前記ドラムを押し当て可能とするドラム機構と、前記タイヤに対し圧縮空気を供給する空気圧回路とを備えたタイヤユニフォミティ試験装置において、前記ドラム機構は、タイヤの回転を反転させる際に、ドラムをタイヤとの接触状態を維持しつつ後退させ、タイヤの回転を一方向回転から他方向回転へと切り換え、その後、ドラムを前進させて負荷荷重をタイヤに与えることが可能に構成されており、前記空気圧回路は、タイヤに対し圧縮空気を供給する空気供給源と、タイヤ内に作用する空気圧を検知する圧力検知部と、この圧力検知部で検知された空気圧に基づいて前記空気供給源から送られてきた圧縮空気の圧力を所定の空気圧に調整する圧力調整弁と、前記圧力調整弁とタイヤとの間に配備され、且つ前記ドラムの前進動作又は後退動作に連動して動作する遮断弁と、が備えられていて、前記遮断弁は、前記ドラムの後退動作にあたって前記圧力調整弁からタイヤに向かう圧縮空気の供給を遮断する共に、前記ドラム機構による前進動作の後に前記圧縮空気の供給遮断を解除するように動作可能とされていることを特徴とする。
さらに、本発明に係るタイヤユニフォミティ試験方法の最も好ましい形態は、ドラムを回転自在に支持すると共に、スピンドル軸に装着されたタイヤを前記ドラムの外周面に押し当て可能とするドラム機構と、前記タイヤに対し圧縮空気を供給する空気圧回路とを備えたタイヤユニフォミティ試験装置を用いたタイヤユニフォミティ測定方法において、前記ドラム機構を、タイヤの回転を反転させる際に、ドラムをタイヤとの接触状態を維持しつつ後退させ、タイヤの回転を一方向回転から他方向回転へと切り換え、その後、ドラムを前進させて負荷荷重をタイヤに与えることが可能に構成しておき、前記空気圧回路が、タイヤに対し圧縮空気を供給する空気供給源と、タイヤ内に作用する空気圧を検知する圧力検知部と、この圧力検知部で検知された空気圧に基づいて前記空気供給源から送られてきた圧縮空気の圧力を所定の空気圧に調整する圧力調整弁と、前記圧力調整弁とタイヤとの間に配備され、且つ前記ドラムの前進動作又は後退動作に連動して動作する遮断弁と、を備えるものとし、前記遮断弁により、前記ドラムの後退動作にあたって前記圧力調整弁からタイヤに向かう圧縮空気の供給を遮断する共に、前記ドラム機構による前進動作の後に前記圧縮空気の供給遮断を解除することを特徴とする。
本発明に係るタイヤユニフォミティ試験装置1及びタイヤユニフォミティ試験方法を図面に基づき、説明する。
図1に示されるように、タイヤユニフォミティ試験装置1は、製品上がりのタイヤTのタイヤユニフォミティ特性、特に、タイヤ半径方向の力の変動(Radial Force Variation:RFV)を製品検査として評価するものである。
本実施形態のドラム機構6は、ドラム5を上下軸回りに駆動回転できるように支持すると共に、水平に移動してタイヤTに模擬路面6aを接触できる構成となっている。ドラム機構6は、タイヤTの回転を逆転させる際に、ドラム5をタイヤTとの接触状態を維持しつつ後退させ、タイヤTの回転を一方向回転(正転)から他方向回転(逆転)へと切り換え、その後、ドラム5を前進させて負荷荷重をタイヤTに与えることが可能に構成されている。
詳しくは図2に示すように、この空気圧回路7は、2系統の供給配管系を備えている。その一つはタイヤTを短時間で膨らまし、タイヤTをリム4に装着するビードシート系統10の配管であり、もう一つがタイヤTを試験する際に用いられるテスト系統11の配管である。
切替弁15は、圧縮空気の流路を、テスト系統11側とビードシート系統10側との間で切り替えるものであり、タイヤTの内部の空気圧をビード圧とテスト圧とを切り替えるために用いられる。切替弁15は、電磁式でパイロット圧が制御される方向制御弁で構成されている。
ところで、上述したドラム機構6は、タイヤTの回転を逆転させる際に、ドラム5をタイヤTとの接触状態を維持しつつ後退させ、タイヤTの回転を正転から逆転へと切り換え、その後、ドラム5を前進させて負荷荷重をタイヤTに与えることが可能に構成されている。このようにドラム5を後前に移動させると、特許文献1で明らかにされた「タイヤTの表面に残留凹みが発生する」ことは防止できるが、タイヤTの回転方向を切り換える時に、ドラム5からタイヤTに加えられていた負荷荷重が変化してタイヤT内の体積(内容積)も変動する。
そこで、本発明のタイヤユニフォミティ試験装置1の空気圧回路7には、ドラム機構6によるドラム5の後退動作にあたってタイヤTの内部への圧縮空気の流入を規制する共に、ドラム機構6による前進動作の後に圧縮空気の流入規制を解除する空気流出規制手段20が備えられている。具体的には、この空気流出規制手段20は、上述した圧力調整弁とタイヤTとの間に配備されて、圧力調整弁からタイヤTに向かう圧縮空気の供給を遮断する遮断弁16からなる。
次に、本発明のタイヤユニフォミティ試験装置1を用いてタイヤユニフォミティを計測する手順を説明する。
まず、タイヤ正転中(正回転でのRFV波形の計測の終盤)において、タイヤTの回転数を変化させる(下げる)直前にドラム位置の後退を開始し、回転数を低下させると同時にドラム5をさらに後退させる。このドラム5の後退開始時に遮断弁16(空気流出規制手段20)を動作させ、遮断弁16の下流側の配管内及びタイヤTの内部を遮断弁16の上流側(空気供給源9)から封鎖する。
図3(a)〜図3(g)は、タイヤTを正転から逆転に反転させる際において、タイヤTの回転数、ドラム位置、ドラム荷重、従来技術のRFV波形、本発明のRFV波形、タイヤTの内圧の変化を示したものである。図3(d)及び図3(f)のRFV波形は、ユニフォミティ測定部8で計測されたものである。
なお、タイヤ試験を行った後でタイヤTを取り外す場合は、テスト系統11の配管にした状態で給排弁14を作動させ、タイヤTの内部の圧縮空気を大気中に放出し、次のタイヤTの装着準備が行われる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態のタイヤユニフォミティ試験装置1を説明する。
なお、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2 フレーム本体
3 スピンドル軸
4 リム
5 ドラム
6 ドラム機構
6a 模擬路面
7 空気圧回路
8 ユニフォミティ測定部
9 空気供給源
10 ビードシート系統
11 テスト系統
12 ビード圧調整弁
13 テスト圧調整弁
14 給排弁
15 切替弁
16 遮断弁
16a ビートシート系統の遮断弁
16b テスト系統の遮断弁
17 圧力検知部
18 エアフィルタ
19 圧力計
20 体積調整機構
T タイヤ
Claims (3)
- ドラムを回転自在に支持すると共に、スピンドル軸に装着されたタイヤの外周面に前記ドラムを押し当て可能とするドラム機構と、前記タイヤに対し圧縮空気を供給する空気圧回路とを備えたタイヤユニフォミティ試験装置において、
前記ドラム機構は、タイヤの回転を反転させる際に、ドラムをタイヤとの接触状態を維持しつつ後退させ、タイヤの回転を一方向回転から他方向回転へと切り換え、その後、ドラムを前進させて負荷荷重をタイヤに与えることが可能に構成されており、
前記空気圧回路は、タイヤに対し圧縮空気を供給する空気供給源と、タイヤ内に作用する空気圧を検知する圧力検知部と、この圧力検知部で検知された空気圧に基づいて前記空気供給源から送られてきた圧縮空気の圧力を所定の空気圧に調整する圧力調整弁と、前記圧力調整弁とタイヤとの間に配備され、且つ前記ドラムの前進動作又は後退動作に連動して動作する遮断弁と、が備えられていて、
前記遮断弁は、前記ドラムの後退動作にあたって前記圧力調整弁からタイヤに向かう圧縮空気の供給を遮断する共に、前記ドラム機構による前進動作の後に前記圧縮空気の供給遮断を解除するように動作可能とされている
ことを特徴とするタイヤユニフォミティ試験装置。 - 前記空気圧回路は、前記空気供給源とタイヤとの間に、互いに並列とされた複数の分岐配管を備えており、
それぞれの分岐配管に、前記圧力調整弁と当該圧力調整弁からタイヤに向かう圧縮空気の供給を遮断する遮断弁とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤユニフォミティ試験装置。 - ドラムを回転自在に支持すると共に、スピンドル軸に装着されたタイヤを前記ドラムの外周面に押し当て可能とするドラム機構と、前記タイヤに対し圧縮空気を供給する空気圧回路とを備えたタイヤユニフォミティ試験装置を用いたタイヤユニフォミティ測定方法において、
前記ドラム機構を、タイヤの回転を反転させる際に、ドラムをタイヤとの接触状態を維持しつつ後退させ、タイヤの回転を一方向回転から他方向回転へと切り換え、その後、ドラムを前進させて負荷荷重をタイヤに与えることが可能に構成しておき、
前記空気圧回路が、タイヤに対し圧縮空気を供給する空気供給源と、タイヤ内に作用する空気圧を検知する圧力検知部と、この圧力検知部で検知された空気圧に基づいて前記空気供給源から送られてきた圧縮空気の圧力を所定の空気圧に調整する圧力調整弁と、前記圧力調整弁とタイヤとの間に配備され、且つ前記ドラムの前進動作又は後退動作に連動して動作する遮断弁と、を備えるものとし、
前記遮断弁により、前記ドラムの後退動作にあたって前記圧力調整弁からタイヤに向かう圧縮空気の供給を遮断する共に、前記ドラム機構による前進動作の後に前記圧縮空気の供給遮断を解除する
ことを特徴とするタイヤユニフォミティ試験方法。
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