JP5593935B2 - 強誘電体キャパシタの製造方法及び強誘電体キャパシタ - Google Patents

強誘電体キャパシタの製造方法及び強誘電体キャパシタ Download PDF

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Description

本発明は、強誘電体キャパシタの製造方法及び強誘電体キャパシタに関する。
不揮発性メモリとして、強誘電体キャパシタを用いた強誘電体メモリが知られている。強誘電体メモリは、強誘電体のヒステリシス特性を利用して、情報の記憶を行う。強誘電体キャパシタの上部電極として、Pt等の酸化し難い金属、IrOxやRuOx等の導電性酸化物が用いられる。
上部電極を2層に分け、上側の層の組成を、下側の層の組成よりも、化学量論的組成比に近づけた構成の強誘電体キャパシタが提案されている。この構成により、キャパシタ特性の向上が期待される。
上部電極を、SrRuO層とPt層との2層で構成した強誘電体キャパシタが提案されている。SrRuO層は、強誘電体膜の膜疲労を抑制する。
上部電極を、高導電性層とアモルファス酸化イリジウム層との2層で構成した強誘電体キャパシタが提案されている。高導電性層には、結晶性酸化イリジウム、SrRuO等が用いられる。
上部電極を、SrRuO膜、酸素リッチの酸化イリジウム膜、及びIrO膜の3層で構成した強誘電体キャパシタが提案されている。
特開2002−324894号公報 特開平11−195768号公報 特開2002−261251号公報 特開2009−94200号公報
強誘電体膜の上に、SrRuO等の導電性酸化膜を形成すると、強誘電体膜中のPbの拡散、及び強誘電体材料の酸素欠損を抑制することができる。ところが、実際に強誘電体膜の上に、SrRuO膜を形成し、その上に酸化イリジウム等の電極を従来の方法で形成した強誘電体キャパシタを作製したところ、目標とする大きさのQswを得ることが困難であることがわかった。
本発明の一観点によると、
基板の上に、下部電極膜を形成する工程と、
前記下部電極膜の上に、強誘電体膜を形成する工程と、
前記強誘電体膜の上に、ペロブスカイト構造を持つ導電性酸化物からなるアモルファスの中間膜を形成する工程と、
前記中間膜の上に、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなる第1の上部電極膜を形成する工程と、
前記第1の上部電極膜を形成した後、酸化性ガスを含む中で第1の熱処理を行うことにより、前記中間膜を結晶化させる工程と、
前記第1の熱処理の後、前記第1の上部電極膜の上に、前記第1の上部電極膜を形成するときの成長温度よりも低温で、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなる第2の上部電極膜を形成する工程と
を有する強誘電体キャパシタの製造方法が提供される。
本発明の他の観点によると、
基板の上に形成された下部電極と、
前記下部電極の上に配置され、結晶粒が柱状である強誘電体膜と、
前記強誘電体膜の上に配置され、ペロブスカイト構造を持つ導電性酸化物膜で形成され、結晶粒が柱状である中間膜と、
前記中間膜の上に配置され、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなり、結晶粒が柱状である第1の上部電極と、
前記第1の上部電極の上に配置され、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなり、アモルファスまたは微結晶の第2の上部電極と
を有する強誘電体キャパシタが提供される。
第1の上部電極膜を、第2の上部電極膜よりも高温で成膜するため、第1の上部電極膜の成膜中に、中間膜内の水分が除去されやすい。このため、中間膜内の水分に起因する強誘電体膜の劣化を抑制することができる。
(1A)〜(1C)は、実施例1による強誘電体キャパシタの製造方法の製造途中段階における基板の断面図である。 (1D)〜(1E)は、実施例1による強誘電体キャパシタの製造方法の製造途中段階における基板の断面図であり、(1F)は、完成した強誘電体キャパシタの断面図である。 第1の上部電極膜の成膜温度、成膜時の酸素流量比、及び成膜される膜の状態の関係を示すグラフである。 中間膜の厚さとQswとの関係を示すグラフである。 第1の上部電極膜の成膜温度とQswとの関係を示すグラフである。 印加電圧とQswとの関係を示すグラフである。 第1の強誘電体膜の厚さ及び第2の強誘電体膜の厚さが異なる複数の強誘電体キャパシタのQswを示すグラフである。 (7A)〜(7B)は、実施例2による強誘電体メモリの製造方法の製造途中段階における基板の断面図である。 (7C)〜(7D)は、実施例2による強誘電体メモリの製造方法の製造途中段階における基板の断面図である。 (7E)〜(7F)は、実施例2による強誘電体メモリの製造方法の製造途中段階における基板の断面図である。 (7G)〜(7H)は、実施例2による強誘電体メモリの製造方法の製造途中段階における基板の断面図である。 (7I)は、実施例2による強誘電体メモリの製造方法の製造途中段階における基板の断面図であり、(7J)は、実施例2の方法で製造された強誘電体メモリの断面図である。 強誘電体メモリの等価回路図である。 実施例3の方法で製造された強誘電体メモリの断面図である。
[実施例1]
図1A〜図1Fを参照して、実施例1による強誘電体キャパシタの製造方法について説明する。
図1Aに示すように、基板10の上に、下部電極膜11を形成する。下部電極膜11には、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Os等の貴金属が用いられる。実施例1においては、下部電極膜11にPtを用いた。下部電極膜11の厚さは、例えば50nm〜150nmの範囲内である。下部電極膜11の形成には、例えばスパッタリングが適用される。成膜条件は、例えば下記の通りである。
・基板温度 350℃
・スパッタリングガス Ar
・圧力 1Pa
・DCパワー 0.3kW
下部電極膜11を成膜した後、結晶性を向上させるための熱処理を行う。この熱処理には、例えばラピッドサーマルアニール(RTA)が適用される。熱処理条件は、例えば下記の通りである。
・雰囲気 不活性ガス、例えばAr
・熱処理温度 650℃
・熱処理時間 60秒
下部電極膜11の上に、アモルファス状態の貴金属酸化物膜12を形成する。貴金属酸化物膜12に含まれる貴金属は、例えばPt、Pd、Rh、Ir、Ru、またはOsである。実施例1においては、貴金属酸化物膜12に、Ptの酸化物を用いた。貴金属酸化物膜12の厚さは、例えば0.1nm〜3nmの範囲内とする。貴金属酸化物膜12の形成には、例えばスパッタリングが適用される。成膜条件は、例えば下記の通りである。
・基板温度 100℃〜400℃
・スパッタリングガス ArとO(ArとOとの流量比20:80)
・圧力 1Pa
・DCパワー 0.1W〜0.3W
なお、下部電極膜11を形成した後、大気中に放置して下部電極膜11の表面を自然酸化させることにより、貴金属酸化物膜12を形成してもよい。
貴金属酸化物膜12の上に、第1の強誘電体膜15を形成する。第1の強誘電体膜15には、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、Laを添加したPZT(PLZT)、LaとCaとSrとを添加したPZT(CSPLZT)等の、ペロブスカイト構造の強誘電体材料が用いられる。実施例1においては、CSPLZTを用いた。第1の強誘電体膜15の厚さは、例えば30nm〜150nmである。第1の強誘電体膜15の成膜には、例えばRFスパッタリングが適用される。成膜条件は、例えば下記の通りである。
・ターゲット CSPLZT
・基板温度 30℃〜100℃
・スパッタリングガス Ar
・圧力 0.8Pa〜1.1Pa
・RFパワー 1.0kW
上記条件で形成した第1の強誘電体膜15は、結晶化しておらず、アモルファス状態である。
第1の強誘電体膜15の堆積に、有機金属化学気相成長(MOCVD)法、ゾルゲル法、有機金属分解(MOD)法、化学溶液堆積(CSD)法、CVD法、エピタキシャル成長法を適用してもよい。MOCVD法を適用する場合には、成膜後の第1の強誘電体膜15は結晶化されている。
図1Bに示すように、ArとOとの混合ガス中でRTAを行うことにより、第1の強誘電体膜15を結晶化する。熱処理条件は、例えば下記の通りである。
・熱処理温度 550℃〜650℃
・熱処理時間 90秒
この熱処理により、第1の強誘電体膜15が結晶化され、柱状結晶構造の第1の強誘電体膜15が得られる。本明細書において、「柱状結晶構造」とは、結晶粒の各々が結晶性膜の底面から上面まで達し、複数の結晶粒が面内方向に分布している構造を意味する。結晶粒の面内寸法は、20nm〜200nmの範囲内である。
さらに、この熱処理により、アモルファス状の貴金属酸化物膜12(図1A)が還元されて貴金属膜12Aが得られる。貴金属酸化物膜12内の酸素は、第1の強誘電体膜15内に拡散し、第1の強誘電体膜15の酸素欠損を補償する。下部電極膜11と貴金属膜12Aとが、強誘電体キャパシタの下部電極膜13として作用する。下部電極膜11の上に直接第1の強誘電体膜15を形成する場合に比べて、下部電極膜13と第1の強誘電体膜15との界面を良好な状態に制御することができる。下部電極膜11と貴金属膜12Aとの密着性、結晶的な連続性を考慮して、貴金属酸化物膜12(図1B)に含まれる貴金属を、下部電極膜11に含まれる貴金属と同一にすることが好ましい。
図1Cに示すように、結晶化した第1の強誘電体膜15の上に、アモルファスまたは微結晶の第2の強誘電体膜16を形成する。第2の強誘電体膜16には、その下の第1の強誘電体膜15と同じ材料が用いられる。第2の強誘電体膜16の厚さは、例えば5nm〜20nmの範囲内である。第1の強誘電体膜15の形成には、例えばRFスパッタリングが適用される。成膜条件は、第1の強誘電体膜15を成膜するときのスパッタリング条件と同一である。第2の強誘電体膜16の表面は、結晶化した第1の強誘電体膜15の表面よりも平坦性が高い。
図1Dに示すように、第2の強誘電体膜16の上に、アモルファス状の中間膜20を形成する。中間膜20には、ペロブスカイト構造の導電性酸化物が用いられる。一例として、SrRuO等の、Sr、Ru、及びOを含む導電材料、SrTiO等のSr、Ti、及びOを含む導電材料、LaSrMnO等のLa、Sr、Mn、及びOを含む導電材料、LaSrCoO等のLa、Sr、Co、及びOを含む導電材料を用いることができる。実施例1では、SrRuO(以下、「SRO」という。)を用いた。中間膜20の厚さは、例えば1nm〜5nmの範囲内である。中間膜20の成膜条件は、例えば下記の通りである。
・ターゲット Biを2wt%添加したSROセラミック
・基板温度 室温〜350℃(より好ましくは50℃〜70℃)
・スパッタリングガス Ar
・圧力 0.5Pa
・DCパワー 0.35kW
中間膜20の上に、結晶性の第1の上部電極膜21を形成する。第1の上部電極膜21には、例えば酸化イリジウムが用いられる。第1の上部電極膜21の厚さは、例えば10nm〜70nmの範囲内であり、より好ましくは20nm〜50nmの範囲内である。第1の上部電極膜21の形成には、例えば反応性スパッタリングが適用される。成膜条件は、例えば下記の通りである。
・基板温度 150℃〜350℃
・スパッタリングガス ArとOとの混合ガス(ArとOとの流量比70:30)
・圧力 2Pa
・DCパワー 1kW
上記基板温度で形成された第1の上部電極膜21は、結晶化されており、柱状結晶構造を有する。結晶化した第2の強誘電体膜16の結晶粒の面内寸法が、20nm〜200nmの範囲内であるのに対し、第1の上部電極膜21の結晶粒の面内寸法は、それよりも小さく、1nm〜10nmの範囲内である。
図1Eに示すように、酸素を含む雰囲気中でRTAを行う。熱処理条件は、例えば下記の通りである。
・熱処理温度 700℃〜750℃
・熱処理時間 120秒
・雰囲気ガス ArとOとの混合ガス
・総流量に対するO流量の比 1.0%〜20%
この熱処理により、アモルファスまたは微結晶の第2の強誘電体膜16(図1D)が結晶化される。このとき、既に結晶化している第1の強誘電体膜15(図1D)の結晶粒から結晶が成長する。このため、第1の強誘電体膜15及び第2の強誘電体膜16が一体化して、柱状結晶構造を有する強誘電体膜17が形成される。さらに、中間膜20においても、強誘電体膜17の結晶粒から結晶成長が生じ、中間膜20も柱状結晶構造になる。
第1の上部電極膜21(図1D)を形成するときの下地表面はアモルファスであるため、結晶化した膜の上に形成する場合に比べて、中間膜20と第1の上部電極膜21との界面の平坦度が高い。このため、強誘電体キャパシタの電気的特性を向上させることができる。中間膜20は、強誘電体膜17の構成元素と第1の上部電極膜21の構成元素との相互拡散を防止する機能を持つ。これにより、強誘電体膜17の表層部分に第1の上部電極膜21の構成元素が拡散することに起因する強誘電性の低下または消滅を抑制することができる。
熱処理時に、第1の上部電極膜21及び中間膜20を通って、強誘電体膜17に酸素が供給される。これにより、強誘電体膜17の酸素欠損が補償される。第1の上部電極膜21が柱状結晶構造であるため、アモルファスまたは微結晶である場合に比べて、酸素の透過性が高い。このため、強誘電体膜17に十分な酸素を供給することができる。酸素を透過させるために、第1の上部電極膜21は、必要以上に厚くする必要なない。
また、この熱処理により、強誘電体膜17と第1の上部電極膜21との密着性が高まる。
熱処理温度が700℃より低い場合には、強誘電体膜17と第1の上部電極膜21との界面の状態が面内で不均一になり易い。また、熱処理温度が750℃より高い場合には、強誘電体膜17内のPbの蒸発、SROの分解等が生じやすくなる。このため、熱処理温度は、上述のように、700℃〜750℃の範囲内とすることが好ましい。
総流量に対するOの流量比は、異常酸化を防止するために、20%以下とすることが好ましい。
図1Fに示すように、第1の上部電極膜21の上に、アモルファスまたは微結晶の第2の上部電極膜22を形成する。第2の上部電極膜22には、例えば酸化イリジウムが用いられる。第2の上部電極膜22の厚さは、例えば70nm〜200nmの範囲内とする。第2の上部電極膜22の形成には、例えばスパッタリングが適用される。成膜条件は、例えば下記の通りである。
・基板温度 0℃〜100℃
・スパッタリングガス ArとOとの混合ガス
・総流量に対するOガス流量の比 40%以上
・圧力 1.5Pa〜2.0Pa
・DCパワー 1kW
基板温度を、第1の上部電極膜21を形成するときの基板温度よりも低くし、第2の上部電極膜22を、柱状結晶構造ではなく、アモルファスまたは微結晶にする。また、第2の上部電極膜22の組成比は、第1の上部電極膜21の組成比よりも、化学量論的組成比に近い。アモルファスまたは微結晶で、かつ化学量論的組成比に近い第2の上部電極膜22は、柱状結晶構造で、化学量論的組成比より酸素が少ない第1の上部電極膜21に比べて、水分や水素の拡散を防止する機能が高い。このため、第2の上部電極膜22は、後工程で強誘電体膜17に水分や水素が供給されることを抑制する機能を持つ。従って、第2の上部電極膜22は、第1の上部電極膜21よりも厚くすることが好ましい。
第1の上部電極膜21と第2の上部電極膜22との2層が、強誘電体キャパシタの上部電極膜23として作用する。
実施例1では、図1Dに示した工程における第1の上部電極膜21の成膜温度が150℃以上に設定されている。このため、中間膜20に吸着されている水分が、第1の上部電極膜21の成膜中に除去される。中間膜20に水分が残留していると、水分が強誘電体膜17内に拡散し、強誘電体キャパシタの電気的特性が低下する。第1の上部電極膜21を、150℃以上の温度で成膜することにより、残留水分に起因する強誘電体キャパシタの電気的特性の劣化を抑制することができる。
また、成膜温度を350℃以下にすることにより、異常成長を抑制し、第1の上部電極膜21と強誘電体膜17との界面における欠陥の発生を抑制することができる。
図2に、図1Dに示した第1の上部電極膜21の成膜温度、スパッタガスの全流量に対するOガスの流量の比(以下、「酸素流量比」という。)、及び形成される第1の上部電極膜21の組成及び結晶状態の関係を示す。成膜時のDCパワーは1kWとした。
スパッタガス中の酸素流量比が約12%以下の場合には、酸化イリジウムではなく、金属のイリジウム膜が形成される。形成されるイリジウム膜は、柱状結晶構造になる。酸素流量比が12%より高くなると、酸化イリジウムと金属イリジウムとが混在した膜が形成される。さらに酸素流量比を高めると、金属イリジウムは形成されず、酸化イリジウムのみの膜が形成される。金属イリジウムと酸化イリジウムとが混在する膜が形成される酸素流量比の条件と、酸化イリジウム膜のみが形成される酸素流量比の条件との境界は、成膜温度に依存する。
成膜温度及び酸素流量比を、酸化イリジウム膜のみが形成される条件に設定しても、成膜温度が40℃以下であれば、形成される酸化イリジウム膜はアモルファス状態である。また、成膜温度が40℃〜100℃の範囲内であれば、形成される酸化イリジウム膜は微結晶状態である。柱状結晶構造の酸化イリジウム膜を形成するためには、成膜温度を150℃〜350℃の範囲内とすることが好ましい。酸素流量比の好適な範囲は、約20%〜50%の範囲内である。
なお、第2の上部電極膜22を形成するときの酸素流量比は、第2の上部電極膜22の組成を化学量論的組成比に近づけるために、第1の上部電極膜21を形成するときの酸素流量比よりも高くすることが好ましい。
DCパワーを変化させると、図2に示した柱状結晶構造が得られる領域の酸素流量比の好適な範囲が変動する。例えば、DCパワーを1kWから0.5kWに低下させると、好適な酸素流量比は、DCパワーが1kWのときの好適な酸素流量比の約1/2になる。DCパワーを2kWに増加させると、好適な酸素流量比は、DCパワーが1kWのときの好適な酸素流量比の約2倍になる。
柱状結晶構造を有する第1の上部電極膜21の結晶粒の面内寸法は、成膜時の基板温度、酸素流量比、DCパワー等の成膜条件に依存する。DCパワーを大きくすると、形成される酸化イリジウム膜の酸化度が低くなり(酸素の組成比が小さくなり)、結晶粒の寸法が大きくなる。酸化イリジウム膜の酸化度が高くなると、異常成長が生じやすくなる。異常成長が生じにくい条件で成膜すると、酸化イリジウム膜の結晶粒の面内寸法は1nm〜10nmの範囲内になる。従って、第1の上部電極膜21は、結晶粒の面内寸法が1nm〜10nmの範囲内になる条件で成膜することが好ましい。
図3に、中間膜20の厚さと、形成された強誘電体キャパシタのQswとの関係を示す。横軸は、中間膜20の厚さを単位「nm」で表し、縦軸は、Qswを単位「μC/cm」で表す。第1の強誘電体膜15(図1B)の厚さを70nmとし、第2の強誘電体膜16(図1C)の厚さを10nmとした。中間膜20(図1D)の厚さは、0nm〜5nmの間で変化させた。第1の上部電極膜21(図1D)を20℃で形成した比較例の試料と、300℃で形成した実施例1の試料とを準備した。Qswの測定は、印加電圧1.1V及び1.8Vで行った。
黒丸記号及び星型記号は、それぞれ比較例の試料に1.1V及び1.8Vを印加したときの測定結果を示す。黒三角記号及び黒四角記号は、それぞれ実施例1の試料に1.1V及び1.8Vを印加したときの測定結果を示す。なお、厳密には、中間膜の厚さが0nmの試料、すなわち中間膜20を形成していない試料は、実施例1による試料には該当しない。
中間膜20を形成することにより、Qswが大きくなっていることがわかる。ただし、中間膜20が厚くなるに従って、Qswが徐々に低下している。これは、中間膜20内の元素が強誘電体膜17内へ拡散してしまうためと考えられる。中間膜20の厚さが1nm〜5nmの範囲内であれば、中間膜20を配置することによるQswの改善効果が得られていることがわかる。
第1の上部電極膜21の成膜温度を20℃から300℃にすると、Qswが大きくなることがわかる。これは、第1の上部電極膜21の成膜時に、中間膜20内の水分が除去されたためである。中間膜20内の水分が除去されたため、水分に起因する強誘電体膜17の強誘電性の劣化が抑制される。また、第1の上部電極膜21を高温で成膜するため、中間膜20の表面に付着していた不純物も、第1の上部電極21の成膜時に除去され易い。不純物が除去されることにより、不純物が強誘電体膜17に拡散することに起因する強誘電性の劣化も抑制される。このため、大きなQswが発現していると考えられる。
図4に、第1の上部電極膜21(図1D)の成膜温度と、形成された強誘電体キャパシタのQswとの関係を示す。横軸は、第1の上部電極膜21の成膜温度を単位「℃」で表し、縦軸は、Qswを単位「μC/cm」で表す。第1の強誘電体膜15(図1B)の厚さを70nmとし、第2の強誘電体膜16(図1C)の厚さを10nmとした。中間膜20(図1D)の厚さは、1nmとした。黒丸記号及び黒四角記号は、それぞれ印加電圧が1.1V及び1.8VのときのQswを示す。
第1の上部電極膜21の成膜温度を100℃にすると、成膜温度が20℃のときに比べてQswが低下している。Qswが低下した原因として、第1の上部電極膜21の成膜時に、中間膜20の表面に付着していた不純物が第2の強誘電体膜16(図1D)内に拡散するためと考えられる。また、成膜温度が100℃の時には、図2に示したように、第1の上部電極膜21がアモルファス状態と柱状結晶構造との間の微結晶状態になる。このため、第1の上部電極膜21の面内均一性が悪く、第1の上部電極膜21と第2の強誘電体膜16との間に良好な界面が得られていないと考えられる。良好な界面が得られないことも、Qsw低下の原因と考えられる。
第1の上部電極膜21の成膜温度を150℃以上にすると、成膜温度を20℃にした場合に比べて、大きなQswが得られている。これは、中間膜20の表面に付着した不純物や、中間膜20内の水分が除去されたためと考えられる。なお、異常成長を抑制するために、第1の上部電極膜21の成膜温度は350℃以下とすることが好ましい。
図5に、印加電圧とQswとの関係を示す。横軸は、印加電圧を単位「V」で表し、縦軸は、Qswを単位「μC/cm」で表す。黒四角記号が、実施例1による方法で作製した試料の測定結果を示す。第1の強誘電体膜15(図1B)の厚さを70nmとし、第2の強誘電体膜16(図1C)の厚さを10nmとした。中間膜20(図1D)の厚さは2nmとし、第1の上部電極膜21の成膜温度は300℃とした。比較のために、第1の上部電極膜21の成膜温度を20℃にして作製した試料の測定結果を星型記号で示す。さらに、中間膜20を配置しない試料の測定結果を、黒丸記号及び黒三角記号で示す。黒丸記号及び黒三角記号の試料は、それぞれ第1の上部電極膜21の成膜温度を20℃及び300℃にして作製した。
中間膜20の有無に関わらず、第1の上部電極膜21の成膜温度を20℃から300℃に高めることにより、Qswが大きくなっていることがわかる。また、第1の上部電極膜21の成膜温度が300℃の場合、中間膜20を配置した実施例1の試料のQswの方が、中間膜を配置しない試料(黒三角記号)のQswよりも大きいことがわかる。
図6に、第1の強誘電体膜15(図1B)及び第2の強誘電体膜16(図1C)の厚さが異なる複数の試料のQswの測定結果を示す。印加電圧は、1.1V及び1.8Vとした。図6においては、中間膜20の厚さが2nmの試料と、中間膜を形成しない試料とを対比して示している。第1の上部電極膜21の成膜温度は300℃とした。
第2の強誘電体膜の厚さが0の試料は、図1Bの第1の強誘電体膜15の上に、直接、中間膜20(図1D)または第1の上部電極膜21(図1D)が配置された構造を有する。第2の強誘電体膜16を形成することにより、Qswが大きくなることがわかる。これは、アモルファスまたは微結晶の第2の強誘電体膜16を形成することにより、強誘電体膜17(図1E)と第1の上部電極膜21との間の界面を平坦にすることができるためである。
また、中間膜20を配置することにより、大きなQswが得られることがわかる。これは、中間膜20が、強誘電体膜17と第1の上部電極膜21との間の元素の相互拡散を抑制しているためである。特に、アモルファスまたは微結晶の第2の強誘電体膜16を形成しておくことにより、中間膜20によるQswの改善の効果が大きい。これは、中間膜20を形成するときの下地表面が平坦であることに起因する。
第1の強誘電体膜15が薄い方が、中間膜20を形成することによるQswの改善効果が高いことがわかる。以下、この理由について考察する。
中間膜20が配置されていない場合には、第1の上部電極膜21内の元素が強誘電体膜17内に拡散することにより、強誘電体膜17の表層の一部分の強誘電性が低下または消失する。このため、Qswが低下すると考えられる。強誘電体膜17が薄くなると、拡散によって強誘電性が低下または消失する部分の占める割合が高くなる。このため、Qswの低下が顕著になる。言い換えると、中間膜20を配置することの効果は、強誘電体膜17が薄いほど顕著に現れる。
[実施例2]
図7A〜図7J、及び図8を参照して、実施例2による強誘電体メモリの製造方法について説明する。
図7Aに示すように、シリコンからなる半導体基板30の表層部に素子分離絶縁膜31が形成されている。素子分離絶縁膜31の形成には、シャロートレンチアイソレーション(STI)、シリコン局所酸化(LOCOS)等が適用される。素子分離絶縁膜31によって画定された活性領域の表層部に、p型ウェル32が形成されている。活性領域上に、MOSトランジスタ33が形成されている。
MOSトランジスタ33を覆うように、半導体基板30の上に、酸化窒化シリコン等からなる絶縁膜35を形成する。絶縁膜35の形成には、例えばプラズマ励起型化学気相成長(プラズマCVD)が適用される。絶縁膜35の厚さは、例えば200nmである。絶縁膜35の上に、酸化シリコン等からなる層間絶縁膜36を形成する。層間絶縁膜36の形成には、例えばテトラエトキシシラン(TEOS)を用いたプラズマCVDが適用される。層間絶縁膜36の堆積後、化学機械研磨(CMP)を施すことにより、表面の平坦化を行う。半導体基板30の表面から層間絶縁膜36の上面までの高さを、例えば785nmとする。
層間絶縁膜36及び絶縁膜35に複数のビアホール37を形成する。ビアホール37の直径は、例えば0.25μmである。ビアホール37の側面及び底面を密着膜38で覆い、ビアホール37内をタングステン等の導電プラグ39で埋め込む。導電プラグ39は、それぞれMOSトランジスタ33のソース及びドレインに電気的に接続される。密着膜38は、例えば厚さ30nmのTi膜と、厚さ20nmのTiN膜との2層で構成される。
層間絶縁膜36及び導電プラグ39の上に、酸化窒化シリコンからなる絶縁膜40を形成する。絶縁膜40の形成には、例えばプラズマCVDが適用される。絶縁膜40の厚さは、例えば100nmである。絶縁膜40の上に、酸化シリコンからなる絶縁膜41を形成する。絶縁膜41の形成には、例えばTEOSを用いたプラズマCVDが適用される。絶縁膜41の厚さは、例えば130nmである。絶縁膜40、41は、導電プラグ39の酸化を防止する。
絶縁膜41の上に、酸化アルミニウムからなる密着膜42を形成する。密着膜42の形成には、例えばスパッタリングが適用される。密着膜42の厚さは、例えば20nmである。密着膜42は、その上に形成する強誘電体キャパシタの下部電極の密着性を高める。密着膜42を形成した後、酸素雰囲気中でRTAを行う。一例として、熱処理温度は650℃であり、熱処理時間は60秒である。
図7Bに示すように、密着膜42の上に、下部電極膜51、強誘電体膜52、中間膜53、及び上部電極膜54を形成する。これらの膜の形成には、実施例1による方法が適用される。下部電極膜51、強誘電体膜52、中間膜53、及び上部電極膜54は、それぞれ図1Fの下部電極膜13、強誘電体膜17、中間膜20、及び上部電極膜23に対応する。
図7Cに示すように、上部電極膜54の上に、TiN等からなるハードマスク膜60を形成する。ハードマスク膜60の形成には、例えばスパッタリングが適用される。ハードマスク膜60の厚さは、例えば34nmとする。ハードマスク膜60として、TiN以外に、TaN、TiON、TiOx、TaOx、TaON、TiAlOx、TaAlOx、TiAlON、TaAlON、TiSiON、TaSiON、TiSiOx、TaSiOx、AlOx、ZrOx等を用いてもよい。
図7Dに示すように、ハードマスク膜60の上に、レジストパターン61を形成する。レジストパターン61は、強誘電体キャパシタの上部電極が配置される領域を覆う。レジストパターン61をエッチングマスクとして、ハードマスク膜60、上部電極膜54、及び中間膜53をエッチングする。このエッチングには、Arと少量のClとの混合ガスを用いたプラズマエッチング(イオンミリング)が適用される。
図7Eに示すように、レジストパターン61(図7D)及びハードマスク膜60(図7D)を除去する。ハードマスク膜60を除去した後、酸素を含む雰囲気中で、熱処理を行う。一例として、熱処理温度は600℃〜700℃、熱処理時間は40分とする。この熱処理により、強誘電体膜52に加えられたダメージが回復する。
図7Fに示すように、上部電極膜54の上に、レジストパターン62を形成する。レジストパターン62は、強誘電体キャパシタの強誘電体膜が配置される領域を覆う。レジストパターン62をエッチングマスクとして、強誘電体膜52をエッチングする。強誘電体膜52のエッチング後、レジストパターン62を除去する。
レジストパターン62を除去した後、酸素雰囲気中で、熱処理を行う。一例として、熱温度は300℃〜650℃、熱処理時間は30分〜120分である。
図7Gに示すように、下部電極膜51、及びパターニングされた強誘電体膜52、中間膜53、及び上部電極膜54の上に、酸化アルミニウムからなる保護膜65を形成する。保護膜65の形成には、スパッタリングまたはCVDが適用される。保護膜65の厚さは、例えば20nm〜50nmの範囲内とする。保護膜65を形成した後、酸素雰囲気中で熱処理を行う。一例として、熱処理温度は400℃〜600℃、熱処理時間は30分〜120分とする。
図7Hに示すように、保護膜65の上に、レジストパターン66を形成する。レジストパターン66は、強誘電体キャパシタの下部電極が配置される領域を覆う。レジストパターン66をエッチングマスクとして、保護膜65、下部電極膜51、及び密着膜42をエッチングする。密着膜42をエッチングした後、レジストパターン66を除去する。下部電極膜51、強誘電体膜52、及び上部電極膜54が、強誘電体キャパシタ50を構成する。なお、強誘電体膜52と上部電極膜54との間に、中間膜53が配置されている。
レジストパターン66を除去した後、酸素雰囲気中で熱処理を行う。一例として、熱処理温度は300℃〜400℃、熱処理時間は30分〜120分とする。
図7Iに示すように、絶縁膜41、強誘電体キャパシタ50、及び保護膜65の上に、酸化アルミニウムからなる保護膜68を形成する。保護膜68の形成には、スパッタリングまたはCVDが適用される。保護膜68の厚さは、例えば20nmとする。保護膜68を形成した後、酸素雰囲気中で熱処理を行う。一例として、熱処理温度は500℃〜700℃、熱処理時間は30分〜120分とする。この熱処理は、強誘電体膜52に酸素を供給し、強誘電体キャパシタ50の電気的特性を向上させるためのものである。
図7Jに示すように、保護膜68の上に、酸化シリコンからなる層間絶縁膜70を形成する。層間絶縁膜70の厚さは、例えば1.4μmとする。層間絶縁膜70の堆積には、例えばTEOSを用いたプラズマCVDが適用される。層間絶縁膜70を堆積した後、CMPを施すことにより、その表面を平坦化する。
層間絶縁膜70の表面を平坦化した後、NOガスまたはNガスのプラズマ中で熱処理を行う。一例として、熱処理温度は350℃、熱処理時間は2分とする。この熱処理により、層間絶縁膜70に含有されていた水分が除去される。さらに、層間絶縁膜70が変質し、水分を吸収し難くなる。
熱処理後、層間絶縁膜70の上に、酸化アルミニウムからなる保護膜71を形成する。保護膜71の形成には、スパッタリングまたはCVDが適用される。保護膜71の厚さは、例えば20nm〜50nmとする。
保護膜71の上に、酸化シリコンからなる層間絶縁膜72を形成する。層間絶縁膜72の形成には、TEOSを用いたプラズマCVDが適用される。層間絶縁膜72の厚さは、例えば300nmとする。
層間絶縁膜72の上面から、上部電極膜54に達するビアホール、及び下部電極膜51に達するビアホールを形成する。これらのビアホールを形成した後、酸素雰囲気中で熱処理を行う。一例として、熱処理温度は400℃〜600℃、熱処理時間は30分〜120分とする。この熱処理は、強誘電体膜52に酸素を供給して、強誘電体キャパシタ50の電気的特性を向上させるためのものである。酸素雰囲気に代えて、オゾン雰囲気で熱処理を行ってもよい。
次に、層間絶縁膜72の上面から、導電プラグ39の上面まで達するビアホールを形成する。これらのビアホールを形成した後、不活性ガス雰囲気中で熱処理を行う。この熱処理は、層間絶縁膜70、72、及び絶縁膜40、41内のガスを脱離させるためのものである。
Arプラズマを用いて、ビアホールの底面の清浄化を行う。清浄化後、これらのビアホールの側面及び底面を密着膜75で覆う。密着膜75には、例えば厚さ50nm〜150nmのTiN膜が用いられる。ビアホール内を、タングステン等からなる導電プラグ76で埋め込む。
層間絶縁膜72の上に、配線78を形成する。配線78は、例えば、TiN膜、AlCu合金膜、Ti膜、及びTiN膜がこの順番に積層された積層構造を有する。
図8に、強誘電体メモリの等価回路図を示す。図の横方向に延びる複数のワード線WLと、縦方向に延びる複数のビット線BLとの交差箇所の各々に、1つのメモリセルが配置されている。メモリセルの各々は、MOSトランジスタ33(図7J)と強誘電体キャパシタ50(図7J)とにより構成される。ワード線WLに対応してプレート線PLが配置されている。
MOSトランジスタ33のゲート電極がワード線WLに接続され、ソースがビット線BLに接続され、ドレインが強誘電体キャパシタ50の一方の電極に接続されている。強誘電体キャパシタ50の他方の電極はプレート線PLに接続されている。ワード線WLに電気信号を印加してMOSトランジスタ33を導通状態にすると、ビット線BLとプレート線PLとの間の電位差に相当する電圧が、強誘電体キャパシタ50に印加され、データの書き込みが行われる。また、MOSトランジスタ33を導通状態にすることにより、強誘電体キャパシタ50の自発分極の極性に対応してビット線BLに電気信号が出力され、データの読出しが行われる。
実施例2では、強誘電体キャパシタ50の形成に、実施例1の方法を適用している。このため、Qswの大きな強誘電体キャパシタ50が得られる。
[実施例3]
図9に、実施例3による強誘電体メモリの断面図を示す。実施例2による強誘電体メモリは、平坦な絶縁膜上に強誘電体キャパシタを配置した所謂プレーナ型であった。これに対し、実施例3による強誘電体メモリは、導電プラグの上に強誘電体キャパシタを配置した所謂スタック型である。
図9に示すように、シリコンからなる半導体基板80の表層部に素子分離絶縁膜81が形成されている。素子分離絶縁膜81により、活性領域が画定されている。活性領域の表層部に、p型ウェル82が形成されている。活性領域内に、2つのMOSトランジスタ83が形成されている。
一方のMOSトランジスタ83を含むメモリセルと、他方のMOSトランジスタ83を含むメモリセルとの構造は同一であるため、以下、一方のMOSトランジスタ83を含むメモリセルの構造について説明する。
半導体基板80の上に、MOSトランジスタ83を覆うように、酸化窒化シリコンからなる厚さ200nmの絶縁膜84が形成されている。その上に、酸化シリコンからなる層間絶縁膜85が形成されている。層間絶縁膜85の表面は平坦化されており、下地の平坦な領域における層間絶縁膜85の厚さは、例えば700nmである。
層間絶縁膜85及び絶縁膜84に、MOSトランジスタ83のソース領域まで達するビアホール、及びドレイン領域まで達するビアホールが形成されている。ビアホールの直径は、約0.25μmである。このビアホールの内面が密着膜で覆われ、ビアホール内に、タングステン(W)からなる導電プラグ86が充填されている。一方の導電プラグ86はドレイン領域に接続され、他方の導電プラグ86はソース領域に接続されている。密着膜は、厚さ30nmのTi膜と、厚さ20nmのTiN膜とが、この順番に積層された2層構造を有する。
層間絶縁膜85の上に、酸化窒化シリコンからなる厚さ130nmの酸化防止膜87が形成されている。その上に、酸化シリコンからなる厚さ300nmの層間絶縁膜88が形成されている。
層間絶縁膜88及び酸化防止膜87を貫通し、一方の導電プラグ86の上面まで達するビアホールが形成されている。ビアホールの直径は、約0.25μmである。このビアホールの内面が密着膜で覆われ、ビアホール内に、Wからなる導電プラグ89が充填されている。密着膜は、厚さ30nmのTi膜と、厚さ20nmのTiN膜とが、この順番に積層された2層構造を有する。導電プラグ89は、その下の導電プラグ86を介してドレイン領域に接続される。
導電プラグ89及び層間絶縁膜88の上に、平面視において導電プラグ89を内包するように、強誘電体キャパシタ95が配置されている。強誘電体キャパシタ95は、下部電極膜96、強誘電体膜97、中間膜98、及び上部電極膜99がこの順番に積層された構造を有する。下部電極膜96、強誘電体膜97、中間膜98、及び上部電極膜99の形成には、実施例1の方法が適用される。
導電プラグ89及び層間絶縁膜88の上面と、強誘電体キャパシタ95との間に、基板側から順番に、下地導電膜90、結晶性向上膜91、密着膜92、及び酸素バリア膜93が積層された4層が配置されている。強誘電体キャパシタ95の上に、水素バリア膜100が配置されている。
下地導電膜90は(111)配向したTiNで形成され、その厚さは100nmである。導電プラグ89の上面は、その周囲の層間絶縁膜88の上面よりもやや低くされ、窪みが形成されている。この窪み内が下地導電膜90で埋め尽くされており、下地導電膜90の上面は平坦化されている。
結晶性向上膜91は、(111)配向したTiNで形成され、その厚さは20nmである。密着膜92は、(111)配向したイリジウム(Ir)で形成さている。酸素バリア膜93は、TiAlNで形成され、その厚さは100nmであり、その下の導電プラグ89の酸化を防止する。水素バリア膜100はIrで形成され、その厚さは100nmである。
下地導電膜90から水素バリア膜100までの積層構造、及び層間絶縁膜88の表面を覆うように、保護膜110が形成され、さらにその上に、保護膜111が形成されている。保護膜110及び保護膜111は、共に酸化アルミニウムで形成され、各々の厚さは約20nmである。保護膜110を形成した後、保護膜111を形成する前に、酸素雰囲気中で熱処理が行われる。
保護膜111の上に、酸化シリコンからなる層間絶縁膜115が形成されている。層間絶縁膜115の上面は平坦化されている。平坦化された層間絶縁膜115の上に、酸化アルミニウムからなるバリア膜117が形成されている。バリア膜117の厚さは20nm〜100nmの範囲内である。バリア膜117の上に、酸化シリコンからなる厚さ800nm〜1000nmの層間絶縁膜118が形成されている。
保護膜110から層間絶縁膜118までの5層を貫通し、キャパシタ95上の水素バリア膜100まで達するビアホールが形成されている。このビアホールの内面が密着膜で覆われ、ビアホール内にWからなる導電プラグ120が充填されている。さらに、酸化防止膜87から層間絶縁膜118までの7層を貫通し、導電プラグ86まで達するビアホールが形成されている。このビアホールの内面が密着膜で覆われ、ビアホール内にWからなる導電プラグ120が充填されている。これらの密着膜は、TiN膜の単層で構成してもよいし、Ti膜とTiN膜との2層で構成してもよい。
層間絶縁膜118の上に、配線121が形成されている。配線121は、Ti膜、TiN膜、AlCu合金膜、Ti膜、及びTiN膜がこの順番に積層された5層構造を有する。
実施例3による強誘電体メモリの等価回路図は、図8に示した実施例2の等価回路図と同一である。実施例3においても、強誘電体キャパシタ95の形成に、実施例1の方法が適用される。このため、Qswの大きな強誘電体キャパシタ95を得ることができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
以上の実施例1〜実施例3を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に、下部電極膜を形成する工程と、
前記下部電極膜の上に、強誘電体膜を形成する工程と、
前記強誘電体膜の上に、ペロブスカイト構造を持つ導電性酸化物からなるアモルファスの中間膜を形成する工程と、
前記中間膜の上に、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなる第1の上部電極膜を形成する工程と、
前記第1の上部電極膜を形成した後、酸化性ガスを含む中で第1の熱処理を行うことにより、前記中間膜を結晶化させる工程と、
前記第1の熱処理の後、前記第1の上部電極膜の上に、前記第1の上部電極膜を形成するときの成長温度よりも低温で、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなる第2の上部電極膜を形成する工程と
を有する強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記2)
前記中間膜が、SrとRuとOを含む導電材料、SrとTiとOを含む導電材料、LaとSrとMnとOを含む導電材料、またはLaとSrとCoとOを含む導電材料で形成されている付記1に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記3)
前記中間膜の厚さが1nm〜5nmの範囲内である付記1または2に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記4)
前記第1の上部電極膜を形成する工程において、前記第1の上部電極膜が柱状結晶構造になる条件で前記第1の上部電極膜を形成する付記1乃至3のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記5)
前記第1の上部電極膜の厚さを10nm〜70nmの範囲内とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記6)
前記中間膜を、基板温度50℃〜70℃の条件で、スパッタリングにより形成する付記1乃至5のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記7)
前記第1の上部電極膜を、基板温度150℃〜350℃の条件で、スパッタリングにより形成する付記1乃至6のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記8)
前記第1の上部電極膜を、OとArとの総流量に対するOの流量の比が20%〜50%の範囲内の条件で形成する付記7に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記9)
前記第2の上部電極膜を、基板温度0℃〜100℃の条件で、スパッタリングにより形成する付記1乃至8のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記10)
前記第2の上部電極膜を形成するときの、OとArとの総流量に対するOの流量の比が、前記第1の上部電極膜を形成するときのそれよりも高い付記9に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記11)
前記第2の上部電極膜は、アモルファスまたは微結晶状態である付記1乃至10のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記12)
前記強誘電体膜を形成する工程は、
前記下部電極の上に、結晶化した第1の強誘電体膜を形成する工程と、
前記第2の強誘電体膜の上に、アモルファスまたは微結晶の第2の強誘電体膜を形成する工程と
を含み、
前記第1の熱処理時に、前記第2の強誘電体膜が結晶化する付記1乃至11のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記13)
前記第1の熱処理は、Oと不活性ガスとの混合ガス中で行い、総流量に対するOガスの流量の比を20%以下とする付記1乃至12のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
(付記14)
基板の上に形成された下部電極と、
前記下部電極の上に配置され、結晶粒が柱状である強誘電体膜と、
前記強誘電体膜の上に配置され、ペロブスカイト構造を持つ導電性酸化物膜で形成され、結晶粒が柱状である中間膜と、
前記中間膜の上に配置され、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなり、結晶粒が柱状である第1の上部電極と、
前記第1の上部電極の上に配置され、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなり、アモルファスまたは微結晶の第2の上部電極と
を有する強誘電体キャパシタ。
(付記15)
前記中間膜の結晶粒が、前記強誘電体膜の結晶粒に対応して分布する付記14に記載の強誘電体キャパシタ。
(付記16)
前記第1の上部電極の結晶粒の面内方向の寸法は、前記強誘電体膜の結晶粒の面内方向の寸法よりも小さい付記14または15に記載の強誘電体キャパシタ。
(付記17)
前記中間膜の厚さは、1nm〜5nmの範囲内である付記14乃至16のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタ。
(付記18)
前記第1の上部電極の厚さは、10nm〜70nmの範囲内である付記14乃至17のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタ。
(付記19)
前記第1の上部電極の結晶粒の面内方向の寸法が、1nm〜10nmの範囲内である付記14乃至18のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタ。
10 基板
11 下部電極膜
12 貴金属酸化物膜
12A 貴金属膜
13 下部電極膜
15 第1の強誘電体膜
16 第2の強誘電体膜
20 中間膜
21 第1の上部電極膜
22 第2の上部電極膜
23 上部電極膜
30 半導体基板
31 素子分離絶縁膜
32 p型ウェル
33 MOSトランジスタ
35 絶縁膜
36 層間絶縁膜
37 ビアホール
38 密着膜
39 導電プラグ
40、41 絶縁膜
42 密着膜
51 下部電極膜
52 強誘電体膜
53 中間膜
54 上部電極膜
60 ハードマスク膜
61、62 レジストパターン
65 保護膜
66 レジストパターン
68 保護膜
70 層間絶縁膜
71 保護膜
72 層間絶縁膜
75 密着膜
76 導電プラグ
80 半導体基板
81 素子分離絶縁膜
82 p型ウェル
83 MOSトランジスタ
84 絶縁膜
85 層間絶縁膜
86 ビアホール
87 酸化防止膜
88 層間絶縁膜
89 導電プラグ
90 下地導電膜
91 配向性向上膜
92 密着膜
93 酸素バリア膜
95 強誘電体キャパシタ
96 下部電極膜
97 強誘電体膜
98 中間膜
99 上部導電膜
100 水素バリア膜
110、111 保護膜
115 層間絶縁膜
117 バリア膜
118 層間絶縁膜
120 導電プラグ
121 配線

Claims (10)

  1. 基板の上に、下部電極膜を形成する工程と、
    前記下部電極膜の上に、強誘電体膜を形成する工程と、
    前記強誘電体膜の上に、ペロブスカイト構造を持つ導電性酸化物からなるアモルファスの中間膜を形成する工程と、
    前記中間膜の上に、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなる第1の上部電極膜を形成する工程と、
    前記第1の上部電極膜を形成した後、酸化性ガスを含む中で第1の熱処理を行うことにより、前記中間膜を結晶化させる工程と、
    前記第1の熱処理の後、前記第1の上部電極膜の上に、前記第1の上部電極膜を形成するときの成長温度よりも低温で、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなる第2の上部電極膜を形成する工程と
    を有する強誘電体キャパシタの製造方法。
  2. 前記中間膜が、SrとRuとOを含む導電材料、SrとTiとOを含む導電材料、LaとSrとMnとOを含む導電材料、またはLaとSrとCoとOを含む導電材料で形成されている請求項1に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
  3. 前記中間膜の厚さが1nm〜5nmの範囲内である請求項1または2に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
  4. 前記第1の上部電極膜を形成する工程において、前記第1の上部電極膜が柱状結晶構造になる条件で前記第1の上部電極膜を形成する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
  5. 前記第1の上部電極膜の厚さを10nm〜70nmの範囲内とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
  6. 前記第1の上部電極膜を、基板温度150℃〜350℃の条件で、スパッタリングにより形成する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
  7. 前記第2の上部電極膜を、基板温度0℃〜100℃の条件で、スパッタリングにより形成する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の強誘電体キャパシタの製造方法。
  8. 基板の上に形成された下部電極と、
    前記下部電極の上に配置され、結晶粒が柱状である強誘電体膜と、
    前記強誘電体膜の上に配置され、ペロブスカイト構造を持つ導電性酸化物膜で形成され、結晶粒が柱状である中間膜と、
    前記中間膜の上に配置され、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなり、結晶粒が柱状である第1の上部電極と、
    前記第1の上部電極の上に配置され、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru、Osからなる群より選択された少なくとも1つの金属の酸化物からなり、アモルファスまたは微結晶の第2の上部電極と
    を有する強誘電体キャパシタ。
  9. 前記中間膜の厚さは、1nm〜5nmの範囲内である請求項8に記載の強誘電体キャパシタ。
  10. 前記第1の上部電極の厚さは、10nm〜70nmの範囲内である請求項8または9に記載の強誘電体キャパシタ。
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